JPH0614740B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH0614740B2
JPH0614740B2 JP62306376A JP30637687A JPH0614740B2 JP H0614740 B2 JPH0614740 B2 JP H0614740B2 JP 62306376 A JP62306376 A JP 62306376A JP 30637687 A JP30637687 A JP 30637687A JP H0614740 B2 JPH0614740 B2 JP H0614740B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は映像信号処理装置に係り、特にVTRにおいて
映像信号をスクランブルして記録し、再生系でデスクラ
ンブルすることが可能な映像信号処理装置に関する。
受信者を制限できないような無線通信や有線通信では通
信の機密保持に問題があり、その対策として暗号や秘話
装置が用いられる。同様に、一般に広く普及しているV
TRにおいても、機密を要するテレビジョン信号(映像
信号及び音声信号)を磁気テープに記録した場合は、特
定の者にしか正常に再生できないようにすることが必要
とされ、また機密を有しない場合であっても、金銭を支
払った者等の特定の者でない限り良好な再生テレビジョ
ン信号を得ることができないようにしたい場合がある。
このような場合において、特に映像信号をスクランブル
して記録し、再生系でデスクランブルできる映像信号処
理装置の実現が要求される。
従来の技術 従来、受像機側においてデスクランブル処理をしない限
り良好な再生画像が得られないようにするスクランブル
処理の方法としては、第8図乃至第10図に示す如き方
法があった。
従来の映像信号のスクランブル方法の一例として、第8
図に示す如く映像信号の水平同期信号HDのうち、予め
定めた一部の水平同期信号をTで示す期間除去する方法
がある。この従来のスクランブル方法によりスクランブ
ルされた第8図に示す映像信号は、受像機側においてデ
スクランブル処理(欠落した水平同期信号の付加処理)
を行なわない限り、水平同期が正常にかからないので表
示画像が乱れ、どのような画像内容であるかの識別を困
難にさせることができる。
また従来の映像信号のスクランブル方法の他の例とし
て、第9図に示す如く映像信号の水平同期信号を反転さ
せてHD′とする方法がある。この従来のスクランブル
方法によれば、第9図に一点鎖線で示した抜取りレベル
で水平同期信号HD′を抜き取り、かつ、正規の水平同
期信号にすげ替えるデスクランブル処理を行なえば正常
な画像が受像機により表示できるが、このデスクランブ
ル処理を行なわない通常の受像機においては正常に水平
同期がかからないから表示画像の識別を困難にさせるこ
とができる。
従来の映像信号のスクランブル方法の更に他の例とし
て、第10図に示す如き構成により搬送色信号の位相を
変化させることによって通常の受像機では色がつかない
ようにしたものがある(例えば特開昭58−20088
号公報)。第10図において、1は輝度信号(Y)入力
端子、2は搬送色信号(C)入力端子、3a,3b,3
cは移相器、4はスイッチ、5は加算器、6は同期信号
発生回路である。移相器3a,3b,3c,…により色
副搬送波の位相が360°/nずつ移相されて取り出さ
れた全部でn種類の搬送色信号はスイッチ4に供給さ
れ、ここでn水平走査期間又はn垂直走査期間毎に順次
切換出力される。
加算器5は上記のスイッチ4の出力搬送色信号に、同期
信号発生回路6よりの同期信号と、入力端子1よりの輝
度信号とを夫々加算し、その加算合成信号をAM変調器
7を通して伝送路8へ送出する。
上記の伝送信号は受信系で受信され、そのAM復調器9
によりAM復調された後、そのうちの搬送色信号のみが
移相器10a,10b,10c,…に供給され、ここで
色副搬送波の位相が360°/nずつ、かつ、移相器3
a,3b,3c,…と逆方向に移送されてスイッチ11
に供給される。スイッチ11はスイッチ4と同期して切
換わるように構成されており、出力端子12へもとの位
相に戻された搬送色信号を出力する。なお、AM復調器
9の出力復調信号中の輝度信号は弁別手段により分離さ
