JPH06157226A - 線虫駆除材および駆除方法 - Google Patents

線虫駆除材および駆除方法

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JPH06157226A
JPH06157226A JP4353814A JP35381492A JPH06157226A JP H06157226 A JPH06157226 A JP H06157226A JP 4353814 A JP4353814 A JP 4353814A JP 35381492 A JP35381492 A JP 35381492A JP H06157226 A JPH06157226 A JP H06157226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pine
nematode
soil
nematodes
cells
Prior art date
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Pending
Application number
JP4353814A
Other languages
English (en)
Inventor
Munehiro Takamura
宗宏 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ITSUKOO SEIKI KK
Original Assignee
ITSUKOO SEIKI KK
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Publication date
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】マツノザイセンチュウを殺虫し、松枯れの防止
および松の活性かを図ることを目的とする。 【構成】土壌中で繁殖する枯草菌であって、該枯草菌繁
殖時の細胞、胞子により規則的な双ピラミッド状のタン
パク質結晶を生成するバチルス・チュウリンゲンシス菌
を含有して成る線虫駆除材、及び、土壌中にバチルス・
チュウリンゲンシス菌を散布して繁殖させ、該菌繁殖時
の細胞、胞子により生成される規則的な双ピラミッド状
のタンパク質結晶を、土壌線虫および松根から幹管を経
て松枝および松葉に浸入させマツノザイセンチュウを殺
虫する線虫駆除方法により構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、殊に松枯れ防止に効
果を発揮する線虫駆除材および線虫駆除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】松枯病は、松、マツノマダラカミキリ、
マツノザイセンチュウの三者が複雑に絡みあって発生す
るとされる。
【0003】マツノマダラカミキリの幼虫の成育には、
枯れた松木を必要とし、枯れた松木には無数のマツノザ
イセンチュウが存在する。
【0004】秋ごろからマツノマダラカミキリの幼虫の
まわりにマツノザイセンチュウが集まり、翌春5月ごろ
幼虫のからだに乗り移る。松の枯れ木から脱出したマツ
ノマダラカミキリの成虫は何万匹ものマツノザイセンチ
ュウを松から松へとつけてまわり、幼虫の成育に必要な
松枯れを発生させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記松枯病に対して
は、物理的処理および薬剤駆除の何れかが採られる。
【0006】物理的処理は、枯れた松を焼却する方法、
樹皮を剥いでマツノマダラカミキリの幼虫を死滅させる
方法、枯れた松を一定長さに切断し海岸砂丘等に埋める
方法、枯れた松の丸太、枝を日当たりの場所に集めて厚
手ビニールで覆い、材から脱出したママノマダラカミキ
リを高温で死滅させる等であるが、これ等の方法は多大
な労力と経費を要す。
【0007】又、薬剤駆除は、マツノマダラカミキリ駆
除用の薬剤を松に散布するもので、この薬剤散布は人間
を含む動物、植物に対して悪影響を及ぼすという問題点
がある。
【0008】このため、最近、当業界に於いて、動物、
植物に無害で、土壌センチュウおよびマツノザイセンチ
ュウに対する殺虫効果の高い線虫駆除材の出現が強く要
望されていたが、現在そのようなものは存在しない。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの発明の手段を説明すると、この発明にかかる線
虫駆除材は、土壌中で繁殖する枯草菌であって、該枯草
菌の繁殖時の細胞、胞子により規則的な双ピラミッド状
のタンパク質結晶を生成するバチルス・チュウリンゲン
シス菌を含有して成るものである。
【0010】
【作用】この発明にかかる線虫駆除材を松の根元周辺の
土壌に散布するとき、バチルス・チュウリンゲンシス菌
をして土壌中のチッソ、リン酸、カリ等の養分を吸収し
て繁殖し、斯る繁殖時、細胞、胞子により規則的な双ピ
ラミッド状のタンパク質結晶を生成し、このタンパク質
結晶が土壌線虫および松根から幹管を経て松枝および松
葉に侵入してマツノザイセンチュウに対し毒素となり、
以て、殺虫し、松枯れの防止及至は回復を実現する等、
