JPH06183499A - 燃料分与ノズル組立体 - Google Patents
燃料分与ノズル組立体Info
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- JPH06183499A JPH06183499A JP4226518A JP22651892A JPH06183499A JP H06183499 A JPH06183499 A JP H06183499A JP 4226518 A JP4226518 A JP 4226518A JP 22651892 A JP22651892 A JP 22651892A JP H06183499 A JPH06183499 A JP H06183499A
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- fuel
- vapor
- venturi
- nozzle assembly
- partial vacuum
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- B67—OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
- B67D—DISPENSING, DELIVERING OR TRANSFERRING LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B67D7/00—Apparatus or devices for transferring liquids from bulk storage containers or reservoirs into vehicles or into portable containers, e.g. for retail sale purposes
- B67D7/04—Apparatus or devices for transferring liquids from bulk storage containers or reservoirs into vehicles or into portable containers, e.g. for retail sale purposes for transferring fuels, lubricants or mixed fuels and lubricants
- B67D7/0476—Vapour recovery systems
- B67D7/0478—Vapour recovery systems constructional features or components
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B67—OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
- B67D—DISPENSING, DELIVERING OR TRANSFERRING LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B67D7/00—Apparatus or devices for transferring liquids from bulk storage containers or reservoirs into vehicles or into portable containers, e.g. for retail sale purposes
- B67D7/06—Details or accessories
- B67D7/42—Filling nozzles
- B67D7/54—Filling nozzles with means for preventing escape of liquid or vapour or for recovering escaped liquid or vapour
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】大気汚染を防止するために燃料分与ノズル及び
それに接続された同心二重燃料ホースの蒸気戻し経路内
で凝縮した燃料を容易に抽出し、燃料供給源へ戻すこと
ができる燃料分与ノズル組立体を提供すること。 【構成】燃料流路を画定する本体(12)と、該本体に
付設されており、該容器へ燃料を分与するために該本体
に連通したスパウト(18)と、該燃料タンクが満杯に
なったとき燃料の流れを自動的に遮断するのに用いられ
る第1の部分真空を創生するために前記燃料流路内に配
設された可変ベンチューリ(42)と、燃料蒸気を捕捉
してそれを前記燃料供給源へ戻すための蒸気戻し経路を
有し、前記蒸気戻し経路から凝縮燃料蒸気を抽出するた
めの手段を備えており、該手段は、凝縮燃料蒸気を吸引
するための該蒸気戻し経路の部位に及ぼされる第2の真
空を前記可変ベンチューリのところに創生するための真
空創生手段を含むものであることを特徴とする燃料分与
ノズル組立体(10)。
それに接続された同心二重燃料ホースの蒸気戻し経路内
で凝縮した燃料を容易に抽出し、燃料供給源へ戻すこと
ができる燃料分与ノズル組立体を提供すること。 【構成】燃料流路を画定する本体(12)と、該本体に
付設されており、該容器へ燃料を分与するために該本体
に連通したスパウト(18)と、該燃料タンクが満杯に
なったとき燃料の流れを自動的に遮断するのに用いられ
る第1の部分真空を創生するために前記燃料流路内に配
設された可変ベンチューリ(42)と、燃料蒸気を捕捉
してそれを前記燃料供給源へ戻すための蒸気戻し経路を
有し、前記蒸気戻し経路から凝縮燃料蒸気を抽出するた
めの手段を備えており、該手段は、凝縮燃料蒸気を吸引
するための該蒸気戻し経路の部位に及ぼされる第2の真
空を前記可変ベンチューリのところに創生するための真
空創生手段を含むものであることを特徴とする燃料分与
ノズル組立体(10)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のガソリンを
分与するために使用される燃料分与ノズルに関し、特
に、大気汚染を防止するために燃料分与ノズル及びそれ
に接続された同心二重燃料ホースの蒸気戻し経路内で凝
縮した燃料を容易に抽出し、燃料供給源へ戻すことがで
きる燃料分与ノズル組立体に関する。ここでは、燃料分
与ノズル組立体及び同心二重燃料ホースに設けられた、
燃料蒸気を戻すための通路、流路及び導管を総称して
「蒸気戻し経路」と称することとする。
分与するために使用される燃料分与ノズルに関し、特
に、大気汚染を防止するために燃料分与ノズル及びそれ
に接続された同心二重燃料ホースの蒸気戻し経路内で凝
縮した燃料を容易に抽出し、燃料供給源へ戻すことがで
きる燃料分与ノズル組立体に関する。ここでは、燃料分
与ノズル組立体及び同心二重燃料ホースに設けられた、
燃料蒸気を戻すための通路、流路及び導管を総称して
「蒸気戻し経路」と称することとする。
【0002】
【従来の技術】大抵のガソリンスタンドでみられるガソ
リン分与ノズルは、自動車の燃料タンクの充填パイプの
入口に挿入することができるスパウトを備えている。環
境保護の理由から、今日では、燃料の充填中(給油中)
従来は大気中へ放出させていた燃料蒸気が捕捉されて燃
料供給源へ戻されるように燃料分与ノズルを設計するこ
とが多くの地方自治体の規則で規定されるようになって
いる。この目的のために、そのようなノズルは、スパウ
トの外周に嵌合する可撓性のベロー組立体を備えてい
る。ベローの端部は、自動車の燃料タンクの充填パイプ
の口にぴったり嵌合し、ガソリン蒸気が逃出する開口が
存在しないようになされている。そのような構造は、例
えば、本出願人の米国特許第4,031,930号及び
4,016,910号に開示されている。
リン分与ノズルは、自動車の燃料タンクの充填パイプの
入口に挿入することができるスパウトを備えている。環
境保護の理由から、今日では、燃料の充填中(給油中)
従来は大気中へ放出させていた燃料蒸気が捕捉されて燃
料供給源へ戻されるように燃料分与ノズルを設計するこ
とが多くの地方自治体の規則で規定されるようになって
いる。この目的のために、そのようなノズルは、スパウ
トの外周に嵌合する可撓性のベロー組立体を備えてい
る。ベローの端部は、自動車の燃料タンクの充填パイプ
の口にぴったり嵌合し、ガソリン蒸気が逃出する開口が
存在しないようになされている。そのような構造は、例
えば、本出願人の米国特許第4,031,930号及び
4,016,910号に開示されている。
【0003】燃料蒸気を燃料供給源へ戻すために、ノズ
ル組立体は蒸気戻し導管を備えている。しかしながら、
燃料蒸気は、蒸気戻し導管内で凝縮することがあり、そ
の場合、凝縮した燃料を抽出しなければならない。さも
ないと、蒸気戻し導管が閉塞され、所期の機能を果たす
ことができなくなる。この問題を克服するために従来か
らいろいろな試みがなされているが、今なお、簡単で、
信頼性が高く、費用効果の良好な解決法を求める要望が
ある。
ル組立体は蒸気戻し導管を備えている。しかしながら、
燃料蒸気は、蒸気戻し導管内で凝縮することがあり、そ
の場合、凝縮した燃料を抽出しなければならない。さも
ないと、蒸気戻し導管が閉塞され、所期の機能を果たす
ことができなくなる。この問題を克服するために従来か
らいろいろな試みがなされているが、今なお、簡単で、
信頼性が高く、費用効果の良好な解決法を求める要望が
ある。
【0004】一般に、ガソリンの蒸気を捕捉し、地下タ
ンクへ戻す方法としてはいろいろな方法がある。従っ
て、そのような方法を利用することによってガソリン蒸
気(以下、単に「蒸気」とも称する)が周囲大気へ逃出
