JPH06158558A - 直接捺染法により繊維材料を捺染する方法 - Google Patents

直接捺染法により繊維材料を捺染する方法

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JPH06158558A
JPH06158558A JP5187871A JP18787193A JPH06158558A JP H06158558 A JPH06158558 A JP H06158558A JP 5187871 A JP5187871 A JP 5187871A JP 18787193 A JP18787193 A JP 18787193A JP H06158558 A JPH06158558 A JP H06158558A
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JP5187871A
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Paul Schaffluetzel
シャフリュッツェル パウル
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Ciba Geigy AG
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 反応性染料で直接捺染法により繊維材料を捺
染する方法であって、水溶性の反応性染料の少なくとも
一種の他に、(a)水溶性スルホ基を含むポリマー、
(b)アルカリ固着剤、及び所望の別の成分として
(c)脱泡剤を含む捺染糊料で繊維材料を捺染すること
を特徴とする方法。 【効果】 上記方法は、セルロース繊維及び羊毛又は絹
を捺染するために適切であり、得られた捺染物には、む
らが無く、堅牢性に優れ、輪郭が鮮明である。又、上記
の方法に用いる新規な捺染糊料は、優れた均質性、優れ
た貯蔵安定性及び取り扱いの容易さにより特徴づけられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応性染料での直接捺
染による、セルロース繊維材料、羊毛及び絹のような繊
維材料の捺染法及びそれに用いる捺染糊料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】反応性
染料がセルロース繊維材料を好適に捺染することは以前
から知られており、とりわけ米国特許第A4604099号明細
書に開示されている。
【0003】この方法に用いられる捺染糊料は、粘性、
貯蔵性、電解質に対する安定性などに関して、厳密な条
件に適合しなければならない。現在、用いられている捺
染糊料は、少なくとも一つの増粘剤、代表的にはアルギ
ン酸ナトリウムを含んでいる。しかしながら、この成分
を含む捺染糊料は保存性が十分でなく、往々にして均質
性が失われ、捺染の結果に悪影響を及ぼす。
【0004】天然アルギネートの代替品は、合成増粘剤
である。しかし、個々の増粘剤は電解質と容易に反応を
起こし、粉末及び粒状の染料での捺染には、適合性が限
られている。これらの増粘剤を配合した捺染糊料は、往
々にして、顕著な固有粘度を有し、すなわち、その粘性
は剪断力の関数として変化し、その取り扱いには問題が
ある。洗濯に弱い性質は、ある場合に弱点であり、カル
シウム及びマグネシウムへの反応性も同様である。
【0005】従って、本発明の目的は、アルギネート化
合物を含まず、同時に、電解質に対して反応性が乏し
く、均質で貯蔵安定性があり、洗濯に丈夫な捺染糊料を
提供することである。
【0006】特に、この発明は、反応性染料で直接捺染
法により繊維材料を捺染する方法であって、水溶性の反
応性染料の少なくとも一種の他に、(a)水溶性のスル
ホ基を含むポリマー、(b)アルカリ固着剤、及び任意
のさらなる成分として(c)脱泡剤を含む捺染糊料で繊
維材料を捺染することを特徴とする方法に関する。
【0007】捺染糊料は、さらに、尿素及び抗還元剤の
ようなその他の慣用の助剤を含んでいてもよい。増粘剤
又は保存剤のようなその他の助剤も、捺染糊料の製造に
用いることができる。
【0008】新規な方法で得られた捺染物は、着色が強
固であり、光、洗濯及び摩擦に対して堅牢である。
【0009】適切な水溶性ポリマー(a)は、代表的に
はスルホ基を含むモノマー単位の≧20モル%を含むホ
モポリマー、コポリマー又はグラフトポリマーである。
【0010】スルホ基を含む適切なモノマーは、代表的
には(メタ)アクリルアミドメタンスルホン酸、ビニル
スルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−(メタ)
アクリルアミドプロパンスルホン酸、3−スルホプロピ
ル(メタ)アクリラート、ビス(3−スルホプロピルイ
タコナート)、4−スチレンスルホン酸及び3−アリル
オキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸である。
【0011】好適には、ポリマー(a)は、スルホ基を
含むモノマー類のホモポリマー又はスルホ基を含むモノ
マー単位の50モル%を越え、好適には75モル%を越
える量を含むコポリマーから選ばれる。
【0012】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸単位の≧50モル%、最も好適には≧75モ
ル%を含むホモポリマー及びコポリマーは、特に好まし
い。
【0013】ポリマー(a)は、遊離の酸又はアンモニ
ウム塩、アルカリ金属(Na、K、Li)塩若しくはア
ルカリ土類金属(例えばCa)塩の形態であってもよ
い。異なる陽イオンの混合物もまた可能である。
【0014】ポリマー(a)がコポリマーである場合、
スルホ基を含まない適切なコモノマー類は、例えばカル
ボキシル基を含むモノマー類、リン酸基を含むモノマー
類又はその他のコモノマー類である。
【0015】カルボキシル官能基を有する適切なコモノ
マー類は、代表的には(メタ)アクリル酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸、メサコン酸、シトラコン
酸、ビニル酢酸、ビニルオキシ酢酸、ビニルプロピオン
酸、クロトン酸、アコニット酸、アリル酢酸、アリルオ
キシ酢酸、α,β−ジメチルアクリル酸、アリルマロン
酸、アリルオキシマロン酸、メチレンマロン酸、2−ヒ
ドロキシ(メタ)アクリル酸、2−ハロ(メタ)アクリ
ル酸、α−エチルアクリル酸、アクリルアミドグリコー
ル酸、グルタコン酸、β−カルボキシエチルアクリラー
ト、アリルオキシ−3−ヒドロキシブタン酸及びアリル
コハク酸である。
【0016】リン酸基を含む適切なモノマー類は、代表
的にはビニルホスホン酸、(メタ)アリルホスホン酸及
びアクリルアミドメチルプロパンホスホン酸である。
【0017】以下のモノマー類も、適切なコモノマーで
ある:N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミ
ド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニル
アセトアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、
N−ビニル−N−エチルアセトアミド、N−ビニルイミ
ダゾール、N−ビニル−N−メチルイミダゾール、N−
ビニルイミダゾリン、N−ビニル−2−メチルイミダゾ
リン、N−ビニルカプロラクタム、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、ビニルビチラート、C1 −C22アルキル
ビニルケトン、C1 −C22アルキルビニルエーテル類、
オレフィン類(エチレン、プロピレン、イソブテン)、
1,2−ジメトキシエチレン、スチレン誘導体、ヒドロ
キシエチル/プロピル/ブチル/(メタ)アクリラー
ト、C1 −C22アルキル(メタ)アクリラート類、(メ
タ)アクロレイン、(メタ)アクリロニトリル、(メ
タ)アクリルアミド、カルボキシル官能基を有するモノ
マー類のエステル/(置換)アミド類/ニトリル類、N
−モノ/N−ジ置換C1 −C22(メタ)アクリルアミ
ド、アルコキシ(メタ)アクリラート類、EOX −PO
Y −ButOZ (式中、x、y、z=0〜250)、塩
又は四級化した形態のジメチル/ジエチルアミノエチル
/プロピル/ブチル(メタ)アクリラート類、そして適
切な四級化剤は、代表的には硫酸ジメチル/ジエチル、
塩化メチル/エチル又は塩化ベンジルである。
【0018】2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸のアルカリ金属塩のホモポリマー類は、成分
(a)として特に適切であることが見出された。
【0019】用いるポリマー及びコポリマー並びにそれ
らの製造法は、それ自体公知である。この発明の実施に
望ましい水溶性ポリマーは、水溶液中で調製されるのが
好ましい。適切な開始剤は、ラジカルを形成し得る過酸
化化合物、代表的には過酸化水素、ジ−tert−ブチ
ルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、ラウリルペルオ
キシド又はクメンヒドロペルオキシドである。重合は、
脂肪族のアゾ化合物でも開始することができる。さら
に、過酸化水素/硫酸鉄(II)のような通常のレドック
ス触媒系は、重合を開始するのに極めて適している。
【0020】重合は、通常、酸性ないし中性の範囲で行
なわれる。重合温度は、通常、20ないし100℃、好
適には40ないし80℃の範囲である。得られたポリマ
ー溶液は15ないし30%であるのが好都合で、代表的
には1000ないし3000000、好適には5000
ないし500000の範囲の分子量を有している。
【0021】捺染糊料は反応性染料を固着するためにア
ルカリ類の固着剤を含んでいる。使用に適しているアル
カリ類の例としては、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、酢酸ナ
トリウム、プロピオン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、ホウ砂、アンモニア水又はトリクロロ酢酸ナトリウ
ム若しくはギ酸ナトリウムのようなアルカリ供与体が挙
げられる。ケイ酸ナトリウム及び25%炭酸ナトリウム
