JPH06180218A - 立体形状検出方法 - Google Patents

立体形状検出方法

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JPH06180218A
JPH06180218A JP4333977A JP33397792A JPH06180218A JP H06180218 A JPH06180218 A JP H06180218A JP 4333977 A JP4333977 A JP 4333977A JP 33397792 A JP33397792 A JP 33397792A JP H06180218 A JPH06180218 A JP H06180218A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】両眼視差を利用して立体形状を検出するにあた
り、2つの画像間の対応付けを確実に行って視差を信頼
性よく求める。 【構成】2台のTVカメラ1a,1bにより撮像した画
像について、エッジ抽出部3a,3bでエッジ画像を抽
出する。一方のエッジ画像において検出目標とするエッ
ジを指定し、指定したエッジを構成する各画素に対して
他方のエッジ画像の中で対応関係を有すると考えられる
画素との間で位置の相対差を求める。また、微分情報抽
出部4a,4bでは画像蓄積部2a,2bに格納された
濃淡画像に基づいてエッジ画像でエッジを構成する画素
の微分値を求める。位置の相対差を求めた画素間で微分
値の差の絶対値を求め、この絶対値に対して規定の関数
を適用して重み係数を決定する。位置の相対差に関する
度数を上記重み係数で重み付けして求めた度数分布に基
づいて視差を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両眼視差を用いて立体
の形状を検出する立体形状検出方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、一対の撮像手段により得た2
つの画像による両眼視差を利用して立体の形状を検出す
る方法が各種提案されている。この種の立体形状検出方
法の原理を図9を用いて説明する。TVカメラのような
一対の撮像手段の撮像面10a,10bに対してレンズ
11a,11bを通して同じ対象物体上の点Pが投影さ
れているものとする。また、撮像面10a,10bは1
つの平面上に配置され、各撮像面10a,10bから対
応する各レンズ11a,11bまでの距離fは等しく、
レンズ11a,11bの光軸は平行であるものとする。
ここに、距離fは、点Pを撮像面10a,10bに結像
させるように設定され、通常はレンズ11a,11bの
焦点距離に設定される。撮像面10a,10bに対する
点Pの投影点をPL ,PR とし、各レンズ11a,11
bの中心OL ,OR を通り撮像面10a,10bに下ろ
した垂線の足から各投影点PL ,PR までの距離をそれ
ぞれdL ,dR とし、レンズ11a,11bの中心
L ,OR の間の距離をBとすると、両レンズ11a,
11bの中心OL ,OR を含む平面から点Pまでの距離
Zは、次式のように表すことができる。 Z=B・f/D ただし、D=dL +dR ここにおいて、Dは両撮像面10a,10bでの視差に
なる。このように、同じ点Pについて両撮像面10a,
10bの上での視差Dを求めることによって点Pまでの
距離Zを求めることができ、さらに、撮像面10a,1
0bの上での投影点PL またはPR の位置と、撮像面1
0a,10bからレンズ11a,11bの中心OL ,O
R までの距離fが既知であることによって、距離Zがわ
かればレンズ11aまたは11bの光軸から点Pまでの
距離も求めることができ、結果的に点Pの3次元位置を
求めることができるのである。
【0003】ところで、上記原理より明らかなように、
両眼視差を用いて3次元位置を求めるためには、両撮像
面10a,10bに投影されている像の中から同じ点P
に対応する投影点PL ,PR を求めることが必要であ
る。これを「対応付け問題」と呼んでいる。「対応付け
問題」についてさらに詳しく説明する。いま、一対の撮
像手段によって得た画像に基づいて対象物体のエッジを
抽出し図10のような2枚のエッジ画像IL ,IR が得
られたとする。ここで、両レンズ11a,11bの中心
L,OR を結ぶ方向をX方向とし、撮像面10a,1
0bに沿ってX方向に直交する方向をY方向として、エ
ッジ画像IL ,IR の横方向がX方向に一致し、縦方向
がY方向に一致するものとする。さらに、レンズ11
a,11bの中心OL ,OR を通り撮像面10a,10
