JPH0613873B2 - 流体フイルムシ−ル装置 - Google Patents

流体フイルムシ−ル装置

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JPH0613873B2
JPH0613873B2 JP9742186A JP9742186A JPH0613873B2 JP H0613873 B2 JPH0613873 B2 JP H0613873B2 JP 9742186 A JP9742186 A JP 9742186A JP 9742186 A JP9742186 A JP 9742186A JP H0613873 B2 JPH0613873 B2 JP H0613873B2
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JP
Japan
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seal
seal ring
ring
seal housing
fluid
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JP9742186A
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JPS62253996A (ja
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靖 毛利
善一 吉田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ターボ機械などにおいて、高圧被シール流
体の漏洩を防止する流体フィルムシール装置に関する。
〔従来の技術〕
第6図および第7図に従来の技術による代表的な流体フ
ィルムシール装置の構成を示し、図中1が主軸で、この
主軸1の外周にシールハウジング2が設けられ、このシ
ールハウジング2の図中左側が高圧被シール流体が充満
する機内側、図中右側が機外側である。シールハウジン
グ2の内側には主軸1の外周に嵌合するように一対のシ
ールリング3,4が並列して設けられ、これらシールリ
ング3,4がスプリング5によりシールハウジング2の
内側面に弾性的に当接するように付勢されている。一方
のシールリング3の内周面と主軸1の外周面との間には
隙間Sが、他方のシールリング4の内周面と主軸1の
外周面との間には隙間Sがそれぞれ確保され、S
の関係となっている。
そして、シールハウジング2の流入孔2a…から、機内
側の高圧被シール流体の圧力よりも僅かに高い圧力のシ
ール流体がシールハウジング2内に供給される。このシ
ール流体の大部分は隙間Sを通して機外側に流出し、
ごく一部が高圧被シール流体との僅かな差圧により、隙
間Sを通して隙間Sに流体膜を形成しながら機内側
にドレンとして流入し、これにより高圧被シール流体の
機外への漏出が防止される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一般に、機内側に流入したドレンは、高圧被シール流体
から分離して再生処理するが、このような面倒な再生処
理を軽減するためには、隙間Sを通るシール流体の流
量を抑えてドレンの流入をでき得る限り少なく規制する
ことが必要となる。
しかしながら、シール流体の流量を規制し過ぎると、シ
ール流体による冷却効果が減少し、隙間Sを通るシー
ル流体の摩擦によって発生する熱量を吸収できなくな
り、シールリング3と主軸1との間で焼付きが発生して
しまう。なお、隙間Sの部分においては、S<S
の関係があり、かつ隙間Sが機外側の大気中に開放し
ているから、隙間Sを通るシール流体の流量を多く、
したがって発生した熱量はシール流体自身の温度上昇と
して吸収され、焼付けは発生しない。
このようなシールリング3と主軸1との焼付き防止のた
めに、第8図に示すような各種形状のシールリング3が
業界において採用されている。第8図(a)では、シー
ルリング3とシールハウジング2との接触面積を減らし
てシールリング3とシール流体との接触面積を増大さ
せ、同図(b)では、シールリング3の熱容量を減らし
てその冷却効果の向上を図り、同図(c)および(d)
では、シールリング3の熱容量を減らすとともに、Oリ
ング6によってシール流体の無効な漏洩を防いでいる。
このような4例の他にも各種の方式が採用されている。
しかし限られた軸方向寸法のなかで、ドレンとなるシー
ル流体の流入量を極少に止どめ、しかも焼付けが起らな
いシールリングを設計することは難しく、第8図の4例
においても上記課題を完全には解決し得ていない。
すなわち、シール部の温度を下げるためには、主軸1の
みならず、シールリング3からの適切な熱放出が必要で
