JPH06136182A - 自消性重合体組成物 - Google Patents

自消性重合体組成物

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JPH06136182A
JPH06136182A JP5019290A JP1929093A JPH06136182A JP H06136182 A JPH06136182 A JP H06136182A JP 5019290 A JP5019290 A JP 5019290A JP 1929093 A JP1929093 A JP 1929093A JP H06136182 A JPH06136182 A JP H06136182A
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JP5019290A
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Roberto Cipolli
ロベルト、チポリ
Enrico Masarati
エンリコ、マサラティ
Cristina Rossi
クリスティナ、ロシ
Roberto Oriani
ロベルト、オリアニ
Gilberto Nucida
ジルベルト、ヌチダ
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MINI RICERCA SCIENT TECNOLOG
MINISUTERO DER UNIV E DERA RICHIERUKA SHIENTEIFUIKA E TEKUNOROJIKA
Ministero dell Universita e della Ricerca Scientifica e Tecnologica (MURST)
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MINI RICERCA SCIENT TECNOLOG
MINISUTERO DER UNIV E DERA RICHIERUKA SHIENTEIFUIKA E TEKUNOROJIKA
Ministero dell Universita e della Ricerca Scientifica e Tecnologica (MURST)
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
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    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/53Phosphorus bound to oxygen bound to oxygen and to carbon only
    • C08K5/5317Phosphonic compounds, e.g. R—P(:O)(OR')2
    • C08K5/5333Esters of phosphonic acids
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】エラストマー特性を有する熱可塑性重合体、特
にオレフィン性重合体または共重合体からなる、炎にさ
らした時に高度の自消性を示す自消性重合体組成物の提
供。 【構成】(a)熱可塑性重合体、またはエラストマー特
性を備えた重合体90〜40重量部、および(b) の2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジニル−6−
ホスホン酸の1種以上の誘導体10〜60重量部を含ん
でなる組成物。 〔式中、R,R,RはH、アルキル基等、RはH
または式(I−1)、Zは式(II)(RはH、アルキ
ル基)等、bは0〜5,aは0、1〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、2,4−ジアミノ−1,3,5
−トリアジニル−6−ホスホン酸の誘導体を単独で、ま
たは少量のアンモニウムまたはアミンのリン酸塩および
/またはホスホン酸塩と共に含む、熱可塑性重合体また
はエラストマー特性を備えた重合体、特にオレフィン性
重合体または共重合体からなる自消性組成物に関する。
【0002】この分野では、重合体の燃焼性を低下させ
る、または無くすための様々な方法が公知である。その
様な方法の幾つかは、金属化合物、特にアンチモン、ビ
スマスまたはヒ素の化合物を、塩素化パラフィンワック
スの様な部分的にハロゲン化した、熱的に不安定な有機
化合物と共に使用している。
【0003】他の方法では、泡沸を引き起こすことがで
きる物質を使用している。泡沸型の配合は一般的に重合
体および少なくとも3種類の主要添加剤からなり、その
第一の添加剤は実質的にリン含有添加剤であり、その目
的は燃焼の際に実質的にポリリン酸からなる不透過性の
半固体ガラス質層を形成し、泡沸物形成過程を開始する
ことであり、第二の窒素含有添加剤は発泡剤の機能を果
たし、第三の炭素含有添加剤は重合体と炎との間に断熱
性の多泡質層(炭)を形成するための炭素供与体として
作用する。この泡沸型配合の例は、メラミン、ペンタエ
リトリトールおよびポリリン酸アンモニウムを使用して
いる米国特許第3,810,862号(フィリップス石
油社)、シアヌル酸メラミン、イソシアヌル酸のヒドロ
キシアルキル誘導体およびポリリン酸アンモニウムを使
用している米国特許第4,727,102号(Vamp
S.r.l.)、および各種のリンおよび窒素化合
物、特にリン酸メラミン、ペンタエリトリトールおよび
ポリリン酸アンモニウムを使用している、公開特許出願
WO85/05626(プラスコートU.K.リミテッ
ド)に記載されている。
【0004】より最近の配合では、有機または無機のリ
ン化合物と共に、一般的に尿素、メラミンまたはジシア
ノジアミドとホルムアルデヒドの縮合により得られるア
ミノプラスチック樹脂である、窒素含有有機化合物が使
用されている。二重添加剤配合の例は、1,3,5,−
トリアジンのオリゴマー性誘導体およびポリリン酸アン
モニウムを使用する米国特許第4,504,610号
(モンテジソンS.p.A.)、およびベンジルグアナ
ミン、およびアルデヒドと各種の窒素含有環状化合物の
反応生成物から選択された有機化合物、特にベンジルグ
アナミン−ホルムアルデヒド共重合体、およびポリリン
酸アンモニウムを使用するヨーロッパ特許第14,46
3号(モンテジソンS.p.A.)に記載されている。
また、自消性組成物は、米国特許第4,201,705
号(ボルグ−ワーナーコーポレーション)に開示されて
いる様に、有機分子中に窒素およびリンの両方を含む単
一成分添加剤を使用して得ることもできる。
【0005】これらの難燃性の泡沸系は、それを含む重
合体に、炎焼の際や炎にあてた時に炭素質の残留物を形
成する特性を与える。この種の難燃性付与系には、重合
体を加工する機械に腐食が生じないこと、金属化合物お
よびハロゲン化炭化水素を含む系よりも発煙が少ないこ
と、およびとりわけ重合体に対する添加剤の総量が少な
くて、したがってその重合体の機械的特性を過度に損な
わずに難燃性を付与できるなどの、多くの長所がある。
【0006】ここで、本発明者は、リン酸またはホスホ
ン酸のアンモニウムまたはアミン塩を含まない重合体組
成物を得ることができる単一成分添加剤を使用すること
により、重合体に高い難燃性を付与できる、あるいは上
記の添加剤を、先行技術から知られている量よりもはる
かに少ない量のリン酸および/またはホスホン酸のアン
モニウムまたはアミン塩と併用することにより、優れた
難燃性を付与できることを発見した。
【0007】1成分添加剤に関して、この分野では、セ
ルロースおよびその誘導体用の泡沸性被覆における難燃
性添加剤として、2,4−ジアミノ−1,3,5−トリ
アジニル−6−ホスホン酸誘導体を、一般的にN,N,
N' ,N' −テトラメチロール−2,4−ジアミノ−
1,3,5−トリアジニル−6−ホスホン酸のエステル
として使用することが知られている。例えば、米国特許
第3,158,450号、第3,165,513号、第
3,210,350号、第3,650,670号、第
3,654,274号は、アミノ基上にアルキルまたは
アリールまたはメチロール置換基を有する2,4−ジア
ミノ−1,3,5−トリアジニル−6−ホスホン酸のア
ルキルまたはアルケニルエステルに関し、これらの化合
物は木、木綿および紙に難燃性を付与することはできる
が、リン酸のアンモニウムまたはアミン塩と併用して
も、熱可塑性重合体またはエラストマー特性を有する重
合体に自消性を与えることはできない。また、ジアミノ
