JPH0615462B2 - 毛髪用組成物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は毛髪用組成物に関する。

（従来の技術） 皮膚のシミ、シワ、ソバカス、日焼けの防止などに用い
る薬剤や組成物は従来から種々知られている。例えば、
シミ、ソバカス、日焼けの防止にはハイドロキノンなど
の皮膚漂白剤、ビタミンＣやビタミンＣ誘導体、生薬抽
出物等を含む組成物が知られている。しかし、これらの
薬剤や組成物は皮膚に対する刺激が強いとか、逆に、刺
激が少ないものは効力の発現に長時間を要したり、効果
が不十分であるなどの欠点を有している。

（発明が解決しようとする課題） 本発明の目的は皮膚に刺激を与えずに短時間で優れた効
果の発現する毛髪用組成物を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明はパパイン及びクエン酸を含有することを特徴と
する毛髪用組成物に係る。

本発明で使用されるパパインはパパヤの果実から採取さ
れる酵素で、通常粉末状または顆粒状のものが有利に使
用される。クエン酸も通常市販のものを使用することが
できる。

本発明の組成物は種々の形態で用いることができ、例え
ば水溶液、エマルジヨン等として塗布、散布する方法等
を挙げることができる。

本発明の組成物にはビタミンＣ等の各種のビタミン類を
添加することも有効である。

本発明の組成物に含有された有効成分化合物であるパパ
インとクエン酸の割合は広い範囲から選定可能である
が、特に前者の１重量部に対して後者を0.05〜20重量
部、更には前者の１重量部に対し後者を0.5〜５重量部
使用するのが好ましい。

本発明において組成物中の有効成分の合計量は特に限定
されず広範囲に選定可能であるが、通常は全組成物中約
１〜100重量％、好ましくは約20〜100重量％である。

本発明の組成物はシヤンプー、リンス、育毛剤等に添加
して用いたり、或いはシヤンプー、リンス、育毛剤の使
用の前又は後に、手またはガーゼ等につけて地肌に塗布
することもでき、更にはパーマ処理の前又は後に使用す
ることもできる。

（実施例） 以下に本発明の組成物の製造例及び失験例を示す。

製造例１ パパイン0.5g及びクエン酸1.5gを水１に溶解して本発
明の組成物（水溶液）を得る。

製造例２ パパイン1g及びクエン酸0.5gを水１に溶解して本発明
の組成物（水溶液）を得る。

試験例１ 製造例１の水溶液を20重量％添加した市販のリンスによ
り２日に１回の割合で洗髪後にリンスしたところ、10人
中７人に毛にツヤが出て、パサパサしなくなつた。

試験例２ 製造例２の水溶液を10重量％添加した市販のシヤンプー
により２日に１回の割合で２週間洗髪をしたところ次の
ような結果が得られた。

(1)フケが出なくなつた。 10人中、８人 (2)毛にツヤが出た。 〃 ８人 (3)枝毛が少なくなつた。 〃 ７人 (4)パサパサしなくなつた。 〃 ６人

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パパイン及びクエン酸を含有することを特
   徴とする毛髪用組成物。