することが防止され、ガソリン貯留タンクへ戻されてい
る。通常、蒸気回収システムには2つのタイプのものが
ある。1つは、燃料の分与中ノズルを通る燃料の流れに
よってノズル内に創生される部分真空を利用する真空式
蒸気回収システムである。この部分真空は、ノズルのス
パウトに組み合わされたベローを通して、あるいは、内
外同心スパウトの間に画定された環状通路を通して蒸気
をノズル内へ引き戻す作用をする。このようにして引き
戻された蒸気は、通常、地下の燃料貯留タンクへ戻され
る。他の1つは、圧力平衡式システムと称される蒸気回
収システムである。このシステムでは、ガソリンを自動
車の燃料タンクへポンプ送りする際、押しのけられた空
気が、据付け型ノズルに向けて押し戻され、ガソリン蒸
気を捕捉してベロー型ブーツを通して燃料導管へ強制的
に戻し、最終的に地下の燃料貯留タンクへ戻すようにな
されている。
ンクへ戻す方法としてはいろいろな方法がある。従っ
て、そのような方法を利用することによってガソリン蒸
気(以下、単に「蒸気」とも称する)が周囲大気へ逃出
することが防止され、ガソリン貯留タンクへ戻されてい
る。通常、蒸気回収システムには2つのタイプのものが
ある。1つは、燃料の分与中ノズルを通る燃料の流れに
よってノズル内に創生される部分真空を利用する真空式
蒸気回収システムである。この部分真空は、ノズルのス
パウトに組み合わされたベローを通して、あるいは、内
外同心スパウトの間に画定された環状通路を通して蒸気
をノズル内へ引き戻す作用をする。このようにして引き
戻された蒸気は、通常、地下の燃料貯留タンクへ戻され
る。他の1つは、圧力平衡式システムと称される蒸気回
収システムである。このシステムでは、ガソリンを自動
車の燃料タンクへポンプ送りする際、押しのけられた空
気が、据付け型ノズルに向けて押し戻され、ガソリン蒸
気を捕捉してベロー型ブーツを通して燃料導管へ強制的
に戻し、最終的に地下の燃料貯留タンクへ戻すようにな
されている。
【0005】上記2つのタイプの蒸気回収システムの例
は、米国特許第4,429,725号、4,351,3
75号及び4,232,715号に開示されている。即
ち、米国特許第4,429,725号は、真空式蒸気回
収システムを開示しており、米国特許第4,351,3
75号は、ノズルを通して分与される燃料によって創生
される圧力ではなく、分与される燃料の流れの直接の力
を利用して蒸気通路を開閉するようにした蒸気回収シス
テムを開示している。米国特許第4,232,715号
は、蒸気通路を画定する内外同心スパウトを使用し、自
動車の燃料タンクに燃料を充填する際燃料分与ノズルを
自動車の燃料充填パイプに押し当てた時作動されるプラ
ンジャによって蒸気回収弁を開放するようにした蒸気回
収システムを開示している。その他、米国特許第4,1
99,012号及び4,223,706号も、真空式蒸
気回収システムを開示している。
は、米国特許第4,429,725号、4,351,3
75号及び4,232,715号に開示されている。即
ち、米国特許第4,429,725号は、真空式蒸気回
収システムを開示しており、米国特許第4,351,3
75号は、ノズルを通して分与される燃料によって創生
される圧力ではなく、分与される燃料の流れの直接の力
を利用して蒸気通路を開閉するようにした蒸気回収シス
テムを開示している。米国特許第4,232,715号
は、蒸気通路を画定する内外同心スパウトを使用し、自
動車の燃料タンクに燃料を充填する際燃料分与ノズルを
自動車の燃料充填パイプに押し当てた時作動されるプラ
ンジャによって蒸気回収弁を開放するようにした蒸気回
収システムを開示している。その他、米国特許第4,1
99,012号及び4,223,706号も、真空式蒸
気回収システムを開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、燃料
分与ノズルを改良することであり、特に、ノズル組立体
の蒸気戻しチューブ内で凝縮した燃料蒸気を抽出するこ
とができるようにしたノズル組立体を提供することであ
る。本発明の他の目的は、平常の燃料分与作業中ノズル
より下の位置にある燃料ホースから凝縮した燃料蒸気を
抽出することができるようにしたノズル組立体を提供す
ることである。本発明の他の目的は、ノズルの他の機能
に影響を及ぼすことなく、凝縮した燃料蒸気を抽出する
ことができるようにしたノズル組立体を提供することで
ある。本発明の他の目的は、燃料蒸気を回収し、凝縮し
た燃料蒸気を抽出するための第1部分真空と、燃料タン
クが満タンになったとき燃料流を遮断するための第2部
分真空を創生することができるようにしたノズル組立体
を提供することである。本発明の他の目的は、前記第1
部分真空と第2部分真空の作用を互いに干渉させること
がないように、該2つの部分真空を互いに隔離するよう
にしたノズル組立体を提供することである。
分与ノズルを改良することであり、特に、ノズル組立体
の蒸気戻しチューブ内で凝縮した燃料蒸気を抽出するこ
とができるようにしたノズル組立体を提供することであ
る。本発明の他の目的は、平常の燃料分与作業中ノズル
より下の位置にある燃料ホースから凝縮した燃料蒸気を
抽出することができるようにしたノズル組立体を提供す
ることである。本発明の他の目的は、ノズルの他の機能
に影響を及ぼすことなく、凝縮した燃料蒸気を抽出する
ことができるようにしたノズル組立体を提供することで
ある。本発明の他の目的は、燃料蒸気を回収し、凝縮し
た燃料蒸気を抽出するための第1部分真空と、燃料タン
クが満タンになったとき燃料流を遮断するための第2部
分真空を創生することができるようにしたノズル組立体
を提供することである。本発明の他の目的は、前記第1
部分真空と第2部分真空の作用を互いに干渉させること
がないように、該2つの部分真空を互いに隔離するよう
にしたノズル組立体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、燃料供給源から燃料タンクへ燃料を分与
するためのものであって、燃料流路を画定する本体と、
該本体に付設されており、該容器へ燃料を分与するため
に該本体に連通したスパウトと、該燃料タンクが満杯に
なったとき燃料の流れを自動的に遮断するのに用いられ
る第1の部分真空を創生するために前記燃料流路内に配
設された可変ベンチューリと、燃料蒸気を捕捉してそれ
を前記燃料供給源へ戻すための蒸気戻し経路を有する燃
料分与ノズル組立体において、前記蒸気戻し経路から凝
縮燃料蒸気を抽出するための手段を備えており、該手段
は、凝縮燃料蒸気を吸引するための該蒸気戻し経路の部
位に及ぼされる第2の真空を前記可変ベンチューリのと
ころに創生するための真空創生手段を含むものであるこ
とを特徴とする燃料分与ノズル組立体を提供する。
に、本発明は、燃料供給源から燃料タンクへ燃料を分与
するためのものであって、燃料流路を画定する本体と、
該本体に付設されており、該容器へ燃料を分与するため
に該本体に連通したスパウトと、該燃料タンクが満杯に
なったとき燃料の流れを自動的に遮断するのに用いられ
る第1の部分真空を創生するために前記燃料流路内に配
設された可変ベンチューリと、燃料蒸気を捕捉してそれ
を前記燃料供給源へ戻すための蒸気戻し経路を有する燃
料分与ノズル組立体において、前記蒸気戻し経路から凝
縮燃料蒸気を抽出するための手段を備えており、該手段
は、凝縮燃料蒸気を吸引するための該蒸気戻し経路の部
位に及ぼされる第2の真空を前記可変ベンチューリのと
ころに創生するための真空創生手段を含むものであるこ
とを特徴とする燃料分与ノズル組立体を提供する。
【0008】
【実施例】図1を参照すると、ガソリン、ディーゼル燃
料等の液体を分与するための本発明のノズル10が示さ
れている。ノズル10は、同心二重燃料ホース(図示せ
ず)を接続する入口14と、スパウト(注ぎ口)組立体
18に連通する出口16を有する本体12を備えてい
る。スパウト組立体(以下、単に「スパウト」とも称す
る)18は、自動車の燃料タンクTのような容器の入口
に挿入することができる注ぎ口19を有する。入口14
と出口16の間で本体12内にポペット弁20が配設さ
れている。このポペット弁20は、ばね22によって弁
座24に密封係合するように付勢されており、弁棒26
の上端に固定されている。弁20は、本体12の上方部
分内に配置されており、弁棒26は本体を貫通して下方
に突出している。詳述すれば、弁棒の下端は、本体部分
32のベース30に形成された開口28を貫通して突出
している。
料等の液体を分与するための本発明のノズル10が示さ
れている。ノズル10は、同心二重燃料ホース(図示せ
ず)を接続する入口14と、スパウト(注ぎ口)組立体
18に連通する出口16を有する本体12を備えてい
る。スパウト組立体(以下、単に「スパウト」とも称す
る)18は、自動車の燃料タンクTのような容器の入口
に挿入することができる注ぎ口19を有する。入口14
と出口16の間で本体12内にポペット弁20が配設さ
れている。このポペット弁20は、ばね22によって弁
座24に密封係合するように付勢されており、弁棒26
の上端に固定されている。弁20は、本体12の上方部
分内に配置されており、弁棒26は本体を貫通して下方
に突出している。詳述すれば、弁棒の下端は、本体部分
32のベース30に形成された開口28を貫通して突出
している。
【0009】ノズルの操作レバー34の一端36、即ち
作用端は、例えばピン40を介してプランジャ38の下
端に連結されている。レバー34の他端41は、使用者
の手によって握られるようになされている。使用者がレ
バー34の他端41を握りしめると、レバーに上向きの
押圧力が及ぼされ、弁棒26を押し上げる。それによっ
て、弁20を弁座24から持ち上げて弁を開放し、燃料
