JPH0615161A - 油中水型マイクロエマルジョン及びそれを用いる紙又は紙製品の処理方法 - Google Patents

油中水型マイクロエマルジョン及びそれを用いる紙又は紙製品の処理方法

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JPH0615161A
JPH0615161A JP4309053A JP30905392A JPH0615161A JP H0615161 A JPH0615161 A JP H0615161A JP 4309053 A JP4309053 A JP 4309053A JP 30905392 A JP30905392 A JP 30905392A JP H0615161 A JPH0615161 A JP H0615161A
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JP
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water
metal salt
surfactant
microemulsion
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JP4309053A
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Leonardo Borgioli
ボルジオーリ レオナルド
Mauro Chiavarini
キアバリーニ マウロ
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Syremont SpA
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Syremont SpA
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    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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  • Colloid Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)分散相における水溶性アルカリ金属塩
及び/又はアルカリ土類金属塩の水性溶液、(b)連続
相における疎水性分散剤、(c)少なくとも1種の界面
活性剤、からなる油中水型マイクロエマルジョン。 【効果】 本発明の工程によって書籍(一枚づつ取り外
されることなしに)、絵画、写真、ドキュメント等の紙
製品をバルクにおいて処理することを可能とする。つま
り、紙繊維上にアルカリ化剤を迅速に堆積してすばやく
紙を脱酸化し、紙からよごれを除去する。また、特別な
設備を必要とせず、環境に適合し、容易で安価である。
また、使用された反応物質は環境に対して生態毒性物質
を放出しないで、リサイクルが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油中水型エマルジョン及
びそれを用いる紙又は紙製品の処理方法に関し、より詳
細には紙又は書籍、図面、絵画や印刷物等の紙製品を脱
酸化する紙又は紙製品の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、紙は時間の経過とともに変質することが知られてい
る。紙に変質をもたらす因子の内、最も重要な因子は紙
製品中に存在する酸である。このように紙製品中に酸が
存在するには幾つかの原因がある。例えば、(1)紙製
品の製造工程で使用した酸性の添加物又はその加水分解
物、(2)紙に吸着された大気汚染物質(例えば、SO
2 )の強酸への転化、(3)リグニンの変質(4)漂白
時又は自然放置により時間の経過とともに起こるセルロ
ース及びヘミセルロースの酸化等が挙げられる。
【0003】酸性紙においては、時間の経過とともに変
色(黄ばみ)したり、もろくなる等、一般に紙の機械的
性質が低下する。これらの作用は、紙が含有するリグニ
ンの量が多い場合により増大する。
【0004】紙製品の酸触媒による変質工程は脱酸化に
より阻止することができる。最も広く用いられている脱
酸化の方法は、紙のセルロース繊維上にアルカリ緩衝剤
を沈積させることを基礎としている(W. J. Barrow, Re
storation methods; Societyof American Archivists,
Richmond, Virginia, Oct. 27, 1942) 。つまり、その
シートを水酸化カルシウム溶液に浸漬し、酸を中和させ
る。続いて、余剰の水酸化カルシウムを炭酸水素塩溶液
により炭酸塩に変換する。紙の上に析出した炭酸塩はア
ルカリ残存物を一定時間供給し、紙及び環境からくる酸
を中和する。
