JPH06181952A - 患者用ベッド移し替え装置 - Google Patents
患者用ベッド移し替え装置Info
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- JPH06181952A JPH06181952A JP5210386A JP21038693A JPH06181952A JP H06181952 A JPH06181952 A JP H06181952A JP 5210386 A JP5210386 A JP 5210386A JP 21038693 A JP21038693 A JP 21038693A JP H06181952 A JPH06181952 A JP H06181952A
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- frame
- board
- belt
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 患者を手術台とベッドとの間で移し替える場
合、患者に体を曲げることに伴う苦痛を生じさせず、看
護婦にも過重な負担とならず簡単に移し替えることの出
来る患者用ベッド移し替え装置を提供すること。 【構成】 患者と患者が横臥しているベッドの間に、駆
動機構より押し込みと引き出しがなされる患者受け板１
１を備えたことを特徴とする患者用ベッド移し替え装
置。更に、前記患者受け板１１が患者の身長方向の複数
個の部分を分担して受けるように分割されたこと及び突
起を有する特殊硬質ゴムの噛み合わせを利用してスムー
ズなベッドの回転を行うことを特徴とする患者用ベッド
移し替え装置。
合、患者に体を曲げることに伴う苦痛を生じさせず、看
護婦にも過重な負担とならず簡単に移し替えることの出
来る患者用ベッド移し替え装置を提供すること。 【構成】 患者と患者が横臥しているベッドの間に、駆
動機構より押し込みと引き出しがなされる患者受け板１
１を備えたことを特徴とする患者用ベッド移し替え装
置。更に、前記患者受け板１１が患者の身長方向の複数
個の部分を分担して受けるように分割されたこと及び突
起を有する特殊硬質ゴムの噛み合わせを利用してスムー
ズなベッドの回転を行うことを特徴とする患者用ベッド
移し替え装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、手術直前、直後の患
者を手術台と患者移送装置或いは通常のベッドとの間で
移し替えるための患者用ベッド移し替え装置、より詳し
くは患者に苦痛を感じさせることなく或いは看護婦や医
者に移し替え時に負担をかけることのない患者用ベッド
移し替え装置に関する。
者を手術台と患者移送装置或いは通常のベッドとの間で
移し替えるための患者用ベッド移し替え装置、より詳し
くは患者に苦痛を感じさせることなく或いは看護婦や医
者に移し替え時に負担をかけることのない患者用ベッド
移し替え装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】病院において手術直前の患者を手術台へ
移し替えたり、或いは手術直後の患者を手術台から病室
へ運ぶための移送装置や通常のベッドへ移し替える場
合、特別な装置はないため従来は看護婦が複数人が頭部
や足部を抱えて移し替えている。従って患者を手術台へ
載せたり下ろしたりする場合は必ず人手により移し替え
ている。
移し替えたり、或いは手術直後の患者を手術台から病室
へ運ぶための移送装置や通常のベッドへ移し替える場
合、特別な装置はないため従来は看護婦が複数人が頭部
や足部を抱えて移し替えている。従って患者を手術台へ
載せたり下ろしたりする場合は必ず人手により移し替え
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記するように、手術
直前や直後の患者を手術台とベッドとの間で移し替える
場合、看護婦或いは看護士が頭部と足部を抱えて移すた
め患者の体を曲げることになり苦痛を与えることにな
る。また、特に体重の重い患者を移し替える場合看護婦
にも過度の負担がかかるため腰痛の原因ともなってい
る。通常、手術直後の患者は横臥した状態をなるべくそ
のまま動かさないようにして移し替えた方が手術の経過
にも悪影響を及ぼさず好ましいと言える。この発明はか
かる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする
