JPH0611449A - ダイヤモンドの輝き度の判定方法及び装置 - Google Patents

ダイヤモンドの輝き度の判定方法及び装置

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JPH0611449A
JPH0611449A JP3667191A JP3667191A JPH0611449A JP H0611449 A JPH0611449 A JP H0611449A JP 3667191 A JP3667191 A JP 3667191A JP 3667191 A JP3667191 A JP 3667191A JP H0611449 A JPH0611449 A JP H0611449A
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screen
light
center
concave curved
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JP3667191A
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Kinsaku Yamashita
金作 山下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤモンドの輝きの度合いを素人でも容易
に判定することができる方法及びその実施に用いる装置
を提供することにある。 【構成】 凹曲面状のスクリーンと、該スクリ−ンの中
央部から光を発する光源とを備えた手段を用い、前記ス
クリーンの凹曲面によって仮想形成される球のほぼ中心
と前記光源とを結ぶ線またはその延長線上にダイヤモン
ドを置き、光源から前記ダイヤモンドに対して光を当て
ることにより、ダイヤモンドの各カット面で反射した光
を前記スクリーン上に投射させ、この投射像の数量、分
布、色、鮮明度等からダイヤモンドの輝き度を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイヤモンドの輝きの
度合いを判定するための方法及びその実施に用いる装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、ダイヤモンドは4C、すなわちカラ
ット、クラリティー、カラー及びカットの4つの基準で
評価されており、これらは鑑定書に評価基準として記載
されている。しかし、一般の消費者が目で判別できるの
はダイヤモンドの大きさ(カラット)だけであり、他の
評価基準については簡単に見分けることができない。こ
のため、一般消費者はダイヤモンドに添付された鑑定書
を信用して購買するしかなく、また、販売店の店員でさ
えこの鑑定書に頼っているのが実情である。ダイヤモン
ドの質の良し悪しは人間の手によって変えることはでき
ないが、その輝きは石のプロポーション及びカットの良
し悪しで大きな影響を受ける。本来、宝石としてのダイ
ヤモンドの一番の価値はその輝きである筈なのだが、そ
の一番大切な輝きについては鑑定書では評価されていな
い。しかし、これは輝き度を判定する方法がない現状で
はやむを得ないことといえる。輝きの度合いを確認でき
ないがために、石の大きさ(カラット)だけを全面に打
ち出した販売が永年続けられている。そして、カットメ
ーカーも、一般に認知されにくい輝きよりもカラットが
直接価格に反映されるため、一つ一つの原石から如何に
歩留の良い、つまり大きい宝石を作り上げるかにウエイ
トを置いている。カットメーカーの中には真面目に最高
のプロポーションにカットしている者もいるが、その輝
きの素晴らしさを判定できないため、その付加価値を評
価してくれるユーザーは少ない。そのため市場に出回っ
ているダイヤモンドのプロポーション及びカットは様々
であり、同じカラットのダイヤモンドでも輝きの程度が
全く異なる場合が多々ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、素人に
はダイヤモンドのカットの良し悪しを鑑定する技量はな
く、カラットを重視し過ぎるあまり、カットの悪いダイ
ヤモンドを購入してしまうことも少なくない。そこで本
