JPH0619091B2 - 酸素高炉 - Google Patents
酸素高炉Info
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- JPH0619091B2 JPH0619091B2 JP30913486A JP30913486A JPH0619091B2 JP H0619091 B2 JPH0619091 B2 JP H0619091B2 JP 30913486 A JP30913486 A JP 30913486A JP 30913486 A JP30913486 A JP 30913486A JP H0619091 B2 JPH0619091 B2 JP H0619091B2
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- furnace
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- oxygen blast
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Description
【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 (産業上の利用分野) この発明は、製鉄用高炉、特にシャフトから予熱ガスを
吹き込む酸素高炉に関するものである。
吹き込む酸素高炉に関するものである。
(従来の技術) 従来、鉱石から銑鉄を製造するための所謂、高炉操業方
法においては、若干の酸素富化は行うものの、生産性の
高い実用高炉について云えば、略全部が羽口から高温の
空気を送風の主体としたものである。空気を主体とする
限り、送風の約79%を占めるN2は、鉄鉱石の還元には
直接関与しないが、羽口からストックラインにある装入
物に膨大な顕熱を与え、ガス還元に必要な熱補給の役目
を果していたので、特に羽口以外から熱を補給する必要
はなかったが、高炉の生産性の向上の見地から近年開発
されつつある酸素高炉の操業においては、羽口先きの温
度上昇に対する制御用の炉頂ガス、水蒸気等の添加の他
にN2不在のためのガス量の低下に伴なう700℃以上の
ガス還元域の狭少化、炉上部の温度低下のためにシャフ
ト部からの熱補給が必要とされる。例えば、特開昭60
−159104には炉頂ガスの一部を分取しこれを燃焼
しシャフトから予熱ガスとして吹き込むことが示されて
いる。又、酸素高炉ではないが高酸素富化送風と炉頂ガ
スの再生還元ガスを羽口より送風する特公昭50−22
966でもガス量の不足をおぎなうためにシャフト部か
ら非酸化性のガスが吹き込まれている。しかし乍ら、こ
れらは全て炉壁に設うけられたガス吹き込みノズルか
ら、炉内の装入物の充填層に向け予熱ガスを吹き入れた
ものであり、炉心近傍までガスが到達し難い欠陥があっ
た。
法においては、若干の酸素富化は行うものの、生産性の
高い実用高炉について云えば、略全部が羽口から高温の
空気を送風の主体としたものである。空気を主体とする
限り、送風の約79%を占めるN2は、鉄鉱石の還元には
直接関与しないが、羽口からストックラインにある装入
物に膨大な顕熱を与え、ガス還元に必要な熱補給の役目
を果していたので、特に羽口以外から熱を補給する必要
はなかったが、高炉の生産性の向上の見地から近年開発
されつつある酸素高炉の操業においては、羽口先きの温
度上昇に対する制御用の炉頂ガス、水蒸気等の添加の他
にN2不在のためのガス量の低下に伴なう700℃以上の
ガス還元域の狭少化、炉上部の温度低下のためにシャフ
ト部からの熱補給が必要とされる。例えば、特開昭60
−159104には炉頂ガスの一部を分取しこれを燃焼
しシャフトから予熱ガスとして吹き込むことが示されて
いる。又、酸素高炉ではないが高酸素富化送風と炉頂ガ
スの再生還元ガスを羽口より送風する特公昭50−22
966でもガス量の不足をおぎなうためにシャフト部か
ら非酸化性のガスが吹き込まれている。しかし乍ら、こ
れらは全て炉壁に設うけられたガス吹き込みノズルか
ら、炉内の装入物の充填層に向け予熱ガスを吹き入れた
ものであり、炉心近傍までガスが到達し難い欠陥があっ
た。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、このような酸素高炉の現状に鑑み創案された
ものであり、炉心部まで完全に予熱ガスを吹き込むこと
により炉装入物の全体に均一に熱を与えることにより、
炉況の安定化、燃料比の低減を図った高炉操業方法を提
供することを目的とする。
ものであり、炉心部まで完全に予熱ガスを吹き込むこと
により炉装入物の全体に均一に熱を与えることにより、
炉況の安定化、燃料比の低減を図った高炉操業方法を提
供することを目的とする。
「発明の構成」 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明者等は、 シャフト部に設うけた予熱ガス吹き込みノズルの一部
を、一方の炉壁から炉心を通り相い対する炉壁まで装入
物層を貫通する吹き込みパイプとしたことを特徴とする
酸素高炉、 を茲に提供する。本発明により、従来はシャフトからの
