JPH0612740Y2 - 医療用ハンドピースの内部汚染防止装置 - Google Patents

医療用ハンドピースの内部汚染防止装置

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JPH0612740Y2
JPH0612740Y2 JP12306888U JP12306888U JPH0612740Y2 JP H0612740 Y2 JPH0612740 Y2 JP H0612740Y2 JP 12306888 U JP12306888 U JP 12306888U JP 12306888 U JP12306888 U JP 12306888U JP H0612740 Y2 JPH0612740 Y2 JP H0612740Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば歯科用エアータービンハンドピー
ス、マイクロモーターハンドピース、エアーモーターハ
ンドピース、蓄電池型コードレスマイクロモーターハン
ドピース、超音波スケーラー等のように、ハンドピース
本体の先端に設けた切削等の治療工具の駆動源をハンド
ピース本体に内装しているとともに、治療部位の冷却や
洗浄等のためにハンドピース本体の先端に向けて加圧水
を供給する給水通路を接続して成る医療用ハンドピース
で、該ハンドピースを口腔や体内で使用する際に、外部
の汚染された血液、唾液、削り屑、汚水、雑菌、粉塵等
がハンドピース本体、更にはそれに接続された種々のユ
ニツト内部にまで侵入することを防止するように構成さ
れた医療用ハンドピースの内部汚染防止装置に関するも
のである。
(従来の技術) この種の内部汚染防止装置は、先に列記したような種々
の汚染物や粉塵等がハンドピース本体内に侵入すること
に伴なうエイズ、B型肝炎、ヘルペス、インフルエン
ザ、結核等の院内感染を防止する上で非常に重要であ
る。
このような内部汚染防止対策を施した医療用ハンドピー
スとして、従来、例えば実開昭61−185408号公
報に開示されたものが知られている。
上記公報に開示された装置は、エアータービンハンドピ
ースを対象とするもので、給水通路のほかにエアーター
ビン駆動のために圧縮空気をハンドピース本体に供給す
る給気通路及びハンドピース本体内で用尽した空気を排
出するための排気通路を備えていて、ハンドピースの作
動停止信号の入力に基づいて、排気通路にも給気通路と
同圧の圧縮空気を同時に供給することにより、エアータ
ービンを瞬時に停止するとともに、ハンドピース本体内
を高圧に保持して、外部から汚染物や粉塵等が侵入する
ことを防止する一方、給水通路に逆止弁を介装してター
ビンの作動停止と同時に給水を遮断することにより、給
水通路を通じての汚染物等の侵入をも防止するように構
成したものである。
また、汚染水による感染防止対策の1つとして、従来、
給水通路の途中に、ハンドピースの作動停止信号の入力
に基づいて、給水通路内に給水方向とは逆方向の吸引力
を作用させることで、給水通路の先端から残水が滴下す
ることを防止するように構成した滴下防止装置を付設し
たものが知られている。
(考案が解決しようとする課題) 上記した従来の内部汚染防止装置のうち、前者のもの
は、給気および排気通路における汚染防止に対して十分
な効果を発揮するものの、給水通路に関しては逆止弁の
みを介装した構成であるから、タービンの作動停止にと
もなって給水を遮断したとしても、逆止弁の介装箇所よ
りも下流の給水通路部分内には水が残留し、その残留し
た水が汚染されていると、次回の治療時にその残留汚染
水が患者に使用されるといった具合に、所期の汚染防止
を確実、十分に達成することができない欠点があった。
それ故に、この前者のものでは、例えばマイクロモータ
ーハンドピースや蓄電地型コードレスマイクロモーター
ハンドピース等のように、給気および排気通路をもた
