JPH06152266A - 光受信回路 - Google Patents
光受信回路Info
- Publication number
- JPH06152266A JPH06152266A JP29243892A JP29243892A JPH06152266A JP H06152266 A JPH06152266 A JP H06152266A JP 29243892 A JP29243892 A JP 29243892A JP 29243892 A JP29243892 A JP 29243892A JP H06152266 A JPH06152266 A JP H06152266A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate electrode
- optical
- field effect
- effect transistor
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Amplifiers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路を構成する素子の特性ばらつきが発生し
ても安定なゲインを得ることができ、帯域特性が良好で
高速信号処理に優れた光受信回路を提供する。 【構成】 フォトダイオード102により入力光信号を
電気信号に変換し、この信号をFET101の第1のゲ
ート電極に入力する。FET101は、を出力する光−
電気信号変換手段と、該光−電気信号変換手段の出力が
接続される第1のゲート電極と、素子特性のバラツキに
応じたバイアス信号が入力される第2のゲート電極とを
備え、ドレイン電極が出力端子に接続された電界効果ト
ランジスタとを有する。
ても安定なゲインを得ることができ、帯域特性が良好で
高速信号処理に優れた光受信回路を提供する。 【構成】 フォトダイオード102により入力光信号を
電気信号に変換し、この信号をFET101の第1のゲ
ート電極に入力する。FET101は、を出力する光−
電気信号変換手段と、該光−電気信号変換手段の出力が
接続される第1のゲート電極と、素子特性のバラツキに
応じたバイアス信号が入力される第2のゲート電極とを
備え、ドレイン電極が出力端子に接続された電界効果ト
ランジスタとを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光フアイバの中を伝送
された光信号を受信して電気信号に変換し、それを増幅
するための光受信回路に係り、特に、光受信回路を構成
するためのプリアンプに関する。
された光信号を受信して電気信号に変換し、それを増幅
するための光受信回路に係り、特に、光受信回路を構成
するためのプリアンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光信号を電気信号に変換し、増幅
する光受信回路としては、例えば、ガリウムヒソ アイ
シー シンポジウム テクニカル ダイジェスト、(1
991年) 第209頁から212頁(GaAs IC Sym
posium Technical Digest (1991) pp209−
212)に記載されているようなトランスインピーダン
ス型プリアンプが一般的に用いられている。図15にト
ランスインピーダンス型プリアンプの構成例を示す。
する光受信回路としては、例えば、ガリウムヒソ アイ
シー シンポジウム テクニカル ダイジェスト、(1
991年) 第209頁から212頁(GaAs IC Sym
posium Technical Digest (1991) pp209−
212)に記載されているようなトランスインピーダン
ス型プリアンプが一般的に用いられている。図15にト
ランスインピーダンス型プリアンプの構成例を示す。
【0003】図15において、1501は信号増幅を行
なうFET、1502は入力された光信号に応じた電流
信号を発生するフォトダイオード、1503はフォトダ
イオード102が発生した電流信号を電圧信号に変換す
ると共に、出力を入力側に帰還するための帰還抵抗、1
504は負荷抵抗である。このようなトランスインピー
ダンス型プリアンプは、簡単な回路構成で動作点の設定
を行なうことができ、また、動作帯域特性が比較的良好
である等の特徴を有している。
なうFET、1502は入力された光信号に応じた電流
信号を発生するフォトダイオード、1503はフォトダ
イオード102が発生した電流信号を電圧信号に変換す
ると共に、出力を入力側に帰還するための帰還抵抗、1
504は負荷抵抗である。このようなトランスインピー
ダンス型プリアンプは、簡単な回路構成で動作点の設定
を行なうことができ、また、動作帯域特性が比較的良好
である等の特徴を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、製造上発生する素子特性のばらつきに対して
安定な増幅率を得ることが困難であり、また、増幅率が
小さい等の欠点を有している。例えば、図15に示した
トランスインピーダンス型プリアンプにおいて、FET
1501の相互コンダクタンス係数をK、ゲート幅を
W、しきい電圧をVth、負荷抵抗1504の値をRL、
帰還抵抗1503の値をRF、入力信号電圧値をVinと
すると、増幅率βTは、次式で与えられる。
来技術は、製造上発生する素子特性のばらつきに対して
安定な増幅率を得ることが困難であり、また、増幅率が
小さい等の欠点を有している。例えば、図15に示した
トランスインピーダンス型プリアンプにおいて、FET
1501の相互コンダクタンス係数をK、ゲート幅を
W、しきい電圧をVth、負荷抵抗1504の値をRL、
帰還抵抗1503の値をRF、入力信号電圧値をVinと
すると、増幅率βTは、次式で与えられる。
【0005】
【数1】
【0006】一方、帰還抵抗1503の出力に接続する
側の端子を出力端子に代えて電源に接続してオープンル
ープ型のプリアンプを構成する場合、その増幅率βOは
次式で与えられる。
側の端子を出力端子に代えて電源に接続してオープンル
ープ型のプリアンプを構成する場合、その増幅率βOは
次式で与えられる。
【0007】
【数2】
【0008】通常、数1におけるRL/(RL+RF) の値
は1より小さい。このため、オープンループ型プリアン
プのゲインは、トランスインピーダンス型プリアンプの
ゲインに比較して、大きくすることができる。しかし、
オープンループ型プリアンプは、帰還ループがないた
め、動作点が素子特性のばらつきに対して、トランスイ
ンピーダンス型の場合よりさらに大きく変動し、安定な
ゲインを得ることができない。また、フォトダイオード
1502からの光電流△Iを電圧信号に変換する帰還抵
抗1503については、熱雑音の観点から、十分な信号
振幅が得られるようある程度大きな値に設定する必要が
ある。このため、トランスインピーダンス型プリアンプ
と比較して、入力信号振幅が増大し、帯域特性の劣化を
招くことになる。
は1より小さい。このため、オープンループ型プリアン
