JPH0615998B2 - 排煙拡散試験法 - Google Patents
排煙拡散試験法Info
- Publication number
- JPH0615998B2 JPH0615998B2 JP21532986A JP21532986A JPH0615998B2 JP H0615998 B2 JPH0615998 B2 JP H0615998B2 JP 21532986 A JP21532986 A JP 21532986A JP 21532986 A JP21532986 A JP 21532986A JP H0615998 B2 JPH0615998 B2 JP H0615998B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flue gas
- height
- discharge pipe
- discharge
- gas diffusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は排煙拡散試験法の改良に関する。
工場や発電所などの煙突を建設する場合には、大気汚染
の発生を防止するために地上での排煙の拡散濃度を予想
し、様々な対策を講じている。この拡散の予想には、排
煙拡散風洞が用いられ、第2図と第3図に示すようにし
て行なわれる。風洞の測定室01内には、図示しない送
風機で発生され、種々に変形する洞を通つて整流され、
また必要に応じて適度に乱された風02が流されてい
る。測定室01内には建屋模型03や地形模型04が配
設され、上流側からトレーサガス05が吐出される。ト
レーサガス05は、逆L型の吐出管06から吐出される
訳であるが、吐出管06の先端を水平下流側に向け、予
定の煙突高さ(Ho)に排煙の上昇高さ(△H)を加えた有
効煙突高さ(He=Ho+△H)の位置からトレーサガス
05を吐出している。トレーサガス05の風02による
拡散の状況は、地形模様04の表面に変色塗料を塗つて
おいたり、あるいは、ガスを吸引してその濃度を求めた
りして行つている。
の発生を防止するために地上での排煙の拡散濃度を予想
し、様々な対策を講じている。この拡散の予想には、排
煙拡散風洞が用いられ、第2図と第3図に示すようにし
て行なわれる。風洞の測定室01内には、図示しない送
風機で発生され、種々に変形する洞を通つて整流され、
また必要に応じて適度に乱された風02が流されてい
る。測定室01内には建屋模型03や地形模型04が配
設され、上流側からトレーサガス05が吐出される。ト
レーサガス05は、逆L型の吐出管06から吐出される
訳であるが、吐出管06の先端を水平下流側に向け、予
定の煙突高さ(Ho)に排煙の上昇高さ(△H)を加えた有
効煙突高さ(He=Ho+△H)の位置からトレーサガス
05を吐出している。トレーサガス05の風02による
拡散の状況は、地形模様04の表面に変色塗料を塗つて
おいたり、あるいは、ガスを吸引してその濃度を求めた
りして行つている。
逆L型の吐出管06の高さHeの設定法について述べ
る。
る。
地面011に建つた煙突07(高さHo)は、排煙を上
向きに上昇させ、排煙上昇08として、△Hだけ上昇
し、風下に排煙拡散09として流れて行く。このため煙
突高さHoと排煙上昇△Hの和は、有効煙突高さHeと
呼ばれ、第3図に破線で図示する如くHeの高さになる
ように、逆L型の吐出管06の先端高さを調節してい
る。
向きに上昇させ、排煙上昇08として、△Hだけ上昇
し、風下に排煙拡散09として流れて行く。このため煙
突高さHoと排煙上昇△Hの和は、有効煙突高さHeと
呼ばれ、第3図に破線で図示する如くHeの高さになる
ように、逆L型の吐出管06の先端高さを調節してい
る。
このようにして行なう排煙拡散試験において、吐出管0
6の風上側や、周囲に地形もしくは建物がある場合に
は、排煙の上昇高さ△Hが地形影響を受けて平坦地のも
のと変つてくるのに、従来の方法では、変らないとして
上昇分を加えた高さHeの吐出管06を用いているた
め、試験精度が低下する不具合があつた。
6の風上側や、周囲に地形もしくは建物がある場合に
は、排煙の上昇高さ△Hが地形影響を受けて平坦地のも
のと変つてくるのに、従来の方法では、変らないとして
上昇分を加えた高さHeの吐出管06を用いているた
め、試験精度が低下する不具合があつた。
そこで本発明ではトレーサガスを吐出管から吐出する排
煙拡散試験法において、逆L型の吐出管を用いず、トレ
ーサガスの上昇高さが△Hになるような上向き排煙のI
型の吐出管を用いるようにした。
煙拡散試験法において、逆L型の吐出管を用いず、トレ
ーサガスの上昇高さが△Hになるような上向き排煙のI
型の吐出管を用いるようにした。
すなわち、先ず、風上および煙突周辺に地形および建物
が無い条件で煙突高さHoのI型の吐出管から出るトレ
ーサガスの上昇高さが△Hに、実用上一致するようなト
レーサガスの吐出条件を見出す。
が無い条件で煙突高さHoのI型の吐出管から出るトレ
ーサガスの上昇高さが△Hに、実用上一致するようなト
レーサガスの吐出条件を見出す。
次に、地形および建物を全部入れて、上記の吐出条件で
排煙拡散試験を行つた。
排煙拡散試験を行つた。
I型吐出管の吐出条件(吐出速度、吐出口形状、吐出密
