JPH06148218A - 流向・流速計 - Google Patents
流向・流速計Info
- Publication number
- JPH06148218A JPH06148218A JP32733292A JP32733292A JPH06148218A JP H06148218 A JPH06148218 A JP H06148218A JP 32733292 A JP32733292 A JP 32733292A JP 32733292 A JP32733292 A JP 32733292A JP H06148218 A JPH06148218 A JP H06148218A
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- JP
- Japan
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- scale
- grating
- wind
- swing
- pitch
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本体に対し、揺動可能に支持された流体受体
12と、前記流体受体12に連動する揺動スケール18
及び前記揺動スケール18の揺動方向及び揺動量を検出
する固定スケール20を有するエンコーダ16と、を備
えたことを特徴とする流向・流速計。 【効果】 流体受体に流体を当てることにより該流体受
体を傾け、その傾き方向及び傾き度より流向及び風速を
検出することとしたので、回転体を用いずしかも高精度
の流向、風速検出を行うことができる。
12と、前記流体受体12に連動する揺動スケール18
及び前記揺動スケール18の揺動方向及び揺動量を検出
する固定スケール20を有するエンコーダ16と、を備
えたことを特徴とする流向・流速計。 【効果】 流体受体に流体を当てることにより該流体受
体を傾け、その傾き方向及び傾き度より流向及び風速を
検出することとしたので、回転体を用いずしかも高精度
の流向、風速検出を行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流向・流速計、特に2次
元方向への変位を検出可能なエンコーダを用いた流向・
流速計に関する。
元方向への変位を検出可能なエンコーダを用いた流向・
流速計に関する。
【0002】
【従来の技術】各種気象条件等の観察を行うため、風向
・風速計、或いは海流計測器などの流向・流速計が重要
な役割を果たしており、特に海洋、あるいは航空産業に
おいては、小型でしかも高精度の流向・流速計が要求さ
れる。従来の小型流向・流速計としては、矢羽根状の流
向計、及びプロペラ状の流速計を組合せたものが主体で
あった。
・風速計、或いは海流計測器などの流向・流速計が重要
な役割を果たしており、特に海洋、あるいは航空産業に
おいては、小型でしかも高精度の流向・流速計が要求さ
れる。従来の小型流向・流速計としては、矢羽根状の流
向計、及びプロペラ状の流速計を組合せたものが主体で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の一
般的な流向・流速計は、流向計及び流速計ともに回転部
分を含み、塵埃、砂等に弱く、さらに回転部分の摩耗等
により測定精度が低下するという課題があった。これら
の課題は、流向・流速計が屋外で使用され、特に海岸、
海洋、山岳地帯等、厳しい自然環境の下で使用された場
合に極めて大きな問題となってしまう。本発明は前記従
来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は耐
久性、使用性にすぐれ、しかも高精度な流向・流速計を
提供することにある。
般的な流向・流速計は、流向計及び流速計ともに回転部
分を含み、塵埃、砂等に弱く、さらに回転部分の摩耗等
により測定精度が低下するという課題があった。これら
の課題は、流向・流速計が屋外で使用され、特に海岸、
海洋、山岳地帯等、厳しい自然環境の下で使用された場
合に極めて大きな問題となってしまう。本発明は前記従
来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は耐
久性、使用性にすぐれ、しかも高精度な流向・流速計を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1にかる流向・流速計は、本体に対
し、揺動可能に支持された流体受体と、前記流体受体に
連動する揺動スケール及び前記揺動スケールの揺動方向
及び揺動量を検出する固定スケールを有するエンコーダ
と、を備えたことを特徴とする。また、請求項2記載の
流向・流速計は、前記エンコーダが、マトリックス状に
島状第一格子が形成された揺動スケールと、前記揺動ス
ケールに対し二次元方向に相対移動可能に並列配置さ
れ、十字状に相直交する第二格子が形成される固定スケ
ールと、を含むことを特徴とする。
に、本発明の請求項1にかる流向・流速計は、本体に対
し、揺動可能に支持された流体受体と、前記流体受体に
連動する揺動スケール及び前記揺動スケールの揺動方向
及び揺動量を検出する固定スケールを有するエンコーダ
と、を備えたことを特徴とする。また、請求項2記載の
流向・流速計は、前記エンコーダが、マトリックス状に
島状第一格子が形成された揺動スケールと、前記揺動ス
ケールに対し二次元方向に相対移動可能に並列配置さ
れ、十字状に相直交する第二格子が形成される固定スケ
ールと、を含むことを特徴とする。
【0005】請求項3記載の流向・流速計は、前記揺動
スケールの第一格子が反射式島状格子よりなり、また固
定スケールには透過式十字状第二格子と、第二格子の外
周部に設けられた透過式第三格子が設けられ、前記透過
式十字状第二格子の裏面に発光素子が、また透過式第三
格子の裏面に受光素子が設けられたことを特徴とする。
請求項4記載の流向・流速計は、前記エンコーダがX軸
方向とY軸方向とにそれぞれ平行な線状の透明面と反射
面とが交互に繰り返してなる縞状格子が形成された揺動
スケールと、前記揺動スケールに対し二次元方向に相対
移動可能に平行配置され、前記縞状格子へ光を出射する
出射スリットと、前記縞状格子を介した光が入射する入
射スリットと、を有する固定スケールと、前記固定スケ
ールの出射スリット形成位置の裏面に設けられた発光素
子と、前記固定スケールの入射スリット形成位置の裏面
に設けられた受光素子と、を備え、前記揺動スケールに
形成された縞状格子の隣接する透明面と反射面とを合せ
た1パターンのピッチにおいて、揺動スケールの中心の
ピッチから外側のピッチに向かうに従って、1ピッチ中
の反射面の占める割合が一定の比率で増加、或いは減少
して形成されたことを特徴とする。