ず、給水通路のみ備えたハンドピースにおける汚染防止
対策としては実効のないものであった。
また、後者の滴下防止装置を付設したものは、例えば歯
科治療の充填時において切削箇所を乾燥する必要がある
ような場合に残水の滴下を防ぐ上で効であっても、給水
通路内の水を吸引するために、その水が汚染されている
場合、汚染がハンドピース内部、更にはハンドピースに
接続されたユニット全体に拡がり、汚染防止対策の面か
らは逆効果を招き易い欠点があった。
この考案は上記の実情に鑑みてなされたもので、いかな
る駆動形式のハンドピースに対しても内部汚染の防止効
果を確実、十分に達成することができる治療用ハンドピ
ースの内部汚染防止装置を提供することを目的とする。
この考案のもう1つの目的は、従来から使用されている
滴下防止装置を給水系での汚染防止に有効に活用して、
汚染の拡散を一層確実に防止することができるようにす
る点にある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本願の医療用ハンドピー
スの内部汚染防止装置は、産業上の利用分野及び解決課
題の同一な互いに関連する3つの考案をここに提供する
ものである。先ず特定考案は、先端に治療工具(1)を
有するとともに、該治療工具(1)の駆動源を内装した
ハンドピース本体(2)と、このハンドピース本体
(2)に接続されてその先端に向けて加圧水を供給する
給水通路(5)とを備えた医療用ハンドピースにおい
て、該ハンドピースに対する作動停止信号の入力に基づ
いて、その信号入力から設定時間(t3)の経過後に上
記給水通路(5)に介装した開閉弁(6)を閉動させる
遅延手段からなる給水通路汚染防止手段を自動的に作動
させるように構成したことを特徴とする医療用ハンドピ
ースの内部汚染防止装置に関する。
次に第1の関連考案は、信号入力から別の設定時間(t
4)の間上記給水通路(5)に接続した蓄水部(17)
から該給水通路(5)内に瞬間的に圧力水を噴射して残
留水を押出し排出する蓄水排出手段からなる給水通路汚
染防止手段を自動的に作動させるように構成したことを
特徴とする医療用ハンドピースの内部汚染防止装置に関
する。
第2の関連考案は、信号入力から更に別の設定時間(t
5)の間上記給水通路(5)内に圧縮空気を一時的に導
入して残留水を押出し排出する空気導入手段からなる給
水通路汚染防止手段を自動的に作動させるように構成し
たことを特徴とする医療用ハンドピースの内部汚染防止
装置に関する。
このように、本願は3つの給水通路汚染防止手段をもっ
て同一目的を達成しようとするものである。
また、上記構成の装置に、給水通路汚染防止手段の作動
停止信号の入力に基づいて、給水方向とは逆方向の吸引
力を作用させるように作動する滴下防止手段を付設した
構成とする。
さらに、上記給水通路汚染防止手段を有する給水通路の
途中に逆止弁および/または洗浄液供給手段を付設した
構成とする。
(作用) 上記のような構成の医療用ハンドピースの内部汚染防止
装置によれば、通常どおりの治療使用が終了して、該ハ
ンドピースの作動を停止操作したとき、その作動停止信
号の入力に基づいて、その信号入力から設定時間経過後
に給水開閉弁を閉動させること、蓄水部から給水通路内
に瞬間的に圧力水を噴射すること、給水通路内に圧縮空
気を一時的に導入すること、のいずれかによって、給水
通路の特に先端内に残留する水が積極的に外部に押出し
排出されることになり、これによって、給水通路の先端
を含むハンドピース内部の汚染を防止することができ
る。
また、上記したような汚染防止作動が終了した時点で滴
水防止手段を作動させることによって、ハンドピース本
体の給水口端から水滴が落下する、所謂「ボタ落ち」を
防ぐことができる。
(実施例) 以下、特定考案、第1乃至第2関連考案を含む詳細を図
面に基づいて詳細に説明する。
第1図及び第2図は歯科用エアータービンハンドピース
