JPH06158123A - スラグの迅速エージング方法および迅速エージング装置 - Google Patents

スラグの迅速エージング方法および迅速エージング装置

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JPH06158123A
JPH06158123A JP31044792A JP31044792A JPH06158123A JP H06158123 A JPH06158123 A JP H06158123A JP 31044792 A JP31044792 A JP 31044792A JP 31044792 A JP31044792 A JP 31044792A JP H06158123 A JPH06158123 A JP H06158123A
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JP
Japan
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slag
aging
sulfuric acid
conveyor
gypsum
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Pending
Application number
JP31044792A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Hojokai
治男 放生會
Mitsunori Kato
藤 光 教 加
Shigehiro Takeuchi
内 茂 博 竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06158123A publication Critical patent/JPH06158123A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies

Landscapes

  • Manufacture Of Iron (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラグのエージンングを短時間のうちに低コ
ストで効率よく行い、スラグの吸水による膨張を著しく
小さなものにおさえることができるようにする。 【構成】 スラグ4に対してエージングを行うに際し、
スラグ4と硫酸2とを接触させ、スラグ4中のカルシウ
ム成分と硫酸との反応により石こう化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラグに対するエージ
ングを迅速に行うのに利用されるスラグの迅速エージン
グ方法および迅速エージング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気炉や転炉などの製鋼炉,高炉等の製
鉄設備からは、大量のスラグ(鉱滓)が排出される。
【0003】従来、これらのスラグの再利用のひとつと
して、アスファルト舗装道路の下に敷く路盤材への適用
がある。
【0004】つまり、アスファルト舗装道路では、路面
高さよりも低い高さに掘った状態にしてスラグを敷き詰
め、ローラ等により押圧して固めた上に、アスファルト
舗装を行うことにより仕上げている。
【0005】一方、この種のスラグは、フリーのCaO
やMgO等の酸化物成分を多量に含有しており、これら
の成分は水和反応を生じて、 CaO+HO→Ca(OH) MgO+HO→Mg(OH) となり、特にCaO(生石灰)からCa(OH)(消
石灰)へと変化すると体積は約2倍に膨張する。
【0006】したがって、上記のスラグをそのままアス
ファルト舗装道路の路盤材として使用すると、日数が経
つにつれてスラグが水和反応を生じて膨張し、アスファ
ルト舗装面を持ち上げて隆起した状態となる。
【0007】そのため、上記のスラグが製鉄設備から排
出された後日数を経ずして再利用するようなことはせ
ず、これを工場敷地において長期間山積み状態とし、雨
水にさらすことによって水和反応、すなわち膨張を生じ
させ、再利用の段階では水和反応、すなわち膨張が生じ
ないようにするいわゆるエージングを行い、その後路盤
材として再利用するようにしていた。
【0008】そして、このようなエージングを単純に工
場敷地において山積みした状態で雨水にさらすことによ
り行った場合、エージングに長日数を必要とし、例え
ば、酸化スラグの場合には6ケ月程度,還元スラグの場
合には2〜3年程度も必要としていた。
【0009】したがって、スラグのエージングを行うの
に広大な敷地を必要とするため、エージングを促進して