れて別ルートで出力される。
このようにして得られた出力端子12よりの搬送色信号
及び別ルートよりの輝度信号を受像機に供給した場合
は、表示カラー画像が正常に得られる。
これに対し、伝送路8の伝送信号を直接に通常の受像機
に供給した場合は、搬送色信号の位相がもとの状態とは
異なるので、正常な色が再現できなくなる。
発明が解決しようとする問題点 しかるに、上記の従来の各スクランブル方法は、すべて
スクランブル化された映像信号を無線又は有線によって
伝送することを目的としており、例えば従来のVTRに
よって磁気テープに記録し、その記録済磁気テープをV
TRで再生する場合には、VTRの搬送色信号再生系
に、再生水平同期信号に基づいて所定の信号を生成して
再生低域変換搬送色信号をもとの位相の再生搬送色信号
に周波数変換する回路や、時間軸変動を除去するために
再生水平同期信号を利用したAFC回路が設けられてい
るので、第8図及び第9図に示した水平同期信号を欠落
させたり反転させたりする従来のスクランブル方法で
は、再生搬送色信号が正常に得られず、既存のVTRで
再生した再生映像信号にデスクランブル処理を施したと
しても正常なカラー再生画像が得られないという問題点
があった。
また、複合カラー映像信号から輝度信号と搬送色信号と
を分離し、両信号に対して夫々別々に所定の信号処理を
行なって磁気テープに記録を行なうVTRにおいて、上
記の分離手段としてくし形フイルタを用いたVTRで
は、第10図に示した従来のスクランブル方法では伝送
路8へ送出されるスクランブル処理された映像信号はく
し形フイルタにより搬送色信号を分離できないので記録
ができず、またY/C分離用にくし形フイルタを用いな
いVTRであっても、隣接トラックからクロストークと
して再生された低域変換搬送色信号を除去するために色
信号再生系にくし形フイルタを用いたVTRでは、第1
0図に示した従来のスクランブル方法でスクランブル処
理された再生搬送色信号に対してはその色副搬送波の位
相が360°/nずつ異なるのでクロストーク除去ができ
ないという問題点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、既存のVT
Rに何らの変更を加えることなく、既存のVTRでもス
クランブル処理された映像信号の記録再生が可能な映像
信号処理装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明の映像信号処理装置は、分離手段と遅延手段と多
重手段とよりなる。分離手段は入力映像信号の水平同期
信号に基づき1水平走査期間毎に、予め設定した区間の
画像情報部分とそれ以外の区間の同期信号部分に分離す
る。
遅延手段は相隣る2水平走査期間の画像情報部分が入力
映像信号の色副搬送波の周期τのm倍(ただし、mは0
及び正の整数)の期間異なるように遅延する。又は更に
遅延手段は相隣る2フィールドの画像情報部分がτの1/
2の奇数倍の期間異なるように遅延する。
多重手段は分離手段と遅延手段の両出力信号を多重す
る。
作用 遅延手段により遅延された前記画像情報部分と分離手段
より取り出された前記同期信号部分とを、前記多重手段
により多重して得られた映像信号は、入力映像信号と比
較すると画像情報部分の同期信号部分に対する相対的な
多重位置が異なっているのに対し、同期信号部分は同一
である。
従って、前記入力映像信号を記録再生する既存のVTR
により、前記多重手段の出力映像信号を記録再生するこ
とができる。また、その記録映像信号を再生して既存の
テレビジョン受像機に供給した場合はライン毎に画像の
水平位置がずれるため、絵柄が曲がり通常の視聴に耐え
ない画像表示をさせることができる。
また、多重手段の出力映像信号を入力映像信号として本
発明の映像信号処理装置に供給し、前記遅延手段により
その入力映像信号に対してその遅延時間を打ち消す方向
に遅延を行なうことにより、デスクランブルされた通常
の映像信号を得ることができる。
実施例 第1図は本発明の一実施例のブロック系統図を示す。本
実施例は第2図に示すカラー映像信号中の水平同期信号
HS1,HS2のフロントポーチ及びバックポーチのうち
カラーバースト信号CB1,CB2が存在しない期間は夫