プのゲインは、トランスインピーダンス型プリアンプの
ゲインに比較して、大きくすることができる。しかし、
オープンループ型プリアンプは、帰還ループがないた
め、動作点が素子特性のばらつきに対して、トランスイ
ンピーダンス型の場合よりさらに大きく変動し、安定な
ゲインを得ることができない。また、フォトダイオード
1502からの光電流△Iを電圧信号に変換する帰還抵
抗1503については、熱雑音の観点から、十分な信号
振幅が得られるようある程度大きな値に設定する必要が
ある。このため、トランスインピーダンス型プリアンプ
と比較して、入力信号振幅が増大し、帯域特性の劣化を
招くことになる。
【0009】本発明の目的は、これら従来の光受信回路
の問題点を解決し、素子特性の製造上のばらつきが発生
しても安定なゲインを得ることが可能であると共に、帯
域特性が良好で高速信号処理に優れた光受信回路を提供
することにある。
の問題点を解決し、素子特性の製造上のばらつきが発生
しても安定なゲインを得ることが可能であると共に、帯
域特性が良好で高速信号処理に優れた光受信回路を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光受信回路は、光信号を受信し、この光信号
に応じた電気信号を出力する光−電気信号変換手段と、
光−電気信号変換手段の出力が接続される第1のゲート
電極と素子特性のバラツキに応じたバイアス信号が入力
される第2のゲート電極を備え、ドレイン電極が出力端
子に接続された電界効果トランジスタとを有してなる。
に本発明の光受信回路は、光信号を受信し、この光信号
に応じた電気信号を出力する光−電気信号変換手段と、
光−電気信号変換手段の出力が接続される第1のゲート
電極と素子特性のバラツキに応じたバイアス信号が入力
される第2のゲート電極を備え、ドレイン電極が出力端
子に接続された電界効果トランジスタとを有してなる。
【0011】電界効果トランジスタの第2のゲート電極
に与えられるバイアスは、好ましくは、光受信回路を構
成する回路と等価なモニタ回路、基準電圧発生回路、お
よびこれら回路の出力を入力とし、その一方の出力をモ
ニタ回路内の電界効果トランジスタの第2のゲート電極
に接続した作動回路からなるバイアス発生回路より供給
される。
に与えられるバイアスは、好ましくは、光受信回路を構
成する回路と等価なモニタ回路、基準電圧発生回路、お
よびこれら回路の出力を入力とし、その一方の出力をモ
ニタ回路内の電界効果トランジスタの第2のゲート電極
に接続した作動回路からなるバイアス発生回路より供給
される。
【0012】
【作用】電界効果トランジスタの第2のゲート電極に、
素子特性のバラツキに応じたバイアス電圧を加えること
により、増幅率の大きなオープンループ型のプリアンプ
を構成した場合であっても、電界効果トランジスタの動
作点を適正な点に安定させることができ、回路の増幅率
を安定したものとすることができる。
素子特性のバラツキに応じたバイアス電圧を加えること
により、増幅率の大きなオープンループ型のプリアンプ
を構成した場合であっても、電界効果トランジスタの動
作点を適正な点に安定させることができ、回路の増幅率
を安定したものとすることができる。
【0013】また、バイアス発生回路は、光受信回路と
等価なモニタ回路を用い、このモニタ回路の動作点の変
動を押さえる信号を生成することにより、素子特性の変
化に対して柔軟に対応したバイアス電圧を供給すること
ができる。
等価なモニタ回路を用い、このモニタ回路の動作点の変
動を押さえる信号を生成することにより、素子特性の変
化に対して柔軟に対応したバイアス電圧を供給すること
ができる。
【0014】
【実施例】図1に本発明による光受信回路の一実施例を
示す。図1において、101はガリウム砒素基板上に形
性されたMESFETであり、チャネル上に形成される
通常のゲート電極Gの他にチャネル下に形成された第2
のゲート電極BGを有している。102はフォトダイオ
ード(PD)、103は電圧変換用抵抗(RB)、10
4は負荷抵抗(RL)である。また、VDD1、VDD2、
VSS1、VSS2は電源端子である。
示す。図1において、101はガリウム砒素基板上に形
性されたMESFETであり、チャネル上に形成される
通常のゲート電極Gの他にチャネル下に形成された第2
のゲート電極BGを有している。102はフォトダイオ
ード(PD)、103は電圧変換用抵抗(RB)、10
4は負荷抵抗(RL)である。また、VDD1、VDD2、
VSS1、VSS2は電源端子である。
【0015】入力された光信号はPD102によって、
まず電流信号に変換される。この電流信号は、さらにR
B103によって電圧信号に変換され、FET101の
第2のゲート電極BGに入力される。FET101によ
り増幅された信号は負荷抵抗104とFET101のド
レイン電極との接続点より出力される。FET101の
ゲート電極Gには、所定のバイアス回路からバイアス信
号が加えられる。このバイアス信号により、回路の動作
点を最適な状態にするとともに、素子特性がばらついて
も、安定なゲインが得られるようにFET101の動作
が制御される。バイアス信号の詳細については後述す
る。
まず電流信号に変換される。この電流信号は、さらにR
B103によって電圧信号に変換され、FET101の
第2のゲート電極BGに入力される。FET101によ
り増幅された信号は負荷抵抗104とFET101のド
レイン電極との接続点より出力される。FET101の
ゲート電極Gには、所定のバイアス回路からバイアス信
号が加えられる。このバイアス信号により、回路の動作
点を最適な状態にするとともに、素子特性がばらついて
も、安定なゲインが得られるようにFET101の動作
が制御される。バイアス信号の詳細については後述す
る。
【0016】図2は、FET101の断面構造を示す模
式図である。200は反絶縁性ガリウム砒素基板、20
1はソース電極のオーミック接続用N型の高能度不純物
層、202はドレイン電極のオーミック接続用N型の高
能度不純物層、203はN型チャネル層、204はチャ
ネル層203下に形成され第2のゲート電極BGを構成
するP型の不純物層である。また、205はFETのソ
ース電極、206はゲート電極、207はドレイン電極
である。
式図である。200は反絶縁性ガリウム砒素基板、20
1はソース電極のオーミック接続用N型の高能度不純物
層、202はドレイン電極のオーミック接続用N型の高
能度不純物層、203はN型チャネル層、204はチャ
ネル層203下に形成され第2のゲート電極BGを構成
するP型の不純物層である。また、205はFETのソ
ース電極、206はゲート電極、207はドレイン電極
である。
【0017】BGは、例えば、フォトマスクを用いた選
択的イオン打ち込みにより、数百keVの打ち込みエネ
ルギーで、Mg イオンを2×1012/cm2以上打ち込む
ことによりチャネル層203下の半絶縁性ガリウム砒素
基板を導電化して形成することができる。ゲート電極2
06下のチャネル層203の不純物濃度は、基板表面付