水溶液の混合物もまた、アルカリ固着剤として用いるこ
とができる。アルカリ固着剤を含む助剤のpHは、通
常、7.5ないし13.2、好適には8.5ないし1
2.5の範囲である。捺染糊料を製造する場合、アルカ
リ固着剤の量は、既製の捺染糊料のpHが、アルカリ領
域、好適にはpH7.5ないし12になるように選ばれ
る。
【0022】成分(c)は、新規な捺染剤の流動性に影
響を及ぼさない限り、市販されている如何なる脱泡剤で
もよい。脱泡性が優れていれば、適切な脱泡剤はシリコ
ーン油含量が低いか又はゼロで、普通のシリコーン油の
0ないし約5重量%、好適には0.1ないし2重量%を
含むものである。
【0023】好適な脱泡剤は、代表的には活性成分とし
て、高沸点の炭化水素、水素化されたナフタレン類、鉱
油、脂肪油又は不溶の金属石けん、又はそれらの混合物
であり、上記に述べた量のシリコーン油を含んでいる。
しかしながら、脱泡剤は上記の活性成分の他に、非イオ
ン界面活性剤、代表的にはエチレンオキシドとアルキル
フェノールとの付加物を含む水溶液の形をしていてもよ
い。脱泡剤の好適な成分又は活性成分は、約100℃以
上の沸点を有する高級アルコール、テルペンチン油、鉱
油、又はそれらの混合物である。通常、約120℃以
上、好適には約150ないし220℃の引火点、常圧で
約250ないし500℃以下の沸点を有する炭化水素の
混合物を用いるのが好ましい。
【0024】特に興味のある脱泡剤は、活性成分として
オクタノール、代表的には2−エチル−n−ヘキサノー
ル又はそれと高沸点炭化水素との混合物、及びシリコー
ン油の上記の量を含むものであり、活性成分の他に界面
活性剤として、エチレンオキシドと、アルキル部分に6
ないし12個の炭素原子を有するアルキルフェノールと
の付加物を含む水性の配合物である。
【0025】適切な抗還元剤は、芳香族ニトロ化合物、
好適にはアルキレンオキシド、好適にはニトロベンゼン
スルホン酸のアルカリ金属塩の形態をしていてもよい芳
香族モノ−若しくはジニトロカルボン酸又はモノ−若し
くはジニトロスルホン酸の塩、好都合には2−ニトロベ
ンゼンスルホン酸ナトリウムである。
【0026】新規な方法に好適な捺染糊料は、成分
(a)として2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸のアルカリ金属塩のホモポリマー、成分
(b)としてアルカリ固着剤、そして任意の成分(c)
としてオクタノール又はそれと高沸点炭化水素との混合
物に基づき、シリコーン油の0ないし5重量%を含む脱
泡剤を含む。
【0027】好都合には、捺染糊料は、さらに抗還元
剤、好適にはニトロベンゼンスルホン酸のアルカリ金属
塩並びに尿素を含む。
【0028】好適な実施態様において、捺染糊料は、成
分(a)0.5ないし20重量%、好適には1.5ない
し5重量%、成分(b)1ないし10重量%、成分
(c)0.1ないし5重量%、好適には0.1ないし1
重量%、抗還元剤0.1ないし4重量%、好適には1な
いし2重量%及び尿素0.1ないし20重量%、好適に
は0.1ないし10重量%を含む。
【0029】新規な捺染糊料は、アルギネート含有化合
物を含まないのが好ましい。
【0030】本発明の方法に用いられる染料は、セルロ
ース繊維材料の浸染又は捺染に通常用いられる反応性染
料である。
【0031】反応性染料とは、セルロースと化学結合を
形成する慣用の染料、例えばColourIndex, Vol.3, 3391
-3560(第3版、1971)及びVol.6, 6238-6345(改訂第
3版、1975)に記載された「反応性染料(Reactive Dye
s )」を意味する。
【0032】これらの染料は、異なるクラスの染料、代
表的には少なくとも一つの反応性基を有する、モノアゾ
若しくはポリアゾ系のそれら、アゾの金属錯体、アント
ラキノン、フタロシアニン、ホルマザン、アゾメチン、
ニトロアリール、ジオキサジン、フェナジン、スチルベ
ン、トリフェニルメタン、キサンテン、チオキサント
ン、ナフトキノン、ピレンキノン又はペリレンテトラカ
ルボイミド系の染料である。
【0033】反応性基とは、セルロースのヒドロキシル
基、羊毛及び絹のアミノ、カルボキシル、ヒドロキシル
及びチオール基、又は合成ポリアミドのアミノ及びどの
ようなカルボキシル基とも反応して共有化学結合を形成
することのできる繊維−反応性基を意味するとして理解
される。この反応性基は、通常、直接又は架橋員を介し
て染料基に結合する。適切な反応基としては、代表的に
は脂肪族、芳香環又は複素環基にある少なくとも一つの
脱離し得る置換基を有する基又は該基が繊維材料との反
応に適している基、代表的にはビニル基を有するそれら
である。
【0034】反応性基は、代表的には脱離し得る原子又
は脱離し得る基によって置換された、アルカノイル若し
くはアルキルスルホニル基、脱離し得る原子又は脱離し
得る基によって置換された、アルケノイル若しくはアル
ケンスルホニル基又はビニル基を含むアルケニル若しく
はアルケンスルホニル基である。これらのアルカノイ
ル、アルキルスルホニル及びアルケンスルホニル基は、
通常、2ないし8個の炭素原子を含み、アルケノイル基
は、通常、3ないし8個の炭素原子を含む。脱離し得る
原子又は脱離し得る基によって置換され、4、5又は6
員環の炭素環又は複素環を含む基も同様に可能である。
適切な複素環基は、5−若しくは6−員の炭素環又は複
素環、好都合にはモノアジン、ジアジン、トリアジン、
ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、チアジ
ン、オキサジン又は非対象若しくは対象性のトリアジン
環に結合した少なくとも一つの反応性基を含むそれらを
含む複素環基、或は一つ若しくは一つ以上の融合した芳
香環を含む環系、例えばキノリン、フタラジン、キノリ
ン、キナゾリン、キノキサリン、アクリジン、フェナジ
ン及びフェナントリジン環系などの複素環基に結合した
少なくとも一つの脱離し得る置換基を有する複素環基で
ある。上記の複素環の繊維−反応性基は、直接結合又は
結合基を介して結合する別の繊維−反応性基、好都合に
は上記の基を含んでいてもよい。
【0035】脱離し得る原子又は脱離し得る基は、別の
基の他に、代表的にはフルオロ、クロロ又はブロモのよ
うなハロゲン、ヒドラジニウムのようなアンモニウム、
スルファト、チオスルファト、ホスファト、アセトキ
シ、プロピオニルオキシ、アジド、カルボキシピリジニ
ウム又はチオシアナトである。
【0036】染料基及び繊維−反応性基の間の結合基、
又は二つの繊維−反応性基の間の結合基は、直接結合の
他に、異なる多くの基から選ばれてよい。結合基は、代
表的には脂肪族、芳香族又は複素環基であり、この型式
の異なる基からも構成されていてよい。結合基は、通
常、少なくとも一つの官能基、例えばカルボニル基又は
アミノ基を含み、このアミノ基は、ハロゲン、ヒドロキ
シ、シアノ、C1 −C4アルコキシ、C1 −C4 アルコ
キシカルボニル、カルボキシ、スルファモイル、スルホ
若しくはスルファトで次に置換されたC1 −C4 アルキ
ルでさらに置換されてもよい。脂肪族基は、適切には1
ないし7個の炭素原子を有するアルキレン基又はそれら
の分岐した異性体である。アルキレン鎖の炭素鎖は、ヘ
テロ原子、例えば酸素で中断されてもよい。芳香族基
は、適切には、メチル若しくはエチルのようなC1 −C
4 アルキル、メトキシ若しくはエトキシのようなC1
4 アルコキシ、フルオロ、ブロモ若しくは好適にクロ
ロのようなハロゲン、カルボキシ又はスルホで置換され
てもよいフェニルである。そして、複素環基は、適切に
は、ピペラジン基である。そのような結合基は、以下の
基によって例示される:
【0037】
【化1】
【0038】上記式中、R1 は、水素又はハロゲン、ヒ
ドロキシ、シアノ、C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4
アルコキシカルボニル、カルボキシ、スルファモイル、
スルホ若しくはスルファトで置換されていてもよいC1
−C4 アルキルである。
【0039】繊維−反応性基の例は以下の基である:ビ
ニルスルホニル、β−クロロエチルスルホニル、β−ス
ルファトエチルスルホニル、β−アセトキシエチルスル
ホニル、ホスファトエチルスルホニル、β−チオスルフ
ァトエチルスルホニル、N−メチル−N−(β−スルホ
エチルスルホニル)アミノ、アクリロイル、−CO−C
Cl=CH2 、−CO−CH=CH−Cl又は−CO−
CCl=CH−CH3 のようなモノ−、ジ−又はトリク
ロロアクリロイル、−CO−CBr=CH2 、−CO−
CH=CH−Br又は−CO−CBr=CH−CH3
ようなモノ−、ジ−又はトリブロモアクリロイル;−C
O−CCl=CH−COOH、−CO−CH=CCl−
COOH、−CO−CBr=CH−COOH、−CO−
CH=CHBr−COOH、−CO−CCl=CCl−
COOH又は−CO−CBr=CBr−COOH;β−
クロロ−又はβ−ブロモプロピオニル、3−フェニルス
ルホニルプロピオニル、3−メチルスルホニルプロピオ
ニル、2−クロロ−3−フェニルスホニルプロピオニ
ル、2,3−ジクロロプロピオニル又は2,3−ジブロ
モプロピオニルのようなアクリロイル及びアクリロイル
誘導体の基の前駆体;2−フルオロ−2−クロロ−3,
3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボニル、2,
2,3,3−テトラフルオロシクロブタン−1−カルボ
ニル又は−1−スルホニル、β−(2,2,3,3−テ
トラフルオロシクロブタ−1−イル)アクリロイル;α
−又はβ−メチルスルホニルアクリロイル、クロロアセ
チル、ブロモアセチル、4−(β−クロロエチルスルホ
ニル)ブチリル、4−ビニルスルホニルブチリル、5−
(β−クロロエチルスルホニル)カプロイル又は6−ビ
ニルスルホニルカプロイルのようなα−又はβ−アルケ
ニル−又はアリールスルホニルアクリロイル基;及び4
−フルオロ−3−ニトロベンゾイル、4−フルオロ−3
−ニトロフェニルスルホニル、4−フルオロ−3−メチ
ルスルホニルベンゾイル、4−フルオロ−3−シアノベ
ンゾイル又は2−フルオロ−5−メチルスルホニルベン
ゾイル。
【0040】関連する反応性基の例は以下の基である:
2,4−ジクロロトリアジン−6−イル、2−アミノ−