所は患者を手術台とベッドとの間で移し替える場合、患
者に体を曲げることに伴う苦痛を生じさせず、看護婦に
も過重な負担とならず簡単に移し替えることのできる患
者用ベッド移し替え装置を提供することにある。
直前や直後の患者を手術台とベッドとの間で移し替える
場合、看護婦或いは看護士が頭部と足部を抱えて移すた
め患者の体を曲げることになり苦痛を与えることにな
る。また、特に体重の重い患者を移し替える場合看護婦
にも過度の負担がかかるため腰痛の原因ともなってい
る。通常、手術直後の患者は横臥した状態をなるべくそ
のまま動かさないようにして移し替えた方が手術の経過
にも悪影響を及ぼさず好ましいと言える。この発明はか
かる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする
所は患者を手術台とベッドとの間で移し替える場合、患
者に体を曲げることに伴う苦痛を生じさせず、看護婦に
も過重な負担とならず簡単に移し替えることのできる患
者用ベッド移し替え装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、患者用ベッド移し替え装置
が、患者と患者が横臥しているベッドの間に、駆動機
構により押し込みと引き出しがなされる患者受け板を備
えたことを特徴とし、更に前記患者受け板が患者の身
長方向の複数個の部分を分担して受けるように分割され
たことを特徴とする。また前記分割された複数個の板
が、それぞれ別々の駆動機構によって作動されること
患者とベッドの間に挿入する側の患者受け板の厚みを少
なくし、患者受け板に回りベルトを巡らせて患者を一部
乗せた後、回りベルトにより、患者の位置を移動可能と
したこと、さらに片面に突起を有した硬質ゴムのベル
トを使用し、患者受け板の回りベルトでは、突起を内側
に、ベルト回転のための回転軸には突起を外側に巻きつ
け、ベルト回転時には両突起が噛み合うことを要旨とす
る。
る課題を解決するために、患者用ベッド移し替え装置
が、患者と患者が横臥しているベッドの間に、駆動機
構により押し込みと引き出しがなされる患者受け板を備
えたことを特徴とし、更に前記患者受け板が患者の身
長方向の複数個の部分を分担して受けるように分割され
たことを特徴とする。また前記分割された複数個の板
が、それぞれ別々の駆動機構によって作動されること
患者とベッドの間に挿入する側の患者受け板の厚みを少
なくし、患者受け板に回りベルトを巡らせて患者を一部
乗せた後、回りベルトにより、患者の位置を移動可能と
したこと、さらに片面に突起を有した硬質ゴムのベル
トを使用し、患者受け板の回りベルトでは、突起を内側
に、ベルト回転のための回転軸には突起を外側に巻きつ
け、ベルト回転時には両突起が噛み合うことを要旨とす
る。
【０００５】
【作用】この発明の患者用ベッド移し替え装置を上記手
段とした場合の作用について添付図の符号を用いて説明
する。の手段では駆動装置を用いているため、患者を
手術台とベッドとの間で移し替える場合、先ず駆動装置
４を作動させてフレーム１を適宜昇降させ手術台とベッ
ド１１との高さを同一に揃えたり、次に駆動装置９ある
いは手動式により雄ねじ杆８を駆動してベッド取付台７
ごとベッド１１を横へ移動させ、該ベッド１１の先端部
を患者と手術台或いはベッドとの間に挿入することが簡
単に行える。次に患者をベッド１１に載せたまま駆動装
置９或いは手動でベッド取付台７をフレーム１の上に戻
し通常のベッドの位置へ来たら再びベッド取付台７を出
して患者を手術台とベッドとの間で移し替えることが可
能となる。の手段ではベッド自体が分割されているだ
けであり基本的な作用は図１と同様である。更にの手
段の場合、基本的には及びと同じであるが特有の作
用としては、頭部用ベッド１１ｇから肩部用ベッド１１
ｈへ、そして背骨用ベッド１１ｉ、腰部用ベッド１１
ｊ、上肢用ベッド１１ｋ、下肢用ベッド１１ｍ等と同時
或いは順番に移動させても良いが、患者にとって最も都
合の良い位置から選択してランダムに各ベッド部分を挿
入出来るので患者により安心感を与えることが出来る。
の手段では、患者とベットの間に挿入する側の患者受
け板の厚みを少なくしているため、患者を受け板に乗せ
る場合、ほんの一部だけでも乗せることができたら、回
りベルトを巡らせることにより、患者の体全体を受け板
に乗せることができる。さらにの手段では、両ベルト
の両突起が噛み合うため、ベルトの回転が滑ることな
く、円滑に行える。
段とした場合の作用について添付図の符号を用いて説明