の内部汚染防止装置の作動系統図であり、これら各図に
おいて、2はハンドピース本体で、このハンドピース本
体2のヘッド部2aにはエアータービン駆動型の切削
等、回転治療工具1が装備されている。3は給気通路で
あって、この給気通路3は上記治療工具1を駆動させる
ための圧縮空気をハンドピース本体2内に供給するもの
で、その基端部が減圧弁7を介して加圧空気供給源8に
接続されているとともに、その途中にはパイロット圧に
よって開閉制御される給気開閉弁9が介装されている。
10はパイロット圧制御弁で、このパイロット圧制御弁
10はコントローラ11からの電気信号aのON・OF
Fによって2位置に切換えられ、上記給気通路3から分
岐された通路3aを経てパイロット圧を上記給気開閉弁
9に作用させることで該給気開閉弁9を開閉制御するも
のである。
4は排気通路であって、この排気通路4は上記ハンドピ
ース本体2内で用尽した空気をハンドピース本体2から
空間距離を隔てた箇所にまで導いて外部にサイレンサ1
2を通して排出するもので、その途中にはパイロット圧
によつて開閉制御される排気開閉弁13介装されてい
る。14はパイロット圧制御弁で、このパイロット圧制
御弁14は上記コントローラ11からの電気信号bのO
N・OFFによって2位置に切換えられ、上記の分岐通
路3aを経てパイロット圧を上記排気開閉弁13に作用
させることで該排気開閉弁13を開閉制御するものであ
る。
5は給水通路であって、この給水通路5は加圧水をハン
ドピース本体2内に供給するもので、その基端部が減圧
弁15、元弁16を介して加圧水供給源18に接続され
ているとともに、その途中にはパイロット圧によって開
閉制御される給水開閉弁16が介装されている。19は
パイロット圧制御弁で、このパイロット圧制御弁19は
上記コントローラ11からの電気信号dのON・OFF
によって2位置に切換えられ、上記分岐通路3aを経て
パイロット圧を上記給水開閉弁6に作用させることで該
給水開閉弁6を開閉制御するものである。
上記の如き基本構成の歯科用エアータービンハンドピー
スにおいて、上記給気通路3の途中に給気開閉弁9に対
して並列にバイパス通路20を形成し、このバイパス通
路20に絞り弁21及び制御弁22を介装する。上記絞
り弁21は上記給気開閉弁9が閉になったとき、上記治
療工具1が駆動されない流量または/および圧力範囲の
空気をバイパス通路20を経て給気通路3及びハンドピ
ース本体2に供給する絞り度に設定されているととも
に、上記制御弁22はハンドピースに対する作動停止の
操作信号の入力に基づいて、コントローラ11から出力
される電気信号Cによって開閉2位置に制御され、かつ
その開状態を上記操作信号の入力から設定時間t1(第
4図,第5図)に亘って保持するタイマー回路23が設
けられている。以上によって、ハンドピースに対する作
動停止の操作信号の入力に基づいて、その操作信号入力
から設定時間t1に亘ってハンドピース本体2内に上記
した範囲の空気を供給して、そのヘッド部2a内を高圧
状態に維持する給気通路汚染防止手段が構成されてい
る。
また、上記排気通路4の途中に排気開閉弁13に対して
並列に絞り弁24付きのバイパス通路25が形成されて
いるとともに、上記排気開閉弁13を開閉制御するため
のパイロット圧制御弁14に対する開位置への切換え電
気信号bを、上記した操作信号の入力から設定時間t2
に亘って保持するタイマー回路26が設けられている。
以上によって、ハンドピースに対する作動停止の操作信
号の入力に基づいて、その操作信号入力から設定時間t
2に亘ってハンドピース本体2内からの排気を絞り弁2
4付きのバイパス通路25を介して行うことにより、排
気通路4内を高圧状態に保持する治療工具1の急停止手
段を兼ねた排気通路汚染防止手段が構成されている。
さらに、上記給水開閉弁6を開閉制御するためのパイロ
ット圧制御弁19に対する閉位置への切換え電気信号