発明は、従来、専門家の技量によっても難しかったダイ
ヤモンドの輝き度の判定を、技量とは関係なく機械的に
誰にでも行なうことができる方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用】このような目
的を達成するため、本発明では以下のような方法によ
り、ダイヤモンドの輝きを判定する。この方法では、凹
曲面状、好ましくは半球状のスクリーンと、該スクリ−
ンの中央部から光を発する光源とを備えた手段を用い
る。前記スクリーンの凹曲面または半球面によって仮想
形成される球のほぼ中心と前記光源とを結ぶ線またはそ
の延長線上にダイヤモンドを置く。この際、ダイヤモン
ドのクラウン側のテ−ブル面が、前記仮想形成される球
のほぼ中心と前記光源とを結ぶ線に対して垂直となるよ
うにする。また、より好ましくは、ダイヤモンドは上記
仮想形成される球の略中心に置かれる。
【0005】このようにセットされたダイヤモンドに対
して光源から光を当てる。この光のうち、ダイヤモンド
のクラウン側のカット面で表面反射した光と、ダイヤモ
ンド内部に入射した後、各カット面での内部反射によっ
てクラウン側に戻された光とが前記スクリーン上に投射
され、スクリ−ン上には各カット面からの反射光による
投射像が映し出される。この投射像の数量、分布、色、
鮮明度等からダイヤモンドの輝き度を判定する。
【0006】ダイヤモンドに理想的なブリリアントカッ
ト(強い輝きを放つ良いカット)がなされている場合、
すなわちダイヤモンドがぜい肉を落した理想的なプロポ
−ションを有し、各カット面がそれぞれ正しい方向を向
いている場合、ダイヤモンドに入射した大部分の光が各
カット面で規則正しく反射(内部反射)するとともに分
光され、ダイヤモンドのクラウン側に戻ってくる。この
ため、このようなダイヤモンドは最も強い輝きを示し、
しかもダイヤモンド内部での分光作用が良好であるた
め、ダイヤモンド特有の美麗な虹色の輝きを示す。これ
に対し、キャラット重量(石の重さ)のみを追及したカ
ットの粗雑なダイヤモンドは、余分なぜい肉を残したプ
ロポ−ションを有し、各カット面は正しい方向を向いて
いない。このため入射した光は規則正しい反射ができ
ず、クラウン側に戻ってくる光の量も少なく、多量の光
がパビリオン側に抜けてしまう。このため輝きは弱く、
しかもダイヤモンド特有の虹色の輝きも生じにくい。
【0007】そして、本発明法においてスクリ−ン上に
写しだされた反射光は、ダイヤモンドが理想的なカット
(強い輝きを放つ良いカット)に近いほど、 光の点の数が多く、 光の点の分布に規則性(特に対称性)があり、且つ分
布にまとまりがあり(集約性がある)、 ダイヤモンド特有の虹色を呈し、 光の像が鮮明である。
【0008】すなわち、良いカットのダイヤモンドの場
合には、光が規則正しく内部反射してクラウン側に戻さ
れるため、スクリ−ンに投射される反射光は、ダイヤモ
ンドを中心に放射状略90°前後の範囲に集約される。
そして、スクリ−ン上には、各カット面での内部反射に
よる分光作用により、多数の虹色の光の点(最も輝くカ
ットの場合、150前後の光の点)からなる反射光の投
射像が映し出される。また、ダイヤモンドは8面体を基
本形としてカットされるため、上記投射像は、上記光の
点が集合した8つの集合体からなる対称的な紋様とな
る。しかも、反射光の大部分はダイヤモンドの内部反射
で分光されたものであるため、スクリ−ンに映し出され
る反射光は極めて美麗な虹色を有しており、逆に分光し
切れない白色系の光の割合は非常に少ない。
【0009】これに対し、悪いカットのダイヤモンドの
場合には、クラウン側から入射した光のうち、そのまま
パビリオン側に抜てしまう光の量が多いため、分光され
てクラウン側に戻る虹色の光の数が少ない。しかも、映
し出された紋様は、上述したような規則性、対称性に乏
しい。また、反射光の集約性が悪く、クラウン側180
°の範囲まで点々とばらついた光が映し出される。した
がって、その光は弱く、鮮明度も低い。良いカットと比
較すると、その光の数は20〜40%も少なく、なお且
つ、内部反射により分光されて戻される光の量が少な
く、クラウン面での反射光の占める割合が多いため、全
体的に虹色の光が少なく、白色系の光の割合が多い。
