JPH06134544A - 精密鋳造用鋳型の作成方法 - Google Patents

精密鋳造用鋳型の作成方法

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JPH06134544A
JPH06134544A JP28737892A JP28737892A JPH06134544A JP H06134544 A JPH06134544 A JP H06134544A JP 28737892 A JP28737892 A JP 28737892A JP 28737892 A JP28737892 A JP 28737892A JP H06134544 A JPH06134544 A JP H06134544A
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JP
Japan
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binder
silica sol
mold
silica
casting mold
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Application number
JP28737892A
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English (en)
Inventor
Yoshitane Watabe
淑胤 渡部
Yoshiyasu Kashima
吉恭 鹿島
Kiyomi Ema
希代巳 江間
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精密鋳造用鋳型を作成する方法において、乾
燥時の生鋳型の強度、脱ワックス時に適度の鋳型強度を
有し、クラックの発生が起こらず、注湯後の鋳型の崩壊
性及び鋳造製品からのセラミックスシェルの脱落性も良
好な精密鋳造用鋳型の作成方法を提供することを目的と
する。 【構成】 本発明は、バインダーと耐火物粉末からなる
スラリーを用いて精密鋳造用鋳型を作成する方法におい
て、バインダーとしてアルカリ金属(M)をM2O/S
iO2 モル比として0.001〜0.03含有し、1次
粒子径の平均値が4〜50mμであり、動的光散乱法に
よる平均粒子径が0.1〜0.6μのシリカゾルバイン
ダー又は、バインダーとして上記シリカゾルバインダー
と水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンからなるバイ
ンダーを用いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスシェルか
らなる精密鋳造用鋳型の作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスシェルからなる精密鋳造用
鋳型は、一般に、ワックスなどの消失模型を耐火物粉末
とバインダーから成る耐火物スラリーに浸漬し、次いで
スタッコ材(粒状耐火物)を振りかけ、そして乾燥する
工程を数回繰返すことにより、模型表面に厚いセラミッ
クスシェル層を形成させ、その後脱模型し、そして当該
シェル層を焼成するという方法で作られる。
【0003】このバインダーとしては、一般にアルカリ
性の水性シリカゾル、酸性のエチルシリケート加水分解
液等が用いられる。また、耐火物粉末としては、ジルコ
ン、溶融シリカ、溶融アルミナ等の粉末が用いられ、そ
してスタッコ材としては、ジルコンサンド、溶融シリ
カ、ハイアルミナサンド等が用いられる。これら資材の
他に、更に消失模型への濡れ性や耐火物粉末の分散性を
高めるために界面活性剤が併用されることもある。
【0004】作成する精密鋳造用鋳型の精度や生産性な
どを高めるための鋳型作成方法の提案は数多い。例え
ば、特公昭52−23761号公報には、水性シリカゾ
ルと水系樹脂エマルジョンから成るpH6以下のA液
と、pH7以上のB液をバインダーとして用いた2種の
耐火物スラリーを使用することにより、生鋳型の強度が
大きく、鋳型にクラックの発生がなく、かつ注湯後の崩
壊性の良い鋳型を作成する方法が提案されている。
【0005】また、特開平3−106534号公報に
は、アルカリ性シリカゾル及び/又はメラミン変成のア
ルカリ性シリカゾル並びに熱硬化性を有する水溶性樹脂
及び/又は熱硬化性を有する水系樹脂エマルジョンから
成るバインダーを用いて、生鋳型の強度が大きく、注湯
後の崩壊性の良い鋳型を作成する方法が提案されてい
る。
【0006】また、特公昭50−15239号公報には
シリカヒドロゲルを湿式粉砕することにより、シリカゾ
ルが得られることが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に市販されている