する。の手段では駆動装置を用いているため、患者を
手術台とベッドとの間で移し替える場合、先ず駆動装置
４を作動させてフレーム１を適宜昇降させ手術台とベッ
ド１１との高さを同一に揃えたり、次に駆動装置９ある
いは手動式により雄ねじ杆８を駆動してベッド取付台７
ごとベッド１１を横へ移動させ、該ベッド１１の先端部
を患者と手術台或いはベッドとの間に挿入することが簡
単に行える。次に患者をベッド１１に載せたまま駆動装
置９或いは手動でベッド取付台７をフレーム１の上に戻
し通常のベッドの位置へ来たら再びベッド取付台７を出
して患者を手術台とベッドとの間で移し替えることが可
能となる。の手段ではベッド自体が分割されているだ
けであり基本的な作用は図１と同様である。更にの手
段の場合、基本的には及びと同じであるが特有の作
用としては、頭部用ベッド１１ｇから肩部用ベッド１１
ｈへ、そして背骨用ベッド１１ｉ、腰部用ベッド１１
ｊ、上肢用ベッド１１ｋ、下肢用ベッド１１ｍ等と同時
或いは順番に移動させても良いが、患者にとって最も都
合の良い位置から選択してランダムに各ベッド部分を挿
入出来るので患者により安心感を与えることが出来る。
の手段では、患者とベットの間に挿入する側の患者受
け板の厚みを少なくしているため、患者を受け板に乗せ
る場合、ほんの一部だけでも乗せることができたら、回
りベルトを巡らせることにより、患者の体全体を受け板
に乗せることができる。さらにの手段では、両ベルト
の両突起が噛み合うため、ベルトの回転が滑ることな
く、円滑に行える。
【０００６】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について図面
を参照して説明する。 実施例１ 図１はこの発明の患者用ベッド移し替え装置の第１の実
施例の全体斜視図である。１はフレームであって車輪付
台車２に昇降可能に設置されている。即ち、フレーム昇
降用のスクリュー３を前記台車２に設置された駆動装置
４により駆動し患者を移し替える手術台の高さに合わせ
て昇降させるようにしてある。また、前記フレーム１に
は摺動シャフト５、６を取付け、これらのシャフト５、
６にはベッド取付台７を摺動可能に嵌合させてある。そ
してフレーム１とこのベッド取付台７とは中央部に雄ね
じ杆（例えばボールねじ）８を螺合させて連結し、該ベ
ッド取付台７を矢印のように横方向に往復移動させるよ
うにしてある。該雄ねじ杆８はフレーム１に設置した駆
動装置９により駆動されるが、軸１０にハンドルを取付
けて手動式で駆動しても良い。尚、前記ベッド取付台７
を横方向に駆動する駆動機構はこれら雄ねじ杆８と駆動
装置９等に限らず、例えばチェーン機構や流体シリンダ
或いはピニオンとラック等により自動式或いは手動式に
よるものでも良い。
を参照して説明する。 実施例１ 図１はこの発明の患者用ベッド移し替え装置の第１の実
施例の全体斜視図である。１はフレームであって車輪付
台車２に昇降可能に設置されている。即ち、フレーム昇
降用のスクリュー３を前記台車２に設置された駆動装置
４により駆動し患者を移し替える手術台の高さに合わせ
て昇降させるようにしてある。また、前記フレーム１に
は摺動シャフト５、６を取付け、これらのシャフト５、
６にはベッド取付台７を摺動可能に嵌合させてある。そ
してフレーム１とこのベッド取付台７とは中央部に雄ね
じ杆（例えばボールねじ）８を螺合させて連結し、該ベ
ッド取付台７を矢印のように横方向に往復移動させるよ
うにしてある。該雄ねじ杆８はフレーム１に設置した駆
動装置９により駆動されるが、軸１０にハンドルを取付
けて手動式で駆動しても良い。尚、前記ベッド取付台７
を横方向に駆動する駆動機構はこれら雄ねじ杆８と駆動
装置９等に限らず、例えばチェーン機構や流体シリンダ
或いはピニオンとラック等により自動式或いは手動式に
よるものでも良い。
【０００７】次に、前記ベッド取付台７には患者受け板
としてのベッド１１が設置されると共に、該ベッド１１
はその表面が幅広のベルト式ベッドカバー１２で被覆さ
れている。更に、該ベルト式ベッドカバー１２は駆動装
置（図示せず）で自動式或いは手動式によりエンドレス
状にベッド１１周囲を正・逆回転可能に巡らせるように
してある。このベルト式ベッドカバー１２の駆動装置は
ベッド取付台７に設置することが出来る。
としてのベッド１１が設置されると共に、該ベッド１１
はその表面が幅広のベルト式ベッドカバー１２で被覆さ
れている。更に、該ベルト式ベッドカバー１２は駆動装
置（図示せず）で自動式或いは手動式によりエンドレス