bに直交する垂線の足は両エッジ画像IL ,IRの中心
に対応するものとする。すなわち、同じ点Pについては
両エッジ画像IL,IR のX方向の座標値の差が視差D
に対応することになる。
【0004】いま、一方のエッジ画像IL に示されるエ
ッジについて3次元座標を求める範囲をウインドウW1
によって指定し、このウインドウW1 の中のエッジaに
対応するエッジを他方のエッジ画像IR から求めること
を考える。この場合、エッジ画像IR ではエッジaに対
応する候補となるエッジb,c,dが複数存在している
から、候補となるエッジb,c,dを含む範囲でウイン
ドウW2 を設定する。ここに、両ウインドウW1 ,W2
のY方向の座標値の範囲は一致するように設定する。こ
の例においては「対応付け問題」は、エッジaに対応す
るエッジとしてエッジb,c,dの中からエッジdを誤
りなく検出するということである。
【0005】この「対応付け問題」の解法は種々提案さ
れている。1つの解法としては、エッジaの各画素に対
するエッジb,c,dの各画素間のX方向の位置の相対
差が視差Dに対応するものと考え、両エッジ画像IL
R のエッジが対象物体の同じ線上のエッジに対応する
のであれば、エッジ上の画素の視差DはY方向のどの位
置でもほぼ等しくなるという原理を用いることが考えら
れている。すなわち、エッジaの各画素ごとにエッジ
b,c,dの各画素のうちY方向の座標値が同じである
画素との位置の相対差を求め、位置の相対差に関する度
数分布を求めることによって、度数がピーク値となる位
置の相対差が求める視差Dであると判断するのである
(山口・中山・白井・浅田:信頼性の高い対応を優先し
た多段階ステレオ法,電子情報通信学会論文誌,Vol. J
74-D-II, No. 7,1991)。
【0006】さらに詳しく説明する。図11に示すよう
に、ウインドウW1 ,W2 がY方向について3画素分の
幅で設定されているとすると、エッジaの画素a1はエ
ッジb,c,dの画素b1,c1,d1のいずれかに対
応し、同様に画素a2は画素b2,c2,d2のいずれ
か、画素a3は画素b3,c3,d3のいずれかに対応
すると考えられる。そこで、対応すると考えられる画素
間のX方向の位置の相対差を求め、その度数分布を求め
る。図11では、画素a1のX方向の座標値は「30
1」、画素b1,c1,d1のX方向の座標値はそれぞ
れ「201」,「205」,「208」であるから、位
置の相対差はそれぞれ「100」,「96」,「93」
になる。このような位置の相対差をウインドウW1 ,W
2 のすべての画素について求め、その度数分布をヒスト
グラムに表すと図12のようになる。
【0007】図12に示したヒストグラムを見れば、度
数がピーク値になるのは位置の相対差が「93」となる
ときであって、この値をエッジaに対応しているエッジ
dとの視差Dとして採用するのであって、視差Dが求ま
れば上述した原理によって対象物体においてエッジaに
対応する部位の3次元形状を求めることができるのであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように画素間の
位置の相対差の度数分布を用いれば視差Dを求めること
ができると考えられるが、実際には図12のように度数
の差が大きくない場合には、ノイズとの差異が明確では
なく、度数に顕著なピーク値が得られないことが多い。
すなわち、度数のピーク値に対応する位置の相対差を求
める視差Dと判断すると、ノイズによる誤検出が生じる
可能性が高く、視差Dを信頼性よく求めることができな
いという問題がある。
【0009】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、2つの画像間での画素の対応付けを正確に行
い、視差を信頼性よく検出することができるようにした
立体形状検出方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、互いに離間して配設された一
対の撮像手段により同じ対象物体の濃淡画像を撮像し、
濃淡画像に基づいて対象物体のエッジを抽出したエッジ
画像を求めた後、一方のエッジ画像において検出目標と
するエッジを指定し、指定したエッジを構成する各画素
と他方のエッジ画像のエッジを構成する各画素のうち両
撮像手段の配列方向の一直線上に並んでいる各画素との
位置の相対差を求めるとともに、位置の相対差を求めた
各画素に関する濃度の微分情報に基づいて重み係数を求
め、位置の相対差に関する度数を重み係数により重み付
けして求めた度数分布に基づいて対応するエッジ間の視
差を決定し、決定した視差に基づいて対象物体の立体形
状を求めるのである。
