JPH06109883A - 核融合装置の制御方法及び装置 - Google Patents

核融合装置の制御方法及び装置

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JPH06109883A
JPH06109883A JP4254733A JP25473392A JPH06109883A JP H06109883 A JPH06109883 A JP H06109883A JP 4254733 A JP4254733 A JP 4254733A JP 25473392 A JP25473392 A JP 25473392A JP H06109883 A JPH06109883 A JP H06109883A
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Japan
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plasma
geometrical
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JP4254733A
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Hisahide Nakayama
尚英 中山
Katsuji Murai
勝治 村井
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマ状態変化によって真空容器第1壁へ
の入熱量が変化するような条件においても、核融合装置
運転を安全に継続できるようにする。 【構成】真空容器2内に形成されるプラズマ1のプラズ
マ電流及び幾何学的プラズマ位置形状値を検出する磁気
プローブ8と、検出されたプラズマ電流及び幾何学的プ
ラズマ位置形状値に基づいて真空容器2の周囲に配置さ
れたトロイダルコイル3及びポロイダルコイル4により
形成されるトロイダル磁場及びポロイダル磁場を制御し
てプラズマ閉込めを行う制御部6と、プラズマからの真
空容器第1壁への入熱量を測定する温度検出器5ととを
備え、制御部6を、測定された入熱量をプラズマの幾何
学的な位置形状偏差量に変換する変換部と、変換で得ら
れた位置形状偏差量を基に前記検出された幾何学的なプ
ラズマ位置形状値を補正する補正手段とを含んで構成し
た核融合装置の制御装置。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核融合装置の制御方法
及び装置に係り、特にハイブリッド方式によるポロイダ
ルコイルを有する核融合装置に好適な制御方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】トカマク型装置は、核融合装置の主流を
占める方式である。その特徴は、環状のトロイダル磁場
と、それに垂直なポロイダル磁場によってプラズマの平
衡をとりつつ、プラズマを真空容器内に閉込めることに
ある。プラズマには数MA以上の大電流(プラズマ電
流)が流れており、ポロイダル磁場の種々の成分によ
り、プラズマ電流そのものとプラズマの位置形状が制御
される。
【0003】プラズマ電流とプラズマ位置形状とを制御
する方式としては、実用的な核融合炉の構造的制約に対
応し、磁気的あるいは電源容量の観点からも優れた性能
を有するハイブリッドポロイダルコイル方式が検討され
ている(電気学会論文誌「ハイブリッド・ポロイダル磁
界によるトカマクの電流平衡」嶋田、57−A26、特
開昭64−6789「プラズマ位置形状制御方法」)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】核融合プラズマでは、
プラズマ温度が1億度を大きく越えるため真空容器のプ
ラズマ対向面(第1壁)に対して、プラズマを常に一定
の状態に保ち、第1壁への入熱量が規定値を越え、壁材
料の溶解などが発生することのないよう、プラズマ電
流、反応度、プラズマの幾何学的位置形状などを制御す
る必要がある。
【0005】しかし、従来の制御方式では、プラズマ電
流や位置形状の定値制御を指向しており、第1壁への入
熱量の制御は考慮されていなかった。これはプラズマの
位置形状と真空容器第1壁との幾何学的な関係を一定に
保てば、同時に熱的な平衡状態を保つことができるとい
う仮定に基づいている。しかし、実用規模の核融合装置
ではプラズマの幾何学的な位置形状を第1壁に対して一
定に保ったとしても、第1壁から見て熱的な平衡状態が
崩れ、第1壁の局部的な過熱による損傷が発生する可能
性がある。このように局部的な過熱が起る原因として次
のようなことが考えられる。
【0006】・プラズマの出力上昇(β値上昇)に伴
い、最外殻磁気面が第1壁に対し幾何学的に一定の状態
に保持されていても、核融合反応が強く進んでいるプラ
ズマ中心すなわち熱出力が大きい部分の位置が幾何学的