スケールの第一格子が反射式島状格子よりなり、また固
定スケールには透過式十字状第二格子と、第二格子の外
周部に設けられた透過式第三格子が設けられ、前記透過
式十字状第二格子の裏面に発光素子が、また透過式第三
格子の裏面に受光素子が設けられたことを特徴とする。
請求項4記載の流向・流速計は、前記エンコーダがX軸
方向とY軸方向とにそれぞれ平行な線状の透明面と反射
面とが交互に繰り返してなる縞状格子が形成された揺動
スケールと、前記揺動スケールに対し二次元方向に相対
移動可能に平行配置され、前記縞状格子へ光を出射する
出射スリットと、前記縞状格子を介した光が入射する入
射スリットと、を有する固定スケールと、前記固定スケ
ールの出射スリット形成位置の裏面に設けられた発光素
子と、前記固定スケールの入射スリット形成位置の裏面
に設けられた受光素子と、を備え、前記揺動スケールに
形成された縞状格子の隣接する透明面と反射面とを合せ
た1パターンのピッチにおいて、揺動スケールの中心の
ピッチから外側のピッチに向かうに従って、1ピッチ中
の反射面の占める割合が一定の比率で増加、或いは減少
して形成されたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明にかかる流向・流速計は、揺動可能な流
体受体で流体を受けるため、該流体の方向及び強さに応
じて該流体受体が傾く。この流体受体の傾き量及び方向
は、エンコーダの揺動スケールに伝えられ、該揺動スケ
ールの変位方向及び変位量は固定スケールにより検出さ
れる。このように本発明にかかる流向・流速計によれ
ば、回転体を含まず、単に流体受体の揺動のみで流向及
び流速を検出することができる。
体受体で流体を受けるため、該流体の方向及び強さに応
じて該流体受体が傾く。この流体受体の傾き量及び方向
は、エンコーダの揺動スケールに伝えられ、該揺動スケ
ールの変位方向及び変位量は固定スケールにより検出さ
れる。このように本発明にかかる流向・流速計によれ
ば、回転体を含まず、単に流体受体の揺動のみで流向及
び流速を検出することができる。
【0007】また、エンコーダとして、固定スケールに
十字状格子が設けられており、一方揺動スケールにはマ
トリックス状の島状格子を設けたものを用いることが好
適である。この場合、十字状第二格子の一方向の格子が
島状第一格子のマトリックスの行方向に対応し、その方
向への移動量を検出する。また、十字状第二格子の他方
向への格子が島状第一格子のマトリックスの列方向に対
応し、その方向への移動量を検出する。
十字状格子が設けられており、一方揺動スケールにはマ
トリックス状の島状格子を設けたものを用いることが好
適である。この場合、十字状第二格子の一方向の格子が
島状第一格子のマトリックスの行方向に対応し、その方
向への移動量を検出する。また、十字状第二格子の他方
向への格子が島状第一格子のマトリックスの列方向に対
応し、その方向への移動量を検出する。
【0008】また、エンコーダとして、揺動スケールに
X軸とY軸方向にそれぞれ平行な線状の透明面と反射面
とからなる縞状格子が形成することが好適である。すな
わち、前記縞状格子が中心のピッチから外側のピッチに
向かうに従って、1ピッチ中の反射面の占める割合が一
定の比率で増加、或いは減少して構成されているため、
ピッチ幅及び増加或いは減少する反射面の比率を調整す
ることにより、変位量に応じ受光素子による受光量が前
記比率に対応して変化するため、ダイナミックレンジの
大きなアナログ信号による変位検出が可能となり、回路
構成がシンプルで高感度、高精度の安価な光電型エンコ
ーダを得ることが可能となる。
X軸とY軸方向にそれぞれ平行な線状の透明面と反射面
とからなる縞状格子が形成することが好適である。すな
わち、前記縞状格子が中心のピッチから外側のピッチに
向かうに従って、1ピッチ中の反射面の占める割合が一
定の比率で増加、或いは減少して構成されているため、
ピッチ幅及び増加或いは減少する反射面の比率を調整す
ることにより、変位量に応じ受光素子による受光量が前
記比率に対応して変化するため、ダイナミックレンジの
大きなアナログ信号による変位検出が可能となり、回路
構成がシンプルで高感度、高精度の安価な光電型エンコ
ーダを得ることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を
説明する。図1には本発明の一実施例にかかる流向・流
速計としての風向・風速計が示されている。同図に示す
風向・風速計は、ハウジング10の上面略中央部に揺動
自在に立設された風受体12と、該風受体12より下方
に伸びる揺動軸14の下端に設けられたエンコーダ16
よりなり、該エンコーダ16は揺動スケール18と、該
揺動スケール18と対向配置された固定スケール20を
備える。
説明する。図1には本発明の一実施例にかかる流向・流
速計としての風向・風速計が示されている。同図に示す
風向・風速計は、ハウジング10の上面略中央部に揺動
自在に立設された風受体12と、該風受体12より下方
に伸びる揺動軸14の下端に設けられたエンコーダ16
よりなり、該エンコーダ16は揺動スケール18と、該
揺動スケール18と対向配置された固定スケール20を
備える。
【0010】そして、前記固定スケール20はハウジン
グ10の略中央に配置された保持板22上に固定されて
いる。保持板22上面とハウジング10にかこまれた部
分にはダンピングオイル24が充填されている。また、
前記揺動軸14は、円板状の板バネ26により支持され
ている。一方、ハウジング10の下部は、その側壁28
が透明なプラスチックで形成されており、内部には風向
・風速表示板30が設けられている。そして、該表示板
30の上面には図2に示すように風向、風速がそれぞれ
表示される。このため、風向、風速はそれぞれ透明プラ
スチック側壁28を介して目視することが可能である。
グ10の略中央に配置された保持板22上に固定されて
いる。保持板22上面とハウジング10にかこまれた部
分にはダンピングオイル24が充填されている。また、
前記揺動軸14は、円板状の板バネ26により支持され
ている。一方、ハウジング10の下部は、その側壁28
が透明なプラスチックで形成されており、内部には風向
・風速表示板30が設けられている。そして、該表示板
30の上面には図2に示すように風向、風速がそれぞれ
表示される。このため、風向、風速はそれぞれ透明プラ
スチック側壁28を介して目視することが可能である。
【0011】ハウジング10の下端には支柱32が固定
されており、該支柱32の下部は三脚34に設置されて
いる。尚、支柱32は伸縮自在に形成し、且つハウジン
グ10の傾きを変えられるようにすることが好適であ
る。図2に示すように、前記風向・風速表示板30は中
