JPH0618524A - 免疫反応の妨害反応抑制剤およびそれを用いた方法 - Google Patents

免疫反応の妨害反応抑制剤およびそれを用いた方法

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JPH0618524A
JPH0618524A JP10875491A JP10875491A JPH0618524A JP H0618524 A JPH0618524 A JP H0618524A JP 10875491 A JP10875491 A JP 10875491A JP 10875491 A JP10875491 A JP 10875491A JP H0618524 A JPH0618524 A JP H0618524A
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JP10875491A
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Kazuto Sakata
一登 坂田
Masakazu Sugiura
正和 杉浦
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 抗CA19−9モノクロ−ナル抗体(b)と
体液中のCA19−9(c)を反応させる工程を有する
免疫測定法において、免疫反応をCA19−9中のシア
ル酸残基またはフコ−ス残基を水素に置き換えた糖質な
どの妨害反応抑制剤(a)の存在下で行う。 【効果】 この方法により体液中の妨害抗体の影響を受
けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗CA19−9モノク
ロ−ナル抗体と、体液中のCA19−9免疫反応の妨害
反応抑制剤及びこれを用いた免疫反応の方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】抗CA19−9モノクローナル抗体と、
体液中のCA19−9との免疫反応を利用した免疫測定
法は、測定手段の違いにより放射線免疫測定法、酵素免
疫測定法、蛍光免疫測定法などに類別される。これらの
方法において、抗CA19−9モノクロ−ナル抗体と体
液中のCA19−9との免疫反応を妨害する反応を抑制
するための妨害反応抑制剤は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、体液中
にはルイスa抗原などのCA19−9類似糖質に対する
抗体が含まれていることがあり、妨害反応抑制剤を用い
ない従来の免疫測定法では、これらの抗体の影響を受け
て抗CA19−9モノクロ−ナル抗体とCA19−9の
反応が妨害され、測定試薬の添加回収試験で正確な添加
回収率が得られないなどの問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち本発明は、下記(a1)〜(a3)からなる群よ
り選ばれる糖質(a)1種以上からなることを特徴とす
る抗CA19−9モノクロ−ナル抗体(b)と体液中の
CA19−9(c)との免疫反応の妨害反応抑制剤; (a1):CA19−9中のシアル酸残基及び/又はフ
コ−ス残基を水素に置き換えた糖質、 (a2):β−D−ガラクトピラノシル−(1→3)−
[α−L−フコピラノシル−(1→4)]β−D−N−
アセチルグルコサミン類 及び (a3):シアリル−(2→3)−β−D−ガラクトピ
ラノシル−(1→3)−β−D−N−アセチルグルコサ
ミン類 ;(b)と体液中の(c)とを上記の抑制剤の存在下で
免疫反応させる方法;並びに、(b)と体液中の(c)
を反応させる工程を有する免疫測定法において、該反応
を上記の抑制剤の存在下で行うことを特徴とする免疫測
定法である。
【0005】本発明において、(a1)としては、CA
19−9中のシアル酸をノイラミニダ−ゼを用いて加水
分解した糖質やフコ−スをα−L−フコシダ−ゼを用い
て加水分解した糖質などがあげられる[たとえば、マグ
ナニ・ジェイ、ニルソン・ビ−、ブロックハウス・エ
ム、エト−ル;ザ ジャ−ナル オブ バイオロジカル
ケミストリ−(Magnani J,Nilsson B,Brockhaus M,et a
l);The Journal of Biological Chemistry, Vol.257 P
P.14365-14369(1982)]。なお、本発明において、糖質
とはオリゴ糖、多糖類、糖タンパク質、糖脂質を総称し
た用語として用いる。
【0006】(a2)は、下記化1に示すオリゴ糖が結
