JPH06105119B2 - 改良された側壁構造を有する圧力容器 - Google Patents

改良された側壁構造を有する圧力容器

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JPH06105119B2
JPH06105119B2 JP17394886A JP17394886A JPH06105119B2 JP H06105119 B2 JPH06105119 B2 JP H06105119B2 JP 17394886 A JP17394886 A JP 17394886A JP 17394886 A JP17394886 A JP 17394886A JP H06105119 B2 JPH06105119 B2 JP H06105119B2
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エム.ヤボルスキ ウィリアム
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エコ−ダイン コ−ポレイシヨン
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は圧力容器に関する。より詳しくは水処理装置用
圧力容器に関する。この容器は、強度と完成度を付加す
るためにフィラメントタイプの材料が巻付けられている
熱可塑性材料から作られた薄い側壁を有する。それから
全体の容器は絶縁性フォームおよびシート材料の複数の
層内に包み込まれる。圧力容器の薄い側壁は1個以上の
受入れポケットとその受入れポケットのそれぞれに結合
されるか接着される構造的な挿入手段を有する。構造的
な挿入手段を具備した前記受入れポケットは容器の薄い
側壁の中に部分的な厚さが増大された区域を形成する。
ポートすなわち孔が管あるいは他の取付具を受入れるた
めに部分的な厚さが増大された区域の中に形成される。
〔従来の技術〕
近代的な材料処理用途では、圧力容器が高温高圧におい
て腐食性あるいは非腐食性の各種流体を安全に保有する
ことを必要とする。このような高圧および高温の作業条
件に耐えることのできる従来の圧力容器は通常大きくて
重い普通の金属を用いた壁構造を有し、この構造が商業
的なすなわち強力な工業用途への容器の使用を制限す
る。これらの容器は厚くて重たい側壁構造を有するの
で、これら容器は各種の取付具を漏洩無しで適当に支え
る側方ポートを容易に収容することができる。しかしな
がら前述したように、これら重たい金属製容器の使用は
制限されると共にこれら容器の製造はしばしば困難であ
り高価につく。
前述の大きくて重たい金属製容器の欠点を克服するため
に設計された圧力容器が知られている。このような圧力
容器の1つがハーモン(Harmon)による米国特許第3,87
4,544号に開示された容器である。この容器は、熱硬化
性樹脂材料が浸漬された複数のガラスフィラメントを連
続的に巻付けて成る複合外側シェルとブロー成形による
プラスチック製内側ライナから成る。その外壁は比較的
に薄くて軽く、その事が取扱いと据付を容易にする。し
かしながらこの容器は頂部と底部のみに取付具を有し、
その外壁には、ポートはどこにも設けられてない。この
ような容器の薄い側壁のポートに取付具を置くという試
みは重要且つ重大な問題を提供する。第1に薄い側壁は
適切にねじ切りされるのに充分な材料厚さを有さず、し
たがって、ねじ切りされた取付具を直接受入れることが
できない。第2に、薄い側壁はねじ切りされた取付具を
受入れすることができるパイプその他を適切に支える
に、その厚さが充分ではない。一般的に、このように薄
い側壁における孔すなわちポートは環状の壁表面を有す
る。パイプあるいは取付具の外側表面は、容器の内側か
らの漏洩を防ぐためにこの環状壁表面に結合されるか密
封されなければならない。環状壁表面と挿入物との間の
接触区域は小さいので、良好な密封は可能ではない。又
接触区域が小さいので、密封の構造的完成度が低くて取
付具の外側部分への僅かな接触でさえ容易に破壊したり
裂目ができたりする。最後に容器の薄い側壁はポートの
区域において弱められ、この区域において破砕するであ
ろう。
ある種の従来公知の容器では、それらの側壁のポートの
周囲に複雑な構成成分が配置されている。例えばグリフ