短日数のうちに終了するようになす対策も講じられてい
る。
【0010】また、このような山積みした状態でのエー
ジングでは、表層部と内部とでエージングの進行程度に
大きなばらつきを生じやすいことから、このようなばら
つきを生じないようにする対策も講じられていた。
【0011】そこで、スラグに対するエージングを促進
して短日数のうちに終了するようになすと共に山積みし
た状態で表層部と内部とでエージングの進行程度に大き
なばらつきを生じないようにするための対策として、例
えば、スラグを山積みしている間において散水を強化す
ると共に、山積み状態にある表層部と内部とをショベル
等の機械を用いて切り返すようにすることも行われてい
た。
【0012】この対策によれば、エージングをある程度
促進することができると共に、表層部と内部とでのエー
ジングのばらつきをある程度小さなものとすることがで
きるが、このような散水の強化や山積み状態における切
り返しなどは著しく負担の大きい作業となることから、
限界がある。
【0013】また、別の方法として、スラグを貯水池に
積層状態で浸漬する方法も考えられているが、積層状態
の内部にまで水が十分に浸透しないことから、期待する
ほどエージングが進行しないと共に、エージングのばら
つきを生じやすい。これは、スラグの表面にゲル状の反
応膜が生じ、この膜が保護膜のように作用して内部への
水の浸透が不十分なものとなり、これによって水和反応
が阻害されることによるものである。
【0014】さらに別の方法として、山積み状態とした
スラグの内部に蒸気配管を設けて、山積み状態のスラグ
の内部で蒸気を噴出させることによってエージングを促
進させようとする方法がある。
【0015】この方法によれば、スラグのエージングを
相当程度促進することが可能であるが、蒸気の使用量が
多くなってコスト高となるため経済的でないという欠点
がある。
【0016】したがって、スラグのエージングを短時間
のうちに低コストで効率よく行うことができるようにす
ることが課題として存在していた。
【0017】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の課題にかんが
みてなされたものであって、スラグのエージングを短時
間のうちに低コストで効率よく行い、スラグの吸水によ
る膨張を著しく小さなものにおさえることができるよう
にすることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によるスラグの迅
速エージング方法は、スラグに対してエージングを行う
に際し、スラグと硫酸とを接触させ、スラグ中のカルシ
ウム成分と硫酸との反応により石こう化させる構成とし
たことを特徴としている。
【0019】そして、本発明に係わるスラグの迅速エー
ジング方法の実施態様においては、硫酸が、鋼材の酸洗
で使用された廃硫酸であるようにすることができ、この
ようにすれば、廃硫酸の処分負担の軽減ならびに有効利
用にとって好ましいものとなる。
【0020】また、本発明に係わるスラグの迅速エージ
ング装置は、廃硫酸などの硫酸を収容したエージング槽
と、スラグを搬送すると共に前記スラグを前記エージン
グ槽内に通過させて前記スラグを前記硫酸と接触させる
コンベヤと、前記スラグを前記コンベヤのスラグ搬送開
始側に供給する電磁フィーダやインジェクションデバイ
スなどのスラグ供給機構をそなえた構成としたことを特
徴としている。
【0021】
【発明の作用】本発明に係わるスラグの迅速エージング
方法および迅速エージング装置では、スラグと硫酸とを
接触させ、スラグ中のカルシウム成分と硫酸とを反応さ
せて、 CaO+HSO+HO→CaSO・2HO により石こう化させるようにしたから、このようにして
生成された石こう(二水石こう)は表1に示す特性を有
しているものであって、水和反応による膨張は著しく少
ないものであることから、スラグのエージングが短時間
のうちに低コストで効率よく実施されることとなり、ス
ラグの吸水による膨張が著しく小さなものとなって、例
えば、アスファルト舗装道路の下に敷く路盤材として使
用した場合において、長日数が経過した後でもアスファ
ルト舗装面が隆起するようなことはない。
【0022】
【表1】
【0023】そして、硫酸として、例えば、鋼材の酸洗
で使用した廃硫酸を使用することによって、廃硫酸の有
効活用がはかられることとなり、廃硫酸の処分負担も軽
減されることとなる。
【0024】
【実施例】図1および図2は、本発明に係わるスラグの
迅速エージング方法の実施に使用したスラグの迅速エー
ジング装置の一実施例を示すものであって、図に示すス
ラグの迅速エージング装置1は、硫酸(水溶液)2を収