【0005】この方法は、前もってシートを分けておか
なければならず、個々のシートを一枚ずつ処理し、乾燥
させなければならないので、書籍のバルク処理には適用
することができない。さらに、上記のような水溶液を用
いると、乾燥時にページがくっついたり、紙の繊維が膨
張したりする原因となる。
【0006】従って、紙の脱酸化の工程における開発
は、水溶性の溶液を使用せず、アルカリ緩衝剤を供給す
る物質を析出させる傾向であった。英国第218024
8号公開公報は、紙シート上に重合体フィルムを被覆す
る方法について開示しているが、この方法は紙製品を保
存するための費用がかかる。
【0007】また、米国特許第4522843号には、
塩基性の金属塩による懸濁剤を用いる方法及び不活性ハ
ロゲン化炭化水素と界面活性剤とを含有する溶液を用い
る方法が開示されているが、その方法は有害で汚染物質
となるハロゲン化炭化水素の使用が必要とされる。
【0008】さらに、米国特許第35676955号に
は酸性の書籍を後処理する方法が開示されている。この
方法によると、書籍をまず、アルカリ金属酸化物及びア
ルカリ土類金属酸化物からなる溶液又は懸濁液、及び有
機溶媒に浸漬する。次いで、最終保存処理のため、圧力
下、推進剤(フレオン12)により生じたアルカリ酸化
物の溶液又はアルカリ酸化物の混合溶液が使用される。
しかし、この方法には以下のような欠点がある。 (1)処理工程が2回となる、(2)インクのマイグレ
ーションが起こる、(3)環境に対して不適当なフレオ
ン(つまり、ハロゲン化炭化水素)を使用する等であ
る。
【0009】また、乾燥した書籍に45℃でジエチル亜
鉛蒸気を含浸させる方法(G. Kelly, Non aqueous deac
idification of Books and Paper in Conservation of
Library and Archive Materials and the Graphic Arts
(G. Petherbridge, ed.), London, Butterworths, 198
7, p117)がある。紙が通常の水分量を吸収している場
合、ジエチル亜鉛は酸を中和し、亜鉛酸化物に変換し、
アルカリ残存物を残す。しかし、この方法では、水とジ
エチル亜鉛との反応は非常に早いので、完全な前乾燥を
必要とし、この前乾燥は紙製品にダメージを引き起こす
ことがある。さらに、酸素の存在下、ジエチル亜鉛は爆
発しやすく、安全な状態での工程を注意深く制御しなけ
ればならない。
【0010】また、酸性の紙は気相中でも脱酸化するこ
とができる。このような方法は米国特許4619735
号に開示されており、メラミン誘導体のようなアミンを
用いる。しかし、この方法においては、アルカリ残存物
が減少し、さらに、紙の黄ばみを引き起こし、毒性の危
険を表す。従って本発明の目的は、従来から知られてい
る欠点を解消し、紙中に存在する酸、及び/又は環境か
らの汚染物質の作用に耐性のある紙製品を低コストで得
ることができる紙及びバルクにおける紙製品の脱酸化の
方法を提供することである。
【0011】本発明者らはアルカリ残存物を析出させる
ことができるマイクロエマルジョンを発明した。従っ
て、工程の最終段階で回収することができる界面活性剤
のみを使用することにより、容易に、低コストで環境に
適合する工程で紙を保護することができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明において、マイク
ロエマルジョンとは、水中油型又は油中水型の分散系を
意味する。また、油とは疎水性で、水と混合しない液体
を意味する。これらマイクロエマルジョンは非常に安定
であり、透明である。マイクロエマルジョンの安定性
は、分散された水滴の周りに安定化剤の単層を形成する
界面活性剤(及び多分補界面活性剤)を使用することに
より得られる。また、分散水滴が非常に小さい(50〜
1500Å)ために透明度が高い。
【0013】紙の脱酸化物質のための添加剤として油中
水型のマイクロエマルジョンを使用すると2つの利点が
ある。つまり、 (1)エマルジョン中に含有される水の量が少なくてす
むので、繊維の膨張を防止することができる。 (2)分散相が揮発性なので、乾燥段階の問題がない。
【0014】従って、本発明によれば、(a)分散相に
おける水溶性アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金
属塩の水溶液、(b)連続相における疎水性分散剤、
(c)少なくとも1種の界面活性剤からなる油中水型マ
イクロエマルジョンが提供される。
【0015】本発明におけるマイクロエマルジョンは、
(a)10-3〜10Mの水溶性アルカリ金塩属及びアル
カリ土類金属塩の水溶液を1〜30重量%、(b)分散
剤として疎水性有機溶媒を50〜95重量%、(c)少
なくとも1種の非イオン性又はイオン性界面活性剤を1