近は高く、基板の厚さ方向に向かって減少して行くのが
一般的である。このため、BG204に付随する寄生容
量は、通常使用されているチャネル上ゲート電極の約1
/2程度の容量となる。フォトダイオード102の光入
射時の電流は、通常100μA以下の値であり、付加さ
れる容量が増加すると、光入射、遮断時にRB103の
端子に発生する電圧変化の速度が急激に遅くなり、帯域
特性が劣化する。従って、フォトダイオード102の出
力をチャネル層下に形成されたBGで受けることによ
り、フォトダイオード102に付加される容量を低減で
き、RB103の端子に発生する電圧変化の高速化、す
なわち、高帯域化が実現可能となる。また、熱雑音の観
点から、RB103の値を大きくする必要があるが、R
B103の値を大きくすることによりRB103の端子
に発生する信号振幅が増加しても、高速動作を行なわせ
ることができる。
択的イオン打ち込みにより、数百keVの打ち込みエネ
ルギーで、Mg イオンを2×1012/cm2以上打ち込む
ことによりチャネル層203下の半絶縁性ガリウム砒素
基板を導電化して形成することができる。ゲート電極2
06下のチャネル層203の不純物濃度は、基板表面付
近は高く、基板の厚さ方向に向かって減少して行くのが
一般的である。このため、BG204に付随する寄生容
量は、通常使用されているチャネル上ゲート電極の約1
/2程度の容量となる。フォトダイオード102の光入
射時の電流は、通常100μA以下の値であり、付加さ
れる容量が増加すると、光入射、遮断時にRB103の
端子に発生する電圧変化の速度が急激に遅くなり、帯域
特性が劣化する。従って、フォトダイオード102の出
力をチャネル層下に形成されたBGで受けることによ
り、フォトダイオード102に付加される容量を低減で
き、RB103の端子に発生する電圧変化の高速化、す
なわち、高帯域化が実現可能となる。また、熱雑音の観
点から、RB103の値を大きくする必要があるが、R
B103の値を大きくすることによりRB103の端子
に発生する信号振幅が増加しても、高速動作を行なわせ
ることができる。
【0018】図3は図1において、FET101のBG
に入力される電圧Vin と出力電圧Vout の関係を示し
たものである。入力電圧Vin が上昇すると、FET1
01がオフ状態から、オン状態に変化して、RL104
に電流が流れ、Vout は低下する。300はFET10
1の動作点が適切な点に設定されている状態を示してお
り、Vin がa' からa'' に変化した時、出力電圧Vou
t はb' からb'' に変化する。この状態では、a' か
らa'' の変化に対して、b' からb'' への変化の方が
十分に大きく、信号振幅の増幅が適切に行われているこ
とがわかる。しかしながら、FET101の素子特性の
バラツキによりしきい電圧が正の方向に浅くなると、F
ET101の入出力特性300は301、302と変化
し、FET101の動作点が最適な状態からはずれてし
まう。素子特性の製造上のばらつきにより、FET10
1の入出力特性が設計中心値の特性300から301に
ずれた場合、Vin がa' からa'' に変化してもVout
は、cの状態から変化せず、増幅作用はまったく行なわ
れない。この時、チャネル上のゲート電極Gに正方向の
電圧を印加すると、FET101のVth を逆に負の方
向に深くしたのと同様の現象が発生するため、入出力特
性を301から300の状態に戻すことができる。30
1から300への特性の移動量αは、Vth の変化量と
ほぼ同一であり、また、ゲート電極Gに印加するバイア
ス電圧により、Vth を制御することが可能である。従
って、αの値は任意の値に連続的に設定することがで
き、素子特性ばらつきの情報を含むバイアス電圧をゲー
ト電極Gに印加することで、オープンループ型プリアン
プでありながら、FETの製造ばらつきに対して、安定
なゲインを有する回路を実現することができる。
に入力される電圧Vin と出力電圧Vout の関係を示し
たものである。入力電圧Vin が上昇すると、FET1
01がオフ状態から、オン状態に変化して、RL104
に電流が流れ、Vout は低下する。300はFET10
1の動作点が適切な点に設定されている状態を示してお
り、Vin がa' からa'' に変化した時、出力電圧Vou
t はb' からb'' に変化する。この状態では、a' か
らa'' の変化に対して、b' からb'' への変化の方が
十分に大きく、信号振幅の増幅が適切に行われているこ
とがわかる。しかしながら、FET101の素子特性の
バラツキによりしきい電圧が正の方向に浅くなると、F
ET101の入出力特性300は301、302と変化
し、FET101の動作点が最適な状態からはずれてし
まう。素子特性の製造上のばらつきにより、FET10
1の入出力特性が設計中心値の特性300から301に
ずれた場合、Vin がa' からa'' に変化してもVout
は、cの状態から変化せず、増幅作用はまったく行なわ
れない。この時、チャネル上のゲート電極Gに正方向の
電圧を印加すると、FET101のVth を逆に負の方
向に深くしたのと同様の現象が発生するため、入出力特
性を301から300の状態に戻すことができる。30
1から300への特性の移動量αは、Vth の変化量と
ほぼ同一であり、また、ゲート電極Gに印加するバイア
ス電圧により、Vth を制御することが可能である。従
って、αの値は任意の値に連続的に設定することがで
き、素子特性ばらつきの情報を含むバイアス電圧をゲー
ト電極Gに印加することで、オープンループ型プリアン
プでありながら、FETの製造ばらつきに対して、安定
なゲインを有する回路を実現することができる。
【0019】図4には、図1におけるFET101のゲ
ート電極Gに与えるバイアス電圧を発生するための回路
を示す。
ート電極Gに与えるバイアス電圧を発生するための回路
を示す。
【0020】図4において、FET101’、フォトダ
イオード102’、電圧変換用抵抗103'、および負
荷抵抗104’から構成される部分は、図1に示した回
路と等価な回路であり、バイアス電圧を発生させるため
に使用されるダミー回路である。420、421、42
2は抵抗、410はダイオードであり、これらの素子
は、基準となる電圧を発生させる基準電圧発生回路を構
成している。抵抗423、424、およびFET41
1、412、413は作動回路を構成しており、ノード
400および401に入力される電圧を比較し、両者に
差が発生した場合、これを阻止する方向のフィードバッ
クループが構成されている。
イオード102’、電圧変換用抵抗103'、および負
荷抵抗104’から構成される部分は、図1に示した回
路と等価な回路であり、バイアス電圧を発生させるため
に使用されるダミー回路である。420、421、42
2は抵抗、410はダイオードであり、これらの素子
は、基準となる電圧を発生させる基準電圧発生回路を構
成している。抵抗423、424、およびFET41
1、412、413は作動回路を構成しており、ノード