を通流させる。
作用端は、例えばピン40を介してプランジャ38の下
端に連結されている。レバー34の他端41は、使用者
の手によって握られるようになされている。使用者がレ
バー34の他端41を握りしめると、レバーに上向きの
押圧力が及ぼされ、弁棒26を押し上げる。それによっ
て、弁20を弁座24から持ち上げて弁を開放し、燃料
を通流させる。
【0010】ノズルの出口16に近接したところで本体
12を貫通する流路内に可変ベンチューリ42が設けら
れており、出口16への燃料流を制御するようにベンチ
ューリ内にばね押し逆止弁43が配設されている。逆止
弁43は、ベンチューリ42によって画定された流れ狭
窄部内に嵌合する切頭円錐形の弁部材を有している。こ
の弁部材の下面46から弁棒48が突出している。弁棒
48は、スパウト組立体の内壁部分51から出口16内
へと内方へ突出した円筒形の弁ガイド50内に摺動自在
に受容されている。弁部材の下面46には、弁棒48の
周りに環状の溝52が形成されている。溝52は、ばね
54を受容するのに十分な幅を有している。ばね54の
一端は、溝52の底面に座着し、他端はガイド50のベ
ースに座着する。ポペット弁20が開放されると、ノズ
ル本体を通って流れる燃料の奔流によって逆止弁43が
弁座から離され、燃料はベンチューリ42を通って出口
16へ流れることができる。燃料の流量は、逆止弁43
がばね54の力に抗して下流側へ押し離される距離の関
数である。ベンチューリ42は、出口16を画定する円
形ハウジング56内に設けられている。
12を貫通する流路内に可変ベンチューリ42が設けら
れており、出口16への燃料流を制御するようにベンチ
ューリ内にばね押し逆止弁43が配設されている。逆止
弁43は、ベンチューリ42によって画定された流れ狭
窄部内に嵌合する切頭円錐形の弁部材を有している。こ
の弁部材の下面46から弁棒48が突出している。弁棒
48は、スパウト組立体の内壁部分51から出口16内
へと内方へ突出した円筒形の弁ガイド50内に摺動自在
に受容されている。弁部材の下面46には、弁棒48の
周りに環状の溝52が形成されている。溝52は、ばね
54を受容するのに十分な幅を有している。ばね54の
一端は、溝52の底面に座着し、他端はガイド50のベ
ースに座着する。ポペット弁20が開放されると、ノズ
ル本体を通って流れる燃料の奔流によって逆止弁43が
弁座から離され、燃料はベンチューリ42を通って出口
16へ流れることができる。燃料の流量は、逆止弁43
がばね54の力に抗して下流側へ押し離される距離の関
数である。ベンチューリ42は、出口16を画定する円
形ハウジング56内に設けられている。
【0011】スパウト組立体18は、出口16に連通し
た入口端60を有する本体12のスパウトハウジング5
9と協同する。スパウト18は、ねじ付締着具61を介
してスパウトハウジング59に連結される。スパウト1
8は、燃料タンクTの燃料充填口に挿入するのを容易に
するように、図に示されるように入口端60から注ぎ口
19にまで長手に沿って漸次湾曲している。
た入口端60を有する本体12のスパウトハウジング5
9と協同する。スパウト18は、ねじ付締着具61を介
してスパウトハウジング59に連結される。スパウト1
8は、燃料タンクTの燃料充填口に挿入するのを容易に
するように、図に示されるように入口端60から注ぎ口
19にまで長手に沿って漸次湾曲している。
【0012】スパウト18は、その内部に同心的に挿入
された内側円筒体65を有している。内側円筒体65
は、主燃料流を通すための導管であり、燃料はこの内側
円筒体65を通って燃料タンクTへ流入する。互いに同
心関係をなす内側円筒体65の外周面64a(図2参
照)と、外側円筒体即ちスパウト18の本体の内周面と
の間に断面環状の蒸気逃し通路即ち蒸気戻し通路64が
画定されている。燃料蒸気は、この蒸気逃し通路(以
下、単に「逃し通路」又は「戻し通路」とも称する)6
4を通って燃料供給源である地下貯留タンクへ戻され
る。この逃し通路64の長さは、スパウト18の長さよ
り短く、スパウトの注ぎ口19の手前に終端しており、
図に示されるように逃し通路64の先端の注ぎ口19内
にすみ肉又はスペーサ79が設けられている。スパウト
18の、外端即ち注ぎ口19に近接し、すみ肉79の直
ぐ上に位置する側壁に、円周方向に間隔をおいて一連の
孔66が穿設されている。スパウト18の注ぎ口19及
び孔66は、燃料を充填するとき自動車の燃料タンクT
内に挿入される(図1参照)。孔66は、燃料蒸気を通
し、逃し通路64内へ導くためのものである。
された内側円筒体65を有している。内側円筒体65
は、主燃料流を通すための導管であり、燃料はこの内側
円筒体65を通って燃料タンクTへ流入する。互いに同
心関係をなす内側円筒体65の外周面64a(図2参
照)と、外側円筒体即ちスパウト18の本体の内周面と
の間に断面環状の蒸気逃し通路即ち蒸気戻し通路64が
画定されている。燃料蒸気は、この蒸気逃し通路(以
下、単に「逃し通路」又は「戻し通路」とも称する)6
4を通って燃料供給源である地下貯留タンクへ戻され
る。この逃し通路64の長さは、スパウト18の長さよ
り短く、スパウトの注ぎ口19の手前に終端しており、
図に示されるように逃し通路64の先端の注ぎ口19内
にすみ肉又はスペーサ79が設けられている。スパウト
18の、外端即ち注ぎ口19に近接し、すみ肉79の直
ぐ上に位置する側壁に、円周方向に間隔をおいて一連の
孔66が穿設されている。スパウト18の注ぎ口19及
び孔66は、燃料を充填するとき自動車の燃料タンクT
内に挿入される(図1参照)。孔66は、燃料蒸気を通
し、逃し通路64内へ導くためのものである。
【0013】ノズル本体12内には、一端において後述
するノズルダイアフラムの領域に連通し、他端において
通気管63(図2参照)の入口端に連通した空気通路6
2が形成されている。通気管63は、蒸気逃し通路64
内に挿入されており、その他端即ち出口端67はスパウ
トとの孔66に近接している。燃料がタンク内へ分与さ
れるときに醸成される蒸気圧は、通気管63へも流入す
ることができる。従って、燃料蒸気は、後述するように
ノズルダイアフラムの領域へも流入する。ノズルのスパ
ウト18と、内側円筒体65と、蒸気戻し通路64と、
通気管63の位置関係については、図2を参照された
い。
するノズルダイアフラムの領域に連通し、他端において
通気管63(図2参照)の入口端に連通した空気通路6
2が形成されている。通気管63は、蒸気逃し通路64
内に挿入されており、その他端即ち出口端67はスパウ
トとの孔66に近接している。燃料がタンク内へ分与さ
れるときに醸成される蒸気圧は、通気管63へも流入す
ることができる。従って、燃料蒸気は、後述するように
ノズルダイアフラムの領域へも流入する。ノズルのスパ
ウト18と、内側円筒体65と、蒸気戻し通路64と、
通気管63の位置関係については、図2を参照された
い。
【0014】叙上のように、分与される燃料は、内側円
筒体65内を通して自動車のタンクTへ送給される。燃
料分与中に発生する煙霧及び蒸気は、孔66から逃し通
路64へ流入し、ノズル本体を通って地下貯留タンクへ
戻されるので、大気中へ逃出することがない。更に、そ
れらの蒸気は、燃料の流れの結果として分圧を創生し、
通気管63にその端部67から流入し、その分圧は、通
気管63を通り、符号69で示されるような各通路を通
って上述した空気通路62に流入してノズルダイアフラ
ムに作用し、斯界において周知の態様で分与中の燃料が
タンクTの容量一杯にまで充填されたときノズルを自動
的に遮断する。
筒体65内を通して自動車のタンクTへ送給される。燃
料分与中に発生する煙霧及び蒸気は、孔66から逃し通
路64へ流入し、ノズル本体を通って地下貯留タンクへ
戻されるので、大気中へ逃出することがない。更に、そ
れらの蒸気は、燃料の流れの結果として分圧を創生し、
通気管63にその端部67から流入し、その分圧は、通
気管63を通り、符号69で示されるような各通路を通
って上述した空気通路62に流入してノズルダイアフラ
ムに作用し、斯界において周知の態様で分与中の燃料が
タンクTの容量一杯にまで充填されたときノズルを自動
的に遮断する。
【0015】タンクTが実質的に満タンになったなら
ば、タンクを溢れさせないようにノズルを通しての燃料
の流れを停止させなければならない。この目的のため
に、斯界において周知の態様でプランジャ38がノズル
の本体12内の円形キャビティ88内へ上向きに延長し
てその上端が流れ遮断用ダイアフラム組立体74に取付
けられ、プランジャの下端は、先に述べたように操作レ
バー34の作用端36にピン40を介して連結されてい
る。ノズル本体の図1でみて上面77には、開口が形成
されており、その開口の周りに円周肩部78が形成され
ている。ダイアフラム組立体74の円形ダイアフラム8
0の外周縁は、この肩部78と、上面77の開口に保持
されたキャップ84のベース82との間に挟着される。
このダイアフラム80とキャップ84とでそれらの間に
チャンバー96を画定する。上述した空気通路62の一
端85は、このチャンバー86に開口している。
ば、タンクを溢れさせないようにノズルを通しての燃料
の流れを停止させなければならない。この目的のため
に、斯界において周知の態様でプランジャ38がノズル
の本体12内の円形キャビティ88内へ上向きに延長し
てその上端が流れ遮断用ダイアフラム組立体74に取付
けられ、プランジャの下端は、先に述べたように操作レ
バー34の作用端36にピン40を介して連結されてい
る。ノズル本体の図1でみて上面77には、開口が形成
されており、その開口の周りに円周肩部78が形成され
ている。ダイアフラム組立体74の円形ダイアフラム8
