JPH06115977A - アスファルト補強用ガラス繊維織布 - Google Patents
アスファルト補強用ガラス繊維織布Info
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- JPH06115977A JPH06115977A JP4290803A JP29080392A JPH06115977A JP H06115977 A JPH06115977 A JP H06115977A JP 4290803 A JP4290803 A JP 4290803A JP 29080392 A JP29080392 A JP 29080392A JP H06115977 A JPH06115977 A JP H06115977A
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- JP
- Japan
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- asphalt
- woven fabric
- emulsion
- glass fiber
- fiber woven
- Prior art date
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/24—Coatings containing organic materials
- C03C25/26—Macromolecular compounds or prepolymers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来技術の難点を解決し、耐久性や強度を損
なうことなく、路面に発生するリフレクションクラック
を防止することのできるアスファルト補強用ガラス繊維
織布を提供することを目的とする。 【構成】 発明のアスファルト補強用ガラス繊維織布の
構成は、ストランド番手500〜5000tex、目あ
き15〜50mmのガラス繊維織物に対し、主としてア
スファルトエマルジョンと合成ゴムエマルジョンよりな
る処理液を、その固形分として5〜30重量%付着させ
てなることを特徴とする。
なうことなく、路面に発生するリフレクションクラック
を防止することのできるアスファルト補強用ガラス繊維
織布を提供することを目的とする。 【構成】 発明のアスファルト補強用ガラス繊維織布の
構成は、ストランド番手500〜5000tex、目あ
き15〜50mmのガラス繊維織物に対し、主としてア
スファルトエマルジョンと合成ゴムエマルジョンよりな
る処理液を、その固形分として5〜30重量%付着させ
てなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト補強用ガ
ラス繊維織布に関するものであり、更に詳しくは、耐久
性や強度を損なうことなく、路面に発生するリフレクシ
ョンクラックを防止することのできるアスファルト補強
用ガラス繊維織布に関するものである。
ラス繊維織布に関するものであり、更に詳しくは、耐久
性や強度を損なうことなく、路面に発生するリフレクシ
ョンクラックを防止することのできるアスファルト補強
用ガラス繊維織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】所謂アスファルト舗装は、通常、溶融ア
スファルトと砂利とを混合したものを高温状態のままで
道路へ散布し、ロードローラーで押圧した後、冷却及び
硬化を待って完了している。又、砂利を道路へ散布した
後、アスファルトエマルジョンを散布し、水分を蒸発さ
せると同時にロードローラーで表面を仕上げる簡易舗装
も行われている。
スファルトと砂利とを混合したものを高温状態のままで
道路へ散布し、ロードローラーで押圧した後、冷却及び
硬化を待って完了している。又、砂利を道路へ散布した
後、アスファルトエマルジョンを散布し、水分を蒸発さ
せると同時にロードローラーで表面を仕上げる簡易舗装
も行われている。
【0003】このアスファルト舗装は、一般道路や高速
道路等において行われているのであるが、最近になって
このアスファルト舗装を施した道路におけるリフレクシ
ョンクラックの発生が問題となっている。
道路等において行われているのであるが、最近になって
このアスファルト舗装を施した道路におけるリフレクシ
ョンクラックの発生が問題となっている。
【0004】上記リフレクションクラックとは、既設舗
装や下地仕上げの目地部やクラック部における自動車等
の荷重による垂直変位、及び、温度変化に起因する膨張
収縮による水平変位に基づき発生するクラックをいい、
特に最近の高架道路やつり橋道路では、路面が自動車等
の通行により波打ち、曲げの繰り返し応力を受けること
になるので、リフレクションクラックが発生しやすいと
いうことができる。
装や下地仕上げの目地部やクラック部における自動車等
