JPH06106005B2

JPH06106005B2 - システムダクト

Info

Publication number: JPH06106005B2
Application number: JP62280805A
Authority: JP
Inventors: 良昭上不; 英夫大木
Original assignee: 株式会社ブレスト工業研究所
Priority date: 1987-11-06
Filing date: 1987-11-06
Publication date: 1994-12-21
Anticipated expiration: 2009-12-21
Also published as: JPH01126121A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、コンピューターやワードプロセッサ等のOA機
器に接続する電源ケーブルや信号ケーブルを収納し、こ
れらのケーブル類を床面や机上等に配設するもので、特
に、OA機器の増設や移動に対応して配線位置の変位を容
易に行うのに好適なシステムダクトの提供を目的とす
る。

（従来の技術）従来、パーソナルコンピューター（以下パソコンと称す
る）等のコンピューター機器や、ワードプロセッサ（以
下ワープロと称する）等の、所謂、OA機器を多数設置し
ている部屋では、電源ケーブルを接続する際に、数多く
のコンセントを必要とする。また、OA機器には電源ケー
ブルの外に、OA機器相互や、電話回線等を介して他の大
型コンピューター等に接続するための信号ケーブルを配
線する場合もある。

そこで、電源ケーブルを配線するには、一般に、所定の
ダクト類を床面上に配置し、このダクト内にケーブルを
配線すると共に、ダクトの所定位置にコンセントやボッ
クス等を配置していた（実開昭47−33781号公報参
照）。

また、OA機器の信号ケーブルは、電源用のケーブルから
発生する電磁気が影響して、所謂ノイズとなる信号を拾
う虞がある。したがって、従来の信号ケーブルの配線
は、電源ケーブル用のダクトとは別に配線されるか、或
いは、同一のダクト内部に収納するときには、ダクト内
部に仕切板を配して別々に収納することが、「電気設備
による技術基準」に規定されているおり、この種のダク
トの考案も公知である（実開昭51−72793号及び実開昭6
0−174408号公報参照）。

一方、電源用コンセントやガス用コンセント、あるい
は、テレビ端子や電話回線端子などを一つの幅木に収納
する幅木構造の提案もなされている（実開昭57−63835
号公報参照）。この幅木構造は、壁面材と床面材との間
に設けられる幅木が目立たないことに着目して、ここに
集中的に接続端子等を取り付けたものである。

（発明が解決しようとする問題点）現在では、OA機器の使用が多様化してきており、室内で
のパソコンやワープロの移動が頻繁になってきている。
ところが、従来のダクトでは、OA機器の移動や、増設、
変更等に充分に適応できない不都合があった。

すなわち、従来のダクトでは、OA機器を移動、増設、変
更するに際して、ダクトに設けたコンセントや入・出力
コネクタ等のケーブル接続装置の位置を変更する必要が
ある。このため、ダクトカバーを切断し、あるいは変更
されたコンセントの位置や信号ケーブルの引き出し位置
などに対応して、ダクトやダクトカバーを改めて加工す
る必要があった。

一方、従来の幅木構造では、建築構造物である幅木に種
々の端子等を装着するものなので、OA機器の増設や変更
等には、全く対応できるものではなく、仮に機器の増設
や変更等に対応しようとすると、幅木構造そのものを改
築することにならざるを得ない。

また、ダクトの移動が面倒なことから、位置変更後の配
線にダクトを使用せずに電線ケーブルや信号ケーブルを
むきだしの状態で配線することも多いが、このような状
態では、見栄えが悪いばかりではなく、安全性にも問題
を残すものであった。