中心からずれる磁気軸シフトの効果。
【0007】・プラズマからの高エネルギーの中性粒子
が第1壁からたたき出した不純物がプラズマに戻るリサ
イクリング効果が、第1壁の状態によって局所的に異る
ため、プラズマの出力(発熱)も局部的に異ること。
【0008】・プラズマからの反応生成物を排気するダ
イバータの状態(ダイバータプレートの表面状態等)の
変化により排気効率が変り、プラズマの出力が変化する
こと。
【0009】従来はこのような第1壁の過熱が発生した
場合は、プラズマ電流を下げることや動作ガス・ペレッ
トの注入量を増やす等、プラズマ停止を行うことが提案
されてきた。しかしこれらの方法では核融合反応が停止
してしまうため、再度の装置起動に多大なエネルギーを
投入せざるを得ない。
【0010】本発明の目的は、プラズマ状態変化によっ
て真空容器第1壁への入熱量が変化するような条件にお
いても、真空容器第1壁への入熱量を制御することによ
り、プラズマを停止することなく装置運転を継続するに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、プラズマから真空容器第1壁へ
の入熱量を測定する温度検出手段と、温度検出器信号を
該当するプラズマパラメータ(プラズマの幾何学的位置
あるいはダイバータX点の幾何学的位置あるいはそれら
の正常運転状態での値に対する偏差量)に変換する変換
手段と、該変換手段によって得られた結果を用いて、第
1壁への入熱量と直接的に関係することなく検出された
プラズマ位置形状制御偏差を補正する補正手段と、補正
の結果得られたデータを用いてプラズマ位置形状制御演
算を実行する制御演算部とを設けた。
【0012】
【作用】温度検出手段は、真空容器第1壁に設置され、
核融合反応プラズマからの中性子束や反応生成物(He
ガス)によって熱エネルギーを与えられる。正常運転状
態では、第1壁では、熱エネルギーを核融合装置より取
出す手段(一般にはブランケットと呼ばれ第1壁に設置
され、液体ナトリウム等で冷却される)により、熱的に
平衡状態が保たれている。ここでプラズマに対する外乱
等により、プラズマの状態が変化し、プラズマから第1
壁への熱流束が変動すると、熱的な平衡状態が崩れ、温
度検出手段の出力信号が変化する。この変化は、あくま
で熱的な変化であり、プラズマの幾何学的な位置や形状
が一定であっても核融合反応の変化やプラズマ中心部の
変化による熱出力の変化によって引き起こされる。核融
合装置の性能を維持し、健全性を保つために、次のよう
に熱的条件を加味した制御が行われる。
【0013】温度検出手段は、プラズマの熱的な位置形
状情報を与える。温度検出手段からの温度検出出力信号
は、変換手段によりプラズマの幾何学的な位置形状情報
に変換される。一方、第1壁への入熱量が考慮されてい
ない従来手法による幾何学的なプラズマ位置形状制御ル
ープが制御装置内に構築されており、変換手段で温度検
出手段の出力信号から変換によって得られた位置形状情
報は、幾何学的なプラズマ位置形状制御ループに偏差演
算の補正信号として加えられ、熱的平衡状態を考慮した
プラズマ位置形状制御が行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図により説明する。
図1に、本発明の実施例である核融合装置の要部構成を
示す。図示の核融合装置は全体として環状の構造をして
おり、プラズマ1が磁場により閉込められる環状の真空
容器2と、プラズマ1を閉込めるためのトロイダル磁場
を形成するトロイダルコイル3とポロイダル磁場を形成
するポロイダルコイル4と、真空容器2内面の上側と下
側に設置された温度検出器5と、同じく真空容器2の内
面に分散配置されプラズマ1の幾何学的なパラメータを
とらえる複数個の磁気プローブ8と、これら温度検出器
5と磁気プローブ8に接続された制御装置6と、制御装
置6に接続されたポロイダルコイル電源7とを含んで構
成されている。真空容器2は、その長手方向に垂直な各
断面の中心点を含む平面が水平になるように配置されて
いる。
【0015】トロイダル磁場はプラズマ電流の方向と平
行な成分を持つ。ポロイダル磁場はプラズマ電流の方向
と垂直な成分を持ち、全体としてプラズマ1を巻く形を
成す。ポロイダル磁場は、複数組、本実施例では上下1
対が1組となり、全部で7組のポロイダルコイル4によ
って生成されるため、7つの独立した成分を有する。こ
れらの成分を、φ,B2〜B7と置き、ポロイダルコイル
4の各組の電流をI1〜I7と置くと、
【0016】
【数1】
【0017】と書くことができる。ここでMは、
【0018】
【数2】
【0019】で、M1〜M7は、プラズマ1とポロイダル
コイル4の各組との間の相互インダクタンス、mijは核
融合装置の構造により定まる値である。したがってポロ
イダルコイル4の7個の電流値を制御することにより、
7つの機能磁場を発生させることができる。