(d)の付与を、上記した操作信号の入力から設定時間t
3の経過後とするタイマー回路27が設けられ、これに
よって、ハンドピースに対する作動停止の操作信号の入
力に基づいて、その操作信号入力から設定時間t3に亘
って給水を保持することにより、つまり、ハンドピース
に対する作動停止の操作信号の入力から設定時間t3の
経過後に給水開閉弁6を閉動させるような遅延動作を行
なうことにより、その給水開閉弁6よりも下流の給水通
路5に残留する汚染水をハンドピース外部に押出し排出
する給水通路汚染防止手段が構成されている(特定考
案)。
さらにまた、上記給水通路5の途中で上記給水開閉弁6
の下流近傍箇所に滴水防止用のポンプ28を連通接続し
てある。この滴水防止用のポンプ28は第3図で明示し
たように、そのポンプ室28a内に嵌装したピストン状
の弁28bをスプリング28cを介して自由状態におい
てポンプ室28a内の容積を増大する方向に移動付勢し
ているとともに、上記パイロット圧制御弁19を通じて
背室28dにパイロット圧を与えることにより、ピスト
ン状の弁28bがスプリング28cに抗してポンプ室2
8a内の容積を減少する方向に移動するように構成され
ている。これによって、ハンドピースに対する作動停止
の操作信号の入力に基づいて、給水開閉弁6が上記操作
信号入力から設定時間t3の遅延後に閉動したとき、つ
まり上記給水通路汚染防止手段の作動停止を司るパイロ
ット圧制御弁19の閉位置への切換えにより、上記背室
28bに与えるパイロット圧を解除して、第3図(a)
の状態にある上記ピストン状の弁28bをスプリング2
8cの弾性復帰力でポンプ室28a内の容積を増大する
方向に移動させ、この移動にともなう吸引力により第3
図(b)のように、給水通路5内の残留水の一部をポン
プ室28a内に吸入して給水通路5の先端からの水のボ
タ落を防止する滴水防止手段を構成している。
次に、上記構成の動作について、第4図で示す各電気信
号a〜dのタイミングチャート並びにそれら電気信号a
〜dに対応して作動する3つの開閉弁9,13,6およ
び制御弁22ならびにポンプ28の作動状態を示す第5
図のタイミングチャートを参照して、説明する。
コントローラ11を介してハンドピースの作動開始の作
動信号が入力されると、電気信号aおよびdがONして
パイロット圧制御弁10および19が開位置に切換えら
れ、分岐通路3aを経てパイロット圧が給気開閉弁9お
よび給水開閉弁6ならびにポンプ28の背室28dに作
用して、上記開閉弁9,6が開になるとともに、ポンプ
28が第3図(a)の状態となる。このとき、パイロッ
ト圧制御弁14は閉位置に保たれ、排気開閉弁13も開
のままにあり、また元弁16は開とされている。
第1図は上記の状態を示し、この状態において、ハンド
ピース本体2内に、加圧空気供給源8から給気通路3を
経て圧縮空気が供給されてタービンが駆動され治療工具
1が作動され、かつ、ハンドピース本体2内で用尽した
空気が排気通路4を経て外部に排出されるとともに、加
圧水供給源18から給水通路5を経て加圧水が供給され
る。以上によって、任意の時間長さに亘ってハンドピー
スが作動されて所定の治療を行なうのである。
次に、コントローラ11を介してハンドピースの作動停
止操作信号が入力されると、上記電気信号aがOFFさ
れてパイロット圧制御弁10を介して給気開閉弁9が閉
になると同時に、電気信号dがタイマー回路23による
設定時間t1に亘ってONして制御弁22が開となり、
上記の設定時間t1に亘り、絞り弁21付きのバイパス
通路20および給気通路3を経てハンドピース本体2内
に、治療工具1が駆動されない範囲の流量または/およ
び圧力の空気が供給されるとともに、電気信号bがタイ
マー回路26による設定時間t2に亘つてONしてパイ
ロット圧制御弁14を介して排気開閉弁13が閉とな
り、絞り弁24付きのバイパス通路25を通じての排気
に切換えられて排気通路4が上記の設定時間t2に亘
