JPH06103885A - 多孔質焼結基体、その製造法および多孔質材料の気孔率評価法 - Google Patents
多孔質焼結基体、その製造法および多孔質材料の気孔率評価法Info
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- JPH06103885A JPH06103885A JP24940492A JP24940492A JPH06103885A JP H06103885 A JPH06103885 A JP H06103885A JP 24940492 A JP24940492 A JP 24940492A JP 24940492 A JP24940492 A JP 24940492A JP H06103885 A JPH06103885 A JP H06103885A
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Abstract
びその製造法、その気孔が制御された多孔質焼結基体の
製造法、および多孔質焼結基体の気孔率の正確な評価法
を提供する。 【構成】 カソード面の表面粗さを5μm以下に制御し
た多孔質焼結基体。カソード面を研磨仕上げしてなる。
金属原料粉末をプレス成形したのち焼結する多孔質焼結
基体の製造法において、得られた焼結基体の表面を研磨
する工程をさらに含む。原料粉末として金属造粒粉末ま
たはあらかじめ分級された粉末を用いることにより、多
孔質焼結基体の気孔率を制御する。原料粉末をあらかじ
め粉砕する工程を有する。評価用含浸材を多孔質材料に
含浸させ、その含浸率を測定して多孔質材料の気孔率を
評価する。上記評価法により測定して、評価用含浸材の
含浸率が6〜10%である含浸型陰極用の多孔質焼結基
体。
Description
どの電子管に用いる含浸型陰極用の多孔質焼結基体およ
びその製造法、その多孔質焼結基体の気孔の制御および
評価法に関する。
ための陰極として注目されているが、含浸型陰極は高融
点金属の多孔質焼結基体に電子放射性物質(以下、エミ
ッターともいう)を溶融含浸させたものであり、そのカ
ソード面から熱電子を放出する。
は、原料の金属粉末をプレス成形した後、焼結すること
によって製造するのが一般的である。このようにして得
られた多孔質焼結基体に切削加工や放電加工を施して所
定の形状としあるいは焼結体のままで、エミッターを多
孔質焼結基体の気孔に溶融含浸させて、含浸型陰極を製
造している。しかし、このような従来の方法では、カソ
ードの板厚が不均一となりやく、またカソード面を形成
する表面が粗い(たとえば、表面粗さRmax は焼結体の
状態で10μm、切削加工した状態のもので15μm程
度)ため、電子放射物質を含浸した後、カソード面に電
子放射物質が残ってしまう。図7は焼結後エミッターを
含浸したカソード表面付近の断面図で、カソード表面に
エミッターが残留している様子を示す。この電子放射物
質は水に溶けやすく、わずかな水分にもすぐに反応して
水酸化物になり、電子放出性が著しく低下する。また、
表面に多量に残存するエミッターは蒸発しやすい、とい
う問題がある。
に、たとえば特開昭59−18539号公報によれば、
粒径5μmのW粉末にポリビニルアルコールをバインダ
ーとして加え、成形後水素気流中、1000℃×1時間
の仮焼結を行い、さらに1×10-5Torr以下の減圧下で
1900℃×1時間焼結している。しかしながら、この
ような従来の方法では、原料粉末の粒度分布の変化や平
均粒径の変動により焼結条件が変化するため、一定の気
孔率を得るためには、焼結時間等を細く制御する必要が
ある。また、粉末の偏析等により気孔が均一に分散しに
くいなどの問題がある。
末の平均粒径は2.5〜3.4μm程度であるが、その
製造工程中に生じる等した2次粒子や形骸粒子は最大で
125μm前後と大きくなる場合があり、このような2
次粒子や形骸粒子を含む粉末をプレス成形し焼結する
と、その焼結体の内部には通常の何倍もの大きさの気孔
が生成される。そのような特異な気孔部の様子(断面
図)を図8に示す。たとえばタングステン粉末はもとも
と粒動性が悪いため、2次粒子や形骸粒子の集合した部
分はプレス、焼結しても気孔はつぶれない。このような