【0011】請求項2ないし請求項5の発明は、望まし
い重み係数の決定方法の実施態様であって、請求項2の
発明では、位置の相対差を求める各画素間の濃度の微分
値の差に基づいて重み係数を決定し、請求項3の発明で
は、位置の相対差を求める各画素間の濃度の方向値の差
に基づいて重み係数を決定し、請求項4の発明では、位
置の相対差を求める各画素間の濃度の微分値の符号の同
異に基づいて重み係数を決定し、請求項5の発明では一
方のエッジ画像の各画素の濃度の微分値に基づいて重み
係数を決定するのである。
【0012】
【作用】本発明方法によれば、対応すると考えられる画
素間の位置の相対差に関する度数分布を求める際に、各
画素の濃度の微分情報に基づく重み係数で度数に重み付
けを行うのであって、濃度の微分情報を併用することに
より情報量が増加するから、対応する画素を検出する確
率が高くなるのである。すなわち、対応する画素間では
濃度の微分情報に関連があると考えられるから、関連性
の高い画素については度数を強調するように重み付けす
ることによって、関連性の高い画素を他の画素に対して
際立たせることができ、結果的にノイズを排除できる可
能性が高くなるのである。
【0013】
【実施例】
(実施例1)図1に本発明方法を適用する装置の概略構
成を示す。撮像手段であるTVカメラ1a,1bを2台
設け、TVカメラ1a,1bにより得た同じ対象物体に
関する濃淡画像をフレームメモリである画像蓄積部2
a,2bに格納する。視差に基づく立体形状の検出は画
像蓄積部2a,2bに格納された濃淡画像に基づいて行
われる。すなわち、濃淡画像にはエッジ抽出部3a,3
bにおいて周知のエッジ抽出処理が施されてエッジ画像
が求められる。目的とするエッジが抽出しやすいよう
に、対象物体には適当な方向から照明が施される。ま
た、微分情報抽出部4a,4bでは、エッジ画像のエッ
ジを構成する画素について濃度の微分情報(微分値、方
向値、微分値の符号など)が求められる。濃度の微分値
は画素の濃度の変化率を示し、濃度の方向値は画素の濃
度の変化がもっとも大きい方向(あるいは、その方向に
直交する方向)を示す。このようにして求めたエッジ画
像および微分情報を用いて、視差検出部5では視差を決
定する。視差が決定されると、3次元座標演算部6にお
いて図9を用いて説明した原理を適用して対象物体の3
次元形状を検出することができるのである。
【0014】本実施例では、濃度の微分情報として微分
値を用いる場合について説明する。画像蓄積部2a,2
bには、図2に示すような濃淡画像DL ,DR が格納さ
れているものとする(図2では斜線のピッチが小さいほ
ど暗い状態を示している)。エッジ抽出部3a,3bで
は、この濃淡画像DL ,DR から図10に示したような
エッジ画像IL ,IR が抽出され、微分情報抽出部4
a,4bでは、エッジ画像IL ,IR で抽出したエッジ
を構成する画素について微分値が求められる。いま、図
10と同様に各エッジ画像IL ,IR の中でウインドウ
1 ,W2 を設定し、ウインドウW1 ,W2 の中でエッ
ジに対応する画素に対して図11のように符号を付与し
ているものとする。また、ウインドウW1 ,W2 の中の
各画素の微分値を求めた結果が図3のようになったもの
とする。
【0015】視差検出部5では、対応すると考えられる
画素間の位置の相対差とともに、対応すると考えられる
画素間の微分値の差の絶対値を求める。従来の技術で説
明したように、たとえば、画素a1に対応する画素の候
補は、画素b1,c1,d1であるから、微分値の差の
絶対値は、それぞれ「50」,「50」,「10」にな
る。そこで、微分値の差の絶対値E2に対して図4のよ
うな関係で重み係数Vを設定すると、対応する画素間で
は重み係数は「2」になり、対応しない画素間では重み
係数は「1」になる。したがって、位置の相対差に関し
て度数分布を求める際に、各度数に対して対応する重み
係数での重み付けを行えば、濃度の微分情報を用いない
場合には図12のようになった度数分布が、図5のよう
になるのであって、視差を示す位置の相対差についての
度数が他の度数よりも大幅に大きくなる。このように、
目的とする相対差に対応する度数を他の相対差に対する
度数に対して際立たせることができ、結果的に、ノイズ
成分の影響を排除して視差を信頼性よく検出することが
できのである。なお、重み係数を決定する関係は図4に
示すものに限定されるものではなく、対象物体に対する
照明の方向などを調節することによって、他の関係でも
対応関係を有する画素を強調するように設定することが
可能である。
【0016】(実施例2)本実施例は、微分値に代えて