4−クロロトリアジン−6−イル、2−アルキルアミノ
−4−クロロトリアジン−6−イル、例えば2−メチル
アミノ−4−クロロトリアジン−6−イル、2−エチル
アミノ−又は3−プロピルアミノ−4−クロロトリアジ
ン−6−イル、2β−オキシエチルアミノ−4−クロロ
トリアジン−6−イル、2−ジ−β−オキシエチルアミ
ノ−4−クロロトリアジン−6−イル及び相当する硫酸
半エステル、2−ジエチルアミノ−4−クロロトリアジ
ン−6−イル、2−モルホリノ−又は2−ピペリジノ−
4−クロロトリアジン−6−イル、2−シクロヘキシル
アミノ−4−クロロトリアジン−6−イル、2−フェニ
ルアミノ−4−クロロトリアジン−6−イルのような2
−アリールアミノ−及び置換アリールアミノ−4−クロ
ロトリアジン−6−イル、2−(o−、m−又はp−カ
ルボキシ−若しくはスルホフェニル)アミノ−4−クロ
ロトリアジン−6−イル、2−メトキシ−又はエトキシ
−4−クロロトリアジン−6−イルのような2−アルコ
キシ−4−クロロトリアジン−6−イル、2−(フェニ
ルスルホニルメトキシ)−4−クロロトリアジン−6−
イル、2−フェノキシ−4−クロロトリアジン−6−イ
ルのような2−アリールオキシ−及び置換したアリール
オキシ−4−クロロトリアジン−6−イル、2−(p−
スルホフェニル)オキシ−4−クロロトリアジン−6−
イル、2−(o−、m−又はp−メチル−若しくはp−
メトキシフェニル)オキシ−4−クロロトリアジン−6
−イル、2−β−ヒドロキシエチルメルカプト−4−ク
ロロトリアジン−6−イル、2−フェニルメルカプト−
4−クロロトリアジン−6−イル、3−(4’−メチル
フェニル)メルカプト−4−クロロトリアジン−6−イ
ル、2−(2’,4’−ジニトロ)フェニルメルカプト
−4−クロロトリアジン−6−イルのような2−アルキ
ルメルカト−又は2−アリールメルカプト−又は2−
(置換アリール)メルカプト−4−クロロトリアジン−
6−イル、2−メチル−4−クロロトリアジン−6−イ
ル、2−フェニル−4−クロロトリアジン−6−イル、
2,4−ジフルオロトリアジン−6−イル、アミノ、ア
ルキルアミノ、アラルキルアミノ又はアシルアミノ基で
置換したモノフルオロトリアジニル基、
【0041】アルキルは非置換又は置換されたC1 −C
4 アルキル、アラルキルは、好適には非置換又は置換さ
れたフェニル−C1 −C4 アルキルであり、アリール
は、好適には非置換又はスルホ、C1 −C4 アルキル、
1 −C4 アルコキシ、カルボキシル基、アシルアミノ
基及びフルオロ、クロロ、ブロモのようなハロゲンで置
換したフェニル又はナフチルであり、代表的には2−ア
ミノ−4−フルオロトリジン−6−イル、2−メチルア
ミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−エチル
アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−イソ
プロピルアミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、
2−ジメチルアミノ−4−フルオロトリアジン−6−イ
ル、2−ジエチルアミノ−4−フルオロトリアジン−6
−イル、2−β−メトキシエチルアミノ−4−フルオロ
トリアジン−6−イル、2−β−ヒドロキシエチルアミ
ノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−ビス(β
−ヒドロキシエチル)アミノ−4−フルオロトリアジン
−6−イル、2−β−スルホエチルアミノ−4−フルオ
ロトリアジン−6−イル、2−β−スルホエチルメチル
アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−カル
ボキシメチルアミノ−4−フルオロトリアジン−6−イ
ル、2−β−シアノエチルアミノ−4−フルオロトリア
ジン−6−イル、2−ベンジルアミノ−4−フルオロト
リアジン−6−イル、2−β−フェニルエチルアミノ−
4−フルオロトリアジン−6−イル、2−ベンジルメチ
ルアミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−
(2’−、3’−又は4’−スルホベンジル)アミノ−
4−フルオロトリアジン−6−イル、2−シクロヘキシ
ルアミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−
(o−、m−又はp−メチルフェニル)アミノ−4−フ
ルオロトリアジン−6−イル、2−(o−、m−又はp
−スルホフェニル)アミノ−4−フルオロトリアジン−
6−イル、2−(2’,5’−ジスルホフェニル)アミ
ノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(o−、
m−又はp−クロロフェニル)アミノ−4−フルオロト
リアジン−6−イル、2−(o−、m−又はp−メトキ
シフェニル)−4−フルオロトリアジン−6−イル、2
−(2’−メチル−4’−スルホフェニル)アミノ−4
−フルオロトリアジン−6−イル、2−(2’−メチル
−5’−スルホフェニル)アミノ−4−フルオロトリア
ジン−6−イル、2−(2’−クロロ−4’−スルホフ
ェニル)アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、
2−(2’−クロロ−5’−スルホフェニル)アミノ−
4−フルオロトリアジン−6−イル、
【0042】2−(2’−メトキシ−4’−スルホフェ
ニル)アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2
−(o−、m−又はp−カルボキシフェニル)アミノ−
4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(2’,4’
−ジスルホフェニル)アミノ−4−フルオロトリアジン
−6−イル、2−(3’,5’−ジスルホフェニル)ア
ミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(2’
−カルボキシ−4−スルホフェニル)アミノ−4−フル
オロトリアジン−6−イル、2−(2’−カルボキシ−
4−スルホフェニル)アミノ−4−フルオロトリアジン
−6−イル、2−(6’−スルホナフト−2’−イル)
アミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−
(4’,8’−ジスルホナフト−2’−イル)アミノ−
4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(6’,8’
−ジスルホナフト−2’−イル)アミノ−4−フルオロ
トリアジン−6−イル、2−(N−メチルフェニル)ア
ミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(N−
エチルフェニル)アミノ−4−フルオロトリアジン−6
−イル、2−(N−β−ヒドロキシエチルフェニル)ア
ミノ−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−(N−
イソプロピルフェニル)アミノ−4−フルオロトリアジ
ン−6−イル、2−モルホリノ−4−フルオロトリアジ
ン−6−イル、2−ピペリジノ−4−フルオロトリアジ
ン−6−イル、2−(4’,6’,8’−トリスルホナ
フト−2’−イル)−4−フルオロトリアジン−6−イ
ル、2−(3’,6’,8’−トリスルホナフト−2’
−イル)−4−フルオロトリアジン−6−イル、2−
(3’,6’−ジスルホナフト−1’−イル)−4−フ
ルオロトリアジン−6−イル、2,4−ジクロロピリミ
ジン−6−イル、2,4,5−トリクロロピリミジン−
6−イル、2,4−ジクロロ−5−ニトロ−又は−5−
メチル−又は−5−カルボキシメチル−又は−5−カル
ボキシ−又は−5−シアノ−又は−5−ビニル−又は−
5−スルホ−又は−5−モノ−、−ジ−又はトリクロロ
メチル−又は−5−カルボアルコキシピリミジン−6−
イル、2,6−ジクロロピリミジン−4−カルボニル、
2,4−ジクロロピリミジン−5−カルボニル、2−ク
ロロ−4−メチルピリミジン−5−カルボニル、2−メ
チル−4−クロロピリミジン−5−カルボニル、2−メ
チルチオ−4−フルオロピリミジン−5−カルボニル、
6−メチル−2,4−ジクロロピリミジン−5−カルボ
ニル、2,4,6−トリクロロピリミジン−5−カルボ
ニル、2,4−ジクロロピリミジン−5−スルホニルの
ようなモノ−、ジ−又はトリハロピリミジニル基、
【0043】2−クロロキノキサリン−3−カルボニ
ル、2−又は3−モノクロロキノキサリン−6−カルボ
ニル、2−又は3−モノクロロキノキサリン−6−スル
ホニル、2,3−ジクロロキノキサリン−6−カルボニ
ル、2,3−ジクロロキノキサリン−6−スルホニル、
1,4−ジクロロフタラジン−6−スルホニル又は−6
−カルボニル、2,4−ジクロロキナゾリン−7−又は
−6−スルホニル又は−カルボニル、2−又は3−又は
4−(4’,5’−ジクロロピリダジン−6’−1’−
イル)フェニルスルホニル又は−カルボニル、β−
(4’,5’−ジクロロ−6’−ピリダゾン−1’−イ
ル)エチルカルボニル、N−メチル−N−(2,4−ジ
クロロトリアジン−6−イル)カルバモイル、N−メチ
ル−N−(2−メチルアミノ−4−クロロトリアジン−
6−イル)カルバモイル、N−メチル−N−(2−ジメ
チルアミノ−4−クロロトリアジン−6−イル)カルバ
モイル、N−メチル−又はN−エチル−N−(2,4−
ジクロロトリアジン−6−イル)アミノアセチル、N−
メチル−N−(2,3−ジクロロキノキサリン−6−ス
ルホニル)アミノアセチル、N−メチル−N−(2,3
−ジクロロキノキサリン−6−カルボニル)アミノアセ
チル、並びに、上記のクロロ置換複素環基の相当するブ
ロモ及びフルオロ誘導体、代表的には2−フルオロ−4
−ピリミジニル、2,6−ジフルオロ−4−ピリミジニ
ル、2,6−ジフルオロ−5−クロロ−4−ピリミジニ
ル、2−フルオロ−5,6−ジクロロ−4−ピリミジニ
ル、2,6−ジフルオロ−5−メチル−4−ピリミジニ
ル、2,5−ジフルオロ−6−メチル−4−ピリミジニ
ル、2−フルオロ−5−メチル−6−クロロ−4−ピリ
ミジニル、2−フルオロ−5−ニトロ−6−クロロ−4
−ピリミジニル、5−ブロモ−2−フルオロ−4−ピリ