央に風速を数字(m/sec)34により表示し、また風向
は該風速表示34の周囲に配置された風速表示LED3
6の点灯位置により表示する。本実施例にかかる風向・
風速計は概略以上のように構成され、次にその作用につ
いて説明する。まず、本実施例にかかる風向・風速計を
揺動軸14が垂直となるように設置する。
されており、該支柱32の下部は三脚34に設置されて
いる。尚、支柱32は伸縮自在に形成し、且つハウジン
グ10の傾きを変えられるようにすることが好適であ
る。図2に示すように、前記風向・風速表示板30は中
央に風速を数字(m/sec)34により表示し、また風向
は該風速表示34の周囲に配置された風速表示LED3
6の点灯位置により表示する。本実施例にかかる風向・
風速計は概略以上のように構成され、次にその作用につ
いて説明する。まず、本実施例にかかる風向・風速計を
揺動軸14が垂直となるように設置する。
【0012】そして、風受体12部分に風40が当たる
と、球状風受体40が風圧により押され、揺動軸14を
傾ける(図1 一点鎖線)。この際、揺動軸14は板バ
ネ26により支持されているため、揺動は極めて微力で
生じるが、ダンピングオイル24の作用により風の状態
変更に相当する数秒単位での揺動のみを拾い、振動等の
数Hz以上の成分を拾ってしまうことは少ない。前記揺
動軸14の傾きは、そのまま揺動スケール18の水平方
向への移動に疑似され、該揺動スケール18の水平移動
は固定スケール20により検出される。このため、固定
スケール20から出力される揺動スケール18の水平方
向への移動方向は風向きを示し、且つ移動量は風速を示
すこととなる。
と、球状風受体40が風圧により押され、揺動軸14を
傾ける(図1 一点鎖線)。この際、揺動軸14は板バ
ネ26により支持されているため、揺動は極めて微力で
生じるが、ダンピングオイル24の作用により風の状態
変更に相当する数秒単位での揺動のみを拾い、振動等の
数Hz以上の成分を拾ってしまうことは少ない。前記揺
動軸14の傾きは、そのまま揺動スケール18の水平方
向への移動に疑似され、該揺動スケール18の水平移動
は固定スケール20により検出される。このため、固定
スケール20から出力される揺動スケール18の水平方
向への移動方向は風向きを示し、且つ移動量は風速を示
すこととなる。
【0013】そして、風向の検出結果は、前記表示板3
0のLED36の点灯位置により表示し、且つ風力は表
示板30中央に数字でデジタル表示される。従って、観
察者は透明プラスチック側壁28を介して、表示板30
上への表示内容を確認することができる。なお、本実施
例において、揺動軸14はハウジング10上部の開口1
0aより上部に突出しているが、該開口10aが揺動軸
14の揺動を妨げないように、開口10aの径は揺動軸
14の径よりも大きく形成される必要がある。このた
め、本実施例においては、該開口10aと揺動軸14の
間隙は、ジャバラ38により外部からの塵埃等の侵入を
防止している。
0のLED36の点灯位置により表示し、且つ風力は表
示板30中央に数字でデジタル表示される。従って、観
察者は透明プラスチック側壁28を介して、表示板30
上への表示内容を確認することができる。なお、本実施
例において、揺動軸14はハウジング10上部の開口1
0aより上部に突出しているが、該開口10aが揺動軸
14の揺動を妨げないように、開口10aの径は揺動軸
14の径よりも大きく形成される必要がある。このた
め、本実施例においては、該開口10aと揺動軸14の
間隙は、ジャバラ38により外部からの塵埃等の侵入を
防止している。
【0014】本実施例において特徴的な、揺動スケール
18及び固定スケール20よりなるエンコーダ16は次
のように構成されることが好適である。図3には本実施
例にかかる風向・風速計に用いられる光電型エンコーダ
16の一例を示す縦断面図が示されており、また図4に
は図3IV−IV線での断面図が示されている。同図におい
て、光電型エンコーダ16は、その揺動スケール18が
揺動軸14との結合部材50に設けられ、又固定スケー
ル20が保持板22に設けられている。そして、揺動軸
14の傾き方向及び傾き量を検出するものである。
18及び固定スケール20よりなるエンコーダ16は次
のように構成されることが好適である。図3には本実施
例にかかる風向・風速計に用いられる光電型エンコーダ
16の一例を示す縦断面図が示されており、また図4に
は図3IV−IV線での断面図が示されている。同図におい
て、光電型エンコーダ16は、その揺動スケール18が
揺動軸14との結合部材50に設けられ、又固定スケー
ル20が保持板22に設けられている。そして、揺動軸
14の傾き方向及び傾き量を検出するものである。
【0015】固定スケール20の図3中下面には、一個
の発光素子52及び八個の受光素子54a,54b,…
54hが配置されている。発光素子52及び各受光素子
54のリード線は、プリント基板56に固定されてい
る。前記揺動スケール18には、図5に示す第一格子5
8が設けられ、該第一格子58はマトリックス状の正方
形島状反射格子部6011,6012…601n、6021,6
022…602n、…、60m1,60m2,…60mnを含む反
射式格子よりなる。格子部60のX軸(列)方向への並
びはY軸に平行なピッチP1の格子を構成し、同じく格
子部60のY軸(行)方向への並びはX軸に平行なピッ
チP1の格子を構成する。
の発光素子52及び八個の受光素子54a,54b,…
54hが配置されている。発光素子52及び各受光素子
54のリード線は、プリント基板56に固定されてい
る。前記揺動スケール18には、図5に示す第一格子5
8が設けられ、該第一格子58はマトリックス状の正方
形島状反射格子部6011,6012…601n、6021,6
022…602n、…、60m1,60m2,…60mnを含む反
射式格子よりなる。格子部60のX軸(列)方向への並
びはY軸に平行なピッチP1の格子を構成し、同じく格
子部60のY軸(行)方向への並びはX軸に平行なピッ
チP1の格子を構成する。
【0016】一方、固定スケール20は、図6から明ら
かなように、第二格子62及び第三格子64a,64
b,…64hを備えている。そして、第二格子62は前
記発光素子52に対応する各三角形状の透過格子部66
a,66b,…66dを含む十字状透過式格子よりな
る。また第三格子64a,64b,…64hはそれぞれ
受光素子54a,54b,…54hに対応する透過格子
よりなる。このため、発光素子52から出光した光Lは
第二格子部66a,66b,…66dを介して第一格子
58に反射され、該反射光は第三格子64a,64b,
…64hを介して受光素子54a,54b,…54hに
受光される。
かなように、第二格子62及び第三格子64a,64