アルカリ性水性シリカゾルをバインダーに用いた場合に
は、鋳型作成プロセスの乾燥工程、脱ワックス工程又は
焼成工程において鋳型にクラックが発生し易く、また、
脱ワックス工程で鋳型の崩壊やクラックの発生が起こら
ない程に生鋳型の強度を大きくすると、注湯後の鋳型の
崩壊性が著しく低下したり、或いは鋳造製品に焼き付い
たセラミックスシェルの脱落性が著しく低下する。この
セラミックスシェルの脱落性の低下は、鋳造製品の生産
性を著しく低下することとなる。
【0008】特公昭52−23761号公報に記載の方
法によれば、鋳型の崩壊性は改良されるが、互いにゲル
化せしめるA液とB液とを交互に使用するために、スラ
リーのライフが短くなり易い。また、鋳型の崩壊性を改
良するためにはかなり多量の樹脂エマルジョンを併用し
なければならず、そのためスラリーのワックスや被覆層
への付着が不均一となり易く、乾燥性が低下したり、脱
ワックス時の強度低下によりクラックが発生し易くな
る。
【0009】特開平3−106534号公報に記載の方
法では、バインダーとしてアルカリ金属を含有するアル
カリ性シリカゾルを用いているために、鋳造製品へのセ
ラミックスシェルの焼付が強く、この焼付いたセラミッ
クスシェルの脱落性が充分でない。特公昭50−152
39号公報に記載の方法では、シリカヒドロゲル又は、
沈降性シリカパウダーを湿式粉砕することによりシリカ
ゾルが得られるが、このシリカゾルは結合力が著しく小
さく、精密鋳造用鋳型のバインダーとして使用すること
は好ましくない。
【0010】また,水性シリカゾルの代わりにエチルシ
リケートの加水分解液を用いると、生鋳型の強度が高
く、焼成強度は低いという鋳型、すなわち注湯後の鋳型
の崩壊性の良い鋳型が得られるが、スラリーの安定性が
乏しい。近年、精密鋳造法によりつくられる自動車、航
空機、機械などの部品は増加してきており、且つその形
状も複雑になっている。そして更に高い精度と生産性の
向上が要求されているが、従来の鋳型の作成法では、歩
留りの向上、工程の短縮といった生産性の向上が困難に
なって来ている。
【0011】本発明の目的は、乾燥時の生鋳型の強度、
脱ワックス時の鋳型強度、焼成鋳型の強度のいずれも大
きく、乾燥、脱ワックス、焼成の各工程において、鋳型
にクラックの発生が起こらず、そして注湯後の鋳型の崩
壊性および鋳造製品からのセラミックスシェルの脱落性
も良好であるという改良された精密鋳造用セラミックス
シェル鋳型の作成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、バインダーと
耐火物粉末からなるスラリーを用いて精密鋳造用鋳型を
作成する方法において、バインダーとしてアルカリ金属
(M)をM2 O/SiO2 モル比として0.001〜
0.03含有し、1次粒子径の平均値が4〜50ミリミ
クロンであり、動的光散乱法による平均粒子径が0.1
〜0.6ミクロンのシリカゾルバインダー又は、バイン
ダーとして上記シリカゾルバインダーと水溶性樹脂及び
/又は樹脂エマルジョンからなるバインダーを用いるこ
とを特徴とする精密鋳造用鋳型の作成方法である。
【0013】本発明に使用するバインダーとしてのシリ
カゾルバインダーは、アルカリ金属を含有するシリカゾ
ルと沈降性シリカパウダーを混合後湿式粉砕する方法、
又はアルカリ金属を含有するシリカゾルと実質的にアル
カリ金属を含有しないシリカゾルを混合したものと沈降
性シリカパウダーを混合後湿式粉砕する方法、又はアル
カリ金属を含有するシリカゾルと沈降性シリカパウダー
を湿式粉砕して作成したシリカゾルを混合する方法、又
はアルカリ金属を含有するシリカゾルと実質的にアルカ
リ金属を含有しないシリカゾルの混合したものと沈降性
シリカパウダーを湿式粉砕して作成したシリカゾルを混
合する方法などの方法で作成することができる。
【0014】本発明において、アルカリ金属を含有する
シリカゾルは工業製品として市販されているアルカリ性
シリカゾルを使用することが出来る。本発明に使用する
実質的にアルカリ金属を含有しないシリカゾルとして
は、アンモニア、第4級アンモニウム水酸化物、アミン
などで安定化されたシリカゾル、或いはアルカリで安定
化されたシリカゾルを脱カチオンすることにより得られ
る酸性のシリカゾル等のアルカリ金属を含有しないシリ
カゾルが挙げられる。特に、アルカリ金属で安定化され
たシリカゾルを脱カチオン処理することにより得られる
酸性水性シリカゾルが好ましく、このタイプの酸性ゾル
は市販品としても容易に入手することができる。また、
この酸性シリカゾルと上記アルカリ金属を含有するアル
カリ性シリカゾルを混合使用することもできる。この好
ましい水性シリカゾルは、シリカ濃度5〜50重量%、
