JPH061316B2 - 波長多重分波素子 - Google Patents
波長多重分波素子Info
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- JPH061316B2 JPH061316B2 JP14171986A JP14171986A JPH061316B2 JP H061316 B2 JPH061316 B2 JP H061316B2 JP 14171986 A JP14171986 A JP 14171986A JP 14171986 A JP14171986 A JP 14171986A JP H061316 B2 JPH061316 B2 JP H061316B2
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- optical
- signal light
- wavelength
- light
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は波長多重分波素子に関し、特に光通信等に用い
られる波長多重分波素子に関する。
られる波長多重分波素子に関する。
(従来の技術) 近年、波長分割多重光ファイバ伝送における波長間隔と
して数GHzから数+GHzという極めて狭い波長間隔
が試みられつつある。この極めて波長間隔の狭い波長分
割多重伝送は光の特性を生かした、極めて大容量の光フ
ァイバ伝送を可能にするものである。
して数GHzから数+GHzという極めて狭い波長間隔
が試みられつつある。この極めて波長間隔の狭い波長分
割多重伝送は光の特性を生かした、極めて大容量の光フ
ァイバ伝送を可能にするものである。
このような極めて狭い波長間隔で分波を行なうことがで
きる素子の1つとして、ファブリ・ペロー形干渉素子が
ある。この素子を用いればファブリ・ペロー形干渉素子
の自由スペクトル間隔に対応した間隔で位置する多重信
号光を極めて狭い波長幅で分波することが可能である。
その機能は、たとえば、エス・アール・マリンソン
(S,R,Malinson)による1985年のエレクトロニ
クスレターズ誌(Electronics Letters),第21巻、第7
95頁から第761頁に記載された論文に詳述されてい
る。
きる素子の1つとして、ファブリ・ペロー形干渉素子が
ある。この素子を用いればファブリ・ペロー形干渉素子
の自由スペクトル間隔に対応した間隔で位置する多重信
号光を極めて狭い波長幅で分波することが可能である。
その機能は、たとえば、エス・アール・マリンソン
(S,R,Malinson)による1985年のエレクトロニ
クスレターズ誌(Electronics Letters),第21巻、第7
95頁から第761頁に記載された論文に詳述されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、このファブリ・ペロー形干渉素子では、自由ス
ペクトル間隔に対応した多重信号光を受端で分波して信
号として受け取ることはできるが、自由スペクトル間隔
内に存在する他の多重信号光はもとの送端側へ反射され
てしまうので、それらを別途、別のファブリ・ペロー形
干渉素子で分波したり、あるいは他の端局へさらに伝送
することはできなかった。このことは、光サーキュレー
タ等を用いないかぎり、実際上、送られてきた信号光の
一部を捨ててしまうことになり、従来のファブリ・ペロ
ー形干渉素子は波長分波素子としては必ずしも十分な機
能をもっていなかった。
ペクトル間隔に対応した多重信号光を受端で分波して信
号として受け取ることはできるが、自由スペクトル間隔
内に存在する他の多重信号光はもとの送端側へ反射され
てしまうので、それらを別途、別のファブリ・ペロー形
干渉素子で分波したり、あるいは他の端局へさらに伝送
することはできなかった。このことは、光サーキュレー
タ等を用いないかぎり、実際上、送られてきた信号光の
一部を捨ててしまうことになり、従来のファブリ・ペロ
ー形干渉素子は波長分波素子としては必ずしも十分な機
能をもっていなかった。
また、さらには、従来のファブリ・ペロー形干渉素子は
波長多重素子として用いることができないという問題点
があった。
波長多重素子として用いることができないという問題点
があった。
本発明の目的はこれらの問題点を解決した波長多重分波
素子を提供することにある。
素子を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の構成は、それぞれ二つの入力端子と二つの出力
端子とを有する第一及び第二の3dB結合回路と、前記第
一の3dB結合回路の前記二つの出力端子と前記第二の3
dB結合回路の前記二つの入力端子と片方ずつそれぞれ等
しい長さの干渉用光路で結んで構成されたマッハツェン
ダー形光学干渉系と、このマッハツェンダー形光学干渉
系の前記二つの干渉用光路の中にそれぞれ少なくとも一
つずつ設けられたファブリ・ペロー形干渉素子とを含ん
でいることを特徴とする。
端子とを有する第一及び第二の3dB結合回路と、前記第
一の3dB結合回路の前記二つの出力端子と前記第二の3
dB結合回路の前記二つの入力端子と片方ずつそれぞれ等
しい長さの干渉用光路で結んで構成されたマッハツェン
ダー形光学干渉系と、このマッハツェンダー形光学干渉
系の前記二つの干渉用光路の中にそれぞれ少なくとも一
つずつ設けられたファブリ・ペロー形干渉素子とを含ん
でいることを特徴とする。
(作用) 本発明の構成をとることにより、第一の3dB結合回路の
一方の入力端子から入射された波長多重信号光のうちフ
ァブリ・ペロー形干渉素子の自由スペクトル間隔毎の信
号光は分波されて第二の3dB結合回路の一方の出力端子
へ出射され、また、ファブリ・ペロー形干渉素子を透過
しなかった他の信号光はファブリ・ペロー形干渉素子で
反射されて第一の3dB結合回路の他の入力端子へ出射さ
れる。したがって、波長多重信号光は、入射された入力
端子とは異なる他の二つの端子へ、自由スペクトル間隔
毎の信号光と自由スペクトル間隔内に存在する他の信号
光との二つのグループに分かれて分波されており、すべ
ての波長多重信号光が分波され取出されている。
一方の入力端子から入射された波長多重信号光のうちフ
ァブリ・ペロー形干渉素子の自由スペクトル間隔毎の信
号光は分波されて第二の3dB結合回路の一方の出力端子
へ出射され、また、ファブリ・ペロー形干渉素子を透過
しなかった他の信号光はファブリ・ペロー形干渉素子で
反射されて第一の3dB結合回路の他の入力端子へ出射さ
れる。したがって、波長多重信号光は、入射された入力
端子とは異なる他の二つの端子へ、自由スペクトル間隔
毎の信号光と自由スペクトル間隔内に存在する他の信号
光との二つのグループに分かれて分波されており、すべ
ての波長多重信号光が分波され取出されている。
また、前記二つの信号光グループが分波出射された端子
から、逆にその分波された信号光をそれぞれ入射させた
場合には、これらの信号光は前記分波の場合とは逆の光
路をたどって多重され、前記分波の場合に入射端として
用いた端子から多重信号光となって出射される。
から、逆にその分波された信号光をそれぞれ入射させた
場合には、これらの信号光は前記分波の場合とは逆の光
路をたどって多重され、前記分波の場合に入射端として
用いた端子から多重信号光となって出射される。
(実施例) 以下、図面により本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明による第一の実施例の構成図を示す。
波長1.3μm帯において10GHz間隔で8波多重され
た多重信号光は光サーキュレータ101を通つて3dB結
合回路102の入力端103に入射され、この3dB結合
回路102で半分ずつのパワーに分岐された後、それぞ
れその出力端105及び106から出力される。ここ
で、出力端106からの光の位相は出力端105からの
光の位相に対しπ/2の位相遅れを生じている。
た多重信号光は光サーキュレータ101を通つて3dB結
合回路102の入力端103に入射され、この3dB結合
回路102で半分ずつのパワーに分岐された後、それぞ
れその出力端105及び106から出力される。ここ
で、出力端106からの光の位相は出力端105からの
光の位相に対しπ/2の位相遅れを生じている。
これら出力端105・106からの出力光は、それぞれ
マッハツェンダー形光学干渉系の二つの干渉用光路の一
部を形成する光ファイバ107及び108を通り、それ
ぞれロッドレンズ109・110を介して共通のファブ
リ・ペロー形干渉素子111に入射する。ここで、光フ
ァイバ107及び108の長さはほぼ同じである。
マッハツェンダー形光学干渉系の二つの干渉用光路の一
部を形成する光ファイバ107及び108を通り、それ
ぞれロッドレンズ109・110を介して共通のファブ
リ・ペロー形干渉素子111に入射する。ここで、光フ
ァイバ107及び108の長さはほぼ同じである。
前記多重信号光のうち、ファブリ・ペロー形干渉素子1
11の透過波長に対応する信号光はこのファブリ・ペロ
ー形干渉素子111を透過した後光ファイバ107から
出射された分の信号光はロッドレンズ112を介して光
ファイバ114に結合され、一方、光ファイバ108か
ら出射された分の信号光はロッドレンズ113を介して
光ファイバ115に結合される。ここで、光ファイバ1
14・115は、長さがほぼ等しく、また、光ファイバ
107・108とともにマッハツェンダー形光学干渉系
の二つの干渉用光路を形成する。
11の透過波長に対応する信号光はこのファブリ・ペロ
ー形干渉素子111を透過した後光ファイバ107から
出射された分の信号光はロッドレンズ112を介して光
ファイバ114に結合され、一方、光ファイバ108か
ら出射された分の信号光はロッドレンズ113を介して
光ファイバ115に結合される。ここで、光ファイバ1
14・115は、長さがほぼ等しく、また、光ファイバ
107・108とともにマッハツェンダー形光学干渉系
の二つの干渉用光路を形成する。
光ファイバ114・115を通った信号光はそれぞれ3
dB結合回路116の入力端117及び118へ入射され、この
3dB結合回路116の出力端120から、前記両干渉用
光路を通った二つの信号光が合波されて出力され、出力
端119からは出力されない。これは、入力端117・
118から入射し出力端120へ出力される信号光は互
いに同位相となり、一方、出力端119へ出力される信
号光は互いに逆位相となるためである。
dB結合回路116の入力端117及び118へ入射され、この
3dB結合回路116の出力端120から、前記両干渉用
光路を通った二つの信号光が合波されて出力され、出力
端119からは出力されない。これは、入力端117・
118から入射し出力端120へ出力される信号光は互
いに同位相となり、一方、出力端119へ出力される信
号光は互いに逆位相となるためである。
ここで、外界の温度変化等に起因する前記二つの干渉用
光路の光路長変動のために3dB結合回路116の出力端1
20から出力される合波された信号光出力強度が変動す
ることがないように、この信号光出力が低減したときに
出力されることになる3dB結合回路116の出力端11
9からの出力光は、光ファイバ121を通して受光器1
23でモニタ光として受光し、この受光量が最小となる
ように駆動回路124を用いて光ファイバ114の一部を
巻きつけたPZTボビン125を駆動して光路長変動を
抑えている。
光路の光路長変動のために3dB結合回路116の出力端1
20から出力される合波された信号光出力強度が変動す
ることがないように、この信号光出力が低減したときに
出力されることになる3dB結合回路116の出力端11
9からの出力光は、光ファイバ121を通して受光器1
23でモニタ光として受光し、この受光量が最小となる
ように駆動回路124を用いて光ファイバ114の一部を
巻きつけたPZTボビン125を駆動して光路長変動を
抑えている。
3dB結合回路116の出力端120から出射された信号
は光ファイバ122を介して方向性結合器133に導か
れ、その1/100のパワーを光ファイバ134へ分岐した
後、光ファイバ135へ出力される。ここで、光ファイバ
134を介して受光器126で受光した光の強度が最大
となるように第2の駆動回路127により前記ファブリ
・ペロー形干渉素子111の自由スペクトル間隔を微調
し、定められた波長を安定に分波させる。
は光ファイバ122を介して方向性結合器133に導か
れ、その1/100のパワーを光ファイバ134へ分岐した
後、光ファイバ135へ出力される。ここで、光ファイバ
134を介して受光器126で受光した光の強度が最大
となるように第2の駆動回路127により前記ファブリ
・ペロー形干渉素子111の自由スペクトル間隔を微調
し、定められた波長を安定に分波させる。
一方、ファブリ・ペロー形干渉素子111で透過されず
に反射された信号光は再び光ファイバ107及び108
へ結合される。
に反射された信号光は再び光ファイバ107及び108
へ結合される。
この反射された信号光は光ファイバ107・108を通って3d
B結合回路102へ入射し、この3dB結合回路102で
合波されて、入力端103からではなく入力端104に
接続された光ファイバ128へ出力される。これは、反射
されて出力端105・106から3dB結合回路102へ
再び入射し、入力端104へ出力される信号光は互いに
同位相となり、一方、入力端103へ出力される信号光
は互いに逆位相となるためである。
B結合回路102へ入射し、この3dB結合回路102で
合波されて、入力端103からではなく入力端104に
接続された光ファイバ128へ出力される。これは、反射
されて出力端105・106から3dB結合回路102へ
再び入射し、入力端104へ出力される信号光は互いに
同位相となり、一方、入力端103へ出力される信号光
は互いに逆位相となるためである。
なお3dB結合回路116の出力端120からの信号光出
力が外界の温度変化等に起因する出力強度変動を生じな
いように制御したのと同様に、3dB結合回路102の入
力端104から出力される信号光強度の変動を生じない
ようにするため、この信号光強度が低減したときに出力
されることになる入力端103からの出力光を光サーキ
ュレータ101で入射多重信号光から分離してモニタ光
として受光器130で受光し、この受光量が最小となる
ように駆動回路131を用いて、光ファイバ107の一
部を巻きつけたPZTボビン132を駆動し、光路長変
動を抑えている。
力が外界の温度変化等に起因する出力強度変動を生じな
いように制御したのと同様に、3dB結合回路102の入
力端104から出力される信号光強度の変動を生じない
ようにするため、この信号光強度が低減したときに出力
されることになる入力端103からの出力光を光サーキ
ュレータ101で入射多重信号光から分離してモニタ光
として受光器130で受光し、この受光量が最小となる
ように駆動回路131を用いて、光ファイバ107の一
部を巻きつけたPZTボビン132を駆動し、光路長変
動を抑えている。
本実施例では、3dB結合回路102及び116には単一
モード光ファイバ融着型の3dB方向性結合器を用いてい
る。さらに、光ファイバはいずれも単一モード光ファイ
バである。また、ファブリ・ペロー形干渉素子111
は、間隔が調整可能な2枚の誘電体多層膜ミラーで構成
されている。この誘電体多層膜ミラーの反射率は1.3μ
m帯で99%,ミラー間隔は約3.75mmであり、その結
果、自由スペクトル間隔約40GHz,フィネス約30
0となっている。
モード光ファイバ融着型の3dB方向性結合器を用いてい
る。さらに、光ファイバはいずれも単一モード光ファイ
バである。また、ファブリ・ペロー形干渉素子111
は、間隔が調整可能な2枚の誘電体多層膜ミラーで構成
されている。この誘電体多層膜ミラーの反射率は1.3μ
m帯で99%,ミラー間隔は約3.75mmであり、その結
果、自由スペクトル間隔約40GHz,フィネス約30
0となっている。
ここで、この誘電体多層膜ミラーで構成されるファブリ
・ペロー形干渉素子111の透過特性と選択波長の関係
を第2図を用いて説明する。第2図において(a)は8波
の波長多重信号光のスペクトルを示す。これら10GH
z間隔の各信号光のうち、(b)に示したファブリ・ペロ
ー形干渉素子111の約40GHz間隔の透過ピークに合
致した(c)に示す二つの波長の信号光は、ファブリ・ペ
ロー形干渉素子111を透過して、前述の以後ごとく3
dB結合回路116の出力端120に接続された光ファイ
バ122から分波出力される。一方、(d)に示した残る
六つの波長の信号光はファブリ・ペロー形干渉素子11
1で反射され前述のように、3dB結合回路102の入力
端104に接続された光ファイバ128から分波出力さ
れる。この(b)に示したファブリ・ペロー形干渉素子1
11の透過波長は誘電体多層膜ミラーの間隔をわずかに
変化させれば変化し、このようにして他の波長を選択で
きる。
・ペロー形干渉素子111の透過特性と選択波長の関係
を第2図を用いて説明する。第2図において(a)は8波
の波長多重信号光のスペクトルを示す。これら10GH
z間隔の各信号光のうち、(b)に示したファブリ・ペロ
ー形干渉素子111の約40GHz間隔の透過ピークに合
致した(c)に示す二つの波長の信号光は、ファブリ・ペ
ロー形干渉素子111を透過して、前述の以後ごとく3
dB結合回路116の出力端120に接続された光ファイ
バ122から分波出力される。一方、(d)に示した残る
六つの波長の信号光はファブリ・ペロー形干渉素子11
1で反射され前述のように、3dB結合回路102の入力
端104に接続された光ファイバ128から分波出力さ
れる。この(b)に示したファブリ・ペロー形干渉素子1
11の透過波長は誘電体多層膜ミラーの間隔をわずかに
変化させれば変化し、このようにして他の波長を選択で
きる。
次に、本実施例を波長多重素子として用いる場合には、
以上の説明のように波長分波素子として用いた場合の多
重信号光入力端である3dB結合回路102の入力端10
3を多重信号光出力端として、また波長分波素子として
用いた場合の分波された信号光の出力端である3dB結合
回路116の出力端120及び3dB結合回路102の入
力端104をそれぞれこの場合に多重すべき信号光の入力
端として用いればよい。この場合第2図(c)の信号光と
同図(d)の信号光とが多重されて、同図(a)に示す多重信
号光が得られる。
以上の説明のように波長分波素子として用いた場合の多
重信号光入力端である3dB結合回路102の入力端10
3を多重信号光出力端として、また波長分波素子として
用いた場合の分波された信号光の出力端である3dB結合
回路116の出力端120及び3dB結合回路102の入
力端104をそれぞれこの場合に多重すべき信号光の入力
端として用いればよい。この場合第2図(c)の信号光と
同図(d)の信号光とが多重されて、同図(a)に示す多重信
号光が得られる。
以上、いわゆるマイクロオプティクス形の一実施例につ
いて説明したが、この発明による波長多重分波素子は光
導波路形でも構成できる。
いて説明したが、この発明による波長多重分波素子は光
導波路形でも構成できる。
第2図は本発明による第二の実施例の構成図を示す。
3dB分岐回路201及び202は導波路形3dB分岐回路
であり、マッハツェンダー形光学干渉系の2つの光路を
構成する干渉用光導波路203及び204の途中にはブ
ラッグ回折格子形反射素子である回折格子205・20
6が形成されており、この二つの回折格子(反射素子)
205・206によりファブリ・ペロー形干渉素子が構
成されている。
であり、マッハツェンダー形光学干渉系の2つの光路を
構成する干渉用光導波路203及び204の途中にはブ
ラッグ回折格子形反射素子である回折格子205・20
6が形成されており、この二つの回折格子(反射素子)
205・206によりファブリ・ペロー形干渉素子が構
成されている。
第2図に示す実施例の動作は、第1図に示す実施例のそ
れと同様である。
れと同様である。
入力端207から入力された波長多重信号光のうち、前
記ファブリ・ペロー形干渉素子を透過する波長の信号光
は出力端210から分波出力され、一方、このファブリ
・ペロー形干渉素子で反射される波長の信号光は入力端
208から分波出力される。なお、出力端209及び入
力端207からは分波出力されない。
記ファブリ・ペロー形干渉素子を透過する波長の信号光
は出力端210から分波出力され、一方、このファブリ
・ペロー形干渉素子で反射される波長の信号光は入力端
208から分波出力される。なお、出力端209及び入
力端207からは分波出力されない。
ここで、光導波路203の上で、かつ、前記ファブリ・
ペロー形干渉素子の入力端側及び出力端側にそれぞれ設
けられた電極211及び212を用いて電気光学効果に
より光導波路203の屈折率を変化させて、温度変化な
ど外的じょう乱によるマッハツェンダー形光学干渉系の
二つの干渉用光路の長さの変動を打ち消し、出力端21
0及び入力端208からの分波出力の安定化を図ってい
る。この制御には出力端209からの出力光及び入力端
208へ出力されるべきパワーを1/100だけ分岐して取
出す方向性結合器213の分岐端214からの出力光を
用いている。なお、電極212への印加電圧は、出力端2
09からの出力光が最小となるように駆動回路215に
よって印加される。一方、電極211への印加電圧は、
分岐端214からの出力光が最大となるように駆動回路
216によって印加される。ここで、217,218は受光素
子である。
ペロー形干渉素子の入力端側及び出力端側にそれぞれ設
けられた電極211及び212を用いて電気光学効果に
より光導波路203の屈折率を変化させて、温度変化な
ど外的じょう乱によるマッハツェンダー形光学干渉系の
二つの干渉用光路の長さの変動を打ち消し、出力端21
0及び入力端208からの分波出力の安定化を図ってい
る。この制御には出力端209からの出力光及び入力端
208へ出力されるべきパワーを1/100だけ分岐して取
出す方向性結合器213の分岐端214からの出力光を
用いている。なお、電極212への印加電圧は、出力端2
09からの出力光が最小となるように駆動回路215に
よって印加される。一方、電極211への印加電圧は、
分岐端214からの出力光が最大となるように駆動回路
216によって印加される。ここで、217,218は受光素
子である。
また、出力端210へ出力されるべきパワーを1/100だ
け分岐して取出す方向性結合器227の分岐端228へ
出力された信号光は受光素子219で受光され、駆動回路
221で電極222・223に電圧を引火して前記ファブリ・
ペロー形干渉素子の自由スペクトル間隔を微調し定めら
れた波長を安定に分岐させる。
け分岐して取出す方向性結合器227の分岐端228へ
出力された信号光は受光素子219で受光され、駆動回路
221で電極222・223に電圧を引火して前記ファブリ・
ペロー形干渉素子の自由スペクトル間隔を微調し定めら
れた波長を安定に分岐させる。
なお、第2図に示す実施例を波長多重回路としての機能
させるには、以下の説明における出力端210及び入力
端208からのそれぞれの分波出力光を、こんどは多重
すべき信号光として各々逆方向に入射させればよく、こ
のとき入力端207から多重された信号光が得られる。
させるには、以下の説明における出力端210及び入力
端208からのそれぞれの分波出力光を、こんどは多重
すべき信号光として各々逆方向に入射させればよく、こ
のとき入力端207から多重された信号光が得られる。
ここで、第2図に示す光導波路形の実施例の製作法につ
いて簡単に説明する。
いて簡単に説明する。
まず、n形GaAsからなる基板224の上に厚さ2μmの
ノンドープのAlxGa1-XAs(x=0.05)からなる光閉じ込め層
225を成長させる。ここで、1.3μm帯で帯域幅約3
0Åとなる二つのブラッグ回折格子205・206を約
1.1mmの間隔をおいてAlxGa1-XAs層(光閉じ込め層22
5)上に形成する。その後、ノンドープのGaAsからなる
光導波路層226を厚さ6μmに結晶成長させた後、フ
ォトリソグラフィ技術によりリブ形光導波路を形成す
る。なお、ブラッグ回折格子の製作法については、19
74年のアメリカン・インスティチュート・オブ・フィ
ジックス(American Institute of Physics)の第25
巻、第4号,第208頁から第210頁に記載の、エル
・コマフォード(L.Comerford)他による論文に詳し
い。また、リブ形光導波路の構造及び製作法については
1985年のジャーナル・オブ・ライトウェイブ・テク
ノロジー(Journal of Lightwave Technology)の第LT
−3巻、第6号、第1270頁から第1276頁に記載のエ
ッチ・イノウエ(H・Inoue)他による論文に詳しい。
ノンドープのAlxGa1-XAs(x=0.05)からなる光閉じ込め層
225を成長させる。ここで、1.3μm帯で帯域幅約3
0Åとなる二つのブラッグ回折格子205・206を約
1.1mmの間隔をおいてAlxGa1-XAs層(光閉じ込め層22
5)上に形成する。その後、ノンドープのGaAsからなる
光導波路層226を厚さ6μmに結晶成長させた後、フ
ォトリソグラフィ技術によりリブ形光導波路を形成す
る。なお、ブラッグ回折格子の製作法については、19
74年のアメリカン・インスティチュート・オブ・フィ
ジックス(American Institute of Physics)の第25
巻、第4号,第208頁から第210頁に記載の、エル
・コマフォード(L.Comerford)他による論文に詳し
い。また、リブ形光導波路の構造及び製作法については
1985年のジャーナル・オブ・ライトウェイブ・テク
ノロジー(Journal of Lightwave Technology)の第LT
−3巻、第6号、第1270頁から第1276頁に記載のエ
ッチ・イノウエ(H・Inoue)他による論文に詳しい。
以上、第二の実施例について説明した。この光導波路形
はマイクロオプティクス形に比べて温度変化など外界か
らのじょう乱の影響を受けにくいため、安定な動作が得
られやすいという特長がある。第2の実施例において、
材料にはGaAs系を用いたが、InGaAsP系など他の組成の
半導体材料はもとより、LiNbO3結晶や石英ガラスなど他
種類の材料を用いてもよい。また、光導波路構造をリブ
形としたが、埋め込み型光導波路など、他の光導波路構
造を用いてもよい。
はマイクロオプティクス形に比べて温度変化など外界か
らのじょう乱の影響を受けにくいため、安定な動作が得
られやすいという特長がある。第2の実施例において、
材料にはGaAs系を用いたが、InGaAsP系など他の組成の
半導体材料はもとより、LiNbO3結晶や石英ガラスなど他
種類の材料を用いてもよい。また、光導波路構造をリブ
形としたが、埋め込み型光導波路など、他の光導波路構
造を用いてもよい。
以上説明した第一及び第二の実施例においては信号光の
波長多重数を8としたが、波長多重数はこれには限定さ
れない。また、波長多重信号光の波長間隔を約10GH
zとしたが、これに限定されないことも明らかである。
さらに、波長多重信号光の約40GHz毎の信号光と他
の信号光とに分波したが、この間隔に限定されないのは
言うまでもない。
波長多重数を8としたが、波長多重数はこれには限定さ
れない。また、波長多重信号光の波長間隔を約10GH
zとしたが、これに限定されないことも明らかである。
さらに、波長多重信号光の約40GHz毎の信号光と他
の信号光とに分波したが、この間隔に限定されないのは
言うまでもない。
(発明の効果) 本発明による波長多重分波素子によれば、ファブリ・ペ
ロー形干渉素子の自由スペクトル間隔である数GHz〜数+
GHzという極めて狭い間隔で光信号を多重分波できる。
また、ファブリ・ペロー形干渉素子を波長多重分波素子
の構成要素として用いているにもかかわらず、分波のみ
ならず多重の機能をも有しているとともに、波長分波素
子として機能させたとき、従来のファブリ・ペロー形干
渉素子では入射光路に反射され捨てられていた信号光
を、入射光路とは別の光路に出力させることができる。
さらに、この場合に光サーキュレータを用いて入射信号
光と分波信号光を分離する必要がなく、光サーキュレー
タ形成に必要な異種材料を用いた構成が必ずしも容易で
はない半導体光導波形集積回路素子の構成を容易にする
ものである。
ロー形干渉素子の自由スペクトル間隔である数GHz〜数+
GHzという極めて狭い間隔で光信号を多重分波できる。
また、ファブリ・ペロー形干渉素子を波長多重分波素子
の構成要素として用いているにもかかわらず、分波のみ
ならず多重の機能をも有しているとともに、波長分波素
子として機能させたとき、従来のファブリ・ペロー形干
渉素子では入射光路に反射され捨てられていた信号光
を、入射光路とは別の光路に出力させることができる。
さらに、この場合に光サーキュレータを用いて入射信号
光と分波信号光を分離する必要がなく、光サーキュレー
タ形成に必要な異種材料を用いた構成が必ずしも容易で
はない半導体光導波形集積回路素子の構成を容易にする
ものである。
第1図は本発明による第一の実施例の構成図、第2図は
第一の実施例の機能を説明するための説明図、第3図は
本発明による第二の実施例の構成図である。 101……光サーキュレータ、102・116……3dB
結合回路、107・108・114・115・121・122・128・134・135……
光ファイバ、109・110・112・113……ロッドレンズ、11
1……ファブリ・ペロー形干渉素子、123・126・130……
受光器、124・127・131……駆動回路、125・132…
…PZTボビン、133……方向性結合器、201・2
02……3dB分岐回路、203・204……干渉用光導
波路、205・206……回折格子、211・212・222・223……電
極、213・227……方向性結合器、215・216
・221……駆動回路、217〜219……受光素子、
224……基板、225……光閉じ込め層、226……
光導波路層。
第一の実施例の機能を説明するための説明図、第3図は
本発明による第二の実施例の構成図である。 101……光サーキュレータ、102・116……3dB
結合回路、107・108・114・115・121・122・128・134・135……
光ファイバ、109・110・112・113……ロッドレンズ、11
1……ファブリ・ペロー形干渉素子、123・126・130……
受光器、124・127・131……駆動回路、125・132…
…PZTボビン、133……方向性結合器、201・2
02……3dB分岐回路、203・204……干渉用光導
波路、205・206……回折格子、211・212・222・223……電
極、213・227……方向性結合器、215・216
・221……駆動回路、217〜219……受光素子、
224……基板、225……光閉じ込め層、226……
光導波路層。
Claims (1)
- 【請求項1】それぞれ二つの入力端子と二つの出力端子
とを有する第一及び第二の3dB結合回路と、前記第一の
3dB結合回路の前記二つの出力端子と前記第二の3dB結
合回路の前記二つの入力端子とを片方ずつそれぞれ等し
い長さの干渉用光路で結んで構成されたマッハツェンダ
ー形光学干渉系と、このマッハツェンダー形光学干渉系
の前記二つの干渉用光路の中にそれぞれ少なくとも一つ
ずつ設けられたファブリ・ペロー形干渉素子とを含んで
なる波長多重分波素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14171986A JPH061316B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 波長多重分波素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14171986A JPH061316B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 波長多重分波素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62297723A JPS62297723A (ja) | 1987-12-24 |
JPH061316B2 true JPH061316B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=15298607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14171986A Expired - Lifetime JPH061316B2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 波長多重分波素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061316B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2557966B2 (ja) * | 1988-12-09 | 1996-11-27 | 日本電信電話株式会社 | 光合分波器 |
-
1986
- 1986-06-17 JP JP14171986A patent/JPH061316B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62297723A (ja) | 1987-12-24 |
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