400および401に入力される電圧を比較し、両者に
差が発生した場合、これを阻止する方向のフィードバッ
クループが構成されている。
【0021】抵抗420、421、422およびダイオ
ード410から構成される基準電圧発生回路部の出力ノ
ードAの電位Vref は、VSS2の電位をV(SS2)、ダイ
オード410の順方向電圧をVF 、抵抗421、422
の抵抗値をR1、R2とすると次式で与えられる。
ード410から構成される基準電圧発生回路部の出力ノ
ードAの電位Vref は、VSS2の電位をV(SS2)、ダイ
オード410の順方向電圧をVF 、抵抗421、422
の抵抗値をR1、R2とすると次式で与えられる。
【0022】
【数3】
【0023】図1に示す回路の出力は、次段のFETの
ゲートに入力されるため、その最大信号振幅はショット
キーダイオードの順方向電圧で制限される。すなわち、
図3において、出力電圧値cとV(SS2) の電位差は上記
ダイオードの順方向電圧に相当することになる。基準電
圧発生回路における抵抗421および422の抵抗値を
等しい値に設定しておけば、数3より作動回路の一方の
入力となるノード400には、ダイオード410の順方
向電圧VF の1/2に相当する電圧をVSS2 の電位に加
えた電圧が出力されることになる。この値は、図3にお
いて、出力電位b'とb''の間に相当する電位であり、
オープンループ型プリアンプの動作点が、最適な状態と
なっている場合の出力電位とほぼ等しい。また、作動回
路の他方の入力となるノード401には、図1の光受信
回路と等価なオープンループ型プリアンプを構成するダ
ミー回路の出力が接続されており、このダミー回路の出
力が基準電圧発生回路の出力電圧と比較される。
ゲートに入力されるため、その最大信号振幅はショット
キーダイオードの順方向電圧で制限される。すなわち、
図3において、出力電圧値cとV(SS2) の電位差は上記
ダイオードの順方向電圧に相当することになる。基準電
圧発生回路における抵抗421および422の抵抗値を
等しい値に設定しておけば、数3より作動回路の一方の
入力となるノード400には、ダイオード410の順方
向電圧VF の1/2に相当する電圧をVSS2 の電位に加
えた電圧が出力されることになる。この値は、図3にお
いて、出力電位b'とb''の間に相当する電位であり、
オープンループ型プリアンプの動作点が、最適な状態と
なっている場合の出力電位とほぼ等しい。また、作動回
路の他方の入力となるノード401には、図1の光受信
回路と等価なオープンループ型プリアンプを構成するダ
ミー回路の出力が接続されており、このダミー回路の出
力が基準電圧発生回路の出力電圧と比較される。
【0024】ノード401の電位がノード400の電位
より高くなった場合の動作を以下に説明する。この場
合、図3において、当初FET101の入出力特性を3
00として設計したものが、素子特性のばらつきによ
り、入出力特性が301あるいは、302の状態になっ
たと考えることができる。このような状態では、図4に
おいて、ノード403の電位は低下、ノード402の電
位は上昇することになる。その結果、FET101’の
ゲート電極G の電位が上昇し、FET 101'のしき
い電圧が負の方向に深くなったと同様の現象が発生す
る。このことはすなわち、図3において、301あるい
は302であった入出力特性が、300に近づく事を意
味している。さらに、このVth 調整動作は、ノード4
01の電位がノード402の電位と等しくなるまで、す
なわち、図3において、300の特性が実現されるまで
続行されるため、動作点が最適な状態が実現されること
になる。なお、容量430および431はノード400
および401の電位を安定化させるために設けられてい
る。
より高くなった場合の動作を以下に説明する。この場
合、図3において、当初FET101の入出力特性を3
00として設計したものが、素子特性のばらつきによ
り、入出力特性が301あるいは、302の状態になっ
たと考えることができる。このような状態では、図4に
おいて、ノード403の電位は低下、ノード402の電
位は上昇することになる。その結果、FET101’の
ゲート電極G の電位が上昇し、FET 101'のしき
い電圧が負の方向に深くなったと同様の現象が発生す
る。このことはすなわち、図3において、301あるい
は302であった入出力特性が、300に近づく事を意
味している。さらに、このVth 調整動作は、ノード4
01の電位がノード402の電位と等しくなるまで、す
なわち、図3において、300の特性が実現されるまで
続行されるため、動作点が最適な状態が実現されること
になる。なお、容量430および431はノード400
および401の電位を安定化させるために設けられてい
る。
【0025】以上述べたように、図4の回路を用いれ
ば、素子特性のばらつきに応じたバイアス電圧を自動的
に発生させることが可能となる。ノード402の電位を
他の図1に示した光受信回路のFET101のゲート電
極Gに与えるバイアス信号としてGin に入力してやれ
ば、オープンループ型プリアンプの動作点の最適化を容
易に行なうことができる。なお、フォトダイオード10
2’は必ずしも設ける必要は無い。また、フォトダイオ
ード102’への漏洩光を防ぐために一定電位に固定し
た金属膜で遮蔽してもよい。
ば、素子特性のばらつきに応じたバイアス電圧を自動的
に発生させることが可能となる。ノード402の電位を
他の図1に示した光受信回路のFET101のゲート電
極Gに与えるバイアス信号としてGin に入力してやれ
ば、オープンループ型プリアンプの動作点の最適化を容
易に行なうことができる。なお、フォトダイオード10
2’は必ずしも設ける必要は無い。また、フォトダイオ
ード102’への漏洩光を防ぐために一定電位に固定し
た金属膜で遮蔽してもよい。
【0026】図5は、図1に示した光受信回路のレイア
ウトパターンを示したもので、P型のBGはFET部か
ら取り出され、抵抗層RB503の一方の端子に接続さ
れると共に、コンタクトホール500を介して、配線層
501に接続される。配線層501は、例えば、プリア
ンプと同一基板上に形成されたPD、あるいは、ハイブ
リッド、別チップに形成されたPDに接続される。ま
た、RB503の他方の端子はVSS1 へ接続され、RL
504の一端はVCC2 へ、他端はFETのドレイン電極
511へ接続される。FETのチャネル上のゲート電極
512は、配線層502を介して、バイアス端子Gin
へ接続され、ソース電極513は、VSS2へ接続され
る。なお、抵抗層RB503、RL504は通常、イオ
ン打ち込み技術により形成可能である。
ウトパターンを示したもので、P型のBGはFET部か
ら取り出され、抵抗層RB503の一方の端子に接続さ
れると共に、コンタクトホール500を介して、配線層
501に接続される。配線層501は、例えば、プリア
ンプと同一基板上に形成されたPD、あるいは、ハイブ
リッド、別チップに形成されたPDに接続される。ま