0の外周縁は、この肩部78と、上面77の開口に保持
されたキャップ84のベース82との間に挟着される。
このダイアフラム80とキャップ84とでそれらの間に
チャンバー96を画定する。上述した空気通路62の一
端85は、このチャンバー86に開口している。
【0016】図9に明示されているように、プランジャ
38は、その上端からその全長の半ばにまで延長した長
手方向の中央孔76を有しており、この孔に作動棒90
が嵌められている。作動棒90の上端に掛金ピン組立体
又はハブ組立体94が取付けられている。ダイアフラム
80は、この掛金ピン組立体94の上端を通すための中
央開口110を有している。ダイアフラム80を掛金ピ
ン組立体94に保持するために掛金ピン組立体94の上
端にナット96が螺着されている。ダイアフラム80の
下面には、掛金ピン組立体94に嵌合する環状フランジ
100を有する円形支持板98が圧接されており、第2
の支持板102がダイアフラム80の上面に当てがわ
れ、ナット96によって押えられている。支持板102
は、付勢ばね104の一端のための座部としても機能す
る。付勢ばね104の他端は、キャップ84の内面に座
着する。付勢ばね104は、ダイアフラム組立体74を
介して掛金ピン組立体94を下方へ押圧即ち付勢する。
プランジャ38の上端近くの外壁に肩部106が形成さ
れており、プランジャ38の突出した上端に3つの開口
又はスロット123が円周方向に等間隔に形成されてい
る。スロット123は、プランジャの上端から肩部10
6のところにまで下方へ延長している。各スロット12
3内に止めボールBが嵌められており、該止めボールB
は、キャビティ92を画定する壁と、掛金ピン組立体9
4とによって保持される。
38は、その上端からその全長の半ばにまで延長した長
手方向の中央孔76を有しており、この孔に作動棒90
が嵌められている。作動棒90の上端に掛金ピン組立体
又はハブ組立体94が取付けられている。ダイアフラム
80は、この掛金ピン組立体94の上端を通すための中
央開口110を有している。ダイアフラム80を掛金ピ
ン組立体94に保持するために掛金ピン組立体94の上
端にナット96が螺着されている。ダイアフラム80の
下面には、掛金ピン組立体94に嵌合する環状フランジ
100を有する円形支持板98が圧接されており、第2
の支持板102がダイアフラム80の上面に当てがわ
れ、ナット96によって押えられている。支持板102
は、付勢ばね104の一端のための座部としても機能す
る。付勢ばね104の他端は、キャップ84の内面に座
着する。付勢ばね104は、ダイアフラム組立体74を
介して掛金ピン組立体94を下方へ押圧即ち付勢する。
プランジャ38の上端近くの外壁に肩部106が形成さ
れており、プランジャ38の突出した上端に3つの開口
又はスロット123が円周方向に等間隔に形成されてい
る。スロット123は、プランジャの上端から肩部10
6のところにまで下方へ延長している。各スロット12
3内に止めボールBが嵌められており、該止めボールB
は、キャビティ92を画定する壁と、掛金ピン組立体9
4とによって保持される。
【0017】プランジャ38を上方へ押圧するために付
勢ばね108が肩部106とキャビティ88の底壁の間
に介設されている。肩部106の直ぐ上のところでプラ
ンジャ38とキャビティ88の側壁の間に掛金リング1
25が嵌着されている。掛金リング125の上面は円錐
形である。使用者が操作レバー34を握りしめると、プ
ランジャ38は止めボールBによって所定位置に保持さ
れる。なぜなら、止めボールBが掛金ピン組立体94に
よって外方へ押されて掛金リング125の円錐形上面に
圧接されるからである。その結果、、レバー34がプラ
ンジャのピン40を中心として枢動する。
勢ばね108が肩部106とキャビティ88の底壁の間
に介設されている。肩部106の直ぐ上のところでプラ
ンジャ38とキャビティ88の側壁の間に掛金リング1
25が嵌着されている。掛金リング125の上面は円錐
形である。使用者が操作レバー34を握りしめると、プ
ランジャ38は止めボールBによって所定位置に保持さ
れる。なぜなら、止めボールBが掛金ピン組立体94に
よって外方へ押されて掛金リング125の円錐形上面に
圧接されるからである。その結果、、レバー34がプラ
ンジャのピン40を中心として枢動する。
【0018】使用者によってレバー34に及ぼされる力
は、ポペット弁20のための付勢ばね22の力を打ち負
かすのに十分であるから、使用者が握っているレバー3
4の外端が図1でみて上方へ引張り上げられ、それによ
ってポペット弁20が開放される。
は、ポペット弁20のための付勢ばね22の力を打ち負
かすのに十分であるから、使用者が握っているレバー3
4の外端が図1でみて上方へ引張り上げられ、それによ
ってポペット弁20が開放される。
【0019】図6を参照して説明すると、可変ベンチュ
ーリ42は、空気通路62を通しても、チャンバー86
に連通する部分真空を創生するように構成されている。
この目的のために、ベンチューリ42のほぼ最小直径部
分の側壁の内周面に環状の周溝210が形成されてい
る。ベンチューリ42の側壁をその中心軸線に直交する
方向に穿設された1つ又は1組のポート212から成る
通路の一端が周溝210に開口し、他端が最終的に空気
通路62に通じている。ベンチューリ42の喉部223
を通る燃料の奔流によって創生され、ダイアフラム80
の一方の面即ち上面に作用する部分真空は、通気管63
の入口端67のそばを通り蒸気逃し通路64内を通って
戻る蒸気によって部分的に減ぜられる。燃料タンクTに
燃料が充填されるにつれてタンク内の燃料の液面が上昇
し、最終的にはスパウト18の燃料蒸気入口開口66が
塞がれる。その結果、燃料蒸気による蒸気圧が排除され
る。この時点で、チャンバー86内の部分真空が高くな
る。この真空が十分に強くなると、その真空力がばね1
04の下向き付勢力を上回り、掛金ピン組立体94が上
方へ引きつけられる。それによって、プランジャ38
は、弁棒26及び操作レバー34に作用するばね22の
力を受けて下方に下がることができる。かくして、ばね
22は、弁20を押し下げて弁座24に座着させ、ノズ
ルを通る燃料の流れを遮断する。次いで、使用者が操作
レバー34を離すと、ばね108がプランジャ38を再
び押上げる。ばね108の力は、ばね104の力に打克
つのに十分な力である。かくして、止めボールBを掛金
リング125から持ち上げ、掛金ピン組立体94をプラ
ンジャ38内へ完全に突入させ、次の燃料分与の準備が
完了する。これは、斯界において周知の作動である。
ーリ42は、空気通路62を通しても、チャンバー86
に連通する部分真空を創生するように構成されている。
この目的のために、ベンチューリ42のほぼ最小直径部
分の側壁の内周面に環状の周溝210が形成されてい
る。ベンチューリ42の側壁をその中心軸線に直交する
方向に穿設された1つ又は1組のポート212から成る
通路の一端が周溝210に開口し、他端が最終的に空気
通路62に通じている。ベンチューリ42の喉部223
を通る燃料の奔流によって創生され、ダイアフラム80
の一方の面即ち上面に作用する部分真空は、通気管63
の入口端67のそばを通り蒸気逃し通路64内を通って
戻る蒸気によって部分的に減ぜられる。燃料タンクTに
燃料が充填されるにつれてタンク内の燃料の液面が上昇
し、最終的にはスパウト18の燃料蒸気入口開口66が
塞がれる。その結果、燃料蒸気による蒸気圧が排除され
る。この時点で、チャンバー86内の部分真空が高くな
る。この真空が十分に強くなると、その真空力がばね1
04の下向き付勢力を上回り、掛金ピン組立体94が上
方へ引きつけられる。それによって、プランジャ38
は、弁棒26及び操作レバー34に作用するばね22の
力を受けて下方に下がることができる。かくして、ばね
22は、弁20を押し下げて弁座24に座着させ、ノズ
ルを通る燃料の流れを遮断する。次いで、使用者が操作
レバー34を離すと、ばね108がプランジャ38を再
び押上げる。ばね108の力は、ばね104の力に打克
つのに十分な力である。かくして、止めボールBを掛金
リング125から持ち上げ、掛金ピン組立体94をプラ
ンジャ38内へ完全に突入させ、次の燃料分与の準備が
完了する。これは、斯界において周知の作動である。
【0020】本発明の更に重要な特徴は、燃料蒸気を貯
留タンクへ戻すための手段を提供することと、蒸気戻し
導管の有効な機能を阻害しないように凝縮した燃料蒸気
即ち堆積燃料を蒸気戻し導管から抽出するための手段を
提供することである。燃料分与操作において、まず、燃
料は、燃料貯留タンクに接続された同心二重燃料ホース
(図示せず)の内側チューブ即ち燃料を通すための燃料
チューブから、図1に示されるノズル本体の右側に設け
られた入口通路130を通り、ノズル本体と一体に形成
された導管131を通り、開口132を経てポペット弁
20を収容しているチャンバー133へ流入する。ポペ
ット弁20がその弁座24から上方へ離脱して開放され
ると、燃料は開口135を通って弁棒ハウジング136
に流入し、逆止弁43を押し開いてスパウト組立体18
の内側円筒体即ち燃料通路65内を通り、注ぎ口19か
ら流出する。この動作は、従来技術のノズルの構造から
容易に理解されよう。
留タンクへ戻すための手段を提供することと、蒸気戻し
導管の有効な機能を阻害しないように凝縮した燃料蒸気
即ち堆積燃料を蒸気戻し導管から抽出するための手段を
提供することである。燃料分与操作において、まず、燃
料は、燃料貯留タンクに接続された同心二重燃料ホース
(図示せず)の内側チューブ即ち燃料を通すための燃料
チューブから、図1に示されるノズル本体の右側に設け