々画像表示に無関係であり、またフロントポーチ直前と
バックポーチ直後の若干の映像信号区間も実際のテレビ
ジョン受像機の画像表示に寄与していないか、又は画面
の左端部と右端部で殆ど目立たないことに鑑み、1水平
走査期間(1H)中の画像情報部分(絵柄部分)のうち
カラーバースト信号CB1直後のA点から約3μsec,水
平同期信号HS2直前の約1μsecの計約4μsecの期間
の余裕を設け、この範囲で画像情報部分を所定周期単位
でずらせるようにしたものである。
すなわち、第1図中、入力端子15に入来した第3図に
示す如きカラー映像信号aはクランプ回路16により例
えばペデスタルレベルをクランプされた後、スイッチ回
路17及び18の各端子17b及び18aに夫々供給さ
れる。このスイッチ回路17,18の他方の端子17
a,18bには電圧源19,20よりの所定レベルの電
圧が印加される。また、上記の入力カラー映像信号aは
水平同期信号分離回路21に供給され、ここで水平同期
信号を分離抽出された後、単安定マルチバイブレータ
(モノマルチ)22及びフィールド判別回路23に夫々
供給される。
モノマルチ22は第3図にbで示す如く、カラー映像信
号aの1H内の映像期間を含む期間で同期信号とカラー
バースト信号の期間を除く期間でハイレベルで、それ以
外の1H内の期間ではローレベルのパルスを生成し、こ
れをスイッチングパルスとしてスイッチ回路17及び1
8に夫々印加する。
スイッチ回路17及び18はパルスbがローレベルの期
間、端子17b,18bの入力信号を選択出力し、ハイ
レベルの期間、端子17a,18aの入力信号を選択出
力するように構成されているので、スイッチ回路17か
らは第3図にcで示す如く、水平同期信号HS1,HS2
等とカラーバースト信号CB1,CB2等とよりなる信号
が取り出される。この信号cはディレーライン24によ
り第3図dに示す如く、入力カラー映像信号aのカラー
バースト信号CB1,CB2の直後の時点から約3μsec
進んだ位置が、カラーバースト信号CB1′,CB2′の
終了位置に一致するような時間分遅延される。
一方、スイッチ回路18からは第3図に示したスイッチ
ングパルスcのハイレベル期間に対応した映像期間の画
像情報部分が取り出され、各々遅延時間が色副搬送波の
周期τ(NTSC方式の場合、色副搬送波周波数は3.57
9545MHZであるので、その周期は0.279μsecである)
で、かつ、7段縦継続された遅延回路251〜257に供
給される一方、直接にスイッチ回路26に供給される。
スイッチ回路26は後述する遅延量切換コントロール信
号発生回路27よりの3ピットのコントロール信号によ
り、1H毎にスイッチ回路18の出力信号と遅延回路2
1〜257の各出力信号の計8種類の遅延時間の異なる
出力信号を順次選択出力する。ここで、スイッチ回路2
6は1H前に選択出力した信号に対して常に±τだけ遅
延時間が異なるか、又は同一遅延時間の信号を選択出力
する。
スイッチ回路26の出力信号(画像情報部分)はスイッ
チ回路28の端子28aに供給される一方、遅延時間τ
×の遅延時間29を通してスイッチ回路28の端子28
bに供給される。上記の遅延時間τ×は色副搬送波の一
周期の1/2の奇数倍の値に選定されている。
スイッチ回路28は等化パルスの位相に基づいてフィー
ルド判別回路23により公知の手段で判別された奇数フ
ィールド及び偶数フィールドの判別信号により1フィー
ルド毎に端子28a及び28bの入力信号(画像情報部
分)を交互に選択出力する。このようにして、1H毎に
色副搬送波の一周期τきざみで遅延時間が切換えられ、
かつ1フィールド毎に上記遅延時間τ×ずつ遅延時間が
切換えられることにより、水平同期信号に対する相対的
な多重位置を1H毎にτ、かつ、1フィールド毎にτ×
ずつずらされた画像情報部分は、加算器30においてデ
ィレーライン24よりの前記カラーバースト信号及び水
平同期信号よりなる信号dと多重された後、出力端子3
1を介して出力される。
上記の出力映像信号は1H内の画像情報部分の始まりの
位置が、奇数及び偶数フィールドのうち一方のフィール
ドではカラーバースト信号の直後の位置から2.235μsec
(=0.279μsec×8)映像期間側に離れた位置までの範
囲内において、隣り合う2つのライン間でその差が00.