トリアジニルホスホン酸のモノエステルまたは遊離酸を
第一アミノまたはメチロールアミノまたはアルキルアミ
ノ基と共に使用しても、熱可塑性重合体に対する難燃性
付与剤としての特性は改良されない。
【0008】DE−2,459,492(バイエルA
G)により開示されている様な、適切に選択された置換
基を2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジニル−6
−ホスホン酸の構造に導入することにより、上記の重合
体用の難燃性を備えた添加剤が得られる(ただし、アン
モニウムまたはアミンのリン酸塩をも配合するとして)
が、熱安定性は非常に低い。事実、これらはモノトリア
ジン誘導体であり、熱安定性が限られていることに加え
て、この熱安定性の難点を、それを含む重合体組成物に
も付与する。先行技術と対照的に、ポリトリアジン誘導
体からなる本発明の化合物は熱安定性が高く、したがっ
てそれらを含む重合体組成物を高温で処理した後でも、
難燃性付与剤として高い活性を維持する。
【0009】本発明者は、本発明の化合物を使用するこ
とにより、他の共添加剤を使用することなく、熱酸化条
件下でも加工中でも優れた熱安定性を有し、したがって
先行技術におけるよりも高い温度で処理工程を行うこと
ができる、自消性重合体組成物が得られることを発見し
た。その上、本発明の生成物を加えた重合体組成物に
は、炎焼の場合にも発煙が非常に緩かで、暗くないとい
う長所がある。
【0010】より詳しくは、本発明の組成物は、 (a)熱可塑性重合体またはエラストマー特性を有する
重合体90〜40重量部、および (b)一般式(I)
【化12】 [式中、基Rは、同一であっても、互いに異なっていて
もよく、水素、C1 〜C5 アルキル、C3 〜C5 ヒドロ
キシアルキル、C3 〜C4 アルケニル、シクロヘキシ
ル、C6 〜C10アリール、C7 〜C8 アラルキルであ
る、あるいは共同で の様な環状構造を構成することができ、基R1 およびR
2 は、同一であっても、互いに異なっていてもよく、各
トリアジン環上で異なった意味を有することができ、
H、C1 〜C18アルキル、C2 〜C8 アルケニル、C6
〜C16シクロアルキルまたはアルキルシクロアルキル、
−CH2 −[−Cm 2m−]−O−R4 、または (式中、mは1〜7、好ましくは1〜3の整数であり、
pは1〜5の整数であり、R4 はH、C1 〜C8 アルキ
ル、好ましくはHまたはC1 〜C4 アルキル、C2〜C
6 アルケニル、−[−Cq 2q]−OR6 (式中、qは
1〜4の整数であり、R6 はHまたはC1 〜C4 アルキ
ルである。)、C6 〜C12シクロアルキルまたはアルキ
ルシクロアルキルであり、基R5 は、同一であっても、
互いに異なっていてもよく、H、C1 〜C8 アルキル、
2 〜C6 アルケニル、C6 〜C12シクロアルキルまた
はアルキルシクロアルキル、C1 〜C4 ヒドロキシアル
キルであり、あるいは部分 は、窒素原子を通してアルキル鎖に結合し、所望によ
り、好ましくはO、S、Nから選択された別の異原子を
含む複素環式基により置換されている。)であり、ある
いは一般式(I)において部分 は、窒素原子を通してトリアジン環に結合し、所望によ
り、好ましくはO、S、Nから選択された別の異原子を
含む複素環式基により置換されており、aは0(ゼロ)
または1であり、bは0(ゼロ)または1〜5の整数で
あり、R3 は水素、または
【化13】 であり、その意味は各反復単位中で異なっていてよく、
bが0(ゼロ)である場合、Zは、式
【化14】 (式中、基R7 は、同一であっても、互いに異なってい
てもよく、水素またはC1 〜C4 アルキルである。)、 (式中、rは2〜14の整数であり、R8 は水素、C1
〜C4 アルキル、C2 〜C6 アルケニル、C1 〜C4
ドロキシアルキルである。)、 (式中、sは2〜5の整数であり、tは1〜3の整数で
ある。)、
【化15】
【化16】 (式中、xは直接C−C結合、O、S、S−S、SO、
SO2 、NH、NHSO2 、NHCO、N=N、CH2
であり、R9 は水素、ヒドロキシ、C1 〜C4 アルキ
ル、C1 〜C4 アルコキシである。)、
【化17】 (式中、Aは飽和または不飽和環である。)、
【化18】
【化19】 (式中、sは上記の意味を有する。)の一つで表わされ
る2価の基であり、これに対して、bが1〜5の整数で
ある場合、部分
【化20】 は、式
【化21】 (式中、R10は水素またはC1 〜C4 アルキルであり、
cは1〜5の整数であり、指数sは、同一であっても、
互いに異なっていてもよく、上記と同じ意味を有す
る。)、
【化22】 (式中、R10は上記と同じ意味を有し、wは2〜4の整
数であり、dは1または2である。)の一つで表わされ
る多価基である。]の2,4−ジアミノ−1,3,5−
トリアジニル−6−ホスホン酸の1種以上の誘導体10
〜60、好ましくは15〜45重量部を含んでなる。
【0011】基R1 およびR2 が各トリアジン誘導体上
で異なった意味を持ち得るという意味で、非対称構造を
有する誘導体も一般式(I)の範囲内に入る。炎の存在
下で、本発明の重合体組成物の自消性をさらに増加させ
る必要がある場合、1種以上のリン酸および/またはホ
スホン酸のアンモニウムまたはアミン塩1〜25重量部
を、成分(b)の同じ重量部数の代わりに加える。
【0012】一般式(I)中の基Rの例としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、イソペンチル、3−ヒドロキシプロピル、3
−ヒドロキシ−3−メチルプロピル、3−ヒドロキシ−
2,2−ジメチルプロピル、プロペニル、ブテニル、シ
クロヘキシル、フェニル、2−メチルフェニル、3−メ
チルフェニル、4−メチルフェニル、2,6−ジメチル
フェニル、4−イソプロピルフェニル、4−tert−
ブチルフェニル、ベンジル、1−フェニルエチル、等が
ある。
【0013】基R1 およびR2 の例としては、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチ
ル、n−ヘキシル、tert−ヘキシル、オクチル、t
ert−オクチル、デシル、ドデシル、オクタデシル、
エテニル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル、ヘキ
セニル、オクテニル、シクロヘキシル、プロピルシクロ
ヘキシル、ブチルシクロヘキシル、デシルシクロヘキシ
ル、ヒドロキシシクロヘキシル、ヒドロキシエチルシク
ロヘキシル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプ
ロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチ
ル、4−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシペンチル、
5−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル、3
−ヒドロキシ−2,5−ジメチルヘキシル、7−ヒドロ
キシヘプチル、7−ヒドロキシオクチル、2−メトキシ
エチル、2−メトキシプロピル、3−メトキシプロピ
ル、4−メトキシブチル、6−メトキシヘキシル、7−
メトキシヘプチル、7−メトキシオクチル、2−エトキ
シエチル、3−エトキシプロピル、4−エトキシブチ
ル、3−プロポキシプロピル、3−ブトキシプロピル、
4−ブトキシブチル、4−イソブトキシブチル、5−プ
ロポキシペンチル、2−シクロヘキシルオキシエチル、
2−エテニルオキシエチル、2−(N,N−ジメチルア
ミノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピ
ル、4−(N,N−ジメチルアミノ)ブチル、5−
(N,N−ジメチルアミノ)ペンチル、4−(N,N−
ジエチルアミノ)ブチル、5−(N,N−ジエチルアミ
ノ)ペンチル、5−(N,N−ジイソプロピルアミノ)
ペンチル、3−(N−エチルアミノ)プロピル、4−
(N−メチルアミノ)ブチル、4−(N,N−ジプロピ
ルアミノ)ブチル、2−(N,N−ジイソプロピルアミ
ノ)エチル、6−(N−ヘキセニルアミノ)ヘキシル、
2−(N−エテニルアミノ)エチル、2−(N−シクロ
ヘキシルアミノ)エチル、2−(N−2−ヒドロキシエ
チルアミノ)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)
エチル、2−(2−メトキシエトキシ)エチル、6−
(N−プロピルアミノ)ヘキシル、等がある。
【0014】一般式(I)の部分 を置き換えることができる複素環式基の例としては、ア
ジリジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオ
モルホリン、ピペラジン、4−メチルピペラジン、4−
エチルピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジ
メチルピペラジン、2,3,5,6−テトラメチルピペ
ラジン、2,2,5,5−テトラメチルピペラジン、2
−エチルピペラジン、2,5−ジエチルピペラジン、等
がある。
【0015】部分 を置き換えることができる複素環式基の例としては、ア
ジリジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオ
モルホリン、ピペラジン、4−メチルピペラジン、4−
エチルピペラジン、等がある。
【0016】2価の−Z−基の例は、各アミン基から水
素原子を除去することにより、ジアミン化合物、すなわ
ちピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチ
ルピペラジン、2,3,5,6−テトラメチルピペラジ
ン、2−エチルピペラジン、2,5−ジエチルピペラジ
ン、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパ
ン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタ
ン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオク
タン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノ
ドデカン、N,N' −ジメチル−1,2−ジアミノエタ
ン、N−メチル−1,3−ジアミノプロパン、N−エチ
ル−1,2−ジアミノエタン、N−イソプロピル−1,
2−ジアミノエタン、N−(2−ヒドロキシエチル)−
1,2−ジアミノエタン、N,N' −ビス(2−ヒドロ
キシエチル)−1,2−ジアミノエタン、N−(2−ヒ
ドロキシルエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N−
ヘキセニル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N' −ジ
エチル−1,4−ジアミノ−2−ブテン、2,5−ジア
ミノ−3−ヘキセン、2−アミノエチルエーテル、(2
−アミノエトキシ)メチルエーテル、1,2−ビス(2
−アミノエトキシ)エタン、1,3−ジアミノベンゼ
ン、1,4−ジアミノベンゼン、2,4−ジアミノトル
エン、2,4−ジアミノアニソール、2,4−ジアミノ
フェノール、4−アミノフェニルエーテル、4,4' −
メチレンジアニリン、4,4' −ジアミノベンズアニリ
ド、3−アミノフェニルスルホン、4−アミノフェニル
スルホン、4−アミノフェニルスルホキシド、4−アミ
ノフェニルジスルフィド、1,3−ビス(アミノメチ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(アミノメチル)ベンゼ
ン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、
1,8−ジアミノ−p−ペンタン、1,4−ビス(2−
アミノエチル)ピペラジン、1,4−ビス(3−アミノ
プロピル)ピペラジン、1,4−ビス(4−アミノブチ
ル)ピペラジン、1,4−ビス(5−アミノペンチル)
ピペラジン、等から得られる基である。
【0017】多価基
【化23】 の例は、それぞれの反応したアミノ基から水素原子を除
去することにより、ポリアミン化合物、すなわちビス
(2−アミノエチル)アミン、ビス(3−アミノプロピ
ル)アミン、ビス(4−アミノブチル)アミン、ビス
(5−アミノペンチル)アミン、ビス[2−(N−メチ
ルアミノ)エチル]アミン、2−N−ブチル−ビス(2
−アミノエチル)アミン、ビス[3−(N−メチルアミ
ノ)プロピル]アミン、N−(3−アミノプロピル)−
1,4−ジアミノブタン、N−(3−アミノプロピル)
−1,5−ジアミノペンタン、N−(4−アミノブチ
ル)−1,5−ジアミノペンタン、トリス(2−アミノ
エチル)アミン、トリス(3−アミノプロピル)アミ
ン、トリス(4−アミノブチル)アミン、トリス[2−
(N−エチルアミノ)エチル]アミン、N,N' −ビス
(2−アミノエチル)−1,2−ジアミノエタン、N,
N' −ビス(3−アミノプロピル)−1,3−ジアミノ
プロパン、N,N' −ビス(2−アミノエチル)−1,
3−ジアミノプロパン、N,N' −ビス(3−アミノプ
ロピル)−1,2−ジアミノエタン、N,N' −ビス
(3−アミノプロピル)−1,4−ジアミノブタン、ビ
ス[2−(2−アミノエチル)アミノエチル]アミン、
N,N' −ビス[2−(2−アミノエチル)アミノエチ
ル]−1,2−ジアミノエタン、N,N' −ビス[3−
(2−アミノエチル)アミノプロピル]−1,2−ジア
ミノエタン、N,N,N' ,N' −テトラキス(2−ア
ミノエチル)−1,2−ジアミノエタン、等から得られ
る基である。
【0018】特に好ましい化合物は、基Rが水素を意味
する一般式(I)の化合物である。一般式(I)の範囲
内に入る特定の化合物を本説明の後に記載する実施例に
示す。Rが水素またはC3 〜C5 ヒドロキシアルキルと
異なる一般式(I)のトリアジニルホスホン酸の誘導体
は、ハロゲン化シアヌル、例えば塩化シアヌルを、0〜
200℃の温度で、好適な溶剤(例えばアセトン、トル
エン、キシレン、等)の存在下または溶剤なしに、一般
式(XIV) P(OR)3 (XIV) (式中、Rは、水素およびC3 〜C5 ヒドロキシアルキ
ルを除いて、上記の意味を有する。)の亜リン酸エステ
ルと反応させ、一般式(XV)
【化24】 の中間体を得る。
【0019】亜リン酸エステルの例としては、亜リン酸
トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリプロピ
ル、亜リン酸トリイソプロピル、亜リン酸トリブチル、
亜リン酸トリイソブチル、亜リン酸トリイソペンチル、
亜リン酸トリアリル、亜リン酸トリメチルアリル、亜リ
ン酸トリシクロヘキシル、亜リン酸トリフェニル、亜リ
ン酸トリ(2−メチルフェニル)、亜リン酸トリ(3−
メチルフェニル)、亜リン酸トリ(4−メチルフェニ
ル)、亜リン酸トリ(2,6−ジメチルフェニル)、亜
リン酸トリ(4−イソプロペニルフェニル)、亜リン酸
トリ(4−tert−ブテニルフェニル)、2−メトキ
シ−1,3,2−ジオキサホスホリナン、2−メトキシ
−4−メチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン、2
−メトキシ−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサ
ホスホリナンがある。
【0020】その様な中間体を、分離してもしなくても
よいが、0〜40℃の温度で、溶剤(例えばエチルアル
コール、キシレン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホ
ルムアミド、等)中で、一般式(II)〜(XIII)の範囲内に
入る構造の一つに相当する一般式(XVI)
【化25】 のポリアミンと反応させ、一般式(XVII)
【化26】 (式中、R11は水素または
【化27】 であり、各反復単位中でその意味が異なっていてよ
い。)の中間体を得る。
【0021】その様な中間体を、分離してもしなくても
よいが、続いて前の条件と類似の条件下で、一般式(XVI
II) (式中、R1 およびR2 は上記と同じ意味を有する。)
のアミンと反応させ、一般式(I)の誘導体を得る。
【0022】別の合成経路では、無論、中間体(XV)をま
ずアミン(XVIII) と反応させ、次いでポリアミン(XVI)
と反応させる。あるいは、一般式(XVII)の中間体は、ま
ずハロゲン化シアヌル、例えば塩化シアヌルを一般式(X
VI) のポリアミンと反応させて一般式(XIX)
【化28】 (式中、R12は水素または
【化29】 であり、各反復単位中でその意味が異なっていてよ
い。)の中間体を形成し、続いて一般式(XIX) の中間体
を一般式(XIV) の亜リン酸エステルと反応させることに
より製造できる。
【0023】さらに別の経路では、ハロゲン化シアヌル
を一般式(XVIII) のアミンと反応させ、一般式(XX)
【化30】 の中間体を合成し、それを続いて一般式(XIV) の亜リン
酸エステルと反応させて一般式(XXI)
【化31】 の中間体を形成し、これを一般式(XVI) のポリアミンと
