JPH0615827Y2 - 一定の傾斜角をもった可変ピツチプロペラ - Google Patents

一定の傾斜角をもった可変ピツチプロペラ

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JPH0615827Y2
JPH0615827Y2 JP1986066996U JP6699686U JPH0615827Y2 JP H0615827 Y2 JPH0615827 Y2 JP H0615827Y2 JP 1986066996 U JP1986066996 U JP 1986066996U JP 6699686 U JP6699686 U JP 6699686U JP H0615827 Y2 JPH0615827 Y2 JP H0615827Y2
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JP
Japan
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blade
propeller
angle
pitch
sleeve
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JP1986066996U
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JPS62178296U (ja
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玉治 池田
昌男 中野
民雄 中野
和夫 渡辺
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工業技術院長
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はプロペラ回転軸に対しプロペラ翼の取り付け
方向を垂直面より後方に大きく一定傾斜角をもって傾斜
させた可変ピッチプロペラにおいて、プロペラ回転中に
各プロペラ翼のピッチ角を変更することにより、プロペ
ラの推力の方向を回転軸心方向ばかりでなく、任意の三
次元方向に変化させることができるようにした可変ピッ
チプロペラに関するものである。
(従来の技術) この考案が対象とする可変ピッチプロペラの構造を示す
第3図において、翼1は取付方向θが例えば45°となる
大きな一定の傾斜角をもってハブ2周上に多数取付けら
れている。翼1の翼軸3はハブ2上の軸受4により、そ
のピッチ角が変えられるよう回動可能に支承されてい
る。翼1は翼一枚毎に一本ずつ設けられた変節棒5がク
ランク9を介して連結され、従って変節棒5の本数は翼
1と同数あり、これら変節棒5をそれぞれ矢印10のよう
に回転軸心に平行に往復動すると、これら変節棒5に各
々クランク9を介してつながっている翼1がそのピッチ
角を変化させるように軸受4上で回動する。
変節棒5の端部はそれぞれスリーブ6の球面6a上に支
持されたスワッシュプレート7につながれている。レバ
ー8によりスリーブ6を矢印11の方向に動かすと、各翼
1は一斉に互いに同ピッチ角だけ変化する。またスワッ
シュプレート7を図の如く傾けると、スワッシュプレー
ト7は駆動軸と共に回転するが、スワッシュプレート7
の周囲は枠(図示せず)によって規制され、枠の傾斜に
沿って回転するので各変節棒5は駆動軸1Aが一回転の
間に往復動し、それによる翼の回動位置によって翼のピ
ッチ角が決定される。スワッシュプレート7の傾斜方向
とその大きさに応じ各翼1は互いに異なるピッチ角に変
化する。この組合せによりプロペラの推力方向と推力の
大きさを任意に調節することができる。
第4図および第5図は何れも第3図の翼軸と直交する円
錐面I−Iで切断した翼の断面展開図で、第4図では各
翼1は一斉に相互に同ピッチ角である+αだけ変化した
状態を示したもので、このときのスワッシュプレート7
は駆動軸1Aに垂直である。第5図ではスワッシュプレ
ート7を傾斜させ各翼のピッチ角を変化させたもので、
矢印P方向に回転すると一回転中に各々の翼のピッチ角
はイ,ロ,ハ,ニの位置において−β,零,+β,零と
変化し、下方に推力Bが発生する。
(考案が解決しようとする課題) 可変ピッチプロペラの翼形は正,逆両ピッチを取り得る
ため、一般にキャンバーラインが直線か直線い近いもの
が用いられている。所がこのプロペラは第4図又は第5
図のように、翼1はハブ2の回転につれて円弧上を動い
て行くのでキャンバーライン(翼断面の中心線)が第4
図,5図のように直線か直線に近いと流れに不都合が生
ずる。すなわち第4図の場合には駆動軸にスワッシュプ
レートが直角に配置された場合で、翼1に対するピッチ