b,…64hを備えている。そして、第二格子62は前
記発光素子52に対応する各三角形状の透過格子部66
a,66b,…66dを含む十字状透過式格子よりな
る。また第三格子64a,64b,…64hはそれぞれ
受光素子54a,54b,…54hに対応する透過格子
よりなる。このため、発光素子52から出光した光Lは
第二格子部66a,66b,…66dを介して第一格子
58に反射され、該反射光は第三格子64a,64b,
…64hを介して受光素子54a,54b,…54hに
受光される。
【0017】以上のように、本実施例に用いられる光電
型エンコーダ16は、X方向への相対移動に対しては第
二格子部66a,66b、第一格子部60の列方向への
並び、第三格子部64a,64b,64c,64d、受
光素子54a,54b,54c,54dが、それぞれ三
格子型変位検出器として機能する。また、Y方向への相
対移動に対しては第二格子部66c,66d、第一格子
部60の行方向への並び、第三格子部64e,64f,
64g,64hがそれぞれ三格子型変位検出器として機
能する。
型エンコーダ16は、X方向への相対移動に対しては第
二格子部66a,66b、第一格子部60の列方向への
並び、第三格子部64a,64b,64c,64d、受
光素子54a,54b,54c,54dが、それぞれ三
格子型変位検出器として機能する。また、Y方向への相
対移動に対しては第二格子部66c,66d、第一格子
部60の行方向への並び、第三格子部64e,64f,
64g,64hがそれぞれ三格子型変位検出器として機
能する。
【0018】すなわち、三格子型変位検出器は図7に示
すように3枚の格子の重なり合いの変化により変位量を
検出するものである(Journal of the optical society
of America, 1965, vol.55, No.4, p373-381)。図7に
示す三格子型変位検出器は、平行配置された第二格子6
2及び第三格子64と、両格子62,64の間に相対移
動可能に平行配置された第一格子58と、前記第二格子
62の図中左側に配置された発光素子52と、前記第三
格子64の図中右側に配置された受光素子54と、を含
む。そして、発光素子52から出射された光は第二格子
62、第一格子58、第三格子64を介して受光素子5
4に至り、該受光素子54は各格子62,58,64で
制限された照明光を光電変換し、更にプリアンプ68で
増幅して検出信号sを得る。
すように3枚の格子の重なり合いの変化により変位量を
検出するものである(Journal of the optical society
of America, 1965, vol.55, No.4, p373-381)。図7に
示す三格子型変位検出器は、平行配置された第二格子6
2及び第三格子64と、両格子62,64の間に相対移
動可能に平行配置された第一格子58と、前記第二格子
62の図中左側に配置された発光素子52と、前記第三
格子64の図中右側に配置された受光素子54と、を含
む。そして、発光素子52から出射された光は第二格子
62、第一格子58、第三格子64を介して受光素子5
4に至り、該受光素子54は各格子62,58,64で
制限された照明光を光電変換し、更にプリアンプ68で
増幅して検出信号sを得る。
【0019】ここで、第一格子58が、第二格子62及
び第三格子64に対して例えばx方向に相対移動する
と、発光素子52からの照明光のうち、格子62,5
8,64により遮蔽される光量が徐々に変化し、検出信
号sは略正弦波として出力される。そして、前記第一格
子58のピッチP1と検出信号sの波長Pが対応し、該
検出信号sの波長及びその分割値より前記基準格子58
の相対移動量を測定するものである。そして、本実施例
においては第一格子58の格子部60のX軸方向への並
びはY軸に平行でピッチP1の格子を構成し、格子部6
0のY軸方向への並びはX軸に平行でピッチP1の格子
を構成している。
び第三格子64に対して例えばx方向に相対移動する
と、発光素子52からの照明光のうち、格子62,5
8,64により遮蔽される光量が徐々に変化し、検出信
号sは略正弦波として出力される。そして、前記第一格
子58のピッチP1と検出信号sの波長Pが対応し、該
検出信号sの波長及びその分割値より前記基準格子58
の相対移動量を測定するものである。そして、本実施例
においては第一格子58の格子部60のX軸方向への並
びはY軸に平行でピッチP1の格子を構成し、格子部6
0のY軸方向への並びはX軸に平行でピッチP1の格子
を構成している。
【0020】また、第二格子62の格子部66a,66
bにはY軸に平行でピッチP2の格子が形成され、格子
部66c,66dにはX軸に平行でピッチP2の格子が
形成されている。更に、第三格子64aにはAx相用の
格子、第三格子64bにはAx'相用の格子、第三格子
64cにはBx相用の格子、第三格子64dにはBx'
相用の格子がそれぞれY軸に平行にピッチP3で形成さ
れ、第三格子64eにはAy相用の格子、第三格子64
fにはAy'相用の格子、第三格子64gにはBy相用
の格子、第三格子64hにはBy'相用の格子がそれぞ
れX軸に平行にピッチP3で形成されている。従って、
Ax=0゜とすると、Axに対し、 Ax'=180゜(1/2P3異なる) Bx=90゜(1/4P3異なる) Bx'=270゜(3/4P3異なる) また、Ay=O゜とすると、Ayに対して Ay'=180゜(1/2P3'異なる) By=90゜(1/4P3'異なる) By'=270゜(3/4P3'異なる) となるように目盛が付けられている。
bにはY軸に平行でピッチP2の格子が形成され、格子
部66c,66dにはX軸に平行でピッチP2の格子が
形成されている。更に、第三格子64aにはAx相用の
格子、第三格子64bにはAx'相用の格子、第三格子
64cにはBx相用の格子、第三格子64dにはBx'
相用の格子がそれぞれY軸に平行にピッチP3で形成さ
れ、第三格子64eにはAy相用の格子、第三格子64
fにはAy'相用の格子、第三格子64gにはBy相用
の格子、第三格子64hにはBy'相用の格子がそれぞ
れX軸に平行にピッチP3で形成されている。従って、
Ax=0゜とすると、Axに対し、 Ax'=180゜(1/2P3異なる) Bx=90゜(1/4P3異なる) Bx'=270゜(3/4P3異なる) また、Ay=O゜とすると、Ayに対して Ay'=180゜(1/2P3'異なる) By=90゜(1/4P3'異なる) By'=270゜(3/4P3'異なる) となるように目盛が付けられている。
【0021】この結果、受光素子54a,54b,54
c,54dからは、それぞれπ/2ずつ位相のずれたA
x相、Ax'相、Bx相、Bx'相の信号を得ることがで
