JPH06137640A - エネルギーシステム及びその運転制御方法 - Google Patents
エネルギーシステム及びその運転制御方法Info
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- JPH06137640A JPH06137640A JP4285619A JP28561992A JPH06137640A JP H06137640 A JPH06137640 A JP H06137640A JP 4285619 A JP4285619 A JP 4285619A JP 28561992 A JP28561992 A JP 28561992A JP H06137640 A JPH06137640 A JP H06137640A
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Abstract
せ、一次エネルギーの使用量を変更しても、それに応じ
た最適運用計画を立案できるようにする。 【構成】 少なくとも二種類の一次エネルギー源を入力
とする熱源機器プラントと、該熱源機器プラントの制御
手段と、該熱源機器プラントのデータベース、とを基本
構成とするエネルギーシステムの運転方法であって、少
なくとも該一次エネルギーの使用比率を一定周期の間不
変とする運転モードを設定し、該運転モードの下で該熱
源機器プラントの制御手段を制御して、供給熱エネルギ
ーを変化させる。
Description
入力とする熱源機器を用いて利用者へ温熱又は冷熱など
を供給するエネルギーシステム及びその運転制御方法に
関する。
器から利用者へ温熱又は冷熱などを供給するエネルギー
システム及びその運転制御方法に関して、多くの報告な
いしは出願がなされている。例えば、伊東らは、「船舶
用熱・電力供給プラントの構成機器規模に関する最適設
計」(日本機械学会論文集(C編)、Vol.51,No.467(昭
60-7),p1663-1670)において、熱源機器及び電力機器の
規模を数理計画法を用いて最適化する方法について報告
し、規模最適化には需要に応じて最適な運転計画を立案
することが必要である旨述べると共にそのための手法と
して分枝限定法を利用した混合整数計画方法を用いてい
る。
器の運転方法において、強制停止、電力使用量のピーク
カット及び蓄熱運転などの運転モードを、一日を複数の
時間帯に分割し、各時間帯毎に前記各モードを割当てる
ことにより、蓄熱効率を向上させて運転費の削減を図る
熱源機器の運転制御方法が記載されている。各モードは
予め設定されており、該各モードのオンオフを制御する
ためのアルゴリズムを提案しているが、該各モードの設
定値の変更に関しては特に言及していない。
暖房のための冷水、温水などを発生するための熱源プラ
ントにおいて、予測負荷データの入力手段から入力され
た一日の予測負荷曲線を負荷帯産出手段で離散化し、か
つ、各時間毎に量子化してこれを予め設定された負荷帯
のいずれかに分類し、この分類された負荷帯の運転モー
ド候補を運転モード選出手段によって運転モード一覧テ
ーブルから運転コストの低い順に複数選出するように
し、その選出れさた運転パターン作成手段を介して運転
パターンを作成し、運転スケジュールを策定するように
した熱源プラントの運転制御装置が記載されている。
において、熱源機器及び電力機器の規模を数理計画法を
用いて最適化する方法は、数理計画手法を用いるため
に、機器特性、制約条件、目的関数などを数式で定式化
できないものについて、この方法を適用することは困難
である。
平3-291439号公報などに記載された手段は、いずれも基
本的に安価なエネルギー源を選択することを主目的とし
たものであって、いわば運転モード毎にコストを比較し
運転コストの低い順に各運転モードを選択し割当てるも
のであるといえる。換言すれば、従来の熱源機器の運転
方法はいわば経済性の追求が主目的であって、複数種類
のエネルギー供給量や料金比を変えて制御するという概
念は記載されていない。
酸性雨防止、温暖化防止などへの対応から、これらエネ
ルギープラントからの各種排出物の量及び種類が問題視
され、クリーンでかつ少量の排気物であることが要請さ
れるようになっている。そして、その要請に基づいて、
エネルギー発生量の低減や使用燃料の転換を余儀なくさ
れることが起こってきている。また、地域冷暖房プラン
トのようにエネルギープラントは公共的要素が強い施設
であり、通常、地方自治体及び、電力会社、ガス会社な
どのエネルギー関連会社が出資した第3セクター方式が
多くなる傾向がある。
する際には、単に従来のように経済性を重視した運転・