方向値を用いるものであって、各エッジ画像IL,IR
のエッジを構成する画素について、対応すると考えられ
る画素の方向値の差の絶対値を求め、この絶対値E3に
対して図6に示すような関係で重み係数Vを決定する。
他の点は実施例1と同様である。
【0017】(実施例3)本実施例は、微分値の符号を
用いて重み係数を決定するのであって、対比する2つの
画素の微分値の符号が同じであれば「1」、符号が異な
れば「0」となるように値E4を設定し、値E4に対し
て図7に示すように重み係数Vを決定するのである。他
の点は実施例1と同様である。
【0018】(実施例4)本実施例は、検出対象である
ウインドウW1 の中のエッジaを構成する各画素につい
て微分値の絶対値を求め、この絶対値に基づいて重み係
数を決定するのであって、重み係数Vは微分値の絶対値
E5に対して図8に示すような関係で決定される。この
ように重み係数を設定しても実施例1と同様の効果が得
られる。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述のように、互いに離間して
配設された一対の撮像手段により同じ対象物体の濃淡画
像を撮像し、濃淡画像に基づいて対象物体のエッジを抽
出したエッジ画像を求めた後、一方のエッジ画像におい
て検出目標とするエッジを指定し、指定したエッジを構
成する各画素と他方のエッジ画像のエッジを構成する各
画素のうち両撮像手段の配列方向の一直線上に並んでい
る各画素との位置の相対差を求めるとともに、位置の相
対差を求めた各画素に関する濃度の微分情報に基づいて
重み係数を求め、位置の相対差に関する度数を重み係数
により重み付けして求めた度数分布に基づいて対応する
エッジ間の視差を決定し、決定した視差に基づいて対象
物体の立体形状を求めるものであり、対応すると考えら
れる画素間の位置の相対差に関する度数分布を求める際
に、各画素の濃度の微分情報に基づく重み係数で度数に
重み付けを行うのであって、濃度の微分情報を併用する
ことにより情報量が増加するから、対応する画素を検出
する確率が高くなるという利点がある。すなわち、関連
性の高い画素については度数を強調するように重み付け
することによって、関連性の高い画素を他の画素に対し
て際立たせることができ、結果的にノイズを排除できる
可能性が高くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示すブロック回路図である。
【図2】実施例で得られる濃淡画像の例を示す説明図で
ある。
【図3】実施例1における微分値の例を示す説明図であ
る。
【図4】実施例1において重み係数の決定に用いる関係
を示すグラフ図である。
【図5】実施例1において視差の決定に用いるヒストグ
ラムを示す図である。
【図6】実施例2において重み係数の決定に用いる関係
を示すグラフ図である。
【図7】実施例3において重み係数の決定に用いる関係
を示すグラフ図である。
【図8】実施例4において重み係数の決定に用いる関係
を示すグラフ図である。
【図9】本発明の原理を説明する図である。
【図10】エッジ画像の一例を示す説明図である。
【図11】ウインドウにより選択した画素の例を示す図
である。
【図12】従来例において視差の決定に用いるヒストグ
ラムを示す図である。
【符号の説明】
1a TVカメラ 1b TVカメラ 2a 画像蓄積部 2b 画像蓄積部 3a エッジ抽出部 3b エッジ抽出部 4a 微分情報抽出部 4b 微分情報抽出部 5 視差検出部 6 3次元座標演算部 DL 濃淡画像 DR 濃淡画像 IL エッジ画像 IR エッジ画像 WL ウインドウ WR ウインドウ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来より、一対の撮像手段により得た2
つの画像による両眼視差を利用して立体の形状を検出す
る方法が各種提案されている。この種の立体形状検出方
法の原理を図9を用いて説明する。TVカメラのような
一対の撮像手段の撮像面10a,10bに対してレンズ
11a,11bを通して同じ対象物体上の点Pが投影さ
れているものとする。また、撮像面10a,10bは1
つの平面上に配置され、各撮像面10a,10bから対
応する各レンズ11a,11bまでの距離fは等しく、
レンズ11a,11bの光軸は平行であるものとする。
ここに、距離fは、点Pを撮像面10a,10bに結像
させるように設定される。撮像面10a,10bに対す
る点Pの投影点をPL ,PR とし、各レンズ11a,1
1bの中心OL ,OR を通り撮像面10a,10bに下
ろした垂線の足から各投影点PL ,PR までの距離をそ