き、Ax相−Ax'相より差動振幅増幅されたAx相出
力を、またBx相−Bx'相より差動振幅増幅されたB
x相出力を得る。そして、該Ax相出力及びBx相出力
の位相のずれ方向等よりスケール18,20のX方向へ
の相対移動方向の弁別を行なうと共に、電気的に検出信
号の分割を行ない、分解能の高い変位量検出を行なって
いる。
c,54dからは、それぞれπ/2ずつ位相のずれたA
x相、Ax'相、Bx相、Bx'相の信号を得ることがで
き、Ax相−Ax'相より差動振幅増幅されたAx相出
力を、またBx相−Bx'相より差動振幅増幅されたB
x相出力を得る。そして、該Ax相出力及びBx相出力
の位相のずれ方向等よりスケール18,20のX方向へ
の相対移動方向の弁別を行なうと共に、電気的に検出信
号の分割を行ない、分解能の高い変位量検出を行なって
いる。
【0022】一方、受光素子54e,54f,54g,
54hからはそれぞれπ/2ずつ位相のずれたAy相、
Ay'相、By相、By'相の信号を得ることができ、前
記X方向と同様にしてスケール18,20のY方向の位
相弁別及び相対移動距離を検出することができる。以上
のように、本実施例に用いられる光電型エンコーダ16
よれば、X方向及びY方向の移動方向及び移動距離を検
出することができる。そして、風受体12の受けた風力
を、揺動軸14の原点位置と揺動位置(検出位置)の座
標を結ぶベクトルとして捉え、該ベクトルの方向より風
向を、また該ベクトルの大きさ(長さ)より風速をそれ
ぞれ算出するのである。
54hからはそれぞれπ/2ずつ位相のずれたAy相、
Ay'相、By相、By'相の信号を得ることができ、前
記X方向と同様にしてスケール18,20のY方向の位
相弁別及び相対移動距離を検出することができる。以上
のように、本実施例に用いられる光電型エンコーダ16
よれば、X方向及びY方向の移動方向及び移動距離を検
出することができる。そして、風受体12の受けた風力
を、揺動軸14の原点位置と揺動位置(検出位置)の座
標を結ぶベクトルとして捉え、該ベクトルの方向より風
向を、また該ベクトルの大きさ(長さ)より風速をそれ
ぞれ算出するのである。
【0023】なお、本実施例に用いられるエンコーダ1
6によれば、第一格子58を広範囲にわたって形成する
ことができ、風速の大きな変化に対しても検出の広範囲
化により対応可能である。また、第一格子58の形状
は、揺動スケール18及び固定スケール20の相対移動
可能距離等を考慮して、例えば円形など任意に決定する
ことができる。また、揺動スケール18に設けられたマ
トリックス状の島状格子58を透過部とし、島状格子で
ない部分70を反射部として構成することも可能であ
る。
6によれば、第一格子58を広範囲にわたって形成する
ことができ、風速の大きな変化に対しても検出の広範囲
化により対応可能である。また、第一格子58の形状
は、揺動スケール18及び固定スケール20の相対移動
可能距離等を考慮して、例えば円形など任意に決定する
ことができる。また、揺動スケール18に設けられたマ
トリックス状の島状格子58を透過部とし、島状格子で
ない部分70を反射部として構成することも可能であ
る。
【0024】これに対し、図8には、本発明の他の実施
例にかかる風向・風速計に用いられるエンコーダの基本
構成を示す縦断面図が示されており、また図9には図8
に示すIX−IX線での断面図が示されている。同図に
おいて、光電型エンコーダ116は、その揺動スケール
118が揺動軸114に設けられ、又固定スケール12
0が保持板122に設けられている。そして、揺動軸1
14の傾き方向及び傾き量を検出するものである。
例にかかる風向・風速計に用いられるエンコーダの基本
構成を示す縦断面図が示されており、また図9には図8
に示すIX−IX線での断面図が示されている。同図に
おいて、光電型エンコーダ116は、その揺動スケール
118が揺動軸114に設けられ、又固定スケール12
0が保持板122に設けられている。そして、揺動軸1
14の傾き方向及び傾き量を検出するものである。
【0025】固定スケール120の図8中下面には、一
個の発光素子152及び四個の受光素子154a,15
4b,…154dが配置されている。発光素子152及
び各受光素子154のリード線は、プリント基板156
に固定されている。前記振動スケール118には、図1
0に示す縞状格子158が形成されており、該縞状格子
158は、中央に透明面160が設けられ、該透明面1
60から外側に向って、X軸とY軸方向とにそれぞれ平
行な2組の平行線からなるロ字状のクロム蒸着反射面1
62と透明面160とが交互に繰り返し形成され構成さ
れている。また、前記ロ字状の一つの透明面160と該
透明面160の外側に隣接する一つの反射面162を1
パターンとし、該1パターンのピッチP1〜Pnは同一に
形成されている。さらに、図11に示すようにロ字状の
反射面162の面積は、内側から外側に向けて単調増加
しており、従って前記1パターンのピッチP1〜Pnにお
ける反射面162の占める割合も内側から外側に(P1
からPnに)向けて一定比率で増加している。
個の発光素子152及び四個の受光素子154a,15
4b,…154dが配置されている。発光素子152及
び各受光素子154のリード線は、プリント基板156
に固定されている。前記振動スケール118には、図1
0に示す縞状格子158が形成されており、該縞状格子
158は、中央に透明面160が設けられ、該透明面1
60から外側に向って、X軸とY軸方向とにそれぞれ平
行な2組の平行線からなるロ字状のクロム蒸着反射面1
62と透明面160とが交互に繰り返し形成され構成さ
れている。また、前記ロ字状の一つの透明面160と該
透明面160の外側に隣接する一つの反射面162を1
パターンとし、該1パターンのピッチP1〜Pnは同一に
形成されている。さらに、図11に示すようにロ字状の
反射面162の面積は、内側から外側に向けて単調増加
しており、従って前記1パターンのピッチP1〜Pnにお
ける反射面162の占める割合も内側から外側に(P1
からPnに)向けて一定比率で増加している。
【0026】一方、固定スケール120は、図12に示
すようにクロム蒸着面が形成されたガラス板よりなり、
該クロム蒸着面の前記発光素子152の対応位置にはY
軸に平行な出射スリット164a,164b及びX軸に
平行な出射スリット164c,164dが設けられてい
る。さらに前記クロム蒸着面の前記受光素子154a,
…154dのそれぞれの対応位置である前記各出射スリ
ット164の外側には、入射スリット166a,166
b,166c,166dが形成されている。このため、
発光素子152から出射した光Lは、例えば二次光源と
なる出射スリット164aを介して出射し、振動スケー
ル118の縞状格子158の内、Y軸方向に平行な透過
