JPH0618522A - 血液溶血検出方法 - Google Patents
血液溶血検出方法Info
- Publication number
- JPH0618522A JPH0618522A JP17522092A JP17522092A JPH0618522A JP H0618522 A JPH0618522 A JP H0618522A JP 17522092 A JP17522092 A JP 17522092A JP 17522092 A JP17522092 A JP 17522092A JP H0618522 A JPH0618522 A JP H0618522A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- serum
- light
- integrating sphere
- transmitted light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2201/00—Features of devices classified in G01N21/00
- G01N2201/06—Illumination; Optics
- G01N2201/065—Integrating spheres
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】積分球を検知器として有する光学系で採血管中
の血清に含まれる溶血成分を検出するものである。 【構成】光源4,レンズ5,検出器組み込み積分球6よ
り構成され光源光の収束部に採血管を配置する。 【効果】採血管の位置が多少ずれて光軸が変化しても影
響なく分析処理可能。
の血清に含まれる溶血成分を検出するものである。 【構成】光源4,レンズ5,検出器組み込み積分球6よ
り構成され光源光の収束部に採血管を配置する。 【効果】採血管の位置が多少ずれて光軸が変化しても影
響なく分析処理可能。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は臨床検査部門における血
液検体の検査方法に係わり、遠心分離後の血清中に含ま
れる赤血球破壊による溶血の有無を検出する方法に関す
る。
液検体の検査方法に係わり、遠心分離後の血清中に含ま
れる赤血球破壊による溶血の有無を検出する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】血液中の赤血球が血液中で正常に老化し
て除去される以外に異常に破壊されるということは何ら
かの病的状態を提示しており、溶血状態となって血液中
に存在することになる。この溶血状態は、患者から血液
を採血したままでは分らないが、これを生化学検査を行
うために遠心分離すると、この血液は赤血球成分の血餅
と血清とに分離され、正常な血清は薄い黄色の透明液体
であるが、溶血があるところの血清中に破壊された赤血
球成分が残り、血清が赤色に着色される。従来はこの溶
血状態を検査するのに良好な検査方法がなく全て人手に
より目視にてチェックし判別していた。
て除去される以外に異常に破壊されるということは何ら
かの病的状態を提示しており、溶血状態となって血液中
に存在することになる。この溶血状態は、患者から血液
を採血したままでは分らないが、これを生化学検査を行
うために遠心分離すると、この血液は赤血球成分の血餅
と血清とに分離され、正常な血清は薄い黄色の透明液体
であるが、溶血があるところの血清中に破壊された赤血
球成分が残り、血清が赤色に着色される。従来はこの溶
血状態を検査するのに良好な検査方法がなく全て人手に
より目視にてチェックし判別していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の人間の目
視検査では個人差により選択基準が異なり、又省力化,
自動化システムへの展開への阻害要因となっていた。本
発明は自動的にしかも正確な判断基準の得られる血液溶
血検出方法を提供することを目的とする。
視検査では個人差により選択基準が異なり、又省力化,
自動化システムへの展開への阻害要因となっていた。本
発明は自動的にしかも正確な判断基準の得られる血液溶
血検出方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
採血管に注入された検体を遠心分離した後の血清部分に
光を照射し、その透過光を積分球で受けて検出するもの
である。
採血管に注入された検体を遠心分離した後の血清部分に
光を照射し、その透過光を積分球で受けて検出するもの
である。
【0005】
【作用】積分球は光の入射のための開口部に光束が入射
すれば多少の位置ずれは問題なく積分球内部の拡散反射
光により一様な光が検出できる特長がある。
すれば多少の位置ずれは問題なく積分球内部の拡散反射
光により一様な光が検出できる特長がある。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図1、及び図2に示
す。
す。
【0007】採血管1内の血液は遠心分離機によって赤
血球部分の血餅2と上清みである血清3とに分離され
る。医学的に重要な情報はこの血清3に多く含まれ、生
化学分析装置で分析される。又この血液の中には赤血球
が破壊されて残った場合、この血液を遠心機にかけても
比重が血清とほぼ同じ成分は血餅の方へ移動せずに血清
の中に混入したままの状態となってしまう。従ってこの
血清が正常時は薄い黄色を呈しているものが赤みを帯び
た色に着色されてくる。この血清の中の着色状況を調べ
るのにはこの血清の中に光を通過させて吸収スペクトル
の状態を判別すれば良い。この目的の為に光源4及びレ
ンズ5を介して収束光束を採血管1の中に導入し通過し
た光を検出する。採血管を通過した光は積分球6に入射
させる。この積分球には3個の検出器7,8,9があり
この検出器の前に選択透過フィルター(バンドパスフィ
ルター)10,11,12を組み込んである。ここで積
分球を用いる理由は採血管1が円筒型をしているためで
ある。円筒型のチューブの側面から光を照射すると採血
管の円筒と内部血清がレンズ作用を行い採血管への光の
入射する位置で出射側の光が大幅に変動する(いわゆる
光軸が変化する)のである。この光軸の変化は通常の光
学系で受光したのでは検出器への光の照射位置が定まら
ず大きな誤差要因となっている。このため光の照射後の
均一性の得られる積分球を検出媒体に用いるのである。
積分球を用いて受光光の一様化により多数の検出器の配
置が可能となる。本システムの場合少なくとも3点の波
長点でその透過強度を比較し、その比の大小により検体
の状況を知ろうとするものである。検出しようとする検
体の分光特性を図3に示す。