の荷重による垂直変位、及び、温度変化に起因する膨張
収縮による水平変位に基づき発生するクラックをいい、
特に最近の高架道路やつり橋道路では、路面が自動車等
の通行により波打ち、曲げの繰り返し応力を受けること
になるので、リフレクションクラックが発生しやすいと
いうことができる。
【0005】而して、アスファルト舗装はセメント舗装
より可撓性を有しているものの、路面に発生するリフレ
クションクラックを完全に防止することは不可能であ
り、様々な防止策が提案されている。
より可撓性を有しているものの、路面に発生するリフレ
クションクラックを完全に防止することは不可能であ
り、様々な防止策が提案されている。
【0006】上記防止策としては、例えば、適宜の添加
剤を加えてアスファルトオーバーレイの可撓性を向上さ
せたり、ジオテキスタイルと総称される繊維状物質を混
在させたり、或いは、両者を併用したりする方法を挙げ
ることができるが、最近では更にガラス繊維や炭素繊維
を用いて補強する方法が提案されている。
剤を加えてアスファルトオーバーレイの可撓性を向上さ
せたり、ジオテキスタイルと総称される繊維状物質を混
在させたり、或いは、両者を併用したりする方法を挙げ
ることができるが、最近では更にガラス繊維や炭素繊維
を用いて補強する方法が提案されている。
【0007】例えば、ガラスフィラメントを束ねたスト
ランドを格子状に組み合わせ、これに対し高粘度の熔融
アスファルトをコーティングしたものを、下地仕上げの
上に設けたアスファルト層上に敷設し、更にその上にオ
ーバーレイを施す方法である。
ランドを格子状に組み合わせ、これに対し高粘度の熔融
アスファルトをコーティングしたものを、下地仕上げの
上に設けたアスファルト層上に敷設し、更にその上にオ
ーバーレイを施す方法である。
【0008】しかしながら、上記のような方法には、使
用するガラス繊維が、上記のようにガラスフィラメント
を束ねたストランドを格子状に組み合わせ、これに対し
高粘度の熔融アスファルトをコーティングしたもので、
ストランドの内部(即ち、ストランドを構成するフィラ
メントの間)や格子状に組み合わされたストランドの交
点にまで熔融アスファルトが浸透していないため、オー
バーレイ工事の際のロードローラーによる圧力、或い
は、施行後の交通による繰り返し応力によりフィラメン
ト同士或いはストランド同士が直接に接触し、摩擦によ
り切断されてしまうことがあり、耐久性や強度の面で問
題のあることが判明している。
用するガラス繊維が、上記のようにガラスフィラメント
を束ねたストランドを格子状に組み合わせ、これに対し
高粘度の熔融アスファルトをコーティングしたもので、
ストランドの内部(即ち、ストランドを構成するフィラ
メントの間)や格子状に組み合わされたストランドの交
点にまで熔融アスファルトが浸透していないため、オー
バーレイ工事の際のロードローラーによる圧力、或い
は、施行後の交通による繰り返し応力によりフィラメン
ト同士或いはストランド同士が直接に接触し、摩擦によ
り切断されてしまうことがあり、耐久性や強度の面で問
題のあることが判明している。
【0009】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決し、耐久性や強度を損なうことなく、路面に発生する
リフレクションクラックを防止することのできるアスフ
ァルト補強用ガラス繊維織布を提供することを主たる目
的としてなされた。
決し、耐久性や強度を損なうことなく、路面に発生する
リフレクションクラックを防止することのできるアスフ
ァルト補強用ガラス繊維織布を提供することを主たる目
的としてなされた。
【0010】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用したアスファルト補強用ガラス繊維織布
の構成は、ストランド番手500〜5000tex、目
あき15〜50mmのガラス繊維織物に対し、主として
アスファルトエマルジョンと合成ゴムエマルジョンより
なる処理液を、その固形分として5〜30重量%付着さ
せてなることを特徴とするものである。
に本発明が採用したアスファルト補強用ガラス繊維織布
の構成は、ストランド番手500〜5000tex、目
あき15〜50mmのガラス繊維織物に対し、主として
アスファルトエマルジョンと合成ゴムエマルジョンより
なる処理液を、その固形分として5〜30重量%付着さ
せてなることを特徴とするものである。
【0011】即ち、本発明の発明者は、ストランド状で
上市されているガラス繊維を道路舗装の強化材として使
用した場合、上市されているものをそのまま使用したの
ではストランドが直接に圧力を受け、極度に強度が劣化
してしまうので、ストランドのフィラメント間やストラ
ンド交点に充填物を含ませることができれば、強度を保
持することができるのではないかという着想を得、更に
研究を重ねた結果、本発明を完成させることができたも
のである。