反応させる。
【0024】基Rが水素と異なる(好ましくはC1 〜C
2 アルキル)、または共同で環を形成する一般式(I)
の化合物から、加水分解反応により相当する遊離酸(R
が水素および/またはヒドロキシアルキルである)が得
られる。加水分解反応は、T.モリタ、Y.オカモトお
よびH.サクライ、日本化学会誌54、267〜273
(1981)に記載されている方法を使用して行うのが
好ましく、この方法により、非常に穏やかな条件下で、
トリアジニルホスホン酸を良好な収率(70%を超え
る)で得ることができる。その方法では、一般式(I)
のホスホン酸に関して、アニリンまたはシクロヘキシル
アミン塩として分離する必要はなく、加水分解も水中で
行うことができる。アセトニトリル中、20〜50℃の
温度で、ホスホン酸エステルをまずトリメチルクロロシ
ランおよびヨウ化ナトリウムまたはカリウムと反応さ
せ、一般式(XXII)
【化32】 (式中、R13は水素または
【化33】 であり、各反復単位中でその意味が異なっていてよ
い。)のホスホン酸ポリキス(トリメチルシリル)を形
成し、続いてその中間体(XXII)を、10〜30℃の温度
でメチルアルコールまたは水で処理することにより、加
水分解反応にかけ、一般式(I)のホスホン酸を得る。
【0025】一般的に白色結晶性粉末の形で良品質の生
成物が得られ、これは、上記の様に、分離するために相
当するアニリンまたはシクロヘキシルアミンの塩に変換
する必要はない。この様にして得られる一般式(I)の
生成物は、これ以上精製することなく、自消性重合体組
成物に使用できる。
【0026】リン酸塩の中で、一般式 (NH4 n+2 n 3n+1 (式中、nは2以上の整数である。)の範囲内に入るポ
リリン酸アンモニウムが好ましく、ポリリン酸塩の分子
量は、水溶性を低くするために、十分に高いのが好まし
い。指針として、nは2〜500の範囲内が好ましい。
上記の式の範囲内に入る、nが十分に大きい数であり、
好ましくは50〜500の範囲内にあるポリリン酸塩の
組成物は、メタリン酸塩の式(NH4 PO3 n に相当
する組成物である。その様なポリリン酸塩の例として
は、「エキソリット422」(ヘキスト社により製造販
売)の名称で知られ、nが50を超える組成(NH4
3 n を有する製品があり、もう一つの例は、「フォ
ス−チェックP/40」(モンサントケミカル)の名称
で知られ、類似の組成を有する製品である。特にその水
溶性が低いために効果的に使用できる別のポリリン酸塩
は、「エキソリット462」(ヘキスト社により製造販
売)の名称で知られ、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂
中にマイクロカプセル収容されたエキソリット422に
相当する。使用できる他のリン酸塩は、アミンに由来す
るもので、例えばリン酸ジメチルアンモニウムまたはジ
エチルアンモニウム、リン酸エチレンジアミン、または
オルト−またはピロリン酸メラミンがある。
【0027】リン酸塩の中で、非常に良好な結果はモノ
−およびポリ−ホスホン酸に由来する(モノ−またはポ
リ置換した)ホスホン酸アンモニウムを使用することに
より得られるが、その例としては、エタン−1,1,2
−トリホスホン酸、2−ヒドロキシエタン−1,1,2
−トリホスホン酸、プロパン−1,2,3−トリホスホ
ン酸、メチルホスホン酸、エチルホスホン酸、n−プロ
ピルホスホン酸、n−ブチルホスホン酸、フェニルホス
ホン酸、1−アミノエタン−1,1−ジホスホン酸、1
−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒド
ロキシドデカン−1,1−ジホスホン酸、ホスホノ酢
酸、2−ホスホノプロピオン酸、3−ホスホノプロピオ
ン酸、2−ホスホノ酪酸、4−ホスホノ酪酸、アミノト
リス(メチレンホスホン)酸、エチレンジアミノテトラ
(メチレンホスホン)酸、ヘキサメチレンジアミノテト
ラ(メチレンホスホン)酸、ジエチレントリアミノペン
タ(メチレンホスホン)酸、等がある。
【0028】本発明の組成物に使用可能な好ましい重合
体は、一般式R−CH=CH2 (式中、Rは水素原子ま
たはC1 〜C8 アルキルまたはアリール基である。)の
オレフィンの重合体または共重合体、特に 1.アイソタクチックまたは主としてアイソタクチック
なポリプロピレン。 2.HDPE、LLDPEまたはLDPEポリエチレ
ン。 3.プロピレンと少量のエチレンおよび/または他のア
ルファ−オレフィン、例えば1−ブテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテンまたは4−メチル−1−ペンテンとの
結晶性共重合体。 4.(A)プロピレン単独重合体部分、または3項の共
重合体の一つ、および(B)所望により少量のジエンを
含む、好ましくはプロピレンおよび1−ブテンから選択
されたアルファ−オレフィンとエチレンのエラストマー
性共重合体から形成された共重合体部分からなる異相組
成物。 5.エチレンと、所望により少量のジエンを含むアルフ
ァ−オレフィンとのエラストマー性共重合体である。
【0029】該エラストマー性共重合体中に最も一般的
に存在するジエンの例としては、ブタジエン、エチリデ
ン−ノルボルネンおよびヘキサジエン1,4がある。式
R−CH=CH2 (式中、Rはアリール基である。)の
オレフィン重合体の中で、「結晶性」ポリスチレンおよ
び高耐衝撃性ポリスチレンが好ましい。一般的に使用で
きる他の重合体の例としては、アクリロニトリル/ブタ
ジエン/スチレン(ABS)およびスチレン/アクリロ
ニトリル(SAN)共重合体、(ポリエステルおよびポ
リエーテル)ポリウレタン、ポリ(エチレンテレフタレ
ート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリアミ
ド、等がある。
【0030】本発明の自消性組成物は良く知られた方法
により、例えば、まず、アンモニウムまたはアミンのリ
ン酸塩および/またはホスホン酸塩(使用する場合に
は)を、細かく(好ましくは粒径70μm 未満)粉砕し
た形の1種以上の一般式(I)の化合物と十分に混合
し、得られた混合物をターボミキサー中で重合体に加
え、均質な混合物を形成し、これを押し出し、造粒する
ことにより製造できる。この様にして得られた顆粒状物
質を、良く知られた成形技術により各種の製品に変換す
ることができる。本発明の難燃性付与添加剤は、難燃性
塗料の分野で使用するのにも適している。一般式(I)
の範囲内に含まれる2,4−ジアミノ−1,3,5−ト
リアジニル−6−ホスホン酸の誘導体で、実施例には記
載していないが、本発明の自消性重合体組成物に効果的
に使用できる、R3 (存在する場合は)が式
【化34】 のトリアジン環により置き換えられている化合物を表1
に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】 実施例に記載する一般式(I)の化合物の構造は、NM
R分析により確認した。下記の実施例により本発明の特
徴を説明するが、これらの実施例は本発明を限定するも
のではない。実施例1 攪拌機、温度計、滴下漏斗、還流冷却器および加熱浴を
備えた3リットル反応器に塩化シアヌル184.5gお
よびトルエン1リットルを入れる。この分散液を室温で
攪拌した後、亜リン酸トリエチル498.5gを約4時
間かけて加える。この反応は最初は発熱性であり、温度
が45℃に上昇するので、外部から加熱し、その45℃
の温度に維持する。試薬をすべて加えた後、この混合物
を70℃に加熱し、塩化エチルの発生が止まるまで、こ
の温度で約6時間攪拌する。均質な溶液が得られる。次
いで、溶剤を留別し、蒸留残留物を室温に冷却し、n−
ヘキサン300cm3に加える。形成された生成物を濾過
し、フィルター上でn−ヘキサンで洗浄する。フィルタ
ーケーキを真空中、70℃で乾燥させた後、中間体(XXI
II)
【化35】 463.1gが、融点91〜94℃、リン19.38%
(理論値19.02%)を含む結晶性生成物として得ら
れる。上記と同様に装備した1リットル容量の反応器
に、エチルアルコール400cm3 、中間体(XXIII) 14
6.7g、および攪拌しながら、ピペラジン12.9g
を入れる。この混合物を室温で24時間攪拌する。次い
で、溶剤を留別し、オイル状の蒸留残留物をn−ヘキサ
ンおよびエチルエーテルの1:3混合物300cm3 中に
入れる。沈殿した生成物を濾別し、フィルター上で同じ
混合物で洗浄する。フィルターケーキを真空炉中で乾燥
させることにより、中間体(XXIV)
【化36】 108.4gが、融点122〜124℃で、リン15.