面160aと反射面162aの縞で一部反射され、入射
スリット166aを介して受光素子152aに受光され
る。
すようにクロム蒸着面が形成されたガラス板よりなり、
該クロム蒸着面の前記発光素子152の対応位置にはY
軸に平行な出射スリット164a,164b及びX軸に
平行な出射スリット164c,164dが設けられてい
る。さらに前記クロム蒸着面の前記受光素子154a,
…154dのそれぞれの対応位置である前記各出射スリ
ット164の外側には、入射スリット166a,166
b,166c,166dが形成されている。このため、
発光素子152から出射した光Lは、例えば二次光源と
なる出射スリット164aを介して出射し、振動スケー
ル118の縞状格子158の内、Y軸方向に平行な透過
面160aと反射面162aの縞で一部反射され、入射
スリット166aを介して受光素子152aに受光され
る。
【0027】すなわち、振動スケール118の縞状格子
158上に照射された光の内、透明面160に照射され
た光は反射されず、反射面162に照射された光のみが
反射して入射スリット166a方向に進行する。そし
て、前記縞状格子158は、前述したように透明面16
0と反射面162の1パターンのピッチP1〜Pnにおけ
る反射面162の占める割合が内側から外側に向けて一
定比率で増加しているため、前記光Lが照射する位置が
縞状格子158の外側にいく程、反射される光が増し、
受光素子154での受光量も増大する。すなわち、揺動
スケール118のX方向位置は受光素子154aの受光
量に反映することとなるため、受光量変化を検出するこ
とにより揺動スケール118のX方向変位を把握するこ
とができることとなる。
158上に照射された光の内、透明面160に照射され
た光は反射されず、反射面162に照射された光のみが
反射して入射スリット166a方向に進行する。そし
て、前記縞状格子158は、前述したように透明面16
0と反射面162の1パターンのピッチP1〜Pnにおけ
る反射面162の占める割合が内側から外側に向けて一
定比率で増加しているため、前記光Lが照射する位置が
縞状格子158の外側にいく程、反射される光が増し、
受光素子154での受光量も増大する。すなわち、揺動
スケール118のX方向位置は受光素子154aの受光
量に反映することとなるため、受光量変化を検出するこ
とにより揺動スケール118のX方向変位を把握するこ
とができることとなる。
【0028】なお、受光素子154a,154bの出力
は図13に示す回路により差動増幅された電圧出力とさ
れる。すなわち受光素子154a,154bはそれぞれ
フォトトランジスタよりなり、そのフォトトランジスタ
154aの電流出力Iaは、並列接続されたオペレーシ
ョンアンプ170及び半固定抵抗172よりなる電流・
電圧変換器174により電圧変化として出力される。ま
た、フォトトランジスタ154bの電流出力Ibは、同
様の構成を有する電流・電圧変換器176により電圧変
化として出力される。各フォトトランジスタ154a,
154bの電流出力Ia,Ibは図14に示すように逆位
相であることから、並列接続された抵抗178及びオペ
レーションアンプ180よりなる差動増幅アンプ182
により差動増幅することで、図15に示すような電圧出
力Voutを得ることができる。
は図13に示す回路により差動増幅された電圧出力とさ
れる。すなわち受光素子154a,154bはそれぞれ
フォトトランジスタよりなり、そのフォトトランジスタ
154aの電流出力Iaは、並列接続されたオペレーシ
ョンアンプ170及び半固定抵抗172よりなる電流・
電圧変換器174により電圧変化として出力される。ま
た、フォトトランジスタ154bの電流出力Ibは、同
様の構成を有する電流・電圧変換器176により電圧変
化として出力される。各フォトトランジスタ154a,
154bの電流出力Ia,Ibは図14に示すように逆位
相であることから、並列接続された抵抗178及びオペ
レーションアンプ180よりなる差動増幅アンプ182
により差動増幅することで、図15に示すような電圧出
力Voutを得ることができる。
【0029】なお、同様に、Y軸方向の変位に対して
も、縞状格子158のX軸方向に平行な透明面160b
と反射面162b、出射スリット164c,164d、
入射スリット166c,166d、受光素子154c,
154dが作用し、優れたリニアリティを有した状態で
Y軸方向への揺動スケール118の変位を検出すること
ができる。ここで、前記X軸及びY軸方向の揺動スケー
ル118の変位量の検出感度、及び検出可能な変位範囲
は、縞状格子158の透明面160と反射面162の1
パターンのピッチ幅、及びロ字状の反射面162の内側
から外側に向けての面積の増加量によって変化する。
も、縞状格子158のX軸方向に平行な透明面160b
と反射面162b、出射スリット164c,164d、
入射スリット166c,166d、受光素子154c,
154dが作用し、優れたリニアリティを有した状態で
Y軸方向への揺動スケール118の変位を検出すること
ができる。ここで、前記X軸及びY軸方向の揺動スケー
ル118の変位量の検出感度、及び検出可能な変位範囲
は、縞状格子158の透明面160と反射面162の1
パターンのピッチ幅、及びロ字状の反射面162の内側
から外側に向けての面積の増加量によって変化する。
【0030】表1及び表2には、前記1パターンのピッ
チ幅を変えた例が示されている。
チ幅を変えた例が示されている。
【表1】 ──────────────────────────────────── P1 P2 P3 ・・・・・・・・・・Pn-2 Pn-1 Pn ──────────────────────────────────── 反射面線幅(μm) 2 4 6 ・・・・・・・・・・46 48 50 ──────────────────────────────────── 透明面線幅(μm) 48 46 44 ・・・・・・・・・・ 4 2 0 ──────────────────────────────────── 反射面の比率(%) 4 8 12 ・・・・・・・・・・92 96 100 ────────────────────────────────────
【表2】 ──────────────────────────────────── P1 P2 P3 ・・・・・・・・・・Pn-2 Pn-1 Pn ──────────────────────────────────── 反射面線幅(μm) 2 4 6 ・・・・・・・・・・96 98 100 ──────────────────────────────────── 透明面線幅(μm) 98 96 94 ・・・・・・・・・・ 4 2 0 ──────────────────────────────────── 反射面の比率(%) 2 4 6 ・・・・・・・・・・92 96 100 ──────────────────────────────────── 表1の縞状格子158においては、前記1パターンのピ