上市されているガラス繊維を道路舗装の強化材として使
用した場合、上市されているものをそのまま使用したの
ではストランドが直接に圧力を受け、極度に強度が劣化
してしまうので、ストランドのフィラメント間やストラ
ンド交点に充填物を含ませることができれば、強度を保
持することができるのではないかという着想を得、更に
研究を重ねた結果、本発明を完成させることができたも
のである。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明のアスファルト補強用ガラス繊維織
布で使用するガラス繊維織物は、例えばストランド番手
500〜5000tex(texは1Km当りの重量を
g数で示したものである)、目あき15〜50mmのガ
ラスクロス(織布)であり、このガラスクロス(織布)
としては種々の織り方により得られるものを使用するこ
とができるが、例えば図2に示すような2本のよこ糸W
1と、ねじられつつ該よこ糸W1を挿通する2本のたて糸
W2とよりなるものや、図3に示すようなよこ糸W1と2
本のたて糸W2を平織り状とし、更に組織の移動を防止
するためのたて糸W3を配したもののような、所謂「か
らめ織り」による目あきガラスクロス(織布)が好まし
い。
布で使用するガラス繊維織物は、例えばストランド番手
500〜5000tex(texは1Km当りの重量を
g数で示したものである)、目あき15〜50mmのガ
ラスクロス(織布)であり、このガラスクロス(織布)
としては種々の織り方により得られるものを使用するこ
とができるが、例えば図2に示すような2本のよこ糸W
1と、ねじられつつ該よこ糸W1を挿通する2本のたて糸
W2とよりなるものや、図3に示すようなよこ糸W1と2
本のたて糸W2を平織り状とし、更に組織の移動を防止
するためのたて糸W3を配したもののような、所謂「か
らめ織り」による目あきガラスクロス(織布)が好まし
い。
【0014】尚、所謂「からめ織り」による目あきガラ
スクロスが好ましい理由は、目が開いているため、アス
ファルト舗装に使用する粒度の大きいアスファルト骨材
に対応できることと、上部アスファルトと下部アスファ
ルトの接着面積が大きくなることによる。又、「からめ
織」とすることにより、織り組織の移動を防止すること
ができる。
スクロスが好ましい理由は、目が開いているため、アス
ファルト舗装に使用する粒度の大きいアスファルト骨材
に対応できることと、上部アスファルトと下部アスファ
ルトの接着面積が大きくなることによる。又、「からめ
織」とすることにより、織り組織の移動を防止すること
ができる。
【0015】上記ガラスクロス(織布)は、それに対
し、主としてアスファルトエマルジョンと合成ゴムエマ
ルジョンよりなる処理液を用い、アスファルトエマルジ
ョンと合成ゴムエマルジョンをそれらの固形分として5
〜30重量%付着させることにより、本発明のアスファ
ルト補強用ガラス繊維織布とすることができる。
し、主としてアスファルトエマルジョンと合成ゴムエマ
ルジョンよりなる処理液を用い、アスファルトエマルジ
ョンと合成ゴムエマルジョンをそれらの固形分として5
〜30重量%付着させることにより、本発明のアスファ
ルト補強用ガラス繊維織布とすることができる。
【0016】上記処理液の成分であるアスファルトエマ
ルジョンは、例えば固形アスファルトを熔融し、界面活
性剤と水を添加した後に機械的に混合して乳化したもの
で、エマルジョンの平均粒径は、例えば約0.8〜約5
μという範囲にあるものを挙げることができる。
ルジョンは、例えば固形アスファルトを熔融し、界面活
性剤と水を添加した後に機械的に混合して乳化したもの
で、エマルジョンの平均粒径は、例えば約0.8〜約5
μという範囲にあるものを挙げることができる。
【0017】又、上記処理液の他の成分である合成ゴム
エマルジョンとしては、種々の合成ゴムより製造される
ものを使用することができるが、例えば乳化重合により
得られるノニオン系のNBRエマルジョンで、その平均
粒径が例えば約0.04〜約0.3μという範囲にある
ものが、浸透速度が早く、好ましい。尚、両エマルジョ
ンに共通して、粒径が小さい方がガラスクロスに浸透し
やすいことが実験を通じて明らかになっている。
エマルジョンとしては、種々の合成ゴムより製造される
ものを使用することができるが、例えば乳化重合により
得られるノニオン系のNBRエマルジョンで、その平均
粒径が例えば約0.04〜約0.3μという範囲にある
ものが、浸透速度が早く、好ましい。尚、両エマルジョ
ンに共通して、粒径が小さい方がガラスクロスに浸透し
やすいことが実験を通じて明らかになっている。
【0018】尚、上記ゴムエマルジョンを添加する理由
は、常温での粘着を防止し、更に施工時にはアスファル
トと砂利の加熱物による熱(160℃以上)で粘着させ
るためである。
は、常温での粘着を防止し、更に施工時にはアスファル
トと砂利の加熱物による熱(160℃以上)で粘着させ