られた入口通路130を通り、ノズル本体と一体に形成
された導管131を通り、開口132を経てポペット弁
20を収容しているチャンバー133へ流入する。ポペ
ット弁20がその弁座24から上方へ離脱して開放され
ると、燃料は開口135を通って弁棒ハウジング136
に流入し、逆止弁43を押し開いてスパウト組立体18
の内側円筒体即ち燃料通路65内を通り、注ぎ口19か
ら流出する。この動作は、従来技術のノズルの構造から
容易に理解されよう。
【0021】一方、図2に示されるノズル本体の左側に
は、上述した蒸気戻し通路64に通じる流路が設けられ
ている。燃料蒸気は、以下に述べる逆止弁140(ノズ
ルから燃料分与装置及び地下燃料貯留タンクへ戻された
蒸気が再度ノズルへ戻るのを防止する弁)を通る。逆止
弁14が開放しているときは、蒸気は、ノズル本体の左
側に沿って一体に形成され、上記同心二重燃料ホース
(以下、単に「二重燃料ホース」又は「燃料ホース」と
も称する)に通じるチャンネル即ち蒸気戻し流路141
を通って流出することができる。即ち、チャンネル14
1を通ってきた蒸気は、該燃料ホースの内外チューブ間
に画定される蒸気戻し通路に流入する。先に述べたよう
に、燃料ホースのうちの内側チューブは、斯界において
周知のように燃料を分与する際に燃料を地下燃料貯留タ
ンクから分与ノズル10へ通すための燃料チューブであ
る。通常、蒸気は、分与ノズル10に接続されたポンプ
によって燃料貯留タンクへ引き戻される。
は、上述した蒸気戻し通路64に通じる流路が設けられ
ている。燃料蒸気は、以下に述べる逆止弁140(ノズ
ルから燃料分与装置及び地下燃料貯留タンクへ戻された
蒸気が再度ノズルへ戻るのを防止する弁)を通る。逆止
弁14が開放しているときは、蒸気は、ノズル本体の左
側に沿って一体に形成され、上記同心二重燃料ホース
(以下、単に「二重燃料ホース」又は「燃料ホース」と
も称する)に通じるチャンネル即ち蒸気戻し流路141
を通って流出することができる。即ち、チャンネル14
1を通ってきた蒸気は、該燃料ホースの内外チューブ間
に画定される蒸気戻し通路に流入する。先に述べたよう
に、燃料ホースのうちの内側チューブは、斯界において
周知のように燃料を分与する際に燃料を地下燃料貯留タ
ンクから分与ノズル10へ通すための燃料チューブであ
る。通常、蒸気は、分与ノズル10に接続されたポンプ
によって燃料貯留タンクへ引き戻される。
【0022】蒸気戻しの第2の側面は、上述したよう
に、蒸気が凝縮して蒸気戻し経路内に堆積する問題を解
決することである。本発明においては、この問題の解決
は、下記のようにして達成される。即ち、本発明によれ
ば、燃料分与操作中に発生した凝縮燃料蒸気のための抽
出通路として、一端をベンチューリポート218に接続
し、他端を上記同心二重燃料ホースの外側チューブ即ち
蒸気戻しチューブと内側チューブ即ち燃料チューブとの
間に画定された蒸気戻し通路に通し、その蒸気戻し通路
内の凝縮燃料蒸気が堆積する部位にまで延長させた抽出
チューブ214を設ける。上述した蒸気戻し流路141
は、二重燃料ホースの内側燃料チューブに通じており、
蒸気を地下燃料貯留タンクへ戻す。しかしながら、燃料
ホースは、地面に近いところにまで垂れ下がった垂れ下
がり部分又はループを有しており、その部分に凝縮燃料
蒸気が堆積する。抽出チューブ214は、燃料ホース内
の蒸気戻し通路のこの垂れ下がり部分にまで延長してお
り、そこから凝縮燃料蒸気を吸引してそれを分与ノズル
10を通って流れている燃料に合流させて戻す。
に、蒸気が凝縮して蒸気戻し経路内に堆積する問題を解
決することである。本発明においては、この問題の解決
は、下記のようにして達成される。即ち、本発明によれ
ば、燃料分与操作中に発生した凝縮燃料蒸気のための抽
出通路として、一端をベンチューリポート218に接続
し、他端を上記同心二重燃料ホースの外側チューブ即ち
蒸気戻しチューブと内側チューブ即ち燃料チューブとの
間に画定された蒸気戻し通路に通し、その蒸気戻し通路
内の凝縮燃料蒸気が堆積する部位にまで延長させた抽出
チューブ214を設ける。上述した蒸気戻し流路141
は、二重燃料ホースの内側燃料チューブに通じており、
蒸気を地下燃料貯留タンクへ戻す。しかしながら、燃料
ホースは、地面に近いところにまで垂れ下がった垂れ下
がり部分又はループを有しており、その部分に凝縮燃料
蒸気が堆積する。抽出チューブ214は、燃料ホース内
の蒸気戻し通路のこの垂れ下がり部分にまで延長してお
り、そこから凝縮燃料蒸気を吸引してそれを分与ノズル
10を通って流れている燃料に合流させて戻す。
【0023】先に述べたように、燃料蒸気は、場合によ
ってはノズルの入口14に接続された蒸気戻しチューブ
内で凝縮し始めることがある。そのような凝縮液は、除
去しなければ、燃料ホースの最下方部位にまで下降し、
蒸気回収管即ち蒸気戻しチューブを閉塞して、蒸気を戻
すことができなくなり、従って蒸気が大気中へ逃出する
ことがある。そのような凝縮が生じたときでも、蒸気の
回収を容易にするために、可変ベンチューリのところに
第2真空を創生させ、それを抽出チューブ214の端部
に作用させる。
ってはノズルの入口14に接続された蒸気戻しチューブ
内で凝縮し始めることがある。そのような凝縮液は、除
去しなければ、燃料ホースの最下方部位にまで下降し、
蒸気回収管即ち蒸気戻しチューブを閉塞して、蒸気を戻
すことができなくなり、従って蒸気が大気中へ逃出する
ことがある。そのような凝縮が生じたときでも、蒸気の
回収を容易にするために、可変ベンチューリのところに
第2真空を創生させ、それを抽出チューブ214の端部
に作用させる。
【0024】再び図6及び7を参照して説明すると、ベ
ンチューリ42の側壁に第1のポート212にほぼ対向
して穿設された1つ又は1組の第2ポート220から成
る通路が設けられている。ノズル本体の側壁に孔222
が穿設されており、孔222の外端にニップル216が
設けられている。孔222の内端は、ポート220の外
端に連通しており、それによって上記第2真空が上記抽
出チューブ214の一端に及ぼされるようになされてい
る(図3をも参照)。第2真空を創生するために、リブ
224a,224bが周溝210の全幅を横切って設け
られている。これらのリブは、2組のポート212と2
20の間に延長した周溝210の部分に形成されてい
る。かくして、周溝210のリブ224aと224bの
間に囲まれた第1ポート212の側の部分は、先に述べ
たようにダイアフラム80の操作を助成するための第1
真空を創生するのに用いられ、周溝210のリブ224
aと224bの間に囲まれた第2ポート212の側の部
分は、上述した凝縮蒸気戻し手段を作動させるための第
2真空を創生するのに用いられる。このように、リブ2
24aと224bは、2つの真空創生区域を隔離する働
きをする。このことは、追加の装置を設ける必要なし
に、凝縮した燃料蒸気を回収することができ、作動中の
ノズル内に自然に生じる部分真空の作用により蒸気の回
収がすべて自動的に行われることを意味する。
ンチューリ42の側壁に第1のポート212にほぼ対向
して穿設された1つ又は1組の第2ポート220から成
る通路が設けられている。ノズル本体の側壁に孔222
が穿設されており、孔222の外端にニップル216が
設けられている。孔222の内端は、ポート220の外
端に連通しており、それによって上記第2真空が上記抽
出チューブ214の一端に及ぼされるようになされてい
る(図3をも参照)。第2真空を創生するために、リブ
224a,224bが周溝210の全幅を横切って設け
られている。これらのリブは、2組のポート212と2
20の間に延長した周溝210の部分に形成されてい
る。かくして、周溝210のリブ224aと224bの
間に囲まれた第1ポート212の側の部分は、先に述べ
たようにダイアフラム80の操作を助成するための第1
真空を創生するのに用いられ、周溝210のリブ224
aと224bの間に囲まれた第2ポート212の側の部
分は、上述した凝縮蒸気戻し手段を作動させるための第
2真空を創生するのに用いられる。このように、リブ2
24aと224bは、2つの真空創生区域を隔離する働
きをする。このことは、追加の装置を設ける必要なし
に、凝縮した燃料蒸気を回収することができ、作動中の
ノズル内に自然に生じる部分真空の作用により蒸気の回
収がすべて自動的に行われることを意味する。
【0025】上記2つの真空創生区域を隔離するため
に、周溝210をなくして、リブ224a,224bを
ベンチューリ42の喉部223を横切って延長させる構
成とすることもできる。又、リブ224a,224bが
設けられていないとすると、可変ベンチューリ42によ
って創生される真空は、空気通路62と、抽出チューブ
214の一端の両方に及ぼされることになる。その場
合、ポート212と220の間に真空連通が存在し、従
って、及ぼされる2つの真空を釣り合わせることにな
る。その結果、ノズルは、燃料を所要の高さに持ち上げ
ることができないか、あるいは、燃料が蒸気戻しチュー
ブ即ち蒸気回収チューブ内に流入する度に自動的に燃料
流を遮断することになる。2つの真空を隔離することに
よって、遮断機構を作動させるのに必要とされる真空
が、蒸気回収チューブ内の凝縮液の存在によって、ある
いは、部分真空により蒸気回収チューブを通して凝縮液
を除去することによって影響されることがない。それと
同時に、平常の燃料分与操作中ノズルの高さより下にあ
る凝縮燃料蒸気を蒸気戻しチューブから抽出することが
できる。サイホン作用の防止、低流量においても高流量
においても確実な真空の創生、及び背圧を最少限に抑え
ることを含む標準の逆止弁43及びベンチューリ42の
すべての作用が維持される。
に、周溝210をなくして、リブ224a,224bを