状にベッド１１周囲を正・逆回転可能に巡らせるように
してある。このベルト式ベッドカバー１２の駆動装置は
ベッド取付台７に設置することが出来る。
【０００８】図２は前記ベッド部分の断面図例である。
即ち、患者を載せるベッド部分は、図２（Ａ）に示すよ
うに、ベッド１１の先端部にばね１３を介して径の小さ
なローラ１４を取付け、ベルト式ベッドカバー１２を被
覆し、下側には単に板１５を配置する。或いはベッド１
１部分は、図２（Ｂ）に示すように、ベッド１１の下側
には補助板１６を配置すると共に該補助板１６の周囲は
カバー１７で被覆し、上側のベッド１１に被覆したベル
ト式ベッドカバー１２が移動すると該カバー１７も供回
りするようにしても良い。この場合ベッド１１先端部に
はローラ１８を取付け、ベルト式ベッドカバー１２が回
転をはじめるとレバー１９により該ローラ１８は矢印の
ように若干上側へ移動するようにしても良い。補助板１
６はもっと短くしても良い。このような構造にすれば患
者の下側にベッド１１先端部を押し込んだとき移し替え
易くなる。
即ち、患者を載せるベッド部分は、図２（Ａ）に示すよ
うに、ベッド１１の先端部にばね１３を介して径の小さ
なローラ１４を取付け、ベルト式ベッドカバー１２を被
覆し、下側には単に板１５を配置する。或いはベッド１
１部分は、図２（Ｂ）に示すように、ベッド１１の下側
には補助板１６を配置すると共に該補助板１６の周囲は
カバー１７で被覆し、上側のベッド１１に被覆したベル
ト式ベッドカバー１２が移動すると該カバー１７も供回
りするようにしても良い。この場合ベッド１１先端部に
はローラ１８を取付け、ベルト式ベッドカバー１２が回
転をはじめるとレバー１９により該ローラ１８は矢印の
ように若干上側へ移動するようにしても良い。補助板１
６はもっと短くしても良い。このような構造にすれば患
者の下側にベッド１１先端部を押し込んだとき移し替え
易くなる。
【０００９】実施例２ 図３（Ａ）はこの発明の患者用ベッド移し替え装置の第
２の実施例の全体斜視図である。即ち、ベッド取付台７
に設置する患者受け板としてのベッドは図１のようなベ
ッド１１の回りにベルト式ベッドカバー１２で被覆する
のではなく、薄く丈夫な板材、例えば図３（Ｂ）に示す
ように鋼板２０にポリテトラフルオロエチレンのような
フッ素樹脂２１で被覆したものを、頭部用ベッド１１
ａ、肩部用ベッド１１ｂ、背骨用ベッド１１ｃ、腰部用
ベッド１１ｄ、上肢用ベッド１１ｅ、下肢用ベッド１１
ｆ等と分割し、患者の身長方向の複数の部分を分担して
受けるようにしたものを用いても良い。
２の実施例の全体斜視図である。即ち、ベッド取付台７
に設置する患者受け板としてのベッドは図１のようなベ
ッド１１の回りにベルト式ベッドカバー１２で被覆する
のではなく、薄く丈夫な板材、例えば図３（Ｂ）に示す
ように鋼板２０にポリテトラフルオロエチレンのような
フッ素樹脂２１で被覆したものを、頭部用ベッド１１
ａ、肩部用ベッド１１ｂ、背骨用ベッド１１ｃ、腰部用
ベッド１１ｄ、上肢用ベッド１１ｅ、下肢用ベッド１１
ｆ等と分割し、患者の身長方向の複数の部分を分担して
受けるようにしたものを用いても良い。
【００１０】図３に示す実施例では各ベッド１１ａ等の
下側にコロ２２を嵌め込み、患者とベッド或いは患者と
手術台との間に出入りするようにすれば患者をスムーズ
に移し替えることが出来る。
下側にコロ２２を嵌め込み、患者とベッド或いは患者と
手術台との間に出入りするようにすれば患者をスムーズ
に移し替えることが出来る。
【００１１】実施例３ 図４はこの発明の患者用ベッド移し替え装置の、第３の
実施例の全体斜視図である。この実施例では第２の実施
例で示した各ベッド１１ａ等だけでなく、ベッド取付台
７に相当する部分も分割して各ベッドと一体とし、頭部
用ベッド１１ｇ、肩部用ベッド１１ｈ、背骨用ベッド１
１ｉ、腰部用ベッド１１ｊ、上肢用ベッド１１ｋ、下肢
用ベッド１１ｍ等に分割して構成され、患者の身長方向
の複数の部分を分担して受けるようになっている。更
に、各分割ベッドは雄ねじ杆３０と摺動シャフト３１と
を備え、雄ねじ杆３０を独立した別個のモータ３２によ
り駆動し各ベッドが独立して患者とベッド或いは手術台
との間に出入り出来るようにしたものである。
実施例の全体斜視図である。この実施例では第２の実施
例で示した各ベッド１１ａ等だけでなく、ベッド取付台
７に相当する部分も分割して各ベッドと一体とし、頭部
用ベッド１１ｇ、肩部用ベッド１１ｈ、背骨用ベッド１
１ｉ、腰部用ベッド１１ｊ、上肢用ベッド１１ｋ、下肢