角は何れも+αであるに対し、流入角は翼形状によって
αがプラスされ、流出角はαがマイナスされる。ま
た、第5図はスワッシュプレート7を傾斜したときの翼
断面を示すもので、−βから+βの間にピッチ角を変化
させるのに翼断面の影響によって二枚の翼ロ,ニのピッ
チ角が零の位置にある時でも流入角α及び流出角−α
が既についている。このようにピッチ角が零の時だけ
でなくピッチ角をとった時でも、真実の流入角は+
α、流出角は−αに相当する角度が加算されてい
る。このため翼周りの流体の流れに乱れと余分な抵抗が
発生し、効率を低下させる。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するためになされた本考案は、プロペ
ラ駆動軸に直角な面より後方に一定の傾斜角(該駆動軸
心から一定の半頂角θ)をもった翼を取り付け、該翼の
ピッチを可変とし、それぞれの翼軸をプロペラボス内に
おいてクランクを介して変節棒に接続するとともに、該
変節棒をスワッシュプレートに取り付け、前記プロペラ
ボス外にあって前記駆動軸上に該軸心方向に滑動自在に
構成したスリーブを装着する一方、該スリーブに球面を
形成し、該球面の外面上に前記スワッシュプレートを滑
動自在的に嵌合し、該スリーブを軸心方向に移動させる
ための機構を該スリーブに設けた可変ピッチプロペラで
あって、前記プロペラ翼のピッチ角が零になる時の該プ
ロペラ翼のキャンバーラインが、半頂角θをもった該プ
ロペラ翼の回転によって形成される円錐面と一致する方
向の円弧状をなすようなプロペラ翼を備えてなる一定の
傾斜角をもった可変ピッチプロペラである。
(作用) 翼のキャンバーラインの半径は翼面に直交する回転軸心
からの距離に近いものであるから、ピッチ角零のときの
翼面には第5図に示すような余分な流入角αとか流出
角−αなどが付加されないので翼の流入,流出角に基
づく流れの乱れが生じることがない。またピッチ角が零
の時ばかりでなく所定のピッチ角をとった時にも真実の
流入角,流出角がそのままとれるので、プロペラ翼を回
転軸心の周りに回転するのに翼の周りの流体の流れに乱
れや余分な抵抗を発生して効率を低下させることがな
い。
(実施例) 第3図は、この考案が対象とする可変ピッチプロペラの
構成を示したもので、図示するようにプロペラ駆動軸1
Aに直角な面より後方に一定の傾斜角(プロペラ軸心か
ら一定の半頂角θ)をもった翼1がハブ(プロペラボ
ス)2に取り付けられている。該翼1のピッチは可変さ
れ、それぞれの翼軸がプロペラボス2内においてクラン
ク9を介して変節棒5に接続されている。この変節棒5
にスワッシュプレート7が取り付けられている。前記プ
ロペラボス2外にあって駆動軸1A上に該軸心方向に滑
動自在に構成したスリーブ6が装着されている。このス
リーブ6の後部に球面6aが形成され、該球面6aの外
面上に前記スワッシュプレート7が滑動自在的に嵌合さ
れている。このスリーブ6を軸心方向に移動させるため
の機構、例えばレバー8がスリーブ6に設けてある。第
3図中、1Bは原動機を示す。
上記構成において、レバー8によりスリーブ6を矢印11
の方向に動かすと、各翼1は一斉に互いに同ピッチ角だ
け変化する。またスワッシュプレート7を図の如く傾け
ると、スワッシュプレート7は駆動軸1Aと共に回転す
るが、スワッシュプレート7の周囲は枠(図示せず)に
よって規制され、枠の傾斜に沿って回転するので各変節
棒5は駆動軸1Aが一回転の間に往復動し、それによる
翼の回動位置によって翼のピッチ角が決定される。スワ
ッシュプレート7の傾斜方向とその大きさに応じ各翼1
は互いに異なるピッチ角に変化する。この組合せにより
プロペラの推力方向と推力の大きさを任意に調節するこ
とができるようになっている。
第1図は第3図の翼1のピッチ角が零の時の翼面に直角
なI−I円錐面に沿って切断した軸心を中心にして展開
した図で、各翼に同じピッチ角+αをとった時を示す。
翼1のキャンバーラインの半径rは回転軸心までの距離
Rにほぼ一致する。すべての翼は一斉にピッチ角αをと
って翼1に対する流入角および流出角α′はピッチ角α
と一致している。第1図の場合はスワッシュプレート7
(第3図参照)は回転軸心に直角になっている。スワッ
シュプレート7を斜めに傾斜させると各翼のピッチ角が
変節棒5の位置によって変化し、プロペラ翼1のピッチ
角は第2図のようになり、ピッチ角は−βから+βまで
の間変化し、そのときの流入角,流出角α′はその翼の
ピッチ角と一致する。イ,ロ,ハ,ニにおけるすべての
翼位置について流出入角とピッチ角が一致し、ピッチ角
零であるロ,ニにおける翼キャンバーラインの半径rと
回転半径(翼面に直角な回転軸心までの距離)Rがほぼ