279secの整数倍となるように動かされ、また他方のフィ
ールドでは上記の始まりの位置が、カラーバースト信号
の直後より、1.765μsec(=4−2.235μsec)離れた位
置からカラーバースト信号の直後より4μsec離れた位
置までの範囲内において、上記と同様に動かされる。
次に遅延量切換コントロール信号発生回路27の一実施
例の構成について第4図乃至第6図と共に更に詳細に説
明する。第4図は遅延量切換コントロール信号発生回路
27の一実施例のブロック系統図で、35a〜35bは
夫々カウンタで、図示しない操作部により入力される4
桁の暗証番号の各桁の数値がプリセットデータとして与
えられる。カウンタ35a〜35bはこのプリセットデ
ータの数値分のクロックパルスを計数する毎にパルスを
出力し、次段のカウンタの動作を開始させる。
一例として、暗証番号を“2735”とすると、カウン
タ35a,35b,35c及び35dには夫々“2”,
“7”,“3”及び“5”なる値のプリセットデータが
与えられる。次にリセットボタン36を押すとカウンタ
35a,35b,35c,35d,38、フリップフロッ
プ42,アップダウンカウンタ43等がリセットされ、
また、スイッチ回路40は抵抗R1及びコンデンサC1
りなる積分回路によってリセットボタン36を押した時
点から若干遅れて印加されるスイッチングパルスによ
り、カウンタ35aの制御端子X1に抵抗R2及びスイッ
チ回路40を介してパルスを印加してこのカウンタ35
aを計数可能状態に制御する。
発振器37の出力信号はカウンタ38、フリップフロッ
プ39及びゲート回路49に印加され、リセットボタン
36が押された時点でフリップフロップ39がセットさ
れてゲート回路49から発振器37の出力信号がクロッ
クパルスとしてゲート出力され始める。このクロックパ
ルスが略1フィールド又は略1フレームのラインの数だ
け取り出されると、カウンタ38の出力信号によってフ
リップフロップ39はリセットされ、ゲート回路49か
らはそれ以降クロックパルスは取り出されない。
上記のクロックパルスはカウンタ35a〜35d等に印
加されるが、最初はカウンタ35aが動作状態にあり、
そのプリセットデータ“2”と同じ数のクロックパルス
がカウンタ35aで計数されると、カウンタ35aより
所定レベル(論理「1」)の計数出力が取り出されてカ
ウンタ35bを動作可能状態とする。従って、クロック
パルスは今度はカウンタ35bによりそのプリセットデ
ータ“7”と同じ数だけ計数される。以下、上記と同様
にして、カウンタ35cによりクロックパルスは次の3
個計数され、カウンタ35dによりその次の5個計数さ
れ、更にその次の2個はカウンタ35aにより計数され
る。
このようにして、カウンタ35a〜35dは順次巡回的
に計数動作を行ない、それらの計数出力が供給される4
入力OR回路41からは論理値が なるパターンで変化する信号が略1フィールド又は略1
フレームのラインの数(ビット)だけ繰り返して取り出
される。
OR回路41の出力信号はフリップフロップ42を通し
てアップダウンカウンタ43のアップ/ダウン切換端子
U/Dに印加され、OR回路41の出力において「1」
が立つ度に加算計数と減算計数とが入れ替わるようにさ
れる。このアップダウンカウンタ43は上記クロックパ
ルスを計数して4ビットの計数信号を発生し、これをリ
ード・オンリ・メモリ(ROM)44へアドレス信号と
して印加する。
ROM44はこのアドレス信号により指定されたアドレ
スの3ビットのデータを読み出し、これをパターン記憶
用のランダム・アクセス・メモリ(RAM)45に印加
する。ROM44の各アドレスには、例えばそのデータ
がスイッチ回路26に印加されたときに、遅延時間(遅
延量)が第5図に示す如く変化するデータ内容で予め書
き込まれている。このとき、隣接するアドレスでは遅延
量の差が+τ,−τ又は0となるようにしておく。
本実施例ではリセットボタン36を押すと、端子46よ
りの書き込み制御信号により書き込み可能状態とされて
いるパターン記憶用のRAM45には遅延量が第6図に
示すように変化する情報がクロックパルスが1個出力さ
れる度に記憶されていく。従って、RAM45には全部
でクロックパルス数(すなわち、略1フィールド又は略
1フレームのラインの数)だけ、遅延量を示す情報が格
納されることになる。なお、第6図中、数値はアップダ
ウンカウンタ43の計数値を示す。また、RAM45に
はスイッチ回路47を通してクロックパルスが印加され
