JPH06136422A - 溶銑予備処理排ガスの冷却装置 - Google Patents
溶銑予備処理排ガスの冷却装置Info
- Publication number
- JPH06136422A JPH06136422A JP28457692A JP28457692A JPH06136422A JP H06136422 A JPH06136422 A JP H06136422A JP 28457692 A JP28457692 A JP 28457692A JP 28457692 A JP28457692 A JP 28457692A JP H06136422 A JPH06136422 A JP H06136422A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- pipes
- waste gases
- cooling pipes
- exhaust gas
- Prior art date
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- Pending
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶銑予備処理設備からの排ガス温度は変動が
激しいので伝熱面積が一定である従来型の多管空冷式冷
却装置では過冷却が発生し、ソーダ灰等のダストが冷却
装置内やバグフィルターに付着し種々のトラブルを発生
していた。 【構成】 空冷管（８、９）の一部を入れ子式二重筒と
し、伝熱面積を調整可とし過冷却を防止した。
激しいので伝熱面積が一定である従来型の多管空冷式冷
却装置では過冷却が発生し、ソーダ灰等のダストが冷却
装置内やバグフィルターに付着し種々のトラブルを発生
していた。 【構成】 空冷管（８、９）の一部を入れ子式二重筒と
し、伝熱面積を調整可とし過冷却を防止した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は溶銑予備処理設備の排ガ
ス冷却装置に関するものである。
ス冷却装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】トピードカー内の溶銑にフラックスをイ
ンジェクションして脱燐、脱硫処理を行う溶銑予備処理
設備から発生する排ガスはダストを含みかつ高温度であ
るため冷却装置により排ガスを冷却した後、バグフィル
ター等の集塵機で除塵するのが一般的である。冷却装置
としては排熱回収を目的としたボイラーやプレート熱交
換機式、排ガスダクトを多管とし伝熱面積を大きくして
自然空冷するタイプ（以下多管空冷式と称す）など多
種、多様のものが使用されている。
ンジェクションして脱燐、脱硫処理を行う溶銑予備処理
設備から発生する排ガスはダストを含みかつ高温度であ
るため冷却装置により排ガスを冷却した後、バグフィル
ター等の集塵機で除塵するのが一般的である。冷却装置
としては排熱回収を目的としたボイラーやプレート熱交
換機式、排ガスダクトを多管とし伝熱面積を大きくして
自然空冷するタイプ（以下多管空冷式と称す）など多
種、多様のものが使用されている。
【０００３】本発明はそのうちの多管空冷式に関するも
のである。一般に多管空冷式冷却装置は最大排ガス温度
でそのスペックつまり伝熱面積が決定されており、その
伝熱面積は常に一定である。
のである。一般に多管空冷式冷却装置は最大排ガス温度
でそのスペックつまり伝熱面積が決定されており、その
伝熱面積は常に一定である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、溶銑予備処理
設備の排ガス温度は処理前後の溶銑成分や処理時間によ
って変動が激しく一定ではない。従って最大排ガス温度
以下の場合は伝熱面積が一定である従来型多管空冷式冷
却装置では過冷却が発生し、ソーダ灰（Na2CO3）など低
温で付着性の増加するダストが冷却装置内に付着し冷却
能力が低下するトラブルやバグフィルターに付着し集塵
風量が低下するトラブルが発生するという問題があっ
た。
設備の排ガス温度は処理前後の溶銑成分や処理時間によ
って変動が激しく一定ではない。従って最大排ガス温度
以下の場合は伝熱面積が一定である従来型多管空冷式冷
却装置では過冷却が発生し、ソーダ灰（Na2CO3）など低
温で付着性の増加するダストが冷却装置内に付着し冷却
能力が低下するトラブルやバグフィルターに付着し集塵
風量が低下するトラブルが発生するという問題があっ
た。
【０００５】本発明は、前記問題点を解決した過冷却防
止機能を付加した多管空冷式冷却装置を用いた溶銑予備
処理排ガスの冷却装置を提供することを目的とするもの
である。
止機能を付加した多管空冷式冷却装置を用いた溶銑予備
処理排ガスの冷却装置を提供することを目的とするもの
である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶銑予備処理
排ガスを冷却する多管空冷式冷却装置において、空冷管
の一部を摺動可能に貫挿してなる二重空冷管とした溶銑
予備処理排ガスの冷却装置であり、該冷却装置の空冷管
の末端近傍に排ガス温度を測定する温度計を設置し、測
定された排ガス温度に応じて空冷管の伝熱面積を変化さ
せ排ガスが過冷却しないように抜熱量を調整することが
できる。
排ガスを冷却する多管空冷式冷却装置において、空冷管
の一部を摺動可能に貫挿してなる二重空冷管とした溶銑
予備処理排ガスの冷却装置であり、該冷却装置の空冷管
の末端近傍に排ガス温度を測定する温度計を設置し、測
定された排ガス温度に応じて空冷管の伝熱面積を変化さ
せ排ガスが過冷却しないように抜熱量を調整することが
できる。
【０００７】
【作用】本発明によれば、空冷管の一部が摺動可能に貫
挿してなる二重空冷管となっているので、排ガスの温度
に応じて伝熱面積を変えられるため排ガスが必要以上に
冷却されないため過冷却によるダストの付着が生じず、
それに伴うトラブルが発生しないので安定した溶銑予備
処理操業の実施が可能である。
挿してなる二重空冷管となっているので、排ガスの温度
に応じて伝熱面積を変えられるため排ガスが必要以上に
冷却されないため過冷却によるダストの付着が生じず、
それに伴うトラブルが発生しないので安定した溶銑予備