大きな気孔があると、電子放射物質を含浸した際に多量
の電子放射物質がその大きな気孔に含浸され、その熱膨
張によりタングステン焼結体を押し拡げようとする。こ
のため、この部分の粒界強度が弱くクラックの発生や焼
結体の表面が膨れるという問題が起こる。図9は表面の
膨れ部の様子(断面図)を示す。このようなことが起こ
ると含浸型陰極の寿命が短くなるばかりか、カソードと
しての特性も低下させてしまう。従来の製造法ではプレ
ス方式やプレス条件を変えても原料粉末自体に問題があ
るため、大きな気孔をつぶすことができない。
体の材料には通常Wが用いられ、その多孔質焼結基体の
気孔率の評価には一般に密度の測定が利用されており、
Wの場合、密度15.5〜16.5g/cm3 (理論気孔率
19.7〜14.5%)で使用されている。しかし、最
終的に必要な特性は、エミッターの含浸される割合であ
り、密度による評価の場合には、クローズドポアの量も
含まれるため、密度とエミッター含浸率の相関をとるの
は困難であった。
技術の問題点を解決して、その表面粗さを制御した多孔
質焼結基体およびその製造法、その気孔が制御された多
孔質焼結基体の製造法、および多孔質焼結基体の気孔率
の正確な評価法を提供することを目的とし、さらに具体
的には、以下の通りである。
とにより安定した特性を得、また、電子放射物質の含浸
後カソード表面への電子放射物質の残存を抑制して、電
子放射性の低下を防止し、電子放射物質の蒸発量を抑制
することのできる、表面粗さを制御した多孔質焼結基体
およびその製造法を提供することを目的とする。
や粒度分布の多少の変動にかかわらず、焼結条件の変動
が少なく、かつ気孔が均一に分散している多孔質焼結基
体の製造法を提供することを目的とする。
形骸粒子を粉砕することにより、得られる多孔質焼結基
体中への大きな気孔の生成を防止することができる多孔
質焼結基体の製造法を提供することを目的とする。
ミッター含浸率との正確な相関関係をとることのできる
評価法を提供することを目的とする。
を解決するために、本発明の多孔質焼結基体は、含浸型
陰極用の多孔質焼結基体において、カソード面の表面粗
さを5μm以下に制御したことを特徴とするものであ
る。
基体のカソード面を研磨仕上げしてなることを特徴とし
ている。
はモリブデンからなることが好ましい。
原料粉末をプレス成形したのち焼結する多孔質焼結基体
の製造法において、得られた焼結基体の表面を研磨する
工程をさらに含むことを特徴としている。
気孔部に封孔材をあらかじめ含浸させたのち研磨処理を
行うことが好ましい。
法は、金属原料粉末をプレス成形したのち焼結する多孔
質焼結基体の製造法において、金属原料粉末として金属
造粒粉末またはあらかじめ分級された粉末を用いること
により、多孔質焼結基体の気孔率を制御することを特徴
としている。
法は、金属原料粉末をプレス成形したのち焼結する多孔
質焼結基体の製造法において、金属原料粉末をあらかじ
め粉砕する工程をさらに有することを特徴としている。
は、評価用含浸材を多孔質材料に含浸させ、除去し、そ
の含浸材の含浸率を測定して多孔質材料の気孔率を評価
することを特徴としている。
評価法により測定して、評価用含浸材の含浸率が6〜1
0%であることが好ましい。
が、これに限らず、Mo、Taなどの高融点金属、また
はこれらの合金であってもよい。
は、そのカソード面の表面粗さRmaxを5μm以下、好
ましくは0.01〜5μm、さらに好ましくは0.01
〜2.5μmに制御してなるものである。ここで、表面
粗さRmax というのは、断面曲線から基準長さだけ抜き
取った部分の平均線に平行な2直線で抜き取り部分を挟
んだとき、この2直線の間隔を断面曲線の縦倍率の方向
に測定した値のことである(JIS B0601)。こ
のように表面粗さを制御したので、多孔質焼結基体にエ
ミッターを含浸させた場合、エミッターがカソード表面
に露出する表面積を小さくすることができ、エミッター
の蒸発量を抑制することができる。また、カソード表面
へのエミッターの残留を抑制することができるので、従
来のようなカソード表面に多量に残留したエミッターの
特性劣化による電子放出特性の低下を防ぐことができ
る。なお、多孔質焼結基体に含浸させるエミッターとし
ては、たとえば、酸化バリウムと酸化アルミニウム、酸