用ベッド１１ｍ等に分割して構成され、患者の身長方向
の複数の部分を分担して受けるようになっている。更
に、各分割ベッドは雄ねじ杆３０と摺動シャフト３１と
を備え、雄ねじ杆３０を独立した別個のモータ３２によ
り駆動し各ベッドが独立して患者とベッド或いは手術台
との間に出入り出来るようにしたものである。
【００１２】図３或いは図４に示す実施例においても各
ベッド１１ａや１１ｇ等には図１に示すようにその表面
に幅広のベルト式ベッドカバー１２で被覆し、更に該ベ
ルト式ベッドカバー１２は駆動装置（図示せず）や手動
によりエンドレス状に各ベッド周囲を正・逆回転可能に
巡らせるようにしても良い。
ベッド１１ａや１１ｇ等には図１に示すようにその表面
に幅広のベルト式ベッドカバー１２で被覆し、更に該ベ
ルト式ベッドカバー１２は駆動装置（図示せず）や手動
によりエンドレス状に各ベッド周囲を正・逆回転可能に
巡らせるようにしても良い。
【００１３】実施例４ 図５はこの発明の患者用ベッド移し替え装置の、第４の
実施例の平面図である。この実施例では二分割した中幅
広のベルト式ベッドカバー３３ａ、３３ｂで被覆した上
半身ベッドと下半身ベッドを設ける。その横断面図は図
６に示すように、患者とベッドとの間に挿入される部分
３４は、先端の厚みを薄くしてスロープ状とし、挿入し
易くしている。また、中幅広のベルトは３５ａ、３５ｂ
の２つの回転軸及び先端の小軸３６により、回転され、
両端及び中央に設けたレール３８上をベアリング受け下
部のコマが走ることにより、ベッドは横に移動して、患
者とベッドとの間に挿入される動きをする。そして、そ
の挿入をよりスムーズにするために、レール３８の先端
部に蝶番４０により案内レール３９を設け、その先端４
１に磁石を付けておき、不使用時には折畳んで、レール
３８下部４２に磁力により固定できるようにする。また
この中幅広のベルト式ベッドカバーには、突起を有した
硬質ゴムを使用する。例えば、傾斜輸送用ベルト（図７
に示すような断面を有する特殊ゴムベルト）を使用す
る。べッドに使用する場合は、内側に突起４３がくるよ
うにし、回転軸３５ａ、３５ｂに使用する場合は、同じ
ベルトを突起４３を外側になるように装巻する。
実施例の平面図である。この実施例では二分割した中幅
広のベルト式ベッドカバー３３ａ、３３ｂで被覆した上
半身ベッドと下半身ベッドを設ける。その横断面図は図
６に示すように、患者とベッドとの間に挿入される部分
３４は、先端の厚みを薄くしてスロープ状とし、挿入し
易くしている。また、中幅広のベルトは３５ａ、３５ｂ
の２つの回転軸及び先端の小軸３６により、回転され、
両端及び中央に設けたレール３８上をベアリング受け下
部のコマが走ることにより、ベッドは横に移動して、患
者とベッドとの間に挿入される動きをする。そして、そ
の挿入をよりスムーズにするために、レール３８の先端
部に蝶番４０により案内レール３９を設け、その先端４
１に磁石を付けておき、不使用時には折畳んで、レール
３８下部４２に磁力により固定できるようにする。また
この中幅広のベルト式ベッドカバーには、突起を有した
硬質ゴムを使用する。例えば、傾斜輸送用ベルト（図７
に示すような断面を有する特殊ゴムベルト）を使用す
る。べッドに使用する場合は、内側に突起４３がくるよ
うにし、回転軸３５ａ、３５ｂに使用する場合は、同じ
ベルトを突起４３を外側になるように装巻する。
【００１４】このようにすることにより、ベルト回転時
には、両突起が歯車のように噛み合い、人体の重みにゴ
ムが負けることなく、スムーズに回転が行える。また、
小軸３６はベアリング受け３５ｄに設けた支え４４にロ
ック・ナットで取りつけられており、軸長さを調節でき
るようになっているため、ベッドカバーのゴムの状態に
合わせてこの小軸３６の取りつけ位置を調整することに
より、ゴムをしっかりと張った状態にすることができ
る。
には、両突起が歯車のように噛み合い、人体の重みにゴ
ムが負けることなく、スムーズに回転が行える。また、
小軸３６はベアリング受け３５ｄに設けた支え４４にロ
ック・ナットで取りつけられており、軸長さを調節でき
るようになっているため、ベッドカバーのゴムの状態に
合わせてこの小軸３６の取りつけ位置を調整することに
より、ゴムをしっかりと張った状態にすることができ
る。
【００１５】この発明の患者用ベッド移し替え装置の構
成は以上のようであるが、次にその作用について説明す
る。図１の実施例では患者を手術台とベッドとの間で移
し替える場合、先ず駆動装置４を作動させてフレーム１
