JPH0611732U - ボディーバッグ - Google Patents

ボディーバッグ

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JPH0611732U
JPH0611732U JP5632292U JP5632292U JPH0611732U JP H0611732 U JPH0611732 U JP H0611732U JP 5632292 U JP5632292 U JP 5632292U JP 5632292 U JP5632292 U JP 5632292U JP H0611732 U JPH0611732 U JP H0611732U
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JP
Japan
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opening
fastener
bag
seal belt
human body
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Pending
Application number
JP5632292U
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English (en)
Inventor
泰司 山本
保 阪井
Original Assignee
山本ビニター株式会社
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Application filed by 山本ビニター株式会社 filed Critical 山本ビニター株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】災害時などに死者や負傷者を運ぶためのボディ
ーバッグであって、収容する人体から流出する血液や体
液によって、作業者などがエイズやB型肝炎に感染する
ことを防止する。特に、バッグ本体そのものを防水性、
気密性を有するもので製するだけでなく、人体を収容し
て閉じる開口部のファスナー部分から洩れたり滲み出る
ことを防止する。 【構成】気密性を有する材質よりなる下面シート1と上
面シート2の周縁を溶着して人体を収容することができ
る大きさの袋状とし、上面シート2には開口部5を設け
ここにファスナー6を装着する。上面シート2の裏面に
は開口部の内方もしくは外方のいずれか開口縁のファス
ナー片に沿って気密性を有する材質のシールベルト7を
溶着し、これによりファスナー6の下面全体を覆うこと
ができるものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、主に緊急災害時に死者や負傷者を運搬するためのボディーバッグ に関する考案である。より詳しくは、大地震や大火災などに多数発生することが 予想される死者や負傷者に対応するため病院、学校、市役所、警察署、消防署、 飛行場といった公共的な機関に嵩張ることなく比較的大量に保管しておけるよう なボディーバッグに係る考案である。
【0002】
【従来の技術】
災害時その他において死者を運搬するためにボディーバッグを使用することは 公知である。 従来のボディーバッグには例えば実公昭61−28609号に示されるように 上布と下布の周縁を溶着して袋状とし周縁部に手持ち孔などを形成し、上布には 遺体を収容するためにファスナーで開閉されるような開口部を形成したものや、 ボディーバッグそのものを気密性のあるものとし腐敗や悪臭を防止する思想(実 公昭61−28610号、実公昭50−11510号)が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
エイズやB型肝炎といった重大な病気が、血液や体液を介して感染することが 知られている。ところが、災害時などの死者や負傷者には、多量の出血や体液の 流出を伴う場合が多く、かつ運搬に携わる周囲の人々も緊急時には擦り傷などを 生じることが多いところから、不注意もしくは不可抗力的な血液や体液の接触に よる病気の感染が懸念される。
【0004】 ボディーバッグが気密性を有するものを用いる場合は、バッグ自体から血液な どが流出することはなく比較的安心して取り扱うことができる。また、負傷者や 死者を直接取り扱う場合は十分な注意を払うのが普通である。ところが、運搬中 などに開口部のファスナーから血液などが滲み出すことが予想され、安心して取 り扱っているときだけに不用意に接触する可能性が高くこれが病気感染の原因と なる虞がある。 このような点に鑑み、本考案は比較的簡単な構造であってファスナー部分から なるべく血液や体液が滲み出ないものとすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
ボディーバッグの主体は気密性を有する材質よりなる下面シート1と上面シー ト2の周縁を溶着して人体を収容することができる大きさの袋状とする。このボ ディーバッグの外周部には左右両側部に、例えば運搬のために支持棒を挿通させ ることができるフック3,3を装着するとともに、上面シート2には人体を自由 に出し入れすることができる大きさの開口部5を設け、この開口部にはファスナ ー6を装着する。