イン(Griffin)による米国特許第868,548号公報には、
タンクの外側シェルの側面にボルト付けされたプレート
を通ってタンクの中に延びるパイプを具備した圧縮空気
タンクと、前記プレートにボルト付けされたコーンと、
タンクの内側に配置されたゴム製バッグが開示されてい
る。キャップ状形状のナットがパイプの下方端にねじ込
まれ、前記コーンがゴム製バックの厚さの厚い部分に把
持されてゴム製バッグを固定する。この構造体は複数の
部品を機械的に連結した装置であり、一個のピース、す
なわち一体にされた装置の一部分ではない。コーンもナ
ットも、ゴム製バッグの厚さの厚い部分に結合あるいは
融合していない。この装置はゴム製バッグを把持して固
定することのみに役立ち、金属製シェルの厚さを増加し
たり、パイプを支えたりしない。
レイモンド(Raymond)他による米国特許第2,273,736号
公報はその側壁のポートに取付具を具備した圧力容器を
開示している。この取付具は平たい頂部とさら孔をあけ
られた基底を有する丸い金属片である。圧力容器は厚く
且つ大きくて重たい側壁を有するので、取付具はこれら
側壁の厚さを増加するのに役立たない。取付具の機能は
容器の側壁の部分を形成する金属リボンの複数の層を通
る通路を提供するだけである。取付具の頂部は容器の外
側表面を越えて突出し、そのために外側表面に不連続性
を与え、この事が容器の用途を限定する。
本発明の圧力容器は従来公知の圧力容器の問題点を解消
しようとするものである。本発明の容器は軽くて製造が
容易であり、側壁に取付具を提供し、住居用使用に対し
て応用可能である。この圧力容器は側壁に少くとも1個
の受入れ用ポケットを具備した薄い熱可塑性ライニング
を有する。差込み具すなかちプラグ手段は、その表面が
ライニングの表面と接触するように、受入れポケットの
それぞれの中に接着され、すなわち結合される。強化用
ドーム手段がライニングの両端部に配置され、それらの
表面にわたっての強力の増強を提供する。フィラメント
の巻付層がライニングの周囲、差込み手段をおおい、且
つドーム手段の少くとも一部分をおおって巻付けられ
る。フォーム、シートあるいは絶縁材料の層がフィラメ
ントの巻付層をおおって設けられてもよく、それによっ
てもしその機能が必要であるならば容器内に収容された
流体のための温度コントロールを提供する。圧力容器の
外壁が内側ライニングと一体になっている部分的な厚さ
が増大した区域を有するので、複数の孔すなわちポート
をこれら区域を通して開けることができ、ポートに置か
れた適当な取付具が薄い側壁を弱めることなく、そして
容器内に貯蔵された流体の漏洩を生ずることがない。
これらの部分的な厚さが増大された区域は内側ライヤー
の内側に向って突出するので、側壁の長手方向をおおっ
て連続した平滑な表面を保っている。
本発明の第1の目的はその中に取付具を受入れるように
作られたポートすなわち孔を有する部分的な厚さが増大
された区域を具備する改良された薄壁の圧力容器を提供
することである。
本発明の他の目的は側壁に取付具を持つことができ、高
圧高温で流体を保有することができ、且つ軽量で構造的
に強くて漏洩が防止されている薄壁の圧力容器を提供す
ることである。
本発明の他の目的は、各種の取付具をその中に受入れる
ポートを収容し、且つポートを通る漏洩が無いようにそ
れらの取付具を支えるための部分的な厚さが増大された
区域を具備した側壁と、強化されたドーム端部構造を有
する薄壁の圧力容器を提供することである。
本発明のさらに他の目的はフィラメント巻付層によって
巻かれ、側壁と一体になるように作られた部分的な厚さ
が増大された区域を具備し且容器の外側表面の連続性を
こわさない側壁を有する薄壁の圧力容器を提供すること
である。
本発明の他の目的、利点および特徴は添付図面を参照し
て下記の詳細な説明および特許請求の範囲を理解するこ
とによって明らかになろう。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の好ましい実施例によれば、本発明の出願人は高
温高圧で流体を収容するための改良された薄壁圧力容器
を提供する。この容器は取付具を受入れるポートすなわ
ち孔用に作られた部分的な厚さが増大された区域を具備
した薄い側壁を有する容器は薄い側壁と半球形すなわち
ドーム状の端部を具備した細長い円筒形状を有する。容
器は容器内に置かれた流体を収容する不浸透性の障壁と
