JPH0612765U - 係留型波力式揚水装置 - Google Patents
係留型波力式揚水装置Info
- Publication number
- JPH0612765U JPH0612765U JP056600U JP5660092U JPH0612765U JP H0612765 U JPH0612765 U JP H0612765U JP 056600 U JP056600 U JP 056600U JP 5660092 U JP5660092 U JP 5660092U JP H0612765 U JPH0612765 U JP H0612765U
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- pumping
- cylinder
- water
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- Withdrawn
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/30—Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient
Landscapes
- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電力を必要とせず、また陸上からの送気管を
長々と布設する必要のない経済的な係留型波力式揚水装
置を提供する。 【構成】 上部に浮体3が付設されるとともに下部が海
底に複数のチェーン2を介して係留され上端が水面上方
に若干突出する鉛直姿勢で水中に起立する竪円筒状揚水
筒1と、上記揚水筒1の上端にそれぞれ内端が水平支点
ピン6を介して等間隔的に枢着され外端が放射方向に延
びそれぞれ先端に付設されたフロート4により波に追従
して昇降する複数の等長のレバー5と、上記揚水筒の外
面で上記各支点ピン6の若干下方にそれぞれ半径方向に
分岐された適長の管部材の先端にそれぞれ連通的に立設
された同一サイズの竪方向シリンダー8と、上記各竪方
向シリンダー8の上部にそれぞれ内挿され上記各レバー
5の支点周りの鉛直方向揺動に連動して昇降し上記揚水
筒内部の水を上記各シリンダー8の上端を越えて外部へ
汲み出すピストン7とを具えたこと。
長々と布設する必要のない経済的な係留型波力式揚水装
置を提供する。 【構成】 上部に浮体3が付設されるとともに下部が海
底に複数のチェーン2を介して係留され上端が水面上方
に若干突出する鉛直姿勢で水中に起立する竪円筒状揚水
筒1と、上記揚水筒1の上端にそれぞれ内端が水平支点
ピン6を介して等間隔的に枢着され外端が放射方向に延
びそれぞれ先端に付設されたフロート4により波に追従
して昇降する複数の等長のレバー5と、上記揚水筒の外
面で上記各支点ピン6の若干下方にそれぞれ半径方向に
分岐された適長の管部材の先端にそれぞれ連通的に立設
された同一サイズの竪方向シリンダー8と、上記各竪方
向シリンダー8の上部にそれぞれ内挿され上記各レバー
5の支点周りの鉛直方向揺動に連動して昇降し上記揚水
筒内部の水を上記各シリンダー8の上端を越えて外部へ
汲み出すピストン7とを具えたこと。
Description
【0001】
本考案は、係留型波力式揚水装置に関する。
【0002】
例えば、淀んだ海域の底層水を汲み上げて、これを海面に拡散することにより 水質改善を図る海水循環及びエアレーション手段としては、従来、次に述べるよ うな空気揚水筒装置が知られている。 すなわち、図4において、01は揚水筒本体、02は浮力体、03は係止装置 、04は空気室、05は送気管、06は空気圧縮機、07は浮上しつつある空気 塊、08は水面である。この種の装置は、湖水,貯水池などの淀んだ水の浄化装 置として用いられている。
【0003】
しかしながら、この種の空気式揚水装置では空気圧縮機を駆動するために多量 の電力を必要とするので、本装置を海洋牧場などで海洋で用いる場合には、電力 の供給が技術的にかつ電力コスト的に大きな問題である。 この点、本考案者は、波力を利用して圧縮空気を作り、それを揚水筒の下部か ら放出するようにすれば電力を必要とせず、また陸上から送気管を長々と布設す る必要もない低コストで経済的な海水循環及びエアレーション装置が得られるこ とに気付いた。
【0004】 本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、電力を必要とせず、また 陸上からの送気管を長々と布設する必要のない経済的な係留型波力式揚水装置を 提供することを目的とする。
【0005】
