JPH06153648A - リール式除草装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 芝生地内で芝生を刈らないで、芝生より柔か
い草を選択的に刈り取らんとするものである。 【構成】 リール式の除草回転体に竪刃と横刃を設けた
刃状突起を複数設けた除草回転具を固定し、該除草回転
具間に排草具を差し込み、更には前後に該除草回転体を
位相をずらせて設けると共に連動せしめて該除草回転体
間より後方に刈草を払わんとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】本発明は主として、芝生地におい
て、芝生を刈らないで草を刈ることを目的とした農薬公
害を防止する技術である。

【従来の技術】従来、芝生内で芝生を刈らずに芝生より
柔かい雑草を刈れる草刈機は本発明人による芝生内の草
刈機しかなかった。

【発明が解決しようとする課題】従来、除草は芝刈を含
めて、所定の刈高さより上方の芝或いは草を全て刈り取
る除草装置しかなかったが、芝の好ましい高さ以下の地
表面近くで、芝より柔かい雑草を選別的に刈り取る装置
は本発明人による除草装置しかなく、その中で安定性に
秀れるリール式の除草装置は除草板を除草回転体の外周
に取付けるもので前刃と奥刃の全刃先が、同体で回転す
るので、作業回転時の抵抗が大であり、大きなトルクを
要する点が難点であった。本発明は上述の欠点を解消す
るものである。

【課題を解決するための手段】本発明は手押し或いは原
動機に駆動せしめるリール式の除草回転体を設けた除草
装置に関するもので、回転外周に設けた多数の除草回転
具の外周に刃状突起を設けると共に刃状突起の外周に横
刃を設け、該横刃を支持する支持体の前縁に竪刃を設
け、かつ前記除草回転具の各々の間に草払具の一端を差
し込むと共に他端部を機体に一体に固定して横刃での刈
草や、竪刃での切断草片を草払具より後方に送り出さん
ともするもので、更には、前後の除草回転体の横刃の位
相をずらせて設け、所定巾で隙間なく刈らしめ、集草の
ためには前方の除草回転体をダウンカット、後方の除草
回転体をアップカットとして、前後の除草回転体の間か
ら後方へと刈草を吹き飛ばして集草具に刈草を集め易く
することである。更に前記横刃が芝を刈らないが、芝よ
り柔かい雑草を刈れる速度で回転するとき、芝のほんの
一部とか横刃での切断草片は竪刃に当っても切断されず
にからみつき易いが、１回転毎に除草回転具間の隙間を
草払具にさらわしめてからみ草を除去せしめて連続作業
を可能ならしめるもので、これらを実施例により説明す
る

【実施例１】図１より図４は本発明によるリール式除草
装置１０の１実施例で前方上部に原動機１２が設けてあ
り、下方の前後に機体の高さを調節可能に構成して車輪
１３を設けてある。該前後の車輪の間のやや上部に於い
て、前後の除草回転体１が設けてあり、前方の除草回転
体はダウンカット（矢印Ｐ）、後方の除草回転体はアッ
プカット（矢印Ｑ）に回転し、双方の除草回転体の間に
は所定の排草空隙を設けてあり、該空隙間に生ずる上昇
空気流は前方の草払具７とその支持体８に規制されて、
後方の集草具１４へと飛ばされるが、その作用は前記排
草空隙の上方に設けたブロワー１６で加速される。上記
前後の除草回転体１、１９は横刃４を有する刃状突起３
の複数を 外周に設けた除草回転具２が多数固設してあ
り、該除草回転具２は中央に回転軸１７に嵌殺す回転軸
孔６があり、該軸孔６を囲む保持体１８は円板状で、そ
の外周に刃状突起が９０度間隔で４個固定してあり、該
刃状突起３の外周の前及び後縁には横刃４が設けてあ
る。更に該横刃より回転軸方向へ連なる湾曲部が構成し
てあり竪刃５が設けてある。又、上記多数の除草回転具
間には機体両側壁に固持或いは弾力的に支持される草払
支持体１５に設けた草払具７が差し込まれている。この
草払具７の先端は除草回転具２の円盤状の保持体１８に
迄とどいている。又草払支持体１５の前縁は横刃に接近
せしめてある。更に前後の除草回転具は位相がずらせて
配列してあるので、双方の横刃が相対する横刃の空隙を
埋め合うようになっている（図４、矢印Ｇは除草回転体
の進行方向）。又、上述の前後の除草回転体１及び１９
は連動ギア８により逆回転に連動せしめてある。従っ
て、リール式除草装置１０の原動機を駆動して、矢印Ｗ
方向にハンドル２０を押して行くと、ダウンカットの前
方の除草回転体１の刈草とアップカットの後方の除草回
転体の刈草は双方の中間の間隔に起る回転風力の上昇気
流によって上方に小矢印の如く吹き上げられ、更に上方
前部に設けたブロワーで後方の集草具に吹き飛ばされ
る。この時、除草回転体の回転速度を芝生を刈らないが
より柔かい雑草を刈れる回転速度に制御することで芝生
内の草刈機としての作用と効果が得られる。尚、上述の
刃状突起の円板状の保持体より遠心方向に横刃に達する
湾曲部分の前後縁部には横刃と垂直に湾曲した竪刃が設
けてあるので、長い刈草がからみついても短く切断され
てしまうし、各横刃にからみつく刈草を含めて、各除草
回転具間に差し込んだ草払具によって、後方の集草具方
向に払われるので、草のからみで、装置の負荷が大にな
ることもなく、円滑に連続的な作業運転ができる。尚、
除草回転体、除草回転具等は横刃、竪刃に草刈と刈草の
短かい切断を行わしめ、草払具で刈草のからみつきを防
止することの可能な形態であれば、本発明は上記例に限
定されるものでなく、軽量化のためにも多種の形状が実
施できるのは明白である。