血球部分の血餅2と上清みである血清3とに分離され
る。医学的に重要な情報はこの血清3に多く含まれ、生
化学分析装置で分析される。又この血液の中には赤血球
が破壊されて残った場合、この血液を遠心機にかけても
比重が血清とほぼ同じ成分は血餅の方へ移動せずに血清
の中に混入したままの状態となってしまう。従ってこの
血清が正常時は薄い黄色を呈しているものが赤みを帯び
た色に着色されてくる。この血清の中の着色状況を調べ
るのにはこの血清の中に光を通過させて吸収スペクトル
の状態を判別すれば良い。この目的の為に光源4及びレ
ンズ5を介して収束光束を採血管1の中に導入し通過し
た光を検出する。採血管を通過した光は積分球6に入射
させる。この積分球には3個の検出器7,8,9があり
この検出器の前に選択透過フィルター(バンドパスフィ
ルター)10,11,12を組み込んである。ここで積
分球を用いる理由は採血管1が円筒型をしているためで
ある。円筒型のチューブの側面から光を照射すると採血
管の円筒と内部血清がレンズ作用を行い採血管への光の
入射する位置で出射側の光が大幅に変動する(いわゆる
光軸が変化する)のである。この光軸の変化は通常の光
学系で受光したのでは検出器への光の照射位置が定まら
ず大きな誤差要因となっている。このため光の照射後の
均一性の得られる積分球を検出媒体に用いるのである。
積分球を用いて受光光の一様化により多数の検出器の配
置が可能となる。本システムの場合少なくとも3点の波
長点でその透過強度を比較し、その比の大小により検体
の状況を知ろうとするものである。検出しようとする検
体の分光特性を図3に示す。
【0008】図3中のaは試験管無しの状態。
【0009】図3中のbは正常血清の黄色の状態。
【0010】図3中のcは溶血が含まれた赤色血清状態
を示す。
を示す。
【0011】測定しようとする波長は今λ1,λ2,λ3
の3点を定め、この部分のみを通過させるバンドパスフ
ィルターを用い増幅器を通して試験管無しの状態での光
透過吸光度Iを各点で同一となるように設定する(図3
−a)。このように設定したとき図3−bの血清のみの
分光特性からλ1,λ2,λ3の各点における濃度Iλ1,
Iλ2,Iλ3の関係は
の3点を定め、この部分のみを通過させるバンドパスフ
ィルターを用い増幅器を通して試験管無しの状態での光
透過吸光度Iを各点で同一となるように設定する(図3
−a)。このように設定したとき図3−bの血清のみの
分光特性からλ1,λ2,λ3の各点における濃度Iλ1,
Iλ2,Iλ3の関係は
【0012】
【数1】
【0013】とスロープが一様な状態を示す。
【0014】溶血の着色状態図3−cの場合血液の固有
の吸収と重なって特異な形状を示し
の吸収と重なって特異な形状を示し
【0015】
【数2】
【0016】となりこの差の大小によりレベル設定して
溶血の状態が判定できるのである。
溶血の状態が判定できるのである。
【0017】
【発明の効果】以上のように複数個の検出器を持った積
分球を使用することにより円筒状の採血管をセットした
とき、セッティング位置ずれによる光軸の曲がりが測定
値への影響を与えず正確な測定情報を得られることが分
かる。
分球を使用することにより円筒状の採血管をセットした
とき、セッティング位置ずれによる光軸の曲がりが測定
値への影響を与えず正確な測定情報を得られることが分
かる。
【図1】本発明の一実施例を示す横断面図である。
【図2】同じく上面図である。
【図3】検体の分光特性を示す図である。
1…採血管、3…血清、4…光源、5…レンズ、6…積
分球、7,8,9…検出器、10,11,12…フィル
ター。
分球、7,8,9…検出器、10,11,12…フィル
ター。
Claims (1)
- 【請求項1】遠心分離後の血液検体で血清と血餅に分離
した検体の血清部分に、赤血球破壊による溶血成分の有
無を検出するために、血液容器に照射する光学系とこの
容器を通過した光を受ける積分球があって、この積分球
には複数個の波長選択フィルター及び光電変換検出器を
もって構成され、この複数波長光の強度比較で血清中の
溶血成分を検出可能としたことを特徴とする血液溶血検
出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17522092A JPH0618522A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 血液溶血検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17522092A JPH0618522A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 血液溶血検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618522A true JPH0618522A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15992392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17522092A Pending JPH0618522A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 血液溶血検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618522A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011149832A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
CN103383349A (zh) * | 2012-05-03 | 2013-11-06 | 陕西正源科技发展有限责任公司 | 能高质量收集血浆的监控系统与监控方法 |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP17522092A patent/JPH0618522A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011149832A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
CN103383349A (zh) * | 2012-05-03 | 2013-11-06 | 陕西正源科技发展有限责任公司 | 能高质量收集血浆的监控系统与监控方法 |
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