61%(理論値15.74%)を含む白色結晶性生成物
として得られる。中間体(XXIII) および(XXIV)の構造は
NMR分析により確認した。同じ1リットル容量の反応
器に、ジメチルスルホキシド250cm3 および、攪拌し
ながら、中間体(XXIV)78.8gおよびモルホリン1
9.2gを入れる。この反応混合物を室温で約40時間
攪拌し、次いで反応混合物を氷−水混合物700g中に
注ぎ込むことにより、形成された生成物を沈殿させる。
分離した生成物を濾別し、フィルター上で水洗する。フ
ィルターケーキを炉中、100℃で乾燥することによ
り、生成物
【化37】 55.1gが、融点225〜228℃で、リン9.16
%(理論値9.04%)を含む白色結晶性生成物として
得られる。
【0033】実施例2 実施例1と同様に装備した1リットル容量の反応器に塩
化シアヌル92.2gおよびアセトン300cm3 を入れ
る。この反応混合物を外側から0〜5℃に冷却しなが
ら、アセトン200cm3 に溶解したピペラジン21.3
gを1時間かけて加える。なお0〜5℃の温度で、水1
00cm3 に溶解した水酸化ナトリウム20gを加える。
反応混合物を5℃でさらに4時間攪拌し、次いで冷水2
00cm3 を加え、生じた沈殿を濾過し、フィルター上で
水洗する。乾燥後、中間体(XXV)
【化38】 88.7gが、融点が300℃を超え、塩素37.4%
(理論値37.2%)を含む白色結晶性粉末として得ら
れる。中間体(XXV) の構造はIR分光分析により確認し
た。実施例1と同様に装備した2リットル容量の反応器
にキシレン700cm3 、中間体(XXV) 76.4gおよび
亜リン酸トリエチル146.1gを入れる。混合物の温
度を徐々に溶剤の沸点まで上昇させ、反応混合物を約8
時間還流する。溶剤の一部を留別し、蒸留残留物をまず
室温に冷却し、続いてn−ヘキサン/エチルエーテルの
2:1比の混合物400cm3 で処理する。得られた生成
物を濾別し、フィルター上で同じ溶剤で洗浄する。真空
炉中、60℃で乾燥させることにより、中間体(XXIV)1
23.5gが、融点120〜123℃で、リン15.3
6%(理論値15.74%)を含む僅かに着色した結晶
性生成物として得られる。この中間体の構造はNMR分
析により確認した。前に使用したのと同じ1リットル容
量の反応器に、ジメチルスルホキシド250cm3 、中間
体(XXIV)78.8gおよび2−メトキシメチルアミン1
5.0gを入れる。この混合物を室温で約40時間攪拌
し、次いで反応溶液を氷−水混合物400g中に注ぎ込
む。生成物は沈殿しないので、各200cm3 の酢酸エチ
ルで4回抽出する。有機抽出液を十分に除湿し、溶剤を
留別する。粘性のオイルが得られるので、これをエチル
エーテル/n−ヘキサンの3:1からなる混合物で処理
することにより、白色の沈殿物が得られる。得られた生
成物を濾別し、フィルター上で同じ混合物で洗浄する。
フィルターケーキを真空炉中、60℃で乾燥することに
より、生成物
【化39】 62.3gが、融点145〜147℃で、リン9.31
%(理論値9.36%)を含む白色結晶性生成物として
得られる。
【0034】実施例3 前の実施例と同じ1リットル容量の反応器にアセトニト
リル450cm3 、実施例1の生成物41.2gおよびヨ
ウ化ナトリウム36.0gを入れる。この反応混合物を
40℃に加熱し、その温度に維持しながら、トリメチル
クロロシラン26.1gを40分間かけて加える。この
反応混合物を40℃でさらに2時間攪拌し、次いで室温
に冷却し、反応混合物を濾過し、反応中に生じた塩化ナ
トリウムを除去し、残留物をフィルター上でアセトニト
リルで洗浄する。溶剤を約40℃で減圧蒸留により除去
し、蒸留残留物を室温でメチルアルコール200cm3
処理する。得られた生成物を濾別し、フィルター上でメ
チルアルコールで洗浄する。フィルターケーキを炉中、
100℃で乾燥することにより、生成物
【化40】 31.7gが、融点が300℃を超え、リン10.26
%(理論値10.78%)を含む白色結晶性生成物とし
て得られる。
【0035】実施例4 前の実施例と同様に装備した2リットル容量の反応器に
エチルアルコール700cm3 、実施例1の中間体(XXII
I) 146.7gおよび、攪拌しながら、モルホリン2
6.1gを入れる。この混合物を室温で3時間攪拌す
る。次いで、溶剤を留別し、オイル状の蒸留残留物をn
−ヘキサンおよびエチルエーテルの1:4混合物500
cm3 中に入れる。沈殿した生成物を濾別し、フィルター
上で同じ混合物で洗浄する。真空乾燥させることによ
り、中間体(XXVI)
【化41】 126.9gが、融点73〜75℃で、リン13.82
%(理論値14.15%)を含む結晶性生成物として得
られる。中間体(XXVI)の構造はNMR分析により確認し
た。前と同様に装備した0.5リットル容量の反応器
に、N,N−ジメチルホルムアミド250cm3 、中間体
(XXVI)87.6gおよびエチレンジアミン6.0gを入
れる。この反応混合物を室温で42時間攪拌し、次い
で、実施例1に記載するのと同じ作業条件下で工程を進
める。生成物
【化42】 55.3gが、融点203〜207℃で、リン9.17
%(理論値9.39%)を含む白色結晶性生成物として
得られる。
【0036】実施例5 実施例1と同じ2リットル容量の反応器にトルエン80
0cm3 および塩化シアヌル110.7gを入れる。この
分散液を80℃に加熱し、亜リン酸トリメチル224g
を約2時間かけて加える。塩化メチルの発生がただちに
開始される。反応混合物を80℃でさらに1時間攪拌
し、次いでその沸騰温度まで加熱し、塩化メチルの発生
が止まるまで約1時間還流する。均質な溶液が得られ
る。この反応混合物を室温に冷却すると、白色結晶が沈
殿する。反応混合物をさらに5℃に冷却し、生成物を濾
別し、フィルター上でまずキシレンで、次いでn−ヘキ
サンで洗浄する。真空炉中、70℃でフィルターケーキ
を乾燥することにより、中間体(XXVII)
【化43】 233.8gが、融点119〜122℃で、リン22.