pH2〜10およびコロイダルシリカ粒子径4〜50ミ
リミクロン、動的光散乱法による平均粒子径10〜10
0ミリミクロンを有する。
【0015】本発明に使用する沈降性シリカパウダー
は、水ガラスを酸中和して得られるシリカヒドロゲルを
洗浄後乾燥する方法、珪弗化水素酸とアンモニアを反応
して得られる析出シリカを洗浄後乾燥する方法などの公
知の方法により製造される。この沈降性シリカパウダー
は、市販品として容易に入手することが出来、1次粒子
径の平均値が4〜50ミリミクロン、凝集体の平均粒子
径は1ミクロン以上、通常2〜10ミクロン程度であ
る。
【0016】本発明に用いられるシリカゾルバインダー
は、アルカリ金属を含有するシリカゾルと沈降性シリカ
パウダーを湿式粉砕して作成したシリカゾルを混合する
方法、又はアルカリ金属を含有するシリカゾルと実質的
にアルカリ金属を含有しないシリカゾルを混合したもの
と沈降性シリカパウダーを湿式粉砕して作成したシリカ
ゾルを混合する方法で作成することができる。また、更
に好ましいシリカゾルバインダーとしては、アルカリ金
属を含有するシリカゾルと沈降性シリカパウダーを混合
後湿式粉砕する方法、又はアルカリ金属を含有するシリ
カゾルと実質的にアルカリ金属を含有しないシリカゾル
を混合したものと沈降性シリカパウダーを混合後湿式粉
砕する方法により作成することができる。
【0017】上記シリカゾル(X)と沈降性シリカパウ
ダー(Y)の混合比はX/Yの固形分重量比で0.3〜
4が好ましい。湿式粉砕は、通常の湿式粉砕機、例えば
コロイドミル、ボールミル、ペブルミル、サンドグライ
ンダー、アトライター、ホモジナイザー、ディスパー
等、磨砕、高速回転羽根による粉砕等によって容易に行
なうことができる。この湿式粉砕は、液中SiO2 濃度
2〜50重量%、好ましくは、5〜40重量%で水の沸
点以下の温度で行なうのがよい。
【0018】さらに、上記湿式粉砕により得られたシリ
カゾルバインダーは、蒸発法、限外ロ過法などにより濃
縮して使用することもできる。本発明におけるシリカゾ
ルバインダーは、1次粒子径の平均値が4〜50ミリミ
クロンで、動的光散乱法による平均粒子径が0.1〜
0.6ミクロンで、シリカ濃度15〜40重量%、pH
6〜10.5のものが好ましい。シリカゾルバインダー
のpHは必要に応じて有機塩基あるいは酸を加えること
により調整することができる。
【0019】本発明において水溶性樹脂としては、メラ
ミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹
脂、フェノール樹脂などを、水系樹脂エマルジョンとし
ては、アクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョン、ブタジエン系樹脂エマルジョン、フェノール
樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、アクリ
ルオレフィン系樹脂エマルジョン、エポキシ樹脂エマル
ジョンなどを使用することができるが、両者共に上記シ
リカゾルバインダーと長期に亘り安定に相溶することが
必要である。特に前者においてはメラミンをアルカリ性
でホルムアルデヒドによりメチロール化して得たトリメ
チロール化メラミンをエーテル化することにより得た安
定な水溶性のメラミンホルムアルデヒドの初期重合物の
メチルエーテル化物(水溶性メラミン樹脂)が好まし
い。後者においてはスチレンブタジエン系樹脂エマルジ
ョンが好ましい。
【0020】本発明において上記水溶性樹脂、水系樹脂
エマルジョンは単独または混合して使用することがで
き、これらの樹脂及び/又は樹脂エマルジョンの上記シ
リカゾルバインダーとの混合比は、樹脂固形分がシリカ
ゾル中のシリカに対して1.0〜40重量%が好まし
い。本発明において上記シリカゾルバインダーには必要
に応じて生鋳型強度を高めるためのアクリル系、酢ビ系
などの樹脂エマルジョン、PVAなどの水溶性高分子、
ベントナイトなどの増粘剤、界面活性剤、消泡剤などを
悪影響の出ない範囲で添加することができる。
【0021】本発明に用いられる耐火物粉末としては、
通常、セラミックス鋳型を作るのに用いられるものでよ
く、例えば、200メッシュ以下の大きさのジルコン、
溶融シリカ、溶融アルミナ、ムライトなどの粉末の単独
又は混合物が挙げられる。本発明に用いられるスラリー
は、上記シリカゾルバインダーと上記耐火物粉末とを、
好ましくはシリカゾルバインダー1重量部に対し耐火物
粉末1〜5重量部の比率に混合することにより作成する
ことができる。
【0022】本発明に用いられるスタッコ材としては、
通常、セラミックス鋳型の作成に用いられているもので
よく、例えば、150メッシュ以上の大きさのジルコ