して役立つ耐腐蝕性熱可塑性材料から作られた内側ライ
ニングを有する。内側ライニングのチューブ部分はチュ
ーブの内側空間の中に延びる少くとも1個の凹部すなわ
ちポケットを有する。この凹部の深さはチューブを形成
する側壁の厚さよりも実質的に大きい。内側ライニング
の材料に類似した熱可塑性材料から作られたプラグすな
わち差込み具はチューブ側壁に形成されたそれぞれの凹
部すなわちポケットに合さり、完全にそれを満たす。差
込み具すなわちプラグは凹部すなわちポケット内で内側
ライニングに結合されて内側ライニングと一体の部分を
形成する。内側ライニングはまた、連続して一体になっ
ている内側ライニングを形成するためにチューブ部分に
連結された2個の実質的に半球形の端部分を含んで成
る。熱可塑性材料あるいは鉄から作られた2個の薄い半
球形の強化用キャップあるいはドームが内側ライニング
の端部をおおって、ライニングの端部分に付加された強
度を提供する。外側ライニングすなわちスリーブは樹脂
含浸ガラスフィラメントあるいはそれに類似した材料か
ら作られる。外側ライニングはプラグを含む内側ライニ
ングのチューブ部分と2個の強化用キャップのそれぞれ
の一部をおおい、それらを内側ライニングに固定する。
この外側ライニングは構造上の剛性、強度および完成度
を容器に与える。
圧力容器は差込み具すなわちプラグに対応する増大され
た厚さの区域を部分的に具備する側壁を有する。これら
の部分的な厚さが増大された区域を通って配置されたポ
ートすなわち孔は差込具を支え且つ漏洩防止シールを提
供するのに充分な孔壁を有する。加えて、この増大され
た厚さの区域は、そうでなければポートすなわち孔のた
めに弱められる点において容器のための改良された構造
上の支えを提供する。差込み具は内側ライニングに形成
されたポケットの内側に凹み込んで配置されて内側ライ
ニングに結合され、且つ外側のフィラメント巻取層すな
わちスリーブが内側ライニングと差込み具をおおうので
容器のチューブ状表面は連続して円滑である。
この容器を製造するために、メーカは最初に適当な熱可
塑性材料から内側ライニングのチューブ部分を押出す。
それからメーカは熱可塑性材料とブローモールディング
工程を用いて内側ライニングの2個の半球形端部を成形
し、チューブ部分の反対側の端部にそれぞれの半球形端
部を融合させる。次の段階で適当な接着剤その他の手段
を用いて凹部すなわちポケットの内で内側ライニングに
プラグすなわち差込み具を結合する。それからメーカは
内側ライニングの2つの端部に2個の強化されたドーム
をキャップ状にかぶせ、プラグを含む内側ライニングの
チューブ部分の周囲および前記2個の強化されたドーム
の一部にかけてスリーブすなわち外側ライニングを形成
し、強化されたドームを内側ライニングに固着する。も
し希望するならば収容された流体に対する付加的な温度
コントロールを与えるために、適当なフォームまたはシ
ート状の絶縁物がフィラメント巻取層の上に応用するこ
とができる。最後に、プラグの区域において完成された
シェルを通る孔を孔明けし且つシェルの両端部において
強化されたキャップおよび内側ライニングを通って他の
複数のポートを孔明けする。収容される流体の進入およ
び排出と、圧力弁および加熱機素のような器具の容器へ
の配置を可能にするために適当な取付具がポケットの中
に配置される。
〔実施例〕
本発明による圧力容器の実施例を詳細に示す添付図面を
参照して本発明を以下に詳述する。
第1図には本発明による圧力容器の好ましい一実施例が
総括的に参照番号10が付されて示される。容器10は高温
高圧で各種の流体を収容することができる円筒形タンク
である。容器10は側壁を形成する細長い円筒形本体12、
実質的に半球形状の頂部部分14、および同様な形状をし
た底部部分16を有する中空シェルを含んで成る。好まし
い実施例において、容器10は頂部半球端部14の頂点に3
個の頂部ポートすなわち開口部18a,18bおよび18c(第2
図参照)を有し、底部半球端部16の頂点に底部ポート20
を有し、側壁12のほぼ中頃において少くとも1個の側方
ポート22を有する。頂部ポート18a,18bおよび18cはそれ
ぞれ取付具19a,19bおよび19cを支え、底部ポート20は取
付具21を支え、そして側方ポート22は取付具23を支え
る。頂部ポートの中の1つは、容器が収容することにな