れぞれdL ,dR とし、レンズ11a,11bの中心O
L ,OR の間の距離をBとすると、両レンズ11a,1
1bの中心OL ,OR を含む平面から点Pまでの距離Z
は、次式のように表すことができる。 Z=B・f/D ただし、D=dL +dR ここにおいて、Dは両撮像面10a,10bでの視差に
なる。このように、同じ点Pについて両撮像面10a,
10bの上での視差Dを求めることによって点Pまでの
距離Zを求めることができ、さらに、撮像面10a,1
0bの上での投影点PL またはPR の位置と、撮像面1
0a,10bからレンズ11a,11bの中心OL ,O
R までの距離fが既知であることによって、距離Zがわ
かればレンズ11aまたは11bの光軸から点Pまでの
距離も求めることができ、結果的に点Pの3次元位置を
求めることができるのである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように画素間の
位置の相対差の度数分布を用いれば視差Dを求めること
ができると考えられるが、実際には図12のように度数
の差が大きくない場合には、得られた複数の度数ピーク
値の差異が明確ではなく、度数に顕著なピーク値が得ら
れないことが多い。すなわち、度数のピーク値に対応す
る位置の相対差を求める視差Dと判断すると、誤検出が
生じる可能性が高く、視差Dを信頼性よく求めることが
できないという問題がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項2ないし請求項5の発明は、望まし
い重み係数の決定方法の実施態様であって、請求項2の
発明では、位置の相対差を求める各画素間の濃度の微分
値の差に基づいて重み係数を決定し、請求項3の発明で
は、位置の相対差を求める各画素間の濃度の微分方向値
の差に基づいて重み係数を決定し、請求項4の発明で
は、位置の相対差を求める各画素間の濃度の微分値の符
号の同異に基づいて重み係数を決定し、請求項5の発明
では一方のエッジ画像の各画素の濃度の微分値に基づい
て重み係数を決定するのである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【作用】本発明方法によれば、対応すると考えられる画
素間の位置の相対差に関する度数分布を求める際に、各
画素の濃度の微分情報に基づく重み係数で度数に重み付
けを行うのであって、濃度の微分情報を併用することに
より情報量が増加するから、対応する画素を検出する確
率が高くなるのである。すなわち、対応する画素間では
濃度の微分情報に関連があると考えられるから、関連性
の高い画素については度数を強調するように重み付けす
ることによって、関連性の高い画素を他の画素に対して
際立たせることができ、結果的に間違った相対差位置の
度数ピーク値の影響を排除できる可能性が高くなるので
ある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【実施例】 (実施例1)図1に本発明方法を適用する装置の概略構
成を示す。撮像手段であるTVカメラ1a,1bを2台
設け、TVカメラ1a,1bにより得た同じ対象物体に
関する濃淡画像をフレームメモリである画像蓄積部2
a,2bに格納する。視差に基づく立体形状の検出は画
像蓄積部2a,2bに格納された濃淡画像に基づいて行
われる。すなわち、濃淡画像にはエッジ抽出部3a,3
bにおいて周知のエッジ抽出処理が施されてエッジ画像
が求められる。目的とするエッジが抽出しやすいよう
に、対象物体には適当な方向から照明が施される。ま
た、微分情報抽出部4a,4bでは、エッジ画像のエッ
ジを構成する画素について濃度の微分情報(微分値、
方向値、微分値の符号など)が求められる。濃度の微
分値は画素の濃度の変化率を示し、濃度の微分方向値は
画素の濃度の変化がもっとも大きい方向(あるいは、そ
の方向に直交する方向)を示す。このようにして求めた
エッジ画像および微分情報を用いて、視差検出部5では
視差を決定する。視差が決定されると、3次元座標演算
部6において図9を用いて説明した原理を適用して対象
物体の3次元形状を検出することができるのである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】視差検出部5では、対応すると考えられる
画素間の位置の相対差とともに、対応すると考えられる
画素間の微分値の差の絶対値を求める。従来の技術で説
明したように、たとえば、画素a1に対応する画素の候
補は、画素b1,c1,d1であるから、微分値の差の
絶対値は、それぞれ「50」,「50」,「10」にな
る。そこで、微分値の差の絶対値E2に対して図4のよ