化カルシウム、酸化マグネシウムなどの混合物が好まし
く用いられる。
表面粗さの制御は、多孔質焼結基体のカソード面を研磨
仕上げすることにより好ましく行うことができる。かか
る研磨工程によって、多孔質焼結基体の板厚を均一にす
ることができるので、この点からも特性の安定化を図る
ことができる。
に封孔材をあらかじめ含浸せておいてから研磨すること
により行う。多孔質焼結基体はポーラスなため、そのま
ま研磨すると焼結基体の構成材料である金属が目づまり
して、電子放射物質が含浸できなくなる。これを防止す
るため、研磨工程の前に多孔質焼結基体の気孔部を保護
するための封孔材を含浸させておく。この封孔材は研磨
処理後不要となるため、研磨処理した後溶剤に溶解させ
たり、熱処理により除去する。
材としては、1)研磨処理後除去が容易であること、
2)熱処理による封孔材の除去に際し、高温においても
多孔質焼結基体と反応しないこと、の要件を満足する必
要がある。このような要件を満足する物質として、C
u、プラスチック、各種樹脂等が挙げられ、多孔質焼結
基体としてたとえばWを用いる場合、Wと反応せずかつ
融点の比較的低いCuが好ましい。
場合には、加熱炉を用いるが、その熱処理により封孔材
が気散して炉芯に付着する。このように炉芯に封孔材が
付着すると、均一な加熱が困難となり、雰囲気を一定に
保つことが困難となり、炉の熱効率を悪化させる。この
ため、炉芯に付着した封孔材を除去する必要があるが、
従来の加熱炉は、炉芯管が炉に固定されているため管内
部に付着した封孔材の除去が困難であった。そこで、炉
芯管を2重構造とし内側の管を取り外すことができるよ
うにしておくことが好ましい。このようにすれば封孔材
の除去が容易となり、また常に良好な炉芯を用いて熱処
理することができる。
プレス成形したのち焼結することにより製造するが、本
発明においては、均質な多孔質焼結基体を得るために、
次ぎのような改良を行う。なお下記の改良は、含浸型陰
極用の多孔質焼結基体の製造に限らず、多孔質焼結体の
一般的な製造法に適用することができる。
かじめ分級された粉末を用いる。このように金属造粒粉
末またはあらかじめ分級された粉末を用いることによ
り、原料粉末の粒径や粒度分布の多少の差によらず、焼
結条件一定で気孔が均一に分散した均質な多孔質焼結基
体を得ることができる。造粒または分級は、従来用いら
れている方法により適宜行えばよい。造粒粉末の粒径は
35〜70μm程度が好ましい。また、分級により、大
粒径側および小粒径側を各々体積比で5〜10%程度除
去することが好ましい。
に、金属原料粉末をあらかじめ粉砕する工程を設ける。
かかる工程により大きな気孔の生成の原因となる原料粉
末中に存在する2次粒子や形骸粒子が粉砕されるので、
大きな気孔のない多孔質焼結基体を得ることができる。
砕された原料粉末を従来法と同様にプレス成形、焼結す
ることにより多孔質焼結基体を得る。この場合、プレス
成形は、原料粉末に適宜PVA、パラフィンなどのバイ
ンダーを混合しまたは混合せずに、成形圧力2〜5ton/
cm2 で行う。得られた成形体をたとえばH2 中で145
0〜1600℃×250〜400分間程度の仮焼結を行
い、次いで、たとえばH2 中、1700〜1900℃で
所定の気孔率となるまで焼結して、多孔質焼結基体を得
る。
基体として用いる場合、従来は、密度の測定によって多
孔質焼結基体へのエミッターの含浸率の評価を行ってい
たが、本発明においては、これに替わって、含浸率評価
用含浸材を多孔質焼結基体に含浸させ、除去し、その含
浸材の含浸率からエミッターの含浸率の評価を行う。
存在し、エミッターはこのうち開気孔にのみ含浸され閉
気孔には入り込めない。密度はこれらの開気孔と閉気孔
の区別なく全気孔率に対応するため、従来の密度による
評価では正確なエミッター含浸率に対応しない。本発明
の評価法によれば、評価用含浸材はエミッターと同じく
開気孔部にのみ含浸されるので、評価用含浸材の含浸率
から正確にエミッターの含浸率を推定することができ
る。
ターのみに限らず、多孔質材料の気孔率評価方法として
も採用することが可能である。すなわち、例えばCuや
プラスチックなどの評価用含浸材を多孔質材料に含浸さ
せ、その後除去することにより、その結果、多孔質材料