り、高圧状態に保持される。
以上によつて、治療工具1が急停止するとともに、ハン
ドピース本体2のヘッド部2a内が大気圧よりも高い圧
力に保たれて、外部の汚染物がハンドピース本体2、給
気通路3および排気通路4に侵入することが防止され
る。
一方、上記の作動停止操作信号の入力からタイマー回路
27による設定時間t3が経過するまで電気信号dはO
Nを、かつ給水開閉弁6は開を保つことになり、給水通
路5を経てハンドピース本体2内に加圧水が供給される
ので、給水通路5のうちハンドピース本体2内の通路部
分に残留する汚染水がハンドピース外部に排出され、給
水通路5の汚染が防止される。
そして、上記の設定時間t3が経過して電気信号dがO
FFすると、パイロット圧制御弁19を介して給水開閉
弁6が自動的に閉動されるとともに、ポンプ28の背室
28dに作用していたパイロット圧が解除されるため、
第3図(b)の如くポンプ室28a内の容積を増大し、
これによって給水通路5内の残留水に対してポンプ吸引
力が作用して一部の残留水がポンプ室28a内に吸入さ
れ、給水通路5先端からの水滴のボタ落が防止される。
第2図は上記の状態を示し、この状態において、ハンド
ピース本体2、給気通路3、排気通路4の内部への汚染
物の侵入が防止されるとともに、給水通路5内に汚染水
の残留がなくて、ハンドピース並びにそれに接続のユニ
ットの汚染が防止される。
なお、第4図および第5図で示すタイミングチャートに
おいて、電気信号c,b,dのOFFタイミングおよび
それに対応する開閉弁9、制御弁22、開閉弁13,6
の作動タイミングを点線で示すように設定しても良い。
第6図は、第1関連考案の実施例を示す作動系統図であ
って、上記給水通路5の途中で、電気信号dのON・O
FFによって開閉2位置に切換えられるパイロット圧制
御弁19のパイロット圧により開閉される給水開閉弁6
の下流近傍位置に蓄水部17を連通接続してある。この
蓄水部17は第7図明示したように、蓄水室17a内に
嵌装したピストン弁17bがスプリング17cを介して
自由状態において蓄水室17a内の容積を増大する方向
に移動付勢されていて、この状態、即ち、第7図(a)
の状態で蓄水室17a内に水を貯溜してあるとともに、
コントローラ11からタイマー回路30を経て室される
電気信号eのON・OFFによって開閉2位置に切換え
られるパイロット圧制御弁31の開位置への切換えにと
もない、給気通路3の分岐通路3aを経て背室17dに
パイロツト圧が与えられることにより、上記ピストン弁
17bがスプリング17cに抗して第7図(b)のごと
く移動され、これによって、蓄水室17a内の貯溜水が
給水通路5に瞬間的に噴射されて、給水通路5の残留汚
染水がハンドピース外部に押出し排出され、給水通路5
の汚染を防止するように構成したものである。
第8図は、上記第6図で示す実施例の場合のタイミング
チャートであつて、給水開閉弁6はハンドピースの作動
停止の操作信号の入力と同時に閉動されるとともに、タ
イマー回路30による設定時間t4に亘って蓄水室17
a内の貯溜水が給水通路5内に圧力的に噴射され、この
圧力噴射水により残留水の押出し排出が行なわれる。
(第1関連考案)。
第9図は第2関連考案の実施例を示す作動系統図であっ
て、給水通路5の途中で、上記給水開閉弁6の下流近傍
位置に、給気通路3の分岐通路3bの先端を絞り弁32
を介して直接に接続するとともに、この分岐通路3bに
はコントローラ11からタイマー回路33を経て出力さ
れる電気信号fのON・OFFによって開閉2位置に切
換えられる電磁開閉弁34を介装し、もって、第10図
のタイミングチャートで示すように、ハンドピースの作
動停止の操作信号の入力と同時に給水開閉弁6が閉動さ
れると同時に、タイマー回路33による設定時間t5に
亘って給気通路3から分岐された圧縮空気が絞り弁32
を経て給水通路5内に一時的に導入されて、給水通路5