る。
このようにして、RAM45に遅延量のパターン記憶が
行なわれると、次に端子46よりの制御信号によりRA
M45は読み出し可能状態に制御されると共に、スイッ
チ回路47が切換えられて端子48より入来する水平同
期信号(HD)をRAM45に入力させる。これによ
り、RAM45からは水平同期信号に同期して記憶情報
が記憶順に順番に読み出されて前記遅延量切換用スイッ
チ回路26のコントロール端子に供給され、これを1H
毎に切換えて、第6図に示す如き遅延量の変化パターン
を与える。
この場合、RAM45に記憶されたデータの数が1フレ
ームのライン数に一致するか、常に1フィールド(又は
1フレーム)内のある時点で読み出し場所をリセットす
ることにより、1フィールド(又は1フレーム)におい
ていつも同じパターンで画像情報部分がずれる。しか
し、上記のデータ数が1フレームのライン数にしない
か、上記のリセットを行なわないで順次RAM45のア
ドレス上のデータを読み出す場合には、パターンの画面
での垂直方向における位置が刻々と変わることになり、
この方がスクランブル効果が大きい。ところが、この場
合には受信側でRAMの読み出しのスタートタイミング
が判別不可能である。
そこで、例えば垂直帰線消去帰間内の1H期間に、RA
M45の読み出しアドレスを指定するデータを入れてお
き、垂直期間中の定められた場所で毎回この読み出しア
ドレス指定データを再生して、そのアドレスに基づきR
AM45の読み出しを開始することにより、送信側で行
なったずらし方のパターンを受信側で再現することがで
き、良好な再生画像の復元ができる。
フィールド毎にこのようなデータを挿入することは、あ
る時点で水平同期信号が欠落して受信側でずらし方のパ
ターンを再現できなくなっても、次のフィールドからは
上記のデータが正常に再生されることにより、これを修
正して再び良好な再生画像の復元ができる。
上記の構成の映像信号処理は、例えば第7図に51,5
3で示す如く記録VTR51の記録入力側や再生VTR
52の再生出力側に用いられる。
映像信号処理装置50,52は上記のように同期信号部
分は全くスクランブルされておらず、かつ、画像情報部
分についてのみスクランブルによりライン毎に水平位置
がずらされているが、そのずれ量は相隣る2ラインにお
いて色副搬送波の周期τのm倍(実施例ではmは0及び
1)であるから、記録VTR51がY/C分離用しく形
フイルタを有していても正常にY/C分離が可能で、正
常にスクランブルされた映像信号をテープカセット内の
磁気テープに記録することができる。
また、このテープカセットを既存の再生VTR(VTR
の再生系)52で再生した場合も、同様に正常にスクラ
ンブルされた再生映像信号を再生することができる。こ
こで、この再生映像信号を通常のテレビジョン受像機に
供給した場合は、画像情報部分の水平位置が前記したよ
うにライン毎にずれているから、絵柄が曲がり視聴に耐
えない再生画像が表示される。また、本実施例では画像
情報部分のずらす範囲がフィールド毎に変わり、しかも
フィールド間のずらし量の差がτ/2の奇数倍に選定さ
れているので、フィールド毎に色副搬送波の位相が反転
することになり、色相が反転するので、より一層見苦し
い再生画像表示を行なわせることができる。
これに対して、上記の再生映像信号を本実施例の映像信
号処理装置53に入力映像信号として供給し、受信者が
前記映像信号処理装置50で入力した暗証番号と同一の
暗証番号を入力することにより、画像情報部分のずれを
打ち消された正常な再生映像信号を出力端子54へ出力
することができる。ただし、映像信号処理装置53のス
イッチ回路26は映像信号処理装置50のそれに比し逆
方向に遅延量が切換わるように設定されている。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、相隣る2Hでのずれ量はτ以内に限定されるもので
はなく、また第5図に示すROM44の内容を所定の契
約期間を経過した時点で変更して、同じ暗証番号であっ
てもスクランブルのパターンを容易に変更することもで
きる。また、輝度信号だけ又は搬送色信号だけに対して
上記のスクランブル処理を行なってもよい。
また、遅延回路251〜257,29、スイッチ回路2
6,28及び遅延量切換コントロール信号発生回路27
をディシタル回路にて構成し、遅延量をディシタル処理
にて得るようにしてもよい。この場合は、スイッチ回路
18の出力信号をA/D変換器により例えば色副搬送波