ミジニル、2−フルオロ−5−シアノ−4−ピリミジニ
ル、2−フルオロ−5−メチル−4−ピリミジニル、
2,5,6−トリフルオロ−4−ピリミジニル、5−ク
ロロ−6−クロロメチル−2−フルオロ−4−ピリミジ
ニル、2,6−ジフルオロ−5−ブロモ−4−ピリミジ
ニル、2−フルオロ−5−ブロモ−6−メチル−4−ピ
リミジニル、2−フルオロ−5−ブロモ−6−クロロメ
チル−4−ピリミジニル、2,6−ジフルオロ−5−ク
ロロメチル−4−ピリミジニル、2,6−ジフルオロ−
5−ニトロ−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−メ
チル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−クロロ−
6−メチル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−ク
ロロ−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−クロロ−
4−ピリミジニル、
【0044】6−トリフルオロメチル−5−クロロ−2
−フルオロ−4−ピリミジニル、6−トリフルオロメチ
ル−2−フルオロ−4−ピリミジニル、2−フルオロ−
5−ニトロ−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−ト
リフルオロメチル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−
5−フェニル−又は−5−メチルスルホニル−4−ピリ
ミジニル、2−フルオロ−5−カルバモイル−4−ピリ
ミジニル、2−フルオロ−5−カルボメトキシ−4−ピ
リミジニル、2−フルオロ−5−ブロモ−6−トリフル
オロメチル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−カ
バモイル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−カル
ボメトキシ−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−フ
ェニル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−6−シアノ
−4−ピリミジニル、2,6−ジフルオロ−5−メチル
スルホニル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−ス
ルファモイル−4−ピリミジニル、2−フルオロ−5−
クロロ−6−カルボメトキシ−4−ピリミジニル、2,
6−ジフルオロ−5−トリフルオロメチル−4−ピリミ
ジニル、6−フルオロ−5−クロロピリミジン−4−イ
ル、6−フルオロ−5−トリフルオロメチルピリミジン
−4−イル、6−フルオロ−2−メチルピリミジン−4
−イル、6−フルオロ−5−クロロ−2−メチルピリミ
ジン−4−イル、5,6−ジフルオロピリミジン−4−
イル、6−フルオロ−5−クロロ−2−トリフルオロメ
チルピリミジン−4−イル、6−フルオロ−2−フェニ
ルピリミジン−4−イル、6−フルオロ−5−シアノピ
リミジン−4−イル、6−フルオロ−5−ニトロピリミ
ジン−4−イル、6−フルオロ−5−メチルスルホニル
ピリミジン−4−イル、6−フルオロ−5−フェニルス
ルホニルピリミジン−4−イル;2,4−ビス(フェニ
ルスルホニル)トリアジン−6−イル、2−(3’−カ
ルボキシフェニル)スルホニル−4−クロロトリアジン
−6−イル、2−(3’−スルホフェニル)スルホニル
−4−クロロトリアジン−6−イル、2,4−ビス
(3’−カルボキシフェニルスルホニル)トリアジン−
6−イルのようなスルホニル基を有するトリアジン基;
【0045】2−カルボキシメチルスルホニルピリミジ
ン−4−イル、2−メチルスルホニル−6−メチルピリ
ミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−6−エチル
ピリミジン−4−イル、2−フェニルスルホニル−5−
クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル、2,6−ビ
ス(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル、2,6
−ビス(メチルスルホニル)−5−クロロピリミジン−
4−イル、2,4−ビス(メチルスルホニル)ピリミジ
ン−5−スルホニル、2−メチルスルホニルピリミジン
−4−イル、2−フェニルスルホニルピリミジン−4−
イル、2−トリクロロメチルスルホニル−6−メチルピ
リミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−5−クロ
ロ−6−メチルピリミジン−4−イル、2−メチルスル
ホニル−5−ブロモ−6−メチルピリミジン−4−イ
ル、2−メチルスルホニル−5−クロロ−6−エチルピ
リミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−5−クロ
ロ−6−クロロメチルピリミジン−4−イル、2−メチ
ルスルホニル−4−クロロ−6−メチルピリミジン−5
−スルホニル、2−メチルスルホニル−5−ニトロ−6
−メチルピリミジン−4−イル、2,5,6−トリス
(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル、2−メチ
ルスルホニル−5,6−ジメチルピリミジン−4−イ
ル、2−エチルスルホニル−5−クロロ−6−メチルピ
リミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−6−クロ
ロピリミジン−4−イル、2,6−ビス(メチルスルホ
ニル)−5−クロロピリミジン−4−イル、2−メチル
スルホニル−6−カルボニルピリミジン−4−イル、2
−メチルスルホニル−5−スルホピリミジン−4−イ
ル、2−メチルスルホニル−6−カルボメトキシピリミ
ジン−4−イル、2−メチルスルホニル−5−カルボキ
シピリミジン−4−イル、2−メチルスルホニル−5−
シアノ−6−メトキシピリミジン−4−イル、2−メチ
ルスルホニル−5−クロロピリミジン−4−イル、2−
スルホエチルスルホニル−6−メチルピリミジン−4−
イル、2−メチルスルホニル−5−ブロモピリミジン−
4−イル、2−フェニルスルホニル−5−クロロピリミ
ジン−4−イル、2−カルボキシメチルスルホニル−5
−クロロ−6−メチルピリミジン−4−イル、2−メチ
ルスルホニル−6−クロロピリミジン−4−イル及び−
5−カルボニル、2,6−ビス(メチルスルホニル)ピ
リミジン−4−イル又は−5−カルボニル、2−エチル
スルホニル−6−クロロピリミジン−5−カルボニル、
2,4−ビス(メチルスルホニル)ピリミジン−5−ス
ルホニル、2−メチルスルホニル−4−クロロ−6−メ
チルピリミジン−5−スルホニル又は−カルボニルのよ
うなスルホニル基を有するピリミジン環;
【0046】トリメチルアンモニウム−4−フェニルア
ミノ−又は−4−(o−、m−若しくはp−スルホフェ
ニル)アミノトリアジン−6−イル、2−(1,1−ジ
メチルヒドラジニウム)−4−フェニルアミノ−又は−
4−(o−、m−若しくはp−スルホフェニル)アミノ
トリアジン−6−イル、2−(2−イソプロピリデン−
1,1−ジメチル)ヒドラジニウム−4−フェニルアミ
ノ−又は−4−(o−、m−若しくはp−スルホフェニ
ル)アミノトリアジン−6−イル、2−N−アミノピロ
リジニウム−又は2−アミノピペリジニウム−4−フェ
ニルアミノ−又は−4−(o−、m−若しくはp−スル
ホフェニル)アミノトリアジン−6−イル、2−N−ア
ミノピロリジニウム−又は2−N−アミノピペリジニウ
ム−4−フェニルアミノ−又は−4−(o−、m−若し
くはp−スルホフェニル)アミノトリアジン−6−イル
のようなアンモニウム基を有するトリアジン環;及びま
た、窒素結合により第四級の形に結合した1,4−ビス
アザビシクロ[2,2,2]オクタン又は1,2−ビス
アザビシクロ[0,3,3]オクタンを2位に有する4
−フェニルアミノ−又は−4−(スルホフェニルアミ
ノ)トリアジン−6−イル、2−ピリジニウム−4−フ
ェニルアミノ−又は4−(o−、m−若しくはp−スル
ホフェニル)アミノトリアジン−6−イル、並びに4位
がアルキルアミノ、例えばメチルアミノ、エチルアミノ
若しくはβ−ヒドロキシエチルアミノ、又はアルコキ
シ、例えばメトキシ又はエトキシ、又はアリールオキ
シ、例えばフェノキシ又はスルホフェノキシ基で置換さ
れた2−オニウムトリアジン−6−イル;2−クロロベ
ンゾチアゾール−5−又は−6−カルボニル又は−5−
又は−6−スルホニル、2−アリールスルホニル−又は
−アルキルスルホニルベンゾチアゾール−5−又は−6
−カルボニル又は−5−又は−6−スルホニル、例えば
2−メチルスルホニル−又は2−エトキシスルホニルベ
ンゾチアゾール−5−又は−6−スルホニル又は−カル
ボニル、2−フェニルスルホニルベンゾチアゾール−5
−又は−6−スルホニル又は−カルボニル、及びベンゼ
ン環にスルホ基を有する相当する2−スルホニルベンゾ
チアゾール−5−又は6−カルボニル−又は−スルホニ
ル誘導体、
【0047】2−クロロベンゾキサゾール−5−又は−
6−カルボニル又は−スルホニル、2−クロロベンゾイ
ミダゾール−5−又は−6−カルボニル又はスルホニ
ル、2−クロロ−1−メチルベンゾイミダゾール−5−
又は−スルホニル、2−クロロ−4−メチルチアゾール
−(1,3)−5−カルボニル又は−4−又は−5−ス
ルホニル、4−クロロ−又は4−ニトロキノリン−5−
カルボニルのN−オキシド又は5−クロロ−2,6−ジ
フルオロ−1,3−ジシアノフェニル、2,4−ジフル
オロ−1,3,5−トリシアノフェニル、2,4,5−
トリフルオロ−1,3−ジシアノフェニルの基、2,4
−ジクロロ−5−メチルスルホニルピリミジン−6−イ
ル、2,4−トリクロロ−5−エチルスルホニルピリミ
ジン−6−イル、2−フルオロ−5−メチルスルホニル
−6’−(2’−スルホフェニルアミノ)ピリミジン−
4−イル、2,5−ジクロロ−6−メチルスルホニルピ
リミジン−4−イル。
【0048】関連する繊維反応性基は、式(1):
【0049】
【化2】
【0050】(式中、T1 はフルオロ、クロロ又はカル