うな関係で重み係数Vを設定すると、対応する画素間で
は重み係数は「2」になり、対応しない画素間では重み
係数は「1」になる。したがって、位置の相対差に関し
て度数分布を求める際に、各度数に対して対応する重み
係数での重み付けを行えば、濃度の微分情報を用いない
場合には図12のようになった度数分布が、図5のよう
になるのであって、視差を示す位置の相対差についての
度数が他の度数よりも大幅に大きくなる。このように、
目的とする相対差に対応する度数を他の相対差に対する
度数に対して際立たせることができ、結果的に、間違っ
た相対差位置の度数ピーク値の影響を排除して視差を信
頼性よく検出することができのである。なお、重み係数
を決定する関係は図4に示すものに限定されるものでは
なく、対象物体に対する照明の方向などを調節すること
によって、他の関係でも対応関係を有する画素を強調す
るように設定することが可能である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】(実施例2)本実施例は、微分値に代えて
微分方向値を用いるものであって、各エッジ画像IL
R のエッジを構成する画素について、対応すると考え
られる画素の微分方向値の差の絶対値を求め、この絶対
値E3に対して図6に示すような関係で重み係数Vを決
定する。他の点は実施例1と同様である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【発明の効果】本発明は上述のように、互いに離間して
配設された一対の撮像手段により同じ対象物体の濃淡画
像を撮像し、濃淡画像に基づいて対象物体のエッジを抽
出したエッジ画像を求めた後、一方のエッジ画像におい
て検出目標とするエッジを指定し、指定したエッジを構
成する各画素と他方のエッジ画像のエッジを構成する各
画素のうち両撮像手段の配列方向の一直線上に並んでい
る各画素との位置の相対差を求めるとともに、位置の相
対差を求めた各画素に関する濃度の微分情報に基づいて
重み係数を求め、位置の相対差に関する度数を重み係数
により重み付けして求めた度数分布に基づいて対応する
エッジ間の視差を決定し、決定した視差に基づいて対象
物体の立体形状を求めるものであり、対応すると考えら
れる画素間の位置の相対差に関する度数分布を求める際
に、各画素の濃度の微分情報に基づく重み係数で度数に
重み付けを行うのであって、濃度の微分情報を併用する
ことにより情報量が増加するから、対応する画素を検出
する確率が高くなるという利点がある。すなわち、関連
性の高い画素については度数を強調するように重み付け
することによって、関連性の高い画素を他の画素に対し
て際立たせることができ、結果的に間違った相対差位置
の度数ピーク値の影響を排除できる可能性が高くなると
いう効果がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離間して配設された一対の撮像手
    段により同じ対象物体の濃淡画像を撮像し、濃淡画像に
    基づいて対象物体のエッジを抽出したエッジ画像を求め
    た後、一方のエッジ画像において検出目標とするエッジ
    を指定し、指定したエッジを構成する各画素と他方のエ
    ッジ画像のエッジを構成する各画素のうち両撮像手段の
    配列方向の一直線上に並んでいる各画素との位置の相対
    差を求めるとともに、位置の相対差を求めた各画素に関
    する濃度の微分情報に基づいて重み係数を求め、位置の
    相対差に関する度数を重み係数により重み付けして求め
    た度数分布に基づいて対応するエッジ間の視差を決定
    し、決定した視差に基づいて対象物体の立体形状を求め
    ることを特徴とする立体形状検出方法。
  2. 【請求項2】 上記重み係数は、位置の相対差を求める
    各画素間の濃度の微分値の差に基づいて決定することを
    特徴とする請求項1記載の立体形状検出方法。
  3. 【請求項3】 上記重み係数は、位置の相対差を求める
    各画素間の濃度の方向値の差に基づいて決定することを
    特徴とする請求項1記載の立体形状検出方法。
  4. 【請求項4】 上記重み係数は、位置の相対差を求める
    各画素間の濃度の微分値の符号の同異に基づいて決定す
    ることを特徴とする請求項1記載の立体形状検出方法。
  5. 【請求項5】 上記重み係数は、一方のエッジ画像の各
    画素の濃度の微分値に基づいて決定することを特徴とす
    る請求項1記載の立体形状検出方法。
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