JPH0613450U - ビニールハウス用非常換気装置 - Google Patents

ビニールハウス用非常換気装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 停電等による、ビニールハウスの室温上昇時
に発生する動植物への被害を防止する。 【構成】 電池1、温度警報出力をもつ温度計2、換気
口3、これらをあやつる制御装置4とからなり、停電状
態においても電池1があるため、温度警報出力をもつ温
度計2の出力を制御装置4が制御し、作動部6を働かせ
る事によってロープ7を動かし換気口3を開け、熱気を
室外に放出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、停電等によるビニールハウスの室温上昇時に換気口3を自動的に 開ける装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来ビニールハウスが電気設備の故障等により停電になると、商用電源により 稼働している電気機器、すなわち温度制御のための電気設備すべてが停止し換気 作用を行わなくなり、晴天時には室温上昇による被害がビニールハウス内の動植 物に発生していた。 しかしながら、非常用発電機による他、形状記憶合金を利用した窓の自動開閉 装置が考案されているが、この両者ともに一般的にはほとんど普及していない。 したがって、晴天時にビニールハウスが停電又は換気装置の故障のため異常に 室温上昇した事を知った場合には、ビニールシートや換気口3を開けるため現場 に急行しているが、ビニールハウスを遠隔地に施設している場合には到着に時間 がかかるため被害をまぬがれなかった。又、人手の無い場合や停電している事に 気づかない場合すらあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
非常用発電機による場合は、停電に対しては効果があるが換気装置自体の故障 には効果が無く、騒音等もあり大型で運搬も容易でなく三相二百ボルト用ともな ると非常に高価なため設備費が膨大となる。形状記憶合金により窓を開閉する場 合は、これらの合金は製造段階において任意の固定温度値に設定されているので 、使用者が温度設定を変更する事が容易にできない。かつ、窓を閉めている場合 においても窓は自重により閉まっているため強風時には窓がバタつき空気が出入 りし、暖房時においてはビニールハウス内の暖房効率が低下する。これらの理由 によりあまり普及していない。以上の様な現状の中でビニールハウス施設者は不 安をかかえているのである。 これらの問題点を解決するにあたり、この考案が解決しようとする課題は停電 等によりビニールハウスの室温が使用者の設定値以上になった場合、商用電源が 無くても即時無人にて作動し、ビニールハウス内の熱気を室外に放出してビニー ルハウスの室温上昇による動植物への被害を防止する小型で無公害の装置を提供 することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
ビニールハウスの室温上昇による動植物への被害を防止するため、停電状態に おいても室温が使用者の設定値以上になると自動的にビニールハウス内の熱気を 室外に放出するような装置はできないものかと考え、この考案を完成させる事が できた。 この考案に係るものは、次のようなものである。すなわち、電池1、温度警報 出力をもつ温度計2、換気口3、これらをあやつる制御装置4とからなるビニー ルハウス用非常換気装置である。
【0005】 電池1については、一次電池、二次電池を使用するが、二次電池の場合には保 守を容易にするため常時充電状態とするのが望ましく、充電には太陽電池や商用 電源を使用する。 温度計2については、サーミスタ使用のアラーム付きデジタル温度計モジュー ル等の讐報温度設定値が変更可能な温度計を利用するがバイメタル式の温度計な どアナログ的変化をする温度計に光センサ等を取り付けして警報温度を検出する ようにしてもよい。 そして、この警報出力を制御装置4により制御し、作動部6を働かせる事でロ ープ7を動かせ換気口3を開け自然換気による訳であるが、作動部6の基本構造 には、次のようなものがある。電動機等の軸を回転させる。又は、電磁石でブレ ーキを解除する。又は、電熱線で熱に弱い材質を焼き切る。又は、電熱線の熱で 合金を変形させブレーキを解除するようなものがある。 このような構造において作動部6はロープ7さえ追加すれば複数の換気口3を 開けることができるが、換気口3それぞれにこれらの作動部6を取り付けしても 開口できる事は言うまでもない。 ところで、ここまではロープ7を動かせる事、すなわちロープ7を引くか戻す かによって換気口3を開ける事を説明してきたが、ロープ7でなくとも棒状の物 を引くか押すかによって換気口3を開口してもよい。
