JPH0612129A - 石油タンクにおけるバラスト水の排水装置 - Google Patents

石油タンクにおけるバラスト水の排水装置

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JPH0612129A
JPH0612129A JP4189922A JP18992292A JPH0612129A JP H0612129 A JPH0612129 A JP H0612129A JP 4189922 A JP4189922 A JP 4189922A JP 18992292 A JP18992292 A JP 18992292A JP H0612129 A JPH0612129 A JP H0612129A
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JP
Japan
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oil tank
potential
ballast water
oil
potential sensor
Prior art date
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Pending
Application number
JP4189922A
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English (en)
Inventor
Isamu Noguchi
野口  勇
Mitsuo Akutsu
光男 阿久津
Kenichi Ikeda
兼一 池田
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Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Corrosion Engineering Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0612129A publication Critical patent/JPH0612129A/ja
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  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石油タンクのバラスト水のみをドレンノズル
から自動的に排出すると共に石油タンク内のバラスト水
のレベルを一定範囲に制御して防食効果を発揮させる。 【構成】 石油タンク1の内面に電気的に絶縁して取り
付けた電位センサー31と32,石油タンク1の外面に
取り付けた接地極4,前記電位センサー31と32およ
び前記接地極4とそれぞれ別個に電気的に接続した電位
検出器6,前記電位検出器6の検出値によって作動する
リレー回路7とスイッチ8,8′,並びにドレンノズル
2,ドレンノズル配管2′,駆動制御部9と9′,ドレ
ンポンプ10,バルブ11等より成る排水設備によって
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陸上、海洋または地下
に設置された原油タンク、もしくはタンカーのスロップ
オイルタンクに溜まるバラスト水等の排水装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】元々、原油中には若干の水分が混入して
おり、また、タンカーのスロップオイル中にもバラスト
水が介在しているので、これらの水分は原油と共に石油
タンク中に荷揚げされる。この原油中に含まれている水
分またはバラスト水が原油と共に製油所に2次輸送され
ると、製油装置における精製過程において塩分が析出
し、バルブや熱交換器等を閉塞する恐れがある。従っ
て、石油タンク中で充分に水切りを行っておくことが肝
要である。このために石油タンクには底板に近い所に水
切り用のドレンパイプが設けられており、このドレンパ
イプに設けられたバルブの開閉操作とドレンポンプの作
動・停止によって、石油タンクの底部に溜まっているバ
ラスト水等の排水を行っている。しかし、原油とバラス
ト水等との境界を確実に検知したうえで排水を行わない
と、バラスト水等の排水が不充分であったり、または、
原油までバラスト水等と一緒に排出してしまう恐れもあ
る。この原油とバラスト水等との境界面を探知する装置
としては可搬油水界測定器等があり、電解液中で石油タ
ンクを構成する金属と異なる電位を示す金属、例えばマ
グネシウム合金から成る電極にリード線とメジャーを接
続し、このリード線の端部を直流電流計のマイナス端子
に接続すると共に直流電流計のプラス端子と石油タンク
をリード線で接続しておき、前記電極を石油タンク中に
降ろして直流電流計の指示値を読み、この指示値によっ
て前記電極が原油中にあるのかバラスト水中にあるのか
を判別し、そのときの深さを前記メジャーによって測る
ものである。また、バラスト水等により石油タンクの底
部が腐食されるのを防止するために、石油タンクの底板
に流電陽極特性を有する金属体による電気防食装置が取
り付けられることがある。この場合においてバラスト水
等をほぼ完全に排出すると、流電陽極体が抵抗率の高い
原油で覆われることになり、流電陽極体から発生する防
食電流が制限されて、防食効果を発揮できなくなるとい
う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した可搬油水界測
