JPH06139976A - 電界放出型電子銃 - Google Patents

電界放出型電子銃

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JPH06139976A
JPH06139976A JP4283011A JP28301192A JPH06139976A JP H06139976 A JPH06139976 A JP H06139976A JP 4283011 A JP4283011 A JP 4283011A JP 28301192 A JP28301192 A JP 28301192A JP H06139976 A JPH06139976 A JP H06139976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron gun
condenser lens
magnetic field
field type
pole piece
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4283011A
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English (en)
Inventor
Masaaki Minoda
政顕 箕田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
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Publication of JPH06139976A publication Critical patent/JPH06139976A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電界放出型電子銃において磁界型コンデンサ
レンズを大気側に配置し、且つボア径を小さくする。 【構成】 電子銃室チャンバ2は高真空である。電子銃
室チャンバ壁1の外側は大気圧であり、磁界型コンデン
サレンズ10が配置されている。電子銃室チャンバ壁1
は強磁性体で形成されており、磁界型コンデンサレンズ
10の上部磁極片を構成している。フランジ部材16は
導電性を有する非磁性体で形成されており、電子銃室チ
ャンバ壁1に溶接されている。また、フランジ部材16
には所定の電位、例えば接地電位が印加され、アノード
電極としての役割も果たしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界放出型電子銃に係
り、特にコンデンサレンズの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】電界放出型電子銃(以下、FEGと称
す)は高輝度の電子線源として知られており、電子顕微
鏡等に用いられている。そして、電子顕微鏡ではエミッ
タから放出された電子線を収束させるためにコンデンサ
レンズが配置される。FEG用のコンデンサレンズとし
ては静電型レンズ、磁界型レンズ、及び静電型レンズと
磁界型レンズを組み合わせたもの等があるが、収差係数
が小さい、その主面をエミッタに近づけられるので照射
電流量を最大限に引き出すことができる、等の理由のた
めに磁界型レンズが用いられることが多い。
【0003】ところで、コンデンサレンズを磁界型レン
ズで構成する場合、レンズの主面を可能な限りエミッタ
に近づけ、且つそのレンズ作用を効率よく行わしめるた
めに磁界型コンデンサレンズを電子銃室チャンバ内に組
み込むことが考えられる。しかしこの場合にはコンデン
サレンズ全体が高真空中に封入されることになり、当該
コンデンサレンズの電源全体を引き出し電圧等の高電圧
の上で使用しなければならず、またコンデンサレンズの
電源の耐圧、絶縁性等に注意を払わなければならないの
で、その構造は極めて複雑なものとなり、組み立ては非
常に煩雑なものとなる。
【0004】またコンデンサレンズ全体を電子銃室チャ
ンバ内に組み込む場合には、その磁極片も高真空中に配
置されることになるが、磁極片はレンズのコイルに供給
される電流のために加熱され、温度が上昇するに従って
ガスを放出し、その結果電子銃室チャンバ内の真空度が
悪化し、エミッタからの放出電子線量やエミッタの安定
性に悪影響を及ぼすという問題がある。また更にコンデ
ンサレンズを電子銃室チャンバ内に組み込んだ場合に
は、当該コンデンサレンズの軸調整は真空外から行うこ
とができないので、軸調整が非常に難しくなるという問
題もある。
【0005】以上のことから磁界型コンデンサレンズを
電子銃室チャンバの外側、即ち大気側に配置することが
行われている。その構成例を図3に示す。図3は磁界型
コンデンサレンズを大気側に配置した場合の構成例を示
す断面図であり、図中、1は電子銃室チャンバ壁、2は
電子銃室チャンバ、3は高電圧導入端子、4はサプレッ
サ電極、5は引き出し電極、6はアノード電極、7は真
空排気用フランジ、10は磁界型コンデンサレンズ、1
1はコイル、12は上部磁極片、13は下部磁極片、1
4はフランジを示す。
【0006】図3において、電子銃室チャンバ壁1で囲
まれた電子銃室チャンバ2は高真空になされており、高
電圧導入端子3、サプレッサ電極4、引き出し電極5、
アノード電極6等が封入されている。なお、この例では
Zr/Oタイプ等のサーマルFEGを用いるものとして
いるのでサプレッサ電極4を備えているものであり、図
示されてはいないがエミッタはサプレッサ電極4の先端
に配置されているものである。
【0007】また、電子銃室チャンバ壁1の外側は大気
圧であり、コイル11、上部磁極片12、下部磁極片1
3、フランジ14等からなる磁界型コンデンサレンズ1
0が配置されている。そして、この磁界型コンデンサレ
ンズ10は、図示しない微動機構により図中の矢印15
の方向及びこれと直交する方向に移動可能となされてい
る。
【0008】この構成によれば、上部磁極片12の形状
を電子銃室チャンバ壁1のテーパ角に合わせることでボ
ア径を小さくすることができる。また、磁界型コンデン
サレンズ10及びその電源の構成も複雑になることはな
く、従って組み立ても容易であり、更に、上部磁極片1
2や下部磁極片13が加熱されてガスが発生したとして
もエミッタに何等影響するものではないものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すように磁界型コンデンサレンズを大気側に配置した
場合には、電子銃室チャンバ内に組み込んだ場合に比較
して当該磁界型コンデンサレンズのボア径が大きくなっ
てしまうためにレンズ作用の効率が低下し、高加速電圧
を必要とする電子線装置には適さないものとなってしま
うという問題がある。
【0010】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、磁界型コンデンサレンズを大気側に配置し、且つ
ボア径をより小さくすることができる電界放出型電子銃