制御ばかりでなく、他の制約条件として、環境負荷を小
さくするための制約条件、あるいは、出資エネルギー会
社の利益を等しくする、使用量を等しくするといった、
今まで考慮していなかった制約条件下でコストミニマム
を追求することが必要となってくる。
機器効率や運転効率を最高にするアプローチだけではな
く、各種エネルギーの使用比率あるいは使用料金比率を
状況に応じて指定し、そのなかにおいて従来の経済性を
追求する必要性、すなわち、課題が生じてきている。本
発明はそのような事情に鑑みてなされたものであり、熱
源機器プラントの運用方法に柔軟性を持たせ、一次エネ
ルギーの使用量を変更しても、それに応じた最適運用計
画を立案できるようにするエネルギーシステム及びその
運転制御方法を得ることを目的としている。
するためになされたものであり、基本的に、複数の異な
った種類のエネルギーの使用比率あるいは使用料金比率
を運転員の指定により優先的に可変とするモード設定手
段を設定することにより達成される。より具体的には、
本発明は上記の目的を達成するために、少なくとも二種
類の一次エネルギー源を入力とする熱源機器プラント
と、該熱源機器プラントの制御手段と、該熱源機器プラ
ントのデータベース、とを基本構成とするエネルギーシ
ステムの運転方法において、少なくとも該一次エネルギ
ーの使用比率を一定周期の間不変とする運転モードを設
け、該運転モードの下で該熱源機器プラントの制御手段
を制御して、供給熱エネルギーを変化させることを可能
としたエネルギーシステムおよびその運転制御方法を開
示する。
て、該一次エネルギーの消費料金比率に基づいて一定周
期の間不変とする運転モードを設定することは、第3セ
クター方式によるエネルギーシステムの運転制御方法と
して特に好ましい態様である。
り、優先的に各種エネルギーの使用比率あるいは使用料
金比率を状況に応じて指定し、そのなかにおいて従来の
経済性を追求する運転制御方法である従来の機器効率や
運転効率を最高にする運転を行うことが可能となり、環
境破壊に対する有効な対応が可能となるばかりでなく、
第3セクター方式のエネルギーシステムの運転を円滑に
行うことも可能となる。
明する。本発明によるエネルギーシステムの基本構成を
図1に示す。このシステムは、データベース1000
と、モード設定機能2000と、制御機能3000と、
少なくとも二種類の一次エネルギー源を入力とする熱源
機器プラント4000とをその基本機能としている。
ラント4000に使用されている機器の運転性能、運転
履歴、熱源の需要状況及びそのときの操作量と一次エネ
ルギーの使用量と料金の関係などが格納されている。モ
ード設定機能2000では、運転員の設定によるモード
値に相当する操作量設定値20が制御機能3000に出
力される。
を受けて、該操作量設定値20から想定される、熱源機
器プラント4000内の各種熱源機器の操作量である制
御指令30を該熱源機器プラント4000へ出力する。
該熱源機器プラント4000では、該制御指令30に基
づき、各種熱源機器が制御され、必要となる電力40、
冷水41、温水42及び蒸気43が需要家に供給され
る。
細を説明する。モード設定機能2000はモード設定メ
ニュー2100、モード入力機能2200及びモード計
算機能2300から構成されている。前記モード設定メ
ニュー2100は、前記モード計算機能2300内のメ
モリー領域に格納されていて、必要に応じて、自動的あ
るいは手動により、該モード計算機能2300から出力
されて運転員が監視している監視装置の画面上に表示さ
れるか、あるいは該モード計算機能2300が格納され
ている操作盤上に設けらている。
次の運転サイクルにおける運転計画を立案する際や上位
管理者から運転モードの設定変更要求があった際に、運
転員のメニュー設定の入力を待つ状態になる。運転員に
よりメニュー設定のキー入力があると、操作量設定値2
0を出力する。例えば、使用している一次エネルギーが
電力及びガスの二種類であるときには、表示されるメニ
ューとしては、高効率運転、電力/ガス運転費比率、電
力/ガス使用量比率、最大電力使用量などである。運転
員が画面上に表示された該モード設定メニュー2100
を見て、該時間帯において望ましい運転モードを選択す
ると、画面表示が前記モード入力機能2200の画面に
切り変わる。
力/ガス運転費比率あるいは電力/ガス使用量比率を、
今後の決められた期間内(通常は一定周期)で一定とす
るよう選択すると、前記モード入力機能2200の画面
表示に前記選択された電力/ガス運転費比率あるいは電
力/ガス使用量比率が表示される。該画面で運転員が該
比率を設定するように指示すると、モード計算機能23