【0020】温度検出器5は、本実施例の場合、真空容
器2の上側及び下側に設置される。上側及び下側に設置
されるのは次の理由による。すなわち、一般にプラズマ
としての性能(例えば装置の効率に直結する限界β値
(=(プラズマの圧力)/(磁気的な圧力))を向上さ
せることを目的として、プラズマ1の長手方向に垂直な
面での断面形状を上下方向に長い楕円形とすることが行
われているが、この形状のプラズマは、本質的に上下方
向に不安定な性質を持つため、何らかの外乱によって上
下方向に位置が変動する傾向にあり、この変動をとらえ
ることが重要であることによる。特に、核融合装置を安
定に運転するためには、単にプラズマ1の幾何学的なパ
ラメータを磁気プローブ8でとらえ、例えばプラズマ中
心の大半径(ドーナツの中心から外周に向かう方向)
(水平)方向の位置Rp、同じく垂直方向の位置Zp、
排ガスの排気のためのダイバータ位置X点の大半径方向
の位置Rx、同じく垂直方向の位置Zxなどを一定に保
つだけでは、外乱によるプラズマ1の熱的出力の変動の
影響を回避することはできない。そこで本実施例では、
上に述べた温度検出器5の信号出力を制御装置6に取込
み、プラズマ1の制御に反映し、ポロイダルコイル電源
7に電流指令値を与え、核融合装置の熱的に安定な制御
を行う。
【0021】図2に制御装置6の要部構成を示し、図示
の制御装置6は、指令値生成部60と、この指令値生成
部60の出力側に互いに並列に接続された5個の減算器
69A〜69Dと、減算器69C,69Eの出力側にそ
れぞれ接続された加算器70A,70Bと、減算器69
A,B,Dの出力側及び加算器70A,70Bの出力側
に接続された制御演算部62と、入力側を磁気プローブ
8に出力側を減算器69A〜69Eに接続された帰還信
号演算部61と、規定値設定器64,66と、規定値設
定器64,66の出力側にそれぞれ一方の入力側を接続
された減算器71A,71Bと、減算器71A,71B
の出力側にそれぞれ入力側を接続され出力側を加算器7
0A,70Bの入力側にそれぞれ接続された変換部6
5,67とを含んで構成されている。減算器71Aの他
方の入力側には、真空容器下側に配置された温度検出器
5の出力T1が、減算器71Bの他方の入力側には、真
空容器上側に配置された温度検出器5の出力T2が、そ
れぞれ入力されるようになっている。また、制御演算部
62の出力がポロイダルコイル電源7に入力されるよう
になっている。
【0022】制御装置6では、まずプラズマ電流Ip、
及び前述のプラズマ水平位置Rp、同垂直位置Zp、X
点水平位置Rx、同垂直位置Zxを幾何学的に制御する
ため、指令値生成部60で生成されたIp,Rp、Z
p,Rx,Zxの指令値が減算器69A,69B,69
C,69D,69Eにそれぞれ入力され、さらに帰還信
号演算部61が磁気プローブ8による電磁気的な情報を
基にプラズマ位置形状パラメータを幾何学的な意味で求
めたデータが減算器69A,69B,69C,69D,
69Eに入力される。減算器69A,69B,69C,
69D,69Eは入力されたデータから上記5つのパラ
メータIp,Rp、Zp,Rx,Zxの制御偏差(例え
ばZp,Zxの制御偏差をそれぞれΔZp,ΔZxとす
る)を求める。ここで帰還信号演算部61は、磁気プロ
ーブ8による電磁気的な情報を基にプラズマ位置形状パ
ラメータを幾何学的な意味で求めるものである。得られ
たIp,Rp、Rxの制御偏差は制御演算部62に入力
され、Zp,Zxの制御偏差ΔZp,ΔZxはそれぞれ
加算器70A,70Bに入力される。
【0023】一方、減算器71A,71Bは、温度検出
器5からの温度検出信号T1,T2と、規定値設定器6
4,66により定められる真空容器第1壁の上側温度規
定値T1ref,下側温度規定値T2refとの偏差を算出す
る。ここでT1refとT2refは、核融合装置が正常に運転
されている場合の第1壁の上側及び下側の温度を示す。
この偏差は、プラズマの熱的な位置のずれを示してお
り、変換部65及び67によってそれぞれ位置偏差C
1,C2への変換が行われる。
【0024】本例では真空容器上側の温度設定値T1ref
と真空容器上側の温度検出器5の出力T1の偏差e1
(=T1ref−T1)について次のような変換を行う。
【0025】 ・e1が正(T1ref>T1)の場合→補正量C1は負 T1ref>T1ということは、プラズマ熱的位置が規定
(正常運転状態)より下にあることを意味する。したが
って、プラズマの幾何学的な中心上下位置の制御偏差Δ
Zpに(−)方向の補正を加える。制御偏差ΔZpはプラ
ズマの幾何学的な中心上下位置が正常運転状態より高い
時に正の値をとり、正の制御偏差ΔZpを入力された制
御演算部62はプラズマの位置を低くする方向に動作す
る。したがって、制御偏差ΔZpに(−)方向の補正を
加えることは、プラズマの位置を低くする程度を少なく
すること、減算器69Cから出力されるΔZpが0の場