る流体がそれを通って容器の中に入ることになる入口を
提供し、他のポートは容器からの流体の出口を提供し、
3番目のポートはガスを逃失させるための風孔すなわち
圧力開放通路を提供する。底部ポート20はドレンとして
機能する。側方ポート22は前記機能の何れかにも役立つ
であろうが、このポート22は容器の内側の流体と接触さ
せるために温度計、圧力計、加熱素子等をそれを通って
容器内に挿入するための通路を提供する事を特に目的と
する。
容器の頂部、側部あるいは底部の何れかのポートは異っ
た要求を満たすために変えることができるということは
当業者にとって容易に明らかであろう。同様により好ま
しい実施例において、側方ポートは容器の側壁のほぼ中
央点に位置決めされている。しかし複数の側方ポートを
容器の側壁の適当な位置に配置することができることも
当業者にとって明らかなことである。
好ましい実施例において、圧力容器は高温水ヒータとし
ての使用のために設計される。その場合に冷水が取付具
19aおよびポート18aを経て容器に入り、加熱水は取付具
19bおよびポート18bを経て容器から出、圧力開放弁(図
示せず)が事故を防止するための安全弁として用いるた
めに取付具19cおよびポート18cに挿入される。底部ポー
ト20および取付具21はドレインとして用いられ、市販の
標準的な加熱素子(図示せず)は側方ポート22および取
付具23を経て容器の中へ挿入される。
第2図および第3図に示すように、容器10のシェルはポ
リブタジエンのような適切な熱可塑性材料から作られた
内側ライニング24より詳しくは内側ライニング層24を有
する。ライニング24は高温と各種の化学薬品の腐蝕に耐
える高強力且つ不浸透性の材料であれば他の材料を用い
ることができる。このライニング24は容器10の内側層で
あり、前述のようなシェルの外側表面と一般的に同じ形
状を有する。内側ライニング24は一体成型物である。ラ
イニング24は薄くて細長いチューブ部分26と2個の一般
的に半球形の端部28,30を有する。ライニング24は少く
とも1個所で内側に突出してポケットすなわち凹部32を
形成する。この凹部32は平たい底部32aとその両側の傾
斜した側部32bを有する。凹部32の深さはライニング24
のチューブ部分26の厚さよりも実質的に大きい。このポ
ケットすなわち凹部32の一般的形状は如何なる幾何学的
形状へにも実質的に変更することができるということは
当業者にとって明らかであろう。
容器10はまたライニング24を作るのに用いられる材料の
ような材料から作られたプラグすなわち差込み具34を有
する。差込み具34は凹部32の中にはまって凹部32を満た
すような形状と大きさに作られる。差込み具34の頂部36
は凹部32の頂部すなわちライニング24のチューブ部分26
の円形外側表面と同じ平面にある。差込み具34は一体物
を形成するためにライニング24に結合されるか接着さ
れ、特定の区域において側壁12の厚さを増やすのに役立
つ。
容器10の第3成分は外側ライニング38であり、この外側
ライニング38より詳しくは外側ライニング層38は差込み
具34を含む内側ライニング24をおおい、容器10に強度、
剛性および構造的な完成を提供する。外側ライニング38
は内側ライニング24の2個のドーム状端部28,30をおお
う一般的に半球状のキャップ40,42を有する。外側ライ
ニング28はまた差込み具34を含む内側ライニング24のチ
ューブ部分26の周囲に配置され且つキャップ40,42の一
部分にかぶさるスリーブ44を有する。このスリーブ44は
相互に且つ内側ライニング24、差込み具34およびキャッ
プ40,42の底部部分に樹脂状材料によって結合された複
数のガラスフィラメントから成る層である。スリーブ44
はキャップ40,42を内側ライニング24に確実に固定す
る。キャップ40,42およびスリーブ44を他の各種材料に
よって作ることができることは当業者にとって明らかで
あろう。
ポートすなわち孔22はガラス繊維製スリーブ、差込み具
34および内側ライニング24のチューブ部分26を通って容
器10に開口する。取付具23がポート22を通って容器10の
中に延びる。ポート22の周囲の厚さが増大された区域が
取付具23を支える。その区域は、それを通ってポート22
が延び、容器10中に含まれた流体が漏洩するのを解消す