た、RB503の他方の端子はVSS1 へ接続され、RL
504の一端はVCC2 へ、他端はFETのドレイン電極
511へ接続される。FETのチャネル上のゲート電極
512は、配線層502を介して、バイアス端子Gin
へ接続され、ソース電極513は、VSS2へ接続され
る。なお、抵抗層RB503、RL504は通常、イオ
ン打ち込み技術により形成可能である。
【0027】図5において、A−A'断面は、図2に示
した断面図と同様の形状を有している。B−B'断面に
ついては、その断面図を図6に示す。601はチャネル
層であり、その下には第2のゲート電極BGを形成する
不純物層602が形成される。603は、BG602へ
のオーミック接続を可能とするための高濃度層、604
は、高濃度層603とのオーミック接続用金属層であ
る。
した断面図と同様の形状を有している。B−B'断面に
ついては、その断面図を図6に示す。601はチャネル
層であり、その下には第2のゲート電極BGを形成する
不純物層602が形成される。603は、BG602へ
のオーミック接続を可能とするための高濃度層、604
は、高濃度層603とのオーミック接続用金属層であ
る。
【0028】図7には、本発明の他の実施例による光受
信回路の構成図を示す。図7において、701はガリウ
ム砒素基板上に形性されたMESFETであり、チャネ
ル上に形成される通常のゲート電極Gの他にチャネル下
に形成された第2のゲート電極BGを有している。70
2はフォトダイオード(PD)、703は電圧変換用抵
抗(RB)、704は負荷抵抗(RL)である。RB7
03の一端が出力端子に接続されている点を除いて図1
の光受信回路と同様の構成となっている。本実施例の光
受信回路は、RB703の一端を出力端子に接続するこ
とによりフィードバックループを設けたトランスインピ
ーダンス型プリアンプを構成している。この場合、オー
プンループ型プリアンプのように高いゲインを得ること
はできないが、FET701のBGに付随する寄生容量
が低減されるため、帯域特性はさらに改善される。
信回路の構成図を示す。図7において、701はガリウ
ム砒素基板上に形性されたMESFETであり、チャネ
ル上に形成される通常のゲート電極Gの他にチャネル下
に形成された第2のゲート電極BGを有している。70
2はフォトダイオード(PD)、703は電圧変換用抵
抗(RB)、704は負荷抵抗(RL)である。RB7
03の一端が出力端子に接続されている点を除いて図1
の光受信回路と同様の構成となっている。本実施例の光
受信回路は、RB703の一端を出力端子に接続するこ
とによりフィードバックループを設けたトランスインピ
ーダンス型プリアンプを構成している。この場合、オー
プンループ型プリアンプのように高いゲインを得ること
はできないが、FET701のBGに付随する寄生容量
が低減されるため、帯域特性はさらに改善される。
【0029】図8は、さらに、差動型のプリアンプに本
発明を適用した場合の一実施例の回路構成を示してい
る。
発明を適用した場合の一実施例の回路構成を示してい
る。
【0030】図8において、811は光信号が入力され
るフォトダイオード(PDA)、812はフォトダイオ
ード(PDB)、823および824は電圧変換用抵抗
(RB)、813および814は、フォトダイオード8
11、812からの信号をチャネル下に形成されたゲー
ト電極BGで受けるFET、821および822はFE
T823、824の負荷となる抵抗である。また、81
5は定電流源を構成するFETである。
るフォトダイオード(PDA)、812はフォトダイオ
ード(PDB)、823および824は電圧変換用抵抗
(RB)、813および814は、フォトダイオード8
11、812からの信号をチャネル下に形成されたゲー
ト電極BGで受けるFET、821および822はFE
T823、824の負荷となる抵抗である。また、81
5は定電流源を構成するFETである。
【0031】FET813、814、815および負荷
抵抗821、822は回路は作動回路を構成しており、
出力は、FET813のドレイン電極と負荷抵抗821
の接続点、または、FET814のドレイン電極と負荷
抵抗822の接続点より得られる。抵抗825、826
および827からなる回路は、FET813および81
4のチャネル上のゲート電極へのバイアス供給用の回路
で、抵抗826の両端に発生する電位差をもつバイアス
電圧をがFET813および814のゲート電極Gに加
えられる。FET813および814のゲート電極Gに
与えられるバイアスの電位差は、PDA811に光が照
射されたときとされないときとで、ノード800および
801の電位関係が反転するように設定される。
抵抗821、822は回路は作動回路を構成しており、
出力は、FET813のドレイン電極と負荷抵抗821
の接続点、または、FET814のドレイン電極と負荷
抵抗822の接続点より得られる。抵抗825、826
および827からなる回路は、FET813および81
4のチャネル上のゲート電極へのバイアス供給用の回路
で、抵抗826の両端に発生する電位差をもつバイアス
電圧をがFET813および814のゲート電極Gに加
えられる。FET813および814のゲート電極Gに
与えられるバイアスの電位差は、PDA811に光が照
射されたときとされないときとで、ノード800および
801の電位関係が反転するように設定される。
【0032】図9は、図8の回路のレイアウトパターン
を示したもので、PDA811、PDB812がプリア
ンプと同一基板上に形成された場合において、PDA8
11に入射された光が、PDB812に悪影響を与えな
いよう差動回路に対して対称に配置してある。また、さ
らに、漏洩光の影響を避けるため、図9においては、P
DB812の上部に一定電位に固定された遮蔽用金属膜
900が設けてある。なお、図中BGA、BGBはそれ
ぞれFET813および814のチャネル層の下に形成
されるゲート電極BGを示している。
を示したもので、PDA811、PDB812がプリア
ンプと同一基板上に形成された場合において、PDA8
11に入射された光が、PDB812に悪影響を与えな
いよう差動回路に対して対称に配置してある。また、さ
らに、漏洩光の影響を避けるため、図9においては、P
DB812の上部に一定電位に固定された遮蔽用金属膜
900が設けてある。なお、図中BGA、BGBはそれ
ぞれFET813および814のチャネル層の下に形成
されるゲート電極BGを示している。
【0033】なお、PDB812は、ダミーのフォトダ
イオードであり、特にこれを設けなくても本回路を動作
させることは可能である。
イオードであり、特にこれを設けなくても本回路を動作
させることは可能である。
【0034】図10は、本発明の光受信回路のさらに他
の実施例を示す構成図である。本実施例は、FETのチ
ャネル層の上に形成されたゲート電極でフォトダイオー
ド(PD)1002からの信号を受け、チャネル層の下
に形成された第2のゲート電極(BG)にバイアスが与
えられる点のみ図1の光受信回路と相違している。フォ