合した糖質であり、たとえば、糖タンパク質ではルイス
a型ヒト血液型活性物質、糖脂質ではラクトN−フコペ
ンタオ−スIIセラミド、オリゴ糖ではラクトN−フコペ
ンタオ−スIIが各々あげられる。
【0007】
【化1】
【0008】(式中、GalはD−ガラクトピラノ−ス残
基、GluNAcはD−N−アセチルグルコサミン残基、Fuc
はL−フコピラノ−ス残基、Rは糖タンパク質、糖脂質
又はオリゴ糖を表す。)
【0009】(a3)は、下記化2に示すオリゴ糖が結
合した糖質であり、たとえば、糖脂質ではシアリルラク
トN−テトラオ−スaセラミド、オリゴ糖ではシアリル
ラクトN−テトラオ−スaが各々あげられる。
【0010】
【化2】
【0011】(式中、Neu5Acはシアル酸残基、Rは糖タ
ンパク質、糖脂質又はオリゴ糖を表し、Gal、GluNAcは
化1中の略号と同様の残基を表す。)
【0012】本発明において、抗CA19−9モノクロ
−ナル抗体(b)としては、例えば1979年にコプロ
スキ−らにより見出された抗CA19−9モノクロ−ナ
ル抗体があげられる。このものは細胞融合法により作製
することができる[たとえば、ヒラリー・コプロスキ
ー、ゼノン・ステプルスキー、ケネット・ミッチェル、
ミーンハード・ヘリン;ソマチック セル ジェネッティ
ックス(Hilary Koprowski,Zenon Steplewski,Kenneth
Mitchell,Meenhard Helyn ;Somatic Cell Genetics)Vo
l.5,pp.957-972(1979)]。(b)は下記化3に示すシア
リルラクトN−フコペンタオ−スIIと結合する性質を有
し[たとえば、マグナニ・ジェイ、ニルソン・ビ−、ブ
ロックハウス・エム、エト−ル;フェデ プロス(Magn
ani J,Nilsson B,Brockhaus M,et al; Fed Proc), Vo
l.41,PP.898(1982)]、シアリルラクトN−フコペンタ
オ−スIIのシアル酸残基及び/又はフコ−ス残基を水素
で置換したものとは結合しない性質を示すものである
[たとえば、マグナニ・ジェイ、ニルソン・ビ−、ブロ
ックハウス・エム、エト−ル;ザ ジャ−ナル オブ
バイオロジカル ケミストリ−(Magnani J,Nilsson B,
Brockhaus M,et al;The Journal of Biological Chemis
try), Vol.257 PP.14365-14369(1982)]。
【0013】
【化3】
【0014】(式中、Neu5Acはシアル酸残基、GalはD
−ガラクトピラノ−ス残基、GluNAcはD−N−アセチル
グルコサミン残基、FucはL−フコピラノ−ス残基、Glu
はD−グルコピラノ−ス残基を表す。)
【0015】(b)は、免疫測定法に用いる場合、後記
の適用可能な免疫測定法の測定手段の類別に応じて、不
溶性固体[たとえば、ケイ酸質無機担体(ガラス、シリ
カゲル、ベントナイトなど)、磁性体、有機担体(プラ
スチック、デキストラン、ロ紙、赤血球、ラテックス粒
子など)]又は標識物質[酵素(ペルオキシダーゼ、ア
ルカリフォスファターゼ、およびβーガラクトシダーゼ
など)、放射線同位元素(3H、125Iなど)、蛍光物質
(フルオレセインイソチオシアネート、ローダミンな
ど)、化学発光物質(イソルミノール誘導体、N-メチル
アクリジウム誘導体など)など]などと結合したもので
もよい。
【0016】本発明において、CA19−9(c)は、
オリゴ糖であるシアリルラクトN−フコペンタオ−スII
の状態のものだけでなく、糖タンパク質や糖脂質となっ
たものを含む。たとえば、文献[マグナニ・ジェイ、ニ
ルソン・ビ−、ブロックハウス・エム、エト−ル;ザ
ジャ−ナル オブ バイオロジカル ケミストリ−(Ma
gnani J,Nilsson B,Brockhaus M,et al;The Journal of
Biological Chemistry),Vol.257 PP.14365-14369(198
2)]に記載されているCA19−9は、シアリルラクト
N−フコペンタオ−スIIとセラミドが結合した下記化4
に示す糖脂質である。
【0017】
【化4】
【0018】(式中、Cerはセラミド残基、Neu5Ac、Ga
l、GluNAc、Fuc、Gluは化3中の略号と同様の残基を表
す。)
【0019】又、文献[マグナニ・ジェイ・エル、ステ
ップルスキ−・ゼット、コプロスキ−・エッチ、ギンス
バ−グ・ブイ;キャンサ− リサ−チ(Magnani J L,St