の気孔率を評価することが可能となる。
述の研磨加工時に必要となる封孔材と同一の物質を用い
れば、両者の効果を得ることができ有益である。
おいて、上記の評価法により測定される評価用含浸材の
含浸率は、6〜10%、好ましくは7〜9%の範囲であ
る。評価用含浸材の含浸率が大きすぎると、含浸される
エミッターの蒸発量が多くなり、一方、少なすぎるとエ
ミッターの効果が十分に発揮できない。
し、1枚5gの粉末を使用してプレス成形により約30
mmφの成形体を得る。得られた成形体をH2 中、800
℃×275分間脱脂した後、H2 中、1500℃×33
0分間焼結を行う。さらにH2 中、1700℃で気孔率
が15〜18%になるまで焼結する。
20分間で銅を含浸させ、得られた試料を平行研削、ラ
ップ研磨を経て目的の板厚にする。この試料を硝酸と水
1:1の混合液に漬け、さらに熱処理して完全に銅を除
去する。
焼結基体を得る。この多孔質焼結基体にエミッターを含
浸させて、含浸型陰極の母体とした。
の除去の各工程を除き、上記実施例と同様の条件で成
形、焼結して多孔質焼結基体を得、この焼結基体にエミ
ッターを含浸させて含浸型陰極の母体を得た(比較
例)。
カソードのディスク表面粗さRmaxおよびディスク表面
のエミッター残留量を比較した結果を表1に示す。
表面付近の状態を断面図で模式的に図1に示す。図1お
よび表1からも明らかなように、研磨処理を施し表面粗
さを制御することにより、ディスク表面のエミッター残
留量を低く押さえることができることが分かる。したが
って、本実施例によれば、電子放射特性の低下を防止
し、エミッターの蒸発量を抑制することができる。
として、スプレードライヤーで造粒し60μm相当とし
た。これを7.65gを1ヶ分として28mmφの円筒プ
レス治具を用いてプレス成形(成形圧力2ton/cm2 )し
た。次いで、H2 中、800℃×275分間脱脂した
後、H2 中、1700℃×330分間仮焼結を行った。
次に、これらの仮焼結体を1800℃で目的の比重(1
6±0.15)となるように焼結を行った。
によっても多孔質焼結体を製造した。すなわち、平均粒
径3μmのW粉末にPVAをドープし、7.65gを1
ヶ分として28mmφの円筒プレス治具を用いてプレス成
形(成形圧力2ton/cm2 )した。次いで、H2 中、80
0℃×275分間脱脂した後、H2 中、1700℃×3
30分間仮焼結を行った。次に、これらの仮焼結体を1
800℃で目的の比重(16±0.15)となるまで焼
結を行った。
での合格率を求めた結果を図2に示す。この図2から明
らかなように、本実施例によれば、目的の比重となる設
定時間のバラツキが極めて小さく、比較例における場合
の1/5以下になった。したがって、本実施例によれ
ば、焼結工程が管理しやすくなる。
径側を各々体積比で30%づつ除去した。得られたW粉
末にPVAをドープし、7.65gを1ヶ分として28
mmφの円筒プレス治具を用いてプレス成形(成形圧力2
ton/cm2 )した。次いで、H2 中、800℃×275分
間脱脂した後、H2 中、1700℃×330分間仮焼結
を行った。次に、これらの仮焼結体を1800℃で目的
の比重(16±0.15)となるように焼結を行った。
によっても多孔質焼結体を製造した。この比較例は、上
記実施例2において述べた比較例の多孔質焼結体の製造
法と同じである。
での合格率を求めた結果を図3に示す。この図3から明
らかなように、本実施例によれば、目的の比重となる設
定時間のバラツキが極めて小さく、比較例における場合
の1/6以下になった。したがって、本実施例によれ
ば、焼結工程が管理しやすくなる。
ナ)100個、磁性ポットを準備し、磁性ポットに原料
粉末とボールを入れポットローラにかける。48〜96
H処理した後、粉末を磁性ポットから取り出し、従来と
同様の条件下でプレス成形(成形圧力2ton/cm2 )、焼
結(H2 中、1700℃×330分間の仮焼結の後、H
2 中、1800℃で目的の比重(16±0.15)とな
るまで焼結)を行う。
の2次粒子や形骸粒子が砕けているため、大きな気孔の
ないW多孔質焼結基体を得ることができる。このように
して得られる多孔質焼結基体の断面の様子を図4に模式
的に示す。焼結基体中に気孔が均質に分散している様子
が分かる。