【0006】 上面シート2の裏面には開口部5の内方もしくは外方のいずれか開口縁のファ スナー片に沿って一側縁を溶着し、少なくとも他方のファスナー片と結合させた 状態でファスナー6の下面全体を覆うシールベルト7を設ける。 シールベルトはファスナー6を挟んで左右両側に設け、一方を内部シールベル ト8として内部シールベルトの上にシールベルト7が重なり合うように設けるの がより好ましい。
【0007】
【作用】
ボディーバッグは折り畳んで嵩張らない状態で保管し、緊急の災害時などには その状態で運搬する。 現地において死者や負傷者を運搬するには、ファスナー6によって開閉自在と している上面シート2の開口部5を開け、その中に死者もしくは負傷者を収容し た後ファスナー6を閉じ、例えばフック3に一対の支持棒を挿通して担架のよう にして運搬する。したがって、一般的に嵩張る担架を緊急時に準備しておきこれ を運搬する必要がないものとなる。もっとも、状況に応じてフック3を直接手で 持ち、あるいはロープなどを通して運搬することも可能である。
【0008】 死者や負傷者を収容してファスナー6を閉じると、ファスナーの裏面はシール ベルト7もしくは内部シールベルト8とシールベルト7によって覆われ、ファス ナー6が死者や負傷者に直接接触することが回避され、これによりファスナー部 分から血液や体液が滲み出ることがなくなる。 ボディーバッグに人体を収容しこれを運搬する場合、上面シート2は常に人体 を覆う状態にあり、流れ出した血液や体液が内圧のある状態で開口部に接するこ とはなく、シールベルト7によってファスナー部分と人体との直接接触を回避す ることによって、必要かつ十分にファスナー部分からの血液や体液の洩れ、滲み 出しを防止することができることになる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案ボディーバッグの実施例を添付の図面に基づいて説明する。 図1に示すボディーバッグは、主に死者の運搬のために用いること目的とする もので、例えば塩化ビニール樹脂製シート材などの気密性を有する材料を用い、 互いに重ね合わせることができる長方形とした下面シート1と上面シート2の四 周を高周波溶着その他の手段によって溶着し人体を収容することができる大きさ の袋状としている。
【0010】 袋状としたボディーバッグの主体の外周部には、左右両側部にそれぞれ担架と しての支持棒を挿通することができるように四隅と長手方向の中間部分の六カ所 に提げ手状のフック3,3を溶着してある。図示実施例では、長辺の中間部の左 右に一対と短辺の両端4カ所にフック3を装着している。このものでは、長手方 向の左右両側に支持棒を貫通させて提げたとき、シート面全体が受け皿状に撓み 死者や負傷者を安定良く運ぶことができる。 また、より安定性を増すために、長手方向の側縁には2〜3ヵ所の複数カ所に フックを装着しておくこともできる。その他、下面シートや上面シートの材質、 厚みあるいは溶着部4の溶着幅などはバッグとしての強度、気密性の保持などを 勘案して任意に選定する。
【0011】 上面シート2には長手方向の一辺を除く三つの辺に沿って略コ字状に切断して 大きな開口部5を形成し、この開口部5には両端から二つのスライダー9,9に よって開閉するスライド式のファスナー6を装着している。 すなわち、略コ字状の切断線によって囲まれる上面シート2の中央部を開閉面 2aとし、開閉面2aの外周縁に沿ってファスナー片6aを、開閉面が切断された上面 シートの外周面2bにはその内周縁に沿ってファスナー片6bを装着し、両端からス ライダー9,9を操作することによってファスナー片6aと6bを噛合させ開口部5 を開閉することができるようにする。
【0012】 上面シート2の外周面2bの開口部内周縁には、噛合式のファスナーの一方のフ ァスナー片6bが装着されるが、このファスナー片6bの装着部分の下方には図2に 示すように、気密性を有する合成樹脂性シート材などで製したシールベルト7を 装着している。より具体的には、一定幅の帯状としたシートベルトの一側縁部を ファスナー片6bの基布6dと一緒に上面シート2の外周面2bの内周縁部分に溶着10 している。
【0013】 シールベルト7の幅Wは、ファスナー6の開閉操作などの際に使用の邪魔にな らず、バッグ内部に収容した人体の表面を覆うようになるべく大きなものとする のが好ましいが、少なくともファスナー6の下面を覆うことができる大きさであ ることが必要で、例えば10センチメートル幅程度とする。
【0014】 図3に示すように上面シート2の開閉面2aの内周縁部分には、上記外周面の内 周縁部分の場合と同様にファスナー片6aを溶着11している。ファスナー片6aの下 方には、気密性を有する材質の内部シールベルト8を装着している。この内部シ ールベルト8の幅wはファスナーの一部を覆うことができる程度のものとし、図 示実施例においては基布6cを含むファスナー片6aの幅とほぼ同じとし、ファスナ ー片6aの基布6cと一緒に開閉面2aの内周縁部分に溶着11している。