そのために本考案は、上部に浮体が付設されるとともに下部が放射状に等間隔 で海底に複数のチェーンを介して係留され上端が水面上方に若干突出する鉛直姿 勢で水中に起立する竪円筒状揚水筒と、上記揚水筒の上端にそれぞれ内端が水平 支点ピンを介して等間隔的に枢着され外端が放射方向に延びそれぞれ先端に付設 されたフロートにより波に追従して昇降する複数の等長のレバーと、上記揚水筒 の外面であって上記各支点ピンの若干下方の没水面位置でそれぞれ半径方向に分 岐された適長の管部材の先端にそれぞれ連通的に立設された同一サイズの竪方向 シリンダーと、上記各竪方向シリンダーの上部にそれぞれ内挿され上記各レバー の支点周りの鉛直方向揺動に連動して往復的に上記各竪方向シリンダー内を昇降 し上記揚水筒内部の水を上記各竪方向シリンダーの上端を越えて外部へ汲み出す ピストンとを具えたことを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、波の山がくると、各フロート4はほぼ一斉に上昇し 、波の谷がくると各フロート4はほぼ一斉に下降する作用をくり返す。 このように、波の到来ごとに各ピストンがほぼ一斉に昇降をくり返すこととな る。その際、ピストンの下降時は内蔵の逆止弁が開いて、ピストンは下動ストロ ークを行い、ピストンの上昇時は逆止弁が閉まるので、ピストンは上動ストロー クの際、シリンダー中の水を汲み上げ、これをシリンダーの上端を越えて溢出さ せる。溢出した水は大気と接して気泡を含有した形で外部水の中へ拡散する。 したがって、水面にかなりの波がある限り、ピストンによるシリンダー内の水 の汲み出しは自動的に行われ、底層水は揚水筒を経て順次シリンダーへ入ること となり、底層水の循環及びエアレーションが自動的に行われる。
【0007】
本考案の一実施例を図面について説明すると、図1はその全体縦断面図、図2 は図1の平面図、図3は図1のピストンの作動説明図である。
【0008】 まず、図1〜図2において、1は竪円筒状の揚水筒でその下端付近で複数のチ ェーン2によって海底にシンカーを介して係止されており、揚水筒1の上部には 環状浮力体3が同軸的に取付けられていて、その浮力によって揚水筒1は水中に 直立して上部が水面上方に若干露出する姿勢で浮上する。 5は揚水筒1の上端から水平に十字状に等間隔で張り出された半径方向の4本 の等長のレバーであり、各レバー5の内端はそれぞれ水平ヒンジ6を介して揚水 1筒上部に竪鉛直面上で回動自在に枢支され、外端にはそれぞれ同一形状のフロ ート4が付設されている。各レバー5の中央部より若干内端寄りの位置には中心 孔に逆止弁が付設されたピストン7がリンクを介して垂設されている。8は揚水 筒1の上端から若干下方の位置であって、各レバー5を枢支する水平ヒンジ6の 直下の位置にそれぞれレバー5と平行的に等間隔で半径方向に突設された十字状 の分岐管9の先端に付設された同一サイズの竪型シリンダーであり、シリンダー 8にはそれぞれピストン7が挿入されている。
【0009】 このような構造において、フロート4に波浪10の山が来ると、フロート4は 持ち上げられ、それに連動してピストン7も持ち上げられる。これによって海水 が汲み上げられる。 その際、ピストン7の下降時には、逆止弁が開き、海水がピストン7の上方へ 流入し、次にピストン7が上昇すると逆止弁は閉じ、ピストンの上方の海水を上 方へ持ち上げ、シリンダー8の上端から外方へ排出する。 この繰返しにより、揚水筒1の海水が汲み上げられ、その分だけ揚水筒の下端 すなわち海底付近の海水が流入し、この作用の繰返しにより底層水が汲み上げら れ、シリンダーからの落下の際に気泡を含んだ状態で海面上に拡散する。
【0010】
このような装置によれば、波力式揚水筒は波浪の形で自然エネルギを利用して 、環境を汚染することなく、海水浄化を行う。 波浪、特に波周期が2〜3sec の短かい波浪はその影響が海面の上部のみに限 られるので、海水を上下に循環させる力はない。しかしながら、本考案の波力式 揚水筒はそのような波力をも利用して底層水を汲み上げて海面上に拡散させるの で強制的に上下の循環を起こさせることになる。 本考案装置に組込まれている波力ポンプは波周期2〜3sec 波高0.3〜0. 5mという小波高で作動するように設計できるので、稼働率は十分高く保つこと ができる。 また、構造が極めて簡単であり、多少の機械的なガタも許容できる機構なので 、製作費も安価である。
【0011】 要するに本考案によれば、上部に浮体が付設されるとともに下部が放射状に等 間隔で海底に複数のチェーンを介して係留され上端が水面上方に若干突出する鉛 直姿勢で水中に起立する竪円筒状揚水筒と、上記揚水筒の上端にそれぞれ内端が 水平支点ピンを介して等間隔的に枢着され外端が放射方向に延びそれぞれ先端に 付設されたフロートにより波に追従して昇降する複数の等長のレバーと、上記揚 水筒の外面であって上記各支点ピンの若干下方の没水面位置でそれぞれ半径方向 に分岐された適長の管部材の先端にそれぞれ連通的に立設された同一サイズの竪 方向シリンダーと、上記各竪方向シリンダーの上部にそれぞれ内挿され上記各レ バーの支点周りの鉛直方向揺動に連動して往復的に上記各竪方向シリンダー内を 昇降し上記揚水筒内部の水を上記各竪方向シリンダーの上端を越えて外部へ汲み 出すピストンとを具えたことにより、電力を必要とせず、また陸上からの送気管 を長々と布設する必要のない経済的な係留型波力式揚水装置を得るから、本考案 は産業上極めて有益なものである。