度等)を変えて予め、トレーサガスの上昇高さ△H′を
調べておく。このデータを用いて、所定の排煙上昇高さ
△Hが与えられれば、△H=△H′となるに必要な吐出
条件を選んで、I型吐出管(煙突高さHo)を設置する
ので、地形などの影響で排煙の上昇高さ△Hが変わる時
の試験が出来る。
度等)を変えて予め、トレーサガスの上昇高さ△H′を
調べておく。このデータを用いて、所定の排煙上昇高さ
△Hが与えられれば、△H=△H′となるに必要な吐出
条件を選んで、I型吐出管(煙突高さHo)を設置する
ので、地形などの影響で排煙の上昇高さ△Hが変わる時
の試験が出来る。
一般にI型吐出管からのトレーサガスの上昇高さ(Hm)
を与える式としては、次のBosanquet式(実験式)があ
る。
を与える式としては、次のBosanquet式(実験式)があ
る。
ここに、V:風洞内の風速 Vg:吐出管からのトレーサガスの吐出速度 風洞気流温度T1に換算した吐出流量 吐出管の直径をD(円型)、吐出空気の温度をTgとす
ると 以上より吐出管からのトレーサガスの上昇高さHmは、
吐出速度Vg、もしくは吐出口径D、もしくは吐出空気
の温度Tg(密度にも換算できる)によつて変えること
が出来る。従つて、排煙の上昇高さ△Hは、平坦地の条
件で、例えば次のCONCAWE式等のような現地実験
式で与えられる。
ると 以上より吐出管からのトレーサガスの上昇高さHmは、
吐出速度Vg、もしくは吐出口径D、もしくは吐出空気
の温度Tg(密度にも換算できる)によつて変えること
が出来る。従つて、排煙の上昇高さ△Hは、平坦地の条
件で、例えば次のCONCAWE式等のような現地実験
式で与えられる。
(CONCAWE式) △h:排煙の上昇高さ P :大気密度(0℃、1気圧) Q :排出ガス量(0℃、1気圧) Cp:大気の定圧比熱 △T(=Tg−Ta):ガス温度と大気温度の差 Us:煙突高度における風速 これより、縮尺模型の縮率によつて、模型の排煙の上昇
高さ△Hが指定されるので、この上昇高さ△Hを実用上
一致するI型の吐出管の吐出条件を平坦地で見出す。吐
出管からのトレーサガスの上昇高さ△H′の吐出速度、
もしくは吐出口径(円型の場合)によつて変わるので、
予め上昇高さのdataを入手しておくと吐出条件(△H=
△H′)は直ぐに見出せる。
高さ△Hが指定されるので、この上昇高さ△Hを実用上
一致するI型の吐出管の吐出条件を平坦地で見出す。吐
出管からのトレーサガスの上昇高さ△H′の吐出速度、
もしくは吐出口径(円型の場合)によつて変わるので、
予め上昇高さのdataを入手しておくと吐出条件(△H=
△H′)は直ぐに見出せる。
第1図は本発明に係わる一実施例である排煙拡散試験状
況を示す側断面図である。トレーサガス5がI型の吐出
管6より、上記で見出した吐出条件で吐出される。その
他、測定室1内の状況は従来と同じである。すなわち、
符号1乃至5は第1図の符号01乃至05と均等物であ
る。また、拡散の状況も、従来と同様実施される。
況を示す側断面図である。トレーサガス5がI型の吐出
管6より、上記で見出した吐出条件で吐出される。その
他、測定室1内の状況は従来と同じである。すなわち、
符号1乃至5は第1図の符号01乃至05と均等物であ
る。また、拡散の状況も、従来と同様実施される。
排煙拡散試験において、トレーサを上向きに吐出するI
型の吐出管とし、その上昇高さが平坦地時に与えられる
△Hに一致する吐出条件で、吐出管の風上側や、周囲に
地形もしくは建物がある場合にも、吐出されるので、地
形影響を正しく受けてトレーサの上昇高さは平坦地のも
のと変つてくるので、正しい拡散試験がなされることに
なる等本発明は実験技術上有用なものである。
型の吐出管とし、その上昇高さが平坦地時に与えられる
△Hに一致する吐出条件で、吐出管の風上側や、周囲に
地形もしくは建物がある場合にも、吐出されるので、地
形影響を正しく受けてトレーサの上昇高さは平坦地のも
のと変つてくるので、正しい拡散試験がなされることに
なる等本発明は実験技術上有用なものである。
第1図は本発明に係わる一実施例を示す側断面図であ
る。 第2図は従来例を示す側断面図である。 第3図は排煙上昇高さ△Hの置換法の説明図である。 1……風洞の測定室、2……風、3……建屋模型、4…
…地形模型、5……トレーサガス、6……吐出管。
る。 第2図は従来例を示す側断面図である。 第3図は排煙上昇高さ△Hの置換法の説明図である。 1……風洞の測定室、2……風、3……建屋模型、4…
…地形模型、5……トレーサガス、6……吐出管。
Claims (1)
- 【請求項1】トレーサガスを上向きに吐出するI型の吐
出管から吐出する排煙拡散試験において、上記トレーサ
ガスの上昇高さが、平地時に与えられる排煙の上昇高さ
に一致するような吐出条件を予め見出した後で、上記吐
出管の周辺の地形地物を入れたのち、上記吐出条件で排