を適宜昇降させ手術台とベッド１１との高さを同一に揃
える。次に駆動装置９あるいは手動式により雄ねじ杆８
を駆動してベッド取付台７ごとベッド１１を横へ移動さ
せ、該ベッド１１の先端部を患者と手術台或いはベッド
との間に挿入する。そしてベルト式ベッドカバー１２の
駆動装置（図示せず）を作動させて廻し、徐々に患者を
ベッド１１の上に載せて行く。完全にベッド１１上に患
者が移し替えられたらベルト式ベッドカバー１２の駆動
装置を停止する。次に患者をベッド１１に載せたまま駆
動装置９或いは手動でベッド取付台７をフレーム１の上
に戻し通常のベッドの位置へ来たら再びベッド取付台７
を出してベルト式ベッドカバー１２を今度は逆転させて
ベッドへ患者を移し替える。
成は以上のようであるが、次にその作用について説明す
る。図１の実施例では患者を手術台とベッドとの間で移
し替える場合、先ず駆動装置４を作動させてフレーム１
を適宜昇降させ手術台とベッド１１との高さを同一に揃
える。次に駆動装置９あるいは手動式により雄ねじ杆８
を駆動してベッド取付台７ごとベッド１１を横へ移動さ
せ、該ベッド１１の先端部を患者と手術台或いはベッド
との間に挿入する。そしてベルト式ベッドカバー１２の
駆動装置（図示せず）を作動させて廻し、徐々に患者を
ベッド１１の上に載せて行く。完全にベッド１１上に患
者が移し替えられたらベルト式ベッドカバー１２の駆動
装置を停止する。次に患者をベッド１１に載せたまま駆
動装置９或いは手動でベッド取付台７をフレーム１の上
に戻し通常のベッドの位置へ来たら再びベッド取付台７
を出してベルト式ベッドカバー１２を今度は逆転させて
ベッドへ患者を移し替える。
【００１６】次に、図３で示す実施例の場合、例えば手
術台の患者を、患者用ベッド移し替え装置のベッド１１
ａ乃至１１ｆに移し替える場合もベッド自体が分割され
ているだけであり基本的な作用は図１と同様であるが、
この場合ベッドの移動時コロ２２の滑りのためスムーズ
に患者とベッドとの間に各ベッド部分が挿入される。更
に図４の実施例の場合、図１或いは図３の場合と基本的
には作用は同じであるが特有の作用としては、頭部用ベ
ッド１１ｇから肩部用ベッド１１ｈへ、そして背骨用ベ
ッド１１ｉ、腰部用ベッド１１ｊ、上肢用ベッド１１
ｋ、下肢用ベッド１１ｍ等と同時或いは順番に移動させ
ても良いが、患者にとって最も都合の良い位置から選択
してランダムに各ベッド部分を挿入出来るので患者によ
り安心感を与えることが出来る。
術台の患者を、患者用ベッド移し替え装置のベッド１１
ａ乃至１１ｆに移し替える場合もベッド自体が分割され
ているだけであり基本的な作用は図１と同様であるが、
この場合ベッドの移動時コロ２２の滑りのためスムーズ
に患者とベッドとの間に各ベッド部分が挿入される。更
に図４の実施例の場合、図１或いは図３の場合と基本的
には作用は同じであるが特有の作用としては、頭部用ベ
ッド１１ｇから肩部用ベッド１１ｈへ、そして背骨用ベ
ッド１１ｉ、腰部用ベッド１１ｊ、上肢用ベッド１１
ｋ、下肢用ベッド１１ｍ等と同時或いは順番に移動させ
ても良いが、患者にとって最も都合の良い位置から選択
してランダムに各ベッド部分を挿入出来るので患者によ
り安心感を与えることが出来る。
【００１７】又、図５〜７で示す実施例の場合、ベッド
のスロープ部分を患者とベッドの間に差し込む場合、ま
ず、ベッド両端及び中央の案内レール３９を磁石をはず
して延ばし、その上をコマ３７を走らせて、ベッドを患
者とベッドの間に挿入し、患者の体の一部をベッド上に
乗せ、ベルトをリバーシブルモーター４５により回転さ
せる。そして患者の体がベッドの中央に来た時点でリバ
ーシブルモーター４５の回転をストップさせる。そして
先程延ばした案内レール３９を元のように収納する。患
者を目的の移動場所まで運んだ後、今度は同じように、
案内レール３９を再び延ばし、前回と反対方向にリバー
シブルモーター４５を回転させて、患者をベッドから移
動先のベッドの方に移し、移し終われば、再び案内レー
ル３９を収納して作業は終了する。
のスロープ部分を患者とベッドの間に差し込む場合、ま
ず、ベッド両端及び中央の案内レール３９を磁石をはず
して延ばし、その上をコマ３７を走らせて、ベッドを患
者とベッドの間に挿入し、患者の体の一部をベッド上に
乗せ、ベルトをリバーシブルモーター４５により回転さ
せる。そして患者の体がベッドの中央に来た時点でリバ
ーシブルモーター４５の回転をストップさせる。そして
先程延ばした案内レール３９を元のように収納する。患