あるが、この熱放出が適切でないとき、つまり主軸1に
比べてシールリング3からの熱放出が大きいときには、
シールリング3と主軸1との隙間Sが小さくなり、焼
付き現象が発生し易くなる。また、シールリング3の不
均一な温度分布による非対象熱変形はシールリング3と
主軸1の片当りによる焼付け現象の原因となる。
このように、従来の構成では、機内側に対するシール流
体の流入量を減少させるために、シールリングと主軸と
の間の隙間を小さくしたり、シールリングの軸方向長さ
を増大させると、焼付けの発生が逸れ得なくなるという
問題があった。この発明はこのような問題点の解決を目
的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明はこのような問題点の解決のために、肉厚が主
軸方向長さよりも小さく、外周面に複数の突起を有し、
かつ所定内径を有する中空円筒状のシールリングと、円
周方向に複数個の流体流入孔を有する外部シールハウジ
ングと、この外部シールハウジングの内面および上記シ
ールリングの外周面との間に隙間をもって外部シールハ
ウジングの内部に固定された内部シールハウジングとを
備え、上記外部シールハウジング側に装着されたOリン
グを介して外部シールハウジングの内側面と上記シール
リングの側面とを係合させるとともに、隙間を介して内
部シールハウジングの側面と上記シールリングの突起と
を対向させたものである。
〔作用〕
Oリングによりシールリングと外部シールハウジングと
の金属接触が防止され、かつシールリングの薄肉長軸円
筒形状により、このシールリングの均一な冷却が達成さ
れ、不均一な変形が防止される。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について第1図ないし第5図
を参照して説明する。
図中11は主軸、12は外部シールハウジングで、この
外部シールハウジング12の周面にその周方向に沿って
均等的に多数の流入孔13…が形成されている。外部シ
ールハウジング12の内周面には環状の内部シールハウ
ジング14が取付けられ、この内部シールハウジング1
4と外部シールハウジング12との間でその周方向に沿
う環状の第一の通路15が形成され、この第一の通路1
5に上記各流入孔13…が連通している。16は主軸1
1の外周に設けられた機内側のシールリングで、このシ
ールリング16の外周面と内部シールハウジング14の
内周面との間で幅の狭い環状の第二の通路17が形成さ
れ、上記第一の通路15がこの第二の通路17を通して
主軸11の外周側のシール室18に連通している。
シール流体は各流入孔13…から第一の通路15に流入
し、さらにこの第一の通路15から第二の通路17を経
てシール室18に流入する。このシール流体の圧力は、
機内側の高圧被シール流体の圧力よりも僅かに高く、こ
のためシール室18に流入したシール流体は主軸11の
外周面とシールリング16の内周面との間の隙間S
流体膜を形成して機内側の高圧被シール流体の漏洩を防
止する。
ここで、機内側のシールリング16は、肉厚t、軸方向
長さw、内径Dとしたとき、t<w、t<D/10に設
定されている。そして、このシールリング16の形状
は、単純薄肉筒形で、回転軸中心線および半径方向中心
線に対して完全対称にある。非対称な形状では、どのよ
うな巧みな冷却を行なっても、不均一な変形を防ぐこと
はできない。
そして、t<wであれば、シールリング16の両側の
B、C面(第5図参照)の放熱量の差によるシールリン
グ16の不均一な軸方向変形が発生し難く、t<D/1
0であればシールリング16の内外周のA、D面の温度
差による隙間Sの減少が発生し難い。
このようなシールリング16の寸法の設定は、多数の流
体フィルムシールが装着されたターボ機械、特にターボ
圧縮機のオイルフィルムシール装置の実用機実績を解析
することによって得られた経験値に基づくものである。
外部シールハウジング12には、シールリング16と対
向する内側面にOリング20が装着され、このOリング
20にシールリング16の側面が接触している。第4図
に示すように、シールリング16には差圧による矢印方
向の押圧力が加わり、この押圧力でOリング20が弾性
的に圧縮変形するが、その圧縮度合は一定に抑制され、
外部シールハウジング12とシールリング16との間に
常に隙間Sが確保されており、これによりシールリン
グ16から外部シールハウジング12への熱伝達が防止
され、またOリング20により隙間Sからのシール流
体の漏洩が防止される。従来においても、第8図
(c).(d)に示すように、シールハウジング2とシ
ールリング3との間にOリング6を装着する例はある
が、これはシール流体の漏れ止めを目的としているのみ
で、Oリング6の弾性変形に応じてシールリング3とシ
ールハウジング2とが金属接触してしまうものである。