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電界放出型電子銃は、電子銃室チャンバ
壁の一部が強磁性体で形成され、当該部分が磁界型コン
デンサレンズの磁極片の一部を構成することを特徴とす
る。
【0012】
【作用及び発明の効果】電子銃室チャンバ壁の一部が磁
界型コンデンサレンズの磁極片を兼用するのでボア径を
小さくすることができ、以てコンデンサレンズの効率を
より大幅に向上させることができるので、高加速電圧を
必要とする電子線装置にも適用することができる。ま
た、磁界型コンデンサレンズは電子銃室チャンバ壁の外
側、即ち大気側に配置されることになるので、磁極片を
引き出し電圧等の高圧に浮かせる必要がなく、従ってF
EG全体の構成も簡単なものとなり、組み立てが容易で
ある。更に、大気側から磁界型コンデンサレンズの軸調
整をすることが可能である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
図1は本発明に係る電界放出型電子銃の一実施例の構成
を示す断面図であり、図中、16はフランジ部材を示
す。なお、図1において図3と同等な構成要素について
は同一の符号を付す。
【0014】電子銃室チャンバ壁1は強磁性体で形成さ
れており、磁界型コンデンサレンズ10の上部磁極片を
構成している。フランジ部材16は導電性を有する非磁
性体で形成されており、電子銃室チャンバ壁1に溶接さ
れている。そして、このフランジ部材16によって上部
磁極片を構成する電子銃室チャンバ壁1と下部磁極片1
3との間には適宜の間隔のギャップが形成される。更に
フランジ部材16には所定の電位、例えば接地電位が印
加され、アノード電極としての役割も果たしている。ま
た更に磁界型コンデンサレンズ10の下部磁極片は、図
示しない微動機構により図中の矢印15の方向及びこれ
と直交する方向に移動可能となされている。なお、電子
銃室チャンバ壁1と兼用されているコンデンサレンズ上
部磁極片の軸合わせは、高電圧導入端子3を図の矢印の
方向及びこれに直交する方向に移動させることで可能で
ある。
【0015】なお、電子銃室チャンバ壁1の内面は、電
子銃室チャンバ2内の到達真空度を高め、且つ管内放電
を抑止するために、複合電解研磨処理等が施されて表面
の凹凸あるいは突起物は除去されていることは当然であ
る。
【0016】以上の構成によれば、電子銃室チャンバ壁
1自体を磁界型コンデンサレンズ10の磁極片として兼
用するため、ボア径をより小さくすることができ、以て
当該コンデンサレンズ10のレンズ効率を更に向上させ
ることができる。
【0017】また、ボア径は電子銃室チャンバ壁1及び
引き出し電極5等の形状をより絞り込むことによって更
に小さくすることができるものである。なお、電子銃室
チャンバ壁1及び引き出し電極5の円錐台形状のテーパ
角は、サプレッサ電極4と引き出し電極5との間隔によ
って決定され、Zr/OタイプのサーマルFEGを用い
た場合には引き出し電極5とサプレッサ電極4との電位
差は通常 5kV以下、またこれらの電極面の間隔は通常
0.6 mm程度であるが、この例では電極面以外での引き出
し電極5とサプレッサ電極4との間隔は最も近いところ
で 1mmとなされている。
【0018】以上、本発明の一実施例について説明した
が、次に本発明の他の実施例について説明する。図2は
本発明に係る電界放出型電子銃の他の実施例の構成を示
す断面図であり、図1に示す構成とは、フランジ部材1
6の上流側、即ち引き出し電極5側に強磁性体からなる
リング状部材17が設けられている点でのみ異なってい
る。この構成によればリング状部材17は磁界型コンデ
ンサレンズ10の磁極片となるから、ボア径をより小さ
くすることができるものである。
【0019】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々
の変形が可能である。例えば上記実施例ではZr/Oタ
イプ等のサーマルFEGを用いるものとしたが、本発明
は他のタイプのFEGを用いた場合にも適用できるもの
であること当業者に明かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図2】 本発明の他の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図3】 従来の電界放出型電子銃の構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…電子銃室チャンバ壁、2…電子銃室チャンバ、3…
高電圧導入端子、4…サプレッサ電極、5…引き出し電
極、6…アノード電極、7…真空排気用フランジ、10
…磁界型コンデンサレンズ、11…コイル、12…上部
磁極片、13…下部磁極片、14…フランジ、16…フ
ランジ部材、17…リング状部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃室チャンバ壁の一部が強磁性体で
    形成され、当該部分が磁界型コンデンサレンズの磁極片
    の一部を構成することを特徴とする電界放出型電子銃。
JP4283011A 1992-10-21 1992-10-21 電界放出型電子銃 Withdrawn JPH06139976A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4283011A JPH06139976A (ja) 1992-10-21 1992-10-21 電界放出型電子銃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4283011A JPH06139976A (ja) 1992-10-21 1992-10-21 電界放出型電子銃

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06139976A true JPH06139976A (ja) 1994-05-20

Family

ID=17660073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4283011A Withdrawn JPH06139976A (ja) 1992-10-21 1992-10-21 電界放出型電子銃

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JP (1) JPH06139976A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001312986A (ja) * 2000-04-26 2001-11-09 Hitachi Ltd 電子銃

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001312986A (ja) * 2000-04-26 2001-11-09 Hitachi Ltd 電子銃

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