トダイオード1002、電圧変換用抵抗1003、負荷
抵抗1004の機能は図1の光受信回路と同様である。
本実施例では、PD1002に付随する寄生容量の低減
は期待できないが、FET1001のBGにバイアス電
位を印加することで、オープンループゲイン型アンプの
高いゲインを維持しつつ安定動作を可能としたものであ
る。
の実施例を示す構成図である。本実施例は、FETのチ
ャネル層の上に形成されたゲート電極でフォトダイオー
ド(PD)1002からの信号を受け、チャネル層の下
に形成された第2のゲート電極(BG)にバイアスが与
えられる点のみ図1の光受信回路と相違している。フォ
トダイオード1002、電圧変換用抵抗1003、負荷
抵抗1004の機能は図1の光受信回路と同様である。
本実施例では、PD1002に付随する寄生容量の低減
は期待できないが、FET1001のBGにバイアス電
位を印加することで、オープンループゲイン型アンプの
高いゲインを維持しつつ安定動作を可能としたものであ
る。
【0035】図11には、FET1001の断面構造図
を示す。図11において、1100は反絶縁性ガリウム
砒素基板、1101はソース電極のオーミック接続用N
型の高能度不純物層、1102はドレイン電極のオーミ
ック接続用N型の高能度不純物層、1103はN型チャ
ネル層、1104はチャネル層203下に形成され第2
のゲート電極BGを構成するP型の不純物層である。本
実施例では、FET1001のBGは単なるバイアス印
加用として使用するため、第1の実施例のように、微細
化する必要はない。
を示す。図11において、1100は反絶縁性ガリウム
砒素基板、1101はソース電極のオーミック接続用N
型の高能度不純物層、1102はドレイン電極のオーミ
ック接続用N型の高能度不純物層、1103はN型チャ
ネル層、1104はチャネル層203下に形成され第2
のゲート電極BGを構成するP型の不純物層である。本
実施例では、FET1001のBGは単なるバイアス印
加用として使用するため、第1の実施例のように、微細
化する必要はない。
【0036】図12は、図10の回路の一部のレイアウ
トパターンを示したものであり、断面A−A'は図11
と、断面B−B'は図6と同様の断面図となる。
トパターンを示したものであり、断面A−A'は図11
と、断面B−B'は図6と同様の断面図となる。
【0037】図13は、図10に示す光受信回路の変形
例を示す構成図である。図13において、1301はF
ETであり、チャネル上に形成される通常のゲート電極
Gの他にチャネル下に形成された第2のゲート電極BG
を有している。1302はフォトダイオード(PD)、
1303は電圧変換用抵抗(RB)、1304は負荷抵
抗(RL)である。RB1303の一端が出力端子に接
続されている点を除いて図10の光受信回路と同様の構
成となっている。本回路によれば、Gin よりFET1
301のBGに与えられるバイアス電圧を制御すること
によって、素子特性ばらつきに応じて動作点を変えるこ
とが可能なトランスインピーダンス型プリアンプを実現
することができる。
例を示す構成図である。図13において、1301はF
ETであり、チャネル上に形成される通常のゲート電極
Gの他にチャネル下に形成された第2のゲート電極BG
を有している。1302はフォトダイオード(PD)、
1303は電圧変換用抵抗(RB)、1304は負荷抵
抗(RL)である。RB1303の一端が出力端子に接
続されている点を除いて図10の光受信回路と同様の構
成となっている。本回路によれば、Gin よりFET1
301のBGに与えられるバイアス電圧を制御すること
によって、素子特性ばらつきに応じて動作点を変えるこ
とが可能なトランスインピーダンス型プリアンプを実現
することができる。
【0038】図14には、図10の回路を用いて差動回
路を構成した光受信回路の構成図を示す。図14におい
て、作動回路は、FET1413、1414、1415
および負荷抵抗1421、1422により構成される。
FET1413のチャネル層上のゲート電極には、フォ
トダイオード1411に入力された光信号に応じた電圧
信号が加えられる。また、FET1414のチャネル層
上のゲート電極には、フォトダイオード1412および
電圧変換用抵抗1424で構成されるダミー回路からの
信号が接続されている。抵抗1425、1426、およ
び1427は、バイアス発生用の回路で、FET141
3、1414のBGに与えられるバイアス電圧は、抵抗
1426の両端に発生する電位差に等しい電位差を有し
ている。これにより、フォトダイオード1414に光が
照射された場合、ノード1400、1401の電位関係
を反転させて、ノード1400または1401より入力
光信号に応じた出力を得ている。本実施例においても図
8に示した実施例と同様に、フォトダイオード1412
を省略することができる。
路を構成した光受信回路の構成図を示す。図14におい
て、作動回路は、FET1413、1414、1415
および負荷抵抗1421、1422により構成される。
FET1413のチャネル層上のゲート電極には、フォ
トダイオード1411に入力された光信号に応じた電圧
信号が加えられる。また、FET1414のチャネル層
上のゲート電極には、フォトダイオード1412および
電圧変換用抵抗1424で構成されるダミー回路からの
信号が接続されている。抵抗1425、1426、およ
び1427は、バイアス発生用の回路で、FET141
3、1414のBGに与えられるバイアス電圧は、抵抗
1426の両端に発生する電位差に等しい電位差を有し
ている。これにより、フォトダイオード1414に光が
照射された場合、ノード1400、1401の電位関係
を反転させて、ノード1400または1401より入力
光信号に応じた出力を得ている。本実施例においても図
8に示した実施例と同様に、フォトダイオード1412
を省略することができる。
【0039】なお、以上述べた実施例では、FETとし
て主にエンハンスメト型FETを用いて説明したが、本
発明はこれに限るものではなく、エンハンスメント型、
デプレッション型いずれの型のFETを用いて構成して
も構わない。また、本発明の範囲内において種々の変更
を加えられることはいうまでもない。
て主にエンハンスメト型FETを用いて説明したが、本
発明はこれに限るものではなく、エンハンスメント型、
デプレッション型いずれの型のFETを用いて構成して
も構わない。また、本発明の範囲内において種々の変更
を加えられることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、プリアンプを構成する
FETの素子特性の製造上のばらつきによる動作点の変
動を補償し、安定なゲインを得ることが可能である。さ
らに、帯域特性が良好で高速信号処理に優れた光受信回
路を実現することができる。
FETの素子特性の製造上のばらつきによる動作点の変
動を補償し、安定なゲインを得ることが可能である。さ
らに、帯域特性が良好で高速信号処理に優れた光受信回
