JPH06103Y2 - 患者昇降装置の昇降機構 - Google Patents

患者昇降装置の昇降機構

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JPH06103Y2
JPH06103Y2 JP11733288U JP11733288U JPH06103Y2 JP H06103 Y2 JPH06103 Y2 JP H06103Y2 JP 11733288 U JP11733288 U JP 11733288U JP 11733288 U JP11733288 U JP 11733288U JP H06103 Y2 JPH06103 Y2 JP H06103Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は患者、例えば身体障害者を昇降させる患者昇降
装置の昇降機構に関し、特に、患者支持具を昇降させる
昇降用流体シリンダ装置に作動流体を圧送するためのポ
ンプを足踏ペダルの足踏み操作によって作動させるポン
プ作動機構の改良に関する。
(従来技術) 患者、例えば歩行不能若しくは困難な身体障害者を移
送、入浴等させるために、患者昇降装置が用いられる。
一般に、患者昇降装置は、油圧、水圧等の流体圧を用い
る昇降用流体シリンダ装置によって、例えばマット状と
された患者支持具を昇降させるようになっており、患者
支持具を上昇させるのに必要な流体圧を得るためにポン
プが用いられている。すなわち、ポンプによってシリン
ダ装置内のピストンの下側に画成された圧力室内に作動
流体を圧送すると、昇降ロッドを介してピストンに連結
された患者支持具がピストンと共に上昇する。また、シ
リンダ装置内のピストンの下側の圧力室の作動流体を圧
力室の外部にリリーフさせると、患者支持具がピストン
と共に下降する。
一般に、上述した昇降用流体シリンダ装置を支持する基
台フレームは患者支持具の長手方向に対し略平行に延
び、この基台フレームの左右両端と、該基台フレームの
左右両端から前方に延びる脚フレームの前端とにそれぞ
れキャスタが取り付けられる。そして、昇降用流体シリ
ンダ装置の下端部は基台フレームのほぼ中央に設けられ
る。
一方、昇降用流体シリンダ装置の圧力室内に作動流体を
圧送するためのポンプとしては回転形電動ポンプを用い
ることができるが、電動ポンプはバッテリ等の電源を必
要とするので、患者昇降装置が重くなると共に構造が複
雑化し、バッテリの充電や保守等の作業が面倒になると
いう欠点を有する。このため、足踏ペダルと連結したピ
ストン形ポンプが一般に採用されている。
ピストン形ポンプと足踏ペダルとを用いた場合、ポンプ
ハウジング内のピストンに連結されたピストンロッドを
足踏ペダルの足踏み操作によって往復動作させると、ポ
ンプハウジング内への作動流体の吸引とポンプハウジン
グから昇降用流体シリンダ装置内の圧力室内への作動流
体の圧送とが行われる。
(考案が解決しようとする課題) ピストン形ポンプと足踏ペダルとを用いた患者昇降装置
においては、ピストン形ポンプは比較的長寸であるた
め、基台フレームに対しその長手方向に略平行に配置さ
れる。一方、足踏ペダルはその先端を足で上下に動かす
ことができるように略水平な支持軸を介して基台フレー
ムに支持される。
したがって、足踏ペダルとポンプのピストンロッドとを
連動可能に連結する最も簡単な方法は、足踏ペダルから
突出させたアームを直接ピストンロッドの先端に連結す
る方法であるが、このような連結方法の場合、アームの
移動方向をポンプのピストンロッドの移動方向と一致さ
せる必要上、足踏ペダルを支持するほ略水平な取付軸を
基台フレームおよびピストンロッドの長手方向に対し直
角な方向に配置する必要があり、その結果、足踏ペダル
は基台フレームの長手方向に沿うように配置されること
となる。
しかしながら、患者昇降装置を操作する介添人、看護人
等は患者支持具の後部で前方を向いて足踏ペダルを操作
するため、足踏ペダルが左右方向に延びた基台フレーム
の長手方向に沿うように配置されていると、足踏ペダル
を操作しにくいという問題が生じる。足踏ペダルの操作
性を良くするためには、足踏ペダルを基台フレームに対
し直角な方向に配置することが望ましい。
したがって、本考案の目的は、患者支持具昇降用流体シ
リンダ装置に作動流体を圧送するためのポンプのピスト
ンロッドを往復動させるための足踏ペダルの操作を容易
に行うことができ、しかも、基台フレームの長手方向に
沿うように基台フレーム内に配置されるポンプのピスト
ンロッドに対し、足踏ペダルの動きを円滑に伝えて、昇
降用流体シリンダ装置による患者支持具の上昇動作を円