結基体には大きな気孔が存在しないので、粒界強度が高
く電子放射物質を含浸してもカソード表面が膨れたりク
ラックが発生するようなことがない。したがって、カソ
ードの寿命や特性が低下し難くなる。
試料にCuを溶融含浸させ、次いで含浸させたCuを除
去し、その重量差からCu含浸率を測定した。次に、エ
ミッターを含浸させてエミッター含浸率を測定した。こ
のようにして得られたCu含浸率とエミッター含浸率と
の相関関係を図5に示す。
とエミッター含浸率との対応関係も調べた。
る評価法では、Cu含浸率とエミッター含浸率とがよく
対応していることが分かる。したがって、本実施例によ
る評価法によれば、Cu含浸率からエミッター含浸率を
正確に制御することができる。
るとき、良好なエミッター含浸率が得られることが分か
った。
ード面を研磨仕上し、その表面粗さRmax を5μm以下
に制御してなるので、カソード表面へのエミッターの残
留量を抑制して、電子放射性の低下を防止し、エミッタ
ーの蒸発量を抑制できる。また、造粒または分級された
原料粉末を用いるので、使用する粉末の平均粒径や粒度
分布の多少の変動にかかわらず、焼結条件の変動が少な
く、かつ気孔の均一に分散した多孔質焼結基体を得るこ
とができる。また、原料粉末をあらかじめ粉砕して用い
るので、原料粉末中の2次粒子や形骸粒子が粉砕され、
大きな気孔のない均一な気孔の分散した多孔質焼結基体
を得ることができる。さらに、評価用含浸材を多孔質材
料に含浸させ、その含浸率を測定して多孔質材料の含浸
率を評価するので、多孔質焼結基体のエミッター含浸率
との正確な相関関係をとることができる。
したディスク表面付近の断面図。
定時間での合格率を求めた結果を示すグラフ。
定時間での合格率を求めた結果を示すグラフ。
得られた多孔質焼結基体の断面図。
示す図。
の断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】含浸型陰極用の多孔質焼結基体において、
カソード面の表面粗さを5μm以下に制御したことを特
徴とする多孔質焼結基体。 - 【請求項2】多孔質焼結基体のカソード面を研磨仕上げ
してなる、請求項1に記載の多孔質焼結基体。 - 【請求項3】金属原料粉末をプレス成形したのち焼結す
る多孔質焼結基体の製造法において、得られた焼結基体
の表面を研磨する工程をさらに含むことを特徴とする多
孔質焼結基体の製造法。 - 【請求項4】前記研磨工程において、多孔質焼結基体の
気孔部に封孔材をあらかじめ含浸させたのち研磨処理を
行うことを特徴とする、請求項3に記載の製造法。 - 【請求項5】金属原料粉末をプレス成形したのち焼結す
る多孔質焼結基体の製造法において、金属原料粉末とし
て金属造粒粉末またはあらかじめ分級された粉末を用い
ることにより、多孔質焼結基体の気孔率を制御すること
を特徴とする多孔質焼結基体の製造法。 - 【請求項6】金属原料粉末をプレス成形したのち焼結す
る多孔質焼結基体の製造法において、金属原料粉末をあ
らかじめ粉砕する工程をさらに有することを特徴とする
多孔質焼結基体の製造法。 - 【請求項7】多孔質材料の気孔率評価法であって、評価
用含浸材を多孔質材料に含浸させ、除去し、その含浸材
の含浸率を測定して多孔質材料の気孔率を評価すること
を特徴とする評価法。 - 【請求項8】請求項7に記載の評価法により測定して、
評価用含浸材の含浸率が6〜10%であることを特徴と
する、含浸型陰極用の多孔質焼結基体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24940492A JP3378275B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 多孔質焼結基体、その製造方法およびそれを用いた含浸型陰極 |
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JPH06103885A true JPH06103885A (ja) | 1994-04-15 |
JP3378275B2 JP3378275B2 (ja) | 2003-02-17 |
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