JPH061534Y2 - 荷物持ち運び用ベルト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、荷物持ち運び用ベルトに関するものであ
る。さらに詳しくは、この考案は、多くの荷物を一つに
まとめて肩掛け等によって運ぶのに有用なベルトに関す
るものである。

（従来の技術とその課題） 国内はあるいは海外旅行等においてはしばしば多くの手
荷物を持ち運ぶことがあり、通常は、これらの多くの荷
物をベルトや紐などによってまとめ、あるいは肩にかけ
るなどして持ち歩いている。

しかしながら、このような手段によっては実際上の持ち
運びは極めて不便で、特に箱型アタッシュケースを含め
た複数の荷物を運ぶ場合には、たとえ紐によって結んで
も、これらの荷物の把手に持って運ぶことはできない。

このような欠点を解消するものとして、複数の荷物をま
とめる紐、あるいはベルトに、握り用の把手を装着する
こともすでに提案され、様々使用されてきている。しか
しながら、この場合にも、持ち運びのための荷物のとり
まとめや、紐あるいはベルトでの結束はめんどうで、止
め具等を装着している場合にも運搬途中ではずれやすい
という欠点もあった。

この考案はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、複数の荷物をまとめて手に持って、あるいは肩に掛
けて等で持ち運ぶのが容易で、かつ、その取付けも簡便
で、運搬途中でのはずれという危険もない新しい荷物持
ち運び用ベルトを提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） この考案は、上記の課題を解決するものとして、両端に
支持輪を装着した荷物持ち運び用ベルトにおいて、支持
輪をくぐり抜ける大きさで、側枠外幅が支持輪の側枠内
幅よりも大きい挿入体をベルトに取付けてなることを特
徴とする荷物持ち運び用ベルトを提供する。

添付した図面に沿ってこの考案のベルトについて説明す
ると、このベルトは、たとえば第１図（ａ）（ｂ）の平
面図および正面図に示したように、ベルト（１）の両端
に支持輪（２）（３）を有し、このベルト（１）の伸縮
調整部（４）とともに挿入体（５）を設けてもいる。

支持輪（２）（３）は、その大きさが相互に異なってい
てもよいし、同一でもよい。

そして、このベルトにおいては、第２図に示したよう
に、挿入体（５）が支持輪（２）（３）を、くぐり抜け
る大きさとしている。このくぐり抜けのために、たとえ
ば支持輪（２）の上下の枠（６）と左右の側枠（７）と
によって形成される開口（８）の大きさを、挿入体
（５）の大きさと調整している。

くぐり抜かした挿入体（５）がこの支持輪（２）の側枠
（７）によって支持され、支持輪（２）より抜け出ない
ようにしている。

この支持状態を例示したのが第３図の側面図と第４図の
斜視図である。複数の荷物の把手等は、第５図にも例示
したように、ベルト（１）に通してまとめられ、このベ
ルトを肩に掛けて持ち運べるようにしている。

この挿入体（５）の支持の状態は、挿入体（５）が、支
持輪（２）の開口（８）より抜けない条件、すなわち、
挿入体（５）の側枠（９）の外幅（ｌ）が、支持輪
（２）の側枠（７）の内幅（Ｌ）より大きいことによっ
て確保される。

この条件を満たすことにより、挿入体（５）は抜け出る
ことなく、荷物の把手に通したベルト（１）によって複
数の荷物をまとめて運ぶことができ、また、多数の荷物
を他人のものと区別できるようにまとめておくこともで
きる。

また、支持輪（２）（３）の大きさを異なるものとし、
一方の支持輪を上記挿入体（５）と同様の機能を持たせ
ることもできる。こうすることで、第５図に示したよう
に手持ち用の結束ベルトとすることができる。

従来のベルトの止め具を用いて結束方法による場合に
は、複数の荷物によって引っぱられるため、この引っぱ
り力に耐える強さの金具が必要になるが、そのためには
止め具も重く、大きくなり、ハンドバックなどに入れる
こともかさばり、その装着もめんどうとなる。しかも、
運搬途中にはずれてしまうという危険もある。

これに対して、この考案の握り輪付きベルトによると、
このような止め具を使用することなく、シンプルな構成
で、簡便に、かつ、確実に、複数の荷物の把手をまとめ
て、一緒に持ち歩くことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）は、この考案のベルトを例示した平
面図および正面図である。第２図、第３図および第４図
は、このベルトの挿入体のくぐり抜かしとその支持状態
を示した斜視図、側面図および斜視図である。 第５図は、この考案のベルトの使用状態を示した斜視図
である。 １…ベルト ２，３…支持輪 ４…伸縮調整部 ５…挿入体 ６…上下枠 ７…側枠 ８…開口 ９…側枠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両端に支持輪を装着した荷物持ち運び用ベ
   ルトにおいて、支持輪をくぐり抜ける大きさで、側枠外
   幅が支持輪の側枠内幅よりも大きい挿入体をベルトに取
   付けてなることを特徴とする荷物持ち運び用ベルト。