滑に行うことができる昇降機構を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、患者支
持具の長手方向に延ばして配置される基台フレームと、
前記基台フレーム上に立設され、患者支持具を昇降させ
る昇降用流体シリンダ装置と、前記基台フレームに設け
られ、前記基台フレームの長手方向に沿ったピストンロ
ッドの往復動作によって前記昇降用流体シリンダ装置に
作動流体を圧送するポンプと、前記ポンプのピストンロ
ッドを往復動作させるための足踏ペダルとを備えた患者
昇降装置における昇降機構において、前記足踏ペダルを
前記ピストンロッドの動作方向に対し略平行な第1取付
軸を介して前記基台フレームに対し揺動可能に支持し、
前記ピストンロッドに連結したクランク部材を前記ピス
トンロッドの動作方向に対し略直角な方向の延びる第2
取付軸を介して前記基台フレームに対し揺動可能に支持
し、前記クランク部材と前記足踏ペダルとを、自在継手
を介して相互に連結した上下一対のリンクを介して互い
に連結するように構成する。
(作用) 上記構成を有する患者昇降装置における昇降機構におい
ては、足踏ペダルは、基台フレームに設けられるポンプ
のピストンロッドの動作方向に対し略平行(したがっ
て、基台フレームの長手方向に対し略平行)な第1取付
軸を介して基台フレームに対し揺動可能に支持されるの
で、足踏ペダルは基台フレームの長手方向に対し直交す
るように配置されることとなる。したがって、基台フレ
ームの後方から前方の患者支持具と向かい合って患者昇
降装置を操作する介添人、看護人等が無理なく容易に足
踏ペダルを足で操作することができるようになる。
一方、ポンプのピストンロッドに連結されるクランク部
材はピストンロッドの動作方向に対し略直角な方向に延
びる第2取付軸を中心として揺動し、足踏ペダルはピス
トンロッドの動作方向に対し略平行な第1取付軸を中心
として揺動するので、クランク部材と足踏ペダルとは互
いに直交する平面上で揺動することとなるが、クランク
部材と足踏ペダルとは、自在継手を介して相互に連結し
た上下一対のリンクを介して互いに連結されているの
で、足踏ペダルの動きを無理なくクランク部材の揺動運
動に変換することができ、その結果、足踏ペダルの動き
をクランク部材を介して円滑にポンプのピストンロッド
に伝えることができるようになる。したがって、昇降用
流体シリンダ装置による患者支持具の上昇動作を円滑に
行うことができるようになる。
(実施例) 以下、添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は患者昇降装置の昇降機構におけるポンプ作動機
構の要部斜視図であり、第2図は第1図に示す昇降機構
を用いた患者昇降装置の全体図であり、第3図は患者昇
降装置の昇降機構における昇降用流体シリンダ装置の縦
断面図である。
はじめに第2図を参照すると、患者昇降装置は左右方向
に延びる基台フレーム1を備えており、基台フレーム1
の左右両端と、基台フレーム1の左右両端から前方に延
びる左右の脚フレーム1a,1bの前端とにそれぞれキ
ャスタ端から基台フレーム1の前方に向かって延びる脚
フレーム1aの前端にはそれぞれ前部キャスタ2が設け
られている。
基台フレーム1のほぼ中央部上には基台フレーム1に対
しほぼ平行に配置される患者支持具4を昇降させるため
の昇降用流体シリンダ装置3が立設されている。患者支
持具4は患者の背中および頭部を支えるための背中支持
板5と、患者の腰部を支えるための腰部支持板6と、患
者の脚部を支えるための脚部支持板7とを備えており、
背中支持板5と脚部支持板7は腰部支持板6に対してそ
れぞれ角度調整金具8,9を介して角度調整可能に連結
されている。
第3図を参照すると、昇降用流体シリンダ装置3は上下
方向に延びる筒状のガイドポスト10を備えており、こ
のガイドポスト10の下端に固定された環状のベースフ
ランジ11がボルトによって基台フレーム1上に固定さ
れている。
ガイドポスト10の内側にはガイドポスト10と同軸に
上下方向に延びるシリンダ管12が設けられている。シ
リンダ管12の下端はベースフランジ11に固定された
ボトムフランジ13に固定されており、シリンダ管12
およびガイドポスト9の上端には中央にロッド貫通孔1
4aを有するロッドガイドフランジ14が固定されてい
る。ボトムフランジ13とロッドガイドフランジ14と
の間のシリンダ管12の内側にはシリンダ室15が画成
されており、シリンダ管12とガイドポスト10との間
には環状のリザーバ室16が画成されている。
ロッドガイドフランジ14のロッド貫通孔14aを貫通