ボキシピリミジニウムであり、トリアジン環の置換基V
1 は、好適にはフルオロ、クロロ、−NH2 、アルキル
アミノ、N,N−ジアルキルアミノ、シクロアルキルア
ミノ、N,N−ジシクロアルキルアミノ、アラルキルア
ミノ及びアリールアミノ基;N−アルキル−N−シクロ
ヘキシルアミノ及びN−アルキル−N−アリールアミノ
基のような異なる置換基を有するアミノ基;さらに融合
した炭素環を有していてもよい複素環基を有するアミノ
基;アミノ窒素原子が別のヘテロ原子を含んでいてもよ
いN−複素環の構成原子であるアミノ基;並びにヒドラ
ジノ及びセミカルバジドよりなる群から選ばれる)で示
される1,3,5−トリアジンである。上記のアルキル
基は、直鎖又は分岐状、低又は高分子量であり、1ない
し6個の炭素原子を有するアルキル基が好ましい;シク
ロアルキル、アラルキル及びアリール基は、好適にはシ
クロヘキシル、ベンジル、フェネチル、フェニル及びナ
フチル基であり;複素環は、好適にはフラン、チオフェ
ン、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、キノリン、ベ
ンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール及びベンゾオキサ
ゾール基であり;アミノ窒素原子が、N−複素環の構成
原子であるアミノ基は、別のヘテロ原子として、窒素、
酸素又は硫黄を含んでいてもよい6員環のN−複素環基
であるのが好ましい。上記のアルキル、シクロアルキ
ル、アラルキル及びアリール基、複素環基及びN−複素
環は、例えばフルオロ、クロロ又はブロモのようなハロ
ゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、スルファ
モイル、カルバモイル、C1 −C4アルキル、C1 −C4
アルコキシ、アセチルアミノ又はベンゾイルアミノの
ようなアシルアミノ基、ウレイド、ヒドロキシル、カル
ボキシル、スルホメチル又はスルホでさらに置換されて
いてもよい。このようなアミノ基の例は、代表的には−
NH2 、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、ヘキシルアミ
ノ、β−メトキシエチルアミノ、γ−メトキシエチルア
ミノ、β−エトキシエチルアミノ、N,N−ジメチルア
ミノ、N,N−ジエチルアミノ、β−クロロエチルアミ
ノ、β−シアノエチルアミノ、γ−シアノプロピルアミ
ノ、β−カルボキシエチルアミノ、スルホメチルアミ
ノ、β−スルホエチルアミノ、β−ヒドロキシエチルア
ミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、γ−
ヒドロキシプロピルアミノ、ベンジルアミノ、フェネチ
ルアミノ、シクロヘキシルアミノ、フェニルアミノ、ト
ルイジノ、キシリジノ、クロロアニリノ、アニシジノ、
フェネチジノ、N−メチル−N−フェニルアミノ、N−
エチル−N−フェニルアミノ、N−β−ヒドロキシエチ
ル−N−フェニルアミノ、2−、3−又は4−スルホア
ニリノ、2,5−ジスルホアニリノ、4−スルホメチル
アニリノ、N−スルホメチルアニリノ、2−、3−又は
4−カルボキシフェニルアミノ、2−カルボキシ−5−
スルホフェニルアミノ、2−カルボキシ−4−スルホフ
ェニルアミノ、4−スルホナフト−1−イルアミノ、
3,6−ジスルホナフト−1−イルアミノ、3,6,8
−トリスルホナフト−1−イルアミノ、4,6,8−ト
リスルホナフト−1−イルアミノ、1−スルホナフト−
2−イルアミノ、1,5−ジスルホナフト−2−イルア
ミノ、6−スルホナフト−2−イルアミノ、モルホリ
ノ、ピペリジノ、ピペラジノ、ヒドラジノ及びセミカル
バジドである。
【0051】式(1)の基におけるV1 は、好適にはフ
ルオロ、クロロ、−NH2 、C1 −C6 アルキルアミ
ノ、N,N−ジ−C1 −C6 アルキルアミノ、シクロヘ
キシルアミノ、N,N−ジシクロヘキシルアミノ、ベン
ジルアミノ、フェネチルアミノ、フェニルアミノ、ナフ
チルアミノ又はN−C1 −C6 アルキル−N−シクロヘ
キシルアミノ若しくはN−C1 −C6 アルキル−N−フ
ェニルアミノ、又はモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジ
ノ、ヒドラジノ若しくはセミカルバジド、又はフラン、
チオフェン、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、キノ
リン、ベンゾイミダール、ベンゾチアゾール若しくはベ
ンゾオキサゾールの基で置換されたアミノ基である。上
記のアルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール
の基、並びに複素環基は、式(1)に示したようにさら
に置換されていてもよい。
【0052】式(1)の基におけるV1 は、最も好適に
はフルオロ、クロロ、フェニルアミノ又はN−C1 −C
4 アルキル−N−フェニルアミノであり、このフェニル
環は、ハロゲン、例えばフルオロ、クロロ又はブロモ、
ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、スルファモイ
ル、カルバモイル、C1 −C4 アルキル、C1 −C4
ルコキシ、アセチルアミノ若しくはベンゾイルアミノの
ようなアシルアミノ基、ウレイド、ヒドロキシ、カルボ
キシ、スルホメチル又は好適にスルホで置換されてもよ
い。
【0053】トリアジニル基は、また別の繊維−反応性
基に結合することができ、別の反応性基は、通常、結合
基によりハロトリアジニル基に結合する。別の繊維−反
応性基及び結合基の例は、上記の基である。
【0054】さらに興味のある繊維−反応性基は、式
(2):
【0055】
【化3】
【0056】(式中、T2 及びT3 は、互いに独立し
て、フルオロ、クロロ又はカルボキシピリジニウムであ
り、Bは結合基である)で示される基である。
【0057】結合基Bは、代表的には式:
【0058】
【化4】
【0059】(式中、R1 及びR1 ’は、互いに独立し
て、水素、或は非置換又はハロゲン、ヒドロキシ、シア
ノ、C1 −C4 アルコキシ、C1 −C4 アルコキシカル
ボニル、カルボキシ、スルファモイル、スルホ若しくは
スルファトで置換されたC1−C4 アルキルであり、X
は非置換又はヒドロキシ、スルホ、スルファト、C1
4 アルコキシ、カルボキシ若しくはハロゲンで置換さ
れた、C2 −C6 アルキレン若しくはC5 −C9 シクロ
アルキレンの基、或は非置換又はC1 −C4 アルキル、
1 −C4 アルコキシ、スルホ、ハロゲン若しくはカル
ボキシで置換されたフェニレン、ビフェニレン若しくは
ナフチレンの基である)で示される基である。
【0060】さらに興味ある反応性基は、式(3):
【0061】
【化5】
【0062】{式中、T4 はフルオロ、クロロ又はカル
ボキシピリジニウムであり、V2 は、式(4):
【0063】
【化6】
【0064】[式中、R1 は水素、或は非置換又はハロ
ゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1 −C4 アルコキシ、C
1 −C4 アルコキシカルボニル、カルボキシ、スルファ
モイル、スルホ若しくはスルファトで置換されたC1
4 アルキルであり;B1 は直接結合又は基:−(CH
2n −若しくは−O−(CH2n −(式中、n=
1、2、3、4、5又は6である)であり;Rは式(4
a)、(4b)、(4c)、(4d)、(4e)、(4
f)又は(4g):
【0065】
【化7】
【0066】(式中、R’は水素又はC1 −C6 アルキ
ルであり;alkは、1ないし7個の炭素原子を有する
アルキレン基であり;Tは、水素、ハロゲン、スルファ
ト、カルボキシ、シアノ、C1 −C4 アルカノイルオキ
シ、C1 −C4 アルコキシカルボニル、カルバモイル又
は基:−SO2 −Zであり;Vは水素、又は非置換若し
くは置換されたC1 −C4 アルキル、又は式(4h):
【0067】
【化8】
【0068】(式中、alkは、前記と同義である)の
基であり、alk’は、互いに独立して、2ないし6個
の炭素原子を有するポリメチレンであり;Zはβ−スル
ファトエチル、β−チオスルファトエチル、β−ホスフ
ァトエチル、β−アシルオキシエチル、β−ハロエチル
又はビニルであり;p、q、r及びtは、互いに独立し
て、1、2、3、4、5又は6であり;sは、2、3、
4、5又は6であり;式(4)のベンゼン環はさらに置
換基を有していてもよい)である]で示される基である
か;又はV2 はトリアジン環に直接結合している式:
(4a)、(4b)、(4c)、(4d)、(4e)、
(4f)又は(4g)(式中、R’、T、alk、V、
alk’、Z、p、q、r、s及びtは、上記と同義で
ある。)で示される基であるか;又はV2 は式
(4’):
【0069】
【化9】
【0070】(式中、R1 及びZは、上記の意義を有
し、ベンゼン環はさらに置換していてもよい)の基であ
る}で示される基である。
【0071】式(4)及び(4’)の化合物のベンゼン
環の別な可能な置換基は、フルオロ、クロロ又はブロモ
のようなハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチ
ル、スルファモイル、カルバモイル、C1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ、アセチルアミノ若しくはベ
ンゾイルアミノのようなアシルアミノ基、ウレイド、ヒ
ドロキシ、カルボキシ、スルホメチル及びスルホであ
る。
【0072】B1 の基は、1ないし6個、好適には1な
いし4個の炭素原子を有する。B1の代表例は、メチレ
ン、エチレン、プロピレン、ブチレン、メチレンオキ
シ、エチレンオキシ、プロピレンオキシ及びブチレンオ
キシである。B1 が基:−O−(CH2n −である場
合には、B1 は酸素原子を介してベンゼン環に結合す
る。好適にはB1 は直接結合である。
【0073】Zは、β−ハロエチルとして、好適にはβ
−クロロエチルであり、β−アシルオキシエチルとし
て、好適にはβ−アセトキシエチルである。アルキレン
基としてのalkは、好適にはメチレン、エチレン、メ
チルメチレン、プロピレン又はブチレンである。置換基
