JPH0615734U - 油の吸着材 - Google Patents

油の吸着材

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JPH0615734U
JPH0615734U JP5686092U JP5686092U JPH0615734U JP H0615734 U JPH0615734 U JP H0615734U JP 5686092 U JP5686092 U JP 5686092U JP 5686092 U JP5686092 U JP 5686092U JP H0615734 U JPH0615734 U JP H0615734U
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JP
Japan
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oil
paraffin
adsorbent
paper
waste paper
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Application number
JP5686092U
Other languages
English (en)
Inventor
米造 島畑
Original Assignee
島畑三商株式会社
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Publication date
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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃油や流出油を吸着して焼却ないし除去する
際に用いる油の吸着材に関するもので、廃棄物を主原料
とし、従って資源の再利用が図れ、かつ焼却時の発熱量
が小さくまた引火の危険も少ない油の吸着材を得ること
である 【構成】 粉砕した古紙1を主原料とし、これに粉状の
パラフィン2を分散させたものを吸着要素4とすること
により、上記課題を解決している。すなわちこの考案の
油の吸着材は、粉砕した古紙1に粉状に粉砕ないし噴霧
凝固したパラフィン2を混入した吸着要素4を不織布な
いし紙5で包装したものである。上記の吸着要素4は、
パラフィンコーティングした紙を粉砕することによって
も得ることができる。また吸着要素4には、必要により
防炎剤6を混入する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、廃油や流出油を吸着して焼却ないし除去する際に用いる油の吸着 材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭で生じる使用済の自動車油や食用油の焼却処理の便宜のため、あるいは工 場等の床や河川に流出した油を捕集するための油の吸着材として、ポリプロピレ ン繊維の不織布が従来から用いられている。ポリプロピレンは、合成樹脂の中で は最も疏水性で親油性が高く、これを多孔質の繊維とすることにより、自重の1 0〜20倍の油を吸収し、しかも水は殆ど吸収せず、有害気体を生ずることなく 焼却処理できるという特徴がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ポリプロピレン製の油の吸着材は、優れた特徴を持っているが、石油化学製品 であり、かつ多量に消費される性質のものであるため、不経済である。またポリ プロピレン繊維に油を吸着させたものを焼却処理するときの発熱量は非常に大き く、通常の焼却炉では炉に損傷を与える問題がある。
【0004】 そこでこの考案は、廃棄物を主原料とし、従って資源の再利用が図れ、かつ焼 却時の発熱量が小さくまた引火の危険も少ない油の吸着材を得ることを課題とし ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案では、粉砕した古紙1を主原料とし、これに粉状のパラフィン2を分 散させたものを吸着要素4とすることにより、上記課題を解決している。
【0006】 すなわちこの考案の油の吸着材は、粉砕した古紙1に粉状に粉砕ないし噴霧凝 固したパラフィン2を混入した吸着要素4を不織布ないし紙5で包装したもので ある。上記の吸着要素4は、パラフィンコーティングした紙を粉砕することによ っても得ることができる。また吸着要素4には、必要により防炎剤6を混入する ことができる。
【0007】
【作用】
古紙は、粉砕することによって表面に細かいけばを持った空隙率の大きな粉体 ないし破砕体となる。紙繊維は親水性と親油性との両方を備えているが、粉砕さ れた古紙はその表面のけばにより表面張力の大きな水の吸着に抵抗を示し、油を 選択的に吸着する傾向を示す。
【0008】 この考案の吸着要素4は、上記のような特性を有する古紙粉1にパラフィン2 が粉状になってあるいは古紙粉の一部に付着した状態で分散されているので、こ の分散したパラフィン2が油を引き寄せ水を寄せつけないので、油を選択的に吸 着し水は吸着され難い。従ってこれを不織布5で包装してマット状としたものは 、油の浮いた水面に投入すると、水面に浮かんで油を選択的に吸着する。
