JPH06181639A - 植木鉢 - Google Patents

植木鉢

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JPH06181639A
JPH06181639A JP35510792A JP35510792A JPH06181639A JP H06181639 A JPH06181639 A JP H06181639A JP 35510792 A JP35510792 A JP 35510792A JP 35510792 A JP35510792 A JP 35510792A JP H06181639 A JPH06181639 A JP H06181639A
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JP
Japan
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flowerpot
insulating material
temperature
heat insulating
pot
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JP35510792A
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Toshiharu Mihashi
俊治 三橋
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉢内温度を外気温に比し低温に自動調整し、
栽培する植物の根の損傷を防止し、特に高山植物等の生
育を低地でも促進できるようにする。 【構成】 所定の粘土材に断熱材1Aを混練して、周壁
の肉厚を相当に厚くした植木鉢本体1を成型し、成型後
に乾燥させてほぼ1,050℃前後で焼成する。断熱材
1Aは、パーライト、おが屑、顆粒状の軽石その他であ
り、粘土材との混合比率は、容量で、粘土材が60〜5
0%であるのに対し、断熱材1Aが40〜50%の割合
にして混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、高地、寒冷
な場所において植生される高山植物等を低地、温暖な場
所においても栽培できるようにした断熱性ある植木鉢に
関する。
【0002】
【従来の技術】高山植物は、高地、寒冷な自然条件が厳
しい場所で植生されているため、低地で、比較的に暖か
い温暖な場所での栽培は、かえって困難であり、高山植
物本来の樹形、花形その他が得られないものであった。
これは、植生場所における寒冷な条件雰囲気を低地、温
暖な場所で形成することが比較的に困難であり、特に、
植生させる栽培用の植木鉢内の鉢内温度を低温に維持で
きないことに起因するものであった。また、鉢内温度を
低温に維持するには、特別な冷蔵装置を必要とし、極め
て面倒であるばかりでなく、この種の高山植物専用の植
木鉢も提供されていないものであった。
【0003】こうした点を改善すべく、従来は、植木鉢
素材の粘土中にモミガラを混入し、このモミガラによる
断熱性を利用したものが提案されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
モミガラ入りの植木鉢は、モミガラ自体が断熱材として
不完全なものであるばかりでなく、植木鉢の周壁自体が
従来同様な比較的薄手の肉厚のものとしてあるために、
外気温がそのまま鉢内部に伝達されて、十分に低温な鉢
内温度を実現できなかった。しかも、この種の植木鉢
は、従来と同様なほぼ1,100℃の高温な焼成温度に
よって形成されているから、比較的に硬度が高く、冷却
作用に有効な吸水機能が十分ではなかったのであり、そ
の色彩も茶褐色であるから、光、熱の吸収作用によって
鉢内温度を上昇させているものであった。
【0005】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、主として高山植物の
栽培に適するよう、鉢内温度を外気温に比し低温に自動
調整し、暑さに弱い植物の根の損傷を防止し、これの生
育を促進できるようにした植木鉢を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明にあっては、所定の粘土材に断熱材1Aを
混練して植木鉢本体1を成型し、成型後に乾燥させてほ
ぼ1,050℃前後で焼成して成ることを特徴とする。
【0007】植木鉢本体1の周壁の肉厚は、相当に厚
く、例えば従来品のそれのほぼ6倍程度のものとし、更
に、白色を帯びるようにして構成することができる。
【0008】また、断熱材1Aは、パーライト、おが
屑、顆粒状の軽石その他のものとでき、粘土材との混合
