JPH0617074Y2 - 分析機器への試薬供給装置 - Google Patents

分析機器への試薬供給装置

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JPH0617074Y2
JPH0617074Y2 JP8699086U JP8699086U JPH0617074Y2 JP H0617074 Y2 JPH0617074 Y2 JP H0617074Y2 JP 8699086 U JP8699086 U JP 8699086U JP 8699086 U JP8699086 U JP 8699086U JP H0617074 Y2 JPH0617074 Y2 JP H0617074Y2
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JP
Japan
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reagent
container
gas
cap
analytical instrument
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JP8699086U
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克嘉 蓼沼
勝秀 内田
健次 本島
拓治 河嶌
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Kaken Co Ltd
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Kaken Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、試薬容器から試薬を分析機器へ供給する装
置に関し,特に,空気に接触することによって変質しや
すい不安定な試薬を供給するのに適した試薬供給装置に
関する。
〔従来の技術〕
化学分析の分野等で用いられる試薬は,その変色等によ
って特定の成分を検知するのに使用される。しかし,こ
うした試薬の中には,空気に接触するだけで変色すると
いった,極めて不安定なものがあり,その代表的なもの
がN−フェニル−P−フェニレンジアミン(以下,「P
PDA」という)である。
このPPDA溶液は、タイロンと混合されてフローイン
ジェクション分析法(以下,「FIA」という)による
超微量コバルトの接触分析に使用される。第1図におて
い,二点鎖線で囲まれた部分は,上記FIAによる超微
量コバルトの接触分析装置であるが,ここでポンプ4に
より,試薬容器11側から試薬導入路2に導入された試薬
の流れの中に試料Sが注入される。続いてこの流れの中
に水酸化ナトリウム溶液と過酸化水素溶液を合流させて
一次コイル6で反応させる。次いでポンプ5側から塩酸
を送り,これを二次コイル7で混合した後,ディテクタ
8で所定波長の吸光度を測定し,試料S中の超微量コバ
ルトを検出する。
従来,上記PPDA等の不安定な試薬を,試薬容器分析
機器へ供給する際,空気と接触しないように,外界と遮
断されたチューブを介して供給していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし,従来における供給手段では,試薬容器への空気
の浸入を完全に防止することができず,試薬の変質を防
止することは極めて困難であった。また,試料容器の交
換等に伴うチューブの着脱等も,ごく慎重に行われなけ
ればならず,セッティングに多くの手数を必要としてい
た。
この考案は,従来の試薬供給装置における上記の問題点
を解決するためなされたもので,試薬の供給に際して,
試料容器の中への空気の浸入が有効防止できると共に,
特に慎重な作業を必要とせず,単純な作業のみでセッテ
ィングが可能な試薬供給装置を提供することを目的とす
る。
〔問題を解決するための手段〕
この考案の構成を図面の符号を引用しながら説明する
と,分析機器1の試薬導入路2と試薬に反応しないガス
が充填されたタンク3,21とをそれぞれジョイント14に
接続する。このジョイント14の先端には,上記試薬導入
路2に通じる試薬入口15と上記タンク3,21に通じるガ
ス出口16とを設ける。
また,試薬容器11の開口部を封止した容器栓17に,上記
ジョイント14に適合する嵌合部18を形成し,この嵌合部
18の差込口に薄いシール膜22を張ると共に、その奥の上
記試薬入口15とガス出口16とにそれぞれ対応する位置
に、チューブ30を介して試薬容器11の中の試薬に通
じる試薬吐出口19と試薬容器11の中の空間部に通じ
るガス導入口20とを設ける。容器栓17に空気抜孔2
3を設け、同空気抜孔23とこれを閉じるキャップ25
との間に、脱酸素剤24を充填する。
〔作用〕
上記試薬供給装置の作用をその使用法と共に説明する。
まず,最初に試薬容器11を分析機器1側と接続するとき
は,容器栓17にキャップ25を嵌め込んだまゝ,第2図で
示す状態から,第3図で示すように,嵌合部18の差込口
に張られたシール膜22を破って,その中にジョイント14
を嵌め込む。これによって、ジョイント14側の試薬入口
15とガス出口16が,試薬容器11側の試薬吐出口19とガス
導入口20にそれぞれ接続される。従って,タンク3,21
側から試薬容器11の中にガスが送り込まれ,同容器11の
中の圧力が大気圧より高められる。
次に,この状態で分析機器1側のポンプ4の作動によ
り,試薬容器11側から分析機器1側へと試薬が供給され
ると、ほゞこの容積に対応する量のガスがタンク3,21
側から試薬容器11の中に供給される。従って,試薬の供
給に伴って試薬容器11の中が負圧にならず,上記圧力が
維持される。
なお,何等かの原因で,試薬容器11の中に多少の空気が
浸入したとき,或いはそのおそれがあるときは,キャッ
プ28を外して空気抜孔26を開けることによって,試薬容
器11の中がタンク321側から送られてくる試薬に反応し
ないガスで置き換えられる。