Tは、アルカノイルオキシとして、好適にはアセトキ
シ、プロピオニルオキシ又はブチリルオキシであり、ア
ルコキシカルボニル基として、好適にはメトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル又はプロポキシカルボニルで
ある。アルキル基としてのVは、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル又はtert−ブチルである。R’の基は、代表的
にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル若しくはヘキシル、又は好適には水素である。
alk’のポリメチレン基は、好適にはエチレン、プロ
ピレン又はブチレンである。指数のp、q及びtは、互
いに独立して、好適には2、3又は4である。指数のr
及びsは、互いに独立して、好適には2である。
【0074】V2 の好ましい基は、式(4)(式中、B
1 は直接結合であり、Rは式(4a)の基である)で示
される基であるか、又はV2 はトリアジン環に直接結合
している式:(4b)、(4c)又は(4f)で示され
る基であるか、又はV2 は式(4’)の基である。
【0075】好ましい脂肪族の反応性基は、式(5
a)、(5b)、(5c)、(5d)及び(5e):
【0076】
【化10】
【0077】(式中、Zは上記と同義であり、そしてZ
1 はZの意義を有するほかに、α,β−ジハロエチル又
はα−ハロアクリロイルである)で示される基である。
【0078】Z1 はβ−ハロエチル、α,β−ジハロエ
チル及びα−ハロアクリロイルにおけるハロゲンとし
て、好適にはクロロ及びブロモである。
【0079】特に好適な脂肪族の反応性基は、式(5
a)の基並びに式:(5c)及び(5d)の基である。
これらの基において、Zは、好適にはβ−スルファトエ
チル、β−ハロエチル又はビニルである。
【0080】最も好適には、反応性基は、式:(1)、
(2)、(3)及び(5a)ないし(5e)(式中のT
1 、T2 、T3 、T4 、V1 、V2 、B、Z及びZ1
は、それらに指示された上記の意義及び好適な意義を有
する)で示される反応性基の少なくとも一つを含む。
【0081】反応性染料は、好適にはモノアゾ、ポリア
ゾ、金属錯体のアゾ、アントラキノン、フタロシアニ
ン、ホルマザン、アゾメチン、ジオキサジン、フェナジ
ン、スチルベン、トリフェニルメタン、キサンテン、チ
オキサントン、ニトロアリール、ナフトキノン、ピレン
キノン又はペリレンテトラカルボイミド染料の基、好適
にはモノアゾ、ジアゾ、金属錯体のアゾ、ホルマザン、
アントラキノン、フタロシアン又はジオキサジンの基か
ら誘導される。反応性基のほかに、反応性染料は、別の
置換基として分子内に有機染料において慣用の置換基を
有することができる。
【0082】反応性染料の別な置換基の代表例は、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル又はブチルのよう
な1ないし4個の炭素原子を有するアルキル基;代表的
にはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
又はブトキシのような1ないし4個の炭素原子を有する
アルコキシ基;アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、
メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ、又はベンゾイルアミノのような1ないし8個の炭素
原子を有するアシルアミノ、好適にはアルカノイルアミ
ノ基及びアルコキシカルボニルアミノ基、フェニルアミ
ノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、N,N
−ジ−β−スルファトエチルアミノ、スルホベンジルア
ミノ、N,N−ジスルホベンジルアミノ、アルコキシ部
分に1ないし4個の炭素原子を有するアルコキシカルボ
ニル、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニル;1
ないし4個の炭素原子を有するアルキルスルホニル、代
表的にはメチルスルホニル又はエチルスルホニル;トリ
フルオロメチル、ニトロ、シアノ、フルオロ、クロロ又
はブロモのようなハロゲン、カルバモイル;アルキル部
分に1ないし4個の炭素原子を有するN−アルキルカル
バモイル、代表的にはN−メチルカルバモイル又はN−
エチルカルバモイル;スルファモイル;1ないし4個の
炭素原子を有するN−アルキルスルファモイル、例えば
N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイ
ル、N−プロピルスルファモイル、N−イソプロピルス
ルファモイル又はN−ブチルスルファモイル、N−(β
−ヒドロキシエチル)スルファモイル、N,N−ビス
(β−ヒドロキシエチル)スルファモイル、N−フェニ
ルスルファモイル;ウレイド、ヒドロキシ、カルボキ
シ、スルホメチル又はスルホ、並びに別の繊維−反応性
基である。反応性染料は、好適には一つ又はそれ以上の
スルホン基を含む。
【0083】反応性基は、以下の染料基から好適に誘導
される:
【0084】(a) 銅原子が、アゾブリッジのオルト
位にある両側の金属化し得る基に結合している、ベンゼ
ン又はナフタレン系の1:1銅錯体アゾ染料の染料基。
【0085】(b) 本発明の染料混合物の反応性基が
誘導される、特に非常に好ましい染料基は、式(6
a)、(6b)又は(6c):
【0086】
【化11】
【0087】[式中、D1 はベンゼン又はナフタレン系
のジアゾ成分の基であり;Mはベンゼン又はナフタレン
系の中央成分の基であり;Kはベンゼン、ナフタレン、
ピラゾロン、6−ヒドロキシピリド−2−オン又はアセ
トアセチルアリールアミド系のカップリング成分であ
り;D1 、M及びKはアゾ染料の慣用の置換基、好適に
はヒドロキシ、アミノ、メチル、エチル、メトキシ又は
エトキシ基、2ないし4個の炭素原子を有する非置換又
は置換されたアルカノイルアミノ基、非置換又は置換さ
れたベンゾイルアミノ基、ハロゲン原子、或は繊維−反
応性基、好適には基:−SO2 −Z(式中、Zはβ−ス
ルファトエチル、β−チオスルファトエチル、β−ホス
ファトエチル、β−アシルオキシエチル、β−ハロエチ
ル又はビニルである)であり;u=0又は1であり;D
1 、M及びKは、一緒になって、少なくとも二つのスル
ホ基、好適には3又は4個のスルホ基を含む]で示され
るモノ若しくはジスアゾ染料基、或はそれより誘導され
る金属錯体の基である。
【0088】(c) 本発明染料混合物の反応性染料の
特に好ましい染料基は、式(7a)又は(7b):
【0089】
【化12】
【0090】[式中、D1 及びD2 は、互いに独立し
て、ベンゼン又はナフタレン系のジアゾ成分の基;Kは
ナフタレン系のカップリング成分の基;D 1、D2 及び
Kは、アゾ染料の慣用の置換基、好適にはヒドロキシ、
アミノ、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシ基、2
ないし4個の炭素原子を有する非置換若しくは置換され
たアルカノイルアミノ基、非置換若しくは置換されたベ
ンゾイルアミノ基、ハロゲン原子又は繊維−反応性基、
好適には−SO2 −Z(式中、Zは上記の意義を有す
る)の基であり;D1 、D2 及びKは、一緒になって、
少なくとも二つのスルホ基、好適には3又は4個のスル
ホ基を含む]で示されるジスアゾ染料の染料基である。
【0091】重要な染料基は、(d) 式(8a)、
(8b)、(8c)又は(8d):
【0092】
【化13】
【0093】(式中、ベンゼン核は、1ないし4個の炭
素原子を有するアルキル、1ないし4個の炭素原子を有
するアルコキシ、1ないし4個の炭素原子を有するアル
キルスルホニル、ハロゲン又はカルボキシでさらに置換
されていてもよい)で示されるホルマザン染料基。
【0094】(e) 式(9):
【0095】
【化14】
【0096】(式中、Gはフェニレン、シクロヘキシレ
ン、フェニレンメチレン又はC2 −C6 アルキレン基で
あり;アントラキノン核は別のスルホ基で置換されても
よく、Gのフェニル基は、1ないし4個の炭素原子を有
するアルキル、1ないし4個の炭素原子を有するアルコ
キシ、ハロゲン、カルボキシ又はスルホで置換されても
よい)で示されるアンスラキノンの染料基であり、この
染料は、好適に、少なくとも二つのスルホ基を含む。
【0097】(f) 式(10):
【化15】
【0098】(式中、Pcは銅又はニッケルフタロシア
ニン基であり;Wは−OH及び/又は−NR55 ’で
あり;R5 及びR5 ’は、互いに独立して、水素又はヒ
ドロキシ若しくはスルホで置換されてもよい1ないし4
個の炭素原子を有するアルキルであり;R4 は、水素又
は1ないし4個の炭素原子を有するアルキルであり;E
は、1ないし4個の炭素原子を有するアルキル、ハロゲ
ン、カルボキシ又はスルホで置換されてもよいフェニレ
ン基、又は2ないし6個の炭素原子を有するアルキレン
基、好適にはスルホフェニレン又はエチレン基であり;
k=1、2又は3である)で示されるフタロシアニンの
染料基。
【0099】(g) 式(11a)、(11b)又は
(11c):
【化16】
【0100】(式中、Eは、1ないし4個の炭素原子を
有するアルキル、ハロゲン、カルボキシ又はスルホで置
換されていてもよいフェニレン基、又は2ないし6個の
炭素原子を有するアルキレン基であり;式(11a)、
(11b)及び(11c)における外側のベンゼン環
は、1ないし4個の炭素原子を有するアルキル、1ない
し4個の炭素原子を有するアルコキシ、アセチルアミ
ノ、ニトロ、ハロゲン、カルボキシ、スルホ又は−SO
2 −Zでさらに置換されてもよく;Zは、β−スルファ
トエチル、β−チオスルファトエチル、β−ホスファト
エチル、β−アシルオキシエチル、β−ハロエチル又は
ビニルである)で示されるジオキサジンの染料基。
【0101】以下の式(12)ないし(23)の染料基
は、特に重要なモノ及びポリアゾ染料基である:式(1
2a)又は(12b):
【0102】
【化17】
【0103】[式中、R6 はC1 −C4 アルキル、C1
−C4 アルコキシ、ハロゲン、−SO2 −Z、カルボキ
シ又はスルホであり;Zはβ−スルファトエチル、β−
