JPH06179121A - ねじれ溝タップ、そのねじれ溝タップを用いたねじ立て方法、およびねじ立て盤 - Google Patents

ねじれ溝タップ、そのねじれ溝タップを用いたねじ立て方法、およびねじ立て盤

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JPH06179121A
JPH06179121A JP35367092A JP35367092A JPH06179121A JP H06179121 A JPH06179121 A JP H06179121A JP 35367092 A JP35367092 A JP 35367092A JP 35367092 A JP35367092 A JP 35367092A JP H06179121 A JPH06179121 A JP H06179121A
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tapping
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切れ刃の軸方向すくい角が負の側の仕上げ面
粗さを向上させるとともに、被加工物の材質の相違に拘
らず目的の寸法の雌ねじを高い精度で切削加工できるよ
うにする。 【構成】 主切れ刃24のうち軸方向すくい角が負とな
る側の切れ刃24bに連続している追い側フランク28
のヒール部分に副切れ刃30を設ける一方、タップを強
制的にリード送りしてねじ立てを行う際に、送込み時と
抜出し時とでタップの位相をずらし、送込み時に切れ刃
24bで切削加工された雌ねじのフランクを、抜出し時
に副切れ刃30で仕上げ切削する。上記位相のずらし量
は、被加工物の材質等を考慮して目的とする有効径の雌
ねじが得られるように適宜調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はねじれ溝タップを用いて
雌ねじを切削加工する技術に係り、特に、雌ねじの仕上
げ面粗さおよび寸法精度を向上させる技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】雌ねじを切削加工する工具として、従来
からタップが多用されている。かかるねじ切削用タップ
は、一般に、形成すべき雌ねじのねじ溝に対応するねじ
山が切屑排出溝によって複数に分断され、その分断され
た各ねじ山のタップ螺入方向における先端部に切れ刃が
設けられている。そして、先端部に向かうに従って小径
となるテーパ形状の食付き部が、予め被加工物に設けら
れた下穴内にねじ込まれることにより、その食付き部に
設けられた切れ刃によって下穴内壁面に雌ねじを切削加
工する。また、その食付き部に続いて設けられたねじ山
の高さが略等しい完全ねじ山部は、上記食付き部によっ
て切削加工された雌ねじに螺合されることにより、タッ
プを1回転で1リードずつ下穴内へ螺入させるガイドの
働きをする。ねじ立て盤のタップホルダは、このような
タップの自進作用を妨げることがないように、スプリン
グ等によってタップを浮動状態で保持しているのが普通
である。
【0003】一方、このようなねじ切削用タップの一種
に、上記切屑排出溝が螺旋状にねじれたねじれ溝タップ
がある。このようなねじれ溝タップは、タップの回転に
伴って切屑がタップ軸方向へ良好に排出されるため、切
屑詰りやタップの折損等が抑制される反面、切れ刃がね
じれ溝に沿って傾斜していることから、その切削抵抗に
よりタップ軸方向に推力が作用し、タップが進み過ぎた
り遅れたりして山やせ等を生じるという不都合があっ
た。この対策として、近年、ねじれ溝タップを1回転で
1リードずつ強制的に前進させるように同期制御するこ
とが提案されており、このようにすれば、タップの回転
位置と軸方向位置との位相が切削抵抗や慣性などに拘ら
ず一定に維持され、タップの進み過ぎや遅れが防止され
て雌ねじの寸法精度が向上する。特公平3−43012
号公報、特公平4−38525号公報、特開平3−26
415号公報等に記載されているねじ立て盤はその一例
である。
【0004】また、このような同期制御方式のねじ立て
