JPH06184899A - 緩衝材及びその製造方法 - Google Patents

緩衝材及びその製造方法

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JPH06184899A
JPH06184899A JP35609592A JP35609592A JPH06184899A JP H06184899 A JPH06184899 A JP H06184899A JP 35609592 A JP35609592 A JP 35609592A JP 35609592 A JP35609592 A JP 35609592A JP H06184899 A JPH06184899 A JP H06184899A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】熱可塑性の中空糸から成るシートが重ねられ、
その中空糸の長さ方向と交差する方向に該中空糸が相互
熱溶着され、該中空糸の中空部分には空気が密封されて
いること、また、熱可塑性の中空糸から成るシートを重
ね合わせ、その中空糸の少なくとも一方の切り口端面を
大気圧以上の気圧に晒した状態下にて、これを一対の押
圧部材間にて加熱押圧し、その中空糸の長さ方向と交差
する方向に相互熱溶着して、該中空糸の中空部分に空気
を密封することを特徴とする。 【効果】本発明によれば、中空糸における筒状の連続し
た中空部分を有するという形状から派生する別途機能、
すなわち緩衝性が格段に向上した緩衝材を、その軽量
性、肌触り、見栄えの良さ等の諸利点を損なうことな
く、また、従来の発泡材とは全く異なる緩衝材として提
供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、中空糸を使用した緩衝
材及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】紡糸技術の発達により、連続する筒状の
繊維、いわゆる中空糸が、安定してしかも高い中空率に
て製造できるようになり、その優れた軽量性、保温性を
生かした用途展開が図られている。しかし、その用途展
開は、編物、織物の一般製品として、スキーウエア、マ
リンウエア等の専ら軽くて保温性豊かなものに展開され
ているに過ぎず、筒状の連続した中空部分を有するとい
う形状から派生し得る別途機能、すなわち緩衝性を格段
に向上したものとして提供できる点については一向に顧
みられていなかった。
【0003】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような点に鑑
みなされたもので、中空糸から成る編物、織物等のシー
トを材料として、その軽量性、肌触り、見栄えの良い等
の諸利点を損なうことなくこれを生かした、緩衝効果の
優れた、従来の発泡材等とは全く異なる緩衝材を提供し
ようとするものである。
【0004】
【発明の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る第一の発明たる緩
衝材は、熱可塑性の中空糸から成るシートが重ねられ、
その中空糸の長さ方向と交差する方向に該中空糸が相互
熱溶着され、該中空糸の中空部分には空気が密封されて
いることを特徴として成る。
【0005】また本出願に係る第二の発明たる緩衝材の
製造方法は、熱可塑性の中空糸から成るシートを重ね合
わせ、その中空糸の少なくとも一方の切り口端面を大気
圧以上の気圧に晒した状態下にて、これを一対の押圧部
材間にて加熱押圧し、その中空糸の長さ方向と交差する
方向に相互熱溶着して、該中空糸の中空部分に空気を密
封することを特徴として成る。もって、前記目的を達成
せんとするものである。
【0006】
【発明の作用】本発明では、中空糸における中空部分が
例え微小径であったとしても、少なくともその両端が熱
溶着にて封止されればその中空部分には空気が密封さ
れ、この際これが重ねられて行われることで、微小のエ
アークッションが重ねられた如く、全体として優れた緩
衝性が生ずる。この熱溶着を、その中空糸の少なくとも
一方の切り口端面を大気圧以上の気圧に晒した状態下で
行なえば、中空糸の中空部分に密封される空気は大気圧
下におけるより多くを封入される。このため、緩衝材が
大気圧下に置かれる一般使用時には膨張して、嵩高な緊
張した緩衝力の高いものとなる。
【0007】
【実施例】以下、図示実施例の緩衝材について説明した
後、その緩衝材の製造方法について説明する。図1は、
緩衝材として運動靴の中敷Sに施用したものであって、
中空糸1から成る編物シート2が複数枚重ね合わされる