予熱ガスが炉心まで到達し難い現状の問題点を解決する
ことができる。
を、一方の炉壁から炉心を通り相い対する炉壁まで装入
物層を貫通する吹き込みパイプとしたことを特徴とする
酸素高炉、 を茲に提供する。本発明により、従来はシャフトからの
予熱ガスが炉心まで到達し難い現状の問題点を解決する
ことができる。
(作用) 本発明において酸素高炉とは、羽口から酸素濃度40%
以上のガスを常温で吹き込み、且つシャフトから予熱ガ
スを吹き込んで操業する高炉のことである。
以上のガスを常温で吹き込み、且つシャフトから予熱ガ
スを吹き込んで操業する高炉のことである。
第1図は、本発明において使用する予熱ガス吹き込みノ
ズルを具備する高炉シャフト部の水平断面図(説明のた
めの概要図)である。1は炉壁を、2は炉壁に設うけた
予熱ガス吹き込みノズルで、炉壁から相い対する炉壁ま
で炉心を通る予熱ガス吹き込みパイプ3は装入物の荷下
り抵抗を少なくする関係で、パイプの断面形状は円もし
くは楕円とした高強度耐熱不銹鋼製パイプが好ましく、
パイプには上面を除く側面もしくは下面にガスの噴出孔
を所定の間隔をおいて設うけるものとし、炉心部におけ
る吹き込みノズルの交点は高さを変えることにより相互
の干渉なく設けることができる。
ズルを具備する高炉シャフト部の水平断面図(説明のた
めの概要図)である。1は炉壁を、2は炉壁に設うけた
予熱ガス吹き込みノズルで、炉壁から相い対する炉壁ま
で炉心を通る予熱ガス吹き込みパイプ3は装入物の荷下
り抵抗を少なくする関係で、パイプの断面形状は円もし
くは楕円とした高強度耐熱不銹鋼製パイプが好ましく、
パイプには上面を除く側面もしくは下面にガスの噴出孔
を所定の間隔をおいて設うけるものとし、炉心部におけ
る吹き込みノズルの交点は高さを変えることにより相互
の干渉なく設けることができる。
このような予熱ガス吹き込みノズルは1本では炉内温度
均一化の効果が揚らず又、4本以上となると炉内装入物
の順調な荷下りに影響を与えることになるので、実操業
炉では略3本が限界である。
均一化の効果が揚らず又、4本以上となると炉内装入物
の順調な荷下りに影響を与えることになるので、実操業
炉では略3本が限界である。
尚、通常操業ではガスは中心流であり一般的には炉心部
が装入物の温度も高いので予熱ガスの吹き込み量は中心
部より炉壁周辺を多くする必要がある。
が装入物の温度も高いので予熱ガスの吹き込み量は中心
部より炉壁周辺を多くする必要がある。
(実施例) 第2図は特に炉心部を通るパイプ3の位置での垂直断面
略図であり、4は羽口、5は炉の基礎を示す。
略図であり、4は羽口、5は炉の基礎を示す。
貫通するパイプ3はストックラインから10m下のシャ
フト部に約上下50cm離し90℃ずらして2本設うけ
た。予熱ガスの吹き込みは第3図に示すようなパイプ3
の上には装入物の荷重軽減のための突起7を設け、下面
に凹所6を造りここに1m間隔に吹出し孔を設けた。
(ガスの吹出し孔は第4図のように両側面下方に設けて
もよい。) 第5図は本発明を実施する酸素高炉の操業フローを示す
概要図であって、高炉11よりの炉頂はガス清浄系12
を経てガスホルダー13へ導かれるがガスの1部はブー
スター14を経て予熱ガス燃焼装置15へ導びかれ酸素
源16からのガスにより燃焼せられ高温の予熱ガスとな
って予熱ガス吹き込みノズル19より炉内に吹き込まれ
る。一方羽口17へは、酸素源16からの酸素、ブース
ター14′を経た羽口先温度調整ガスとしての炉頂ガ
ス、微粉炭貯槽18からの微粉炭が送給される。
フト部に約上下50cm離し90℃ずらして2本設うけ
た。予熱ガスの吹き込みは第3図に示すようなパイプ3
の上には装入物の荷重軽減のための突起7を設け、下面
に凹所6を造りここに1m間隔に吹出し孔を設けた。
(ガスの吹出し孔は第4図のように両側面下方に設けて
もよい。) 第5図は本発明を実施する酸素高炉の操業フローを示す
概要図であって、高炉11よりの炉頂はガス清浄系12
を経てガスホルダー13へ導かれるがガスの1部はブー
スター14を経て予熱ガス燃焼装置15へ導びかれ酸素
源16からのガスにより燃焼せられ高温の予熱ガスとな
って予熱ガス吹き込みノズル19より炉内に吹き込まれ
る。一方羽口17へは、酸素源16からの酸素、ブース
ター14′を経た羽口先温度調整ガスとしての炉頂ガ
ス、微粉炭貯槽18からの微粉炭が送給される。
「発明の効果」 本発明による酸素高炉を採用した場合には、炉装入物全
体に略均一に熱を与えることが可能となり、棚吊り、吹
き抜け等のトラブルも減少し、炉内の還元領域も予熱ガ
ス吹き込みノズルを円周状の炉壁に固定した従来の場合
に比較し還元域が拡大されるので、燃料比の向上に大き
く寄与することが立証された。
体に略均一に熱を与えることが可能となり、棚吊り、吹
き抜け等のトラブルも減少し、炉内の還元領域も予熱ガ
ス吹き込みノズルを円周状の炉壁に固定した従来の場合
に比較し還元域が拡大されるので、燃料比の向上に大き
く寄与することが立証された。
第1図は本発明の実施に使用される予熱ガス吹き込みノ
ズル位置における高炉の水平断面略図であり、 第2図は本発明の高炉の垂直断面略図である。 第3図、第4図は本発明の吹込みパイプにおけるガス吹