るのに役立つ。ポート18a,18bおよび18cとそれらのそれ
ぞれの取付具19a,19bおよび19cは金属キャップ40と内側
ライニング24のドーム状端部28を通って延び、ポート20
と取付具21はキャップ42とドーム状端部30を通って延び
る。前述した構造に加えて複数の層の絶縁材料(図示せ
ず)が絶縁または装飾その他の目的のためにこの基礎構
造体に加えることができる。また全体の容器10は、付加
的な器具を用いたりあるいは単独にスタンド(図示せ
ず)上に載置することができる。
容器10を製造するために、容器のメーカは内側ライニン
グ24のチューブ部分26を押出し、ドーム状端部28,30を
ブローモールティングしてそれらをチューブ部分26に融
合させることによって熱可塑性の内側ライニング24を最
初に形成する。取付具19a,19b,19cおよび21が、内側ラ
イニング24の中にポート18a,18b,18cおよび20を形成す
るために、ブローモールディング工程の間にドーム状端
部28,30に挿入される。もし希望するならば、これらの
ポートを後で形成されて取付具がその時に挿入されても
よい。ドーム状端部28,30がチューブ部分26に融合され
る処に2個の環状ふくらみ部46,47が形成される。
それからメーカはプラグすなわち差込み具34を凹部32に
挿入し、適当な接着剤を用いて差込み具34を内側ライニ
ング24に結合する。差込み具34を内側ライニング24に接
着させるために他の適当な技術を用いることができる。
差込み具34が前以って取付具23を挿入された状態であっ
てもよい。この場合には、差込み具34が凹部に接着され
る前に適当な孔がライニング24に作られなければならな
い。次の段階でキャップ40,42が機械的に内側ライニン
グ24に取付けられる。差込み具34を有し且つキャップ4
0,42が固着された内側ライニング24をマンドレルとして
用いて、メーカは複数のガラスフィラメントを内側ライ
ニング24のチューブ部分26の周囲とキャップ40,42の底
部にかけて巻付けてスリーブ40を形成する。最後にメー
カは差込み具34の中心において外側ライニングのスリー
ブ44,差込み具34および内側ライニング24を通して孔明
けすることによってポート22を設け、外側ライニング38
のそれぞれの金属製キャップと内側ライニング24のドー
ム状端を通して孔明けすることによってポート18a,18b,
18cおよび20を設ける。内側ライニング24のドーム状端
部とキャップ40,42に豫め開口部が設けられていてもよ
い。この場合に、キャップを機械的に内側ライニング24
に取付ける時には、メーカはポート18a,18b,18cおよび2
0を形成するためにキャップにおける孔を内側ライニン
グの孔に一直線に揃える必要がある。
かくして本発明の出願人は高温高圧で流体を収容するこ
とができる圧力容器を提供する。この容器は簡単である
と共に安価であり且つ再使用可能である。この容器は薄
くて不浸透性であって軽いシェルを含んでなり、そのシ
ェルは少くとも1個所の厚さが増大された部分的な区域
を有し、その区域を通って側方ポートが延びている。こ
のささえ区域はシェルと一体の部分であり、且つポート
に配置されることになる取付具やその他の同様な器具用
の支持を提供する。ささえ域は容器の内側に突出し、し
たがって容器の外側表面の連続性をこわさない。この区
域を通してポートを置くことがポートの長さを長くし、
すなわち孔あるいはポートの壁と取付具との間の接触表
面区域を増大し、かくして漏洩防止通路と接触による密
閉を有する可能性を増大することによって漏洩を最小に
する。
出願人は本発明の一実施例のみを示したが、本発明はこ
の実施例に限定されるものではなく、特に下記に記載す
る事項を考慮の上、本発明の修正および本発明の原理に
よる他の実施例を当業者が実施し得るものであることは
明らかである。例えばライニングの厚さを部分的に増大
するために、内側ライニングに形成された凹部に差込み
具を配置する代りに、当業者は厚さが増加された部分を
部分的に設けて内側ライニングを成型することも可能で
ある。本発明は高圧高温で流体を収容することのできる
圧力容器を開示する。この容器は側方ポート用に厚さが
増大された部分を部分的に有する薄壁構造体である。こ
れらの区域は構造体の外側表面の連続性をこわさずに、
取付具あるいはポート内に配置されてそれを通って延び