〜40重量%含有することが好ましい。さらに、(a)
10-2〜10-1Mの水溶性アルカリ金属塩及びアルカリ
土類金属塩の水溶液を5〜10重量%、(b)分散剤と
して疎水性有機溶媒を70〜90重量%、(c)1種の
界面活性剤を5〜25重量%、含有することがより好ま
しい。
【0016】なお、イオン性界面活性剤が使用される場
合、マイクロエマルジョンは1〜20重量%(界面活性
剤の使用量に基づく)の有機補界面活性剤が含有されて
いる可能性がある。本発明におけるマイクロエマルジョ
ンにおいては、水はアルカリ化剤のための媒体として作
用させるために使用される。従って、工程において使用
される水の量は最小限にとどめる。
【0017】本発明におけるマイクロエマルジョンに使
用されるアルカリ金属及びアルカリ土類金属の塩は、水
溶性であるI族及びII族の金属の酸化物、水酸化物、炭
酸塩及び重炭酸塩並びに二ほう酸塩(例えば、Na2
4 7 )とすることができる。好ましくは、Mg、N
a、Caを含有する化合物であり、より好ましくは、マ
グネシウム及びナトリウムの酸化物、炭酸塩及び重炭酸
塩、カルシウム及びマグネシウムの水酸化物である。
【0018】本発明におけるマイクロエマルジョンに使
用される疎水性有機溶媒は沸点が0〜160℃、好まし
くは50〜100℃の範囲である。具体的な溶媒として
は、シクロヘキサン、n−ヘプタン、n−ヘキサン又は
イソオクタンであり、好ましくはヘプタンである。本発
明におけるマイクロエマルジョン中に存在する界面活性
剤は系の界面張力を減少し、分散された小さな水滴を安
定化させるために使用される。
【0019】非イオン性界面活性剤の例としては、ポリ
エトキシ化された長鎖脂肪族アルコール、特に、 CH3-(CH2) n-CH2O-(CH2CH2O) m -CH2CH2OH (ここで、nは1〜50、mは1〜100である。)、
ポリオキシエチレンでモノエステル化された脂肪酸、特
に、ソルビトールモノエステル(モノパルミチン等)、
エトキシ化されたノニル−フェノール、特に、 CH3-(CH2)8 -C6H4O-(CH2CH2O) n-H (ここで、nは1〜100である。)が挙げられる。
【0020】イオン性界面活性剤の例としてはAOT
(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)及びSDS
(ラウリル硫酸ナトリウム)が挙げられる。非イオン性
界面活性剤を使用した場合、一種の界面活性剤を使用す
るだけで十分である。一方、イオン性界面活性剤を使用
した場合、界面まで到達し、界面張力を減少させる、イ
オン性界面活性剤によって発生した表面電荷の密度を増
加させる補界面活性剤を使用することが必要である。こ
のようにして、補界面活性剤は小さい水滴の分散を可能
とする。このような補界面活性剤としては、炭素数3〜
16の直鎖脂肪族アルコール、特に、n−ブタノール、
n−ヘプタノール、nヘキサノールが挙げられる。
【0021】このようにして得られる本発明のマイクロ
エマルジョンは紙の酸度を減少させるための酸性の紙の
処理に好適であり、経時的な変質をかなり遅延させ、機
械的特質を向上させることができる。また、本発明によ
れば、(i) アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属
塩の水溶液、疎水性分散剤及び界面活性剤を含む油中水
型マイクロエマルジョンに紙又は紙製品を浸漬して紙又
は紙製品にマイクロエマルジョンを含浸させ、(ii)溶媒
で洗浄して前記紙又は紙製品から前記界面活性剤を除去
し、(iii) 乾燥して前記紙又は紙製品から前記溶媒を除
去する工程を含んで紙製品を脱酸化する紙及び紙製品の
処理方法が提供される。
【0022】本発明の紙及び紙製品の処理方法に用いる
マイクロエマルジョンは、好ましくは、アルカリ金属塩
又はアルカリ土類金属の塩を含有する水溶液、疎水性溶
媒及び界面活性剤を攪拌することによって調製すること
ができる。そして、紙へのマイクロエマルジョンの含浸
は室温(25℃)で行う。この際のマイクロエマルジョ
ンと紙との重量比は1:1〜50:1の範囲であり、好
ましくは2:1〜20:1である。
【0023】また、マイクロエマルジョンを含浸した紙
の洗浄は溶媒、例えば、n−ヘプタン等の無極性溶媒又
はエタノール等のアルコールによって行う。さらに、得
られた処理紙を0〜80℃、好ましくは25〜60℃の
範囲の温度で乾燥させる。処理の評価はpH値及び紙の
アルカリ残存物の測定によって行う。
【0024】このように、本発明の方法により、浸透
後、紙を溶媒により洗浄し、50℃でオーブン乾燥して
得られた紙のpH値及びアルカリ残存物値は、高い脱酸
化率を示している。
【0025】従って、本発明の工程によって書籍(一枚
づつ取り外されることなしに)、絵画、写真、ドキュメ
ント等の紙製品をバルクにおいて処理することを可能と
する。つまり、紙繊維上にアルカリ化剤を迅速に堆積し