ン、溶融シリカ、溶融アルミナ、ハイアルミナサンド、
シャモット、ムライトなどの単独又は混合物が挙げられ
る。本発明による鋳型の作成に用いられる消失性の模型
材料としては、通常、セラミックス鋳型の作成に用いら
れているものでよく、例えば、ワックス系、ナフタリン
系、プラスチックス系、発泡スチロール、樟脳、木など
の非水溶性材料が挙げられる。
【0023】本発明による鋳型は、上記消失性の模型の
表面を上記スラリーで被覆する工程、このスラリーの液
状被膜に上記スタッコ材粉末を付着させる工程、及びこ
のスタッコ材粉末が付着した被膜を乾燥する工程を1サ
イクルのステップとして、このステップを所望の被覆厚
が得られるまで繰り返すことによって、先ず、上記消失
性の模型の表面を被覆した乾燥被覆層の形態で得られ
る。上記被覆の方法、スタッコ材の付着方法、乾燥方法
等は、通常の方法で行うことができる。次いで、この被
覆層に付随する消失性の模型を、常法に従って、例え
ば、ワックス模型を使用したときでは、加熱することに
より溶融させて被覆層から分離することにより、本発明
による生鋳型が得られる。そして最後に、この生鋳型
を、常法に従って焼成することにより、注湯に用いられ
る本発明による焼成鋳型が得られる。
【0024】
【作用】本発明に用いられるシリカゾルバインダーは、
平均粒子径が4〜50ミリミクロンのアルカリ金属を含
有するシリカゾルと沈降性シリカパウダーを湿式粉砕し
て得たシリカゾルを混合する方法、又はアルカリ金属を
含有するシリカゾルと実質的にアルカリ金属を含有しな
いシリカゾルを混合した平均粒子径4〜50ミリミクロ
ンのシリカゾルと沈降性シリカパウダーを湿式粉砕して
得たシリカゾルを混合する方法であり、更に好ましく
は、平均粒子径が4〜50ミリミクロンのアルカリ金属
を含有するシリカゾルと沈降性シリカパウダーを混合後
湿式粉砕する方法、又はアルカリ金属を含有するシリカ
ゾルとアルカリ金属を含有しないシリカゾルを混合した
平均粒子径4〜50ミリミクロンのシリカゾルと沈降性
シリカパウダーを混合後湿式粉砕することにより得られ
るが、それらは、沈降性シリカパウダーに由来する動的
光散乱法による平均粒子径の大きな凝集タイプのコロイ
ダルシリカの表面に、結合力を有する平均粒子径4〜5
0ミリミクロンのコロイダルシリカが吸着、あるいは結
合されることによって形成された動的光散乱法による平
均粒子径が0.1〜0.6ミクロンのコロイダルシリカ
の安定な分散体から成っている。また、本発明において
アルカリ金属は必要に応じてアルカリ金属水酸化物水溶
液及び珪酸アルカリ水溶液として上記シリカゾルバイン
ダーに添加することが出来る。
【0025】この得られたシリカゾルをバインダーとし
て常法によりセラミックス鋳型を作成すると、鋳型の焼
成強度が適度に低下し、注湯後の鋳型の崩壊性が良好で
あること、及び鋳造製品に付着したセラミックスシェル
がその鋳造製品から容易に脱落するというセラミックス
シェルの脱落性が改良されることが見出された。本発明
に用いられるシリカゾルバインダーは、動的光散乱法に
よる粒子径すなわち凝集粒子径が大きく、表面に結合性
のコロイダルシリカを有しているため、造膜性、結合性
が良いことから、クラックの発生がなく、生鋳型に大き
な強度を与える。これによりオートクレーブ中での脱ワ
ックス工程でも鋳型の破壊は起こらない。特に水溶性樹
脂及び/又は樹脂エマルジョンをこのシリカゾルバイン
ダーと併用した時には生鋳型の強度は更に大きくなる。
熱硬化性を有する水溶性樹脂及び樹脂エマルジョンを用
いた場合にはオートクレーブ中(通常100〜150
℃)での鋳型強度も大きくなる。
【0026】このシリカゾルバインダーは、アルカリ金
属を含有しているが、アルカリ金属(M)の含有量がM
2 O/SiO2 のモル比として0.001〜0.03の
割合で含有する場合には、生鋳型を焼成する工程での焼
結が少ない。そして焼結による収縮が小さいために焼成
鋳型にクラックの発生を起こさせず注湯に必要な焼成強
度を与え、焼成鋳型に良好な通気性を与える。かつ、ア
ルカリ金属(M)の含有量がM2 O/SiO2 のモル比
として0.001〜0.03の割合で含有する場合に
は、焼成鋳型に高い融点を与え、注湯時の熱による鋳型
の焼結も少ないことから、注湯後の鋳型の強度は通常の
アルカリ性シリカゾルをバインダーとして使用した場合
と比べ著しく小さく、鋳型の型ばらし性は良好となる。
特に水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンを併用した
場合には樹脂は焼成時には消失するために通気性も更に
良好となり、型ばらし性も更に向上する。
【0027】シリカゾルバインダーのアルカリ金属
(M)の含有量がM2 O/SiO2 のモル比として0.