ッチ幅を50μmとし、反射面162を形成するクロム
線幅を内側から外側へ1ピッチ当り2μmづつ増加させ
ている。
ッチ幅を50μmとし、反射面162を形成するクロム
線幅を内側から外側へ1ピッチ当り2μmづつ増加させ
ている。
【0031】従って、ピッチP1〜Pnまでのピッチ数は
25となり、ピッチP1〜Pnまでのトータルの長さは1
250μm(1.25mm)となる。また、表2の縞状
格子158においては、前記1パターンのピッチ幅を1
00μmとし、反射面162を形成するクロム線幅を内
側から外側へ1ピッチ当り2μmづつ増加させている。
従って、ピッチP1〜Pnまでのピッチ数は50となり、
ピッチP1〜Pnまでのトータルの長さは5000μm
(5mm)となる。
25となり、ピッチP1〜Pnまでのトータルの長さは1
250μm(1.25mm)となる。また、表2の縞状
格子158においては、前記1パターンのピッチ幅を1
00μmとし、反射面162を形成するクロム線幅を内
側から外側へ1ピッチ当り2μmづつ増加させている。
従って、ピッチP1〜Pnまでのピッチ数は50となり、
ピッチP1〜Pnまでのトータルの長さは5000μm
(5mm)となる。
【0032】表1の例は、ピッチ幅を表2の例に比べ1
/2と短くし、クロム線幅の1ピッチ当りの増加量は表
2の例と同一としているため、内側から外側への1ピッ
チ中に占める反射面28の比率の増加は、表2の例と比
較し表1の例の方が大きくなる。従って、同一変位量に
おいては、表1の例のように1パターンのピッチ幅を短
くする程、反射率が急激に変化するので検出感度は向上
する。なお、前記表1及び表2においては、1パターン
のピッチ幅を変えたが、反射面28を形成するクロム線
幅の1ピッチ当りの増加量を増やしても同様に反射率の
変化は大きくなり検出感度は向上する。すなわち、1パ
ターンのピッチ幅、及び反射面162の1ピッチ当りの
増加量(=ピッチ数)によって決定されるピッチP1〜
Pnまでのトータルの長さが短い程、反射率が大きく変
化し検出感度は向上することとなる。従って、表1及び
表2の例においては、ピッチP1〜Pnまでのトータルの
長さの比が1.25mm:5mm=1:4であり、ピッ
チ幅を100μmとした表2の例に比べピッチ幅を50
μmとした表1の例の方が約4倍の検出感度を得ること
ができる。
/2と短くし、クロム線幅の1ピッチ当りの増加量は表
2の例と同一としているため、内側から外側への1ピッ
チ中に占める反射面28の比率の増加は、表2の例と比
較し表1の例の方が大きくなる。従って、同一変位量に
おいては、表1の例のように1パターンのピッチ幅を短
くする程、反射率が急激に変化するので検出感度は向上
する。なお、前記表1及び表2においては、1パターン
のピッチ幅を変えたが、反射面28を形成するクロム線
幅の1ピッチ当りの増加量を増やしても同様に反射率の
変化は大きくなり検出感度は向上する。すなわち、1パ
ターンのピッチ幅、及び反射面162の1ピッチ当りの
増加量(=ピッチ数)によって決定されるピッチP1〜
Pnまでのトータルの長さが短い程、反射率が大きく変
化し検出感度は向上することとなる。従って、表1及び
表2の例においては、ピッチP1〜Pnまでのトータルの
長さの比が1.25mm:5mm=1:4であり、ピッ
チ幅を100μmとした表2の例に比べピッチ幅を50
μmとした表1の例の方が約4倍の検出感度を得ること
ができる。
【0033】一方、前記ピッチP1〜Pnまでのトータル
の長さを長くすれば検出感度は下がってしまうが、当然
変位検出可能な位置範囲(前記図15に示す−PX〜+
PX)は広くなる。すなわち、揺動スケール118の変
位を検出できる位置範囲は、透明面160及び反射面1
62により形成されている縞状格子158に対応する範
囲となるため、ピッチP1〜Pnまでのトータルの長さが
1.25mmである表1の縞状格子158に比べ、ピッ
チP1〜Pnまでのトータルの長さが5mmである表2の
縞状格子158の方が4倍の位置範囲において揺動スケ
ール118の変位検出が可能となる。
の長さを長くすれば検出感度は下がってしまうが、当然
変位検出可能な位置範囲(前記図15に示す−PX〜+
PX)は広くなる。すなわち、揺動スケール118の変
位を検出できる位置範囲は、透明面160及び反射面1
62により形成されている縞状格子158に対応する範
囲となるため、ピッチP1〜Pnまでのトータルの長さが
1.25mmである表1の縞状格子158に比べ、ピッ
チP1〜Pnまでのトータルの長さが5mmである表2の
縞状格子158の方が4倍の位置範囲において揺動スケ
ール118の変位検出が可能となる。
【0034】以上のように、前記縞状格子158のピッ
チ幅、及び反射面162の1ピッチ当りの増加量を調節
し、ピッチP1〜Pnまでのトータルの長さを適切な値に
設計することにより、幅広いダイナミックレンジを得る
ことができ、揺動スケール118の相対移動量の大きさ
に対応した位置範囲において、高感度、高精度で変位検
出が可能となる。また、前記実施例においては本発明を
風向・風速計に用いた例について説明したが、例えば海
流などの流向、流速の検出等、広く流体の動態の検出に
用いることも可能である。
チ幅、及び反射面162の1ピッチ当りの増加量を調節
し、ピッチP1〜Pnまでのトータルの長さを適切な値に
設計することにより、幅広いダイナミックレンジを得る
ことができ、揺動スケール118の相対移動量の大きさ
に対応した位置範囲において、高感度、高精度で変位検
出が可能となる。また、前記実施例においては本発明を
風向・風速計に用いた例について説明したが、例えば海
流などの流向、流速の検出等、広く流体の動態の検出に
用いることも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる流向
・流速計によれば、流体受体に流体を当てることにより
該流体受体を傾け、その傾き方向及び傾き度より流向及
び風速を検出することとしたので、回転体を用いずしか
も高精度の流向、風速検出を行うことができる。
・流速計によれば、流体受体に流体を当てることにより
該流体受体を傾け、その傾き方向及び傾き度より流向及
び風速を検出することとしたので、回転体を用いずしか
も高精度の流向、風速検出を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例にかかる風向・風速計の全体
構成の説明図である。
構成の説明図である。