合(プラズマの幾何学的位置が正常の場合)は、逆にプ
ラズマを上の方に動かすことを意味する。但し、プラズ
マ立上げ時においてもプラズマ温度は低いため、ΔZp
への補正がかかり過ぎないようe1−c1変換曲線の傾
きは負の小さい値をとる。
【0026】 ・e1が負(T1ref<T1)→補正量C1は正 プラズマの熱的位置が規定より上にあることを意味す
る。したがって、プラズマの幾何学的な中心上下位置の
偏差ΔZpに(+)方向の補正を加える。この場合は、
第1壁への入熱が過剰になっているため、速やかにプラ
ズマ位置を下げることが必要であり、e1−c1変換曲
線の傾きは負の大きい値をとる。
【0027】以上は、真空容器上側のプラズマに関るた
め、プラズマ中心の上下方向位置Zpを制御した(真空
容器下側のプラズマはダイバータX点を動かさないよう
に制御されるため影響をほとんど受けない)。
【0028】一方真空容器下側のプラズマに関しては、
温度偏差e2について、同様に次のように補正量を算出
する。
【0029】 ・e2が正(T2ref>T2)→補正量C2は正 ・e2が負(T2ref<T2)→補正量C2は負 図3に、横軸に偏差e1,2をとり縦軸に補正量C1,
2をとって、変換部65におけるe1−c1変換曲線を
実線で示し、変換部67におけるe2−c2変換曲線を
破線で示す。図3に示すように、e2−c2変換曲線は
e1−c1変換曲線に対して、e軸に対称となる。変換
部65,67の出力値C1,C2はそれぞれ加算器70
A,70Bに入力され、減算器69C,69Eの出力Δ
Zp,ΔZxにそれぞれ加算され、得られた結果が制御
演算部62に入力される。つまり、制御演算部62に
は、減算器69A,69B,69Dの出力と、加算器7
0A,70Bの出力が送りこまれる。
【0030】本例では、上に説明したように真空容器2
の上下位置においた2つの温度検出器5の温度検出信号
1,T2を基に、プラズマ上下方向のZpとダイバータ
X点の上下方向Zxを補正した。これは、前述のよう
に、楕円プラズマにおける上下位置不安定性の抑制を考
慮したものであるが、さらに真空容器の鉛直方向壁面に
温度検出器を設け、プラズマ水平位置Rpやダイバータ
X点水平位置Rxを制御してもよい。
【0031】さて制御演算部62は、以上のようにして
得られた熱的条件を加味したプラズマパラメータIp,
Rp、Zp,Rx,Zxの偏差を基に、式(1)に対応
する機能磁場を求め、ハイブリッドコイルに対する電流
指令値を演算、生成する。例えば、正の値のΔZpが入
力された場合、プラズマ位置を下げる方向に働く磁場を
作るようにポロイダルコイルの電流が制御される。具体
的にはプラズマの上側のポロイダルコイルの電流が増加
される。電流が増加されるコイルの範囲、及び増加され
る電流の値は、前記(1)式、(2)式で決定される
が、一般的に制御される幾何学的位置は数mmのオーダー
であり、変化される電流の値は正常時の数%のオーダー
である。真空容器下側の温度検出器の検出温度が高過ぎ
る場合は、プラズマを上方向に動かすために、プラズマ
の下側のポロイダルコイルの電流が増加される。
【0032】ここで、制御偏差により定まる5つの情報
に比べ、決定すべき電流指令値が7種類と多いため、制
約条件としてポロイダルコイルにより消費する電力Pの
最小化を考える。電力Pは、
【0033】
【数3】
【0034】により計算できるので、常にPが最小値を
とるようにI1〜I7が決められる。図2に示す演算部6
8はこの条件を与えるものである。これにより、上に述
べた5つの偏差情報と合わせて7つの電流指令値を決定
することができる。
【0035】以上、本実施例によれば、プラズマの幾何
学的位置形状が所定の状態に保持されている場合でも、
プラズマの熱的位置形状が変動した場合、熱的形状の変
化が幾何学的位置形状の変化に変換されてポロイダルコ
イルの電流制御の制御入力として用いられるので、ポロ
イダルコイルの電流が制御され、真空容器第1壁への熱
入力を変えないようにするという本発明本来の効果に加
え、核融合装置を常に最小の電力で運転することができ
るという経済的な効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマの幾何学的パ
ラメータのみならず、熱的平衡を含めた制御を行うこと
ができるため、プラズマに対する外乱に強くなり、核融
合装置の安定な運転が可能で、装置の劣化や破損を防止
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である核融合装置の主要構成を
示す一部断面斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の制御装置の構成例を示す制
御ブロック図である。
【図3】図2に示す制御装置で熱的偏差を位置的偏差に