そこで、本発明は上述の問題点を解消すべく創出された
もので、OA機器の移動、増設、変更等に対応し、ダクト
カバーやダクトに従来のような加工を施さなくとも、極
めて容易に配線しなおすことができ、しかも安全でケー
ブル配線の美観を向上させることができるシステムダク
トの提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段）上述の目的を達成すべく本発明は、所定幅のダクト内部
に仕切板を設け、電線ケーブルと信号ケーブルとを各別
に収納するダクトであって、一定の長さのダクトの開口
部部を施葢するダクトカバーを複数に分断し、分断した
各カバーでダクトを施葢するカバーユニットと、コンセ
ント、ボックス、入・出力コネクタ、グロメット等のケ
ーブル接続器具を個々のカバーに設けた接続ユニットと
を形成し、これら接続ユニットとカバーユニットとの長
さを同一規格に統一してダクトの開口部に配する接続ユ
ニットとカバーユニットとの位置交換を自在に形成した
ことを問題解決のための手段とする。

（作用）本発明によれば、ダクト内部は、適数枚の仕切板によっ
て長手方向に沿って仕切られ、電源ケーブル収納部と信
号ケーブル収納部とが格別に設けられる。

カバーユニットはダクト開口部を施葢し、接続ユニット
はボックス、入・出力コネクタ、グロメット等のケーブ
ル接続器具を設けてあるから、この接続ユニットを介し
てダクト内のケーブルとOA機器等の各ケーブルとの接続
に使用される。

そして、カバーユニットと接続ユニットとは、長さが同
一規格に統一されているので、ダクトの開口部上での位
置交換が自在である。したがって、各ケーブルの配線に
変更があるときは、カバーユニットと接続ユニットとを
交換し、あるいは接続ユニットを追加するなどして対応
する。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。

図に示される符合１は、電源ケーブルＰや信号ケーブル
Ｑを収納するダクトである。このダクト１の内部には適
数枚の仕切板1Aを設けてあり、ダクト１の左右の側板1C
と底板1Bとで囲まれた内部空間を長手方向に沿って分割
し、電源ケーブルＰを収納する電源ケーブル収納部1E
と、信号ケーブルＱを収納する信号ケーブル収納部1Fと
を各別に形成する。図示例では、１枚の仕切板1Aでダク
ト内部を２分しているが、複数枚の仕切板1Aを使用して
ダクト１内部を多数に分割しても良い。

ダクト１の開口部は、カバーユニット２と接続ユニット
３とによって施葢される。カバーユニット２及び接続ユ
ニット３は、いずれも一定の長さのダクトの開口部分を
施葢するダクトカバーを複数に分断したもので、図示例
では、帯板状を成し、各ユニットの長手側縁をダクト１
がわに屈曲して夫々屈曲片2A,3Aを形成してある。

カバーユニット２は、接続ユニット３の長さと同一規格
で形成する。かなわち、図示例では、カバーユニット２
と接続ユニット３とは同幅に形成し、且つ、カバーユニ
ット２の長さと接続ユニット３の長さとを同じ長さに形
成してある。このとき、ダクト１の長さを各ユニットの
長さの整数倍とすことにより、これら接続ユニット３と
カバーユニット２とをダクト１開口部に交換自在に配設
することができ、ケーブル類の増設や変更等に極めて迅
速な適応ができるものとなる。

そして、これらカバーユニット2,接続ユニット３は、所
定の固定金具４でダクト１の折返片1D端部に係止固定さ
れる（第３図参照）。図示例の固定金具４は、断面略Ｗ
字形状を成した係止片4Aと、この係止片4Aを各ユニット
にネジ止めすると共に、係止片4Aの方向を各ユニットの
外側から自由に操作する止着ボルト4Bとから構成されて
いる。すなわち、止着ボルト4Bは、カバーユニット２及
び接続ユニット３の各屈曲片2A,3A近傍に穿設された固
定金具取付孔2B,3Bに挿通する角根ボルト状に形成し、
一方、4Aの中央上面に、止着ボルト4Bの角根部4Cに嵌合
係止せしめる嵌合部4Dを設け、これら止着ボルト4Bと角
根部4Cとを係止させた状態で各ユニットに固定する。そ
して、止着ボルト4Bを回転させることで、係止片4Aの向
きを調整操作する（第１図参照）。更に、係止片4Aをダ
クト１の折返片1Dに係止させて各ユニットを固定するも
のである（第３図参照）。この際、止着ボルト4Bの頭部
に係止片4Aの方向を示す目印4Eを設けてあり、係止片4A
の方向確認を容易にしてある。