また、万一タンク3,21の圧力不足等によって,試薬容
器11の中の圧力が大気圧まで低下し,外部の空気が空気
抜孔23から試薬容器11の中に逆流するような場合,脱酸
素剤24によって酸素濃度の低い空気のみが試薬容器11の
中に浸入する。
〔実施例〕
次に,図面を参照しながら,この考案の実施例と望まし
い実施態様について説明する。
容器栓17は,円柱状のもので,基端側のねじ継手27を介
して試薬容器11の開口部に嵌め込まれ,同開口部を気密
に覆っている。先端側に空間部が形成され,この中に脱
酸素剤24(例えば,三菱瓦斯化学株式会社製のエージス
ーZ2000)が充填されている。また,この空間部の開口
部には,キャップ25が嵌め込まれている。このキャップ
25には空気抜孔26が開設され,これが小キャップ28で閉
じられる。脱酸素剤24が充填された先端側の空間部と試
薬容器11との間は,空気抜孔23を介して通じている。な
お,上記空間部と空気抜孔23との間に弗素系樹脂繊維等
からなる撥水性のあるフィルタ32が充填されており,万
一試薬容器11が転倒した場合等に,試薬が脱酸素剤24側
に浸入するのが防止される。
容器栓17の中間部に嵌合部18が形成され,その差込口が
容器栓17の側面に開口している。この差込口は,これに
張られたナイロンの薄膜,金属薄膜等のシール膜22によ
って,気密に閉じられていると共に,ゴム製等のキャッ
プ29で保護されている。上記嵌合部18の形状は,後述す
るジョイント14の形状に対応しており,その奥に試薬吐
出口19とガス導入口20が開設され,前者はチューブ30を
介して試薬に通じており,後者は試薬の液面より上の試
薬容器11の空間部に通じている。
ジョイント14は,上記嵌合部18に対応する形状を持ち,
その先端に試薬入口15とガス出口16が開設され,これら
の位置は,上記嵌合部18の試薬吐出口19とガス導入口20
に対応している。このジョイント14には,試薬流路31と
ガス流路33とが接続され,これらはそれぞれ上記試薬入
口15とガス出口16とに通じている。そして,前者の試薬
流路31は,ポンプ4を介して分析機器1側の試薬導入路
2に接続され,後者のガス流路33は,圧力調整バルブ34
を介して圧力型のタンク3と,スイッチ36によって開閉
されるバルブ35を介してアンプル型のタンク21に接続さ
れている。
上記圧力型のタンク3には,アルゴン等の不活性ガスが
充填されている。なお,上記圧力調整バルブ34は,予め
0.2kg/cm2程度の圧力に調整しておくのがよい。また,
アンプル型のタンク21には,通温で0.2kg/cm2以下の弱
い蒸気圧を有し,かつ試薬と反応しない液化ガス(例え
ば,試薬がPPDAの場合は,三井・デュポンケミカル
株式会社製のフレオン113やフレオン113とフロロカーボ
ン112との混合ガス等)を充填しておく。図示の場合
は,タンク3,21が二つ使用されているが,このうち何
れか一方であってもよい。
上記ジョイント14は,嵌合部18の差込口21からキャップ
29を外した後,シール膜22を突き破り,嵌合部18に完全
に嵌め込まれることによって,その先端の試薬入口15と
ガス出口16がそれぞれ嵌合部18の試薬吐出口19とガス導
入口20に接続される。
〔考案の効果〕
以上説明した通り,この考案によれば,嵌合部18の差込
口21に張られたシール膜22を破って,その中にジョイン
ト14を嵌め込むだけで,試薬容器11と分析機器1側との
接続ができ,セッティングが容易である。しかも,試薬
容器11の中に試薬と反応しないガスが供給され,同容器
11の中の圧力が常時大気圧より高めに維持されるため,
試薬容器11の中への空気の浸入が阻止され,試薬が変質
されない。
また,万一試薬容器11の中に多少の空気が浸入したとき
でも,これを速やかに同容器11の中から追い出すことが
できる。さらに,試薬容器11の中の圧力が下がった場合
でも,同容器11の中へは低濃度の酸素を含む空気しか浸
入しないため,試薬の品質の低下を最少限に抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,この考案の実施例を示す配管系統図,第2図
は,同実施例を示す要部縦断分解側面図,第3図は,第
2図のA部を拡大して示したジョイントの嵌合状態の縦
断側面図である。 1……分析機器、2……試薬導入路 3,21……タンク、11……試薬容器 14……ジョイント、15……試薬入口 16……ガス出口、17……容器栓 18……嵌合部、19……試薬吐出口 20……ガス導入口、22……シール膜 23……空気抜孔、24……脱酸素剤 25……キャップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】試薬容器11から分析機器1へ試薬を供給
    する装置において、分析機器1の試薬導入路2と試薬に
    反応しないガスが充填されたタンク3、21とをそれぞ
    れジョイント14に接続し、同ジョイント14の先端に
    上記試薬導入路2に通じる試薬入口15と上記タンク
    3、21に通じるガス出口16とを設け、試薬容器11
    の開口部を封止した容器栓17に、上記ジョイント14
    に適合する嵌合部18を形成し、この嵌合部18の差込
    口に薄いシール膜22を張ると共に、その奥の上記試薬
    入口15とガス出口16とにそれぞれ対応する位置に、
    チューブ30を介して試薬容器11の中の試薬に通じる
    試薬吐出口19と試薬容器11の中の空間部に通じるガ
    ス導入口20とを設け、容器栓17に空気抜孔23を設
    け、同空気抜孔23とこれを閉じるキャップ25との間
    に、脱酸素剤24を充填してなることを特徴とする分析
    機器への試薬供給装置。
JP8699086U 1986-06-07 1986-06-07 分析機器への試薬供給装置 Expired - Lifetime JPH0617074Y2 (ja)

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