者を目的の移動場所まで運んだ後、今度は同じように、
案内レール３９を再び延ばし、前回と反対方向にリバー
シブルモーター４５を回転させて、患者をベッドから移
動先のベッドの方に移し、移し終われば、再び案内レー
ル３９を収納して作業は終了する。
【００１８】
【発明の効果】この発明の患者用ベッド移し替え装置は
以上詳述したような構成としたので、手術台と移送装置
やベッドとの間で患者を移し替える際患者に苦痛を与え
ることなく移し替えることが出来る。また看護婦も患者
の移し替えの過重な負担から開放され、患者の体重の軽
重を問わず移し替えが簡単となる。また特に、手術後絶
体安静を必要とする患者にとっては体を動かすことなく
手術した状態のままベッドへ移すことができるので手術
後の治癒上効果的となる。
以上詳述したような構成としたので、手術台と移送装置
やベッドとの間で患者を移し替える際患者に苦痛を与え
ることなく移し替えることが出来る。また看護婦も患者
の移し替えの過重な負担から開放され、患者の体重の軽
重を問わず移し替えが簡単となる。また特に、手術後絶
体安静を必要とする患者にとっては体を動かすことなく
手術した状態のままベッドへ移すことができるので手術
後の治癒上効果的となる。
【図１】この発明の患者用ベッド移し替え装置の実施例
の全体斜視図である。
の全体斜視図である。
【図２】ベッド部分の断面図例であり、図２（Ａ）はベ
ッドの先端部にばねを介して径の小さなローラを取付け
てベルト式ベッドカバーを被覆し下側には単に板を配置
した実施例図、図２（Ｂ）はベッドの下側には補助板を
配置すると共に該補助板周囲はカバーで被覆し上側のベ
ルト式ベッドカバーと供回りするようにした実施例図で
ある。
ッドの先端部にばねを介して径の小さなローラを取付け
てベルト式ベッドカバーを被覆し下側には単に板を配置
した実施例図、図２（Ｂ）はベッドの下側には補助板を
配置すると共に該補助板周囲はカバーで被覆し上側のベ
ルト式ベッドカバーと供回りするようにした実施例図で
ある。
【図３】図３（Ａ）はこの発明の患者用ベッド移し替え
装置の他の実施例の全体斜視図であり、図３（Ｂ）はこ
の実施例のベッド部分の断面図例である。
装置の他の実施例の全体斜視図であり、図３（Ｂ）はこ
の実施例のベッド部分の断面図例である。
【図４】この発明の患者用ベッド移し替え装置の更に別
の実施例の全体斜視図である。
の実施例の全体斜視図である。
【図５】この発明の患者用ベッド移し替え装置の更に別
の実施例の平面図である。
の実施例の平面図である。
【図６】図５の横断面図である。
【図７】突起を有する硬質ゴムの一部断面拡大説明図で
ある。
ある。
１ フレーム ２ 車輪付台車
３ 雄ねじ杆 ４ 駆動装置 ５、６ 摺動シャフト ７ ベッド取付台 ８ 雄ねじ杆
９ 駆動装置 １１ ベッド １２ ベルト式ベッドカ
バー １１ａ乃至１１ｆ ベッド（分割形） １１ｇ乃至１１ｍ ベッド（分割形） ３０ 雄ねじ杆 ３１ 摺動シャフト
３２ モータ ３５ 回転軸 ３４ スロープ部分
３６ 小軸 ３７ コマ ３８ レール
３９ 案内レール ４５ リバーシブルモータ
３ 雄ねじ杆 ４ 駆動装置 ５、６ 摺動シャフト ７ ベッド取付台 ８ 雄ねじ杆
９ 駆動装置 １１ ベッド １２ ベルト式ベッドカ
バー １１ａ乃至１１ｆ ベッド（分割形） １１ｇ乃至１１ｍ ベッド（分割形） ３０ 雄ねじ杆 ３１ 摺動シャフト
３２ モータ ３５ 回転軸 ３４ スロープ部分
３６ 小軸 ３７ コマ ３８ レール
３９ 案内レール ４５ リバーシブルモータ
Claims (4)
- 【請求項１】 患者と患者が横臥しているベッドの間
に、駆動機構により押し込みと引き出しがなされる患者
受け板を備えた患者用ベッド移し替え装置。 - 【請求項２】 患者受け板が患者の身長方向の複数個の
部分を分担して受けるように分割され、それぞれ別々の
駆動機構によって作動される請求項１記載の患者用ベッ
ド移し替え装置。 - 【請求項３】 患者とベットの間に挿入する側の患者受
け板の厚みを少なくし、患者受け板に回りベルトを巡ら
せて患者を一部乗せた後、回りベルトにより、患者の位
置を移動可能とした請求項１項乃至２項記載の患者用ベ
ッド移し替え装置。 - 【請求項４】 該ベルトは、片面に突起を有した硬質ゴ
ムを使用し、患者受け板の回りベルトでは、突起を内側
に、ベルト回転のための回転軸には突起を外側に巻きつ
け、ベルト回転時には両突起が噛み合うことを特徴とす