内の残留汚染水がハンドピース外部に押出し排出され、
給水通路5の汚染を防止するように構成したものである
(第2関連考案)。この第9図で示す実施例には、第3
図で明示したような滴水防止手段、即ち、滴水防止用ポ
ンプ28が接続されており、このポンプ28はコントロ
ーラ11からタイマー回路35による設定時間t6に亘
って出力される電気信号gを介して開閉2位置に切換え
られるパイロット圧制御弁36を経て送られるパイロッ
ト圧にて作動するものであるが、これは省略しても良
い。
尚、上記の各実施例は、給気通路およびその給気通路汚
染防止手段ならびに排気通路およびその排気通路汚染防
止手段を備えたエアータービンハンドピースについて説
明したが、例えばマイクロモーターハンドピースのよう
に、給気通路および排気通路をもたないハンドピースを
対象とする場合は上記各実施例で示したいずれかの給水
通路汚染防止手段のみを設ければ良い。
即ち、給気通路および排気通路をもたないハンドピース
のうち、給水通路5に遅延動作する給水開閉弁6および
滴下防止用ポンプ28を有する第1図、第2図に対応す
る構成のハンドピースの場合は、第11図に示すよう
に、給水開閉弁6および滴下防止用ポンプ28に作用す
るパイロット圧を制御するためのパイロット圧制御弁1
9を送気路37を介して加圧空気供給源8に直接に接続
すればよく、また、給水通路5に給水開閉弁6および蓄
水部17を有する第6図に対応する構成のハンドピース
の場合、第12図に示すように、給水開閉弁6および蓄
水部17に作用するパイロット圧を制御するためのパイ
ロット圧制御弁19および31を、送気路37および分
岐送気路37aを介して加圧空気供給源8に直接に接続
すればよく、さらに、給水通路5に給水開閉弁6および
滴下防止用ポンプ28ならびに絞り弁32付きの空気供
給路3bを有する第9図に対応する構成のハンドピース
の場合は、第13図に示すように、給水開閉弁6および
滴下防止用ポンプ28に作用するパイロット圧を制御す
るためのパイロット圧制御弁19および36ならびに電
磁制御弁34を、送気路37および分岐送気路37aな
らびに分岐送気路37bを介して加圧空気供給源8に直
接に接続すればよい。
また、第11図に示す構成のハンドピースにおいて、第
14図に示すように、給水開閉弁6を電磁弁として、こ
れを電気信号dのON・OFFによって直接に開閉制御
するように構成するとともに、滴下防止用ポンプ28を
コントローラ11からの指令信号を受けて動作するタイ
マー回路29を介して電気的に作動するプランジャポン
プに構成しても良い。
さらに、上記各実施例の図面中に仮想線で示したよう
に、給水通路5の途中に洗浄液供給装置38および/ま
たは逆止弁39を付設しても良きこともちろんである。
(考案の効果) 以上の説明からも既に明らかなように、請求項1乃至3
によれば、ハンドピースの使用後における作動停止信号
の入力に基づいて、給水通路内の残留水を水圧または空
気圧により外部に押出し排出することで、特にハンドピ
ース本体内に残留している汚染物等を外部に排出して、
残留水の使用にともなう感染防止などの所期の汚染防止
効果を確実、十分に達成することができる。このよう
に、給水通路の汚染防止を確実化することにより、マイ
クロモーターハンドピース等のように、給水通路のみを
有する各種駆動形式のハンドピースに対しても実効ある
汚染防止を達成できる。
また、請求項4によればハンドピースの作動停止後に給
水通路の残水が滴下することを防止するために吸引力を
作用させる滴下防止手段を、上記した給水通路汚染防止
手段による汚染防止動作後に作動させることにより、汚
染の拡散を確実に防止しながら、切削箇所の乾燥維持等
といった滴下防止による本来の機能効果を確実に達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は特定考案の一実施例によるエアー