る他の装置への支えを提供する。これらはまたポートの
長さを増大し、漏洩を最小にするためにポートすなわち
孔の壁と取付具との間の接触表面区域を増大する。した
がって本出願人は前述のような修正および本発明の基本
的な特徴を構成する前述のような特徴を含有する実施例
を特許請求の範囲によってカバーすることを意図するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による圧力容器の好ましい一実施例の斜
視図であり、第2図は、第1図の線2-2による圧力容器
の側方ポートを通過する縦断面図であり、第3図は第1
図の線3-3による圧力容器の側方ポートを通過する横断
面図である。 10……容器、12……側壁、14……頂部部分、16……底部
部分、18a,18b,18c……頂部ポート、19a,19b,19c,21,23
……取付具、20……底部ポート、22……側方ポート、24
……内側ライニング、26……チューブ部分、28,30……
半球形端部、32……凹部(ポケット)、34……差込み具
(プラグ)、36……差込み具の頂部、38……外側ライニ
ング、40,42……キャップ、44……スリーブ。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄い熱可塑性内側ライニング,差込み手
    段,薄い外側フィラメント巻付層およびポートを含んで
    成る流体収容用圧力容器であって; 前記流体に対して不浸透性の収容体を形成する前記内側
    ライニングは実質的に円筒形の中央部分,第1端部分お
    よび第2端部分を有し、前記2個の端部分は前記円筒中
    央部分に連結されており、前記内側ライニングの円筒中
    央部分の一部分が前記収容体の中に少くとも1個の凹部
    の境界を定めるために内側に配置されており、前記凹部
    が前記収容体の外側表面から凹部の底部に延び且つその
    最大値において前記内側ライニングの円筒中央部分の壁
    厚よりも大きい深さを有し; 前記差込み手段は前記凹部の中に位置決めされて実質的
    に凹部を満たし、且つ前記凹部の壁に接着されて厚い部
    分を形成しており、前記厚い部分は前記内側ライニング
    と一体になった部分に形成されて、前記内側ライニング
    の円筒中央部分の壁厚よりも大きい最大厚さを有し; 前記外側フィラメント巻付層は、付加した強度を提供す
    ると共に前記内側ライニングと差込み手段を具備して剛
    性を有して一体になった容器を形成するために、前記内
    側ライニングの実質的な部分および前記差込み手段とに
    結合されてそれらをおおっており; 前記ポートは、前記容器の内側への接近手段を提供する
    ために、前記外側層の一部分、前記差込み手段および前
    記内側ライニングの一部分を通って延びており; 前記外側層の部分、前記差込み手段および前記内側ライ
    ニングの部分が、取付具を支持し、且つ前記ポートに沿
    って漏洩防止シールを形成するのに充分な、前記容器に
    対する部分的な壁厚を増大した区域を形成している流体
    収容用圧力容器。
  2. 【請求項2】前記凹部の壁が前記薄い内側ライニングの
    円筒中央部分と実質的に等しい厚さを有する特許請求の
    範囲第1項記載の流体収容用容器。
  3. 【請求項3】前記厚さが増大された部分の外側表面が前
    記円筒中央部分の外側表面と実質的に連続しており、且
    つ実質的に平滑な湾曲表面を形成している特許請求の範
    囲第2項記載の流体収容用容器。
  4. 【請求項4】前記厚さが増大された部分の外側表面が前
    記円筒中央部分の外側表面と実質的に連続しており、且
    つ実質的に平滑な湾曲表面を形成している特許請求の範
    囲第1項記載の流体収容用容器。
  5. 【請求項5】前記内側ライニングの第1端部分と第2端
    部分が実質的に半球形である特許請求の範囲第1項記載
    の流体収容用容器。
  6. 【請求項6】前記外側層がフィラメント巻取スリーブ部
    分,第1キャップ部分および第2キャップ部分を含んで
    成り、前記キャップ部分が前記内側ライニングの第1お
    よび第2の実質的に半球形の端部分を実質的におおうよ
    うに位置決めされ、前記スリーブ部分が前記内側ライニ