【0006】 換気口3には、ドア式、シャッター式、サイド膜巻き上げ式、天井膜巻き取り 式などのものがあり、ドア式についてはかんぬき式の鍵10を一箇所ないし数箇 所備えているので、これらの鍵10をロープ7にて開ける。サイド膜巻き上げ式 、天井膜巻き取り式については一般的に巻き取り軸に変速機が備え付けられてい るので、これに電動機を取り付けして開ける。蛇足になるが電動機による場合、 方式によっては逆転させると換気口3を閉める事ができる事は言うまでもない。 なお、電池容量に余裕があれば換気口3に電動機ファンを取り付けすると、よ り一層換気作用が促進される。 また、弱電回路のため漏電や感電の心配がない。 さらに、装置への付加機能として瞬時停電記憶回路、停電状況検出回路、自己 回路診断回路、電話回路を付加してもよい。 以上のように完成された本考案のさらなる詳細については、実施例を参照して いただきたい。
【0007】
【作用】
本考案に係る装置をビニールハウスに取り付けすると、商用電源が無くとも室 温が使用者の設定値以上になると、換気口3を開口し換気する。 付加機能を取り付けした場合、瞬時停電があると発光ダイオードD1が連続点 灯し自宅等に通報しリアルタイムの停電状況を音で知らせる。また、電動機系の 異常等があると発光ダイオードD2が点灯する。
【0008】
【実施例】
実施例1 図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10に基づいて 実施例1を説明するが、図1はドア式換気口を有するビニールハウス全体の斜視 図である。 まず、電源1について図1では自動車用鉛蓄電池を図示しているが、マンガン 、アルカリ・マンガン、水銀、酸化銀、リチウム、空気等の乾電池、アルカリ蓄 電池、高エネルギー密度電池、燃料電池などすべての電池を使用する事が可能で ある。ただし、一次電池は交換周期が短いため保守面、経済面において二次電池 を利用するのが望ましく、二次電池の充電については適宜充電してもよいが保守 面においては、自己放電や待機時電流を補うように数ミリアンペア程度で常時充 電状態とするのが望ましい。充電については、太陽電池や商用電源を使用するが 図1では天候に左右されない商用電源による方式を図示してある。
【0009】 温度計2について図1ではサーミスタ使用の防水温度センサ8を備えたアラー ム付きデジタル温度計モジュール(カスタム社MODEL.TX−100)を図 示してあるが、これは温度アラームの設定や変更がスイッチにて容易にできるも のである。その他、これと同等のモジュールを利用する他、バイメタル式指針付 き温度計の指針可動部分にホトインタプラ、ホトトランジスタ等の光スイッチを 取り付けし指針が光をさえぎる事、又は反射する事により温度警報を出力するよ うにしたもので光スイッチの取付位置を動かす事により温度警報設定値を変更す るものでもよい。光スイッチの取り付けはテープ、ピン、磁石、レール、ネジ等 により行い、容易に位置を動かせる事とする。
【0010】 出力された信号を制御し、作動部6を働かせるのが制御装置4である。制御装 置4を主とするしくみについては図2、図3に示すが後で述べる。 このようにして、作動部6を働かせロープ7を動かし換気口3を開ける訳であ るが、作動部6による開口手段には次のようなものがある。図1に示すように電 動機の軸に取り付けられたロープ7を一定長さ巻き取る事により、鍵10を引き 換気口3を開ける他、電磁石でブレーキを弱め解除する事により、おもりやバネ の付いたロープ7が動き換気口3を開ける。電熱線でナイロンロープ等の熱に弱 い材質を焼き切る事により、おもりやバネの付いたロープ7が動き換気口3を開 ける。電熱線の熱でバイメタルや形状記憶合金を変形させブレーキを弱め解除す る事により、おもりやバネの付いたロープ7が動き換気口3を開けるなど。