【0010】このようにスクリ−ン上に映し出される反
射光は、ダイヤモンドのカットの良し悪しとその結果た
る輝き度を極めて良く反映したものとなり、したがっ
て、スクリ−ンに映し出された反射光の投射像を目視
し、光の数量、分布状態、色彩、鮮明度等を確認するこ
とにより、ダイヤモンドの輝き度を容易に判定すること
ができる。
【0011】以上の本発明において、ダイヤモンドの各
カット面からの反射光がスクリーン面に鮮明に映し出さ
れるようにし、且つ映し出される各光の点の大きさ等を
客観的に比較・判定するためには、ダイヤモンドとスク
リーン面の各部とが、なるべく等距離の関係にあること
が好ましく、このため、本発明ではスクリ−ンとして凹
曲面状のものを使用した。したがって、このような観点
からは、スクリーンは、半球状又はそれに近い凹曲面状
のものを用い、且つ、ダイヤモンドをその半球面または
凹曲面により仮想形成される球の略中心に位置させるこ
とが最も好ましい。また、このようにスクリ−ンを凹曲
面状、特に半球状とすることにより、視覚的にも立体感
をもってスクリ−ン上の投射像を観察することができ
る。また、上述したように、カットの悪いダイヤモンド
の場合、ダイヤモンドからの反射光はダイヤモンドを中
心として放射状に広範囲(場合によっては、ダイヤモン
ドを中心として180°の範囲)に広がる傾向があり、
このような反射光を映しだす上でも、スクリーン面を半
球状又はそれに近い凹曲面状のものとし、ダイヤモンド
をその半球面または凹曲面により仮想形成される球の略
中心に位置させるような測定方法とすることが最も好ま
しい。
【0012】また、ダイヤモンドからの反射光をスクリ
−ン上に鮮明に写しだすために、通常、スクリーンの凹
曲面により仮想形成される球の半径は、ダイヤモンドの
直径の5〜20倍程度が好ましく、特に、10〜15倍
程度が最も好ましい。本発明の測定方法は、暗室内で実
施されるか、又は測定手段を遮光手段で外光から遮蔽し
た状態、例えば測定手段をボックス内に納めた状態で実
施される。
【0013】また、以上のような方法に使用される本発
明の装置は、凹曲面状のスクリーンと、該スクリ−ンの
中央部から光を発する発光手段と、前記スクリーンの凹
曲面によって仮想形成される球のほぼ中心と前記発光手
段とを結ぶ線またはその延長線上においてダイヤモンド
を保持する保持手段とからなっており、前記発光手段
が、前記スクリ−ンの凹曲面によって仮想形成される球
のほぼ中心方向に光を投射するように構成されている。
前記保持手段は、ダイヤモンドをスクリ−ンの凹曲面に
より仮想形成される球の略中心に位置させるように構成
することが好ましい。また、より好ましくは、スクリ−
ンは略半球状に構成され、且つ、保持手段は、ダイヤモ
ンドをスクリーンの半球面によって仮想形成される球の
ほぼ中心において保持できるよう構成される。
【0014】本発明装置は、暗室等で使用する場合に
は、特別な遮光手段は必要ないが、それ以外の場所で使
用する場合には、何らかの遮光手段が必要になる。この
ような遮光手段を備え、しかも持ち運びにも便利な装置
とするには、スクリ−ン、発光手段および保持手段をボ
ックス内に納め、ボックスにスクリ−ンを覗くための覗
き穴を設ける構造とすることが好ましい。
【0015】また、本発明を実施するに当たって留意す
べき点を幾つか挙げると、まず、虹色の美麗な反射光を
得るためには、光源として、なるべく太陽光に近い光線
を出ものが好ましい。また、ダイヤモンドに当てる光が
強過ぎると、ダイヤモンド内部での分光作用による反射
光が十分鮮明に映し出されないため、光源には光量を調
整できる機能を有するものを用いることが好ましく、ま
た、石の大きさに応じて光量を調整することが好まし
い。さらに、ダイヤモンドの周囲の部材からの反射光が
スクリ−ンに映しだされることを防止するためには、光
源からの光線がなるべくダイヤモンドにのみ当たるよ
う、光線の径を調整することが好ましいが、光線の径が
ダイヤモンドの径よりも大きい場合でも、光線が当たる
ダイヤモンドの取付部を、光の反射の少ない色(黒色系
の色)と素材にしておけば、ダイヤモンド以外からの光
の反射が防止され、実用上問題はない。
【0016】以上のように本発明によれば、従来難しか