盤においては、タップ自身によるガイド作用が不要とな
るため、例えば特開昭63−103918号公報に記載
のねじれ溝タップのように、ねじ山のフランクに十分な
逃げを与えることが可能となり、摩擦を軽減して発熱を
減少させるとともに切れ味を良くし、耐久性および仕上
げ面粗さを向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ねじれ溝タ
ップの切れ刃は軸心に対して傾斜しているため、その切
れ刃の両側部における軸方向すくい角は一方が正で他方
が負となる。具体的には、右ねじ,右ねじれ溝タップ、
左ねじ,左ねじれ溝タップの場合は進み側フランク側の
すくい角が正で追い側フランク側のすくい角が負となる
一方、右ねじ,左ねじれ溝タップ、左ねじ,右ねじれ溝
タップの場合は追い側フランク側のすくい角が正で進み
側フランク側のすくい角が負となる。そして、すくい角
が正の側では良好な仕上げ面が得られるものの、負の側
では切れ味が悪く、必ずしも良好な仕上げ面が得られな
いという問題があった。
【0006】また、被加工物がアルミニウム合金,低炭
素鋼,ステンレス鋼などのように延性が高い材料の場
合、上記のようにすくい角が負であると特に構成刃先や
溶着が生じ易く、雌ねじの有効径が拡大して寸法精度が
低下することがある。切削加工される雌ねじの有効径
は、原則的にタップの切れ刃形状に対応して一定となる
ため、予め拡大代や縮小代を考慮してタップの切れ刃形
状を定めれば、目的とする寸法の雌ねじが得られるが、
拡大代や縮小代が異なる被加工物には適用できない。こ
のような雌ねじの拡大や縮小は、程度の差はあるがすく
い角が正の場合でも同様に生じ、被加工物の材質によっ
て雌ねじの寸法にばらつきが生じる。
【0007】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、切れ刃のすくい角が
負の側の仕上げ面粗さを向上させるとともに、被加工物
の材質の相違に拘らず目的の寸法の雌ねじを高い精度で
切削加工できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、加工すべき雌ねじのねじ溝に
対応するねじ山が切屑排出用のねじれ溝によって複数に
分断され、その分断された各ねじ山のタップ螺入方向に
おける先端部に主切れ刃が設けられているとともに、先
端部へ向かうに従って小径となるテーパ形状の食付き部
と、その食付き部の後端側に設けられた少なくとも一つ
の完全ねじ山とを有するねじれ溝タップにおいて、前記
完全ねじ山のヒール側であって、前記主切れ刃のうち軸
方向のすくい角が負となる側の部分に連続しているフラ
ンクと前記ねじれ溝とが交差する稜線部に、タップを逆
回転して雌ねじから抜き出す際に切削加工を行う副切れ
刃を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】このようなねじれ溝タップにおいては、正方向
の1回転で1リードずつ前進するようにタップが下穴内
へ強制的にリード送りされることにより、ねじ山の先端
部に設けられた主切れ刃によって下穴内壁面に雌ねじが
切削加工され、切屑はねじれ溝に案内されつつタップ軸
方向へ排出される。この時、軸方向すくい角が正の側で
は良好な仕上げ面が得られるものの、負の側では切れ味
が悪く、必ずしも良好な仕上げ面が得られない。
【0010】一方、完全ねじ山のヒール側であって、主
切れ刃のうち軸方向のすくい角が負となる側の部分に連
続しているフランクとねじれ溝とが交差する稜線部に
は、副切れ刃が設けられているため、逆方向の1回転で
1リードずつ後退するようにしてタップを雌ねじから抜
き出す際に、予めタップの回転位置と軸方向位置との位
相を所定量だけずらしておけば、前記主切れ刃の軸方向
すくい角が負の側で切削加工された雌ねじのフランクを
上記副切れ刃で仕上げ切削することができる。副切れ刃
は軸方向のすくい角が正であるため、切れ味が良くて良
好な仕上げ面が得られる。この時発生した切屑も、ねじ
れ溝に案内されつつタップ軸方向へ排出されるが、その
排出方向は前進時と反対向きである。