変換する変換曲線の例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 プラズマ 2 真空容器 3 トロイダルコイル 4 ポロイダルコ
イル 5 温度検出器 6 制御装置 7 ポロイダルコイル電源 8 磁気プローブ 60 指令値生成部 61 帰還信号演
算部 62 制御演算部 64 規定値設定
器 65 変換部 66 規定値設定
器 67 変換部 68 演算部 69A,B,C,D,E 減算器 70A,B 加算
器 71A,B 減算器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に形成されるプラズマのプラ
    ズマ電流及び幾何学的プラズマ位置形状値を検出する検
    出手段を備え、検出されたプラズマ電流及び幾何学的プ
    ラズマ位置形状値に基づいて前記真空容器の周囲に配置
    されたトロイダルコイル及びポロイダルコイルにより形
    成されるトロイダル磁場及びポロイダル磁場を制御して
    プラズマ閉込めを行うトカマク型核融合装置の制御装置
    において、プラズマから真空容器第1壁への入熱量を測
    定する温度検出手段と、測定された該入熱量をプラズマ
    の幾何学的な位置形状偏差量に変換する変換手段と、該
    変換で得られた位置形状偏差量を基に前記検出された幾
    何学的なプラズマ位置形状値を補正する補正手段とを設
    けたことを特徴とする核融合装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 検出手段が、プラズマのプラズマ電流及
    び幾何学的プラズマ位置形状値を電磁気的に検出するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の核融合装置
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 真空容器内に形成されるプラズマのプラ
    ズマ電流及び幾何学的プラズマ位置形状値を検出する検
    出手段と、検出されたプラズマ電流及び幾何学的プラズ
    マ位置形状値に基づいて前記真空容器の周囲に配置され
    たトロイダルコイル及びポロイダルコイルにより形成さ
    れるトロイダル磁場及びポロイダル磁場を制御してプラ
    ズマ閉込めを行う制御手段とを備えてなるトカマク型核
    融合装置の制御装置において、プラズマから真空容器第
    1壁への入熱量を測定する温度検出手段を備え、前記制
    御手段は、測定された前記入熱量をプラズマの幾何学的
    な位置形状偏差量に変換する変換手段と、該変換で得ら
    れた位置形状偏差量を基に前記検出された幾何学的なプ
    ラズマ位置形状値を補正する補正手段とを有してなるこ
    とを特徴とする核融合装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 制御手段が、真空容器内に形成されるプ
    ラズマのプラズマ電流及び幾何学的プラズマ位置形状値
    の正常運転時における設定値と検出されたプラズマ電流
    及び幾何学的プラズマ位置形状値の偏差量を算出する手
    段と、該偏差量が0になるようにポロイダルコイルの電
    流値を制御する制御演算部とを含んで構成されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の核融合装置の制御装
    置。
  5. 【請求項5】 真空容器内に形成されるプラズマのプラ
    ズマ電流及び幾何学的プラズマ位置形状値を検出し、検
    出されたプラズマ電流及び幾何学的プラズマ位置形状値
    に基づいて前記真空容器の周囲に配置されたトロイダル
    コイル及びポロイダルコイルにより形成されるトロイダ
    ル磁場及びポロイダル磁場を制御してプラズマ閉込めを
    行うトカマク型核融合装置の制御方法において、プラズ
    マから真空容器第1壁への入熱量を測定し、測定された
    前記入熱量をプラズマの幾何学的な位置形状偏差量に変
    換し、該変換で得られた位置形状偏差量を基に前記検出
    された幾何学的なプラズマ位置形状値を補正し、該補正
    された位置形状偏差量を基にポロイダル磁場を制御して
    プラズマ位置制御を行うことを特徴とするトカマク型核
    融合装置の制御方法。
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JP (1) JPH06109883A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102109547A (zh) * 2009-12-24 2011-06-29 核工业西南物理研究院 托卡马克装置强场侧扫描探针系统

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