ったダイヤモンドの輝き度の判定を素人でも簡単に行な
うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。第1図
は、本発明装置の一実施例および本発明方法の実施状況
を示すものである。図において、1は装置の基台であ
り、この基台1にスクリーン固定用の支柱2が水平方向
スライド可能に装着されている。該支柱2は、その下端
に基部を有し、この基部には長孔2aが設けられてい
る。この長孔2aには、基台1に設けられたネジ孔と螺
合するボルト等の締付手段1aが通され、支柱2は、こ
の締付手段1aにより基台1に固定される。
【0018】支柱2の上部には、発光装置4が取付けら
れている。支柱2の上部に穿孔された孔にはボルト3が
取付けられており、発光装置4は、その後端に有する雌
ネジ部に前記ボルト3を接続することにより支柱2の上
部に固定されている。発光装置4内には図示しない電源
と接続された電球5が設置されている。発光装置4の先
端には、内面が半球状のスクリーン6が装着されてい
る。このスクリ−ン6の中央には、電球5から発せられ
た光を半球状のスクリーン6の中心(スクリ−ンの半球
状内面により仮想形成される球の中心)に向けて放射で
きるように穴6aが開けられている。また、発光装置4
内には、穴6aと適当な距離を隔てて、中心に孔8aが
開けられた円板8が設置されている。この円板8は、電
球5の光がなるべくダイヤモンドにのみ当たるよう、光
線の径を規制する役目をする。
【0019】基台1上の前記支柱2と対向する位置に
は、先端がダイヤモンドの保持手段であるダイヤモンド
固定台7が固定されており、水平方向(スクリ−ン6方
向)に突出した先端7aにダイヤモンドAが固定できる
ようになっている。前記ダイヤモンド固定台の先端7a
は、前記支柱2の位置の調整により、スクリ−ンの半球
状内面により仮想形成される球の略中心に位置できるよ
うになっている。なお、スクリ−ン6は、ダイヤモンド
Aの大きさに合わせて交換できるようにすることが好ま
しい。
【0020】発光装置4の電球5は、なるべく太陽光に
近い光線を出すものが好ましい。また、ダイヤモンドに
当てる光が強過ぎると、ダイヤモンド内部での分光作用
による反射光が十分鮮明に映し出されないため、本実施
例では照度コントロール装置9を備えている。また、本
発明ではダイヤモンドAからの反射光のみがスクリーン
上に映し出されるのが好ましく、ダイヤモンドの底部を
透過した光がダイヤモンドの装着部(ダイヤモンド固定
台の先端7a)で反射し、この反射光がスクリ−ンに映
し出されたのでは、ダイヤモンドの輝きの正確な判定は
できない。このため、ダイヤモンド固定台の先端7aで
あるダイヤモンドの装着部は、光を吸収し易い色、具体
的には黒色系の色とすることが好ましい。また、特に光
が反射しにくい黒色の布等により構成することが最も好
ましい。また、本実施例では支柱2が基台1上をスライ
ドできるように構成したが、これに限定されるものでは
なく、例えば、ダイヤモンド固定台7の方をスライドで
きるように構成してもよい。
【0021】次に、以上のような装置を用いた測定方法
を説明する。スクリ−ンを交換できるような装置の場合
には、ダイヤモンドの大きさに合わせたスクリ−ン6を
選択し、これを装置に取付ける。ダイヤモンドAを、ク
ラウン側のテ−ブル面が電球5からの光線に対して垂直
になるようにダイヤモンド固定台7に取り付ける。しか
る後、ダイヤモンドAの位置が、スクリーン6の半球状
の内面により仮想形成される球の略中心になるように支
柱2の位置を調整する。すなわち、支柱2を固定してい
る締付手段1aを緩め、支柱2をスライドさせて位置調
節した後、締付手段1aを締付けて支柱2を基台1上に
固定する。装置を例えば暗室に置き、発光手段である電
球5を点灯させ、光をダイヤモンドAに当てる。
【0022】ダイヤモンドAに当てられた光のうち、ダ
イヤモンドのクラウン側のカット面で表面反射した光
と、ダイヤモンド内部に入射した後、各カット面での内
部反射によってクラウン側に戻された光とが前記スクリ
ーン6上に投射され、スクリ−ン上には各カット面から
の反射光による投射像が映し出される。この投射像の数
量、分布、色、鮮明度等からダイヤモンドの輝き度を判