一致する。このことは駆動軸1Aと垂直な面で切った翼
の切断面を考えた場合にも、該切断面のキャンバーライ
ンは駆動軸1Aからの距離を半径とした円弧と同じ向き
に曲がった円弧状をなす。
翼1の翼形のキャンバーラインの円弧半径rは翼の長さ
に亘り一定として製作することは容易であるが、翼の長
手方向に沿って半径Rが増減するので半径rが一定であ
ると、増減する半径Rに対するずれが生じるので、半径
rは翼1の長手方向にそって変化させて半径Rと一致さ
せることが望ましい。キャンバーラインのこの変化を第
3図の半分頂角θの円錐面に一致させると、翼1の全長
にわたり第4図,第5図に示す如き余分な流入角α
流出角αをなくすことができる。キャンバーラインの
半径rは真円の一部とは限らず、楕円の一部その他のも
のでもよく、半径Rの円弧と同じ向きに似た円弧であれ
ばよい。
(考案の効果) この考案は上記の記載から理解できるように、ハブ上に
後方に傾斜させて取り付けられたプロペラ翼が回転軸の
周りに回転するときに、翼の流入角および流出角が翼の
ピッチ角と一致し、流体の流れに乱れや余分な抵抗をな
くすので、効率を低下させることがないという極めて顕
著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は第3図のI−I円錐面に沿う断面
展開図、第3図はこの考案及びその背景を説明するため
のプロペラの側断面図、第4図および第5図は第1図,
第2図に相当する従来例を説明する断面展開図である。 1…プロペラ翼、1A…(プロペラ)駆動軸、2…ハブ
(プロペラボス)3…翼軸、4…軸受、5…変節棒、6
…スリーブ、6a…球面、7…スワッシュプレート、8
…レバー、9…クランク、10,11…矢印。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 大森 蔵人 (56)参考文献 特開 昭59−227592(JP,A) 特公 昭39−23041(JP,B2) 特許100445(JP,C1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロペラ駆動軸に直角な面より後方に一定
    の傾斜角(該駆動軸心から一定の半頂角θ)をもった翼
    を取り付け、該翼のピッチを可変とし、それぞれの翼軸
    をプロペラボス内においてクランクを介して変節棒に接
    続するとともに、該変節棒をスワッシュプレートに取り
    付け、前記プロペラボス外にあって前記駆動軸上に該軸
    心方向に滑動自在に構成したスリーブを装着する一方、
    該スリーブに球面を形成し、該球面の外面上に前記スワ
    ッシャプレートを滑動自在的に嵌合し、該スリーブを軸
    心方向に移動させるための機構を該スリーブに設けた可
    変ピッチプロペラであって、前記プロペラ翼のピッチ角
    が零になる時の該プロペラ翼のキャンバーラインが、半
    頂角θをもった該プロペラ翼の回転によって形成される
    円錐面と一致する方向の円弧状をなすようなプロペラ翼
    を備えてなる一定の傾斜角をもった可変ピッチプロペ
    ラ。
JP1986066996U 1986-05-06 1986-05-06 一定の傾斜角をもった可変ピツチプロペラ Expired - Lifetime JPH0615827Y2 (ja)

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JPS62178296U JPS62178296U (ja) 1987-11-12
JPH0615827Y2 true JPH0615827Y2 (ja) 1994-04-27

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JP1986066996U Expired - Lifetime JPH0615827Y2 (ja) 1986-05-06 1986-05-06 一定の傾斜角をもった可変ピツチプロペラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0230920B2 (ja) * 1983-06-06 1990-07-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Hakuyopuroperasochi

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JPS62178296U (ja) 1987-11-12

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