JPH0616709U - 十字穴付きねじ - Google Patents

十字穴付きねじ

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JPH0616709U
JPH0616709U JP3005691U JP3005691U JPH0616709U JP H0616709 U JPH0616709 U JP H0616709U JP 3005691 U JP3005691 U JP 3005691U JP 3005691 U JP3005691 U JP 3005691U JP H0616709 U JPH0616709 U JP H0616709U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
cross
head
cross hole
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP3005691U
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English (en)
Inventor
政己 材木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ頭部の十字穴の挿入口を曲面にして、ね
じを締付けたとき十字穴の挿入口にバリが出ないねじに
する。 【構成】 ドライバによりトルクを伝達するための十字
穴を頭部2に有するねじ1において、十字穴は中央凹部
の円錐底13と、円錐底13に連接する傾斜壁14とそ
の傾斜壁14の両側に連接する一対の側壁15、16と
からなる溝部と、隣位する各溝部を連接する一対の連接
面17、18とからなり、かつ、この十字穴と頭部上面
3とが交わる稜線部のすべてを半径0.8mm程度の曲
面20で形成してある。 【効果】 ねじを締付けたとき頭部上面にバリが出なく
なり、人や物が触れても安全であるとともに美観を損う
こともない。また、ドライバビットが挿入し易く作業性
が向上する。さらに、圧造加工時に成形性が良くなり不
良率が減少し、成形パンチの耐久度も向上してコストダ
ウンになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、新規な構成の十字穴を有する小ねじ、タッピンねじなどのねじに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の十字穴としてはJISB1012に規定されているように、通 常フイリップス型と称される十字穴が最も普及し一般に使用されている。この十 字穴は、図4ないし図6に示すごとく中央凹部11と、この中央凹部11から4 方向に伸びる溝部12とからなっており、4個の溝部12はそれぞれ前記中央凹 部11の円錐底13に連接する傾斜壁14と、この傾斜壁14の両側に連接し、 かつ、この十字穴に挿入されるドライバビットが右回りに回転するとき作用力を 受ける右側壁15およびドライバビットが左回りに回転するとき作用力を受ける 左側壁16とによって構成されている。この一対の側壁間寸法および各々の側壁 15、16の半径方向長さは、溝部12が奥に向うに従って小さくなっている。 尚、前記傾斜壁14はねじの軸心を中心とする円錐面の一部で形成されている。 また、この相互に隣位する各溝部12の間は、前記右側壁15および左側壁16 に連なり、かつ、中央の交線19で軸心に向って突出するように傾斜した連接面 17、18により形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように構成された十字穴付きねじでは、ねじ締付けの際に過大トルクで締 付けられたり、あるいはドライバビットが傾いたり変形した場合などには、ねじ の頭部上面にバリが突出することがしばしば発生し、製品の美観を損うばかりで なく、人の手に触れて負傷したり、触れた製品が損傷するなど安全性が大きな課 題になっている。一方、頭部十字穴の圧造成形時においてエッジ部のファイバフ ローが悪く圧造加工が困難であるとともに、頭部成形パンチの耐久性が悪いなど の問題が生じている。本考案はこの課題を解消することを目的として案出された ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、ねじ頭部2に形成した奥に向うに従って大きさが 小さくなり、かつ、中央凹部11とその中央凹部11から放射状に伸びる4本の 溝部12とからなり、横断面が十字状のドライバビットと係合してドライバビッ トの回転駆動時にトルクをねじに伝達するための十字穴を有するねじにおいて、 前記十字穴は中央凹部11の円錐底13と、この円錐底13に連接する傾斜壁1 4とその傾斜壁14の両側に連接する一対の側壁15、16とからなる溝部12 と、相互に隣位する各溝部12を連接する一対の連接面17、18とからなり、 そして、前記傾斜壁14、側壁15、16および連接面17、18と頭部上面3 とがそれぞれ交わる稜線のすべてを半径0.8mm程度の曲面20で連接して形 成したものである。
【0005】
【作用】
この十字穴付きねじは、従来の十字穴と基本的には同じであるため従来のドラ イバビットが正確に嵌合し、十字穴とドライバビットとの食付きや回転駆動トル クの伝達作用は従来の場合と同等である。その上、十字穴の挿入口を曲面にして あるのでドライバビットの挿入が容易である。また、少しドライバビットが傾い たり、過大なトルクで締付けたときなどにも十字穴の挿入口にバリが突出しない ねじとなる。