定器等で原油とバラスト水との境界を検出しておいて
も、この境界値に基づいてバルブ,ポンプ等の排水設備
の運転を制御しないと、排出したバラスト水に原油が混
入することは避けられなかった。また、石油タンクの底
板に取り付けた流電陽極体が抵抗率の高い原油等に覆わ
れて流電陽極体から発生する防食電流が制限され、防食
効果を発揮できないという問題点を解決する手段として
は、実公平3−51335号公報に開示されているよう
に、流電陽極体が完全に浸漬されるように石油タンク側
面に設けられた貯蔵液出入口ノズルの下方まで電解液を
張り込む方法もあるが、この方法では電解液にバラスト
水等が多量に加わると防食範囲の増大を招き、防食電流
が不足して充分な防食効果が得られないという欠点があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
方法の欠点を解決するためになされたものであって、石
油タンクと電気的に絶縁した電位センサーを石油タンク
内面の所定の位置に取り付けると共に接地極を前記石油
タンクの外面に取り付け、かつ、前記電位センサーと前
記接地極とをそれぞれ別個に検出器と電気的に接続し、
前記石油タンク内面と前記電位センサーとの間の電位差
を電位検出器に予め設定した基準値と比較することによ
って前記石油タンクの残留水をドレンノズルから自動的
に排出させ、前記残留水のレベルを所定のレベルに制御
するものである。
【0005】
【作用】石油タンクと電気的に絶縁して取り付けた電位
センサーと石油タンク外面に取り付けた接地極との電位
差が電位センサーが原油中にあるか海水中にあるかによ
って変化するのを検出し、この検出値に基づいて排水設
備の制御を行う。即ち、原油から分離したバラスト水の
レベルが電位センサー設置点以上に上昇すると電位セン
サーと石油タンクとの電位差が大きくなるので、この電
位差を電位検出器に予め設定した基準値と比較すること
によって排水設備を制御する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の一実施例を示す石油タンクに
おけるバラスト水の排水装置の構成を示す概略図であ
り、1つの電位センサーを石油タンクと電気的に絶縁し
て取り付けた実施例である。図1において、石油タンク
1の側面下部にはドレンノズル2が石油タンク1の側面
を貫通して取り付けられており、このドレンノズル2の
僅か上に電位センサー31が石油タンク1と電気的に絶
縁した状態で取り付けられている。また、石油タンク1
の側面外部には接地極4が取り付けられている。前記電
位センサー31と石油タンク1との電位差は電位検出器
6に入力され、この電位検出器6に入力された電位差が
予め設定した値と一致したときは、リレー回路7が作動
するように回路が構成されている。また、ドレンノズル
配管2′の途中に取り付けたドレンポンプ10およびバ
ルブ11の駆動制御部9,9′と電源12′の回路に
は、前記リレー回路7によって作動するスイッチ8,
8′が組みこまれている。
【0007】図2は本発明によるもう一つの実施例であ
って、石油タンク1内の上下2箇所に電位センサー3
1,32を取り付け、さらに、前記石油タンク1の底板
1a内面に流電陽極5を取り付けた石油タンクにおける
バラスト水の排水装置の構成を示す概略図である。前記
電位センサー31の取り付け位置は図1におけるものと
同じであり、この電位センサー31の上部における所定
の位置に電位センサー32が石油タンク1と電気的に絶
縁して取り付けられており、前記電位センサー31と石
油タンク1との電位差および前記電位センサー32と石
油タンク1との電位差はそれぞれ電位検出器6に入力さ
れ、予め電位検出器6に設定した値と電位検出器6に入
力された電位差とが一致したときはリレー回路7によっ
て作動するスイッチ8,8′が組み込まれている。以上
説明した構成要素以外のものは図1におけるものと同一
であるので説明は省略する。
【0008】次に、本発明による石油タンクにおけるバ
ラスト水の排水装置の動作を簡単に説明する。図1にお
いて、石油タンク1に海水を張り、電位センサー31に
塩化銀電極を使用すると、前記電位センサー31と石油
タンク1との電位差は−500mV〜−600mV程度
を示す。また、石油タンク1に海水を僅か混入させた油
を張ると、前記電位センサー31と石油タンク1との電
位差は±0mV〜−200mV程度を示す。そこで、前
記電位センサー31と石油タンク1との電位差が−50
0mV以下を示したときにスイッチ8,8′がオンとな
り、前記電位センサー31と石油タンク1との電位差が
−500mV以上を示したときはスイッチ8,8′がオ
フとなるように電位検出器6の電位を設定する。原油と
海水との混合液を石油タンク1内に注入して静置する
と、原油と海水は分離して原油が上に、海水が下に溜ま
る。この海水が電位センサー31のレベルまで溜まると
スイッチ8,8′はオンとなり、駆動制御部9,9′の
作動によってドレンポンプ10が作動し、バルブ11が
開いて石油タンク1内の海水がトレンノズル配管2′の
出口から排出され、石油タンク1内の海水レベルが下が
る。この海水レベルの低下に伴って電位センサー31が
原油に覆われるようになるとスイッチ8,8′はオフと
なり、ドレンポンプ10が停止すると共にバルブ11が
閉じて石油タンク1内の排水が止まる。
【0009】図2において、石油タンク1に海水を張
り、電位センサー31,32に塩化銀電極を使用する
と、前記電位センサー31,32と石油タンク1との電
位差はそれぞれ−800mV〜−1000mV程度を示
す。また、石油タンク1に海水を僅かに混入させた原油