【0011】 図1に示す電動機には直流電動機を使用しているが、D−Aコンバータを取り 付けして交流電動機、パルス制御回路を取り付けしてステップモーター、他、特 殊電動機も使用可能である。また、力を強めるためロープ7の途中に動滑車を使 用してもよい。 ロープ7については、耐候性、耐摩耗性に優れ伸縮性の少ない材質の物が望ま しく開口のための必要張力を有するものであって、金属製のものでもよく一般的 には綿、絹、合成繊維、ステンレス、鉄などの素材でできているものがある。こ のロープ7を引く又は戻す方式において、力の方向変換手段としては図1、図4 に示すローラー9の他、図5に示すリング12のようなもの、図6に示すパイプ 13のようなもの、図7に示す支持用ロープ14によるものがある。 しかし、ロープ7を引く又は戻す方式でなくとも、金属製、木製、合成樹脂製 等の棒状の物を作動部6により引く又は押す事によって換気口3を開口してもよ い。
【0012】 換気口3について図1ではドア式のものを示すが、ドア式にはかんぬき式の鍵 10を備えているので鍵10をロープ7によって開ける訳であるが、鍵10の位 置、個数は適当でよく、換気口3の位置、個数、材質、形状も自然換気による効 率を考え適当に決める。又、ビニールシートが二重になっているビニールハウス においては換気口3の部分もビニールシートを二重にする等の工夫が必要である 。また、すき間風や雨水が出入りしないようパッキンを取り付けしたりする工夫 も必要である。
【0013】 換気口3の種類について説明する。 図8に示すシャッター15を使用するシャッター式とは、一般に普及している 台所用換気扇のシャッターの機構と同じような方式で、ロープを引くとシャッタ ーが開くものであり作動部6によりロープ7を引き開口させる。位置、個数等は ドア式に準ずる。 その他、図9に示すサイド膜16を巻き上げるサイド膜巻き上げ式とは、既に 普及しているが、長いパイプ等にサイド膜16を巻き付けながら換気口3を開け る方式で、このパイプ等の端には手回しハンドルの付いた簡易巻き上げ器が取り 付けられているので、この手回しの部分を電動機に取り替えする事により開口で きる。 その他、図10に示す天井膜17を巻き取る天井膜巻き取り式とは、既に普及 しているが、長いパイプ等に天井膜17を巻き取りながら換気口3を開ける方式 で、このパイプ等の端には、変速機等やワイヤケーブル、三相電動機が取り付け られている。この三相電動機等を図1に示す弱電で使用する電動機に取り替えす る事により開口できる。 総して、弱電で使用する電動機ゆえに漏電や感電の心配もなく逆転させると換 気口3を閉める事も可能である。
【0014】 次に、図2の制御装置4を主とするブロック図の一実施例を説明する。 まず、制御装置4の待機時の使用電源としては商用電源である単相百ボルト又 は三相二百ボルトを使用し、三相二百ボルトを使用する場合には電源側一線のみ の断線をも検出できるよう欠相保護付き漏電しゃ断器を取り付け、負荷側の二線 を使用する。こうして、単相百ボルト又は単相二百ボルトを電圧変換回路に印加 して、二次電池の電圧程度に降圧し充電用回路を経て二次電池を充電する。 電源入力端子付近には、低圧用アレスタ、ノイズフィルタを取り付けして誘導 雷、ノイズ等の被害を軽減するとよい。 電圧変換回路には、タップ付き変圧器やD−Dコンバータ等を、また、充電用 回路にはトランジスタ、抵抗、ツェナーダイオード等を利用する。
【0015】 このようにして、制御回路は商用電源が無くとも常に電源が確保されている訳 であるが、このとき警報温度設定回路付き温度計2から警報出力があると制御回 路は作動部6を働かせるための信号を出し、作動部6は物理的変化をし、ロープ 7を引く等の運動エネルギーを生む。 温度計2の電源は、電池1から得てもよいがノイズ等の影響を軽減するために は別電源とするとよい。
【0016】 さらに付加機能として、ごく短時間の停電をも記憶し表示する瞬時停電記憶回 路、瞬時停電後の状況を検出し信号を出す停電状況検出回路、信頼度の低い回路 を診断する自己回路診断回路、瞬時停電後の状況を予め決められている場所へ通 報する電話回路等を取り付けしてもよい。また、電池容量がある程度大きい場合 には直流電動機等を接続し一定時間でもファンを回し換気作用を促進させる事も 可能である。