    ングおよび前記差込み手段を実質的におおうように位置
    決めされている特許請求の範囲第1項記載の流体収容用
    容器。
  7. 【請求項7】薄い熱可塑性内側ライニング,差込み手
    段,薄い外側フィラメント巻付層およびポートを含んで
    成る流体収容用圧力容器であって; 前記内側ライニングは前記流体に対して不浸透性の収容
    体を形成し、該収容体は実質的に円筒形の中央部分,第
    1端部分および第2端部分を有し、前記2個の端部分は
    前記円筒中央部分に連結されており、前記内側ライニン
    グの円筒中央部分の一部分が前記収容体の中に少くとも
    1個の凹部の境界を定めるために内側に配置されてお
    り、前記凹部の壁は前記内側ライニングの円筒中央部分
    と実質的に同じ厚さを有し、前記凹部が前記収容体の外
    側表面から凹部の底部に延び且つ前記内側ライニングの
    円筒中央部分の壁厚よりも大きい深さを有し; 前記差込み手段は前記凹部の中に位置決めされて実質的
    に凹部を満たし、且つ前記凹部の壁に接着されて厚い部
    分を形成しており、前記厚い部分は前記内側ライニング
    と一体になった部分に形成されて、前記内側ライニング
    の円筒中央部分の壁厚よりも大きい厚さを有し、前記厚
    い部分の外側表面は、実質的に平滑な湾曲表面を形成す
    る前記円筒中央部分の外側表面に連続しており、 前記外側フィラメント巻付層は、付加した強度を提供す
    ると共に前記内側ライニングと差込み手段を具備して剛
    性を有して一体になった容器を形成するために、前記内
    側ライニングの実質的な部分に結合されて内側ライニン
    グをおおうと共に前記差込み手段をおおっており; 前記ポートは、前記容器の内側への接近手段を提供する
    ために、前記外側層の一部分、前記差込み手段および前
    記内側ライニングの一部分を通って延びており; 前記外側層の部分,前記差込み手段および前記内側ライ
    ニングの部分が、取付具を支持し、且つ前記ポートに沿
    って漏洩防止シールを形成するのに充分な、前記容器に
    対する部分的な壁厚を増大した区域を形成している流体
    収容用圧力容器。
  8. 【請求項8】薄い内側ライニング,差込み手段,薄い外
    側層を含んで成る流体収容用容器であって; 前記内側ライニングは実質的に円筒形の中央部分,第1
    端部分および第2端部分を有し、前記第1端部分が少く
    とも1個の頂部開口部を有し、前記第2端部分が少くと
    も1個の底部開口部を有し、前記薄い内側ライニングの
    円筒中央部分の一部分が前記内側ライニングの中に少く
    とも1個の凹部の境界を定めるために内側に配置されて
    おり、前記凹部が前記内側ライニングの外側表面から凹
    部の底部に延び、且つその最大値において前記内側ライ
    ニングの円筒中央部分の壁厚よりも大きい深さを有し、
    且つ前記凹部は前記内側ライニングの円筒中央部分と実
    質的に同じ厚さの壁と前記凹部の一部分を通る側方開口
    部を有し、 前記差込み手段は前記凹部の中に位置決めされて実質的
    に凹部を満たし、且つ前記凹部の壁に接着されて厚い部
    分を形成しており、前記厚い部分は前記内側ライニング
    と一体になった部分に形成されて、且つその最大値にお
    いて前記内側ライニングの円筒中央部分の壁厚よりも大
    きい厚さを有し、前記差込み手段が前記側方開口部と一
    致する開口部を有すると共に、実質的に平滑な湾曲表面
    を形成する前記円筒中央部分の外側表面に実質的に連続
    する外側表面を有し、 前記外側層は、前記内側ライニングと差込み手段を具備
    して剛性を有して一体になった容器を形成するために、
    前記内側ライニングと差込み手段とに結合されると共に
    実質的にそれらをおおっており、前記外側層は、前記差
    込み手段の開口部に一致する部分を通る開口部を有し、
    前記側方開口部,前記差込み手段の開口部および前記外
    側層の開口部が前記容器の内側への接近を提供するポー
    トを形成しており、前記外側層の部分,前記差込み手段
    および前記内側ライニングの部分とが取付具を支持し、