接続ユニット３は、コンセント６、ボックス５、入・出
力コネクタ８、グロメット７等のケーブル接続器具を個
々のカバーに設けてある。すなわち、固定金具取付孔3B
の他に、更にコンセント６を取付けるコンセント取付孔
3Cと、信号ケーブルＱを挿通せしめる信号ケーブル挿通
孔3Dとを開穿する。そして、コンセント取付孔3Cには、
ボックス５やコンセント６を装着し、一方、信号ケーブ
ル挿通孔3Dには、グロメット７等を介して信号ケーブル
Ｑを挿通するものである。

この際、図示例ではコンセント６にボックス５を装着し
てあり、このボックス５は、所定のボックス固定金具5A
でダクト１に固定してある（第３図参照）。ボックス固
定金具5Aは、仕切り板1Aに係止せしめる板体状のプレー
ト挟着片と、ボックス５の側面に開穿された取付開口部
5Bに装着してボックス５を挟着する略短冊形状のボック
ス挟着片とからなる。このようなボックス固定金具5Aを
使用することで、ボックス５の装着位置を自在に変更で
き、しかも装着作業が容易となる利点がある。

また、ボックス５の装着は、5Aを使用せず、コンセント
６とボックス５とを接続ユニット３に予め一体にして形
成しても良い（図示せず）。この場合の一体形成手段
は、熔着手段やネジどめ手段の外、プレス成型によって
ボックス５を形成し、これにコンセント６をネジどめす
るなどといった手段を予定している。

更にまた、ボックス５を用いない接続ユニットを使用す
ることもできる。この場合は、ケーブル1Eをダクト内で
結線し、ケーブル1Eの余長をダクト１内に収めるものと
なる（図示せず）。

信号ケーブル挿通孔3Dには、入・出力コネクタ８や、出
力端子９を設けることもできる（第２図参照）。

第５図は本発明の他の実施例を示し、ダクト１にジャン
クションボックス11を組合わせたものである。すなわ
ち、漏電ブレーカー10を内装したジャンクションボック
ス11をダクト１に連結することで、パソコンやワープロ
等の端末機の事故発生時に、他の回線への影響を防止で
きるものとなる。

次に、本発明を使用するには、ダクト１内の仕切板1Aに
よって仕切られた各ペースに電源ケーブルＰと信号ケー
ブルＱとを各別に配し、このダクト１開口部にカバーユ
ニット２と接続ユニット３とを配して施葢する（第２図
参照）。

このとき、本発明システムダクトは、単体で使用する
他、第６図に示す如く、システムダクトを合掌状に組み
合わせた状態で使用することもできる。

また、システムダクトの設置位置は、例えば、第７図に
示す如く、パソコンやワープロ等の端末機を載置した机
上にシステムダクトを設置したり、或いは、第８図に示
す如く、机の下に説値しても良い。

更に、システムダクトへの配線は、第９図に示す如く、
天上Ｒ面から引き下げたシステムダクトや、他の金属
管、合成樹脂管等を使用して行なうことができる。一
方、フリーアクセス床Ｓ等にシステムダクトを設置する
場合には、第10図に示す如く、この床に直に挿通孔を開
穿し、ケーブルを床下からシステムダクトに直接供給す
ることもできる。

（発明の効果）本発明は上述の如く構成したことにより、当初の目的を
達成する。

すなわち、所定幅のダクト１内部に仕切板1Aを設け、電
線ケーブルＰと信号ケーブルＱとを各別に収納するダク
トであって、一定の長さのダクト１の開口部分を施葢す
るダクトカバーを複数に分断し、分断したカバーでダク
ト１を施葢するカバーユニット２と、コンセント６、ボ
ックス５、入・出力コネクタ８、グロメット７等のケー
ブル接続器具を個々のカバーに設けた接続ユニット３と
を形成し、これら接続ユニット３とカバーユニット２と
の長さを同一規格に統一してダクト１の開口部に配する
接続ユニット３とカバーユニット２との位置交換を自在
に形成したことにより、カバーユニット２と接続ユニッ
ト３とを選択することで、コンセント６や入・出力コネ
クタ８等のケーブル接続装置をダクト１の任意の位置に
配設し得るから、これらコンセント６等の設置場所変更
や増設を極めて容易に行える。