ベンチューリ42の喉部223を横切って延長させる構
成とすることもできる。又、リブ224a,224bが
設けられていないとすると、可変ベンチューリ42によ
って創生される真空は、空気通路62と、抽出チューブ
214の一端の両方に及ぼされることになる。その場
合、ポート212と220の間に真空連通が存在し、従
って、及ぼされる2つの真空を釣り合わせることにな
る。その結果、ノズルは、燃料を所要の高さに持ち上げ
ることができないか、あるいは、燃料が蒸気戻しチュー
ブ即ち蒸気回収チューブ内に流入する度に自動的に燃料
流を遮断することになる。2つの真空を隔離することに
よって、遮断機構を作動させるのに必要とされる真空
が、蒸気回収チューブ内の凝縮液の存在によって、ある
いは、部分真空により蒸気回収チューブを通して凝縮液
を除去することによって影響されることがない。それと
同時に、平常の燃料分与操作中ノズルの高さより下にあ
る凝縮燃料蒸気を蒸気戻しチューブから抽出することが
できる。サイホン作用の防止、低流量においても高流量
においても確実な真空の創生、及び背圧を最少限に抑え
ることを含む標準の逆止弁43及びベンチューリ42の
すべての作用が維持される。
【0026】図8は、同心二重燃料ホース内の凝縮蒸気
を除去するために本発明の原理を用いた別の実施例を示
す。この例では、燃料分与ノズル300は、上述した真
空式蒸気回収システムに使用されるものであり、外側ス
パウト301及び内側スパウト302は、先の実施例の
スパウト18及び燃料を通すための内側円筒体65に相
当するものであり、外側スパウト301と内側スパウト
302の間に、先の実施例に関連して説明したように蒸
気をノズル内へ吸引して回収し、地下燃料貯留器へ戻す
ための狭い環状通路が形成されている。この実施例で
は、ノズルの蒸気戻し通路は、例えば、先に述べたよう
にノズルの一側壁に沿って通路を形成することによって
ノズルの全長を貫通して延長させ、図に示されるよう
に、同心二重燃料ホース(以下、単に「、二重燃料ホ
ー」又は「燃料ホース」とも称する)303に連通させ
てある。例えば、燃料は、二重燃料ホース303の内側
チューブ即ち燃料チューブ304を通してポンプ送りに
よって送給し、二重燃料ホース303の外側チューブ又
はベローズ305は、内側チューブ304との間に蒸気
を燃料分与ポンプ307へ戻し、最終的に地下燃料貯留
タンクへポンプ送りするための蒸気戻し通路306を画
定する。
を除去するために本発明の原理を用いた別の実施例を示
す。この例では、燃料分与ノズル300は、上述した真
空式蒸気回収システムに使用されるものであり、外側ス
パウト301及び内側スパウト302は、先の実施例の
スパウト18及び燃料を通すための内側円筒体65に相
当するものであり、外側スパウト301と内側スパウト
302の間に、先の実施例に関連して説明したように蒸
気をノズル内へ吸引して回収し、地下燃料貯留器へ戻す
ための狭い環状通路が形成されている。この実施例で
は、ノズルの蒸気戻し通路は、例えば、先に述べたよう
にノズルの一側壁に沿って通路を形成することによって
ノズルの全長を貫通して延長させ、図に示されるよう
に、同心二重燃料ホース(以下、単に「、二重燃料ホ
ー」又は「燃料ホース」とも称する)303に連通させ
てある。例えば、燃料は、二重燃料ホース303の内側
チューブ即ち燃料チューブ304を通してポンプ送りに
よって送給し、二重燃料ホース303の外側チューブ又
はベローズ305は、内側チューブ304との間に蒸気
を燃料分与ポンプ307へ戻し、最終的に地下燃料貯留
タンクへポンプ送りするための蒸気戻し通路306を画
定する。
【0027】同心二重スパウトを備えた燃料分与ノズル
300を用いたこの実施例では、該ノズルに設けた真空
ポンプによって、先の実施例に関連して説明した態様で
蒸気をスパウト301内へ吸引する。ただし、この実施
例では、先の実施例の抽出チューブ214に相当する凝
縮蒸気戻し導管308は、抽出チューブ214がポート
222に接続されている部位とほぼ同じ部位でノズル内
に接続されており、ベンチューリ42を通してポート2
22に連通し、更に先に説明した態様でノズル300に
一体的に形成された蒸気戻し通路を通って二重燃料ホー
ス303の蒸気戻し通路306内を通り、符号309で
示されるように燃料ホース303のほぼ最下方部位に終
端している。凝縮した蒸気が液体として堆積するのは、
蒸気戻し通路306内のこの部位であり、この凝縮蒸気
を除去しなければ、液体として通路306内に過度に堆
積し該通路を閉塞することになり、その結果、蒸気が大
気へ逃出することになる。
300を用いたこの実施例では、該ノズルに設けた真空
ポンプによって、先の実施例に関連して説明した態様で
蒸気をスパウト301内へ吸引する。ただし、この実施
例では、先の実施例の抽出チューブ214に相当する凝
縮蒸気戻し導管308は、抽出チューブ214がポート
222に接続されている部位とほぼ同じ部位でノズル内
に接続されており、ベンチューリ42を通してポート2
22に連通し、更に先に説明した態様でノズル300に
一体的に形成された蒸気戻し通路を通って二重燃料ホー
ス303の蒸気戻し通路306内を通り、符号309で
示されるように燃料ホース303のほぼ最下方部位に終
端している。凝縮した蒸気が液体として堆積するのは、
蒸気戻し通路306内のこの部位であり、この凝縮蒸気
を除去しなければ、液体として通路306内に過度に堆
積し該通路を閉塞することになり、その結果、蒸気が大
気へ逃出することになる。
【0028】図8に示された凝縮蒸気戻し導管308
は、同心スパウト301を備えたものであれ、あるい
は、図4に示されるようなベローズ型圧力平衡式スパウ
トを備えたものであれ、本発明のいろいろなノズルと組
合せて用いることができる凝縮蒸気戻し導管の一例であ
る。いずれにしても、凝縮蒸気戻し導管は、導管308
のようにノズル内にノズルと一体に形成されたものであ
れ、あるいは、ベンチューリポート218から抽出チュ
ーブ214を経て延長し、入口端14からノズル内へ上
向きに延長し、蒸気戻し通路306内に終端したもので
あれ、創生される部分真空と協同して凝縮蒸気を燃料導
管から抽出し、ために例えばベンチューリ42を通して
燃料の流れ内へ戻し、ノズルのスパウトへ導入するため
のものである。
は、同心スパウト301を備えたものであれ、あるい
は、図4に示されるようなベローズ型圧力平衡式スパウ
トを備えたものであれ、本発明のいろいろなノズルと組
合せて用いることができる凝縮蒸気戻し導管の一例であ
る。いずれにしても、凝縮蒸気戻し導管は、導管308
のようにノズル内にノズルと一体に形成されたものであ
れ、あるいは、ベンチューリポート218から抽出チュ
ーブ214を経て延長し、入口端14からノズル内へ上
向きに延長し、蒸気戻し通路306内に終端したもので
あれ、創生される部分真空と協同して凝縮蒸気を燃料導
管から抽出し、ために例えばベンチューリ42を通して
燃料の流れ内へ戻し、ノズルのスパウトへ導入するため
のものである。
【0029】図3に関連して先に説明したように、逆止
弁140は、燃料がノズルを通して燃料タンクへ分与さ
れている間、弁室内に圧縮される流体の圧力により作動
される。かくして、逆止弁140が開放され、上述した
ように、蒸気をノズル内へ戻し、ノズルを通して燃料ホ
ースへ戻すことができる。もちろん、燃料蒸気が完全に
地下貯留タンクへ戻されるのを保証するために、燃料分
与装置又は組合せて何らかのタイプのポンプ送り手段が
用いられる。
弁140は、燃料がノズルを通して燃料タンクへ分与さ
れている間、弁室内に圧縮される流体の圧力により作動
される。かくして、逆止弁140が開放され、上述した
ように、蒸気をノズル内へ戻し、ノズルを通して燃料ホ
ースへ戻すことができる。もちろん、燃料蒸気が完全に
地下貯留タンクへ戻されるのを保証するために、燃料分
与装置又は組合せて何らかのタイプのポンプ送り手段が
用いられる。
【0030】他方、例えば燃料が自動車の燃料タンクT
内の満タンレベルにまで上昇してノズルが燃料の分与を
停止し、流れを遮断したとき、すでに燃料分与装置及び
貯留タンクへ戻されている燃料蒸気を捕捉し、燃料蒸気
が大気へ逃出するのを防止するために逆止弁140を閉
止する必要がある。従って、逆止弁140が密封閉止位
置へ戻り、上記戻された燃料蒸気の捕捉を保証するため
に、逆止弁140内に設けられたばね手段が該逆止弁を
閉鎖せるようになされている。
内の満タンレベルにまで上昇してノズルが燃料の分与を
停止し、流れを遮断したとき、すでに燃料分与装置及び
貯留タンクへ戻されている燃料蒸気を捕捉し、燃料蒸気
が大気へ逃出するのを防止するために逆止弁140を閉
止する必要がある。従って、逆止弁140が密封閉止位
置へ戻り、上記戻された燃料蒸気の捕捉を保証するため
に、逆止弁140内に設けられたばね手段が該逆止弁を
閉鎖せるようになされている。
【0031】上述した圧力平衡式蒸気回収システムに本
発明の原理を適用した場合の実施例は、図4及び5に示
されている。この実施例のノズル410は、燃料ホース
(図示せず)を接続する入口414と、スパウト(注ぎ
口)組立体418に連通する出口416を有する本体4
12を備えている。スパウト組立体(以下、単に「スパ
ウト」とも称する)418は、自動車の燃料タンクTの
ような容器の入口に挿入することができる注ぎ口419
を有する。入口414と出口416の間で本体412内
にポペット弁420が配設されている。ポペット弁42
0は、図1のノズル10に関連して説明したのと同様の
態様で作動する。ノズルの出口416に近接したところ
で本体412を貫通する流路内に、先の実施例の可変ベ
ンチューリ42と均等の可変ベンチューリ442が設け