出し孔の位置を示す。第5図は本発明を実施する高炉操
業のフローを示す概要図。 1:炉壁 2:予熱ガス吹込みノズル 3:貫通ガスパイプ 4:羽口 5:基礎 6:凹所 7:突起 11:高炉 12:ガス清浄系 13:ガスホルダー 14:ブースター 14′:ブースター 15:予熱ガス燃焼装置 16:酸素源 17:羽口 18:微粉炭貯槽 19:予熱ガス吹込ノズル
ズル位置における高炉の水平断面略図であり、 第2図は本発明の高炉の垂直断面略図である。 第3図、第4図は本発明の吹込みパイプにおけるガス吹
出し孔の位置を示す。第5図は本発明を実施する高炉操
業のフローを示す概要図。 1:炉壁 2:予熱ガス吹込みノズル 3:貫通ガスパイプ 4:羽口 5:基礎 6:凹所 7:突起 11:高炉 12:ガス清浄系 13:ガスホルダー 14:ブースター 14′:ブースター 15:予熱ガス燃焼装置 16:酸素源 17:羽口 18:微粉炭貯槽 19:予熱ガス吹込ノズル
フロントページの続き (72)発明者 竹部 隆 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−159104(JP,A) 特開 昭55−21555(JP,A) 特開 昭59−173210(JP,A) 特公 昭50−22966(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】シャフト部に設けた複数の予熱ガス吹き込
みノズルの一部を、一方の炉壁から炉心を通り相い対す
る炉壁まで装入物層を貫通する吹き込みパイプとしたこ
とを特徴とする酸素高炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30913486A JPH0619091B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 酸素高炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30913486A JPH0619091B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 酸素高炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63166912A JPS63166912A (ja) | 1988-07-11 |
JPH0619091B2 true JPH0619091B2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=17989304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30913486A Expired - Lifetime JPH0619091B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 酸素高炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0619091B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8141751B2 (en) | 2005-10-03 | 2012-03-27 | Mettler-Toledo Ag | Dosage-dispensing device for substances in powder-or paste form |
CN102459652A (zh) * | 2009-04-30 | 2012-05-16 | 杰富意钢铁株式会社 | 高炉操作方法和用于其的低发热量气体的燃烧方法以及高炉设备 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4910519B2 (ja) * | 2006-07-06 | 2012-04-04 | カシオ計算機株式会社 | 梱包箱および梱包用スペーサ |
-
1986
- 1986-12-27 JP JP30913486A patent/JPH0619091B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8141751B2 (en) | 2005-10-03 | 2012-03-27 | Mettler-Toledo Ag | Dosage-dispensing device for substances in powder-or paste form |
CN102459652A (zh) * | 2009-04-30 | 2012-05-16 | 杰富意钢铁株式会社 | 高炉操作方法和用于其的低发热量气体的燃烧方法以及高炉设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63166912A (ja) | 1988-07-11 |
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