JPH06141712A - ヨウ素を含有する野菜類、養鳥及び養魚類 - Google Patents
ヨウ素を含有する野菜類、養鳥及び養魚類Info
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- JPH06141712A JPH06141712A JP3188399A JP18839991A JPH06141712A JP H06141712 A JPH06141712 A JP H06141712A JP 3188399 A JP3188399 A JP 3188399A JP 18839991 A JP18839991 A JP 18839991A JP H06141712 A JPH06141712 A JP H06141712A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
- Y02A40/818—Alternative feeds for fish, e.g. in aquacultures
Landscapes
- Feed For Specific Animals (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- Hydroponics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水耕栽培野菜やモヤシ類、鳥類の体内や卵、
又は淡水魚の体内にジョードチロシンのナトリウム及び
カリウム塩を吸収移行させ最終的にジョードチロシン又
はチロキシンの形で蓄積させることを目的とする。 【構成】ヨード卵のヨードを分析した結果、卵黄部にジ
ヨードチロシン及びチロキシンの形態で存在しているこ
とを知った。そこでこのジヨードチロシンを合成し、水
溶性のアルカリ塩の形にしてカイワレ大根やコマツナ等
の水耕栽培野菜や大豆モヤシの播種の際、水溶液に一定
量添加して栽培するとジヨードチロシンが植物体内に取
り込まれることを見いだした。又、鶏やコイ等の飼料に
一定量添加して食餌を与えると養鳥の場合は体内及び卵
黄に、又養魚の場合は体内にジヨードチロシン及びチロ
キシンが蓄積されることを見いだし本発明を完成させ
た。
又は淡水魚の体内にジョードチロシンのナトリウム及び
カリウム塩を吸収移行させ最終的にジョードチロシン又
はチロキシンの形で蓄積させることを目的とする。 【構成】ヨード卵のヨードを分析した結果、卵黄部にジ
ヨードチロシン及びチロキシンの形態で存在しているこ
とを知った。そこでこのジヨードチロシンを合成し、水
溶性のアルカリ塩の形にしてカイワレ大根やコマツナ等
の水耕栽培野菜や大豆モヤシの播種の際、水溶液に一定
量添加して栽培するとジヨードチロシンが植物体内に取
り込まれることを見いだした。又、鶏やコイ等の飼料に
一定量添加して食餌を与えると養鳥の場合は体内及び卵
黄に、又養魚の場合は体内にジヨードチロシン及びチロ
キシンが蓄積されることを見いだし本発明を完成させ
た。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はヨウ素を含有する野菜類、養鳥及び養魚類に関
するものである。最近の我が国の食生活に共通する特徴
は高エネルギーの脂肪性食品や精製加工食品の摂取の多
いことである。このことから肥満、動脈硬化、心臓病な
ど成人病が増大する傾向にあり、食生活と健康阻害との
関連性が大きな注目を浴びるようになってきた。本発明
者は無機質が生体内の基本的機能に深く関与していると
考え、これまで鋭意研究を重ねてきた。本発明では、人
体に微量に含有する微量元素、ヨウ素に着目した。人体
のヨウ素量は約２０ｍｇ程度であるが、その大半（１０
〜１５ｍｇ）は甲状腺に存在して、チログロブリンとい
うタンパク質中に含まれている。それがチロキシンとい
う遊離型となって血中に出たものが甲状腺ホルモンであ
る。他に微量であるが、ホルモン作用の最も強いトリヨ
ードチロニンや微弱なジヨードチロシンの存在も知られ
ている。生理作用は細胞の代謝を亢進させることであ
り、若い人には発育と分化のため必須なホルモンであ
る。欠損すると、クレチン病になり発育が悪く知能も低
くなることがよく知られている。ヨウ素は天然に遊離し
ては存在しないが、海藻及び海産動物中に、主に有機化
合物として存在する。本発明者は、市販のヨード卵のヨ
ウ素を分析した結果、卵黄部に多くのヨウ素が蓄積され
ており、それはジヨードチロシン及びチロキシンの形態
で存在することを同定確認した。そこで、このジヨード
チロシンをカイワレ大根、キャベツ、コマツナ、セロリ
ー、ハクサイ、レタス等の野菜の水耕栽培の水溶液に、
あるいは麦、大豆、モヤシ等の種子の浸漬の際、一定濃
度添加し、栽培すると、ジヨードチロシンが植物体内に
取りこまれることを発見した。又、養鳥、養魚などの飼
料に一定濃度添加して食餌を与えると、養鳥の場合は卵
の卵黄に、又養魚の場合は体内にジヨードチロシン及び
チロキシンが蓄積されることを見い出し、本発明を完成
させた。使用したジヨードチロシンは既知の合成法に従
って、Ｌ−チロシンを１規定の水酸化ナトリウム溶液に
溶かし０℃に冷却し、攪拌しながら粉末ヨウ素を少量ず
つ加えてゆくと、液は次第に固化結晶化する。この結晶
を吸引濾過し０℃の水で洗い、希アルカリに溶かし、次
に酢酸を加えて再沈澱させて合成した。ジヨードチロシ
ンの添加形態は、野菜類の栽培槽や鳥類の飼料に添加す