77%(理論値22.96%)を含む白色結晶性生成物
として得られる。上記と同様に装備した1リットル容量
の反応器に、エチルアルコール400cm3 、中間体(XXV
II) 101.2g、および攪拌しながら、ピペラジン1
0.6gを入れる。この反応混合物を室温で20時間攪
拌する。次いで、溶剤を留別し、蒸留残留物をn−ヘキ
サンおよびエチルエーテルの1:3混合物250cm3
に入れる。形成された生成物を濾別し、フィルター上で
同じ混合物で洗浄する。フィルターケーキを真空炉中で
乾燥させることにより、中間体(XXVIII)
【化44】 75.7gが、融点164〜168℃で、リン18.0
6%(理論値18.34%)を含む白色結晶性生成物と
して得られる。中間体(XXVII) および(XXVIII)の構造は
NMR分析により確認した。同じ1リットル容量の、た
だしここでは冷却浴を備えた反応器に、無水エチルアル
コール400cm3 および中間体(XXVIII)67.6gを入
れる。この反応混合物を溶液が得られるまで攪拌し、次
いで外側から0〜3℃に冷却し、溶液をアンモニウムガ
スで飽和させる。温度を10〜15℃に上昇させ、反応
混合物を約20時間攪拌する。溶剤の一部を室温で減圧
蒸留により除去することにより沈殿が形成される。生成
物を濾別し、フィルター上でエチルアルコールで洗浄す
る。炉中、100℃で乾燥させることにより、生成物
【化45】 41.1gが、融点が300℃を超え、リン含有量1
2.15%(理論値12.65%)の白色結晶性粉末と
して得られる。
【0037】実施例6 前の実施例と同じ1リットル容量の反応器にアセトニト
リル500cm3 、実施例5の生成物39.2gおよびヨ
ウ化ナトリウム48.0gを入れる。この反応混合物を
40℃に加熱し、その温度でトリメチルクロロシラン3
4.7gを1時間かけて加える。この反応混合物を40
℃にさらに4時間維持する。この場合、シリルエステル
がアセトニトリルに不溶なので、反応混合物を濾過し、
形成された生成物および塩化ナトリウムの両方を分離す
る。残留物を室温で水300cm3 で処理して塩化ナトリ
ウムを溶解させ、シリルエステルを加水分解する。この
混合物を室温で約4時間攪拌し、次いで得られた生成物
を濾別し、フィルター上で水洗する。フィルターケーキ
を炉中、100℃で乾燥することにより、生成物
【化46】 30.8gが、融点が300℃を超え、リン14.03
%(理論値14.28%)を含む白色結晶性生成物とし
て得られる。
【0038】実施例7 実施例1と同じ、ただし最初に冷却浴を備えた3リット
ル容量の反応器に塩化シアヌル184.5gおよび塩化
メチレン1300cm3 を入れる。外側から冷却し、pHを
5〜7、温度を0〜3℃に維持しながら、モルホリン8
7.2gおよび水酸化ナトリウム40gを水150cm3
に溶解させた溶液を同時に3時間かけて加える。温度を
0〜3℃にさらに3時間維持し、次いで水相を分離す
る。塩化メチレンを留別することにより、中間体(XXIX)
【化47】 230gが、融点155〜157℃、純度が98%を超
え(ガスクロマトグラフィーで確認)、塩素含有量2
9.87%(理論値30.21%)の白色結晶性粉末の
形で得られる。前と同様に装備した2リットル容量の反
応器に、窒素雰囲気中で、三塩化リン310gおよび、
室温で攪拌しながら4時間の間に、2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジオール208gおよびクロロホルム
480cm3 からなる溶液を入れる。塩化水素が定常的に
放出される。この反応混合物を、塩化水素の放出が止ま
るまで、さらに2時間攪拌し、次いで溶剤および未反応
の三塩化リンを留別する。残留する粘性の液体408g
をさらに分別蒸留し、60℃、10mmHgで、塩素20.
98%(理論値21.07%)およびリン18.31%
(理論値18.40%)を含む中間体(XXX)
【化48】 293.5gが得られる。同じ2リットルの反応器にエ
チルエーテル800cm3 および中間体(XXX) 286.4
gを入れる。この反応混合物を外側から5℃に冷却し、
温度を5〜7℃に維持しながら、エチルエーテル340
cm3 、ピリジン142.0およびメチルアルコール5
4.4からなる溶液を約1時間かけて加える。加え終わ
った後、温度を室温に上昇させ、反応混合物を1時間攪
拌し、次いで沸騰温度に加熱し、さらに1時間還流させ
る。反応混合物を15℃に冷却し、次いで濾過し、形成
された塩化ピリジンを分離し、フィルターケーキをフィ
ルター上で少量のエチルエーテルで洗浄する。溶剤を留
別し、残留する液体316gを分別蒸留する。62〜6
4℃および17mmHgで沸騰する画分を採集する。この画
分は、リン18.81%(理論値18.90%)を含む
無色液体の外観を有する中間体(XXXI)
【化49】 254.8gからなる。前の実施例と同様に装備した1
リットル容量の反応器に、オルトジクロロベンゼン48
0cm3 、中間体(XXIX)141.2gおよび中間体(XXXI)
216.8gを入れる。この混合物を160℃に加熱す
る際、約140℃で塩化メチルが発生し始める。塩化メ
チルの放出が止まるまで、反応混合物を160℃に6時
間維持する。反応混合物を室温に冷却すると、沈殿物が
形成される。この生成物を濾別し、フィルター上でオル
トジクロロベンゼンで洗浄する。同じ反応器中で、フィ
ルターケーキをn−ヘキサン400cm3 に入れ、30分
間攪拌する。生成物を再度濾別し、フィルター上でn−
ヘキサンで洗浄する。フィルターケーキを炉中、100
℃で乾燥させることにより、中間体(XXXII)
【化50】 222.3gが、融点236〜240℃で、リン13.
