JPH0617569Y2

JPH0617569Y2 - 電子機器の取付け構造

Info

Publication number: JPH0617569Y2
Application number: JP591489U
Authority: JP
Inventors: 尚美中島; 毅内川
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1989-01-20
Filing date: 1989-01-20
Publication date: 1994-05-11
Anticipated expiration: 2004-01-20
Also published as: JPH0297081U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、電子卓上計算器，テープレコーダ，或いは電
子辞書等の電子機器をバインダケースに取付けるための
構造に関する。

従来の技術近年、上記電子機器においては、多品種化や、持ち運び
の便を考慮した小型化，薄型化が進んでいる。このよう
な小型化等に伴って、上記電子機器をまとめてコンパク
トに持ち運ぶためにバインダケース（例えばシステムノ
ート）に一体的に取付けられるようなものが提案されて
いる。例えば、第１１図に示すように、機器保持板４０
上に電子機器４１が固定されているようなものが提案さ
れている。

考案が解決しようとする課題しかしながら上記従来の構造では、全体の厚みが、電子
機器４１と機器保持板４０との厚さの合計となるため、
必然的にバインダケースの厚みが大きくなる。加えて、
電子機器４１をバインダケースから取り外して使用する
際に、機器保持板４０の端部が電子機器４１からはみ出
しているため、美観を損なうと共に持ち運びに不便を来
すという課題を有していた。

そこで、本考案は上記課題を考慮してなされたものであ
り、バインダケースの厚みを小さくしうると共に、美観
を向上させ、更に容易に持ち運ぶことができる電子機器
の取付け構造の提供を目的とする。

課題を解決するための手段上記目的を達成するため本第１考案は、電子機器に形成
された取付け穴によってバインダケースに電子機器を取
付ける電子機器の取付け構造において、前記電子機器
は、本体部と、前記取付け穴が形成されると共に上記本
体部にスライド自在に取付けられ且つ上記本体部に収納
することができる取付け部材とから構成されていること
を特徴とする。

また、本第２考案は、電子機器に形成された取付け穴に
よってバインダケースに電子機器を取付ける電子機器の
取付け構造において、前記電子機器は、一方の端部に切
り欠きが形成された本体部材と、前記取付け穴が形成さ
れると共に上記本体部に回動自在に取付けられ且つ上記
本体部の切り欠きに収納することができる取付け部材と
から構成されていることを特徴とする。

作用上記の構成であれば、電子機器をバインダケースから取
り外した場合に、取付け部材が本体からはみ出ることが
ない。したがって、電子機器を単体で使用する場合に、
電子機器の美観を向上させることができると共に、電子
機器を容易に持ち運ぶことができる。

加えて、取付け部材は、本体部或いは本体部に形成され
た切り欠きに収納することができるため、電子機器の厚
みは本体部の厚みと同等となる。したがって、バインダ
ケースの厚みが大きくなることもない。

実施例本考案の実施例を、第１図乃至第１０図に基づいて、以
下に説明する。

〔実施例Ｉ〕第１図に示すように、電子手帳１は、表面に表示部２と
操作キー３とが設けられた本体部１ａと、この本体部１
ａの一方の側面に設けられ本体部１ａ内に収納自在とな
るようにスライドする取付け板４とから構成されてい
る。上記本体部１ａの取付け板４側端部には、第３図に
示すように、収納空間８と、この収納空間８と連なり収
納空間８より間口が小さな開口部９とが形成されてい
る。一方、上記取付け板４は、上記収納空間８の外方端
と当接して取付け板４が上記本体部１ａから抜けるのを
防止する抜け止め部１０と、本体部１ａの収納空間８内
に収納される被収納部５と、この被収納部５が上記収納
空間８内に収納されている場合に内部から被収納部５を
引き出すためのつまみ６とから構成されている。上記被
収納部５にはシステムノートのリングに挿通される取付
け穴５ａ…が所定の間隔で形成されている。また、前記
収納空間８の長さ（図中ｌ_１）と、前記抜け止め部１０
の端部から被収納部５の端部までの距離（図中ｌ_２）と
は同等となるように形成されている。これにより、被収
納部５を確実に収納空間８内に納めることができ、且つ
まみ６が収納空間８内に入り込むのを防止することがで
きる。

上記の構成において、電子手帳１をシステムノートに取
付ける場合には、つまみ６を持って取付け板４の被収納
部５を収納空間８内から引き出して第１図に示す状態と
した後、第４図に示すように、システムノート１５のリ
ング１６…に取付け穴５ａ…を挿通させる。この際、図
中右側に電子手帳１が配され、部中左側に差し換え可能
なメモ用紙１７が配されているので、メモ用紙１７に書
き込まれいる内容を容易に電子手帳１に入力することが
できる。一方、電子手帳１をシステムノート１５から取
り外して単独で使用する場合には、リング１６…から取
付け板４を取り外した後、取付け板４の被収納部５を収
納空間８内に収納する（第２図参照）。このように、被
収納部５を本体部１ａ内に収納すれば、つまみ６以外は
本体部１ａからはみ出すことがないので、電子手帳１の
美観を損なうこともなく、且つ容易に持ち運ぶことがで
きる。

尚、上記実施例Ｉにおいては電子手帳を用いたが、その
他電子卓上計算機等の計算機にも適応することが可能で
ある。

〔実施例II〕

第５図に示すように、電子手帳１の本体部１ａの一方端
裏面には切り欠き２０が形成される一方、この切り欠き
２０端部からは上記本体部１ａから突出する取付け板２
１が設けられている。この取付け板２１は切り欠き２０
端部において、ヒンジ２２により本体部１ａに取付けら
れている。また、ヒンジ２２から取付け板２１までの距
離（図中ｌ_３）と、ヒンジ２２から切り欠き２０端まで
の距離（図中ｌ_４）とは略同様の長さとなるように構成
されている。これによって、取付け板２１が切り欠き２
０にロックされることになる。取付け部をこのような構
成とする以外は、上記実施例Ｉと同様の構成である。