チオスルファトエチル、β−ホスファトエチル、β−ア
シルオキシエチル、β−ハロエチル又はビニルであり;
そしてRは、式(4)で定義したものである];
【0104】式(13a)又は(13b):
【化18】
【0105】[式中、R13はC1 −C4 アルキル、C1
−C4 アルコキシ、ハロゲン、−SO2 −Z、カルボキ
シ、スルホ又はC1 −C4 アルコキシアニリノであり;
Zは、β−スルファトエチル、β−チオスルファトエチ
ル、β−ホスファトエチル、β−アシルオキシエチル、
β−ハロエチル又はビニルであり;そしてRは、式
(4)で定義したものである];
【0106】式(14):
【化19】
【0107】(式中、R6 はC1 −C4 アルキル、C1
−C4 アルコキシ、ハロゲン、−SO2 −Z、カルボキ
シ又はスルホであり;Zはβ−スルファトエチル、β−
チオスルファトエチル、β−ホスファトエチル、β−ア
シルオキシエチル、β−ハロエチル又はビニルであ
る);
【0108】式(15)、(16a)、(16b)、
(16c)又は(16d):
【化20】
【0109】(式中、R7 は、ハロゲン、ニトロ、シア
ノ、トリフルオロメチル、スルファモイル、カルバモイ
ル、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、アミ
ノ、アセチルアミノ、ウレイド、ヒドロキシ、カルボキ
シ、スルホメチル又はスルホであり;Zはβ−スルファ
トエチル、β−チオスルファトエチル、β−ホスファト
エチル、β−アシルオキシエチル、β−ハロエチル又は
ビニルである);
【0110】式(17)、(18a)又は(18b):
【化21】
【0111】(式中、R8 はC1 −C4 アルカノイル又
はベンゾイルであり;Zはβ−スルファトエチル、β−
チオスルファトエチル、β−ホスファトエチル、β−ア
シルオキシエチル、β−ハロエチル又はビニルであ
る);
【0112】式(19):
【化22】
【0113】(式中、R8 は、C1 −C4 アルカノイル
又はベンゾイルである);
【0114】式(20):
【化23】
【0115】(式中、R9 は、C1 −C4 アルキル、C
1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、−SO2 −Z、カルボ
キシ又はスルホであり;Zはβ−スルファトエチル、β
−チオスルファトエチル、β−ホスファトエチル、β−
アシルオキシエチル、β−ハロエチル又はビニルであ
る);
【0116】式(21):
【化24】
【0117】(式中、R12及びR10は、互いに独立し
て、水素、C1 −C4 アルキル又はフェニルであり、そ
してR11は、水素、シアノ、カルバモイル又はスルホメ
チルである);
【0118】式(22):
【化25】
【0119】(式中、R9 はC1 −C4 アルキル、C1
−C4 アルコキシ、ハロゲン、−SO2 −Z、カルボキ
シ又はスルホであり、Zは、β−スルファトエチル、β
−チオスルファトエチル、β−ホスファトエチル、β−
アシルオキシエチル、β−ハロエチル又はビニルであ
る);
【0120】式(22a): 式(23):
【化26】 ;
【0121】(式中、R14はC1 −C4 アルキル、C1
−C4 アルコキシ、ハロゲン、カルボキシ又はスルホで
あり、Zはβ−スルファトエチル、β−チオスルファト
エチル、β−ホスファトエチル、β−アシルオキシエチ
ル、β−ハロエチル又はビニルである);
【0122】式(23a)、(23b)、(23c)、
(23d)、(23e)又は(23f):
【0123】
【化27】
【0124】(式中、R6 及びZは、式(14)と同義
であり、Rは、式(4)と同義である)。
【0125】反応性染料の重金属錯体も、特に重要であ
る。錯体を形成する重金属は、特に銅、ニッケル、コバ
ルト又はクロムである。好適な重金属錯体は、銅錯体ア
ゾ染料、さらに特に、それぞれがアゾブリッジのオルト
位にある酸素原子と結合した銅原子を含む式(12)な
いし(23)の銅錯体アゾ染料である。
【0126】適切な金属錯体であるアゾ染料の例は、式
(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、
(29a)、(29b)又は(29c):
【0127】
【化28】
【0128】
【化29】
【0129】である。
【0130】好ましい金属原子は、Cu(1:1錯体)
又はCr及びCo(1:2錯体)である。Cr及びCo
錯体は、上記の式のアゾ化合物を1つ又は2つ含むこと
ができ、すなわち対象構造又は何れかの他のリガンド基
を含む非対象構造をしている。
【0131】好ましい銅錯体は、代表的には式(3
0)、(31a)、(31b)及び(31c):
【0132】
【化30】
【0133】(式中、R6 は、式(14)と同義であ
る)である。
【0134】上記の染料における芳香環は、さらに置換
されていてもよく、ベンゼン環は、好適にはメチル、エ
チル、メトキシ、エトキシ、メチルスルホニル、エチル
スルホニル、カルボキシ、アセチルアミノ又はクロロで
あり、ナフタレン環は、好適にはメトキシ、カルボキ
シ、アセチルアミノ、ニトロ又はクロロで置換されてい
てもよい。好適には、ベンゼン環はさらに置換されてい
ない。
【0135】新規な方法のための反応性染料の別の適切
な基は、式(32):
【0136】
【化31】
【0137】[式中、A1 及びA2 は、互いに独立し
て、上記の式(6a)ないし(31c)の基であり;T
1 及びT1 ’は、互いに独立して、T1 に前記したのと
同一の意義を有し、それぞれは好適にはクロロであり;
1 、R1 ’、R1 ”及びR1 ”’は、互いに独立し
て、R1 に前記したのと同一の意義を有し、それぞれは
好適には水素であり;Aは二価の芳香族又は脂肪族の
基、例えば1,3−若しくは1,4フェニレン、又は1
若しくは2個のスルホ基で置換されたC2 −C6 アルキ
レンである]で示される化合物である。
【0138】新規な方法のための好ましい反応性染料
は、少なくとも一つのモノハロトリアジン基、好適には
モノクロロトリアジン基を含む染料である。
【0139】二個又はそれ以上の同一若しくは異なる反
応性基を含む染料を用いることも可能である。
【0140】成分(a)の電解質に対する安定性のため
に、適当な染料を粉剤又は粒剤に配合することができ
る。
【0141】染料の濃度は、通常、所望の着色の強さに
より異なるが、捺染糊料のkg当り好都合には0.01な
いし400g 、好適には0.5ないし300g 、最も好
適には1ないし200g である。
【0142】捺染糊料は、成分(a)及び(b)、及び
任意の組成物(c)、並びに尿素及び抗還元剤を、所望
の染料配合剤と共に混合し、1500ないし7000mP
a・sの直接捺染に適した粘度範囲に調整するために、最
後に所要量の水を加えることによる簡単な方法で製造さ
れる。
【0143】捺染には、捺染糊料は、通常の形式の捺染
機、例えばロータリスクリーン及びフラットスクリーン
捺染機を用いて、繊維材料の全面、好適には型押しした
形態で適用される。
【0144】本発明の方法は、セルロースよりなる又は
セルロースを含む織物を捺染するのに特に適している。
しかしながら、羊毛又は絹を捺染することも可能であ
る。
【0145】適切なセルロース材料は再生セルロース、
又は好適にはビスコースレーヨン、ビスコースシルク、
酢酸セルロース、麻、リネン、ジュート、又は好適には
木綿などの天然セルロース並びに配合繊維、例えばポリ
アミド/木綿、又は好適にはポリエステル/木綿配合物
であり、そのポリエステル成分は、同時に分散染料で染
色される。
【0146】繊維材料は、主として、不織布、フェル
ト、カーペット、編物、好適には織物のような平な織物
構造をしている。新規な方法は、水酸化ナトリウムで予
め処理された繊維材料、ビスコースセルロースのような
セルロース材料及び再生セルロースに適している。
【0147】捺染糊料を適用した後、捺染された織物材
料は、好適には、乾燥してから捺染の仕上げ及び染料を
固着するために熱処理される。
【0148】熱処理は、高温持続法、サーモゾル法、又
は好適にはスチーム法で行なわれる。
【0149】スチーム法では、捺染された織物材料は、
蒸し器中でスチーム又は過熱スチームで、好都合には9
8ないし210℃、好適には100ないし180℃、最
も好適には100ないし120℃の温度範囲で処理され
る。
【0150】サーモゾル法による捺染の仕上げは、例え
ば100ないし210℃の温度範囲で、中間に乾燥し又
は乾燥せずに行なう。120ないし210℃、好適には
140ないし180℃の温度範囲でサーモゾル法を行
い、その後、80−140℃で捺染された製品を中間乾
燥するのが好ましい。温度により異なるが、サーモゾル
処理には20秒ないし5分、好適には30秒ないし4分
を要する。
【0151】捺染後、セルロース織物材料に通常の洗い
出しを行い、石けん又は合成洗剤を含む溶液中で、例え
ば40℃ないし沸騰温度で材料を処理して固着していな
い染料を除去する。
【0152】上記の方法によって、白地に染色的に強く
型押しした捺染物が得られる。この捺染物には、むらが
無く、堅牢性に優れ、輪郭が鮮明である。
【0153】本発明は、また少なくとも一つの水溶性反
応性染料、及びその他に、(a)水溶性のスルホ基含有
ポリマー、(b)アルカリ固着剤、及び任意の成分とし
て(c)脱泡剤、よりなる、新規な方法に使用する捺染
糊料にも関する。
【0154】新規な捺染糊料は、好都合には、さらなる
成分として尿素及び抗還元剤を含む。
【0155】捺染糊料に関して、捺染法に関連して上述
したのと同一の好適性が、置換基R及びM、新規な捺染
糊料、成分(a)及び(b)、及び任意の成分(c)並
びに尿素及び抗還元剤に適用される。
【0156】新規な捺染糊料は、優れた均質性、優れた
貯蔵安定性及び取り扱いの容易さにより特徴づけられ
る。
【0157】
【実施例】以下の実施例において、部及び百分率は、特
に断らない限り重量部及び重量百分率である。
【0158】実施例1:晒したシルケット加工した木綿
に、以下の組成の捺染糊料を用い、フラットスクリーン
捺染機で模様捺染を施した:式(3’):
【0159】
【化32】