【0011】また、上記副切れ刃による仕上げ代は、タ
ップ前進時と後退時との位相のずらし量によって定ま
り、この位相のずらし量を適宜調整することにより、縮
小代や拡大代が異なる被加工物に対しても常に目的とす
る有効径の雌ねじを高い精度で加工することができる。
【0012】
【第1発明の効果】このように、本発明のねじれ溝タッ
プによれば、送込み時と抜出し時とでタップの位相をず
らすことにより、送込み時に主切れ刃の軸方向すくい角
が負の側で切削加工された雌ねじのフランクを、抜出し
時に軸方向すくい角が正の副切れ刃で仕上げ切削でき、
優れた仕上げ面粗さが得られるようになる。また、上記
位相のずらし量を適宜調整することにより、被加工物の
材質の相違に拘らず常に高い寸法精度で雌ねじを切削加
工できる。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】前記目的を達成す
るために、第2発明は、前記第1発明のねじれ溝タップ
を用いて雌ねじを切削加工するねじ立て方法であって、
(a)前記ねじれ溝タップを正回転させつつリード送り
することにより、前記主切れ刃によって雌ねじを切削加
工する送込み工程と、(b)その送込み工程終了後に前
記ねじれ溝タップの回転位置と軸方向位置との位相を所
定量だけずらす位相ずらし工程と、(c)その位相ずら
し工程の後に、前記ねじれ溝タップを逆回転させつつ前
記送込み工程と同じリードで抜き出し、その送込み工程
において前記主切れ刃の軸方向すくい角が負の側で切削
加工された雌ねじのフランクを前記副切れ刃によって仕
上げ切削する抜出し工程とを有することを特徴とする。
【0014】
【第2発明の作用および効果】すなわち、かかるねじ立
て方法は、前記第1発明のねじれ溝タップの好適な使用
方法に関するもので、送込み工程終了後に行われる位相
ずらし工程でねじれ溝タップの回転位置と軸方向位置と
の位相が所定量だけずらされることにより、送込み工程
において主切れ刃の軸方向すくい角が負の側で切削加工
された雌ねじのフランクが、抜出し工程において軸方向
すくい角が正の副切れ刃で仕上げ切削され、優れた仕上
げ面粗さが得られるようになる。また、位相ずらし工程
における位相ずらし量を適宜調整することにより、被加
工物の材質の相違に拘らず常に高い寸法精度で雌ねじを
切削加工できる。
【0015】
【課題を解決するための第3の手段】前記目的を達成す
るために、第3発明は、(a)前記第1発明のねじれ溝
タップを相対移動不能に把持する主軸を正逆両方向へ回
転駆動する回転駆動手段と、(b)前記主軸をタップ軸
方向へ往復移動させる送り駆動手段と、(c)前記ねじ
れ溝タップが正方向の1回転で1リードずつ前進し、逆
方向の1回転で1リードずつ後退するように前記回転駆
動手段および前記送り駆動手段を同期制御する同期制御
手段とを備えたねじ立て盤であって、(d)前記ねじれ
溝タップの前進時と後退時とでそのねじれ溝タップの回
転位置と軸方向位置との位相が予め定められた所定量だ
けずれるように、前記回転駆動手段および前記送り駆動
手段を制御する位相ずらし手段を有することを特徴とす
る。
【0016】
【第3発明の作用および効果】この第3発明は、前記第
1発明のねじれ溝タップを用いて雌ねじを切削加工する
ねじ立て盤に関するもので、回転駆動手段および送り駆
動手段は、同期制御手段によりねじれ溝タップが正方向
の1回転で1リードずつ前進し、逆方向の1回転で1リ
ードずつ後退するように同期制御されるとともに、位相
ずらし手段により前進時と後退時とでねじれ溝タップの
回転位置と軸方向位置との位相が予め定められた所定量
だけずれるように制御される。したがって、かかる第3
発明においても、ねじれ溝タップの前進時に主切れ刃の
軸方向すくい角が負の側で切削加工された雌ねじのフラ
ンクを、ねじれ溝タップの後退時に軸方向すくい角が正
の副切れ刃で仕上げ切削でき、優れた仕上げ面粗さが得
られるようになるとともに、位相ずらし手段による位相
のずらし量を適宜調整することにより、被加工物の材質
の相違に拘らず常に高い寸法精度で雌ねじを切削加工で