【0006】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。図1ないし図3において、 1は頭部2と脚部4とを一体形成したねじである。このねじ1の軸心に沿い頭部 2中央に形成した十字穴は、中央凹部11と、この中央凹部11から4方向に伸 びる溝部12とからなっており、4個の溝部12はそれぞれ前記中央凹部11の 円錐底13に連接する傾斜壁14と、この傾斜壁14の両側に連接し、かつ、こ の十字穴に挿入されるドライバビットが右回りに回転するとき作用力を受ける右 側壁15およびドライバビットが左回りに回転するとき作用力を受ける左側壁1 6とによって構成されている。この一対の側壁間寸法および各々の側壁15、1 6の半径方向長さは、溝部12が奥に向うに従って小さくなっている。尚、前記 傾斜壁14はねじ1の軸心を中心とする円錐面の一部で形成されている。また、 この相互に隣位する各溝部12の間は、前記右側壁15および左側壁16に連な り、かつ、中央の交線19で軸心に向って突出するように傾斜した連接面17、 18により形成されている。そして、この十字穴の入口に画成された稜線部、す なわち、前記傾斜壁14、右側壁15、左側壁16および連接面17、18と頭 部上面3とによって形成される各稜線部のすべてが、半径0.8mm程度の曲面 20で連接されている。
【0007】 この構成の十字穴付きねじは、従来の十字穴と基本的には同じであるため従来 のドライバビットがそのまま正確に嵌合し、十字穴とドライバビットとの食付き や回転駆動トルクの伝達作用は従来のねじと同等である。その上、十字穴の挿入 口を曲面にしてあるのでドライバビットの挿入が容易になるとともに、ドライバ ビットが傾いたり、過大なトルクで締付けたときなどにも十字穴の挿入口から頭 部表面へバリが突出することがなくなる。熱硬化処理をしないねじにおいてもバ リがほとんど出なくなり特に有効である。尚、この実施例では丸さら小ねじであ るが、各種の頭部形状に実施することができ、さらに、小ねじの他各種タッピン ねじなどにも同様に適用することが可能である。
【0008】
【考案の効果】
以上の実施例で明らかなように、本考案はねじ頭部の中央にドライバビットと 係合する十字穴を有するねじにおいて、前記十字穴は中央凹部の円錐底と、この 円錐底に連接する傾斜壁とその傾斜壁の両側に連接する一対の側壁とからなる溝 部と、相互に隣位する各溝部を連接する一対の連接面とからなり、そして、前記 傾斜壁、側壁および連接面と頭部上面とがそれぞれ交わる稜線部のすべてを半径 0.8mm程度の曲面で連接して形成したものである。この考案によれば、ねじ の頭部上面と十字穴とによって形成される稜線部、すなわち十字穴の入口部分が すべて半径0.8mm程度の曲面に形成してあるため、ねじ締付けの際に過大ト ルクで締付けた場合、あるいはドライバビットが傾いたり、変形した場合にもね じの頭部上面にバリを生じることがなくなり、締付け部表面の安全性が格段に向 上するとともに美観を損うこともなくなった。その上、ドライバビットが挿入し 易くなり作業性が向上した。また、十字穴の入口部分をエッジから曲面にしたこ とにより、圧造成形時にファイバフローが良くなり不良率が減少するとともに、 工具側において頭部成形パンチの耐久度が極めて向上するので製品コストが低減 できるなど大きな効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の十字穴付きねじの平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】従来の十字穴付きねじの平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 ねじ 2 頭部 3 頭部上面 11 中央凹部 12 溝部 13 円錐底 14 傾斜壁 15 右側壁 16 左側壁 17 連接面 18 連接面 19 交線 20 曲面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ頭部に形成した奥に向うに従って大
    きさが小さくなり、かつ、中央凹部とその中央凹部から
    放射状に伸びる4本の溝部とからなり、横断面が十字状
    のドライバビットと係合してドライバビットの回転駆動
    時にトルクをねじに伝達するための十字穴を有するねじ
    において、前記十字穴は中央凹部の円錐底と、この円錐
    底に連接する傾斜壁とその傾斜壁の両側に連接する一対
    の側壁とからなる溝部と、相互に隣位する各溝部を連接
    する一対の連接面とからなり、そして、前記傾斜壁、側
    壁および連接面と頭部上面とがそれぞれ交わる稜線のす
    べてを半径0.8mm程度の曲面で連接して形成したこ
    とを特徴とする十字穴付きねじ。
JP3005691U 1991-01-31 1991-01-31 十字穴付きねじ Pending JPH0616709U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3005691U JPH0616709U (ja) 1991-01-31 1991-01-31 十字穴付きねじ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3005691U JPH0616709U (ja) 1991-01-31 1991-01-31 十字穴付きねじ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0616709U true JPH0616709U (ja) 1994-03-04

Family

ID=12293169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3005691U Pending JPH0616709U (ja) 1991-01-31 1991-01-31 十字穴付きねじ

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