001未満では、このシリカゾルバインダーによるスラ
リーを用いて作成した鋳型は、乾燥時、脱ワックス時、
焼成時に鋳型にクラックが発生する。またシリカゾルバ
インダーのアルカリ金属(M)の含有量がM2 O/Si
2 のモル比として0.03を越える場合は、このシリ
カゾルバインダーによるスラリーを用いて作成した鋳型
は、乾燥時、脱ワックス時、焼成時に鋳型にクラックが
発生し、その鋳型に注湯後冷却してからの型ばらしが容
易に行えず、鋳造製品へのセラミックスシェルの付着が
多くなる。
【0028】平均粒子径4〜50ミリミクロンのシリカ
ゾル(X)と沈降性シリカパウダー(Y)の比は、X/
Y(固形分)重量比で0.3未満になると結合力が低下
し好ましくなく、4.0を越える場合には造膜性が低下
するために好ましくない。シリカゾル、沈降性シリカパ
ウダーともに1次粒子径の平均値が、4ミリミクロン未
満では得られたシリカゾルバインダーの粘度が高くなり
すぎ好ましくなく、50ミリミクロンを越える場合には
結合力が低下するため好ましくない。
【0029】本発明に用いられるシリカゾルバインダー
の動的光散乱法による平均粒子径は0.1ミクロン未満
では造膜性が悪く、0.6ミクロンを越える場合は大き
な凝集シリカ粒子の沈降があるため好ましくない。ま
た、このシリカゾルバインダーは、シリカ濃度が15重
量%未満では鋳型強度が小さすぎ、40重量%を越える
場合は粘度が高くなりすぎ好ましくなく、またpH6未
満ではスラリーにした時のライフが短くなり、pH1
0.5を越える場合は有機塩基の臭いが強くなったり、
生鋳型の耐水性が悪くなるため好ましくない。
【0030】また、シリカゾルバインダーと水溶性樹脂
及び/又は水系樹脂エマルジョンの混合比は、樹脂固形
分がシリカゾル中のシリカに対して1.0重量%未満で
は十分な結合強度が得られず、また40重量%を越える
場合は乾燥速度が低下するために好ましくない。
【0031】
【実施例】
実施例1 鋳型の作成に用いられるバインダーB1 〜B5 を用意し
た。 シリカゾルバインダーB1 シリカゾルの市販品として日産化学工業(株)製、商品
名「スノーテックス−S」(比重1.215、pH1
0.16、粘度5.7cp、SiO2 30.2重量%、
Na2 O0.43重量%、平均粒子径(BET法により
測定)9.0mμ、動的光散乱法(コールター社製N4
により測定)による平均粒子径21mμ)1612gに
沈降性シリカパウダーとして塩野義製薬(株)製、商品
名「カープレックス#80」(1次粒子径の平均値10
〜20mμ、凝集体粒子径の平均値6.8μ、SiO2
90重量%、Na2 O0.31重量%)538g、水1
721gを加え、スノーテックス−Sと沈降性シリカパ
ウダーの混合スラリー3871g(スノーテックス−S
/沈降性シリカパウダー(固形分)重量比で1.0、S
iO2 25.2重量%)を作成した。
【0032】この混合スラリーをガラスビーズを用いて
バッチ式のサンドグラインダーで室温で4時間湿式粉砕
してシリカゾルバインダーB1 を得た。得られたシリカ
ゾルバインダーB1 は、比重1.167、pH8.7
0、粘度7.1cp、SiO2 25.2重量%、Na2
O0.18重量%、Na2 O/SiO2 モル比0.00
74、1次粒子径の平均値(BET法により測定)10
〜20mμ、動的光散乱法(コールター社製N4 により
測定)による平均粒子径222mμ、遠心沈降法(堀場
製作所(株)製CAPA−700により測定)による平
均粒子径0.40μを有し、室温で2ケ月静置したが、
増粘、ゲル化、著しい沈降のいずれも認められず、安定
なバインダーであった。
【0033】シリカゾルバインダーB2 シリカゾルの市販品として日産化学工業(株)製、商品
名「スノーテックス−S」1500gに沈降性シリカパ
ウダーとして塩野義製薬(株)製、商品名「カープレッ
クス#80」500g、水1000gを加え、スノーテ
ックス−Sと沈降性シリカパウダーの混合スラリー30
00g(スノーテックス−S/沈降性シリカパウダー
(固形分)重量比で1.0、SiO2 30.1重量%)
を作成した。
【0034】この混合スラリーをガラスビーズを用いて
バッチ式のサンドグラインダーで室温で4時間湿式粉砕
してシリカゾルバインダーを得た。このシリカゾルバイ
ンダーはpH8.4であったので、このシリカゾルバイ
ンダー1102gに10.55重量%NaOH水溶液7
3.4gを加えてpHを10.45に調整し、シリカゾ
ルバインダーB2 を得た。
【0035】得られたバインダーB2 は比重1.20
4、pH10.45、粘度7.1cp、SiO2 28.