られており、ベンチューリ内に先の実施例のものと同様
に機能するばね押し逆止弁443が配設されている。ベ
ンチューリ442は、図に示されるように、円形ハウジ
ング456内に設けられている。
発明の原理を適用した場合の実施例は、図4及び5に示
されている。この実施例のノズル410は、燃料ホース
(図示せず)を接続する入口414と、スパウト(注ぎ
口)組立体418に連通する出口416を有する本体4
12を備えている。スパウト組立体(以下、単に「スパ
ウト」とも称する)418は、自動車の燃料タンクTの
ような容器の入口に挿入することができる注ぎ口419
を有する。入口414と出口416の間で本体412内
にポペット弁420が配設されている。ポペット弁42
0は、図1のノズル10に関連して説明したのと同様の
態様で作動する。ノズルの出口416に近接したところ
で本体412を貫通する流路内に、先の実施例の可変ベ
ンチューリ42と均等の可変ベンチューリ442が設け
られており、ベンチューリ内に先の実施例のものと同様
に機能するばね押し逆止弁443が配設されている。ベ
ンチューリ442は、図に示されるように、円形ハウジ
ング456内に設けられている。
【0032】スパウト組立体418は、スパウトハウジ
ング459を備えており、スパウトは、図に示されるよ
うに該ハウジングから前方へ突出している。スパウト4
18内に、分与すべき燃料を通すための流路460が画
定されている。
ング459を備えており、スパウトは、図に示されるよ
うに該ハウジングから前方へ突出している。スパウト4
18内に、分与すべき燃料を通すための流路460が画
定されている。
【0033】空気通路462は、ノズル本体412内に
ノズル本体と一体に形成されており、いろいろな通路を
経て通気管463に連通している。通気管463は、ス
パウト418内に挿入されており、スパウト418の直
径よりはるかに小さく、スパウト418より短く、スパ
ウトの注ぎ口419の手前で終端している。注ぎ口41
9に近接したところでスパウトの外端の側壁に空気孔4
66が穿設されている。通気管463の外端468は、
空気孔466を通ってスパウトに流入してきた空気が通
気管463内に流入するように空気孔466に近接した
ところに配置されている。
ノズル本体と一体に形成されており、いろいろな通路を
経て通気管463に連通している。通気管463は、ス
パウト418内に挿入されており、スパウト418の直
径よりはるかに小さく、スパウト418より短く、スパ
ウトの注ぎ口419の手前で終端している。注ぎ口41
9に近接したところでスパウトの外端の側壁に空気孔4
66が穿設されている。通気管463の外端468は、
空気孔466を通ってスパウトに流入してきた空気が通
気管463内に流入するように空気孔466に近接した
ところに配置されている。
【0034】スパウト組立体418を被うようにしてベ
ローズ組立体470が嵌着されている。ベローズ組立体
(以下、単に「ベローズ」とも称する)470は、ノズ
ル410を通してガソリン又はそれに類する燃料が分与
されているとき燃料蒸気が大気へ逃出するのを防止する
ためのものである。このベローズは、上述した圧力平衡
法に基づいて作動する。ベローズ組立体470のような
ベローズ組立体の詳しい説明は、例えば本出願人の米国
特許第4,031,930号及び4,016,910号
に記載されている。ベローズ組立体470は、自動車の
燃料タンクの入口の周縁に圧接して密封する密封外端4
72を有している。燃料分与のためにスパウト418を
燃料タンクT(図1参照)の入口に嵌めてタンク内へ挿
入すると、ベローズ470の密封外端472は、燃料タ
ンクTの入口の周りの外壁に衝接するのでベローズ47
0の本体と一緒にスパウト418に沿って相対的に上下
に摺動することができる。ベローズ組立体470の機能
は、スパウト418を燃料タンクの入口に対して出し入
れする際に燃料蒸気が大気へ逃出するのを防止すること
である。
ローズ組立体470が嵌着されている。ベローズ組立体
(以下、単に「ベローズ」とも称する)470は、ノズ
ル410を通してガソリン又はそれに類する燃料が分与
されているとき燃料蒸気が大気へ逃出するのを防止する
ためのものである。このベローズは、上述した圧力平衡
法に基づいて作動する。ベローズ組立体470のような
ベローズ組立体の詳しい説明は、例えば本出願人の米国
特許第4,031,930号及び4,016,910号
に記載されている。ベローズ組立体470は、自動車の
燃料タンクの入口の周縁に圧接して密封する密封外端4
72を有している。燃料分与のためにスパウト418を
燃料タンクT(図1参照)の入口に嵌めてタンク内へ挿
入すると、ベローズ470の密封外端472は、燃料タ
ンクTの入口の周りの外壁に衝接するのでベローズ47
0の本体と一緒にスパウト418に沿って相対的に上下
に摺動することができる。ベローズ組立体470の機能
は、スパウト418を燃料タンクの入口に対して出し入
れする際に燃料蒸気が大気へ逃出するのを防止すること
である。
【0035】本発明のこのノズル410の操作におい
て、そのプランジャ438、操作レバー434及びポペ
ット弁の弁棒426の機能は、図1のノズルに関連して
先に説明したのと同じである。可変ベンチューリ442
の構造及びノズル出口416内での配置は、図6及び7
に関連して先に説明したベンチューリ42と同じであ
る。従って、流れ遮断用ダイアフラム組立体474を作
動させるのは、ポート212(図6、7参照)を通して
ベンチューリ442の上方部分に創生される部分真空
と、空気通路462に連通している通気管464を通し
て創生される部分真空との組合せである。
て、そのプランジャ438、操作レバー434及びポペ
ット弁の弁棒426の機能は、図1のノズルに関連して
先に説明したのと同じである。可変ベンチューリ442
の構造及びノズル出口416内での配置は、図6及び7
に関連して先に説明したベンチューリ42と同じであ
る。従って、流れ遮断用ダイアフラム組立体474を作
動させるのは、ポート212(図6、7参照)を通して
ベンチューリ442の上方部分に創生される部分真空
と、空気通路462に連通している通気管464を通し
て創生される部分真空との組合せである。
【0036】更に、ベローズ組立体470内に捕捉され
た蒸気は、ノズル410の本体の左側に一体に形成され
たチャンバーを通り、ノズル410の後端に接続されて
いる同心二重燃料ホース(図示せず)へ戻され、それを
通して地下燃料貯留タンクへ戻される。逆止弁440
(図5)は、先に説明した逆止弁140と同様の態様で
作動する。分与操作の際、燃料は、先の実施例の場合と
同様に、ノズル410本体に一体に形成されたチャンバ
ー430を通り、ポペット弁420を通って流れ、逆止
弁443を押し開いて流れる。
た蒸気は、ノズル410の本体の左側に一体に形成され
たチャンバーを通り、ノズル410の後端に接続されて
いる同心二重燃料ホース(図示せず)へ戻され、それを
通して地下燃料貯留タンクへ戻される。逆止弁440
(図5)は、先に説明した逆止弁140と同様の態様で
作動する。分与操作の際、燃料は、先の実施例の場合と
同様に、ノズル410本体に一体に形成されたチャンバ
ー430を通り、ポペット弁420を通って流れ、逆止
弁443を押し開いて流れる。
【0037】可変ベンチューリ442内に創生された部
分真空は、又、下方のポート220(図6、7参照)を
通しても部分真空を醸成する。この部分真空は、ポート
220(図6、7参照)からポート422に連通する。
ポート422は、ノズルの後端476(図5参照)に向
って延長した蒸気抽出チューブ414に接続している。
蒸気抽出チューブ414は、先の実施例の蒸気抽出チュ
ーブ214及び凝縮蒸気戻し導管308(図8参照)に
関連して説明したように、同心二重燃料ホースの最下方
部位(図8に符号309で示される部位)から凝縮蒸気
を抽出するための、凝縮蒸気戻し導管308と同様の導
管に接続される。
分真空は、又、下方のポート220(図6、7参照)を
通しても部分真空を醸成する。この部分真空は、ポート
220(図6、7参照)からポート422に連通する。
ポート422は、ノズルの後端476(図5参照)に向
って延長した蒸気抽出チューブ414に接続している。
蒸気抽出チューブ414は、先の実施例の蒸気抽出チュ
ーブ214及び凝縮蒸気戻し導管308(図8参照)に
関連して説明したように、同心二重燃料ホースの最下方
部位(図8に符号309で示される部位)から凝縮蒸気
を抽出するための、凝縮蒸気戻し導管308と同様の導
管に接続される。
【0038】かくして、燃料ホースから凝縮燃料蒸気を
抽出するための本発明の技術思想は、使用されるノズル
が、蒸気回収のためのベローズを備えた圧力平衡式のも
のであれ、あるいは、図1及び8を参照して先に説明し
たように蒸気をノズル内へ引き戻す働きをする部分真空
を創生するようにした真空式のものであれ、いずれの場
合にも、実現することができる。
抽出するための本発明の技術思想は、使用されるノズル
が、蒸気回収のためのベローズを備えた圧力平衡式のも
のであれ、あるいは、図1及び8を参照して先に説明し
たように蒸気をノズル内へ引き戻す働きをする部分真空
を創生するようにした真空式のものであれ、いずれの場
合にも、実現することができる。
【0039】以上、本発明を実施例に関連して説明した
が、本発明は、ここに例示した実施例の構造及び形態に
限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、い
ろいろな変更及び改変を加えることができることを理解
されたい。
が、本発明は、ここに例示した実施例の構造及び形態に