eplewski Z,Koprowski H,Ginsburg V;CANCER RESERC
H), Vol.43,PP.5489-5492 (1983)]に記載されている
CA19−9は、シアリルラクトN−フコペンタオ−ス
IIのグルコ−ス残基が糖タンパク質で置換した下記化5
に示す糖タンパク質である。
【0020】
【化5】
【0021】(式中、Rは糖タンパク質、Neu5Ac、Gal、
GluNAc、Fucは化3中の略号と同様の残基を表す。)
【0022】本発明において、該体液とは血清、血漿、
血液、リンパ液、膵液、胆汁、胃液尿、唾液、脊髄液、
関節液、汗、乳汁、腸液、涙液、精液、糞便のことを言
い、免疫測定法の場合は、通常血清又は血漿が用いられ
る。
【0023】本発明の方法において、(b)と体液中の
(c)を反応させる際[たとえば、酵素免疫測定法では
不溶性固体に結合した状態の(b)と体液中の(c)を
反応させる際又は標識物質と結合した状態の(b)と体
液中の(c)を反応させる際]、本発明の抑制剤を体液
100μlに対し通常1ng以上好ましくは10ng〜
100mgの範囲で添加するとよい。
【0024】本発明の免疫測定法の適用可能範囲を測定
手段の類別で示すと、従来知られている放射線免疫測定
法[たとえば、ビルラノ・ビ−・シ−・デ−、ベレナン
・エス、ブロック・ピ−、エト−ル;クリン ケム(Vi
llano B.C.D.,Brennan S.,Paul B.,et al;CLIN.CHE
M.),Vol.29,PP.549-552(1983)]、酵素免疫測定法[た
とえば、大倉久直、坂脇多津;胆と膵、VoL.6、PP.1807
-1816(1985)]、蛍光免疫測定法、赤血球凝集法、ラテ
ックス凝集法、免疫比濁法のいずれにも適用できる。
(b)と体液中の(c)との免疫反応は、これらの免疫
測定法に応じた温度、時間で行うことができる。[たと
えば、(b)と体液中の(c)を緩衝液中でインキュベ
−ション(たとえば、5〜50℃、5分〜2日)す
る。]
【0025】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を更
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 実施例1 CA19−9中のシアル残基を水素で置換した糖質を含
有するCA19−9酵素免疫測定試薬の添加回収試験を
おこなった。 (1)CA19−9酵素免疫測定試薬の製造 a)抗CA19−9モノクローナル抗体の製造 抗CA19−9モノクローナル抗体は、文献[ヒラリー
・コプロスキー、ゼノン・ステプルスキー、ケネット・
ミッチェル、ミーンハード・ヘリン;ソマチック セル
ジェネッティックス(Hilary Koprowski,Zenon Stepl
ewski,KennethMitchell,Meenhard Helyn ;Somatic Cell
Genetics)Vol.5,pp.957-972(1979)]に記載の方法に
準じ次の通り製造した。SW1116細胞(大日本製薬
社から入手可能)1x106個をBALB/cマウスの静脈
内に投与し免疫した。1ヶ月後に再びSW1116細胞
1x106 個を投与し3日後に脾臓を摘出して脾細胞を採
取した。RPMI1640培地にて洗浄した後、脾細胞
全量を2x107個のマウスミエローマ細胞(P3−NS1
/1−Ag4.1)と混ぜ、37℃の42.5%ポリエ
チレングリコール1540および7.5%ジメチルスル
フォキシドを含むRPMI1640培地1ml中で1分
間融合させた。1分後にその細胞懸濁物をRPMI16
40培地5mlで徐々に希釈した。それらの細胞を遠心
分離し、洗浄した後、HAT培地(ヒポキサンチン、ア
ミノプテリン、チミジン、10%牛胎児血清を含むRP
MI1640培地)を20mlになるように加えて、9
6ウェル マイクロプレートに0.2mlずつ分注して
2週間培養した後、増殖したウェル中の培養上清の抗体
活性を測定した。次に、活性の認められたウェルの細胞
を限界希釈法を使用して繰り返してクローン化し、Ig
Gクラスの抗CA19−9モノクローナル抗体を産生す
る細胞を得た。この細胞を無血清培養液中で培養し、培
養上清液を採取した。この培養液中のモノクローナル抗
体をアフィ・ゲル・プロテインA MAPSキット(バ
イオラッド社)を用いて精製単離し、以下の検討に用い
た。
【0026】b)抗CA19−9モノクローナル抗体結
合ガラスビーズの作製 米国特許第652761号明細書の方法に従い、ガラスビーズ
の表面に抗CA19−9モノクローナル抗体をコーティ
ングした。 c)ペルオキシダーゼ標識抗CA19−9モノクローナ