る場合は、微量のアルカリを加え水溶液として用いた。
養魚の飼料に添加する場合は、水溶性であると水中に溶
け出してしまうことから、水に難溶性であるそのままの
微粉末の形態で用いた。又、添加の時機は、野菜類の栽
培については種子の浸漬段階から、鳥類については雛、
又は成鳥の段階で、魚の場合も稚魚又は成魚のいずれの
段階でもジヨードチロシンの添加を開始してもよいが、
経済的効率を考えると、成魚の段階で添加する方がより
効果的であると考える。以下実施例について説明する。 実施例１ ジヨードチロシンを１００ｐｐｍ濃度になるよう秤量
し、これを少量の水酸化ナトリウム水溶液に溶かし、水
で希釈する。ジヨードチロシン含有溶液を各発芽槽に加
え、カイワレ大根の専用種子を播種する。２０℃〜２３
℃で自然光のもとで１週間栽培、カイワレ大根の全長が
１２〜１３ｃｍになったら栽培をストップして引き抜き
良く水洗し、根を切断除去、上部を乾燥させ粉末とし
た。これを７０％アルコール０．１規定水酸化ナトリウ
ム溶液で抽出し、後アルコールを減圧下、留去し残渣を
アセトンで洗浄、ついで酸性にし、カラクロマトグラフ
ィーで分離精製すると、ジヨードチロシンの結晶を確認
した。 実施例２ ５〜１０ｐｐｍ濃度になるようジヨードチロシンのナト
リウム塩を養鶏の配合飼料及び給水に投与後、採卵し、
又その後屠殺し、卵と鶏肉のヨウ素含量及びその成分に
ついて分析した。ヨウ素含量は鶏肉部で０．０２ｍｇ／
１００ｇ、卵で０．０７ｍｇ／１００ｇであった。分析
はガスクロマトグラフィーによった。又、成分は鶏卵及
び鶏肉をヘキサンとアセトンで抽出し油分を除き、残留
物について７０％アルコール０．１規定水酸化ナトリウ
ム溶液で抽出し、抽出物をカラムクロマトグラフィーを
用いて分離精製した結果、ジヨードチロシン及びチロキ
シンのホルモンを同定確認した。 実施例３ 平均体重７３ｇのウナギの成魚に対して、市販のウナギ
配合飼料にジヨードチロシンを２〜５ｐｐｍ濃度になる
よう微粉状の形態で添加し、よく混合した。これを１日
に一定時間投与して２４℃で３０日間飼育した。その
後、実施例２と同様に魚体のヨウ素含量及びその成分に
ついて分析した。ヨウ素含量（ガスクロマトグラフィー
の分析手法による）は０．１１ｍｇ／１００ｇであっ
た。又、その成分についてはジヨードチロシン及びチロ
キシンを分離同定した。
するものである。最近の我が国の食生活に共通する特徴
は高エネルギーの脂肪性食品や精製加工食品の摂取の多
いことである。このことから肥満、動脈硬化、心臓病な
ど成人病が増大する傾向にあり、食生活と健康阻害との
関連性が大きな注目を浴びるようになってきた。本発明
者は無機質が生体内の基本的機能に深く関与していると
考え、これまで鋭意研究を重ねてきた。本発明では、人
体に微量に含有する微量元素、ヨウ素に着目した。人体
のヨウ素量は約２０ｍｇ程度であるが、その大半（１０
〜１５ｍｇ）は甲状腺に存在して、チログロブリンとい
うタンパク質中に含まれている。それがチロキシンとい
う遊離型となって血中に出たものが甲状腺ホルモンであ
る。他に微量であるが、ホルモン作用の最も強いトリヨ
ードチロニンや微弱なジヨードチロシンの存在も知られ
ている。生理作用は細胞の代謝を亢進させることであ
り、若い人には発育と分化のため必須なホルモンであ
る。欠損すると、クレチン病になり発育が悪く知能も低
くなることがよく知られている。ヨウ素は天然に遊離し
ては存在しないが、海藻及び海産動物中に、主に有機化
合物として存在する。本発明者は、市販のヨード卵のヨ
ウ素を分析した結果、卵黄部に多くのヨウ素が蓄積され
ており、それはジヨードチロシン及びチロキシンの形態
で存在することを同定確認した。そこで、このジヨード
チロシンをカイワレ大根、キャベツ、コマツナ、セロリ
ー、ハクサイ、レタス等の野菜の水耕栽培の水溶液に、
あるいは麦、大豆、モヤシ等の種子の浸漬の際、一定濃
度添加し、栽培すると、ジヨードチロシンが植物体内に
取りこまれることを発見した。又、養鳥、養魚などの飼
料に一定濃度添加して食餌を与えると、養鳥の場合は卵
の卵黄に、又養魚の場合は体内にジヨードチロシン及び
チロキシンが蓄積されることを見い出し、本発明を完成
させた。使用したジヨードチロシンは既知の合成法に従
って、Ｌ−チロシンを１規定の水酸化ナトリウム溶液に
溶かし０℃に冷却し、攪拌しながら粉末ヨウ素を少量ず
つ加えてゆくと、液は次第に固化結晶化する。この結晶
を吸引濾過し０℃の水で洗い、希アルカリに溶かし、次
に酢酸を加えて再沈澱させて合成した。ジヨードチロシ
ンの添加形態は、野菜類の栽培槽や鳥類の飼料に添加す
る場合は、微量のアルカリを加え水溶液として用いた。
養魚の飼料に添加する場合は、水溶性であると水中に溶
け出してしまうことから、水に難溶性であるそのままの
微粉末の形態で用いた。又、添加の時機は、野菜類の栽
培については種子の浸漬段階から、鳥類については雛、
又は成鳥の段階で、魚の場合も稚魚又は成魚のいずれの
段階でもジヨードチロシンの添加を開始してもよいが、
経済的効率を考えると、成魚の段階で添加する方がより
効果的であると考える。以下実施例について説明する。 実施例１ ジヨードチロシンを１００ｐｐｍ濃度になるよう秤量
し、これを少量の水酸化ナトリウム水溶液に溶かし、水
で希釈する。ジヨードチロシン含有溶液を各発芽槽に加
え、カイワレ大根の専用種子を播種する。２０℃〜２３
℃で自然光のもとで１週間栽培、カイワレ大根の全長が