【0160】 の染料の市販の配合液 100g /kg 2−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム 10g /kg 20%Na2 CO3 水溶液 75g /kg 尿素 100g /kg 25%水溶液として、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸ナトリウムのホモポリマー(Brookf
ield RVT 粘度計、4軸、20rpm 20℃で 測定した5%水溶液の粘度:350mPa・s ) 540g /kg 2−エチル−n−ヘキサノールを基剤とする脱泡剤 2g /kg 水 173g /kg
【0161】捺染糊料の、pH11.3、Brookfield R
VT 粘度計、6軸、20rpm 、25℃で測定した粘度
は、2400mPa・s であった。捺染した繊維を90℃で
乾燥し、染料を固着するために飽和水蒸気で100℃、
8分間処理した。次いで、固着していない染料及び助剤
を除去するため、冷水及び温水で繊維を洗浄した。繊維
を100℃で乾燥後、輪郭が鮮明な強い赤色段階の捺染
物を得た。尚、処理済みの繊維の手触りは柔らかであっ
た。
【0162】実施例2:市販の式(3)の染料配合液に
代えて、同じ染料の配合粒剤33g /kgを用い、水含量
を240g /kgに増加して、実施例1と同様に実施し
た。輪郭が鮮明で手触りの柔らかな強い赤色段階の捺染
物を、同様に得た。捺染糊料の粘度は、市販の他の配合
剤を用いても影響がなかった。
【0163】実施例3:以下の組成の捺染糊料を用い、
晒したシルケット加工木綿に代えて、晒したビスコース
繊維を、実施例1と同様に捺染した: 式(4’):
【0164】
【化33】
【0165】 の染料の市販の配合液 100g /kg 2−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム 10g /kg 20%Na2CO3水溶液 75g /kg 尿素 100g /kg 25%水溶液として2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナト リウムのホモポリマー 540g /kg 2−エチル−n−ヘキサノールを基剤とする脱泡剤 2g /kg 水 173g /kg
【0166】輪郭が鮮明で手触りの柔らかな強い青色段
階の捺染物を得た。Brookfield RVT粘度計、6軸、20
rpm 、25℃で測定した捺染糊料の粘度は、別の染料を
用いても変化せず、2400mPa・s であった。
【0167】上記の実施例における、染料の固着は次の
条件下に行なったものである:4〜10分間、100−
102℃で、飽和水蒸気でのスチームかけ、3〜5分
間、130−150℃で、熱風での熱固着、4分間、1
20−150℃で、過熱水蒸気での高温スチームかけ。
【0168】実施例4〜7:2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸のホモポリマーに代えて、以
下のポリマーの一つを等量で用い、実施例1と同様に実
施し、同等に良い結果を得た。
【0169】4 2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸カリウム及びオクチルアクリルアミド
(99.5/0.5モル%)のコポリマー。Brookfield
粘度:170mPa・s (5%溶液、4軸、20rpm 、20
℃)。 5 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸カリウム及びアクリルアミド(60/40モル%)
のコポリマー。Brookfield粘度:250mPa・s(5%溶
液、4軸、20rpm 、20℃)。 6 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸カリウム及びアクリル酸(80/20モル%)のコ
ポリマー。Brookfield粘度:125mPa・s (5%溶液、
4軸、20rpm 、20℃)。 7 スチレンスルホン酸ナトリウム。Brookfield粘
度:100mPa・s (5%溶液、4軸、20rpm 、20
℃)。
【0170】実施例8−13:実施例1で用いた反応性
染料に代えて、以下の反応性染料の一つを等量で用い、
実施例1と同様に実施し、同等に良い結果を得た。
【0171】
【化34】
【0172】
【化35】

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性染料で直接捺染法により繊維材料
    を捺染する方法であって、水溶性の反応性染料の少なく
    とも一種の他に、(a)水溶性のスルホ基を含むポリマ
    ー、(b)アルカリ固着剤、及び任意のさらなる成分と
    して(c)脱泡剤を含む捺染糊料で繊維材料を捺染する
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 成分(a)が、(メタ)アクリルアミド
    メタンスルホン酸、ビニルスルホン酸、(メタ)アリル
    スルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
    スルホン酸、3−(メタ)アクリルアミドプロパンスル
    ホン酸、3−スルホプロピル(メタ)アクリラート、ビ
    ス(3−スルホプロピルイタコナート)、4−スチレン
    スルホン酸及び3−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロ
    ピルスルホン酸よりなる群から選ばれたスルホ基を有す
    るモノマー単位を20モル%以上含むホモポリマー、コ
    ポリマー又はグラフトポリマーである請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 成分(a)が、50モル%を越える、好
    ましくは75モル%を越える量の2−アクリルアミド−
    2−メチルプロパンスルホン酸単位を含むホモポリマー
    又はコポリマーである請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 捺染糊料の成分(a)が、アルカリ金属
    塩の形態の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
    ルホン酸のホモポリマーである請求項1ないし3の何れ
    か1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 ポリマー(a)が、1000ないし30
    00000、好ましくは5000ないし500000の
    分子量を有する請求項1ないし4の何れか1項記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 脱泡剤、好ましくはシリコーン油含量が
    低含量ないしゼロである脱泡剤を含有する捺染糊料を用
    いることよりなる請求項1ないし5の何れか1項記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 脱泡剤が、100℃以上の沸騰範囲であ
    る高級アルコール、テレビン油、鉱油又はそれらの混合
    物を含む請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 脱泡剤が、オクタノール、又はオクタノ
    ールと0ないし5%のシリコーン油を含む高沸点炭化水
    素混合物との混合物よりなる請求項6又は7記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 捺染糊料が、さらなる成分として尿素を
    含む請求項1ないし8の何れか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 捺染糊料が、さらなる成分として抗還
    元剤を含む請求項1ないし9の何れか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 抗還元剤が、2−ニトロベンゼンスル
    ホン酸ナトリウムである請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 捺染糊料が、成分(a)0.5ないし
    20重量%、好適には1.5ないし5重量%、アルカリ
    固着剤1ないし10重量%、脱泡剤0.1ないし5重量
    %、好適には0.1ないし1重量%、尿素0.1ないし
    20重量%、好適には0.1ないし10重量%及び抗還
    元剤0.1ないし4重量%、好適には1ないし2重量%
    よりなる請求項1ないし11の何れか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 繊維材料が、セルロース繊維材料であ
    る請求項1ないし12の何れか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13の何れか1項記載
    の方法により捺染された材料。
  15. 【請求項15】 水溶性捺染糊料であって、少なくとも
    一種の水溶性の反応性染料の他に、(a)水溶性のスル
    ホ基を含むポリマー、(b)アルカリ固着剤、及び任意
    のさらなる成分として(c)脱泡剤、を含むことを特徴
    とする捺染糊料。
  16. 【請求項16】 成分(a)が、アルカリ金属塩の形態
    の2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
    のホモポリマーである請求項15記載の捺染糊料。
  17. 【請求項17】 さらなる成分として尿素を含む請求項
    15又は16記載の捺染糊料。
  18. 【請求項18】 さらなる成分として抗還元剤を含む請
    求項16ないし18の何れか1項記載の捺染糊料。
JP5187871A 1992-07-29 1993-07-29 直接捺染法により繊維材料を捺染する方法 Pending JPH06158558A (ja)

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CH2386/92-2 1992-07-29
CH238692 1992-07-29

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