定する。なお、以上のような装置を使用するに当たって
は、装置全体を箱等で覆い、該箱にスクリーンを観測で
きるような窓を設けるようにしてもよい。
【0023】本発明装置は、暗室等で使用する場合に
は、特別な遮光手段は必要ないが、それ以外の場所で使
用する場合には、何らかの遮光手段が必要になる。この
ような遮光手段を備え、しかも持ち運びにも便利な装置
とするには、スクリ−ン、発光手段およびダイヤモンド
保持手段をボックス内に取り付け、このボックスに内部
のスクリ−ンを覗くための覗き穴を設ける構造とするこ
とが好ましい。第2図ないし第5図は、上記のような遮
光手段たるボックスを備えた本発明装置の実施例を示す
ものである。
【0024】図において、10は前面(一端)が開放さ
れた箱体であり、その閉塞された側の略中央には穴11
が形成され、この穴11に筒体13が接続されている。
この筒体13の内方には、発光手段たる電球14が設け
られている。また、電球14の前面には、電球の光を集
光してダイヤモンドに当てるための凸レンズ12が設け
られている。前記電球14は、図示しない電源から電力
の供給を受ける。箱体10の内部には、中央に光を通過
させる穴15を有する凹曲面状のスクリーン16が設け
られている。このスクリ−ン16は、その中央裏面側に
雌ネジ部を有し、箱体10内部に突出した筒体13先端
のネジ部に脱着可能に固定されている。さらに、箱体1
0内部の上下左右の位置には、先端にネジ部を有するネ
ジ軸17が固定され、そのネジ部にはナット18、19
が取付けられている。そして、スクリーン16の上下左
右の端部が、前記ナット18、19により挾持されてい
る。このような構成により、ネジ軸17に対するナット
18、19の位置を調整することによって、スクリーン
16の曲率が調節できる。
【0025】20は、前記箱体10の開放部を閉塞する
ため、箱体に嵌合されるカバー体であり、その内側の略
中央には、ダイヤモンドを保持できるように構成された
着脱式の取付台21が装着されている。この取付台21
の前面も、ダイヤモンドの底部を透過した光が反射しな
いようするため、光を反射しない黒色系の色の素材で構
成することが好ましい。箱体10とカバー体20とは、
間隔調節機構により互いの間隔を調節できるようになっ
ている。この機構は、箱体10の四隅のフランジ部23
に形成されたネジ穴22と、カバー体20の内側の四隅
に回転自在に設けられ、先端が前記ネジ穴22に螺合し
た調整ボルト24と、該調整ボルト24に固着されたス
プロケットギア25と、該4つのスプロケットギア25
に巻回された連結チェーン26と、カバ−体20の外側
において、調整ボルト24のうちの一つに連結された回
転つまみ27とからなっている。また、カバー体20に
は、観察者がボックス内部を覗くための覗き穴28が設
けられている。
【0026】カバー体20の前面の略中央には、略円形
の挿入口30が形成されている。取付台21は、前記挿
入口30に嵌挿される着脱式の固定台32と、該固定台
32に設けた穴に嵌合されるダイヤモンド保持台33と
からなっている。第4図に示すように、前記挿入口30
には、その周縁に切欠34が複数設けられるとともに、
該周縁近傍のカバ−体裏側にはネジにより構成されるス
トッパー35設けられている。固定台32の周縁には、
第5図に示すように、前記切欠34内に挿入可能な突起
36、37、38が設けられている。これら突起は、固
定台32を挿入口30に挿入した際、カバ−体20の裏
側に位置する。これら突起は、固定台32を挿入後、回
転させることにより、カバ−体20の裏面と係合し、さ
らに、ストッパ−35が突起36等に設けた溝に嵌合す
る。これにより、固定台32がカバ−体20に固定され
る。
【0027】固定台32に嵌合される円筒状のダイヤモ
ンド保持台33は、その中心よりずれた位置に、ダイヤ
モンド付きの指輪を装着するためのスリット39を2箇
所に有している。この2つのスリットは、本実施例では
保持台の周方向で所定角度ずれた位置に設けてある。な
お、ダイヤモンドの保持手段は、上記のようなスリット
に限定されるものではなく、例えば、裸石を挾持する形
式の保持手段や、裸石をベットの上に置き、上からガラ
ス板等で押さえる形式の保持手段等、任意の形式のもの