路を実現することができる。
【図1】本発明の一実施例による光受信回路の構成図。
【図2】本発明に用いられるFETのデバイス構造を示
す断面図。
す断面図。
【図3】本発明の動作説明図。
【図4】本発明の一実施例によるバイアス供給回路の構
成図。
成図。
【図5】本発明の一実施例による光受信回路のレイアウ
ト図。
ト図。
【図6】本発明の一実施例による光受信回路の断面図。
【図7】本発明の他の実施例による光受信回路の構成
図。
図。
【図8】本発明のさらに他の実施例による光受信回路の
構成図。
構成図。
【図9】図8に示す光受信回路のレイアウト図。
【図10】本発明の他の実施例による光受信回路の構成
図。
図。
【図11】図10に示す光受信回路を構成するFETの
デバイス構造を示す断面図。
デバイス構造を示す断面図。
【図12】図10に示す光受信回路のレイアウト図。
【図13】本発明の他の実施例による光受信回路の構成
図。
図。
【図14】本発明の他の実施例による光受信回路の構成
図。
図。
【図15】従来の光受信回路の構成図。
101…接合型電界効果トランジスタ(FET)、102
…フォトダイオード、103…電圧変換用抵抗、104
…負荷抵抗、200…反絶縁性基板、201、202…
高濃度不純物層、203…チャネル層、204…チャネ
ル下部ゲート電極、205…ソース電極、206…チャ
ネル上部ゲート電極、207…D…ドレイン電極。
…フォトダイオード、103…電圧変換用抵抗、104
…負荷抵抗、200…反絶縁性基板、201、202…
高濃度不純物層、203…チャネル層、204…チャネ
ル下部ゲート電極、205…ソース電極、206…チャ
ネル上部ゲート電極、207…D…ドレイン電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 寛樹 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (18)
- 【請求項1】光信号を受信し、該光信号に応じた電気信
号を出力する光−電気信号変換手段と、該光−電気信号
変換手段の出力が接続される第1のゲート電極と、素子
特性のバラツキに応じたバイアス信号が入力される第2
のゲート電極とを備え、ドレイン電極が出力端子に接続
された電界効果トランジスタとを有することを特徴とす
る光受信回路。 - 【請求項2】前記電界効果トランジスタはガリウム砒素
基板上に形成され、前記第1のゲート電極が前記電界効
果トランジスタのチャネル層の下部に形成され、前記第
2のゲート電極が前記チャネル層の上部に形成されたこ
とを特徴とする請求項1記載の光受信回路。 - 【請求項3】前記第1のゲート電極は前記チャネル層と
は異なる導電型の不純物層からなり、前記第2のゲート
電極は前記チャネル層上にショットキー接合を形成して
設けられた金属層からなることを特徴とする請求項2記
載の光受信回路。 - 【請求項4】前記電界効果トランジスタはガリウム砒素
基板上に形成され、前記第1のゲート電極が前記電界効
果トランジスタのチャネル層の上部に形成され、前記第
2のゲート電極が前記チャネル層の下部に形成されたこ
とを特徴とする請求項1記載の光受信回路。 - 【請求項5】前記第1のゲート電極は前記チャネル層上
にショットキー接合を形成して設けられた金属層からな
り、前記第2のゲート電極は前記チャネル層とは異なる
導電型の不純物層からなることを特徴とする請求項4記
載の光受信回路。 - 【請求項6】前記光−電気信号変換手段は、カソードが
第1の電源に接続され、アノードが前記電界効果トラン
ジスタの第1のゲート電極に接続されたフォトダイオー
ドと、一端が前記フォトダイオードのアノードに接続さ
れ、他端が第2の電源に接続された抵抗とを含んでなる
ことを特徴とする請求項1乃至5記載の光受信回路。 - 【請求項7】前記光−電気信号変換手段は、カソードが
第1の電源に接続され、アノードが前記電界効果トラン
ジスタの第1のゲート電極に接続されたフォトダイオー
ドと、一端が前記フォトダイオードのアノードに接続さ
れ、他端が出力に接続された抵抗とを含んでなることを
特徴とする請求項1乃至5記載の光受信回路。 - 【請求項8】前記光−電気信号変換手段および前記電界
効果トランジスタを含んでなる回路部と等価なモニタ回
路と、基準となる電圧を発生する基準電圧発生回路と、
前記モニタ回路および基準電圧発生回路の出力を受け、
一方の出力を前記モニタ回路を構成する電界効果トラン
ジスタの第1のゲート電極に接続した作動回路とを有
し、前記一方の出力を前記バイアス信号として用いるこ
とを特徴とする請求項1乃至7記載の光受信回路。 - 【請求項9】前記モニタ回路内のフォトダイオードに、
漏洩光を防止する一定電位に固定された遮蔽板を設けた
ことを特徴とする請求項8記載の光受信回路。 - 【請求項10】光信号を受信し、該光信号に応じた電気
信号を出力する光−電気信号変換手段と、該光−電気信
号変換手段と等価なモニタ回路と、2つのゲート電極を
備え第1のゲート電極に前記光−電気信号変換手段の出
力が接続され、第2のゲート電極に第1のバイアス電圧
が与えられた第1の電界効果トランジスタと、2つのゲ
ート電極を備え第1のゲート電極に前記モニタ回路の出
力が接続され、第2のゲート電極に第2のバイアス電圧
が与えられ、前記第1の電界効果トランジスタと共に作
動回路を構成する第2の電界効果トランジスタとを有
し、前記第1または第2の電界効果トランジスタのドレ
イン電極から出力を取り出すことを特徴とする光受信回
路。 - 【請求項11】前記第1及び第2の電界効果トランジス
タはガリウム砒素基板上に形成され、前記第1のゲート
電極が前記電界効果トランジスタのチャネル層の下部に
形成され、前記第2のゲート電極が前記チャネル層の上
部に形成されたことを特徴とする請求項10記載の光受
信回路。 - 【請求項12】前記第1及び第2の電界効果トランジス
タはガリウム砒素基板上に形成され、前記第1のゲート
電極が前記電界効果トランジスタのチャネル層の上部に
形成され、前記第2のゲート電極が前記チャネル層の下
部に形成されたことを特徴とする請求項10記載の光受
信回路。 - 【請求項13】前記光−電気信号変換手段は、カソード
が第1の電源に接続され、アノードが前記第1の電界効
果トランジスタの第1のゲート電極に接続されたフォト
ダイオードと、一端が前記フォトダイオードのアノード
に接続され、他端が第2の電源に接続された抵抗とを含
んでなることを特徴とする請求項10乃至12記載の光
受信回路。 - 【請求項14】前記モニタ回路はカソードが前記第1の
電源に接続され、アノードが前記第2の電界効果トラン
ジスタの第1のゲート電極に接続されたフォトダイオー
ドと、一端が前記フォトダイオードのアノードに接続さ
れ、他端が前記第2の電源に接続された抵抗とを含んで
なることを特徴とする請求項13記載の光受信回路。 - 【請求項15】前記光受信回路は同一の基板上に形成さ
れ、光−電気信号変換手段と前記モニタ回路は、前記第
1及び第2の電界効果トランジスタを介して対称に配置