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は第1発明の一実施例であるねじれ
溝タップ10を示す正面図で、図2は図1におけるII−
II断面図である。かかるねじれ溝タップ10は、右ねじ
を切削加工するためのもので、ねじ立て盤などに把持さ
れて回転駆動されるシャンク12と、加工すべき雌ねじ
のねじ溝に対応する形状のねじ山14が設けられたねじ
部16とを備えている。ねじ部16には、先端部に向か
うに従って小径となるテーパ状の食付き部18と、径寸
法が略一定の完全ねじ山部20とが設けられているとと
もに、右まわりにねじれた3本の切屑排出用ねじれ溝2
2が形成されている。上記ねじ山14は、このねじれ溝
22によって3つのランドに分断され、タップ螺入方向
すなわちシャンク12側からみて右まわり方向の先端部
には、それぞれ主切れ刃24が形成されている。なお、
上記完全ねじ山部20の各ねじ山14は完全ねじ山に相
当する。
【0018】図3は、3つのランドのうちの一つを展開
するとともにねじ山14を略有効径の位置で切断した断
面図で、図2における III− III断面に相当する図であ
る。かかる図3における寸法Lは加工すべき雌ねじの1
リードの長さであり、前記主切れ刃24は、加工すべき
雌ねじのつる巻き線と平行な共通のつる巻き線上に位置
させられている。また、右ねじ,右ねじれ溝の本実施例
のねじれ溝タップ10においては、主切れ刃24のうち
進み側フランク26側の切れ刃24aは軸方向のすくい
角が正となり、追い側フランク28側の切れ刃24bは
軸方向のすくい角が負となる。この軸方向すくい角は、
タップ外周側から見てタップの軸心とすくい面とが成す
角度である。
【0019】上記一対のフランク26,28およびねじ
山14の頂部にはそれぞれ所定の逃げが設けられている
が、追い側フランク28および頂部はヒールに近づくに
従って再び逃げ幅が狭くなり、そのヒール側において追
い側フランク28とねじれ溝22とが交差する稜線部
は、加工すべき雌ねじのつる巻き線と平行で且つ上記切
れ刃24bを通るつる巻き線上に位置させられていると
ともに、その稜線部には切れ刃24bと同一形状の副切
れ刃30が逆向きに形成されている。この副切れ刃30
は、ねじれ溝タップ10が逆回転させられる際に切れ刃
として機能するもので、完全ねじ山部20の各ねじ山1
4に設けられており、その軸方向すくい角は正である。
また、切れ刃24aを通るつる巻き線と切れ刃24b,
副切れ刃30を通るつる巻き線との間の軸方向寸法は、
加工すべき雌ねじの溝幅寸法よりも寸法Dだけ小さい。
図3の破線は、加工すべき雌ねじの有効径部分における
フランクを、切れ刃24aを基準として図示したもので
ある。
【0020】一方、図4は、上記ねじれ溝タップ10を
用いて雌ねじを切削加工するねじ立て盤の一例で、第3
発明の一実施例である。このねじ立て盤50は、ワーク
保持台54を一体的に有する本体フレーム56と、その
本体フレーム56にガイド58を介して上下方向の移動
可能に配設された昇降スライダ60と、ねじ軸62を介
してその昇降スライダ60を上下駆動する昇降用サーボ
モータ64と、昇降スライダ60に配設されて主軸66
を正逆両方向へ回転駆動する回転用サーボモータ68と
を備えている。ワーク保持台54には、予め下穴(通り
穴)が形成された被加工物70が位置固定に配設される
ようになっている。また、前記ねじれ溝タップ10は、
チャック72を介して主軸66の下端部に相対移動不能
に取り付けられる。
【0021】上記サーボモータ64,68はそれぞれ送
り駆動手段,回転駆動手段に相当し、それぞれコントロ
ーラ74から供給される駆動信号に従って正逆両方向へ
所定の回転速度で回転駆動される。コントローラ74
は、CPU,RAM,ROM,A/Dコンバータ,入出
力ポート等を有するマイクロコンピュータを備えて構成
されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROM
に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うこ