比率は、容量で、粘土材が60〜50%であるのに対
し、断熱材1Aが40〜50%の割合にして混合するこ
とができる。
【0009】
【作用】本発明に係る植木鉢にあって、所定の植物の栽
培時に供給された水が植木鉢本体1内の土中に浸透され
ると、植木鉢本体1の周壁は、これの内部に土中及び周
囲の水分を吸収させる。このとき、植木鉢本体1内に混
入された断熱材1Aが、吸水作用、及び外気との温度遮
断作用を発揮し、しかも、周壁自体の肉厚が相当に厚い
ことで、吸水率、吸水量を共に極めて大きくする。
【0010】吸水された水分は、外気に発散されるとき
の気化作用によって、植木鉢本体1内の温度を低下させ
て植木鉢本体1内を冷却させ、栽培される植物等の根の
周囲環境を寒冷地に適した雰囲気に形成する。
【0011】白色を帯びた植木鉢本体1は、周囲の光を
反射させ、鉢内温度の上昇を抑制させる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明するに、図において示される符号1は植木鉢本体であ
り、この植木鉢本体1は、その形成素材である所定の粘
土材に断熱材1Aを混練し、所定の形状に成型後に乾燥
させ、ほぼ1,050℃前後で焼成して成るものであ
り、植木鉢本体1の周壁の肉厚は、従来のこの種の植木
鉢に比し厚く、例えばほぼ6倍程度のものとして形成さ
れている。
【0013】そして、植木鉢本体1の主たる形成素材で
ある所定の粘土材に混練される断熱材1Aは、例えばパ
ーライト、おが屑、顆粒状の軽石その他であり、これら
の混合比率は、容量でほぼ等量とされ、例えば粘土材が
60〜50%であるのに対し、断熱材1Aが40〜50
%にして混合され、両者の合計重量は、例えば4号鉢大
きさでほぼ1,400g程度のものとされる。
【0014】この植木鉢本体1自体は、日光その他の周
囲の光の吸収を抑制し、反射すべく、その色彩が白色を
帯びるように、例えば鉄分を微量に含有する粘土材によ
って形成され、または所定量の酸化鉄が着色剤として使
用含有される。
【0015】また、植木鉢本体1自体の周壁の肉厚は、
例えば口径がほぼ20cmとした鉢大きさでほぼ3cm
前後のものとされ、特に、厚い周壁で形成された植木鉢
本体1自体が備えている水分の吸水作用によって十分に
水分が吸収、保持される容量を有し、同時に外気との温
度遮断が確実になるようにしてある。
【0016】しかして、図1においては、一般的に使用
される第1タイプの実施例のものが示されており、上部
開口のほぼ円筒状に形成された植木鉢本体1の底部に水
抜き孔2を開穿させて形成したものであり、水抜き孔2
は、植木鉢本体1の底部径に比しやや小さくなっている
比較的大きな内径を有している。
【0017】図2においては、着生植物用に使用される
第2タイプの実施例のものが示されており、上部開口の
ほぼ円筒状に形成された植木鉢本体1の周壁に多数の植
え口3を開口し、また、植木鉢本体1の底部に水抜き孔
2を開穿させて形成したものである。植え口3自体は、
ここに植生された種々の植物をしっかりと支持できるよ
うに、外方へ延設された突部を下縁に有している。
【0018】図3においては、湿地植物用に使用される
第3タイプの実施例のものが示されており、上部開口の
ほぼ円筒状に形成された植木鉢本体1内の底部に貯水部
4を区画形成し、この貯水部4に連通する吸水口5を植
木鉢本体1の周壁に開口形成したものである。また、貯
水部4は、これの上部に、植木鉢本体1の上部開口を経
て目皿6を着脱自在に載置できるようにしてあり、植生
されるこの種の湿地植物の根が貯水部4内に到達するよ
うにしてある。
【0019】次に、本発明に係る植木鉢の使用の一例を
説明すると、栽培する高山植物等の生育条件に対応させ
て、第1タイプ、第2タイプ、第3タイプのものの中か
ら適宜に選択し、従来同様に、植木鉢本体1内に栽培用
の土と共に植えるものである。栽培に伴ない、供給され
た水が土中に浸透されると、植木鉢本体1の周壁の肉厚
が厚いこと、混入された断熱材1Aの吸水作用、及び外
気との温度遮断作用があること等のため、植木鉢本体1
自体が土中の水分を吸収し、外気に発散させる気化作用
によって植木鉢本体1内の温度を低下させる。この鉢内
の温度低下は、植木鉢本体1内を冷却させるものとな
り、植えられた高山植物等の根の周囲環境を寒冷地に適
した雰囲気に形成するのである。
【0020】こうした植木鉢本体1内の鉢内温度と外気
の温度との差は、本発明者の実験によると、表1に示す
通りである(なお、この温度差は、天候、湿度等の気象
条件、計測時等によって若干の変動が認められるから、
示されたものはその平均値である)。
【表1】
【0021】また、本発明に係る植木鉢と、従来の植木
鉢とにおける吸水量、吸水率との比較は、表2に示す通