を採用することができる。
【0028】以上述べた装置の使用方法を説明する。ダ
イヤモンド保持台33のスリット39に測定対象である
ダイヤモンドA(指輪)を装着し、ダイヤモンド保持台
33を固定台32の穴に嵌挿する。ダイヤモンドの大き
さに合わせてスクリーンの曲率を調整する。次に、箱体
10およびカバー体20間の距離を回転つまみ27を回
すことにより調整する。しかる後、電球14を点灯し、
覗き穴28からスクリ−ン16を観察しつつ、スクリ−
ン上に映し出されるダイヤモンドの反射光の鮮明さを、
回転つまみ27を回転することにより微調節する。この
ような調整後、スクリーンに映し出された光の点の数、
分布、色、鮮明度等を覗き穴28から観察することによ
りダイヤモンドの輝き度を判定する。なお、本実施例で
は、2つのダイヤモンドをダイヤモンド保持台33に取
り付けておき、ダイヤモンド保持台33を回転させるこ
とにより、2つのダイヤモンドを相前後して観察するこ
とができる。
【0029】なお、カバー体と箱体10との間隔の調節
機構は、本実施例のものに限定されるものではなく、例
えば、カバー体20と箱体10との間にベアリングを装
着したスライド機構により両者の間隔を調整するように
したり、箱体10の外周にカバー体20を螺合させるよ
うな構成としてもよい。
【0030】第6図は、ダイヤモンド保持台33を固定
するための構造の他の実施例を示すものである。この実
施例では、ダイヤモンド保持台33をカバ−体20に設
けられた挿入口30に直接嵌合させるようにしている。
ダイヤモンド保持台の下部には、下記するストッパ−を
嵌合させるための嵌合溝33aが形成されている。カバ
−体20下部には長穴20aが設けられ、この長穴20
aの裏側に、板状のストッパ−44が配されている。こ
のストッパ−44はスプリング46により上方に付勢さ
れている。前記長穴20aにはレバ−42が挿入され、
その端部がボルト40により前記ストッパ−44に固定
されている。前記ストッパ−44はスプリング46によ
り付勢されることにより、その上端がダイヤモンド保持
台の嵌合溝33aに嵌合し、ダイヤモンド保持台33を
カバ−体20に固定する。ダイヤモンド保持台33を取
り外すには、レバ−42をスプリング46の弾性力に抗
して押し下げ、ストッパ−44の上端をダイヤモンド保
持台33の嵌合溝33aから外す。これにより、ダイヤ
モンド保持台33の挿入口30からの抜き出しが可能と
なる。
【0031】第7図は以上のようなダイヤモンド保持台
を有する装置の一実施例を示すものである。この実施例
では、箱体10とカバー体20は、それぞれの外周と内
周に形成されたネジ部48、50により螺合され、カバ
−体20を箱体10に対して適宜回転させることによ
り、カバー体20・箱体10間の間隔を調整できるよう
にしている。また、発光装置を構成する電球14は箱体
10の内側に突設された筒部内に設けられ、スクリ−ン
16はこの筒部の先端に脱着可能に取付けられている。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば誰で
も簡単にダイヤモンドのカットの良し悪し、輝きの程度
を判定、評価することがでる。このため、特に宝石店の
店頭において、購買者がダイヤモンドのカットの良し悪
し、輝きの程度を判断する上で有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る装置を示すもの
で、装置を部分的に断面した側面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る装置を示すもの
で、装置の縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る装置を示すもの
で、装置の正面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る装置を示すもの
で、カバー体に開けられた挿入口を装置の内側から見た
図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る装置を示すもの
で、ダイヤモンド固定台及びダイヤモンド保持台を装置
の内部から見た図である。