【0017】 次に、図3の制御回路を主とする回路図の一実施例を説明する。 まず、充電用回路からの入力が通常時にはRy1に印加されRy1はa側に接 点している。この時Tr1はOFF状態のため瞬時停電記億をするRy2はb側 に接点しIc1、D1は機能していない。 しかし、停電になるとRy1はb側に接点し、C1に電池1による電圧が印加 されTr1もON状態となり、Ry2は自己保持されると同時に電話回路もON となる。さらに、D1は発光しIc1も作動し、発振回路内蔵圧電スピーカーS p1が一定間隔で警報を出す。この時の警報間隔はC3の容量によるが、停電が 回復するとIc1が作動し続ける中でRy1はa側に接点を変え、C2とC3が 並列になり警報間隔は長くなる。 このような、停電状況検出回路と電話回路により連絡を受けた側は、リアルタ イムの停電状況が音の間隔によって判断できる。
【0018】 停電状態のみにおいて、C1を含む回路には電圧が印加される中で、温度警報 入力があるとTr2、Tr3がON状態となりRy3はa側に接点され自己保持 される。そして、Ic2は一定時間出力を出しRy4によって電動機Mが一定時 間回転する。回転時間の変更はVr1によって行う。Ry3を自己保持する理由 は、室温の変動により温度警報入力が二度以上あった場合Ic2の出力をも二度 以上出さないようにするためである。 Ry1において、両側の電極ともに切り離している理由は、温度計モジュール 、Ic2等へノイズが流入するのを防止するためである。 停電の有無に関係なく装置を稼働させたい場合には、C1を含む回路に常時電 池1を接続しておけばよい。
【0019】 さらに、各部の機能を簡単に説明する。 Psは、Ry2の自己保持解除用プッシュスイッチ。 D1は、瞬時停電表示発光ダイオード。 D2は、待機時においてヒューズF1切れ、電動機Mの断線、リミットスイッ チSの作動を表示する発光ダイオード。 R1、R2は、リレーに印加する電圧を決定する抵抗。 Ic1、Ic2は、汎用型のタイマー用IC。 以上のように完成された温度計2と制御装置4は、ケースアース、防水処理を 施し、直射日光を避けるよう設置する。
【0020】
【考案の効果】
本考案に係るビニールハウス用非常換気装置をビニールハウスに取り付けする と、停電等により室温が使用者の設定値以上になった場合、商用電源が無くても 即時無人にて換気口3を開口するため、ビニールハウス内の熱気を室外に放出で き、ビニールハウスの室温上昇による動植物への被害が防止できる。また、装置 本体は小型のため運搬も容易であり、騒音等も無く、換気口3による暖房効率の 低下もない。 付加機能を取り付けすると、自宅等の離れた場所に居る場合であっても通報が 入り、停電状況を把握した上で一応現場に急行する事ができるのでさらに安心で ある。また、瞬時停電記憶回路により電気設備の接触不良等の故障要因を早期に 発見できる。 その他、商用電源よりも低電圧の電池電源を使用しているため、漏電、感電の 心配がない。 以上のように、万一の停電や設備故障による被害を防止できるため、ビニール ハウス施設者の不安が軽減される。
【提出日】平成5年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、停電等によるビニールハウス温室の室温上昇時に換気口3を自動 的に開ける装置に関するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
従来ビニールハウス温室が電気設備の故障等により停電になると、商用電源に より稼働している電気機器、すなわち温度制御のための電気設備すべてが停止し、換気扇等による換気冷却作用が行なわれなくなるため 、晴天時には室温が異常 に上昇して、 ビニールハウス内の動植物に高熱による被害が発生していた。 しかしながら、非常用発電機による他、形状記憶合金を利用した窓の自動開閉 装置が考案されているが、この両者ともに一般的にはほとんど普及していない。 したがって、晴天時にビニールハウスが停電又は換気装置の故障のため異常に 室温上昇した事を知った場合には、ビニールシートや換気口3を開けるため現場 に急行しているが、ビニールハウスを遠隔地に設置している場合には到着に時間 がかかるため被害をまぬがれなかった。又、人手の無い場合や、停電の警報装置 を設置しておらず 停電している事に気づかない場合すらあった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