とにより、上記サーボモータ64,68の作動を制御す
る。このコントローラ74には、サーボモータ64,6
8に取り付けられたロータリエンコーダ76,78から
それぞれ位置信号が供給されるとともに、設定器80か
ら前記リードL,軸方向の送込み寸法,位相ずらし量X
等に関する情報が予め入力されるようになっている。送
込み寸法は、被加工物70の板厚に基づいてねじれ溝タ
ップ10のねじ部16が下穴を完全に貫通する寸法に設
定され、位相ずらし量Xは、前記寸法Dに基づいて被加
工物70の切削加工時における拡大代や縮小代を考慮し
て定められる。
【0022】以下、かかるねじ立て盤50によるねじ立
てを図5の工程図に従って説明する。このねじ立ては第
2発明のねじ立て方法に従って行われ、先ず、ステップ
S1の送込み工程では、ねじれ溝タップ10が正方向の
1回転で1リードずつ前進するように、前記リードLに
基づいてサーボモータ64および68を同期制御する。
図6の矢印Aは、この時のねじれ溝タップ10の軸方向
位置および回転位置の位置変化を示したもので、これに
より、ねじれ溝タップ10は被加工物70の下穴内にね
じ込まれ、食付き部18のねじ山14に設けられた主切
れ刃24によって下穴内壁面に雌ねじが切削加工され
る。この時発生した切屑は、タップ10の回転に伴って
ねじれ溝22に案内されつつシャンク12側へ良好に排
出されるため、切屑詰りやタップ10の折損等が抑制さ
れる。また、この時のねじれ溝タップ10の前進端位置
すなわち下降端位置は、予め設定された前記送込み寸法
に従って制御され、ねじ部16は被加工物70の下穴内
を完全に貫通させられる。
【0023】ここで、上記主切れ刃24はねじれ溝22
に沿って傾斜しているため、その切削抵抗によりタップ
10には軸方向の先端側へ向かう方向の推力が作用する
が、本実施例のねじ立て盤50は、タップ10を強制的
にリード送りするようにサーボモータ64および68を
同期制御しているため、その推力に起因してタップ10
が進み過ぎることはなく、高い精度で雌ねじが加工され
る。また、主切れ刃24の切れ刃24aは軸方向すくい
角が正で切れ刃24bは軸方向すくい角が負であるた
め、その切れ刃24a側では良好な仕上げ面が得られる
が、切れ刃24b側では切れ味が悪く、必ずしも良好な
仕上げ面が得られない。図7は、被加工物70に対する
切削過程を説明する図で、符号a〜iは、この送込み時
に食付き部18の各主切れ刃24によって順次切削され
る部分(切屑形状)を表しており、切れ刃24aで切削
加工される雌ねじのフランク82は優れた仕上げ面粗さ
を有するが、切れ刃24bで切削されるフランク84は
仕上げ面が悪い。なお、切れ刃24aと24bとの間の
軸方向寸法は、目的とする雌ねじの溝幅寸法より寸法D
だけ小さいため、この時切削加工される雌ねじの溝幅は
正規の寸法よりDと略同じ寸法X´だけ小さい。
【0024】図5に戻って、続くステップS2の位相ず
らし工程では、ねじれ溝タップ10の回転位置と軸方向
位置との位相を予め設定された位相ずらし量Xだけずら
す。具体的には、図6から明らかなように、ねじれ溝タ
ップ10の回転を止めて軸方向に位相ずらし量Xだけ後
退させるのである。ステップS3の抜出し工程では、ね
じれ溝タップ10が逆方向の1回転で1リードずつ後退
するように、前記リードLに基づいてサーボモータ64
および68を同期制御する。図6の矢印Bは、この時の
ねじれ溝タップ10の軸方向位置および回転位置の位置
変化を示したもので、これにより、ねじれ溝タップ10
は被加工物70から抜き出される。
【0025】ここで、かかる抜出し工程におけるねじれ
溝タップ10の軸方向位置は、送込み時に比較して位相
ずらし量Xだけシャンク12側すなわち上方へずれてい
るとともに、完全ねじ山部20のねじ山14のヒールに
は副切れ刃30が設けられているため、送込み工程にお
いて前記切れ刃24bにより切削加工された雌ねじのフ
ランク84は、この抜出し工程で上記副切れ刃30によ
り仕上げ切削され、これにより目的とする有効径の雌ね
じが得られる。副切れ刃30は軸方向のすくい角が正で
あるため、切れ味が良くて良好な仕上げ面が得られる。