てすばやく紙を脱酸化し、紙からよごれを除去する。
【0026】本発明の方法は、セルロース系の紙及びパ
ルプ含有紙の脱酸化に好適である。また本発明の方法
は、特別な設備を必要とせず、環境に適合し、容易で安
価である。また、使用された反応物質は環境に対して生
態毒性物質を放出しないで、リサイクルが可能である。
【0027】
【実施例】本発明をさらに理解し、実施するために以下
に図面に基づいて説明するが、本実施例に限定されるも
のではない。pH値及び青色帯での反射率(Z%)はDa
vid N. S. によって説明された方法により測定した。
【0028】実施例1 油中水型マイクロエマルジョンを、以下の成分を混合す
ることにより調製した。 ヘプタン 77重量% ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 15重量% 5%の炭酸水素ナトリウム水溶液 8重量% pH5.7の純セルロースのホワットマン紙のシートを
マイクロエマルジョンに室温(25℃)で1時間浸し
た。マイクロエマルジョンの紙に対する重量比は5:1
であった。
【0029】次いで、このように処理した紙をエタノー
ルで洗浄し、さらに、空気循環型オーブン内で50℃、
30分間乾燥した。以下に得られた紙の測定結果を示
す。 pH=10.0 堆積したアルカリ残存物0.10%(紙重量を基準と
し、CaCO3 量の%で表した。)
【0030】実施例2 油中水型マイクロエマルジョンを、以下の成分を混合す
ることにより調製した。 ヘプタン 80.0重量% ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 11.5重量% 4%の炭酸水素ナトリウム水溶液 8.5重量% pH5.7の純セルロースのホワットマン紙のシートを
マイクロエマルジョンに室温(25℃)で1時間浸し
た。マイクロエマルジョンの紙に対する重量比は5:1
であった。
【0031】次いで、このように処理した紙をエタノー
ルで洗浄し、さらに、空気循環型オーブン内で50℃、
30分間乾燥した。以下に得られた紙の測定結果を示
す。 pH=9.5 堆積したアルカリ残存物0.15%(紙重量を基準と
し、CaCO3 量の%で表した。)
【0032】実施例3 油中水型マイクロエマルジョンを、以下の成分を混合す
ることにより調製した。 ヘプタン 80.0重量% ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 11.5重量% 4%の炭酸水素ナトリウム水溶液 8.5重量% pH5.1、目で見て黄ばんでいたパルプ含有紙シート
をマイクロエマルジョンに室温(25℃)で1時間浸し
た。マイクロエマルジョンの紙に対する重量比は5:1
であった。
【0033】次いで、このように処理した紙をエタノー
ルで洗浄し、さらに、空気循環型オーブン内で50℃、
30分間乾燥した。以下に得られた紙の測定結果を示
す。 pH=8.6 青範囲での反射率(Z%)57 得られた紙を、紙の老化を促進する原因として知られて
いる以下の状態にさらした。つまり、紙を相対湿度50
%、90℃のオーブン内に保管した。
【0034】このような状況下で一週間保管した場合、
紙は自然老化の147〜420年に対応する変質率とな
る。その結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】実施例4 油中水型マイクロエマルジョンを、以下の成分を混合す
ることにより調製した。 ヘプタン 80.0重量% ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 11.5重量% 4%の炭酸水素ナトリウム水溶液 8.5重量% 書籍(pH5.1の束ねたシート)をマイクロエマルジ
ョンに室温(25℃)で1時間浸した。マイクロエマル
ジョンの書籍に対する重量比は2:1であった。
【0037】次いで、このように処理した紙をエタノー
ルで洗浄し、さらに、室温で風乾した。処理した書籍の
pHは7.2であった。
【0038】実施例5 油中水型マイクロエマルジョンを、以下の成分を混合す
ることにより調製した。 ヘプタン 67.5重量% LIALET125/2R (ジエトキシ化されたC12
H及びCO15H) 22.5重量% 4%の炭酸水素マグネシウム水溶液 10.0重量% pH5.7の純セルロースのホワットマン紙のシートを
マイクロエマルジョンに室温(25℃)で1時間浸し
た。マイクロエマルジョンの紙に対する重量比は5:1
であった。
【0039】次いで、このように処理した紙をエタノー
ルで洗浄し、さらに、空気循環型オーブン内で50℃、
30分間乾燥した。以下に得られた紙の測定結果を示
す。 pH=9.8 堆積したアルカリ残存物0.11%(紙重量を基準と
し、CaCO3 量の%で表した。)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)分散相における水溶性アルカリ金