非常用発電機による場合は、停電に対しては効果があるが換気装置自体の故障 には効果が無いため室温上昇はまぬがれなく、騒音等もあり大型で運搬も容易で なく三相二百ボルト用ともなると非常に高価なため設備費が膨大となり、運転保 守要員の確保も難しい。 形状記憶合金により窓を開閉する場合は、これらの合金は製造段階において任 意の固定温度値に設定されているので、使用者が温度設定を変更する事が容易に できない。かつ、窓を閉めている場合においても窓は自重により閉まっているた め強風時には窓がバタつき空気が出入りし、暖房時においてはビニールハウス内 の暖房効率が低下する。これらの理由によりあまり普及していない。以上の様な 現状の中でビニールハウス設置者は不安をかかえているのである。 これらの問題点を解決するにあたり、この考案が解決しようとする課題は停電 等によりビニールハウスの室温が使用者の設定した値以上になった場合、商用電 源が無くても即時無人にて作動し、ビニールハウス内の熱気を室外に放出してビ ニールハウスの室温上昇による動植物への高熱被害を防止する小型で無公害の装 置を提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】
ビニールハウスの室温上昇による動植物への高熱被害を防止するため、停電状 態においても室温が使用者の設定した値以上になると自動的にビニールハウス内 の熱気を室外に放出するような装置はできないものかと考え、この考案を完成さ せる事ができた。 この考案に係るものは、次のようなものである。すなわち、電池1、温度警報 出力をもつ温度計2、換気口3、これらをあやつる制御装置4とからなるビニー ルハウス用非常換気装置である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 電池1については、一次電池、二次電池を使用するが、二次電池の場合には保 守を容易にするため浮動充電とするのが望ましく、充電には太陽電池や商用電源 を使用する。 温度計2については、サーミスタ使用のアラーム付きデジタル温度計モジュー ル等の警報温度設定値が変更可能な温度計を利用するがバイメタル式の温度計な どアナログ的変化をする温度計に光センサ等を取り付けして警報温度を検出する ようにしてもよい。 そして、この警報出力を制御装置4により制御し、作動部6を働かせる事でロ ープ7を動かせ換気口3を開け、自然換気により温室内の熱気を室外に放出する 訳であるが、作動部6の基本構造には、次のようなものがある。電動機等の軸を 回転させる。又は、電磁石でブレーキを解除する。又は、電熱線で熱に弱い材質 を焼き切る。又は、電熱線の熱で合金を変形させブレーキを解除するようなもの がある。 このような構造において作動部6はロープ7さえ追加すれば複数の換気口3を 開けることができるが、換気口3それぞれにこれらの作動部6を取り付けしても 開口できる事は言うまでもない。 ところで、ここまではロープ7を動かせる事、すなわちロープ7を引くか戻す かによって換気口3を開ける事を説明してきたが、ロープ7でなくとも棒状の物 を引くか押すかによって換気口3を開口してもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】
本考案に係る装置をビニールハウスに取り付けすると、商用電源が無くとも室 温が使用者の設定した値以上になると、換気口3を開口し換気冷却する。 付加機能を取り付けした場合、瞬時停電があると発光ダイオードD1が連続点 灯し自宅等にリアルタイムの停電状況を音で通報する。また、電動機系の異常等 があると発光ダイオードD2が点灯する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【実施例】