20%(理論値13.42%)を含む白色結晶性生成物
として得られる。中間体(XXXII) の構造はNMR分析に
より確認した。上記と同様に装備した1リットル容量の
反応器にジメチルスルホキシド400cm3 、中間体(XXX
II) 115.5gおよびピペラジン10.7gを入れ
る。この反応混合物を室温で46時間攪拌し、次いで分
離した生成物を濾別し、フィルター上で少量の溶剤で洗
浄した。同じ反応器内で、このフィルターケーキを水4
00cm3 で処理し、30分間攪拌する。生成物を再度濾
別し、フィルター上で水洗する。フィルターケーキを炉
中、80℃で乾燥させることにより、生成物
【化51】 68.8gが、融点280〜285℃で、リン8.47
%(理論値8.73%)を含む白色結晶性生成物として
得られる。
【0039】実施例8 前の実施例と同様に装備した0.5リットル容量の反応
器に、水250cm3 、水酸化ナトリウム13.4gおよ
び実施例7の生成物56.8gを入れる。この反応混合
物を85℃に加熱し、その温度で1時間攪拌する。温度
を室温に下げ、塩酸の水溶液を加えてpH値を5〜6に調
節する。得られた生成物を濾別し、フィルター上で水洗
する。フィルターケーキを炉中、100℃で乾燥させる
ことにより、生成物
【化52】 57.1gが、融点が300℃を超え、リン8.12%
(理論値8.31%)を含む白色結晶性生成物として得
られる。
【0040】実施例9〜14 実施例1〜8に記載するのと同様の条件下で操作し、表
2に示す一般式(I)の生成物を製造する。その様な構
造では、R3 (存在する場合は)が式
【化53】 のトリアジン環により置き換えられている。
【表3】 表3および4 表3および4に示す試験は、上記の実施例により製造し
た一般式(I)の生成物を含む重合体組成物に関する。
厚さ約3mmの板状の試験片は、顆粒状重合体および添加
剤からなる混合物をムーア板プレスで、圧力40 kg/cm
2 で7分間圧縮することにより調製した。この様にして
得られた板に対して、スタントン レッドクロフト計器
で酸素インデックス(ASTM D−2863/77に
よるL.O.I.)を測定し、材料をUL94規格
(「アンダーライターズ ラボラトリーズ」−USA発
行)により3段階、すなわち94V−0、94V−1お
よび94V−2に分類できる「垂直燃焼試験」にかける
ことにより自消性の水準を決定した。表3には、メルト
フローインデックスが12で、96重量%の沸騰n−ヘ
プタン不溶分を含むアイソタクチックポリプロピレンフ
レークを使用して得た値を示す。表4には、メルトフロ
ーインデックスが7の顆粒状の低密度ポリエチレン、メ
ルトフローインデックスが9で、5重量%のポリブタジ
エンゴムを含む顆粒状のポリスチレン、顆粒状で、比重
がそれぞれ1.19および1.10g/cm3 である、ポリ
エステル熱可塑性ポリウレタン(エステイン5460
0、グッドリッチ製)およびポリエーテル熱可塑性ポリ
ウレタン(エステイン58300、グッドリッチ製)、
45重量%のプロピレンを含むエラストマー性エチレン
−プロピレン共重合体、密度が1.06、メルトフロー
インデックスが1.6で、約40重量%のアクリロニト
リルおよびスチレンおよび20重量%のブタジエンを含
むアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンターポリマ
ーを使用して得た値を示す。
【0041】 表3 重量部 L.O.I. 実施例 生成物 PP AO APP (ASTM UL94番号 (実施例No.) 生成物 (1) (2) (1) D2863) (3mm) 15 1 14.7 77 1 7.3 31.2 V1 16 1 9.6 75 1 14.4 36.1 V0 17 2 12.0 75 1 12.0 32.3 V0 18 3 34.0 65 1 0 34.9 V0 19 3 12.0 75 1 12.0 36.8 V0 20 3 17.0 65 1 17.0 42.5 V0 21 4 9.6 75 1 14.4 32.8 V0 22 5 12.0 75 1 12.0 31.4 V0 23 6 34.0 65 1 0 33.1 V0 24 6 12.5 74 1 12.5 33.8 V0 25 7 12.0 75 1 12.0 32.7 V0 26 8 15.0 75 1 9.0 31.8 V0 27 9 34.0 65 1 0 32.4 V0 28 10 34.0 65 1 0 33.6 V0 29 11 13.0 75 1 11.0 32.7 V0 30 12 35.0 64 1 0 31.4 V0 31 12 15.0 69 1 15.0 33.2 V0 32 13 12.5 74 1 12.5 34.3 V0 33 14 14.5 71 1 13.5 33.6 V0 34 1 17.0 65 1 17.0* 38.0 V0 35 7 9.6 75 1 14.4* 34.0 V036 3 19.9 73 1 6.5(3) 33.6 V0 (1)PP=ポリプロピレン APP=ポリリン酸アンモニウム −エキサリット42
2(ヘキスト) *=メラミン−ホルムアルデヒド樹脂でマイクロカプセ
ル収容したAPPエキソリット462(ヘキスト) (2)AO=酸化防止剤 チオプロピオン酸ジラウリル2部およびテトラ[3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸]ペンタエリトリトール1部からな
る混合物 (3)1−アミノエタン−1,1−ジホスホン酸のモノ
アンモニウム塩で置き換えたAPP
【0042】 表4 重合体 重量部 L.O.I. 実施例 支持体 各実施例 AO APP (ASTM UL94番号. (1) の生成物 生成物 重合体 (2) (1) D2863) (3mm) 37 LDPE 2 11.6 70 1 17.4 31.5 V038 LDPE 4 13.6 65 1 20.4 38.1 V0 39 HIPS 3 15.5 68 1 15.5 32.2 V040 HIPS 4 13.6 65 1 20.4 30.4 V0 41(エステル)PU 6 29.0 70 1 0 33.2 V0 42(エステル)PU 9 29.0 70 1 0 34.8 V0 43(エーテル)PU 9 29.0 70 1 0 30.7 V0 44 PP/PE 3 20.0 70 1 9.0 33.2 V0 45 PP/PE 10 24.0 70 1 5.0 30.4 V0 46 ABS 9 13.5 72 1 13.5 32.7 V0 (1)APP=ポリリン酸アンモニウム −エキソリッ
ト422(ヘキスト) LDPE=低密度ポリエチレン HIPS=5%のブタジエンゴムを含むポリスチレン (エステル)PU=ポリエステルポリウレタン (エーテル)PU=ポリエーテルポリウレタン PP/PE=プロピレン−エチレン共重合体 ABS=アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンター
ポリマー (2)AO=酸化防止剤 チオプロピオン酸ジラウリル2部およびテトラ[3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸]ペンタエリトリトール1部からな
る混合物
【0043】実施例47(比較例) 実施例1と同様に装備した1リットル容量の反応器に無
水エチルアルコール600cm3 および中間体(XXIII) 1
46.7gを入れる。この溶液を外側から0〜2℃に冷
却し、温度を5〜10℃に維持しながらアンモニアガス
で飽和させる。この溶液を約15℃で40時間放置す
る。生成物を濾別し、フィルター上でまず水で、次いで
アセトンで洗浄する。フィルターケーキを炉中80℃で
乾燥させることにより、中間体(XXXIII)
【化54】 63.1gが、融点271〜273℃(分解)で、リン
12.44%(理論値12.55%)を含む白色結晶性
粉末として得られる。同じ1リットル反応器に、アセト
ニトリル350cm3 、中間体(XXXIII)49.4gおよび
ヨウ化ナトリウム60.0gを入れる。この反応混合物
を45℃に加熱し、この温度で、トリメチルクロロシラ
ン43.4gを45分間かけて加える。この混合物を4
5℃でさらに4時間攪拌し、次いで実施例3および6に
記載する手順にしたがって作業する。2,4−ジアミノ
−1,3,5−トリアジニル−6−ホスホン酸(XXXIV)
【化55】 29.2gが、融点が300℃を超え、リン15.92
%(理論値16.23%)を含む白色結晶性粉末として
得られる。実施例15〜36で使用する方法により、生
成物(XXXIV) を使用して、下記の組成物を製造した。 ポリプロピレン 65重量部 酸化防止剤 1重量部 生成物(XXXIV) 34重量部 上記の組成物を使用し、試験片を調製し、上記の方法に
より自消性試験を行った。下記の結果が得られた。 L.O.I.=25.3 UL94(3mm):クラスB(試験片は燃焼)
【0044】実施例48(比較) 実施例47の方法により、下記の組成物を製造した。 ポリプロピレン 73重量部 酸化防止剤 1重量部 ポリリン酸アンモニウム 13重量部 生成物(XXXIV 13重量部 この組成物を使用し、試験片を調製し、上記の方法によ