発明目的を達成した効果を奏する。
【0011】
【実施例1】この発明にかかる線虫駆除材は、土壌中で
繁殖する枯草菌であって、この枯草菌の繁殖時、細胞、
胞子によって規則的な双ピラミッド状のタンパク質結晶
を生成するバチルス・チュウリンゲンシス菌を家畜糞そ
の他の培養液で培養したものである。
【0012】上記バチルス・チュウリンゲンシス菌は、
人間を含む有益動物および植物に対しては無害菌であ
り、ネコブセンチュウを含む土壌センチュウおよびマツ
ノザイセンチュウに対しては高い殺虫効果を呈す。
【0013】
【実施例2】兵庫県に所在するゴルフ場「Mカントリー
クラブ」のフェアウエーの木立35年物の松1本(資料
1)、28年物の松2本(資料2)に対し、春期の4月
に線虫駆除材を散布実施した。
【0014】資料1は、松葉の略20%が赤茶色に変色
し、赤茶色および緑色葉の両方の松枝にマツノザイセン
チュウが侵入していることを確認した。
【0015】上記資料1、資料2の3本の松の根元周辺
に本発明の線虫駆除材を水で10倍に希釈して希釈液1
0lを散布し、1週間経過後に同様な希釈液を同量散布
した。
【0016】初回の散布から15日経過後、松葉の赤茶
色の進行の停止が目視され、以後、経時的に赤茶色が元
の緑色に戻り、初回散布から約3ヶ月経過後は松の緑色
を取り戻した。
【0017】尚、上記資料1、2に対しては1週間間隔
で同量の希薄液を散布した。
【0018】上記の実施例から、バチルス・チュウリン
ゲンシス菌が土壌中で繁殖する際、細胞、胞子の規則的
な双ピラミッド状のタンパク質結晶が生成され、この結
晶が土壌線虫および松根から幹管を経て松枝および松葉
に侵入し、マツノザイセンチュウに対し毒素となりこれ
を死滅させたことが判る。
【0019】
【実施例3】和歌山県に所在するゴルフ場「Mカントリ
ークラブ」のフエアウエイおよびフエアウエイサイドの
2,043本の松(資料3)を対象として実施した。こ
の実施例では、2,043本のうち611本の松に本発
明にかかる線虫駆除材を散布し、残り1,432本の松
を未散布として、松の樹脂量から樹勢を判断した。
【0020】この実施例は、春期4月より611本の松
の根元周辺に各々線虫駆除材を水で10倍に希釈し10
lを散布し、7日間隔で同量3回散布した。
【0021】初回散布から30日経過後に、散布した6
11本の松と未散布の松の樹脂流出量を調査したとこ
ろ、別紙
【表1】に示す結果を得た。
【0022】
【表1】 表1により、線虫駆除材を散布した松の樹脂流出量が未
散布の松より大であり以て、本発明の線虫駆除材が松の
活性化に有効なことが実証された。
【0023】
【発明の効果】この発明は上記の如く、土壌中で繁殖す
る枯草菌であって、該枯草菌繁殖時の細胞、胞子により
規則的な双ピラミッド状のタンパク質結晶を生成するバ
チルス・チュウリンゲンシス菌を含有して線虫駆除材を
構成したから、この発明にかかる線虫駆除材を松の根元
周辺の土壌に散布するとき、バチルス・チュウリンゲン
シス菌をして土壌中のチッソ、リン酸、カリ等の養分を
吸収して繁殖し、斯る繁殖時、細胞、胞子により規則的
な双ピラミッド状のタンパク質結晶を生成し、このタン
パク質結晶が土壌線虫および松根から幹管を経て松枝お
よび松葉に浸入してマツノザイセンチュウに対し毒素と
なり、以て、殺虫し、松枯れの防止及至は回復を実現す
る等、発明目的を達成した効果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土壌中で繁殖する枯草菌であって、該枯草
    菌の繁殖時の細胞、胞子により規則的な双ピラミッド状
    のタンパク質結晶を生成するバチルス・チュウリンゲン
    シス菌を含有して成るを特徴とする線虫駆除材。
  2. 【請求項2】土壌中にバチルス・チュウリンゲンシス菌
    を散布して繁殖させ、該菌の繁殖時の細胞、胞子により
    生成される規則的な双ピラミッド状のタンパク質結晶
    を、土壌線虫および松根から幹管を経て松枝および松葉
    に浸入させマツノザイセンチュウを殺虫することを特徴
    とする線虫駆除方法。
JP4353814A 1992-11-26 1992-11-26 線虫駆除材および駆除方法 Pending JPH06157226A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998039973A1 (fr) * 1997-03-12 1998-09-17 Societe Tunisienne D'engrais Chimiques *S.T.E.C.* Bionematicide a action ovicide efficace contre les nematodes phytoparasites
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JP2020026393A (ja) * 2018-08-09 2020-02-20 株式会社浜口微生物研究所 イモグサレ線虫防除剤および防除方法

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