を張ると、前記電位センサー31,32と石油タンク1
との電位差はそれぞれ±0mV〜−200mV程度を示
す。そこで、前記電位センサー32と石油タンク1との
電位差が−800mV以下を示したときはスイッチ8,
8′がオンとなり、前記電位センサー31と石油タンク
1との電位差が−800mV以上を示したときはスイッ
チ8,8′がオフとなるように前記電位検出器6の電位
を設定する。海水を含んだ原油を石油タンク1に混入し
て静置しておくと海水と原油は分離し、原油が上に、海
水は下に溜まる。この海水が前記電位センサー32にま
で達すると前記スイッチ8,8′がオンとなり、駆動制
御部9,9′の作動に伴ってドレンポンプ10が作動
し、バルブ11が開いて石油タンク1内の海水がドレン
ノズル配管2′の出口から排出され、石油タンク1内の
海水レベルが下がる。この海水レベルの低下に伴って前
記電位センサー31が原油に覆われるようになると前記
スイッチ8,8′がオフとなり、前記ドレンポンプ10
が停止すると共にバルブ11が閉じて石油タンク1から
の排水が止まる。
【0010】以上の説明から明らかなように、図1に示
す実施例においては海水レベルが電位センサー31の設
置点以上に上昇すると直ちに排水を開始し、電位センサ
ー31の設置点以下に低下すると排水を停止する。ま
た、図2に示す実施例においては電位センサー32の設
置点以上に海水が上昇すると排水を開始し、電位センサ
ー31の設置点以下に海水レベルが低下すると排水を停
止する。
【0011】なお、電位センサー31,32を電流セン
サーとし、電位検出器6を電流検出器としても同様な効
果が得られる。また、電位センサー31,32を伝導度
センサー,塩分濃度センサーとし、電位検出器6をそれ
ぞれのセンサーの特性に合わせたものとしてもよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による石油
タンクにおけるバラスト水の排水装置は、石油タンクと
電気的に絶縁した電位センサーを石油タンク内面に取り
付けると共に接地極を前記石油タンク外面に取り付け、
かつ、前記電位センサーと接地極とをそれぞれ別個に電
位検出器と電気的に接続し、前記石油タンク内面と前記
電位センサーとの間の電位差を予め設定した基準値と比
較することによって前記石油タンクの残留水をドレンノ
ズルから自動的に排出させ、前記残留水のレベルを所定
のレベルに制御するものである。従って、石油タンク内
のバラスト水等のレベルを一定範囲で制御できるので、
油を排出することなく残留水のみを排出する。また、バ
ラスト水等の増加に伴う防食範囲の増大を招き、防食寿
命が短くなったり防食電流が不足して充分な防食効果を
得られないという問題を解消でき、流電陽極体が抵抗率
の高い原油等に覆われて流電陽極体から発生する防食電
流が制限され、防食効果を発揮できないという問題もな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す石油タンクにおけるバ
ラスト水の排水装置の構成を示す概略図。
【図2】本発明のもう1つの実施例を示す石油タンクに
おけるバラスト水の排水装置の構成を示す概略図。
【符号の説明】
1 石油タンク 1a 石油タンク底板 2 ドレンノズル 2′ ドレンノズル配管 4 接地極 5 流電陽極体 6 電位検出器 7 リレー回路 8,8′ スイッチ 9,9′ 駆動制御部 10 ドレンポンプ 11 バルブ 12,12′ 電源 31,32 電位センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23F 13/00 8414−4K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油タンクと電気的に絶縁した電位セン
    サーを前記石油タンク内面における所定の位置に取り付
    けると共に接地極を前記石油タンクの外面に取り付け、
    かつ、前記電位センサーと前記接地極とをそれぞれ別個
    に電位検出器と電気的に接続することにより前記石油タ
    ンク内面と前記電位センサーとの間の電位差を求め、こ
    の電位差を予め設定した基準値と比較することによって
    前記石油タンクに付帯する排水設備の運転を制御して、
    前記石油タンクの残留水をドレンノズルから自動的に排
    出させ、前記残留水のレベルを所定のレベルに制御する
    ことを特徴とする石油タンクにおけるバラスト水の排水
    装置。
JP4189922A 1992-06-24 1992-06-24 石油タンクにおけるバラスト水の排水装置 Pending JPH0612129A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104507851A (zh) * 2012-06-22 2015-04-08 Sk新技术株式会社 用于储油箱的放水系统
CN106315495A (zh) * 2016-09-12 2017-01-11 西安安森智能仪器股份有限公司 一种油水智能抽排系统
US10166842B2 (en) 2014-04-25 2019-01-01 Calsonic Kansei Corporation Air-conditioning grill installation structure and air-conditioning grill installation method

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