周波数の4倍の繰り返し周波数のサンプリングクロック
でA/D変換した後、遅延回路251〜257,29とし
て各々所定の遅延量τ,τ×を得るシフトレジスタを用
いて夫々の遅延量を付与し、更にスイッチ回路28の出
力ディシタル信号をD/A変換器によりアナログ信号に
変換して出力する構成とされる。
また、上記遅延回路251〜257,29としてはシフト
レジスタの代りにメモリを用い、その書込みアドレスと
読み出しアドレスを制御することにより、所定の遅延量
τ,τ×を得るようにしてもよい。
発明の効果 上述の如く、本発明によれば、相隣る2ラインでの画像
情報部分に対する遅延量の差を色副搬送波の周期のm倍
(ただし、mは0及び正の整数)にしたので、Y/C分
離用くし形フイルタや再生搬送色信号等にストローク除
去用くし形フイルタを有する既存のVTRであっても、
その構成を変更させることなくスクランブルされた映像
信号を記録再生することができ、またカラーバースト信
号から連続波を得て再生低域変換搬送色信号をもとの帯
域に戻すと同時に時間軸変動を除去するAFCループを
有するVTRにおいても、同期信号部分にはスクランブ
ルをかけていないのでAFCループを正常に動作させる
ことができ、更に暗証番号を知っている特定の者だけが
デスクランブルを行なう映像信号処理装置を通して正常
な再生画像を得ることができる等の特徴を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック系統図、第2図及
び第3図は夫々第1図の動作説明用信号波形図、第4図
は第1図中の要部の一実施例を示すブロック系統図、第
5図は第4図中のROMの記憶データ説明図、第6図は
第4図中のRAMの記憶データ説明図、第7図は本発明
装置の使用例を示すブロック系統図、第8図及び第9図
は夫々従来のスクランブル方法の各例を示す映像信号の
波形図、第10図は従来のスクランブル方法の他の例を
示すブロック系統図である。 15…カラー映像信号入力端子、17,18,28…ス
イッチ回路、21…水平同期信号分離回路、23…フィ
ールド判別回路、24…ディレーライン、251〜2
7,29…遅延回路、26…遅延量切換用スイッチ回
路、27…遅延量切換コントロール信号発生回路、30
…加算器、31…出力端子、35a〜35d,38…カ
ウンタ、44…リード・オンリ・メモリ(ROM)、4
5…パターン記憶用ランダム・アクセス・メモリ(RA
M)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力映像信号の水平同期信号に基づき1水
    平走査期間毎に、予め設定した区間の画像情報部分とそ
    れ以外の区間の同期信号部分とに分離する分離手段と、 該分離手段により分離された該画像情報部分に対して相
    隣る2水平走査期間の該画像情報部分が該入力映像信号
    の色副搬送波の周期τのm倍(ただし、mは0及び正の
    整数)の期間異なるように遅延する遅延手段と、 該遅延手段よりの遅延画像情報部分に、分離された該同
    期信号部分を多重して映像信号として出力する多重手段
    とよりなることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】前記遅延手段は、外部から与えられる暗証
    番号に基づいて前記遅延時間の変化のパターンが定めら
    れることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の映像
    信号処理装置。
  3. 【請求項3】入力映像信号の水平同期信号に基づき1水
    平走査期間毎に、予め設定した区間の画像情報部分とそ
    れ以外の区間の同期信号部分とに分離する分離手段と、 該分離手段により分離された該画像情報部分に対して相
    隣る2水平走査期間の該画像情報部分が該入力映像信号
    の色副搬送波の周期τのm倍(ただし、mは0及び正の
    整数)の期間異なるように遅延すると共に、相隣る2フ
    ィールドの該画像情報部分が該周期τの1/2の奇数倍の
    期間異なるように遅延する遅延手段と、 該遅延手段よりの遅延画像情報部分に、分離された該同
    期信号部分を多重して映像信号として出力する多重手段
    とよりなることを特徴とする映像信号処理装置。
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