して上下方向に延びる中空の昇降ロッド17の下端には
弾性ゴム等からなるシールパッキン19を備えたピスト
ン18が固定されており、シリンダ管12内のピストン
18の下側には圧力室15aが画成されている。
昇降ロッド17の上端に固定された上部フランジ20に
はガイドポスト10の外周に摺動可能に嵌合する外管2
1が固定されている。上述した患者支持具4の腰部支持
板6は第2図に示すステー22および取付金具23を介
して外管21に取り付けられている。したがって、ピス
トン18と共に昇降ロッド17および外管21が上下移
動することにより、患者支持具4が基台ベース1に対し
昇降される。
ガイドポスト10の上端部外周と外管21の下端部内周
とにそれぞれガイドポスト10に対する外管21のがた
つきを防止して外管21の摺動を滑らかにするためのガ
イド部材24,25が取り付けられている。ガイド部材
24には例えばテフロン等の滑り性の良い材料が用いら
れる。また、ガイドポスト10の外周面にはガイドポス
ト10の半径方向外方に突出して上下方向に延びる外管
振止め用ガイド突起26が取り付けられており、外管2
1の内面に形成されて上下方向に延びる溝27にこのガ
イド突起26が摺動可能に係合することにより、ガイド
ポスト10に対する外管21の回転が防止されるように
なっている。患者支持具4に加わる荷重およびその自重
に十分耐えるように、ガイドポスト10およびシリンダ
管12の外径および肉厚がそれぞれ所要寸法に設定され
ている。
第3図に示すように、シリンダ管12内のピストン18
の下側の圧力室15aはボトムフランジ13に形成され
た作動流体供給孔28を介して手動形ポンプ29の作動
流体吐出口29aに連通されている。作動流体供給孔2
8内には圧力室15aからポンプ29の吐出口29aへ
の作動流体の逆流を防止するための逆止弁30が設けら
れている。ポンプ29の作動によって所定圧力の作動流
体が吐出口29aから吐出されると、その流体圧により
逆止弁30が開いて圧力室15aに作動流体が供給され
るので、ピストン18が昇降ロッド17と共に上昇す
る。
一方、シリンダ管12とガイドポスト10との間のリザ
ーバ室16はボトムフランジ13に形成された作動流体
戻し孔31を介してポンプ29の作動流体吸込口29b
に連通されている。また、シリンダ管12の上部にはシ
リンダ室15とリザーバ室16とを連通する上部リリー
フ孔32が形成されている。ピストン18が上部リリー
フ孔32よりも下方にあるときは、昇降ロッド17の外
周とシリンダ管12の内周との間に形成される環状のリ
リーフ室33が上部リリーフ孔32を介してリザーバ室
16と連通している。
したがって、ピストン18が上昇するときに上部リリー
フ室33の空気はリリーフ孔32からリザーバ室16に
逃がされる。また、圧力室15aが上部リリーフ孔32
に連通する位置までピストン18が上昇すると、圧力室
15aの作動流体が上部リリーフ孔32を介してリザー
バ室16に逃がされるので、ピストン18の更なる上昇
が防止される。したがって、上部リリーフ孔32を適宜
の高さ位置に設定することにより、ピストン18や外管
21の下部ガイド部材25がロッドガイドフランジ14
あるいはシリンダ管12の上部ガイド部材24に衝突す
る前にピストン18の上昇を停止させることができるの
で、上昇時に衝撃が患者支持具4上の患者に加わること
を防止できる。
なお、ロッドガイドフランジ14にはリザーバ室16の
負圧化を防止するための空気導入孔34が形成されてお
り、この空気導入孔34には外部からリザーバ室16へ
の空気の導入のみを許容するための逆止弁35が設けら
れている。
ピストン18を下降させるためには圧力室15aの作動
流体をリリーフさせる必要がある。そこで、ピストン1
8には圧力室15aとリリーフ室33とを連通する下部
リリーフ通路36が形成されている。そして、昇降ロッ
ド17の内部およびピストン18を上下方向に貫通して
延びる弁作動ロッド37の下端部には下部リリーフ通路
36の圧力室15a側開口部を圧力室15aに対し開閉
するためのリリーフ弁38が取り付けられている。
弁作動ロッド37は昇降ロッド17の上端に固定された
上部フランジ20を貫通してその上方に延びており、弁
作動ロッド37の上端に螺着されたばね受フランジ39
と上部フランジ20との間に設けられた圧縮コイルばね
40のばね力によって弁作動ロッド37が上方に付勢さ
れており、このばね力によってリリーフ弁38がピスト
ン18の下部リリーフ通路36を閉じる方向に付勢され
ている。
一方、昇降ロッド17の上端に上部フランジ20を介し