るためである。
【0019】一方、処理液中のアスファルトエマルジョ
ンと合成ゴムエマルジョンとの比率としては、アスファ
ルトエマルジョンが75乃至40重量%、合成ゴムエマ
ルジョンが25乃至60重量%という範囲を、更に好ま
しくは、アスファルトエマルジョンが70乃至50重量
%、合成ゴムエマルジョンが30乃至50重量%という
範囲を例示することができる。
ンと合成ゴムエマルジョンとの比率としては、アスファ
ルトエマルジョンが75乃至40重量%、合成ゴムエマ
ルジョンが25乃至60重量%という範囲を、更に好ま
しくは、アスファルトエマルジョンが70乃至50重量
%、合成ゴムエマルジョンが30乃至50重量%という
範囲を例示することができる。
【0020】尚、本発明では、溶融アスファルトは浸透
性が悪いので、浸透性の良好なアスファルトエマルジョ
ンと、平均粒径が小さい合成ゴムエマルジョンを利用し
ており、この両エマルジョンによる処理液を使用するこ
とにより、当該処理液をストランド表面に付着させるば
かりでなく、ストランド内部(即ちフィラメント間)及
びストランド交点に浸透させることを可能としている。
性が悪いので、浸透性の良好なアスファルトエマルジョ
ンと、平均粒径が小さい合成ゴムエマルジョンを利用し
ており、この両エマルジョンによる処理液を使用するこ
とにより、当該処理液をストランド表面に付着させるば
かりでなく、ストランド内部(即ちフィラメント間)及
びストランド交点に浸透させることを可能としている。
【0021】尚、上記処理液は、他に界面活性剤による
浸透剤のような成分を含んでいてもよい。
浸透剤のような成分を含んでいてもよい。
【0022】本発明において、上記ガラスクロスに対し
アスファルトを付着させるには、ガラスクロスを上記処
理液の槽を通過させるか、或いは、ガラスクロスに対し
処理液をスプレーで適用したりする方法を例示すること
ができる。
アスファルトを付着させるには、ガラスクロスを上記処
理液の槽を通過させるか、或いは、ガラスクロスに対し
処理液をスプレーで適用したりする方法を例示すること
ができる。
【0023】又、本発明では、上記ガラス繊維織物の製
造時に、上記処理液を付着させた後の表面をクレーやケ
イソウ土等で粉末処理することによって、製造巻取時の
粘着を防止するようにしてもよい。
造時に、上記処理液を付着させた後の表面をクレーやケ
イソウ土等で粉末処理することによって、製造巻取時の
粘着を防止するようにしてもよい。
【0024】このようにして得られた本発明のアスファ
ルト補強用ガラス繊維織布は、例えば、図1に示すよう
に、下地仕上げ1の上に設けたアスファルト層2上に本
発明のアスファルト補強用ガラス繊維織布3を敷設し、
更にその上にオーバーレイ4を施すようにして使用する
ことにより、道路舗装時のロードローラーによる押圧力
による劣化や舗装完成後の交通機関の通過圧力及び震動
圧に対してもガラス繊維の劣化を防止するので、長期に
わたり路面を良好な状態で保持することができるもので
ある。
ルト補強用ガラス繊維織布は、例えば、図1に示すよう
に、下地仕上げ1の上に設けたアスファルト層2上に本
発明のアスファルト補強用ガラス繊維織布3を敷設し、
更にその上にオーバーレイ4を施すようにして使用する
ことにより、道路舗装時のロードローラーによる押圧力
による劣化や舗装完成後の交通機関の通過圧力及び震動
圧に対してもガラス繊維の劣化を防止するので、長期に
わたり路面を良好な状態で保持することができるもので
ある。
【0025】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
【0026】織物の製造例 ストランド番手がよこ2200tex、たて1150t
ex×2の直巻ロービングを使用し、図2に示すからめ
織り織物を作った。この織物の目あきは25mmであっ
た。
ex×2の直巻ロービングを使用し、図2に示すからめ
織り織物を作った。この織物の目あきは25mmであっ
た。
【0027】実施例1 上記の織布に、アスファルトエマルジョン(昭和シェル
石油(株)製、FLコートタイプ3(商品名)、濃度5
0重量%)と合成ゴムエマルジョン(日本ゼオン(株)
製NBRエマルジョン、ニッポール1577(商品
名)、濃度38重量%)とを固形分比で2:1の割合で
含有する処理液で処理した後に乾燥し、アスファルトエ
マルジョンと合成ゴムエマルジョンの固形分の合計でそ
れぞれ13重量%、17重量%、21重量%、25重量
%の付着量のエマルジョン処理品を得た。この布からた
て糸の1本(1150tex)を抜き取り、250mm
に切断し、その両端を樹脂により補強した。次いで、こ
れらの中央部にプレスにより圧力をかけた。尚、このと
きエマルジョン処理をしない織布からもたて糸を抜き取
り、前記と同様に250mmに切断し、両端を樹脂によ
り補強した後、その中央部にプレスにより圧力をかけた
石油(株)製、FLコートタイプ3(商品名)、濃度5