容したエージング槽3と、スラグ4を搬送すると共に前
記スラグ4をエージング槽3内に通過させて前記スラグ
4を前記硫酸2と接触させるコンベヤ5と、前記コンベ
ヤ5を保持する支持ローラー6と、前記スラグ4を前記
コンベヤ5のスラグ搬送開始側(すなわち、図1の右端
側)において供給するスラグ供給機構としての電磁フィ
ーダ7をそなえた構造をなしている。この場合の電磁フ
ィーダ7としては、電磁石を用いた振動によって物品を
搬送する従来既知の構成を有するものが使用される。
【0025】そして、この実施例においては、フリーの
CaOが5重量%であるCaO:55重量%、Si
:25重量%、Al:10重量%、MgO:
10重量%よりなる還元スラグ4のエージングを行うに
際し、エージング槽3中に、鋼材の酸洗に使用された廃
硫酸(0.1N硫酸)2を入れ、スラグ4が硫酸2に接
触する時間が5〜10分となる速度でコンベヤ5を運転
した。
【0026】そして、コンベヤ5のスラグ搬送終了側
(すなわち、図1の左端側)から出て堆積したエージン
グ後のスラグ4´について調べたところ、フリーのCa
Oのほとんどが二水石こう(CaSO・2HO)に
変化したものとなっており、エージング後のスラグ4´
に対して水和反応による膨張率を測定したところ、すべ
て2〜3%以内におさまるものであって、エージングは
十分にそしてまたばらつきなく実施されていることが認
められた。
【0027】
【発明の効果】本発明に係わるスラグの迅速エージング
方法では、スラグに対してエージングを行うに際し、前
記スラグと硫酸とを接触させ、スラグ中のカルシウム成
分と硫酸との反応により石こう化させるようにしたか
ら、吸水による膨張が大きいフリーのカルシウム成分は
吸水による膨張が著しく少ない石こうに転換されること
によって、例えば、この石こうを含むエージング処理ス
ラグをアスファルト舗装道路の路盤材として使用したと
きでも、日数を経て路盤材が膨張することがなく、した
がってアスファルト舗装面が隆起するようなこともなく
なることから、スラグの再利用に際して従来のような水
和反応によるエージングを行うことなく短時間かつ低コ
ストによるエージングによってスラグの再利用が可能に
なるという著しく優れた効果がもたらされ、かつまた、
硫酸として鋼材の酸洗で使用した廃硫酸を使用すること
によって、廃硫酸の再利用がはかられると共に、廃硫酸
の処分負担も軽減されるという著しく優れた効果がもた
らされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるスラグの迅速エージング方法の
実施において使用したスラグの迅速エージング装置のコ
ンベヤ長手方向での断面説明図である。
【図2】図1に示したスラグのエージング装置のコンベ
ヤ横断方向での断面説明図である。
【符号の説明】
1 スラグの迅速エージング装置 2 硫酸 3 エージング槽 4 スラグ 5 コンベヤ 6 コンベヤ支持ローラー 7 電磁フィーダ(スラグ供給機構)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラグに対してエージングを行うに際
    し、前記スラグと硫酸とを接触させ、スラグ中のカルシ
    ウム成分と硫酸との反応により石こう化させることを特
    徴とするスラグの迅速エージング方法。
  2. 【請求項2】 硫酸が、鋼材の酸洗で使用された廃硫酸
    である請求項1に記載のスラグの迅速エージング方法。
  3. 【請求項3】 硫酸を収容したエージング槽と、スラグ
    を搬送すると共に前記スラグを前記エージング槽内に通
    過させて前記スラグを前記硫酸と接触させるコンベヤ
    と、前記スラグを前記コンベヤのスラグ搬送開始側にお
    いて供給するスラグ供給機構をそなえたことを特徴とす
    るスラグの迅速エージンジ装置。
JP31044792A 1992-11-19 1992-11-19 スラグの迅速エージング方法および迅速エージング装置 Pending JPH06158123A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100884728B1 (ko) * 2007-12-27 2009-02-19 문창열 슬래그와 폐산의 처리 및 자원화 시스템
JP2011203119A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Nippon Steel Corp スラグ微粒子の識別方法

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