る請求項３記載の患者用ベッド移し替え装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5210386A JPH06181952A (ja) | 1992-08-26 | 1993-08-25 | 患者用ベッド移し替え装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-252084 | 1992-08-26 | ||
| JP25208492 | 1992-08-26 | ||
| JP5210386A JPH06181952A (ja) | 1992-08-26 | 1993-08-25 | 患者用ベッド移し替え装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06181952A true JPH06181952A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=26518023
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5210386A Pending JPH06181952A (ja) | 1992-08-26 | 1993-08-25 | 患者用ベッド移し替え装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06181952A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103494677A (zh) * | 2013-10-14 | 2014-01-08 | 常州工学院 | 一种机械式病人转运车 |
| CN105078664A (zh) * | 2015-09-09 | 2015-11-25 | 安徽理工大学 | 一种具有升降及侧伸功能的手术推车 |
| KR101626504B1 (ko) * | 2015-03-24 | 2016-06-01 | 인제대학교 산학협력단 | 측면 접근 방식의 환자 리프트 및 이송 장치 |
| CN111297571A (zh) * | 2020-03-09 | 2020-06-19 | 皖南医学院第一附属医院（皖南医学院弋矶山医院） | 重症患者转运器 |
| CN113288681A (zh) * | 2021-06-18 | 2021-08-24 | 杭州程天科技发展有限公司 | 一种多功能康复站 |
| CN115154154A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-10-11 | 青岛滨海学院 | 骨科手术床 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5281988A (en) * | 1975-12-27 | 1977-07-08 | Toyoda Chuo Kenkyusho Kk | Apparatus for transfering materials |
| JPS5351693A (en) * | 1975-06-18 | 1978-05-11 | Takaharu Tsuchiya | Patient transfer method and truck for transfer of patient |
| JPS6012058A (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-22 | 三洋電機株式会社 | 患者運搬装置 |
| JPS6129726B2 (ja) * | 1981-11-25 | 1986-07-09 | Matsushita Electric Works Ltd |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP5210386A patent/JPH06181952A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN115154154A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-10-11 | 青岛滨海学院 | 骨科手术床 |
| CN115154154B (zh) * | 2022-07-11 | 2023-07-21 | 青岛滨海学院 | 骨科手术床 |
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