    且つ前記ポートに沿って漏洩防止シールを形成するのに
    充分な、前記容器に対する部分的な壁厚を増大した区域
    を形成している流体収容用圧力容器。
  9. 【請求項9】薄い内側ライニング,内側外側層およびポ
    ートを含んで成る流体収容用圧力容器であって; 前記内側ライニングが実質的に円筒形の中央部分と該中
    央部分に連結された第1端部分および第2端部分を有
    し、部分的に壁厚が増加された区域が前記中央部分に配
    置されて前記容器の内側に延びており; 前記薄い外側層は剛性を有して一体になった容器を形成
    するために、前記内側ライニングの実質的な部分に巻付
    けられて、前記中央部分の部分的な壁厚が増大された区
    域をカバーしており; 前記ポートは、前記容器の内側への接近手段を提供する
    ために、前記外側層と、前記中央部分の部分的な壁厚が
    増大された区域を通って延びており、前記中央部分の部
    分的な壁厚が増大された区域と前記外側層が、取付具を
    支持し、且つ前記ポートに沿って漏洩防止シールを形成
    するのに充分な厚さを有する容器壁部分を提供している
    流体収容用圧力容器。
  10. 【請求項10】前記実質的に円筒の中央部分の外側表面
    と前記部分的な壁厚が増加された区域の外側表面が実質
    的に平滑な湾曲表面を形成する特許請求の範囲第9項記
    載の流体収容用圧力容器。
  11. 【請求項11】前記部分的な区域が厚さが増大された部
    分を形成するために前記内側ライニングの前記円筒中央
    部分の壁に接着された差込み手段を含んで成り、前記厚
    さが増加された部分が前記内側ライニングと一体になっ
    た部分であり、且つその最大値において前記内側ライニ
    ングの前記円筒中央部分の壁厚より大きい厚さを有する
    特許請求の範囲第9項記載の流体収容用圧力容器。
  12. 【請求項12】薄い熱可塑性内側ライニング,差込み手
    段,内側層およびポートを含んで成る流体収容用圧力容
    器において; 前記流体に対して不浸透性の収容体を形成する前記内側
    ライニングは実質的に円筒形の中央部分,第1端部分お
    よび第2端部分を有し、前記2個の端部分は前記円筒中
    央部分に連結されており; 前記差込み手段は厚さが増加された部分を形成するため
    に前記内側ライニングの円筒中央部分の壁に接着されて
    おり、前記厚さが増大された部分が前記内側ライニング
    と一体になった部分であり、且つ前記内側ライニングの
    前記円筒中央部分の壁厚より大きい厚さを有し; 前記外側層は付加した強度を提供すると共に、前記内側
    ライニングと差込み手段を具備して剛性を有して一体に
    なった容器を形成するために、前記内側ライニングの実
    質的な部分および前記差込み手段とに結合されてそれら
    をおおっており; 前記ポートは、前記容器の内側への接近手段を提供する
    ために、前記外側層の一部分,前記差込み手段および前
    記内側ライニングの一部分を通って延びており; 前記外側層の部分,前記差込み手段および前記内側ライ
    ニングの部分が、取付具を支持し、且つ前記ポートに沿
    って漏洩防止シールを形成するのに充分な、前記容器に
    対する部分的な壁厚を増大された区域を形成している流
    体収容用容器。
  13. 【請求項13】前記厚さが増大された部分の外側表面が
    前記円筒中央部分の外側表面に実質的に連続しており、
    且つ実質的に平滑な湾曲表面を形成している特許請求の
    範囲第12項記載の流体収容用容器。
  14. 【請求項14】前記外側層がフィラメントが巻かれたス
    リーブ部分、実質的に半球形の第1キャップおよび第2
    キャップを含んで成り、前記2つのキャップが前記内側
    ライニングの第1端部分と第2端部分を実質的におおう
    ように位置決めされており、前記スリーブ部分が前記内
    側ライニング,前記差込み手段および前記2個のキャッ
    プをおおうように位置決めされている特許請求の範囲第
    12項記載の流体収容用容器。
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