したがって、従来のダクト装置のように、ダクトカバー
の切断やダクトの加工等を一切必要とせずに、配線位置
を変更てきる。この結果、OA機器の増設や移動に対応し
て配線位置の変更を容易に行えるものになった。

そして、これらカバーユニット２及び接続ユニット３で
ダクト１の開口部を施葢したことにより、コンセント６
や入・出力コネクタ８等のケーブル接続装置は、主にダ
クト１の内部に収納されるから、OA機器等の電源ケーブ
ルＰ及び信号ケーブルＱを極めて体裁良く、且つ安全に
配線できる。

更に、カバーユニット２及び接続ユニット３は、いずれ
もユニット化されているから、外観上の統一がとれてお
り、カバーユニット２及び接続ユニット３の位置を任意
に変更したとしても美観を損なわずに済む。

以上の如く、本発明によると、OA機器の移動、増設、変
更等に対応して極めて容易に配線しなおすことができ、
しかも安全でケーブル配線の美観を向上させることがで
きるなどといった産業上有益な種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は分解斜視
図、第２図は使用状態を示す斜視図、第３図は第２図で
示す矢視III−III線断面図、第４図は同じく第２図で示
す矢視IV−IV線断面図、第５図は他の実施例を示すもの
で、システムダクトにジャンクションボックスを組合わ
せた例を示す斜視図、第６図乃至第10図は使用例を示す
もので、第６図はシステムダクトを組合わせた状態を示
す斜視図、第７図は机上に配置した状態を示す斜視図、
第８図は床上に配設した状態をしめす斜視図、第９図は
床面上のシステムダクトに天井面から引き下げたケーブ
ル類を供給した状態を示す側面図、第10図は床面上のシ
ステムダクトに床下からケーブル類を供給した状態を示
す側面図である。Ｐ…電源ケーブル、Ｑ…信号ケーブル、Ｒ…天井、Ｓ…
床、１…ダクト、1A…仕切板、1B…底板、1C…側板、1D
…折返片、1E…電源ケーブル収納部、1F…信号ケーブル
収納部、２…カバーユニット、2A…屈曲片、2B…固定金
具取付孔、３…接続ユニット、3A…屈曲片、3B…固定金
具取付孔、3C…コンセント取付孔、3D…信号ケーブル挿
通孔、４…固定金具、4A…係止片、4B…止着ボルト、4C
…角根部、4D…嵌合部、５…ボックス、5A…ボックス固
定金具、６…コンセント、6A…コンセントカバー、７…
グロメット、８…入・出力コネクタ、９…入・出力端
子、10…漏電ブレーカー、11…ジャンクションボック
ス。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開昭51−72793（ＪＰ，Ｕ) 実願昭46−37166号（実開昭47− 33781号）の願書に添付した明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフィルム（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定幅のダクト内部に仕切板を設け、電線
ケーブルと信号ケーブルとを各別に収納するダクトであ
って、一定の長さのダクトの開口部分を施葢するダクト
カバーを複数に分断し、分断した各カバーでダクトを施
葢するカバーユニットと、コンセント、ボックス、入・
出力コネクタ、グロメット等のケーブル接続器具を個々
のカバーに設けた接続ユニットとを形成し、これら接続
ユニットとカバーユニットとの長さを同一規格に統一し
てダクトの開口部に配する接続ユニットとカバーユニッ
トとの位置交換を自在に形成したことを特徴とするシス
テムダクト。
【請求項２】ダクトは、ボックスを着脱自在に装着した
特許請求の範囲第１項記載のシステムダクト。
【請求項３】ダクトは、漏電ブレーカーを内装したジャ
ンクションボックスをダクト適位置に連結した特許請求
の範囲第１項または第２項記載のシステムダクト。