１２〜１３ｃｍになったら栽培をストップして引き抜き
良く水洗し、根を切断除去、上部を乾燥させ粉末とし
た。これを７０％アルコール０．１規定水酸化ナトリウ
ム溶液で抽出し、後アルコールを減圧下、留去し残渣を
アセトンで洗浄、ついで酸性にし、カラクロマトグラフ
ィーで分離精製すると、ジヨードチロシンの結晶を確認
した。 実施例２ ５〜１０ｐｐｍ濃度になるようジヨードチロシンのナト
リウム塩を養鶏の配合飼料及び給水に投与後、採卵し、
又その後屠殺し、卵と鶏肉のヨウ素含量及びその成分に
ついて分析した。ヨウ素含量は鶏肉部で０．０２ｍｇ／
１００ｇ、卵で０．０７ｍｇ／１００ｇであった。分析
はガスクロマトグラフィーによった。又、成分は鶏卵及
び鶏肉をヘキサンとアセトンで抽出し油分を除き、残留
物について７０％アルコール０．１規定水酸化ナトリウ
ム溶液で抽出し、抽出物をカラムクロマトグラフィーを
用いて分離精製した結果、ジヨードチロシン及びチロキ
シンのホルモンを同定確認した。 実施例３ 平均体重７３ｇのウナギの成魚に対して、市販のウナギ
配合飼料にジヨードチロシンを２〜５ｐｐｍ濃度になる
よう微粉状の形態で添加し、よく混合した。これを１日
に一定時間投与して２４℃で３０日間飼育した。その
後、実施例２と同様に魚体のヨウ素含量及びその成分に
ついて分析した。ヨウ素含量（ガスクロマトグラフィー
の分析手法による）は０．１１ｍｇ／１００ｇであっ
た。又、その成分についてはジヨードチロシン及びチロ
キシンを分離同定した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １． ジヨードチロシンナトリウム塩をカイワレ大根、
キャベツ、コマツナ、セロリー、ハクサイ、レタス等の
水耕栽培の水溶液に又、麦や大豆等、モヤシ類の栽培の
際、種子の浸漬に一定濃度になるように添加することに
よって、植物体内にジヨードチロシンを浸透移行させる
ことを特徴とする。 ２． ジヨードチロシン又は、そのナトリウム塩を鳥類
（特に鶏、鴨、キジ等）の体内及び卵又は淡水魚（ウナ
ギ、コイ、ドジョウ、アユ等）の体内にジヨードチロシ
ン及びチロキシンとして蓄積させることを特徴とする。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3188399A JPH06141712A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ヨウ素を含有する野菜類、養鳥及び養魚類 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3188399A JPH06141712A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ヨウ素を含有する野菜類、養鳥及び養魚類 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06141712A true JPH06141712A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=16222965
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3188399A Pending JPH06141712A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ヨウ素を含有する野菜類、養鳥及び養魚類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06141712A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012118688A3 (en) * | 2011-03-01 | 2013-04-11 | Zinpro Corporation | Enhanced bioavailable iodine molecules |
| WO2014148361A1 (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-25 | 日本水産株式会社 | ヨウ素を有効成分とする養殖魚の肉質改良方法及びそれに用いる飼料 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP3188399A patent/JPH06141712A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012118688A3 (en) * | 2011-03-01 | 2013-04-11 | Zinpro Corporation | Enhanced bioavailable iodine molecules |
| JP2014506800A (ja) * | 2011-03-01 | 2014-03-20 | ジンプロ コーポレーション | 強化された生体内利用可能なヨウ素分子 |
| WO2014148361A1 (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-25 | 日本水産株式会社 | ヨウ素を有効成分とする養殖魚の肉質改良方法及びそれに用いる飼料 |
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