タービンハンドピースを示す作動系統図、第3図
(a),(b)は滴水防止手段を示す拡大縦断面図、第
4図および第5図は動作を説明するためのタイミングチ
ャート、第6図と第9図は第1関連考案及び第2関連考
案の実施例を示す作動系統図、第7図(a),(b)は
第6図の場合の構成要素である蓄水部の拡大縦断面図、
第8図は第6図場合の動作を説明するためのタイミング
チャート、第10図は第9図場合の動作を説明するため
のタイミングチャート、第11図ないし第13図は第1
図、第2図および第6図ならびに第9図にそれぞれ対応
するもので、給気通路および排気通路をもたないハンド
ピースの場合の作動系統図、第14図は第11図の別の
実施例を示す作動系統である。 (符号の説明) 1……治療工具、2……ハンドピース本体、3……給気
通路、4……排気通路、5……給水通路、6……給水開
閉弁、9……給気開閉弁、13……排気開閉弁、17…
…蓄水部、28……滴水防止用ポンプ。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に治療工具(1)を有するとともに、
    該治療工具(1)の駆動源を内装したハンドピース本体
    (2)と、このハンドピース本体(2)に接続されてそ
    の先端に向けて加圧水を供給する給水通路(5)とを備
    えた医療用ハンドピースにおいて、該ハンドピースに対
    する作動停止信号の入力に基づいて、その信号入力から
    設定時間(t3)の経過後に上記給水通路(5)に介装
    した開閉弁(6)を閉動させる遅延手段からなる給水通
    路汚染防止手段を自動的に作動させるように構成したこ
    とを特徴とする医療用ハンドピースの内部汚染防止装
    置。
  2. 【請求項2】先端に治療工具(1)を有するとともに、
    該治療工具(1)の駆動源を内装したハンドピース本体
    (2)と、このハンドピース本体(2)に接続されてそ
    の先端に向けて加圧水を供給する給水通路(5)とを備
    えた医療用ハンドピースにおいて、該ハンドピースに対
    する作動停止信号の入力に基づいて、その信号入力から
    設定時間(t4)の間上記給水通路(5)に接続した蓄
    水部(17)から該給水通路(5)内に瞬間的に圧力水
    を噴射して残留水を押出し排出する蓄水排出手段からな
    る給水通路汚染防止手段を自動的に作動させるように構
    成したことを特徴とする医療用ハンドピースの内部汚染
    防止装置。
  3. 【請求項3】先端に治療工具(1)を有するとともに、
    該治療工具(1)の駆動源を内装したハンドピース本体
    (2)と、このハンドピース本体(2)に接続されてそ
    の先端に向けて加圧水を供給する給水通路(5)とを備
    えた医療用ハンドピースにおいて、該ハンドピースに対
    する作動停止信号の入力に基づいて、その信号入力から
    設定時間(t5)の間上記給水通路(5)内に圧縮空気
    を一時的に導入して残留水を押出し排出する空気導入手
    段からなる給水通路汚染防止手段を自動的に作動させる
    ように構成したことを特徴とする医療用ハンドピースの
    内部汚染防止装置。
  4. 【請求項4】上記給水通路汚染防止手段の作動停止信号
    の入力に基づいて、上記給水通路(5)内に給水方向と
    は逆方向の吸引力を作用させるように作動する滴水防止
    手段を付設した請求項1乃至3いずれか記載の医療用ハ
    ンドピースの内部汚染防止装置。
  5. 【請求項5】上記給水通路(5)の途中に逆止弁および
    /または洗浄液供給手段を付設した請求項1乃至3いず
    れか記載の医療用ハンドピースの内部汚染防止装置。
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