り自消性試験を行った。下記の結果が得られた。 L.O.I.=26.1 UL94(3mm):クラスB(試験片は燃焼)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロベルト、チポリ イタリー国ノバラ、ビアレ、ア、ボルタ、 33 (72)発明者 エンリコ、マサラティ イタリー国ピアチェンツァ、カステルヌオ ボ、バルチドネ、ビア、ピアネロ、321 (72)発明者 クリスティナ、ロシ イタリー国ローマ、ビア、ピ、ブッツィ、 6 (72)発明者 ロベルト、オリアニ イタリー国ミラノ、ビア、モンテ、オルテ ィガラ、22 (72)発明者 ジルベルト、ヌチダ イタリー国ミラノ、サン、ジュリアノ、ミ ラネゼ、ビア、マツィニ、14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)熱可塑性重合体またはエラストマー
    特性を有する重合体90〜40重量部、および(b)一
    般式(I) 【化1】 [式中、基Rは、同一であっても、互いに異なっていて
    もよく、水素、C1 〜C5 アルキル、C3 〜C5 ヒドロ
    キシアルキル、C3 〜C4 アルケニル、シクロヘキシ
    ル、C6 〜C10アリール、C7 〜C8 アラルキルであ
    る、あるいは共同で の様な環状構造を構成することができ、基R1 およびR
    2 は、同一であっても、互いに異なっていてもよく、各
    トリアジン環上で異なった意味を有することができ、
    H、C1 〜C18アルキル、C2 〜C8 アルケニル、C6
    〜C16シクロアルキルまたはアルキルシクロアルキル、
    −CH2 −[−Cm 2m−]−O−R4 、または (式中、mは1〜7の整数であり、pは1〜5の整数で
    あり、R4 はH、C1 〜C8 アルキル、C2 〜C6 アル
    ケニル、−[−Cq 2q]−OR6 (式中、qは1〜4
    の整数であり、R6 はHまたはC1 〜C4 アルキルであ
    る。)、C6 〜C12シクロアルキルまたはアルキルシク
    ロアルキルであり、基R5 は、同一であっても、互いに
    異なっていてもよく、H、C1 〜C8 アルキル、C2
    6 アルケニル、C6 〜C12シクロアルキルまたはアル
    キルシクロアルキル、C1 〜C4 ヒドロキシアルキルで
    あり、あるいは部分 は、窒素原子を通してアルキル鎖に結合し、所望により
    別の異原子を含む複素環式基により置換されている。)
    であり、あるいは一般式(I)において部分 は、窒素原子を通してトリアジン環に結合し、所望によ
    り別の異原子を含む複素環式基により置換されており、
    aは0(ゼロ)または1であり、bは0(ゼロ)または
    1〜5の整数であり、R3 は水素、または 【化2】 であり、その意味は各反復単位中で異なっていてよく、
    bが0(ゼロ)である場合、Zは、式 【化3】 (式中、基R7 は、同一であっても、互いに異なってい
    てもよく、水素またはC1 〜C4 アルキルである。)、 (式中、rは2〜14の整数であり、R8 は水素、C1
    〜C4 アルキル、C2 〜C6 アルケニル、C1 〜C4
    ドロキシアルキルである。)、 (式中、sは2〜5の整数であり、tは1〜3の整数で
    ある。)、 【化4】 【化5】 (式中、xは直接C−C結合、O、S、S−S、SO、
    SO2 、NH、NHSO2 、NHCO、N=N、CH2
    であり、R9 は水素、ヒドロキシ、C1 〜C4 アルキ
    ル、C1 〜C4 アルコキシである。)、 【化6】 (式中、Aは飽和または不飽和環である。)、 【化7】 【化8】 (式中、sは上記の意味を有する。)の一つで表わされ
    る2価の基であり、これに対して、bが1〜5の整数で
    ある場合、部分 【化9】 は、式 【化10】 (式中、R10は水素またはC1 〜C4 アルキルであり、
    cは1〜5の整数であり、指数sは、同一であっても、
    互いに異なっていてもよく、上記と同じ意味を有す
    る。)、 【化11】 (式中、R10は上記と同じ意味を有し、wは2〜4の整
    数であり、dは1または2である。)の一つで表わされ
    る多価基である。]の2,4−ジアミノ−1,3,5−
    トリアジニル−6−ホスホン酸の1種以上の誘導体10
    〜60重量部を含んでなることを特徴とする自消性重合
    体組成物。
  2. 【請求項2】一般式(I)における部分 が、アジリジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリ
    ン、チオモルホリン、ピペラジン、4−メチルピペラジ
    ン、4−エチルピペラジン、2−メチルピペラジン、
    2,5−ジメチルピペラジン、2,3,5,6−テトラ
    メチルピペラジン、2,2,5,5−テトラメチルピペ
    ラジン、2−エチルピペラジン、2,5−ジエチルピペ
    ラジンから選択された複素環式基により置き換えられて
    いることを特徴とする、請求項1に記載の重合体組成
    物。
  3. 【請求項3】一般式(I)中の基R1 およびR2 の少な
    くとも一つが部分 −[−Cm 2m−]−O−R4 (式中、mは1〜3の整数であり、R4 は水素またはC
    1 〜C4 アルキルである。)により置き換えられている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の自消性重合体組成
    物。
  4. 【請求項4】部分 が、アジリジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリ
    ン、チオモルホリン、ピペラジン、4−メチルピペラジ
    ン、4−エチルピペラジンから選択された複素環式基に
    より置き換えられていることを特徴とする、請求項1ま
    たは3に記載の自消性重合体組成物。
  5. 【請求項5】一般式(I)中の基Rが水素に等しいこと
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の自
    消性重合体組成物。
  6. 【請求項6】成分(a)90〜40重量部、 成分(b)9〜35重量部、および1種以上の、リン酸
    および/またはホスホン酸のアンモニウムまたはアミン
    塩(c)1〜25重量部を含んでなることを特徴とす
    る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の自消性重合体
    組成物。
  7. 【請求項7】リン酸アンモニウム(c)が、一般式(N
    4 n+2 n 3n+1(式中、nは2以上の整数であ
    る。)を有することを特徴とする、請求項6に記載の自
    消性重合体組成物。
  8. 【請求項8】リン酸アンモニウム(c)が、一般式(N
    4 PO3 n (式中、nは50〜500の整数であ
    る。)を有することを特徴とする、請求項6に記載の自
    消性重合体組成物。
  9. 【請求項9】リン酸アミン(c)が、リン酸ジメチルア
    ンモニウムまたはリン酸ジエチルアンモニウム、リン酸
    エチレンジアミン、オルトリン酸メラミンおよびピロリ
    ン酸メラミンから選択されることを特徴とする、請求項
    6に記載の自消性重合体組成物。
  10. 【請求項10】重合体(a)が、一般式R−CH=CH
    2 (式中、Rは水素原子、またはC1〜C8 アルキルま
    たはアリール基である。)のオレフィンの重合体または
    共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンタ
    ーポリマー、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポ
    リウレタン、ポリ−(エチレンテレフタレート)、ポリ
    −(ブチレンテレフタレート)、ポリアミドから選択さ
    れることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に
    記載の自消性重合体組成物。
  11. 【請求項11】オレフィンの重合体または共重合体が、 a)アイソタクチックまたは主としてアイソタクチック
    なポリプロピレン、 b)HDPE、LLDPEまたはLDPEポリエチレ
    ン、 c)少量のエチレンおよび/または他のアルファ−オレ
    フィン、例えば1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテ
    ン、4−メチル−1−ペンテンとの結晶性プロピレン共
    重合体、 d)(A)プロピレン単独重合体部分、またはc)項の
    共重合体の一つ、および(B)所望により少量のジエン
    を含む、好ましくはプロピレンおよび1−ブテンから選
    択されたアルファ−オレフィンとエチレンのエラストマ
    ー性共重合体から形成された共重合体部分からなる異相
    組成物、 e)所望により少量のジエンを含むアルファ−オレフィ
    ンとのエラストマー性エチレン共重合体から選択される
    ことを特徴とする、請求項10に記載の自消性重合体組
    成物。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれか1項に記載の
    組成物から得た成形品。
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