て固定されたキャップ41には操作レバー43を有する
手動操作部材42が上下方向に螺進退可能に螺合してお
り、この手動操作部材42は鋼球44を介して弁作動ロ
ッド37の上端に当接している。キャップ41の内部に
回動可能に取り付けられたばね受座45と手動操作部材
42との間には手動操作部材42を上方に付勢する戻し
ばね46が設けられている。
操作レバー43の回動量と弁作動ロッド37の上下方向
移動量との関係は手動操作部材42とキャップ41とを
結合するねじの進み角によって適宜に設定することがで
きるが、操作レバー43の操作を容易にするためには、
操作レバー43の1回転以内の回動量の範囲内で弁作動
ロッド37を回動変位させることが好ましい。したがっ
て、手動操作部材42とキャップ41とを結合するねじ
は必要に応じて2条ねじ等としてもよい。また、キャッ
プ41には操作レバー43の回動ストロークを規制する
ためのストッパを設けることができる。操作ハンドル4
3は、患者昇降装置を移動させるための手押し用ハンド
ル47の近傍に配置されているので、介添人による操作
が容易となっている。
第2図から判るように、上述したポンプ29は基台フレ
ーム1内に設けられている。ポンプ29の内部構造の図
示および詳細な説明は省略するが、このポンプ29にお
いては、ポンプハウジング内のピストンに連結されたピ
ストンロッド50を往復動作させると、ポンプハウジン
グ内への作動流体の吸引とポンプハウジングから昇降用
流体シリンダ装置3内の圧力室15a内への作動流体の
圧送とが行われる。
第1図を参照すると、ポンプ29のピストンロッド50
を往復動作させるための足踏ペダル51は、ピストンロ
ッド50の動作方向(矢印A方向)と平行な第1取付軸
52を介して基台フレーム1に対し矢印B方向に揺動可
能に支持されている。一方、ピストンロッド50に連結
されたクランク部材53は、ピストンロッド50の動作
方向(矢印A方向)と直角な方向に延びる第2取付軸5
4を介して基台フレーム1に対して矢印C方向に揺動可
能に支持されている。なお、この実施例では、クランク
部材53とピストンロッド50とは第2取付軸54に平
行な第3取付軸55を介して連結されており、ピストン
ロッド50の途中には取付軸56aを有する継ぎ手56
が組み込まれている。
クランク部材部材54と足踏ペダル51とは、自在継手
としての十字継手57を介して相互に連結された上下一
対のリンク58,59を介して互いに連結されている。
更に詳しく説明すると、上側リンク58の上端はクラン
ク部材54に対し第2取付軸53と平行な第4取付軸6
0を介して回動可能に連結されており、上側リンク58
の下端は自在継手57に対し第4取付軸60と平行な第
5取付軸61を介して回動可能に連結されている。一
方、下側リンク59の下端は足踏ペダル51に対して第
1取付軸52と平行な第6取付軸62を介して回動可能
に連結されており、下側リンク59の上端は十字継手5
7に対し第6取付軸62と平行な第7取付軸63を介し
て回動可能に連結されている。
上記構成を有する患者昇降装置における昇降機構におい
ては、足踏ペダル51は、基台フレーム1内に設けられ
るポンプ29のピストンロッド50の動作方向(矢印A
方向)に平行(したがって、基台フレーム1の長手方向
に平行)な第1取付軸52を介して基台フレーム1に対
し揺動可能に支持されるので、足踏ペダル51は基台フ
レーム1の長手方向に対し直交するように配置されるこ
ととなる。したがって、基台フレーム1の後方から前方
の患者支持具4と向かい合って患者昇降装置を操作する
介添人、看護人等が無理なく容易に足踏ペダル51を足
で操作することができるようになる。
一方、ポンプ29のピストンロッド50に連結されるク
ランク部材54はピストンロッド50の動作方向に直角
な方向に延びる第2取付軸53を中心として揺動し、足
踏ペダル51はピストンロッド50の動作方向に平行な
第1取付軸52を中心として揺動するので、クランク部
材54と足踏ペダル51とは互いに直交する取付軸5
2,53を中心として揺動することとなるが、クランク
部材54と足踏ペダル51とは、十字継手57を介して
相互に連結した上下一対のリンク58,59を介して互
いに連結されているので、足踏ペダル51の動きを無理
なくクランク部材54の揺動運動に変換することがでで
る。
すなわち、足踏ペダル51が第1取付軸52を中心とし
て回動するときに、第6取付軸62は上下方向に移動す
るのみならず、第2取付軸53と平行な方向にも変位す
るが、この変位は十字継手57に対する第7取付軸63
の周りの下側リンク59の回動によって吸収されるの