【図2】図1に示した風向・風速計に用いられた表示板
の説明図である。
の説明図である。
【図3】本発明の一実施例に用いられる光電型エンコー
ダの概略構成の説明図である。
ダの概略構成の説明図である。
【図4】前記実施例に用いられる光電型エンコーダの発
光素子及び受光素子の配置の説明図である。
光素子及び受光素子の配置の説明図である。
【図5】前記実施例に用いられる光電型エンコーダの揺
動スケール(第一格子)の説明図である。
動スケール(第一格子)の説明図である。
【図6】前記実施例に用いられる光電型エンコーダの固
定スケール(第二格子及び第三格子)の説明図である。
定スケール(第二格子及び第三格子)の説明図である。
【図7】前記実施例に用いられる光電型エンコーダの移
動検出原理の説明図である。
動検出原理の説明図である。
【図8】本発明の他実施例に用いられる光電型エンコー
ダの概略構成の説明図である。
ダの概略構成の説明図である。
【図9】図8に示す光電型エンコーダの発光素子及び受
光素子の配置の説明図である。
光素子の配置の説明図である。
【図10】図8に示す光電型エンコーダの揺動スケール
に形成された縞状格子の説明図である。
に形成された縞状格子の説明図である。
【図11】図10に示す縞状格子の反射面の位置による
面積変化の説明図である。
面積変化の説明図である。
【図12】図8に示す光電型エンコーダの固定スケール
の説明図である。
の説明図である。
【図13】図8に示す光電型エンコーダの受光素子から
の信号の差動増幅回路の構成説明図である。
の信号の差動増幅回路の構成説明図である。
【図14】,
【図15】図13に示した回路による信号処理状態の説
明図である。
明図である。
12 風受体(流体受体) 16 エンコーダ 18 揺動スケール 20 固定スケール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒木 真吾 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目20番1号 株式会社ミツトヨ内 (72)発明者 ▲登▼ 鴻群 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目20番1号 株式会社ミツトヨ内 (72)発明者 市川 宗次 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目20番1号 株式会社ミツトヨ内
Claims (4)
- 【請求項1】 本体に対し、揺動可能に支持された流体
受体と、 前記流体受体に連動する揺動スケールと、前記揺動スケ
ールの揺動方向及び揺動量を検出する固定スケールと、
を有するエンコーダと、 を備えたことを特徴とする流向・流速計。 - 【請求項2】 請求項1記載の流向・流速計において、
前記エンコーダは、マトリックス状に島状第一格子が形
成された揺動スケールと、 前記揺動スケールに対し二次元方向に相対移動可能に並
列配置され、十字状に相直交する第二格子が形成される
固定スケールと、 を含むことを特徴とする流向・流速計。 - 【請求項3】 請求項2記載の流向・流速計において、
前記エンコーダは、 前記揺動スケールの第一格子は反射式島状格子よりな
り、 また固定スケールには透過式十字状第二格子と、第二格
子の外周部に設けられた透過式第三格子が設けられ、 前記透過式十字状第二格子の裏面に発光素子が、また透
過式第三格子の裏面に受光素子が設けられたことを特徴
とする流向・流速計。 - 【請求項4】 請求項1記載の流向・流速計において、
前記エンコーダは、 X軸方向とY軸方向とにそれぞれ平行な線状の透明面と
反射面とが交互に繰り返してなる縞状格子が形成された
揺動スケールと、 前記揺動スケールに対し二次元方向に相対移動可能に平
行配置され、前記縞状格子へ光を出射する出射スリット
と、前記縞状格子を介した光が入射する入射スリット
と、を有する固定スケールと、 前記固定スケールの出射スリット形成位置の裏面に設け
られた発光素子と、 前記固定スケールの入射スリット形成位置の裏面に設け
られた受光素子と、を備え、 前記揺動スケールに形成された縞状格子の隣接する透明
面と反射面とを合せた1パターンのピッチにおいて、揺
動スケールの中心のピッチから外側のピッチに向かうに
従って、1ピッチ中の反射面の占める割合が一定の比率
で増加、或いは減少して形成されたことを特徴とする流
向・流速計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32733292A JPH06148218A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 流向・流速計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32733292A JPH06148218A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 流向・流速計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06148218A true JPH06148218A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=18197960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32733292A Pending JPH06148218A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 流向・流速計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06148218A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008170336A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 風況測定システム及び風況測定方法 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP32733292A patent/JPH06148218A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008170336A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 風況測定システム及び風況測定方法 |
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