図7の符号jは、この抜出し時に副切れ刃30によって
切削される部分(切屑形状)を表しており、副切れ刃3
0によって切削加工されるフランク86は優れた仕上げ
面粗さを有する。また、この時発生した切屑は、ねじれ
溝22に案内されつつタップ10の先端側へ良好に排出
される。
【0026】上記抜出し工程でも、副切れ刃30の軸方
向すくい角が正であることからタップ10にはシャンク
12側へ向かう方向の推力が作用するが、タップ10を
強制的にリード送りするようにサーボモータ64および
68は同期制御されるため、その推力に起因してタップ
10がシャンク12側へ進み過ぎることはなく、高い精
度でフランク86が切削加工される。また、上記副切れ
刃30による仕上げ代X´は、ステップS2における位
相ずらし量Xや前記寸法Dと略同じであり、これにより
目的とする有効径の雌ねじが得られるのであるが、被加
工物70の材質により切削加工時の拡大代や縮小代は異
なるため、位相ずらし量Xは、目的とする有効径となる
ように被加工物70の材質等に応じて設定器80により
適宜調整される。
【0027】このように、本実施例のねじれ溝タップ1
0およびねじ立て盤50によれば、ねじれ溝タップ10
の送込み時に主切れ刃24の軸方向すくい角が負の側す
なわち切れ刃24bにより切削加工された雌ねじのフラ
ンク84が、ねじれ溝タップ10の抜出し時に軸方向す
くい角が正の副切れ刃30で仕上げ切削されるため、最
終的な雌ねじの両フランク82,86は共に優れた仕上
げ面粗さとなる。また、ステップS2における位相ずら
し量Xを適宜調整することにより、被加工物70の材質
の相違に拘らず常に高い寸法精度で雌ねじを切削加工で
きる。
【0028】この実施例では、コントローラ74による
一連の信号処理のうちステップS1の送込み工程および
ステップS3の抜出し工程を実行する部分が同期制御手
段に相当し、ステップS2の位相ずらし工程を実行する
部分が位相ずらし手段に相当する。
【0029】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0030】例えば、前記実施例では被加工物70に下
穴として通り穴が設けられ、送込み工程ではタップ10
のねじ部16が下穴内を完全に貫通させられるようにな
っていたが、タップ10の送込みは下穴の途中までであ
っても良いし、下穴は止り穴であっても良い。
【0031】また、前記実施例ではタップ10の回転を
停止して軸方向へ位相ずらし量Xだけ変位させることに
より軸方向位置と回転位置との位相をずらすようになっ
ていたが、軸方向の送りを停止して所定角度だけタップ
10を回転させることにより位相をずらすこともでき
る。位相ずらし手段としては、この他にもタップ10を
抜き出す過程で送り速度および/または回転速度を徐々
に変化させるようにしても良く、位相をずらしながら副
切れ刃30による仕上げ切削を行うことも可能である。
【0032】また、前記実施例のねじれ溝タップ10は
完全ねじ山部20に複数の完全ねじ山14を備えていた
が、ねじ立て盤50はタップ10を強制的にリード送り
するようになっているため、上記完全ねじ山は少なくと
も一つ設けられておれば良い。
【0033】また、前記実施例では完全ねじ山部20の
総てのねじ山14に副切れ刃30が設けられていたが、
例えばシャンク12に最も近い最後端の一つのねじ山1
4など、任意の一部のねじ山14に形成するだけでも良
い。必要に応じて食付き部18の各ねじ山14に副切れ
刃30を設けることもできる。
【0034】また、前記実施例では抜出し工程における
仕上げ切削が実質的にシャンク12に最も近い一つのね
じ山14の副切れ刃30によって行われるが、例えば完
全ねじ山部20におけるねじ山14の高さをシャンク1
2に向かうに従って漸次低くするなどして、複数の副切
れ刃30で仕上げ切削が順次進行するようにすることも
可能である。
【0035】また、前記実施例では右ねじ,右ねじれ溝
のタップ10に本発明が適用された場合について説明し
たが、左ねじ,左ねじれ溝のタップについては前記実施
例と同様に追い側フランク側のヒール部分に副切れ刃を