【実施例２】本例は横刃を改良した一例で、前刃間に奥
刃を設ける、又は奥刃間に前刃を設ける構成とし、奥刃
で前刃間の対象茎葉や浮き上った根を切断せんとするも
ので、横刃は両側の前刃２１とそれらの間に所定寸法後
退した奥刃２２とから成り、前刃と奥刃は本例が望まし
いが、前刃で対象茎や、浮いている根を引掛けられる形
状で、かつ奥刃で引掛けた根茎を切断できる形状であれ
ば多様な形態があり、いずれも本発明の意図に適うもの
である。

【発明の効果】上述の如く本発明の刃状突起は回転外周
に設けてあるので草を刈り易く、かつ竪刃はからみつく
草を切断して排草し易くし、前刃間に奥刃を設けて成る
横刃は引っかけた茎葉や、根を地面上に浮かせて刈り取
れるので芝根を傷付けないし、排草具を除草回転具内に
深く差し込めば、固形物で、除草回転具に歪みが少し生
じても除草回転体と激突しないし、更に前後に除草回転
体を配置することで、所定範囲内を隙間なくさらうこと
になるので刈り残しがなくなり、前後の除草回転体を前
方はダウンカット、後方はアップカットに連動せしめれ
ば、双方の間より排草空域を生ぜしめて、コンパクトか
つ有効に刈草を集草できる上、横刃を前後両方向に形成
しておけば、逆転時にも除草が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 側面図 前後に除草回転体を設けたリール式除草回転体の主要構
成部品の概略側面見透縮小図

【図２】 平面図 後方の除草回転体と草払支持体に支持された草払具の関
連を示す概略縮小図

【図３】 側面図 除草回転具及び草払具との関連を示す概略縮小図

【図４】 平面図 前後の除草回転体に設けた除草回転具の横刃で、隙間な
くさらわせる配置説明の概略縮小図

【図５】 平面図 横刃が、両側の前刃間に設けた奥刃から構成した一例の
縮小図

【符号の説明】

１ 除草回転体 ２ 除草回転具 ３ 刃状突起
４ 横刃 ５ 竪刃 ６ 回転軸孔 ７ 草払具
８ 連動ギア ９ 駆動ギアー １０ リール式除草装置 １１ モー
タギアー １２ 原動機 １３ 車輪 １４ 集草具 １５ 草払支持体
１６ ブロワー １７ 回転軸 １８ 保持体 １９ 除草回転
体 ２０ ハンドル ２１ 前刃 ２２ 奥刃

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 リール式の除草回転体の回転軸の外周に
   除草回転具を複数設けるとともに、該除草回転具間に草
   払具を差し込んで成るリール式除草装置。
2. 【請求項２】 除草回転具が外周に刃状突起を複数設け
   て成る請求項１記載のリール式除草装置。
3. 【請求項３】 刃状突起が、外周で回転方向に対向する
   横刃を有する請求項２記載のリール式除草装置。
4. 【請求項４】 横刃が上向きに形成してある請求項３記
   載のリール式除草装置
5. 【請求項５】 横刃が少なくとも前刃と奥刃を具備する
   請求項３記載のリール式除草装置。
6. 【請求項６】 横刃より回転軸方向に竪刃を設けてある
   請求項３乃至５記載のリール式除草装置。
7. 【請求項７】 除草回転体を複数機体の前後に設けると
   共に、該除草回転体に設けた除草回転具の横刃が進行方
   向の所定除草区間を隙間なくさらわせる配列に構成して
   ある請求項１乃至６記載のリール式除草装置。
8. 【請求項８】 前後の除草回転体を逆回転に連結して成
   る請求項７記載のリール式除草装置。
9. 【請求項９】 草払具の支持体の前縁を弾力的に或いは
   固定的に横刃に近接或いは接触せしめて成る請求項１乃
   至８記載のリール式除草装置。