とともに、その各周縁が中敷外郭3a状で且つ一体的に
熱溶着され、また、その内部においても適宜大きさの格
子3b状に熱溶着されて成る。したがって、これら中敷
外郭3a状及び格子3b状の溶着筋3により、各区切ら
れた領域内に存在する編物シート2上の各中空糸1は、
その連続した中空部分が適宜長さで分断、封止され、内
部に大気圧以上の空気を密閉している。したがって、こ
のような中敷Sであれば、これに用いられた編物シート
2本来の軽量性、肌触り、外見等を生かしたまま、緩衝
性の極めて優れた中敷として提供される。なお、このこ
とは、例えば昇華転写捺染手法等の既に確立された印
刷、染色技術の応用により、極めて鮮明で解像度の高い
着色模様を施した緩衝材として得ることもできるので、
従来の発泡体等の緩衝材では得られない優れた長所を備
える緩衝材となる。なお、このような中空糸としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
アミド、ポリエステル等の熱可塑性の樹脂繊維であっ
て、筒状の連続した中空部分を有し、よりその中空率の
高いものが好適に使用される。このような中空糸に、中
空率が35〜40%程度に高められた、帝人株式会社製
のエアロカプセル(商品名)などがある。
【0008】次に、緩衝材たるこの中敷Sを得るための
装置の一例を図2について説明する。すなわち、図2に
おいて、2aは、中空糸1から成る編物シート2が巻き
付けられた編物ロールで、多数の支持軸2bに軸着し、
実施例ではこれを四基用意し、四枚重ねで熱溶着するよ
うになっている。4は熱溶着装置の基台であり、該基台
4上には、下金型5aをその直上に備えるとともに、該
下金型5aを大きく覆い、基台4との間に閉鎖空間6を
形成する天蓋7を備える。この天蓋7には左右に編物シ
ート2の導入口7aと作業口7bとを開口してあり、こ
の導入口7aには該開口を自動密閉できるシャッター8
aを備え、作業口7bには該開口を手動密閉できるシャ
ッター8bを備える。また、天蓋7中央下には、シリン
ダー9にて上下可能な上金型5bが基台4上の下金型5
aに対向して配置されており、この上金型5b及び下金
型5aには図示しない加熱手段が組み込まれている。そ
して、この上金型5b及び下金型5aを外れた作業口7
b側にはカッター10が配置されており、天蓋7には別
途付設されるコンプレッサー11からの給気管11aが
連設されている。なお、上金型5bには、図1に示す溶
着筋3に対応する凸部5cが形成されている。
【0009】このような装置において、先ず作業口7b
から手を差し入れて、各編物ロール2aから引き出され
る編物シート2を連続状態のまま四枚重ね合わせた上
で、導入口7aから天蓋7内に導入し、下金型5a上に
這わせる。続いて、導入口7a及び作業口7bのそれぞ
れのシャッター8a、8bを閉じ、天蓋7内が密閉され
た上でコンプレッサー11を稼動し、閉鎖空間6内にそ
の圧搾空気を導入して天蓋7内を例えば3kg/平方c
m程度の高圧下とする。このとき、シャッター8aの閉
鎖により編物シート2の一方が圧潰、閉塞され、また、
上金型5a上に這わされたその先端たる編物シート2の
切り口端面2cは閉鎖空間6内に放置されたままである
ため、天蓋7内が高圧下とされるに伴い、編物シート2
の中空糸1にはその切り口端面2cから、その中空部分
内に同じ高圧の空気が導入される。
【0010】そこで、上金型5bを下金型5a上の編物
シート2の積層体へ向けて降下し、適度の圧力でこれら
を押圧するとともに、図示しない加熱手段により、上金
型5bと下金型5a間の特に上金型5bに形成した凸部
5cに集中的に熱が加わるようにする。すると、各編物
シート2の積層体は上金型5bの凸部5cに合わせ、す
なわち図1の溶着筋3のとおり一体的に溶着されるとと
もに、その溶着筋により区画される範囲内において、そ
こに存在する中空糸の両端が熱溶着されることとなっ
て、中空部分内に存在する高圧の空気は密閉、封入され
ることとなる。なお、この際の加熱手段としては、ヒー
トシーラー、インパルスシーラー、超音波シーラー、高
周波シーラー等における各種原理を用いた内、中空糸の
樹脂原料に応じて選択して用いることができる。
【0011】この溶着筋が冷却固化した頃を見計らい、
上金型5bを上昇させ、導入口7a、作業口7bのそれ
ぞれのシャッター8a、8b開放し、一足分繰り出すよ
うに引き出して、カッター10を動作し、熱溶着された
一足分を切り取って天蓋7内から取り出し、再び前記動
作を繰り返すことができる。なお、このカッター動作に
より、再び上金型5a上に這わされた編物シート2の先
端は切り口端面2cとなって高圧下に放置されることと