なお、本実施例のOリング20としては、耐油性、耐老
化性に優れ、かつ圧縮永久歪みが生じない材料を用いる
ことが望ましい。
シールリング16の外周面側の幅の狭い第二の通路17
には、シール流体が高速で流れ、このためシールリング
16の外周面全域からの均一な熱伝達が促進される。こ
のことは、t<wとしていることと合せて、該面よりの
放熱が大きいために上記B、C面の放熱の差による変形
が防止される。また、t<D/10としているため、該
面よりの放熱が大きくても、上記A、B面の温度差が少
なく、シールリング16の過冷却による隙間Sの減少
が発生するようなことがない。
このようなことから、隙間Sが小さく、シールの幅w
の長いシールリング16の使用が可能となり、したがっ
て焼付きを防止し、かつシール流体の機内側への流入を
確実に減少させることができる。
ところで、シールリング16に対する軸方向の位置決め
および回転止めを図る装置を設ける必要があるが、この
装置をシールリング16の薄肉円筒部に設けると、該部
に金属接触に伴う局部的伝熱冷却現象が発生し、薄肉長
軸円筒構造の採用によるシールリング16の温度均一化
の効果が損われ、非対称熱変形を起して焼付きの原因と
なりかねない。
そこで、この発明の実施例では、第1図および第3図に
示すよに、シールリング16の外周部に複数(本実施例
では3つ)の突起22…を均等的に設け、これら突起2
2…を内部シールハウジング14の側面に隙間Sをお
いて対向させ、また突起22…にはU字状の溝23…を
形成し、一方、外部シールハウジング12の内側面に各
突起22…に対応してピン24…を取付け、これらピン
24…を上記溝23…の内側にそれぞれ臨ませてある。
これによりシールリング16は内部シールハウジング1
4との間に隙間Sを保持して軸方向に対する位置決め
が図られ、かつピン24…と溝23…とにより回転止め
が図られる。
上記突起22…は位置決めに必要な最少限の寸法となっ
ており、また摺動面から離れた面Bに設けられているの
で、シールリング16の薄肉長軸円筒構造が損われるこ
とがない。そして、シールリング16と静止部との金属
接触は唯一溝23…とピン24…との接触点のみに限ら
れ、したがってシールリング16の局部的な伝達冷却現
象による不均一な変形が防止される。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明によれば、Oリングにより
シールリングと外部シールハウジングとの金属接触が防
止され、かつシールリングの薄肉長軸円筒形状により、
このシールリングの均一な冷却が達成される不均一な変
形が防止され、したがって機内側へのシール流体の流入
量を確実に減少させてその再生処理の軽減を図ることが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの発明の一実施例を示し、第1
図は縦断面図、第2図は横断面図、第3図は第1図中の
III部の拡大断面図、第4図は第1図中のIV部の拡大断
面図、第5図はシールリングの断面図、第6図は従来装
置を示す断面図、第7図は第6図中のVII−VII線に沿う
断面図、第8図は従来のシールリングの各形状を示す断
面図である。 11……主軸、12……外部シールハウジング、 13……流入孔、14……内部シールハウジング、 16……シールハウジング、20……Oリング、22…
…突起。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】肉厚が主軸方向長さよりも小さく、外周面
    に複数個の突起を有し、かつ所定内径を有する中空円筒
    状のシールリングと、円周方向に複数個の流体流入孔を
    有する外部シールハウジングと、この外部シールハウジ
    ングの内面および上記シールリングの外周面との間に隙
    間をもって外部シールハウジングの内部に固定された内
    部シールハウジングとを備え、上記外部シールハウジン
    グ側に装着されたOリングを介して外部シールハウジン
    グの内側面と上記シールリングの側面とを係合させると
    ともに、隙間を介して内部シールハウジングの側面と上
    記シールリングの突起とを対向させたことを特徴とする
    流体フィルムシール装置。
JP9742186A 1986-04-26 1986-04-26 流体フイルムシ−ル装置 Expired - Lifetime JPH0613873B2 (ja)

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JPS62253996A JPS62253996A (ja) 1987-11-05
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