りである。なお、この吸水量、吸水率の比較に際して
は、口径が約12cmである4号鉢についてのものであ
るが、他の大きさのものについても同様なものと推定さ
れる。この表2においての素焼鉢は、従来から提供され
ている洋ラン用の素焼タイプのもので、吸水率が大きく
ても断熱性がないものであり、駄温鉢AあるいはBは、
一般市販の大量生産タイプのものであり、比較例Aある
いはBは、本発明者が従来提供していた肉薄な植木鉢
で、ほぼ1,100℃で焼成し、また、含有させる酸化
鉄量を本発明植木鉢に比し多くしていたものである。
【表2】
【0022】特に、本発明植木鉢を3年間に亙り試用し
た結果は、従来低地では栽培が不可能あるいは困難とさ
れていた植物の生育に良好で、これを開花させることが
できたものである。例えばホウオウシャジン、シマシャ
ジン、カマナシコザクラ、ヤクシマリンドウ、サクラソ
ウモドキ、チチブイワザクラ、キタダケソウ、ヒダカソ
ウ、エゾオオサクラソウ、ハクサンコザクラ、パラクレ
ギア・グランディフロラ、ソルダネラ・ミニマその他で
あった。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
これがため、鉢内温度を外気温に比し低温に自動調整で
きるから、暑さに弱い植物の根の損傷を防止でき、主と
して高地、寒冷地に生育している高山植物等の栽培に適
し、これの生育を促進できるものである。
【0024】すなわち、本発明にあって、所定の粘土材
に断熱材1Aを混練して成型後に乾燥させ、ほぼ1,0
50℃前後で焼成したからであり、植木鉢本体1自体の
吸水率、吸水量を増大させ、吸収された水の気化作用に
よって鉢内を冷却し、外気温を遮断するからである。
【0025】特に、植木鉢本体1は、その周壁の肉厚が
この種の従来品のものに比し相当に厚く、例えば6倍程
度のものとしてあり、また、焼成温度が従来品に比しや
や低く設定されていることとも相俟ち、吸水率、吸水量
を共に極めて大きくできるのである。
【0026】また、植木鉢本体1は、白色を帯びている
から、日光等の周囲の光を反射させることができ、従来
の茶褐色のものに比し、鉢内温度の上昇を大きく抑制で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用状態の断面図である。
【図2】着生植物用に好適なものとした例における使用
状態の断面図である。
【図3】湿地植物用に好適なものとした例における使用
状態の断面図である。
【符号の説明】
1 植木鉢本体 1A 断熱材 2 水抜き孔 3 植え口 4 貯水部 5 吸水口 6 目皿
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の粘土材に断熱材を混練して植木鉢
    本体を成型し、成型後に乾燥させてほぼ1,050℃前
    後で焼成して成ることを特徴とする植木鉢。
  2. 【請求項2】 植木鉢本体の周壁の肉厚は、相当に厚く
    してある請求項1記載の植木鉢。
  3. 【請求項3】 植木鉢本体は、白色を帯びている請求項
    1記載の植木鉢。
  4. 【請求項4】 断熱材は、パーライト、おが屑、顆粒状
    の軽石その他のものである請求項1乃至3のいずれか記
    載の植木鉢。
  5. 【請求項5】 粘土材と断熱材との混合比率は、容量
    で、粘土材が60〜50%であるのに対し、断熱材が4
    0〜50%の割合にして混合してある請求項1乃至4の
    いずれか記載の植木鉢。
JP35510792A 1992-12-17 1992-12-17 植木鉢 Pending JPH06181639A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6536159B1 (en) * 1998-07-31 2003-03-25 Peter Hubertus Elisabeth Van Den Ende Plant pot
WO2006087925A1 (ja) * 2005-02-16 2006-08-24 Bandai Co., Ltd. 栽培器具

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5238513A (en) * 1975-09-22 1977-03-25 Tokoname Toujiki Kougiyou Kiyo Manufacture of earthen flower pots
JPS5261549A (en) * 1975-11-14 1977-05-21 Citizen Watch Co Ltd Selffwaterrfeed type pot

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