なる。その後、取り出した編物シートに形成された溶着
筋の外郭3a上をハサミやカッター等で切り出して、図
1のような中敷Sが得られる。このようにした得られた
中敷Sは、中空糸の中空部分に密封された空気が大気圧
下におけるより多くを封入されることとなるため、大気
圧下の一般使用時には膨張して、嵩高な緊張した緩衝力
の高いものとして提供される。
【0012】以上述べた実施例では、熱溶着を大気圧以
上の気圧下において行うものとしたが、これを大気下に
おいて行い、得られるものでもよく、また編物シートを
普通に重ね合わせるようにしたが、織物シートであって
も、不織布状ないし綿状のシート等であっても、要は熱
溶着の際にそれを構成する中空糸の連続した部分におけ
る2箇所以上を熱溶着できる形態のものであれば施用で
きるものであり、また、単に重ね合わせるのではなく、
ロール状に巻き込むようにして重ね合わせるようにして
行い、得られるものであってもよい。また、実施例では
得られた緩衝材をそのまま直に足の裏と接する中敷とし
たが、これに別途素材、例えばタオル地材等の別途シー
トと重ね合わせ一体化するようにしてもよく、さらに
は、発泡体等のインサート成形におけるインサート物と
して発泡体等に埋没させた形、シリコーンゲル等の粘弾
性物を含浸させた形等で用いるようにしてもよい。ま
た、勿論、運動靴の中敷に限らず、サッカーのすね当て
やニーパッド等のスポーツ用緩衝材を始めとする各種の
緩衝材、特に、軽量で、肌触りの良く、見栄えのする緩
衝材として施用することができる。なお、本発明に言う
空気とは、大気成分のものに限らず、大気成分ガスの内
ある種成分ガスの濃度を高めたもの、さらには別途ガス
を添加したものを含むものである。
【0013】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、中空糸に
おける筒状の連続した中空部分を有するという形状から
派生した別途機能、すなわち緩衝性が格段に向上した緩
衝材を、その軽量性、肌触り、見栄えの良さ等の諸利点
を損なうことなく、また、従来の発泡材とは全く異なる
緩衝材として提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝材の一実施例たる運動靴の中敷を
一部分解斜視図として示す平面図である。
【図2】本発明の緩衝材の製造方法に使用する装置の一
例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 中空糸 2 編物シート 2a 編物ロール 2b 支持軸 2c 切り口端面 3 溶着筋 3a 外郭 3b 格子 4 基台 5a 下金型 5b 上金型 5c 凸部 6 閉鎖空間 7 天蓋 7a 導入口 7b 作業口 8a シャッター 8b シャッター 9 シリンダ 10 カッター 11 コンプレッサー 11a 給気管 S 運動靴の中敷

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性の中空糸から成るシートが重ねら
    れ、その中空糸の長さ方向と交差する方向に該中空糸が
    相互熱溶着され、該中空糸の中空部分には空気が密封さ
    れていることを特徴とする緩衝材。
  2. 【請求項2】熱可塑性の中空糸から成るシートを重ね合
    わせ、その中空糸の少なくとも一方の切り口端面を大気
    圧以上の気圧に晒した状態下にて、これを一対の押圧部
    材間にて加熱押圧し、その中空糸の長さ方向と交差する
    方向に相互熱溶着して、該中空糸の中空部分に空気を密
    封することを特徴とする緩衝材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008144305A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Teijin Fibers Ltd 織編物およびその製造方法および繊維製品
KR101017294B1 (ko) * 2008-12-29 2011-02-28 도레이첨단소재 주식회사 에어필터용 폴리에스테르 중공 스펀본드 부직포 및 그 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008144305A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Teijin Fibers Ltd 織編物およびその製造方法および繊維製品
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