ル抗体の作製 抗CA19−9モノクローナル抗体を文献[エス・ヨシ
タケ、エム・イマガワ、イー・イシカワ、エトール;ジ
ェイ.バイオケム(S.YOSHITAKE,M.IMAGAWA,E.ISHIKAWA,
et.al.;J.Biochem.),Vol.92(1982) 1413-1424]に記載
の方法にてペルオキシダーゼと結合し、ペルオキシダー
ゼ標識抗CA19−9モノクローナル抗体を得た。この
試薬は通常1%牛血清アルブミン含有緩衝液で10〜5
000倍に希釈して使用した。 d)CA19−9標準溶液の調整 SW1116細胞を10%牛胎児血清含有RPMI16
40培地で培養し、培養上清液を採取した。培養上清液
中のCA19−9濃度をイムノクロンCA19−9(富
士レビオ社)を用いて測定し、濃度が30、60、12
0、240U/mlなるように1%牛血清アルブミン含
有緩衝液で希釈し標準溶液とした。
【0027】(2)CA19−9中のシアル酸残基を水
素に置換した糖質溶液の作製 CA19−9濃度が5μg/mlのCA19−9溶液1
0mlにノイラミニダ−ゼ(生化学工業)を5unit
/ml添加し37℃で60分間反応させた。次に80℃
で15分間加熱した後、3000rpmで遠心分離を行
い上清液を採取し糖質溶液1を得た。 (3)添加回収試験 a)添加試料 25μlの妨害血清(抑制剤無添加で添加回収率が異常
になる血清)又は正常血清(抑制剤無添加でも添加回収
率が正常な血清)と25μlのCA19−9標準120
U/mlを混合し添加試料とした。 b)標準溶液または被検試料の測定と添加回収率の算出 50μlの標準溶液または被検試料、10μlの糖質溶
液1および400μlの1%牛血清アルブミン含有0.
02Mリン酸緩衝液を入れた試験管に抗CA19−9モ
ノクローナル抗体結合ガラスビーズを1個入れインキュ
ベーション(37℃、15分間)したのち、生理食塩水
にてビーズを洗浄した。次に、ペルオキシダーゼ標識抗
CA19−9モノクローナル抗体含有0.02Mリン酸
緩衝液500μl中にビーズを移し、インキュベーショ
ン(37℃、15分間)した。再度、生理食塩水にてビ
ーズを洗浄したのち、ビーズを基質溶液(過酸化水素含
有オルトーフェニレンジアミン溶液)500μl中に移
し、インキュベーション (37℃、15分間)したの
ち、1.5規定硫酸水溶液3mlを加えて反応を停止し
た。この液の492nmの吸光度を測定し、ビーズに結
合した酵素の酵素活性を測定した。CA19−9標準溶
液0、30、60、120、240U/mlの吸光度か
ら検量線を得た。血清および添加試料を測定し検量線か
ら濃度を読み取り、下記の数式から理論値および添加回
収率を算出した。結果を表1に示す。 理論値(unit/ml)=(血清測定値+120)/2 添加回収率(%)=(添加血清測定値/理論値)x 10
【0028】実施例2 CA19−9中のフコ−ス残基を水素で置換した糖質を
含有するCA19−9酵素免疫測定試薬の添加回収試験
をおこなった。 (1)CA19−9酵素免疫測定試薬の製造 実施例1(1)に準じた。 (2)CA19−9中のシアル酸残基を水素に置換した
糖質溶液の作製 CA19−9濃度が5μg/mlのCA19−9溶液1
0mlにα−L−フコシダ−ゼ(ベ−リンガ−マンハイ
ム社)を0.5unit/ml添加し、37℃で60分
間反応させた。次に80℃で15分間加熱した後、30
00rpmで遠心分離を行い上清液を採取し糖質溶液2
を得た。 (3)添加回収試験 実施例1(3)の糖質溶液1を糖質溶液2に換え、実施
例1に準じて試験を行った。結果を表1に示す。
【0029】実施例3 本発明の抑制剤である(a2)を含有するCA19−9
酵素免疫測定試薬の添加回収試験をおこなった。 (1)CA19−9酵素免疫測定試薬の製造 実施例1(1)に準じた。 (2)抑制剤(a2)を含有する糖質溶液の作製 ラクトN−フコペンタオ−スII結合人血清アルブミン
(バイオカ−ブ社)を1%牛血清アルブミン含有0.0
2Mリン酸緩衝液で5μg/mlの濃度に溶解し糖質溶
液3を得た。 (3)添加回収試験 実施例1(3)の糖質溶液1を糖質溶液3に換え、実施
例1に準じて試験を行った。結果を表1に示す。
【0030】実施例4 本発明の抑制剤である(a3)を含有するCA19−9
酵素免疫測定試薬の添加回収試験をおこなった。 (1)CA19−9酵素免疫測定試薬の製造 実施例1(1)に準じた。 (2)抑制剤(a3)含有糖質溶液の作製 シアリルラクトN−テトラオ−スa結合人血清アルブミ
ン(バイオカ−ブ社)を1%牛血清アルブミン含有0.