【図1】本考案の一実施例を示す全体縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のピストン作動説明図である。
【図4】従来の海水循環及びエアレーション装置を示す
全体縦断面図である。
全体縦断面図である。
1 揚水筒 2 チェーン 3 浮体 4 フロート 5 レバ− 6 水平ヒンジ 7 ピストン 8 シリンダー 9 分岐管路 10 波浪
Claims (1)
- 【請求項1】 上部に浮体が付設されるとともに下部が
放射状に等間隔で海底に複数のチェーンを介して係留さ
れ上端が水面上方に若干突出する鉛直姿勢で水中に起立
する竪円筒状揚水筒と、上記揚水筒の上端にそれぞれ内
端が水平支点ピンを介して等間隔的に枢着され外端が放
射方向に延びそれぞれ先端に付設されたフロートにより
波に追従して昇降する複数の等長のレバーと、上記揚水
筒の外面であって上記各支点ピンの若干下方の没水面位
置でそれぞれ半径方向に分岐された適長の管部材の先端
にそれぞれ連通的に立設された同一サイズの竪方向シリ
ンダーと、上記各竪方向シリンダーの上部にそれぞれ内
挿され上記各レバーの支点周りの鉛直方向揺動に連動し
て往復的に上記各竪方向シリンダー内を昇降し上記揚水
筒内部の水を上記各竪方向シリンダーの上端を越えて外
部へ汲み出すピストンとを具えたことを特徴とする係留
型波力揚水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP056600U JPH0612765U (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 係留型波力式揚水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP056600U JPH0612765U (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 係留型波力式揚水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612765U true JPH0612765U (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=13031715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP056600U Withdrawn JPH0612765U (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 係留型波力式揚水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612765U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001280232A (ja) * | 2000-01-26 | 2001-10-10 | Mitsuhiro Fujiwara | エネルギー変換装置 |
JP5879641B1 (ja) * | 2015-04-21 | 2016-03-08 | 株式会社サンエイ | 海底水域への酸素補給装置 |
CN110980974A (zh) * | 2019-12-05 | 2020-04-10 | 中国海洋大学 | 一种360°智能波浪筏式掺气增氧装置及其掺气增氧方法 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP056600U patent/JPH0612765U/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001280232A (ja) * | 2000-01-26 | 2001-10-10 | Mitsuhiro Fujiwara | エネルギー変換装置 |
JP4691764B2 (ja) * | 2000-01-26 | 2011-06-01 | 充弘 藤原 | エネルギー変換装置 |
JP5879641B1 (ja) * | 2015-04-21 | 2016-03-08 | 株式会社サンエイ | 海底水域への酸素補給装置 |
CN110980974A (zh) * | 2019-12-05 | 2020-04-10 | 中国海洋大学 | 一种360°智能波浪筏式掺气增氧装置及其掺气增氧方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19961003 |