【図6】ダイヤモンド保持台の他の取付構造を部分的に
示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る装置を示すもの
で、装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1…基台、4…発光装置、6…スクリーン、7…ダイヤ
モンド固定台、10…箱体、16…スクリーン、20…
カバー体、28…覗き穴、32…固定台、33…ダイヤ
モンド保持台

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹曲面状のスクリーンと、該スクリ−ン
    の中央部から光を発する光源とを備えた手段を用い、前
    記スクリーンの凹曲面によって仮想形成される球のほぼ
    中心と前記光源とを結ぶ線またはその延長線上にダイヤ
    モンドを置き、光源から前記ダイヤモンドに対して光を
    当てることにより、ダイヤモンドの各カット面で反射し
    た光を前記スクリーン上に投射させ、この投射像の数
    量、分布、色、鮮明度等からダイヤモンドの輝き度を判
    定することを特徴とするダイヤモンドの輝き度の判定方
    法。
  2. 【請求項2】 ダイヤモンドを、スクリーンの凹曲面に
    よって仮想形成される球のほぼ中心に置くことを特徴と
    する請求項1に記載のダイヤモンドの輝き度の判定方
    法。
  3. 【請求項3】 略半球状のスクリ−ンを用い、ダイヤモ
    ンドをスクリ−ンの半球状面によって仮想形成される球
    のほぼ中心に置くことを特徴とする請求項1に記載のダ
    イヤモンドの輝き度の判定方法。
  4. 【請求項4】 凹曲面状のスクリーンと、該スクリ−ン
    の中央部から光を発する発光手段と、前記スクリーンの
    凹曲面によって仮想形成される球のほぼ中心と前記発光
    手段とを結ぶ線またはその延長線上においてダイヤモン
    ドを保持する保持手段とからなり、前記発光手段が、前
    記スクリーンの凹曲面によって仮想形成される球のほぼ
    中心方向に光を投射するように構成されているダイヤモ
    ンドの輝き度判定装置。
  5. 【請求項5】 保持手段が、ダイヤモンドをスクリーン
    の凹曲面によって仮想形成される球のほぼ中心において
    保持できるよう構成されている請求項4に記載のダイヤ
    モンドの輝き度判定装置。
  6. 【請求項6】 スクリ−ンが略半球状であり、保持手段
    が、ダイヤモンドをスクリーンの半球状面によって仮想
    形成される球のほぼ中心において保持できるよう構成さ
    れている請求項4に記載のダイヤモンドの輝き度判定装
    置。
  7. 【請求項7】 スクリ−ン、発光手段および保持手段が
    ボックス内に設けられ、該ボックスには、ボックスの外
    部からスクリ−ンを覗くための覗き穴が設けられている
    請求項4、請求項5または請求項6に記載のダイヤモン
    ドの輝き度判定装置。
  8. 【請求項8】 スクリーンの凹曲面によって仮想形成さ
    れる球の半径が、測定対象たるダイヤモンドの直径の8
    〜20倍である請求項4、請求項5または請求項6に記
    載のダイヤモンドの輝き度判定装置。
  9. 【請求項9】 前面が開放した箱体と、中央に孔を有
    し、前記箱体の内方に設置される凹曲面状のスクリーン
    と、前記箱体前面の開放部を閉塞し、且つ前記スクリ−
    ンとの距離が調節可能であるカバー体と、該カバ−体内
    側の略中央に設けられるダイヤモンド取付手段と、前記
    スクリーン中央の孔の背後に設置され、前記ダイヤモン
    ド取付手段方向に光を放射する発光手段とからなり、前
    記カバー体に覗き穴が設けられていることを特徴とする
    請求項4に記載のダイヤモンドの輝き度判定装置。
  10. 【請求項10】 スクリーンの凹曲面の曲率を変更する
    手段を有している請求項9に記載のダイヤモンドの輝き
    度判定装置。
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