0重量%)と合成ゴムエマルジョン(日本ゼオン(株)
製NBRエマルジョン、ニッポール1577(商品
名)、濃度38重量%)とを固形分比で2:1の割合で
含有する処理液で処理した後に乾燥し、アスファルトエ
マルジョンと合成ゴムエマルジョンの固形分の合計でそ
れぞれ13重量%、17重量%、21重量%、25重量
%の付着量のエマルジョン処理品を得た。この布からた
て糸の1本(1150tex)を抜き取り、250mm
に切断し、その両端を樹脂により補強した。次いで、こ
れらの中央部にプレスにより圧力をかけた。尚、このと
きエマルジョン処理をしない織布からもたて糸を抜き取
り、前記と同様に250mmに切断し、両端を樹脂によ
り補強した後、その中央部にプレスにより圧力をかけた
【0028】次に、上記サンプルにつき、以下の条件で
引張試験機を使用してその残存引張強度を測定した。 引張り試験機:島津製AutoGraph S500 引張りのスピード:200mm/分 試料数:n=3 その結果(平均値)を以下の表1及び図4に示す。
引張試験機を使用してその残存引張強度を測定した。 引張り試験機:島津製AutoGraph S500 引張りのスピード:200mm/分 試料数:n=3 その結果(平均値)を以下の表1及び図4に示す。
【表1】
【0029】比較例1 前記織布を、実施例1と同様の方法によりアスファルト
溶融物で処理し、それぞれ14重量%、19重量%、2
3重量%、28重量%の付着量の処理品を得た。次い
で、実施例1と同様の方法により、抜き取ったたて糸の
両端を樹脂で補強し、プレスした後に残存強度を測定し
た。その結果(平均値)を以下の表2及び図4に示す。
溶融物で処理し、それぞれ14重量%、19重量%、2
3重量%、28重量%の付着量の処理品を得た。次い
で、実施例1と同様の方法により、抜き取ったたて糸の
両端を樹脂で補強し、プレスした後に残存強度を測定し
た。その結果(平均値)を以下の表2及び図4に示す。
【表2】
【0030】尚、図4において、○はエマルジョン処理
を行った織布から抜き取った糸についての結果を、□は
溶融アスファアルト処理を行った織布から抜き取った糸
についての結果を表わす。そして、○及び□内の番号
1、2、3及び4は、それぞれプレス圧0、55、11
0、220kg/cm2でテストしたことを表わす。
を行った織布から抜き取った糸についての結果を、□は
溶融アスファアルト処理を行った織布から抜き取った糸
についての結果を表わす。そして、○及び□内の番号
1、2、3及び4は、それぞれプレス圧0、55、11
0、220kg/cm2でテストしたことを表わす。
【0031】上記表1、2及び図4から明らかなよう
に、エマルジョンにより処理したものは、ストランドの
内部や織布のたて糸、よこ糸の交点にまでエマルジョン
が浸透しているので、ロードローラーを仮想したプレス
を行っても、たて糸、よこ糸を構成するガラス繊維の損
傷が少なく、プレス後の残存強度が溶融アスファルトに
より処理したものより高いことがわかる。
に、エマルジョンにより処理したものは、ストランドの
内部や織布のたて糸、よこ糸の交点にまでエマルジョン
が浸透しているので、ロードローラーを仮想したプレス
を行っても、たて糸、よこ糸を構成するガラス繊維の損
傷が少なく、プレス後の残存強度が溶融アスファルトに
より処理したものより高いことがわかる。
【0032】実施例2 アスファルトエマルジョンと合成ゴムエマルジョンの比
率を変えた以外は実施例1と同様にして、本発明のアス
ファルト補強用ガラス繊維織布を製造し、常温保管時の
粘着性及び160℃時の粘着性を測定した。その結果を
表3に示す。
率を変えた以外は実施例1と同様にして、本発明のアス
ファルト補強用ガラス繊維織布を製造し、常温保管時の
粘着性及び160℃時の粘着性を測定した。その結果を
表3に示す。
【表3】
【0033】
【発明の効果】本発明では、従来の溶融アスファルトに
代えて、主としてアスファルトエマルジョンと合成ゴム
エマルジョンよりなる処理液によりガラス繊維織布を処
理することにより、溶融アスファルトではアスファルト
が浸透できなかったストランドの内部や織布の交点にま
でアスファルト及び合成ゴムを浸透させることができ、
このため本発明のアスファルト補強用ガラス繊維織布
は、圧力をかけた後の残存強度が従来の溶融アスファル
ト処理品よりも高く、アスファルト舗装道路の強度を向
上させることができる。
代えて、主としてアスファルトエマルジョンと合成ゴム
エマルジョンよりなる処理液によりガラス繊維織布を処
理することにより、溶融アスファルトではアスファルト
が浸透できなかったストランドの内部や織布の交点にま
でアスファルト及び合成ゴムを浸透させることができ、
このため本発明のアスファルト補強用ガラス繊維織布
は、圧力をかけた後の残存強度が従来の溶融アスファル
ト処理品よりも高く、アスファルト舗装道路の強度を向
上させることができる。