ここで、上記構成の電子手帳１をシステムノートに取り
つける場合には、第６図に示す取付け板収納状態から取
付け板２１を１８０°回転させて、第５図に示す状態と
する。その後、上記実施例Ｉと同様にシステムノート１
５のリング１６…に取付け穴２１ａ…を挿通させる。一
方、電子手帳１をシステムノート１５から取り外して単
独で使用する場合には、リング１６…から取付け板２１
を取り外した後、取付け板２１を切り欠き２０内に収納
してロックさせる。

〔実施例III〕

第７図(a)(c)に示すように、小型テープレコーダ２４
は、スピーカ部２５と本体部２６とがコネクタ２７ａ・
２７ｂを介して接続されるような構造である。上記スピ
ーカ部２５と本体部２６とには、切り欠き２０と、ヒン
ジ２２と、取付け穴２８ａ・２９ａが形成された取付け
板２８・２９とが、上記実施例IIと同様の構造となるよ
うに設けられている。

上記構成の小型テープレコーダ２４をシステムノートに
取付け，或いは取り外す場合には、上記実施例IIと同様
にして行う。取付けた状態を第８図に示し、また取り外
した状態を第７図(a)に示す。

〔実施例IV〕

第９図(a)(b)に示すように、液晶テレビ３０の本体部３
０ａの上面にはアンテナ３１が、正面には液晶画面３２
と操作スイッチ３３とスピーカ３４とがそれぞれ設けら
れている。そして、上記本体部３０ａには、切り欠き２
０と、ヒンジ２２と、取付け穴３５ａ…が形成された取
付け板３５とが、上記実施例IIと同様の構造となるよう
に設けられている。

上記構成の液晶テレビ３０をシステムノートに取付け，
或いは取り外す場合には、上記実施例IIと同様にして行
う。取付けた状態を第１０図に示し、また取り外した状
態を第９図(a)に示す。

考案の効果以上説明したように本考案によれば、電子機器を単体で
使用する場合に、電子機器の美観を向上させることがで
きると共に、電子機器を容易に持ち運ぶことができる。

加えて、電子機器の厚みは本体部の厚みと同等となるた
め、バインダケースの厚みが大きくなることがない。し
たがって、バインダケースの持ち運びも容易となる等の
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は実施例Ｉの電子手帳を示す図であ
り、第１図は取付け板を本体部から引き出した場合の斜
視図、第２図は取付け板を本体部内に収納した場合の斜
視図、第３図は第１図のIII−III線矢視断面図、第４図
は電子手帳をシステムノートに取付けた場合の斜視図、
第５図及び第６図は実施例IIの電子手帳を示す図であ
り、第５図は取付け板を本体部の切り欠き内から取り出
した場合の斜視図、第６図は取付け板を本体部の切り欠
き内に収納した場合の斜視図、第７図(a)(b)(c)は実施
例IIIの小型テープレコーダを示す図であり、第７図(a)
は取付け板を本体部の切り欠き内から取り出した場合の
斜視図、第７図(b)は取付け板を本体部の切り欠き内に
収納した場合の斜視図、第７図(c)はスピーカ部を本体
部から取り外した場合の斜視図、第８図は電子手帳をシ
ステムノートに取付けた場合の斜視図、第９図(a)(b)は
実施例IVの液晶テレビを示す図であり、第９図(a)は取
付け板を本体部の切り欠き内から取り出した場合の斜視
図、第９図(b)は取付け板を本体部の切り欠き内に収納
した場合の斜視図、第１０図はの液晶テレビをシステム
ノートに取付けた場合の斜視図、第１１図は従来の電子
機器の取付け構造を示す斜視図である。１……電子手帳、１ａ……本体部、４……取付け板、５
……被収納部、５ａ……取付け穴、６……引き出し部、
８……収納空間、９……開口部、１０……抜け止め部、
１５……システムノート、１６……リング、２０……切
り欠き、２１・２８・２９・３５……取付け板、２１ａ
・２８ａ・２９ａ・３５ａ……取付け穴、２２……ヒン
ジ、２４……小型テープレコーダ、３０……液晶テレ
ビ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】電子機器に形成された取付け穴によってバ
インダケースに電子機器を取付ける電子機器の取付け構
造において、前記電子機器は、本体部と、前記取付け穴が形成される
と共に上記本体部にスライド自在に取付けられ且つ上記
本体部に収納することができる取付け部材とから構成さ
れていることを特徴とする電子機器の取付け構造。
【請求項２】電子機器に形成された取付け穴によってバ
インダケースに電子機器を取付ける電子機器の取付け構
造において、前記電子機器は、一方の端部に切り欠きが形成された本
体部と、前記取付け穴が形成されると共に上記本体部に
回動自在に取付けられ且つ上記本体部の切り欠きに収納
することができる取付け部材とから構成されていること
を特徴とする電子機器の取付け構造。
【請求項３】前記電子機器は計算機であることを特徴と
する請求項(1)または請求項(2)記載の電子機器の取付け
構造。
【請求項４】前記電子機器はテープレコーダであること
を特徴とする請求項(1)または請求項(2)記載の電子機器
の取付け構造。
【請求項５】前記電子機器は小型テレビであることを特
徴とする請求項(1)または請求項(2)記載の電子機器の取
付け構造。