実施例1 図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10に基づいて 実施例1を説明するが、図1はドア式換気口を有するビニールハウス全体の斜視 図である。 まず、電源1について図1では自動車用鉛蓄電池を図示しているが、マンガン 、アルカリ・マンガン、水銀、酸化銀、リチウム、空気等の乾電池、アルカリ蓄 電池、高エネルギー密度電池、燃料電池などすべての電池を使用する事が可能で ある。ただし、一次電池は交換周期が短いため保守面、経済面において二次電池 を利用するのが望ましく、二次電池の充電については適宜充電してもよいが保守 面においては、自己放電や待機時電流を補うように数ミリアンペア程度で浮動充 とするのが望ましい。充電については、太陽電池や商用電源を使用するが図1 では天候に左右されない商用電源による方式を図示してある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 温度計2について図1ではサーミスタ使用の防水温度センサ8を備えたアラー ム付きデジタル温度計モジュール(カスタム社MODEL.TX−100)を図 示してあるが、これは温度アラームの設定や変更がスイッチにて容易にできるも のである。その他、これと同等のモジュールを利用する他、バイメタル式指針付 き温度計の指針可動部分にホトインタプラ、ホトトランジスタ等の光スイッチを 取り付けし指針が光をさえぎる事、又は反射する事により温度警報を出力するよ うにしたもので光スイッチの取付位置を動かす事により温度警報設定値を変更す るものでもよい。光スイッチの取り付けはテープ、ピン、磁石、レール、ネジ等 により行い、容易に位置を動かせる事とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 出力された信号を制御し、作動部6を働かせるのが制御装置4である。制御装 置4を主とするしくみについては図2、図3に示すが後で述べる。 このようにして、作動部6を働かせロープ7を動か換気口3を開口する訳で あるが、作動部6による開口手段には次のようなものがある。図1に示すように 電動機の軸に取り付けられたロープ7を一定長さ巻き取る事により、鍵10を引 他、電磁石でブレーキを弱め解除する事により、おもりやバネを付けたロー プ7が動き鍵10を引く 。電熱線でナイロンロープ等の熱に弱い材質を焼き切る 事により、おもりやバネを付けたロープ7が動き鍵10を引く。電熱線の熱でバ イメタルや形状記憶合金を変形させブレーキを弱め解除する事により、おもり やバネを付けたロープ7が動き鍵10を引くなど。又、換気口3を直接ナイロン ロープ等で結び固定して閉口しておき、電熱線等でこのナイロンロープ等を切断 し開口する事もできる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 その他、換気口3の種類について説明する。 図8に示すシャッター15を使用するシャッター式とは、一般に普及している 台所用換気扇のシャッターの機構と同じような方式で、ロープを引くとシャッタ ーが開くものであり作動部6によりロープ7を引き開口させる。位置、個数等は ドア式に準ずる。 図9に示すサイド膜16を巻き上げるサイド膜巻き上げ式とは、既に普及して いるが、長いパイプ等にサイド膜16を巻き付けながら換気口3を開ける方式で 、このパイプ等の端には手回しハンドルの付いた簡易巻き上げ器が取り付けられ ているので、この手回しの部分を電動機に取り替えする事により開口できる。 図10に示す天井膜17を巻き取る天井膜巻き取り式とは、既に普及している が、長いパイプ等に天井膜17を巻き取りながら換気口3を開ける方式で、この パイプ等の端には、変速機等やワイヤケーブル、三相電動機が取り付けられてい る。この三相電動機等を図1に示す弱電で使用する電動機に取り替えする事によ り開口できる。 総して、弱電で使用する電動機ゆえに漏電や感電の心配もなく逆転させると換 気口3を閉める事も可能である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 さらに付加機能として、ごく短時間の停電をも記憶し表示する瞬時停電記憶回 路、瞬時停電後の状況を検出し信号を出す停電状況検出回路、信頼度の低い回路 を診断する自己回路診断回路、瞬時停電後の状況を予め決められている場所へ通 報する電話回路等を取り付けしてもよい。