    属塩及び/又はアルカリ土類金属塩の水性溶液、 (b)連続相における疎水性分散剤、 (c)少なくとも1種の界面活性剤からなる油中水型マ
    イクロエマルジョン。
  2. 【請求項2】 (a)10-3〜10Mの水溶性アルカリ
    金塩属及びアルカリ土類金属塩の水性溶液を1〜30重
    量%、 (b)分散剤として疎水性有機溶媒を50〜95重量
    %、 (c)少なくとも1種の非イオン性又はイオン性界面活
    性剤を1〜40重量%含有する請求項1記載の油中水型
    マイクロエマルジョン。
  3. 【請求項3】 (a)10-2〜10-1Mの水溶性アルカ
    リ金属塩及びアルカリ土類金属塩の水性溶液を5〜10
    重量%、 (b)分散剤として疎水性有機溶媒を70〜90重量
    %、 (c)界面活性剤を5〜25重量%、含有する請求項1
    又は2に記載の油中水型マイクロエマルジョン。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属又はアルカリ土類金属が水
    溶性であるI族及びII族の金属の酸化物、水酸化物、炭
    酸塩並びに二ほう酸塩である請求項1〜3のいづれかに
    記載の油中水型マイクロエマルジョン。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩
    がマグネシウム及びナトリウムの炭酸塩及び重炭酸塩、
    カルシウム及びマグネシウムの水酸化物である請求項4
    に記載の油中水型マイクロエマルジョン。
  6. 【請求項6】 疎水性有機溶媒の沸点が0〜160℃の
    範囲である請求項1〜5のいづれかに記載の油中水型マ
    イクロエマルジョン。
  7. 【請求項7】 疎水性有機溶媒がヘプタンである請求項
    6に記載の油中水型マイクロエマルジョン。
  8. 【請求項8】 界面活性剤がポリエトキシ化された長鎖
    脂肪族アルコール、ポリオキシエチレンでモノエステル
    化された脂肪酸、又はエトキシ化されたノニル−フェノ
    ールから選択される非イオン性界面活性剤である請求項
    1〜7のいづれかに記載の油中水型マイクロエマルジョ
    ン。
  9. 【請求項9】 界面活性剤が(C8 −C20)−アルキル
    硫酸塩であるイオン性界面活性剤である請求項1記載の
    油中水型マイクロエマルジョン。
  10. 【請求項10】 界面活性剤が補界面活性剤を含む請求
    項9記載の油中水型マイクロエマルジョン。
  11. 【請求項11】 補界面活性剤が炭素数3〜16である
    直鎖脂肪族アルコールである請求項10記載の油中水型
    マイクロエマルジョン。
  12. 【請求項12】 (i) アルカリ金属塩及び/又はアルカ
    リ土類金属塩の水性溶液、疎水性分散剤及び界面活性剤
    を含む油中水型マイクロエマルジョンに紙又は紙製品を
    浸漬して紙又は紙製品にマイクロエマルジョンを含浸さ
    せ、(ii)溶媒で洗浄して前記紙又は紙製品から前記界面
    活性剤を除去し、(iii) 乾燥して前記紙又は紙製品から
    前記溶媒を除去する工程を含んで紙製品を脱酸化する紙
    及び紙製品の処理方法。
  13. 【請求項13】 マイクロエマルジョンと紙との重量比
    を1:1〜50:1の範囲とする請求項12記載の紙及
    び紙製品の処理方法。
  14. 【請求項14】 マイクロエマルジョンと紙との重量比
    を2:1〜20:1の範囲とする請求項13記載の紙及
    び紙製品の処理方法。
  15. 【請求項15】 紙の洗浄を無極性溶媒で行う請求項1
    2〜14のいづれかに記載の紙及び紙製品の処理方法。
JP4309053A 1991-11-20 1992-11-18 油中水型マイクロエマルジョン及びそれを用いる紙又は紙製品の処理方法 Pending JPH0615161A (ja)

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ITMI913102A IT1252006B (it) 1991-11-20 1991-11-20 Microemulsioni di acqua in olio e loro impiego nel trattamento di carta
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JP2007525554A (ja) * 2003-06-30 2007-09-06 ロウステック プロプライエタリー リミテッド マイクロ及びナノスケールでの物質の位置特異的な沈着のための帯電したエマルション

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