されていることを特徴とする請求項14記載の光受信回
路。 - 【請求項16】前記モニタ回路内のフォトダイオード
は、一定電位に固定され漏洩光を防止する遮蔽手段を備
えてなることを特徴とする請求項14または15記載の
光受信回路。 - 【請求項17】前記モニタ回路は一端が前記第2の電界
効果トランジスタの第1のゲート電極に接続され他端が
前記第2の電源に接続された抵抗からなることを特徴と
する請求項13記載の光受信回路。 - 【請求項18】前記第1及び第2のバイアス電圧は、前
記光−電気信号変換手段への光入力の変化に応じて前記
第1及び第2の電界効果トランジスタのドレイン電極の
電位関係が反転するように定められることを特徴とする
請求項10ないし17記載の光受信回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29243892A JPH06152266A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 光受信回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29243892A JPH06152266A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 光受信回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06152266A true JPH06152266A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17781797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29243892A Pending JPH06152266A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 光受信回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06152266A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013065941A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-11 | Toshiba Corp | 受光回路 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP29243892A patent/JPH06152266A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013065941A (ja) * | 2011-09-15 | 2013-04-11 | Toshiba Corp | 受光回路 |
US8884208B2 (en) | 2011-09-15 | 2014-11-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Light receiving circuit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5592124A (en) | Integrated photodiode/transimpedance amplifier | |
US5095284A (en) | Subthreshold CMOS amplifier with wide input voltage range | |
KR100236395B1 (ko) | 광통신용 전치증폭기 | |
US4490735A (en) | Monolithic input stage of an optical receiver | |
JPH0548964B2 (ja) | ||
KR980012858A (ko) | 반도체증폭회로 | |
US3832644A (en) | Semiconductor electronic circuit with semiconductor bias circuit | |
US4173723A (en) | Photo detector input circuit | |
US7459976B2 (en) | Apparatus and method for biasing cascode devices in a differential pair using the input, output, or other nodes in the circuit | |
Schow et al. | A 1-Gb/s monolithically integrated silicon NMOS optical receiver | |
KR900008753B1 (ko) | 차동 증폭기 | |
US4419631A (en) | Integrated circuit amplifier functioning in class AB and incorporating CMOS (metal oxide semiconductor) technology | |
US5892220A (en) | Linearized feedback element for two-beam smart pixel receivers | |
US5475256A (en) | Opto-electronic integrated circuit | |
Qi et al. | A silicon NMOS monolithically integrated optical receiver | |
JPH06152266A (ja) | 光受信回路 | |
JPH0544847B2 (ja) | ||
US5682120A (en) | Differential amplifier circuit using lateral-type bipolar transistors with back gates | |
US20230291366A1 (en) | Transimpedance amplifier circuits and devices | |
JP3106436B2 (ja) | 光電子集積回路 | |
US5751183A (en) | Bipolar transistor circuit having a free collector | |
US6800915B2 (en) | Push-pull configurations for semiconductor device having a PN-Junction with a photosensitive region | |
US20080048753A1 (en) | Differential Reshaping Circuit | |
CN219718185U (zh) | 电子器件 | |
JP3106435B2 (ja) | 光電子集積回路 |