で、クランク部材54に無理な力が加わることはない。
同様に、クランク部材54が第2取付軸53を中心とし
て回動するときに、第4取付軸60は上下方向に移動す
るのみならず、第1取付軸52と平行な方向にも変位す
るが、この変位は十字継手57に対する第5取付軸61
の周りの上側リンク58の回動によって吸収されるの
で、足踏ペダル51に無理な力が加わることはない。
以上の結果、足踏ペダル51の動きをクランク部材54
を介して円滑にポンプ29のピストンロッド50に伝え
ることができるようになる。したがって、昇降用流体シ
リンダ装置3による患者支持具4の上昇動作を円滑に行
うことができるようになる。
以上、図示実施例につき説明したが、本考案は上記実施
例の態様のみに限定されるものではない。例えば、図示
実施例においては、上下一対のリンク58,59として
市販のチェーンのパーツが用いられているが、他の形状
構成のリンクを用いてもよい。また、図示実施例では自
在継手として、十字方向に軸穴を形成した矩形ブロック
タイプの十字継手57が用いられているが。軸61,6
3を兼ねた十字ピンを十字継手として代替使用すること
ができる。また、本考案においては、自在継手としてボ
ール継手も用いることもできる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案の構成によれ
ば、足踏ペダルを基台フレームの長手方向と直交するよ
うに配置することができるので、基台フレームの後方か
ら前方の患者支持具と向かい合って患者昇降装置を操作
する介添人、看護人等が無理なく容易に足踏ペダルを足
で操作することができるようになる。
しかも、ポンプのピストンロッドに連結されるクランク
部材と足踏ペダルとは、自在継手を介して相互に連結し
た上下一対のリンクを介して互いに連結されるので、足
踏ペダルの動きを無理なくクランク部材の揺動運動に変
換することができ、その結果、足踏ペダルの動きをクラ
ンク部材を介して円滑にポンプのピストンロッドに伝え
て、昇降用流体シリンダ装置による患者支持具の上昇動
作を円滑に行うことができる昇降機構を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す患者昇降装置の昇降機
構におけるポンプ作動機構の斜視図。 第2図は第1図に示す昇降機構を用いた患者昇降装置の
全体図。 第3図は第2図に示す昇降機構における昇降用流体シリ
ンダ装置の縦断面図。 1:基台フレーム 3:昇降用流体シリンダ装置 4:患者支持具 29:ポンプ 50:ピストンロッド 51:足踏ペダル 52:第1取付軸 53:第2取付軸 54:クランク部材 57:十字継手(自在継手)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】患者支持具の長手方向に延ばして配置され
    る基台フレームと、前記基台フレーム上に立設され、患
    者支持具を昇降させる昇降用流体シリンダ装置と、前記
    基台フレームに設けられ、前記基台フレームの長手方向
    に沿ったピストンロッドの往復動作によって前記昇降用
    流体シリンダ装置に作動流体を圧送するポンプと、前記
    ポンプのピストンロッドを往復動作させるための足踏ペ
    ダルとを備えた患者昇降装置における昇降機構におい
    て、 前記足踏ペダルを、前記ピストンロッドの動作方向に対
    し略平行な第1取付軸を介して前記基台フレームに対し
    揺動可能に支持し、 前記ピストンロッドに連結したクランク部材を、前記ピ
    ストンロッドの動作方向に対し略直角な方向に延びる第
    2取付軸を介して前記基台フレームに対し揺動可能に支
    持し、 前記クランク部材と前記足踏ペダルとを、自在継手を介
    して相互に連結した上下一対のリンクを介して互いに連
    結したこと、 を特徴とする患者昇降装置の昇降機構。
JP11733288U 1988-09-08 1988-09-08 患者昇降装置の昇降機構 Expired - Lifetime JPH06103Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN108086725A (zh) * 2017-12-13 2018-05-29 周靖皓 一种移动式泳池升降装置

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JPH0239726U (ja) 1990-03-16

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