5重量%、Na2 O0.71重量%、Na2 O/SiO
2 モル比0.0240、1次粒子径の平均値(BET法
により測定)10〜20mμ、動的光散乱法(コールタ
ー社製N4 により測定)による平均粒子径222mμ、
遠心沈降法(堀場製作所(株)製CAPA−700によ
り測定)による平均粒子径0.30μを有し、室温で2
ケ月静置したが、増粘、ゲル化、著しい沈降のいずれも
認められず、安定なバインダーであった。
【0036】シリカゾルバインダーB3 シリカゾルの市販品スノーテックス−S(日産化学工業
(株)製)1500gに沈降性シリカパウダーカープレ
ックス#80(塩野義製薬(株)製)500g、水10
00gを加え、スノーテックス−Sと沈降性シリカパウ
ダーの混合スラー2236g(スノーテックス−S/沈
降性シリカパウダー(固形分)重量比で1.0、SiO
2 30.1重量%)を作成した。
【0037】この混合スラリーをガラスビーズを用いて
バッチ式のサンドグラインダーで室温で6時間湿式粉砕
してシリカゾルaを得た。このシリカゾルを陽イオン交
換樹脂を用いて脱ナトリウムすることによって、pH
2.5のナトリウムを含有しないシリカゾルbを得た。
シリカゾルa282.4gにシリカゾルb639.8g
と水96gを加えた後、攪拌しながら28%アンモニア
水1.83gを加えてpH8.0に調製し、シリカゾル
バインダーB3 を得た。
【0038】得られたシリカゾルバインダーB3 は、比
重1.165、pH8.0、粘度6.6cp、SiO2
25.0重量%、Na2 O0.05重量%、Na2 O/
SiO2 モル比0.0021、1次粒子径の平均値(B
ET法により測定)10〜20mμ、動的光散乱法(コ
ールター社製N4 により測定)による平均粒子径219
mμ、遠心沈降法(堀場製作所(株)製CAPA−70
0により測定)による平均粒子径0.43μを有し、室
温で2ケ月静置したが、増粘、ゲル化、著しい沈降のい
ずれも認められず、安定なバインダーであった。
【0039】シリカゾルバインダーB4 上記シリカゾルa282.4gを攪拌しながらシリカゾ
ルb639.8gと28%アンモニア水1.83gと水
67.6gを加たシリカゾルに、スチレンブタジエン系
樹脂エマルジョンクロスレンCMX−02(大塚化学工
業(株)製、比重1.0、粘度20cp、pH8.5、
固形分45重量%)28.4gを加えシリカゾルバイン
ダーB4 を得た。
【0040】得られたシリカゾルバインダーB4 は、比
重1.167、pH8.0、粘度6.6cp、SiO2
25.0重量%、Na2 O0.05重量%、Na2 O/
SiO2 モル比0.0021、1次粒子径の平均値(B
ET法により測定)10〜20mμ、動的光散乱法(コ
ールター社製N4 により測定)による平均粒子径190
mμ、遠心沈降法(堀場製作所(株)製CAPA−70
0により測定)による平均粒子径0.40μを有し、室
温で2ケ月静置したが、増粘、ゲル化、著しい沈降のい
ずれも認められず、安定なバインダーであった。
【0041】シリカゾルバインダーB5 アルカリ性シリカゾルとして日産化学工業(株)製、商
品名「スノーテックス−S」を用意した。スノーテック
ス−Sは、比重1.215、pH10.16、粘度5.
7cp、SiO2 30.2重量%、Na2 O0.43重
量%、Na2 O/SiO2 モル比0.0138、平均粒
子径(BET法により測定)9.0mμ、動的光散乱法
(コールター社製N4 により測定)による平均粒子径2
1mμであった。
【0042】シリカゾルバインダーB6 上記記載のナトリウムを含有しないシリカゾルb115
6.7gを攪拌しながら28%アンモニア水9.31g
と水54.9gを加え、室温にて1時間攪拌してシリカ
ゾルバインダーB6 を得た。得られたシリカゾルバイン
ダーB6 は、比重1.164、pH7.8、粘度21.