設ければ良く、右ねじ,左ねじれ溝、或いは左ねじ,右
ねじれ溝のタップについては進み側フランク側のヒール
部分に副切れ刃を設ければ良い。
【0036】また、前記実施例のねじ立て盤50はあく
までも一例で、従来から知られている種々の同期制御ね
じ立て盤にも本発明は同様に適用され得る。
【0037】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例であるねじれ溝タップの正
面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図2における III− III断面図である。
【図4】第3発明の一実施例であるねじ立て盤の構成図
である。
【図5】図4のねじ立て盤の作動を説明する工程図であ
る。
【図6】図4のねじ立て盤によって駆動されるねじれ溝
タップの軸方向位置および回転位置の変化を説明する図
である。
【図7】図4のねじ立て盤による雌ねじの切削過程を説
明する図である。
【符号の説明】
10:ねじれ溝タップ 14:ねじ山 18:食付き部 20:完全ねじ山部 22:ねじれ溝 24:主切れ刃 30:副切れ刃 50:ねじ立て盤 64:昇降用サーボモータ(送り駆動手段) 66:主軸 68:回転用サーボモータ(回転駆動手段) 74:コントローラ S1,S3:同期制御手段 S2:位相ずらし手段 X:位相ずらし量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工すべき雌ねじのねじ溝に対応するねじ
    山が切屑排出用のねじれ溝によって複数に分断され、該
    分断された各ねじ山のタップ螺入方向における先端部に
    主切れ刃が設けられているとともに、先端部へ向かうに
    従って小径となるテーパ形状の食付き部と、該食付き部
    の後端側に設けられた少なくとも一つの完全ねじ山とを
    有するねじれ溝タップにおいて、 前記完全ねじ山のヒール側であって、前記主切れ刃のう
    ち軸方向のすくい角が負となる側の部分に連続している
    フランクと前記ねじれ溝とが交差する稜線部に、タップ
    を逆回転して雌ねじから抜き出す際に切削加工を行う副
    切れ刃を設けたことを特徴とするねじれ溝タップ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のねじれ溝タップを用いて
    雌ねじを切削加工するねじ立て方法であって、 前記ねじれ溝タップを正回転させつつリード送りするこ
    とにより、前記主切れ刃によって雌ねじを切削加工する
    送込み工程と、 該送込み工程終了後に前記ねじれ溝タップの回転位置と
    軸方向位置との位相を所定量だけずらす位相ずらし工程
    と、 該位相ずらし工程の後に、前記ねじれ溝タップを逆回転
    させつつ前記送込み工程と同じリードで抜き出し、該送
    込み工程において前記主切れ刃の軸方向すくい角が負の
    側で切削加工された雌ねじのフランクを前記副切れ刃に
    よって仕上げ切削する抜出し工程とを有することを特徴
    とするねじ立て方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のねじれ溝タップを相対移
    動不能に把持する主軸を正逆両方向へ回転駆動する回転
    駆動手段と、前記主軸をタップ軸方向へ往復移動させる
    送り駆動手段と、前記ねじれ溝タップが正方向の1回転
    で1リードずつ前進し、逆方向の1回転で1リードずつ
    後退するように前記回転駆動手段および前記送り駆動手
    段を同期制御する同期制御手段とを備えたねじ立て盤で
    あって、 前記ねじれ溝タップの前進時と後退時とで該ねじれ溝タ
    ップの回転位置と軸方向位置との位相が予め定められた
    所定量だけずれるように、前記回転駆動手段および前記
    送り駆動手段を制御する位相ずらし手段を有することを
    特徴とするねじ立て盤。
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