【0034】又、本発明で使用するアスファルトエマル
ジョン及び合成ゴムエマルジョンは、溶融アスファルト
に比べて粘度が低く、粒径も小さいので、ガラス繊維織
布を構成するたて糸、よこ糸のモノフィラメント間への
浸透が良好であり、溶融アスファルトによる処理品より
も均一に付着させることが可能なばかりでなく、その後
にオーバーコートする際の溶融アスファルトとの馴染み
も良好である。
ジョン及び合成ゴムエマルジョンは、溶融アスファルト
に比べて粘度が低く、粒径も小さいので、ガラス繊維織
布を構成するたて糸、よこ糸のモノフィラメント間への
浸透が良好であり、溶融アスファルトによる処理品より
も均一に付着させることが可能なばかりでなく、その後
にオーバーコートする際の溶融アスファルトとの馴染み
も良好である。
【図1】図1は本発明のアスファルト補強用ガラス繊維
織布の施工例を示す斜視図である。
織布の施工例を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明で使用するガラス繊維織布の一例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図3】図3は本発明で使用するガラス繊維織布の別例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図4】図4は本発明のアスファルト補強用ガラス繊維
織布と比較例のガラス繊維織布についてのプレス後の残
存強度を示すグラフである。
織布と比較例のガラス繊維織布についてのプレス後の残
存強度を示すグラフである。
1 下地仕上げ 2 アスファルト層 3 本発明のアスファルト補強用ガラス繊維織布 4 オーバーレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06M 101:00
Claims (4)
- 【請求項1】 ストランド番手500〜5000te
x、目あき15〜50mmのガラス繊維織物に対し、主
としてアスファルトエマルジョンと合成ゴムエマルジョ
ンよりなる処理液を、その固形分として5〜30重量%
付着させてなることを特徴とするアスファルト補強用ガ
ラス繊維織布。 - 【請求項2】 処理液の固形分がストランド内部及びス
トランド交点に浸透している請求項1に記載のアスファ
ルト補強用ガラス繊維織布。 - 【請求項3】 処理液中の合成ゴムエマルジョンが、N
BRエマルジョンである請求項1に記載のアスファルト
補強用ガラス繊維織布。 - 【請求項4】 処理液中のアスファルトエマルジョンと
合成ゴムエマルジョンとの比率が、アスファルトエマル
ジョン75乃至40重量%、合成ゴムエマルジョン25
乃至60重量%である請求項1に記載のアスファルト補
強用ガラス繊維織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4290803A JP2597277B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | アスファルト補強用ガラス繊維織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4290803A JP2597277B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | アスファルト補強用ガラス繊維織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06115977A true JPH06115977A (ja) | 1994-04-26 |
JP2597277B2 JP2597277B2 (ja) | 1997-04-02 |
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ID=17760694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4290803A Expired - Lifetime JP2597277B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | アスファルト補強用ガラス繊維織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2597277B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-10-05 JP JP4290803A patent/JP2597277B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2597277B2 (ja) | 1997-04-02 |
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