02Mリン酸緩衝液で5μg/mlの濃度に溶解し糖質
溶液4を得た。 (3)添加回収試験 実施例1(3)の糖質溶液1を糖質溶液4に換え、実施
例1に準じて試験を行った。結果を表1に示す。
【0031】比較例 糖質溶液を含有しないCA19−9酵素免疫測定試薬の
添加回収試験をおこなった。 (1)CA19−9酵素免疫測定試薬の製造 実施例1(1)に準じた。 (2)添加回収試験 実施例1(3)の糖質溶液1溶液を1%牛血清アルブミ
ン含有0.02Mリン酸緩衝液に換え、実施例1に準じ
て試験を行った。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の妨害反応抑制剤は、抗CA19
−9モノクロ−ナル抗体とCA19−9の免疫反応を妨
害する体液中の抗体の影響を抑制する優れたものであ
る。すなわち、妨害反応抑制剤を用いない従来の免疫測
定法では、体液中に含まれるルイスa抗原などのCA1
9−9類似糖質に対する抗体の影響を受けて抗CA19
−9モノクロ−ナル抗体とCA19−9の反応が妨害さ
れ、測定試薬の添加回収試験で正確な添加回収率が得ら
れないなどの問題があったが、本発明のCA19−9の
免疫測定法によれば、正確な添加回収率を得ることがで
きる。以上の点から、本発明は、すべてのCA19−9
の免疫測定法に応用でき、特に、高感度の測定法である
放射線免疫測定法、酵素免疫測定法、蛍光免疫測定法に
有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/08 C12R 1:91)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a1)〜(a3)からなる群より
    選ばれる糖質(a)1種以上からなることを特徴とする
    抗CA19−9モノクロ−ナル抗体(b)と体液中のC
    A19−9(c)との免疫反応の妨害反応抑制剤。 (a1):CA19−9中のシアル酸残基及び/又はフ
    コ−ス残基を水素に置き換えた糖質、 (a2):β−D−ガラクトピラノシル−(1→3)−
    [α−L−フコピラノシル−(1→4)]β−D−N−
    アセチルグルコサミン類 及び (a3):シアリル−(2→3)−β−D−ガラクトピ
    ラノシル−(1→3)−β−D−N−アセチルグルコサ
    ミン類。
  2. 【請求項2】 抗CA19−9モノクロ−ナル抗体
    (b)と体液中のCA19−9(c)とを請求項1記載
    の抑制剤の存在下で免疫反応させる方法。
  3. 【請求項3】 抗CA19−9モノクロ−ナル抗体
    (b)と体液中のCA19−9(c)を反応させる工程
    を有する免疫測定法において、該反応を請求項1記載の
    抑制剤の存在下で行うことを特徴とする免疫測定法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014521971A (ja) * 2011-08-03 2014-08-28 クイデル コーポレーション StrepAイムノアッセイの特異度増強のためのN−アセチル−D−グルコサミン

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US10168329B2 (en) 2011-08-03 2019-01-01 Quidel Corporation N-acetyl-D-glucosamine for enhanced specificity of Strep A immunoassay

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