JPH0619453U - 愛玩動物用ボディベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、愛玩動物用ボディベルトを、被装
着動物にとって装着感が良く、特に制動時にクッション
性があり、体表面に圧接しても毛の傷み難いものとす
る。 【構成】 胸ベルト１と腹ベルト２の中ほどを袋帯状部
３、４とし、この内部に発砲ポリウレタンからなる長板
状の弾性材料５を充填し、両ベルトの袋帯状部３、４同
士は、並列状に配置して、これらと同様の素材からなる
間隔保持ベルト６で連結し、胸ベルト１と腹ベルト２の
両端部をそれぞれ曳き綱係止用リング７で連結する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は犬や猫等の愛玩動物の胴体に装着する愛玩動物用ボディベルトに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、犬や猫等の愛玩動物を戸外に連れ出して道案内させたり、あるいは散 歩や種々の訓練をする場合、ボディベルトを装着し、これに別途用意したベルト 、チェーンその他の曳き綱を接続してその先端を人が持って、動物と共に行動す るようにしている。

【０００３】 このような用途に用いられるボディベルトの一例としては、図４に示すように 、胸ベルト２０と腹ベルト２１を略同じ長さで設けると共に、両ベルトの中ほど 同士を別途設けた間隔保持ベルト２２で縫着によって連結し、胸ベルト２０と腹 ベルト２１の両端をそれぞれ曳き綱係止用リング２３で連結したものがある。

【０００４】 上記ボディベルトは、皮革またはナイロン等の引張強さに優れた合成繊維から なる糸を編織した素材からなり、例えば幅２〜３cm、厚さ１mm程度の断面四辺形 状の薄肉の帯状ベルトからなるものであった。

【０００５】 このようなボディベルトを使用するには、胸ベルト２０、腹ベルト２１および 間隔保持ベルト２２で囲まれた左右２つの輪内に動物の左右の前足をそれぞれ挿 入した状態とし、次いで前記２つのリング２３を背中でまとめて曳き綱１４のス ナップ１５に接続するようにしていた（図３参照）。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来の愛玩動物用のボディベルトは、比較的硬質であって長 手方向に伸縮性は全くないものであるから、急に激しく動いた動物を制動しよう とすると、動物が受ける衝撃は相当に大きいものとなり、また毛質が柔らかく毛 足の長い種類の愛玩動物に装着した場合、断面四辺形状の薄肉のベルト側縁部分 でもって、毛が擦り切れたり、脱毛症状を起こし易いという問題点がある。

【０００７】 この考案は、上記した問題点を解決し、愛玩動物用ボディベルトを、被装着動 物にとって装着感が良く、特に制動時にクッション性があり、体表面に圧接して も毛の傷み難いものとすることを課題としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案においては、胸ベルトと腹ベルトを並列 状に配置してこれら両ベルトの両端部をそれぞれ曳き綱係止用リングで連結した 愛玩動物用ボディベルトにおいて、 前記両ベルトを袋帯状にして内部に弾性材料を充填した構成を採用したのであ る。

【０００９】

【作用】

この考案に係る愛玩動物用ボディベルトは、袋帯状のベルト内部に弾性材料を 充填しており、その弾性により、ベルトは厚さ方向に弾性変形するので、動いて いる動物を制動する際にクッション性がある。

【００１０】 また、弾性材料を充填した胸ベルトおよび胴ベルトは、丸みをおびた外形状と なり、その側縁部分は面取りをされたように丸くなるので、毛足が長く柔らかい 動物の胸部および腹部に圧接してもその部分の毛を傷めない。

【００１１】

【実施例】

この考案の実施例を、以下図面に基づいて説明する。

【００１２】 図１に示すように、実施例は、胸ベルト１と腹ベルト２を略同じ長さで形成す ると共に、両ベルトの中ほどの部分を袋帯状部３、４とし、この内部に発砲ポリ ウレタンからなる長板状の弾性材料５を充填し（図２参照）、両ベルトの袋帯状 部３、４同士は、並列状に配置して、これらと同様の素材からなる間隔保持ベル ト６で連結し、胸ベルト１と腹ベルト２の両端部をそれぞれ曳き綱係止用リング ７で連結したものである。

【００１３】 図２に示すように、袋帯状部３は、ポリアミド（ナイロン）繊維製の編成生地 ８を扁平筒状にして、この内部にポリウレタンフォーム製長板からなる弾性材料 ５を挿入し、中央部の長手方向にミシン縫目９を形成して弾性材料５を固定して おり、袋帯状部４および間隔保持ベルト６も同じ構造である。また、編成生地の 内側面には、アクリル樹脂をコーティングして防水性を高めている。弾性材料５ としては、硬質ポリウレンタフォームその他のプラスチックフォーム、周知のエ ラストマーまたは合成ゴムなどの弾性素材を適宜に選択使用することができる。

【００１４】 上記したような袋帯状部３、４は、胸ベルト１および腹ベルト２の中ほどの部 分に縫製によって取り付けられており、これらの両端には、薄肉のナイロンベル トからなる長さ調節用のベルト１０、１１が連続する。

【００１５】 このような長さ調節用のベルト１０、１１は、四角枠内側に平行する２本のバ ー１２を有する周知のアジャスタ１３を介して先端を曳き綱係止用リング７に接 続しており、予めアジャスタ１３の一方のバー１２から折り返した部分を、引張 ったり緩めたりすれば、容易に長さ調節ができる。前記折り返し部分は、例えば 四角形リング状の止め具（図示せず）を用いてベルト本体部分に止着してもよい のはもちろんである。

【００１６】 上記のように構成した実施例は、図３に示すように、例えば犬に装着して用い られる。

【００１７】 装着に際しては、予め長さ調節用のベルト１０、１１を長さ調節しておき、胸 ベルト１、腹ベルト２および間隔保持ベルト６で形成された２つの輪内に犬の左 右の前足を差し入れ、次に、２つの曳き綱係止用リング７を背中で合わせて、曳 き綱１４のスナップ１５に接続すれば良い。

【００１８】

【効果】

この考案は、以上説明したように、動物の胸部および腹部に圧接するボディベ ルトの側縁部分が丸みをおびた外形状であり、かつ弾性材料によってベルトの厚 さ方向にクッション性があるので、被装着動物にとって装着感が良く、しかも使 用中に毛が傷み難いという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の斜視図

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図

【図３】実施例の使用状態を説明する斜視図

【図４】従来例を示す斜視図

【符号の説明】

１ 胸ベルト ２ 腹ベルト ３、４ 袋帯状部 ５ 弾性材料 ６ 間隔保持ベルト ７ 曳き綱係止用リング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胸ベルトと腹ベルトを並列状に配置して
   これら両ベルトの両端部をそれぞれ曳き綱係止用リング
   で連結した愛玩動物用ボディベルトにおいて、 前記両ベルトを袋帯状にして内部に弾性材料を充填した
   ことを特徴とする愛玩動物用ボディベルト。