処理操業の実施が可能である。
【０００８】
【実施例】一般に多管空冷式冷却装置は伝熱部に当たる
数本の直管をＵ字ベント管で接続した形状をしており、
その形状が楽器のトロンボンに似ていることからトロン
ボン式と称されることもある。図１はトロンボン式に本
発明を適用した場合の多管空冷式冷却装置の可動伝熱部
の１実施例を示すものである。
数本の直管をＵ字ベント管で接続した形状をしており、
その形状が楽器のトロンボンに似ていることからトロン
ボン式と称されることもある。図１はトロンボン式に本
発明を適用した場合の多管空冷式冷却装置の可動伝熱部
の１実施例を示すものである。
【０００９】本装置は、図２に示すようにトピードカー
１から発生した排ガスを集塵機４の前段で冷却する役目
を持ち、排ガスは排ガスダクト２から入口ヘッダ７へ入
り数列に分配される。冷却管は固定側冷却管８と可動側
冷却管９からなり、可動側冷却管９は昇降装置10により
上下に昇降する。本例では可動側冷却管９が各々独立し
て昇降する例を示しているが、同時に昇降させても良
い。排ガスの上昇部は固定側８が内側、可動側９が外側
でまた排ガスの下降部は可動側９が内側、固定側８が外
側の摺動可能に貫挿した二重空冷管構造となっており両
管が重なった部分は両管間のすきまの空気層が断熱層と
なるため冷却能を有さない。従って排ガス温度が低く冷
却がほとんど必要ない時は可動側冷却管９を全て下降さ
せて排ガスは通過するのみである。
１から発生した排ガスを集塵機４の前段で冷却する役目
を持ち、排ガスは排ガスダクト２から入口ヘッダ７へ入
り数列に分配される。冷却管は固定側冷却管８と可動側
冷却管９からなり、可動側冷却管９は昇降装置10により
上下に昇降する。本例では可動側冷却管９が各々独立し
て昇降する例を示しているが、同時に昇降させても良
い。排ガスの上昇部は固定側８が内側、可動側９が外側
でまた排ガスの下降部は可動側９が内側、固定側８が外
側の摺動可能に貫挿した二重空冷管構造となっており両
管が重なった部分は両管間のすきまの空気層が断熱層と
なるため冷却能を有さない。従って排ガス温度が低く冷
却がほとんど必要ない時は可動側冷却管９を全て下降さ
せて排ガスは通過するのみである。
【００１０】排ガス温度が最大の状態の時は、可動側冷
却管９を上昇させて伝熱面を全て露出させることに依り
冷却を行う。冷却された排ガスは出口ヘッダ11を経てバ
グフィルター４へ導かれる。また、本発明においては、
ヘッダ11に温度計13を設け排ガス温度が所定の温度にな
るよう昇降装置10を可動させることができる。例えば溶
銑の予備処理において、ソーダ灰を用い脱Ｓ処理の時、
排ガス温度を 150℃〜 200℃に調整することが望まし
い。
却管９を上昇させて伝熱面を全て露出させることに依り
冷却を行う。冷却された排ガスは出口ヘッダ11を経てバ
グフィルター４へ導かれる。また、本発明においては、
ヘッダ11に温度計13を設け排ガス温度が所定の温度にな
るよう昇降装置10を可動させることができる。例えば溶
銑の予備処理において、ソーダ灰を用い脱Ｓ処理の時、
排ガス温度を 150℃〜 200℃に調整することが望まし
い。
【００１１】
【発明の効果】本発明は従来型の多管空冷式冷却装置に
可動伝熱部を設け、伝熱面積の可変化すなわち冷却能力
の可変化ができるようにしたため、過冷却が防止できそ
れによるトラブルが防止できるようになったため安定し
た溶銑予備処理の操業が可能となった。
可動伝熱部を設け、伝熱面積の可変化すなわち冷却能力
の可変化ができるようにしたため、過冷却が防止できそ
れによるトラブルが防止できるようになったため安定し
た溶銑予備処理の操業が可能となった。
【図１】本発明の冷却装置の１実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図２】溶銑予備処理設備の排ガスフローを示す図であ
る。
る。
１ トピードカー ２ 排ガスダクト ３ 排ガス冷却装置 ４ バグフィルター ５ ブロアー ６ スタック ７ 入口ヘッダ ８ 固定側冷却管 ９ 可動側冷却管 10 昇降装置 11 出口ヘッダ 12 シール 13 温度計
Claims (2)
- 【請求項１】 溶銑予備処理排ガスを冷却する多管空冷
式冷却装置において、空冷管の一部を摺動可能に貫挿し
てなる二重空冷管としたことを特徴とする溶銑予備処理
排ガスの冷却装置。 - 【請求項２】 空冷管の末端近傍に排ガス温度を測定す
る温度計を設置したことを特徴とする請求項１記載の溶
銑予備処理排ガスの冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28457692A JPH06136422A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 溶銑予備処理排ガスの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28457692A JPH06136422A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 溶銑予備処理排ガスの冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06136422A true JPH06136422A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17680255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28457692A Pending JPH06136422A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 溶銑予備処理排ガスの冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06136422A (ja) |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP28457692A patent/JPH06136422A/ja active Pending
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