1cp、SiO2 25.2重量%、1次粒子径の平均値
10〜20mμ、動的光散乱法(コールター社製N4
より測定)による平均粒子径228mμ、遠心沈降法
(堀場製作所(株)製CAPA−700により測定)に
よる平均粒子径0.34μを有し、室温で2ケ月静置し
たが、増粘、ゲル化、著しい沈降のいずれも認められ
ず、安定なバインダーであった。
【0043】実施例2 この実施例では、上記実施例1で用意したバインダーを
用いて第1被覆に使用するスラリーSA1〜SA6と第2以
降の被覆に使用するスラリーSB1〜SB6を用意した。S
A1〜SA4及びSB1〜SB4は実施例であり、SA5とSA6
びSB5とSB6は比較例である。
【0044】耐火物粉末としてジルコンフラワー#35
0(大阪ジルコン(株)製)と耐火物粉末(シャモッ
ト)YS−31パウダー((株)三石ハイセラム製)が
用いられた。分散剤としてアニオン系界面活性剤ペレッ
クスOT−P(花王(株)製)の5重量%水溶液と消泡
剤としてSNディフォーマー5016(サンノプコ
(株)製)も添加された。
【0045】スラリーSA1〜SA6の組成を表1に示す。
表1と表2中の成分量はg単位である。スラリー粘度は
ザーンカップNo.4による測定値であり、単位は秒であ
る。 表1 成分とスラリー粘度 A1A2A3A4A5A6 バインダーB1 1000 ---- ---- ---- ---- ---- B2 ---- 877 ---- ---- ---- ---- B3 ---- ---- 1000 ---- ---- ---- B4 ---- ---- ---- 1000 ---- ---- B5 ---- ---- ---- ---- 1000 ---- B6 ---- ---- ---- ---- ---- 1000 水 ---- 123 ---- ---- ---- ---- 分散剤 10 10 10 10 10 10 消泡剤 1 1 1 1 1 1 ジルコンフラワー(#350) 3510 3490 3530 3530 3070 3490 スラリー粘度 34.9 35.2 35.0 34.8 35.1 35.1 スラリーSB1〜SB6の組成を表2に示す。
【0046】 表2 成分とスラリー粘度 B1B2B3B4B5B6 バインダーB1 1000 ---- ---- ---- ---- ---- B2 ---- 877 ---- ---- ---- ---- B3 ---- ---- 1000 ---- ---- ---- B4 ---- ---- ---- 1000 ---- ---- B5 ---- ---- ---- ---- 1000 ---- B6 ---- ---- ---- ---- ---- 1000 水 ---- 123 ---- ---- ---- ---- 分散剤 10 10 10 10 10 10 消泡剤 1 1 1 1 1 1 シャモット(YS-31) 2390 2420 2360 2420 1950 2250 スラリー粘度 15.1 15.0 15.0 15.1 15.3 15.0 A1〜SA7及びSB1〜SB6のスラリーは長期間安定であ
った。
【0047】実施例3 実施例2で調製したスラリーを用いてJACT法に準じ
て強度測定用の鋳型(20mm×150mm×5〜6m
m)を作成した。各被覆層で使用したスタッコ材と乾燥
時間を表3に示す。造型作業および乾燥は23℃、相対
湿度56%の恒温恒湿室にて行った。
【0048】 表3 被覆層No. スタッコ材 乾燥時間(時間) 1 ジルコンサンド中目* 3 2 同上 3 3 シャモットサンドYO−2** 3 4 同上 8 5 シャモットサンドYO−3** 3 6 同上 3 7 スラリー浸漬のみ 48 *ラサ工業(株)製 **(株)三石ハイセラム製 作成した生鋳型の常温乾燥強度および焼成鋳型の強度
(生鋳型を1000℃1時間焼成後室温まで放冷して得
られた鋳型の焼成残留強度)と高温焼成鋳型の強度(生
鋳型を1300℃1時間焼成後室温まで放冷して得られ
た鋳型の焼成残留強度)を抗折強度試験機((株)オリ
エンテック製)にて測定した。結果を表4に示す。(測
定値は、4枚のテストピースの平均値を採用した。) 表4 抗折強度* SA1-SB1 SA2-SB2 SA3-SB3 SA4-SB4 SA5-SB5 SA6-SB6 生鋳型 61.3 60.1 56.7 56.0 56.8 42.9 焼成鋳型 82.8 89.5 75.3 70.3 87.4 55.4 高温焼成鋳型 92.9 97.7 79.9 77.1 118.2 71.2 *kg/cm2 (SA1−SB1) 〜(SA4−SB4)、(SA6−SB6)の耐
火物スラリーを用いて作成した鋳型は、鋳型肌が良好で
表面硬度も有り、剥がれ、割れ、クラックなどの欠陥の
存在は認められなかった。(SA5−SB5)のスラリーを