【0009】 また古紙粉1はポリプロピレン繊維に比べて燃焼時の発熱量が小さく、焼却時 の燃焼も緩慢で炉に与える熱負荷が小さい。更に吸着要素4に防炎剤6を加えた ものは、燃焼時の発熱をより抑えることが可能で、貯蔵時における引火性も低下 するから、火災の危険も小さくできる。
【0010】
【実施例】
図1はこの考案の第1実施例を示したものである。吸着要素4は、古紙粉1と これに分散混入した破砕パラフィン粒2との混合物で、これを不織布5でマット 状に包装してある。古紙粉1は、シュレッダーで細断された古紙などの再生不能 な古紙を公知の粉砕機で粉砕したもので、このとき同時に固形パラフィンを粉砕 機に投入することにより、古紙粉1の中に破砕パラフィン粒2を分散した吸着要 素4が得られる。
【0011】 不織布5は、通常の使用には紙繊維を用いたもので充分であるが、油の選択吸 着性及び強度を上げたいときは、ポリプロピレンを原料繊維とした不織布を用い てやれば良い。
【0012】 この考案の吸着材は、固形パラフィンを粉砕して古紙粉に混入する方法のほか 、パラフィンを加熱液化して粉砕機内で古紙の上方から噴霧して凝固させること により、粉状のパラフィンを古紙粉に分散させることができる。またパラフィン コーティングされた古紙を原料として用いてやれば、古紙を粉砕することのみに よってパラフィンが分散されたこの考案の吸着要素4を得ることができる。
【0013】 図2に示す第2実施例は、パラフィンコーティングされた古紙を原料としたも ので、古紙粉1の中にパラフィンを含浸した古紙粉3が分散しており、パラフィ ンを含浸した古紙粉3が第1実施例の破砕パラフィン粒2と同様な作用を発揮し て油を選択的に吸着する。
【0014】 吸着要素4には、パラフィンが分散されていることによる引火の危険を軽減す るため、防炎剤を混入することもできる。図3及び図4は図1及び図2のものの 吸着要素4に防炎剤6を混入した実施例を示したものである。防炎剤としては例 えばほう酸、スルファミン酸、スルファミン酸アンモン、酸化アンチモン、スル ファミン酸グアニジン、フッ素樹脂、ジルコニウム塩などを用いることができる 。
【0015】 なお出願人の行った試験では、この考案の吸着要素4の油の吸着量は、吸着要 素4の自重に対してA重油では14.2倍、灯油では11.2倍、機械油では1 5.0倍、植物油では15.4倍、鉱物油では15.0倍であった。
【0016】
【考案の効果】
この考案の油の吸着材は、主原料として古紙を用いているので、資源の再利用 が図れ、廃棄物の総量を減少させることができる。また従来品に比べて発熱量が 小さく燃焼も緩慢であるので、焼却処理する際の炉の損傷を小さくできる。また 防炎剤を混入することにより、貯蔵時の火災の危険を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図
【図2】第2実施例の断面図
【図3】第3実施例の断面図
【図4】第4実施例の断面図
【符号の説明】
1 古紙粉 2 パラフィン粒 4 吸着要素 5 不織布 6 防炎剤

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕した古紙(1) に粉状に粉砕ないし噴
    霧凝固したパラフィン(2) を混入した吸着要素(4) を不
    織布ないし紙(5) で包装してなる、油の吸着材。
  2. 【請求項2】 パラフィンコーティングした紙を粉砕し
    た吸着要素(4) を不織布ないし紙(5) で包装してなる、
    油の吸着材。
  3. 【請求項3】 吸着要素(4) に防炎剤(6) が混入されて
    いることを特徴とする、請求項1または2記載の油の吸
    着材。
JP5686092U 1992-07-20 1992-07-20 油の吸着材 Pending JPH0615734U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003164759A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Hori Keiko 油吸着材
JP2005246260A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Futamura Chemical Co Ltd フィルター体
JP2016198723A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 三井化学株式会社 液体吸収材、及びそれを用いた液体吸収体

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JP2003164759A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Hori Keiko 油吸着材
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