00はデータベース1000からの情報に基づくそれま
での運転費あるいは使用量の積算値を比較することで、
前記比率が該設定値になるように今後の電力、ガスの使
用量を演算して、その演算結果が操作量設定値20とし
て制御機能3000に送られる。
値20を受けて、これを制約条件として前記熱源機器4
000内の熱源機器の運転負荷率を計算して該熱源機器
4000の制御指令として制御指令30を送り、必要と
なるエネルギーが生成されて必要とする需要家に供給さ
れる。該モード入力機能2200での上記操作は画面上
の設定値を該モード計算機能2300に付属したキーボ
ードによりキー入力することにより、あるいは画面上の
設定値を示すダイヤル、ボタンなどを指、ペンあるいは
マウスなどで移動することにより、また、運転員の声に
よる方法などの種々の方法により行うことができる。ま
た、モード入力機能2200に使用される表現としては
数値ではっきり断定されるものばかりでなく、少し大き
くとかかなり小さくといったファジィ的表現でも可能で
あることはいうまでもない。
いて説明する。該制御機能3000は、制約条件作成機
能3100と、運転状況把握機能3200と、最適化計
算機能3300と、合理性チェック機能3400とから
構成されており、演算結果が制御指令30として熱源機
器プラント4000へ送られる。該制約条件作成機能3
100では、前記モード設定機能2000からの出力で
ある前記操作量設定値20を受けて、該設定値20を達
成するための必要条件となる制約条件信号31を作成す
る。一方、運転状況把握機能3200では、運転状態の
履歴が収納されているデータベース1000を定期的に
参照することにより、該当する時刻時刻における前記熱
源機器プラント4000内の熱源機器の運転状態、余裕
率及び運転可能機器のリストアップを行い、その時点で
の各熱源機器の運転状態信号32を最適化計算機能33
00に送る。該最適化機能3300では、制約条件信号
31及び運転状態信号32を受けて、該制約条件信号3
1を満足しつつ、各熱源機器の余裕率内で目的関数を最
小にする、該熱源機器の運転負荷率信号33を合理性チ
ェック機能3400に送る。
転負荷率信号33を受け、一方、データベース1000
内の機器特性データベースから各熱源機器の機器特性を
検索し、前記運転負荷率信号33で与えられた負荷率で
の運転が該当時間内で達成できるかどうかを検討する。
もし、前記運転負荷率信号33で与えられた負荷率での
運転が不可能な場合には、達成可能な負荷率の上限、あ
るいは、下限の負荷率を合理性チェック信号34として
制約条件作成機能3100に送る。
理性チェック信号34を受けて、該合理性チェック信号
34に相当する制約条件をデータベース1000を参照
しつつ作成し、新たなる制約条件信号31として最適化
計算機能3300に送る。以下、最適化計算機能330
0からの動作は先に記載した通りである。該負荷率での
運転が達成可能な場合には、該運転負荷率信号33を合
理性チェック信号34として熱源機器プラント4000
に送る。前記最適化計算機のう3300で使用される最
適化手法としては、線形計画法、ダイナミックプログラ
ミングなどの数理計画手法はもとより、AI的手法でも
可能であることはいうまでもない。
源機器プラント4000の一例を説明する。熱源機器プ
ラント4000は、エネルギー発生装置である発電装置
(ここでは、ガスタービン)4100、冷熱発生装置
(ここでは、ガス吸収式冷凍機)4200、温熱発生装
置(ここでは、廃熱回収ボイラ)4300、温水発生装
置(ここでは、吸収式冷温水機)4400、エネルギー
分配機能4500、蒸気ヘツダー4600、冷水貯槽4
800および温水貯槽4700から主に構成されてい
る。発電装置4100、冷熱発生装置4200、温熱発
生装置4300および温水発生装置4400は前記合理
性チェック信号34中に含まれている熱源機器の運転負
荷率を受けて、該負荷率になるように各熱源機器の運転
状態が決定し、需要家で必要となる電力40、冷熱4
1、温熱42および温水43を出力する。
二種類の一次エネルギー源を入力とする熱源機器プラン
トを持つエネルギーシステムにおいて、少なくとも該一
次エネルギーの使用比率を一定周期の間不変とする運転
モードを設定し、運転員が優先的に設定した前記運転モ
ード下においてエネルギーの高効率利用運転を達成でき
るようにしたので、環境破壊に対する有効な対応が可能
となるばかりでなく、第3セクター方式のエネルギーシ
ステムの運転を円滑に行うことも可能となる。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも二種類の一次エネルギー源を