【0015】 図4は、ファスナー片6aとファスナー片6bを噛合せしめた状態、すなわち開口 部5を閉じた状態を示す断面図である。図4から理解されるように開口部5のフ ァスナー6を閉じると、ファスナーの下方が内部シールベルト8とシールベルト 7とで二重に覆われ、バッグ内に人体を収容した状態ではシールベルト7が人体 に接し、ファスナー6と人体とが接することがなくなる。 内部シールベルト8を省略し、シールベルト7のみを設けるものであっても十 分な液洩れ防止効果を期待できるものであるが、内部シールベルト8を設けると ラビリンス効果によってバッグ内の液体がファスナー部分へ達することをより確 実に防止することができることになる。
【0016】 ファスナー6を閉じたときには、上面シート2の開閉面2aの外周縁と外周面2b の内周縁とが突き合わされるような状態となるようにしている。従って、ファス ナー6の上面は上面シート2の一部で覆われ、ファスナー6自体が外表面に露出 しないようにして作業者などが運搬中などになるべくファスナーそのものに触れ ないようにしている。
【0017】 図5は、主に負傷者を運ぶ担架として利用できるようにした実施例を示してい る。図5に示す実施例と図4に示す実施例は、上面シート2に形成される開口部 5の形状の点で相違する。すなわち、図5に示す実施例では図4において略コ字 状とした開口部の一端を長手方向の側縁に沿って一定寸法延長し、上面シートの 開閉面2aの一部に表側へ折り返すことができる折返し面2cを形成してある。折返 し面2c表面と、折り返したときに対応する開閉面2a表面には一対の係止具12を設 けてある。
【0018】 図4に示す実施例では、バッグ内に人体を収容した後ファスナーを閉じると全 体が閉塞されることになり、負傷者を運ぶ場合には必ずしも好ましいものではな い。これに対し、図5に示す実施例では負傷者の顔を出した状態で担架として利 用し、例えば人工呼吸などの治療を施しながら運ぶことができる。 なお、図5に示す実施例のファスナー6は一個のスライダー9によって開口部 5を開閉できるようにしている。
【0019】 ファスナーには金属製あるいは合成樹脂製の噛合式のものの他、合成樹脂製で スライダーの走行方向の凹溝と凸条との嵌合式のもの、あるいは面ファスナーな どが知られているが、開口部を開閉するためにはどのようなファスナーを用いる ものであってもよい。
【0020】
【考案の効果】
請求項1記載の本考案ボディーバッグによれば、バッグ内に負傷者や死体を収 容したときに開口部を開閉するファスナー下面がシールベルトによって覆われる ため、負傷者や死者から流れ出した血液や体液がファスナー部分から外部に洩れ たり滲み出すことがなく、作業者が血液や体液に触れてエイズやB型肝炎といっ た病気に感染することを防止することができる。
【0021】 請求項2記載の考案によれば、ファスナー下面を内部シールベルトとシールベ ルトによって二重に覆うため、ファスナー部分からの血液、体液の洩れや滲み出 しをラビリンス効果により確実に防止し、請求項1記載の効果をより完全なもの とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すボディーバッグ全体の斜
視図、
【図2】開口部を開放したボディーバッグ周辺部分のみ
の断面図、
【図3】開口部の開閉片の周辺部分のみの断面図、
【図4】開口部を閉じた状態の本考案ボディーバッグ周
辺部分のみの断面図、
【図5】別の実施例を示す本考案の実施例を示すボディ
ーバッグ全体の斜視図。
【符号の説明】
1…下面シート、 2…上面シート、 2a…開閉面、
2b…外周面、 3…フック、 5…開口部、 6…ファ
スナー、 6a,6b…ファスナー片、 7…シールベル
ト、 8…内部シールベルト、 9…スライダー。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密性を有する材質よりなる下面シート1
    と上面シート2の周縁を溶着し、かつ外周部の左右両側
    部には運搬のためのフック3,3を装着して人体を収容
    することができる大きさの袋状とし、 上面シート2には人体を自由に出し入れすることができ
    る大きさの開口部5を設け、該開口部5にこれを開閉す
    るファスナー6を装着するとともに、上面シート2の裏
    面には開口部5の内方もしくは外方のいずれか開口縁の
    ファスナー片に沿って一側縁を溶着し、少なくとも他方
    のファスナー片と結合させた状態でファスナー6の下面
    全体を覆うシールベルト7を設けたことを特徴とするボ
    ディーバッグ。
  2. 【請求項2】開口部5のシールベルト7が設けられる内
    方もしくは外方の開口縁の他方の開口縁のファスナー片
    に沿って一側縁を溶着し、これがシールベルト6とファ
    スナー6の間に位置し少なくともファスナー6下面の一
    部を覆う気密性を有する内部シールベルト8を設けてな
    る請求項1記載のボディーバッグ。
JP5632292U 1992-07-17 1992-07-17 ボディーバッグ Pending JPH0611732U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167418A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Seiji Mori 棺パック

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