限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、い
ろいろな変更及び改変を加えることができることを理解
されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を組入れた真空式のノズル組立
体の断面図である。
体の断面図である。
【図2】図2は、図1の線2−2に沿ってみたスパウト
の断面図である。
の断面図である。
【図3】図3は、スパウトを除いた、図1のノズル組立
体本体の左側側面図であり、凝縮蒸気戻し導管を示す。
体本体の左側側面図であり、凝縮蒸気戻し導管を示す。
【図4】図4は、本発明を組入れた圧力平衡式のノズル
組立体の断面図である。
組立体の断面図である。
【図5】図5は、スパウトを除いた、図4のノズル組立
体本体の左側側面図である。
体本体の左側側面図である。
【図6】図6は、本発明を組入れたノズル組立体の可変
ベンチューリ部分の断面図である。
ベンチューリ部分の断面図である。
【図7】図7は、図6の線7−7に沿ってみた断面図で
ある。
ある。
【図8】図8は、本発明による真空式のノズル組立体
と、該ノズル組立体に同心二重燃料ホースによって接続
された燃料分与ポンプの概略図であり、該燃料ホースの
蒸気戻し導管内から凝縮蒸気を除去するための手段を示
す。
と、該ノズル組立体に同心二重燃料ホースによって接続
された燃料分与ポンプの概略図であり、該燃料ホースの
蒸気戻し導管内から凝縮蒸気を除去するための手段を示
す。
【図9】図9は、本発明の蒸気遮断機構の拡大断面図で
ある。
ある。
10:液体(燃料)分配ノズル 12:本体 14:入口 16:出口 18:スパウト(組立体) 19:注ぎ口 20:ポペット弁 26:弁棒 34:操作レバー 38:プランジャ 42:可変ベンチューリ 43:逆止弁 59:スパウトハウジング 62:空気通路 63:通気管 64:蒸気逃し通路(蒸気戻し通路) 65:流体通路(燃料通路) 66:孔 74:流れ遮断用ダイアフラム組立体 80:ダイアフラム 94:掛金ピン(組立体) 104:ばね 108:ばね 123:開口又はスロット 125:掛金リング 131:燃料流通路又は導管 210:環状通路 212:ポート(通路) 214:抽出チューブ(凝縮) 220:第2ポート(通路) 222:孔 223:喉部 224a,224b:リブ 300:ノズル組立体 301:スパウト(組立体) 302:内側スパウト 303:(同心二重)燃料ホース 304:内側チューブ(燃料チューブ) 305:外側チューブ 306:蒸気戻し通路 307:燃料分与ポンプ 308:蒸気戻し導管
Claims (11)
- 【請求項1】燃料供給源から燃料タンクのような容器へ
燃料を分与するためのものであって、燃料流路を画定す
る本体と、該本体に付設されており、該容器へ燃料を分
与するために該本体に連通したスパウトと、該容器が満
杯になったとき燃料の流れを自動的に遮断するのに用い
られる第1の部分真空を創生するために前記燃料流路内
に配設された可変ベンチューリと、燃料蒸気を捕捉して
それを前記燃料供給源へ戻すための蒸気戻し経路を有す
る燃料分与ノズル組立体において、 前記蒸気戻し経路から凝縮燃料蒸気を抽出するための手
段を備えており、該手段は、凝縮燃料蒸気を吸引するた
めの該蒸気戻し経路の部位に及ぼされる第2の真空を前
記可変ベンチューリのところに創生するための真空創生
手段を含むものであることを特徴とする燃料分与ノズル
組立体。 - 【請求項2】一端において前記可変ベンチューリに連通
しており、該ベンチューリ内に創生される部分真空を導
出することができる抽出手段を含むことを特徴とする請
求項1に記載の燃料分与ノズル組立体。 - 【請求項3】前記可変ベンチューリは、真空創生区域を
画定する少くとも1つの第1のポートを有し、前記抽出
手段は、該ベンチューリの側壁を貫通し、前記蒸気戻し
経路に前記凝縮燃料蒸気が生じる部位において開口した
少くとも1つの第1の通路を含むことを特徴とする請求
項2に記載の燃料分与ノズル組立体。 - 【請求項4】前記可変ベンチューリの側壁を貫通し、少
くとも1つの通路とは別の第2の通路に開口した少くと
も1つの第2のポートが設けられており、該第2のポー
トは、該ベンチューリによって創生される真空を該ノズ
ル組立体の燃料流の自動遮断を制御する部分に連通させ
るように構成されていることを特徴とする請求項3に記
載の燃料分与ノズル組立体。 - 【請求項5】前記抽出手段は、創生される2つの部分真
空を互いに隔離するための手段を含むことを特徴とする
請求項4に記載の燃料分与ノズル組立体。 - 【請求項6】前記抽出手段は、前記第1のポートと第2
のポートの間で前記ベンチューリにその両側に1つづつ
形成されたリブを有し、それによって、それらのリブの
一方の側に創生される部分真空は、ノズル組立体の燃料
流遮断部分に差し向けられ、それらのリブの他方の側に
創生される部分真空は、凝縮燃料蒸気を抽出するために
前記蒸気戻し経路に連通せしめられることを特徴とする
請求項5に記載の燃料分与ノズル組立体。 - 【請求項7】燃料供給源から燃料タンクへ燃料を分与す
るためのものであって、燃料流路を画定する本体と、該
本体に付設されており、該燃料タンクへ燃料を分与する
ために該本体に連通したスパウトと、該燃料タンクが満
杯になったとき燃料の流れを自動的に遮断するための燃
料流遮断手段と、燃料蒸気を捕捉してそれを前記燃料供
給源へ戻すための蒸気戻し経路を有する燃料分与ノズル
組立体において、該燃料分与ノズル組立体内に複数の部
分真空を創生するための部分真空創生手段であって、 前記燃料流路内に配設された可変ベンチューリと、該ベ
ンチューリに形成されており、前記燃料流遮断手段に及
ぼされる第1部分真空を創生する第1部分真空創生手段
と、該ベンチューリに形成されており、前記蒸気戻し経
路から凝縮燃料蒸気を吸引するために該蒸気戻し経路に
及ぼされる第2部分真空を創生する第2部分真空創生手
段を含むものであることを特徴とする部分真空創生手
段。 - 【請求項8】前記可変ベンチューリは、真空創生区域を
画定する周溝と、該ベンチューリの側壁を貫通して該周
溝に開口した第1組及び第2組のポートを有することを
特徴とする請求項7に記載の部分真空創生手段。 - 【請求項9】前記蒸気戻し経路は、一端を前記ポートの
1つに連通させた抽出チューブを含むことを特徴とする
請求項8に記載の部分真空創生手段。 - 【請求項10】前記2組のポートの間で前記周溝に形成
されており、該周溝から前記可変ベンチューリの両側に
沿って延長したリブを有しており、それによって、それ
らのリブの一方の側に創生される部分真空は、ノズル組
立体の前記燃料流遮断手段に差し向けられ、それらのリ
ブの他方の側に創生される部分真空は、前記抽出チュー
ブに連通せしめられることを特徴とする請求項9に記載
の部分真空創生手段。 - 【請求項11】圧力平衡式又は真空式蒸気回収手段を組
入れたノズル組立体に組合わされた請求項7に記載の部
分真空創生手段。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/740,062 US5197523A (en) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | Dispensing nozzle improvement for extracting fuel |
US740062 | 1996-10-24 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06183499A true JPH06183499A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=24974888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4226518A Withdrawn JPH06183499A (ja) | 1991-08-05 | 1992-08-04 | 燃料分与ノズル組立体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5197523A (ja) |
EP (1) | EP0527106A1 (ja) |
JP (1) | JPH06183499A (ja) |
CA (1) | CA2075262A1 (ja) |
Families Citing this family (33)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6899149B1 (en) * | 1990-12-11 | 2005-05-31 | Gilbarco Inc. | Vapor recovery fuel dispenser for multiple hoses |
US5355915A (en) * | 1990-12-11 | 1994-10-18 | Gilbarco | Vapor recovery improvements |
US5195564A (en) * | 1991-04-30 | 1993-03-23 | Dresser Industries, Inc. | Gasoline dispenser with vapor recovery system |
US5285744A (en) * | 1992-09-04 | 1994-02-15 | Vapor Systems Technologies, Inc. | Coaxial hose assembly |
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