煙拡散試験を行うことを特徴とする排煙拡散試験法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21532986A JPH0615998B2 (ja) | 1986-09-12 | 1986-09-12 | 排煙拡散試験法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21532986A JPH0615998B2 (ja) | 1986-09-12 | 1986-09-12 | 排煙拡散試験法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6370141A JPS6370141A (ja) | 1988-03-30 |
JPH0615998B2 true JPH0615998B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=16670492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21532986A Expired - Fee Related JPH0615998B2 (ja) | 1986-09-12 | 1986-09-12 | 排煙拡散試験法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615998B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2037009B1 (en) * | 1999-03-16 | 2013-07-31 | Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. | Method for producing a bonded SOI wafer |
-
1986
- 1986-09-12 JP JP21532986A patent/JPH0615998B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6370141A (ja) | 1988-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105160981A (zh) | 一种含多条疏散横通道的铁路隧道救援站火灾实验系统 | |
CN105675244B (zh) | 一种城市连续峡谷街道内流场及污染物扩散研究实验装置 | |
JPH0615998B2 (ja) | 排煙拡散試験法 | |
JP2009150669A (ja) | 風洞実験装置 | |
CN109139078A (zh) | 一种隧道通风排烟系统 | |
CN203155665U (zh) | 均匀吹吸气式收集有害气体的装置 | |
McElroy | Dilution of stack effluents | |
Morsing et al. | Wind induced isothermal airflow patterns in a scale model of a naturally ventilated swine barn with cathedral ceiling | |
CN111104719B (zh) | 一种间接空冷机组烟塔合一烟囱高度的获取方法 | |
CN113482693B (zh) | 隧道防烟分区划分模拟装置及方法、计算模型和应用 | |
JPH0564728B2 (ja) | ||
JPS60251310A (ja) | 焼却炉の運転方法 | |
CN207570861U (zh) | 一种自适应调节抽气装置 | |
CN116818021B (zh) | 一种石化生产排放物动态监测设备及监测方法 | |
CN118009445B (zh) | 一种减少与相邻上盖建筑防火间距的车辆基地侧面排烟口 | |
JPS5935774Y2 (ja) | 焼結風量測定用風箱装置 | |
JPH0564727B2 (ja) | ||
OKA et al. | Flame Properties with Longitudinal Ventilation in a Tunnel Fire—In Case of Flames without Touching Tunnel Ceiling— | |
CN218509533U (zh) | 一种隧道涡轮增压远距离通风系统 | |
Cheung et al. | Building downwash of plumes and plume interactions | |
CN118150111A (zh) | 一种冷却塔自然通风效应模拟方法及装置 | |
EP3954201B1 (en) | Method of reducing dust accumulation in the smog layer, which is the inversion layer | |
Ohba | Experimental study of effects of separation distance between twin high-rise tower models on gaseous diffusion behind the downwind tower model | |
SU1416643A1 (ru) | Аэродинамическа труба дл испытани моделей зданий | |
JP3285773B2 (ja) | 最大地表トレーサガス濃度推定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |