JPH0612945Y2 - 表紙カバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電話帳、その他書籍の表紙を保護すると共
に、体裁を整える表紙カバーに関するものである。

〔従来の技術〕

従来の表紙カバーは、紙、ビニール又は布等の材質で形
成されていた。

〔考案が解決しようとする課題〕 従来の表紙は、上記の如く軟質材で形成されているた
め、表紙の汚れの防止には役立つのであるが、書籍の型
体を保持するには不適当である。

特に、書籍が電話帳等のように薄手の表紙の場合に於い
ては、書棚等に立てると型が崩れてしまい、立てて置く
ことができないと共に、他の書籍に寄せ掛けても時間を
経ると型が崩れて元に戻らなく、体裁が非常に悪くなる
と同時に見づらくなるのである。

上記欠点を解消するため、本考案は薄手の表紙の書籍で
も机上や書棚に型崩れすることなく、立てて置くことの
できる表紙カバーを提供せんとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため本考案表紙カバーは、両側に折
り返し部を設けた本体を硬質透明材で形成し、表紙カバ
ー部と背当て部との屈曲部を軟質材で形成し、背当て部
の下端に内方に屈曲した底当て部を形成すると共に、背
当て部の内側に挾持部材を設けて成るものである。

〔作用〕

次に、本考案表紙カバーの作用を説明すれば、挾持杆の
係止片を上方に回動して挾持杆との係合を解き、挾持杆
を倒し、書籍の背をカバーの背当て部に当着し、書籍の
中間頁を開き、再び挾持杆を起こし、左右の頁間隙に挾
み、係止片で挾持杆を係止させる。

そして、書籍の表紙及び裏表紙を折り返し部に差し込め
ば、書籍は挾持杆によりカバー本体に保持される。

而して、本考案表紙カバー本体は硬質材より成るため、
書籍を平面上に立てて置くことができ、而も表紙カバー
部と背当て部との屈曲部のみが軟質材より成るため、屈
曲し易く、表紙カバーの開閉は容易である。

又、表紙カバー本体が透明材より成るため、書籍の確認
が容易であると共に、底当て部により書籍が表紙カバー
本体より落下せず納まりもよい。

〔実施例〕

以下、本考案表紙カバーの実施例を図面に基づき説明す
れば、（１）は両側に折り返し部（２）を設けた表紙カ
バー本体であり、本体（１）は透明な硬質樹脂等の硬質
材により形成されている。

そして、本体（１）は表紙カバー部（３）と背当て部
（４）との屈曲部（５）が軟質樹脂等の軟質材により形
成されている。屈曲部（５）は透明か否かは問わない。

（６）は背当て部（４）の下端を内方に屈曲して形成し
た底当て部で、書籍の底部が載置される。

（７）は背当て部（４）の内側に設けた挾持部材で、該
挾持部材（７）は下方を回動可能に枢着（７ａ）された
挾持杆（７ｂ）、及び挾持杆（７ｂ）の上端を係止する
ようバネ（７ｃ）で下方へ規制された係止片（７ｄ）よ
り構成されている。

〔考案の効果〕

本考案によれば、電話帳、その他の書籍を立てて置くこ
とができるため、寝かせて置いた場合に比べスペースを
有効に使え、又整理上便利である。

又、本体に硬質材を使用しているため強靱であり、表紙
が傷むことはなく、永年の使用に耐え、又透明材である
から書籍の確認が容易である。

特に、書籍の差し替えは、挾持杆を外せば容易に可能で
あるから、年度毎に変わる電話帳等に継続して使用でき
る効果がある。

更に、底当て部を設けたため、厚い重量のある書籍でも
立て置き時の整形保持に耐えられ、屈曲部を軟質材とし
てあるから屈曲容易であると共に、軟質材に比べ屈曲に
より生ずる亀裂を防止できる効果もある。

したがって、本考案は書籍の保護整形を確実になし得、
永年の使用に耐えられ、差し替えが可能である等の顕著
な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案表紙カバーの実施例を示した斜視図、第
２図は同上の縦断側面図である。 符号 （１）は本体 （２）は折り返し部 （３）は表紙カバー部 （４）は背当て部 （５）は屈曲部 （６）は底当て部 （７）は挾持部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両側に折り返し部（２）を設けた本体
   （１）を硬質透明材で形成し、表紙カバー部（３）と背
   当て部（４）との屈曲部（５）を軟質材で形成し、背当
   て部（４）の下端に内方に屈曲した底当て部（６）を形
   成すると共に、背当て部（４）の内側に挾持部材（７）
   を設けて成る表紙カバー。