入力とする熱源機器プラントと、該熱源機器プラントの
制御手段と、該熱源機器プラントのデータベース、とを
基本構成とするエネルギーシステムの運転方法におい
て、少なくとも該一次エネルギーの使用比率を一定周期
の間不変とする運転モードを設定し、該運転モードの下
で該熱源機器プラントの制御手段を制御して、供給熱エ
ネルギーを変化させることを可能とした、エネルギーシ
ステムの運転制御方法。 - 【請求項2】 少なくとも二種類の一次エネルギー源を
入力とする熱源機器プラントと、該熱源機器プラントの
制御手段と、該熱源機器プラントのデータベース、とを
基本構成とするエネルギーシステムにおいて、少なくと
も該一次エネルギーの使用比率を一定周期の間不変とす
る運転モードを設定し得る運転モード設定手段をさらに
有しており、該運転モードの下で該熱源機器プラントの
制御手段を制御して、供給熱エネルギーを変化させるこ
とを可能としたエネルギーシステム。 - 【請求項3】 該一次エネルギーの使用比率を該一次エ
ネルギーの消費料金比率に基づいて一定周期の間不変と
する運転モードを設定することを特徴とする、請求項1
記載のエネルギーシステムの運転制御方法。 - 【請求項4】 該一次エネルギーの使用比率を該一次エ
ネルギーの消費料金比率に基づいて一定周期の間不変と
する運転モードを設定する手段をさらに有することを特
徴とする、請求項2記載のエネルギーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28561992A JP3162209B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | エネルギーシステム及びその運転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28561992A JP3162209B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | エネルギーシステム及びその運転制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137640A true JPH06137640A (ja) | 1994-05-20 |
JP3162209B2 JP3162209B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=17693877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28561992A Expired - Fee Related JP3162209B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | エネルギーシステム及びその運転制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162209B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11159827A (ja) * | 1997-08-22 | 1999-06-15 | Mitsubishi Electric Corp | 蓄熱装置及び蓄熱装置の運転方法 |
JP2000035242A (ja) * | 1998-07-16 | 2000-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空調システム制御装置 |
JP2012155427A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Hitachi Ltd | 用役設備の最適運転システム |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP28561992A patent/JP3162209B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11159827A (ja) * | 1997-08-22 | 1999-06-15 | Mitsubishi Electric Corp | 蓄熱装置及び蓄熱装置の運転方法 |
JP2000035242A (ja) * | 1998-07-16 | 2000-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空調システム制御装置 |
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