また、電池容量がある程度大きい場合 には直流電動機等を接続し一定時間でもファンを回し換気冷却作用を促進させる 事も可能である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 さらに、各部の機能を簡単に説明する。 Psは、Ry2の自己保持解除用プッシュスイッチ。 D1は、瞬時停電表示発光ダイオード。 D2は、待機時においてヒューズF1切れ、電動機Mの断線、リミットスイッ チSの作動を表示する発光ダイオード。電動機Mの回転中にも点灯する。 R1、R2は、リレーに印加する電圧を決定する抵抗。 Ic1、Ic2は、汎用型のタイマー用IC。 以上のように完成された温度計2と制御装置4は、ケースアース、防水処理を 施し、直射日光を避けるよう設置する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【考案の効果】
本考案に係るビニールハウス用非常換気装置をビニールハウスに取り付けする と、停電等により室温が使用者の設定した値以上になった場合、商用電源が無く ても即時無人にて換気口3を開口するため、ビニールハウス内の熱気を室外に放 出でき、ビニールハウスの室温上昇による動植物への高熱被害が防止できる。ま た、装置本体は小型のため運搬も容易であり、騒音等も無く、換気口3による暖 房効率の低下もない。 付加機能を取り付けすると、自宅等の離れた場所に居る場合であっても通報が 入り、停電状況を把握した上で一応現場に急行する事できるのでさらに安心で ある。また、瞬時停電記憶回路により電気設備の接触不良等を常時監視するため 故障要因を早期に発見でき、早期改修がはかられる。 その他、商用電源よりも低電圧の電池電源を使用しているため、漏電、感電の 心配がない。 以上のように、万一の停電や設備故障による高熱被害を、現場に出向く事なく 防止できるため、ビニールハウス設置者の不安が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドア式換気口を有するビニールハウス全体の斜
視図である。
【図2】制御装置4を主とするブロック図である。
【図3】制御回路を主とする回路図である。
【図4】ローラ9による力の方向変換手段を示す斜視図
である。
【図5】リング12による力の方向変換手段を示す斜視
図である。
【図6】パイプ13による力の方向変換手段を示す斜視
図である。
【図7】支持用ロープ14による力の方向変換手段を示
す斜視図である。
【図8】シャッター式換気口を有するビニールハウス全
体の斜視図である。
【図9】サイド膜巻き上げ式換気口を有するビニールハ
ウス全体の斜視図である。
【図10】天井膜巻き取り式換気口を有するビニールハ
ウス全体の斜視図である。
【符号の説明】
1 電池 2 温度計 3 換気口 4 制御装置 5 商用電源コード 6 作動部 7 ロープ 8 防水温度センサー 9 ローラー 10 鍵 11 電話回線コード 12 リング 13 パイプ 14 支持用ロープ 15 シャッター 16 サイド膜 17 天井膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月7日
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 電池 2 温度計 3 換気口 4 制御装置 5 商用電源コード 6 作動部 7 ロープ 8 防水温度センサ 9 ローラー 10 鍵 11 電話回線コード 12 リング 13 パイプ 14 支持用ロープ 15 シャッター 16 サイド膜 17 天井膜

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池(1)、温度警報出力をもつ温度計
    (2)、換気口(3)、これらをあやつる制御装置
    (4)とからなるビニールハウス用非常換気装置。
JP1992050377U 1992-06-08 1992-06-08 ビニ―ルハウス用非常換気装置 Expired - Fee Related JP2513961Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3016845U (ja) * 1994-09-22 1995-10-09 とし子 小林 靴下着脱具

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