用いて作成した鋳型は鋳型肌の表面にクラックの発生が
見られた。
【0049】(SA1−SB1)〜(SA4−SB4)のスラリ
ーを用いて得られた鋳型は、実用上問題ない強度を示し
た。 実施例4 クリスマスツリー状ワックス模型を(SA1−SB1)〜
(SA6−SB6)のスラリーに浸漬し、スラリー被覆層に
表3のスタッコ材を振りかけ、乾燥する工程を表3に示
したように7回繰り返して鋳型を作成した。
【0050】乾燥は23℃、相対湿度45%の環境で行
い、乾燥時間は各層2時間、最終48時間とした。次い
でオートクレーブ中150℃で脱ワックスを行ない、乾
燥した後1000℃1時間焼成を行った。(SA1
B1)〜(SA4−SB4)のスラリーを用いて作成した鋳
型は、乾燥時、脱ワックス時、焼成時のいずれにおいて
もクラック、割れ、剥がれなどの欠陥の発生は認められ
なかった。(SA5−SB5)と(SA6−SB6)のスラリー
を用いて作成した鋳型にはクラックの発生が認められ
た。
【0051】上記方法で作成した焼成鋳型に高周波誘導
溶解炉で溶解したステンレス鋼を1560℃で注湯し
た。注湯後鋳型が冷却してからノックアウトマシンによ
り型ばらしを行なったところ、(SA1−SB1)〜(SA4
−SB4)スラリーを用いた鋳型は極めて容易に型ばらし
することが出来たが、(SA5−SB5)と(SA6−SB6
のスラリーを用いて作成した鋳型は型ばらし性が良くな
く、特に(SA5−SB5)のスラリーからの鋳型では、そ
の傾向が顕著であった。
【0052】また、(SA1−SB1)〜(SA4−SB4)の
スラリーを用いた鋳型より得た鋳造製品には、セラミッ
クスシェルの付着は少なく、かつ付着したものもサンド
ブラストにより極めて容易に除去することが出来たが、
(SA5−SB5)のスラリーを用いて作成した鋳型は、セ
ラミックスシェルの付着が多く、サンドブラストでも容
易に除去出来ないところがあった。
【0053】(SA1−SB1)〜(SA4−SB4)のスラリ
ーを用いて得られた鋳型により得た鋳造製品は、鋳肌も
良好であり、変形などの欠陥も認められなかった。
【0054】
【発明の効果】本発明に用いられるバインダーは、その
中の分散粒子が通常のシリカ水性ゾルと同様に負に帯電
しているので、樹脂エマルジョン、界面活性剤などの添
加剤と安定に相溶させることができ、必要に応じてこれ
らを添加したバインダーとして使用するすることができ
る。
【0055】本発明に用いられるスラリーは、粘性も良
好であり、ワックスや被覆層へののりが良く、ダレ現象
もなく、乾燥性も良好である。また、このスラリーは長
期間安定で使用時に、増粘、ゲル化、沈降固結などが起
こらない。本発明の方法で作成した生鋳型の強度も実用
上問題のない強度であり、生鋳型には剥がれ、クラック
などの発生はない。生鋳型からオートクレーブで脱ワッ
クスする工程でも、ワックスの膨張などによる鋳型の崩
壊やクラックの発生は起こらない。また、焼成鋳型の強
度も実用上問題のない強度であり、クラック、剥がれ、
膨れなどの欠陥がなく、鋳型肌も良好であり、表面硬度
も大きく、かつ通気性も良好である。
【0056】さらに、本発明の方法で作成した焼成鋳型
に溶融金属を注湯した後の鋳型の崩壊性は良好であり、
かつ鋳造製品に付着したセラミックスシェルの脱落性も
良好であり、そして得られた鋳造製品には欠陥がない。
本発明による精密鋳造用鋳型を使用すると、型ばらし工
程を短縮することができ、かつ、鋳造製品へのセラミッ
クスシェルの付着が著しく少ないから、その除去が非常
に容易であって、鋳造の生産性を高めることが出来る。
さらに鋳型の崩壊性が良いから、スタッコ材の回収など
も容易である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダーと耐火物粉末からなるスラリ
    ーを用いて精密鋳造用鋳型を作成する方法において、バ
    インダーとしてアルカリ金属(M)をM2 O/SiO2
    モル比として0.001〜0.03含有し、1次粒子径
    の平均値が4〜50ミリミクロンであり、動的光散乱法
    による平均粒子径が0.1〜0.6ミクロンのシリカゾ
    ルバインダーを用いることを特徴とする精密鋳造用鋳型
    の作成方法。
  2. 【請求項2】 バインダーと耐火物粉末からなるスラリ
    ーを用いて精密鋳造用鋳型を作成する方法において、バ
    インダーとして請求項1記載のシリカゾルバインダーと
    水溶性樹脂及び/又は樹脂エマルジョンからなるバイン
    ダーを用いることを特徴とする精密鋳造用鋳型の作成方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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