JPH06102634B2 - 無水ピロメリット酸の製造方法 - Google Patents

無水ピロメリット酸の製造方法

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JPH06102634B2
JPH06102634B2 JP2081289A JP8128990A JPH06102634B2 JP H06102634 B2 JPH06102634 B2 JP H06102634B2 JP 2081289 A JP2081289 A JP 2081289A JP 8128990 A JP8128990 A JP 8128990A JP H06102634 B2 JPH06102634 B2 JP H06102634B2
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tetraalkylbenzene
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ピロメリット酸(無水ピロメリット酸を含
む)の製造方法に関する。ピロメリット酸はポリイミド
製造原料等として有用である。
〔従来の技術〕 無水ピロメリット酸又はピロメリット酸はテトラメチル
ベンゼン等のテトラアルキルベンゼンを気相又は液相酸
化することにより得られる。特公昭49-31,973号、特開
昭62-201,645号公報等は、テトラアルキルベンゼンを五
酸化バナジウム触媒の存在下に気相接触酸化する方法を
教えているが、具体的にはデュレン、ジイソプロピルパ
ラキシレンの酸化を教えているに過ぎない。特開昭48-3
6,142号公報は1,2,4,5-テトラアルキルベンゼンを液相
酸化する例を教えているが、具体的にはデュレンの酸化
を教えているに過ぎない。
工業的に大量に生産されているエチルベンゼン製造の際
に副生するジエチルベンゼン又はトリエチルベンゼンを
利用してテトラアルキルベンゼンとし、これから無水ピ
ロメリット酸を製造することができれば極めて有利なこ
とである。ところが、プソイドキュメンのイソプロピル
化、パラキシレンのジイソプロピル化、メタキシレンの
ジイソプロピル化等は、それぞれRev.Chim.(Buchares
t),1979,30(11),1082、特公昭45-18,846号公報、特
公昭52-12,178号公報等で知られているが、エチルベン
ゼン類のイソプロピル化や酸化を教えるものは見当たら
ない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はピロメリット酸を工業的に有利に製造する方法
を提供することを目的とする。他の目的は工業的に有利
な原料を用いてピロメリット酸を収率よく製造する方法
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ジエチルベンゼン又はトリエチルベンゼンを
フリーデルクラフツ触媒の存在下にプロピレンでプロピ
ル化してジエチルジイソプロピルベンゼン又はトリエチ
ルイソプロピルベンゼンからなるテトラアルキルベンゼ
ンを生成させ、次いでこれを蒸留してテトラアルキルベ
ンゼンを分離し、得られたテトラアルキルベンゼンを酸
化することからなるピロメリット酸の製造方法である。
本発明で酸化の原料とする1,2,4,5-テトラアルキルベン
ゼンはジエチルベンゼン、トリエチルベンゼン又はこれ
らの混合物を主体とするエチルベンゼン類をイソプロピ
ル化して得られるテトラアルキルベンゼンである。
ジエチルベンゼン、トリエチルベンゼン又はこれらの混
合物を主体とするものとしては、ジエチルベンゼン、ト
リエチルベンゼン等の他に、エチルベンゼンを製造する
際に副生するポリエチルベンゼンがある。このポリエチ
ルベンゼンはジエチルベンゼンを主体としトリエチルベ
ンゼン等を含むが、好ましくはトリエチルベンゼンを主
体とする留分である。そして、ジエチルベンゼン、トリ
エチルベンゼンには異性体があるが、1,3-又は1,4-ジエ
チルベンゼンあるいは1,2,4-トリエチルベンゼンが好ま
しい。しかしながら、他の異性体あるいは他のアルキル
ベンゼン類が含まれても、転移反応や異性化が反応中に
生ずるので、許容される。
ジエチルベンゼン、トリエチルベンゼンのイソプロピル
化反応は、フリーデルクラフツ触媒の存在下に行われ
る。フリーデルクラフツ触媒としては、塩化アルミニウ
ム、三フッ化ホウ素、塩化鉄、イオン交換樹脂、ゼオラ
イト、燐酸等の公知のものがあるが、好ましくは塩化ア
ルミニウム又はゼオライトである。イソプロピル化はプ
ロピレンを用いて行う。
前記イソプロピル化反応は、ベンゼン環1モル当たりエ
チル基及びイソプロピル基からなるアルキル基3.6〜4.8
モル、好ましくは4.0〜4.4モルとなるまで行うことがよ
く、その範囲外ではいずれもテトラアルキルベンゼンの
生成割合が低下する。
フリーデルクラフツ触媒の使用量は触媒の種類、原料等
によって異なるが、塩化アルミニウムの場合、前記ポリ
エチルベンゼンに対し5〜25重量%程度である。反応温
度についても他の条件により変化するが、塩化アルミニ
ウム触媒の場合、50〜150℃程度である。固体酸触媒を
用いる場合は、流通式で行うこともできる。このときの
温度は80〜250℃程度であり、常圧又は加圧下に行うこ
とができる。
イソプロピル化反応終了後、プロピレンの添加を止め、
転移反応を生じさせることが望ましい。すなわち、イソ
プロピル化が終了した直後の反応生成物はテトラアルキ
ルベンゼンの他、トリアルキルベンゼン、ペンタアルキ
ルベンゼン等の混合物であるが、転移反応を生じさせる
とテトラアルキルベンゼンの割合が増加する。転移反応
はフリーデルクラフツ触媒の存在下に行うが、その条件
は新たなプロピレンを加えない以外はイソプロピル化反
応とほぼ同じでよい。また、転移反応の際、新たなフリ
ーデルクラフツ触媒を添加してもよいが、イソプロピル
化反応混合物中に残存するフリーデルクラフツ触媒だけ
であっても差し支えなく、また温度、撹拌等の条件もエ
チル化反応と同じであっても差し支えない。しかし、分
解反応を防止する意味でイソプロピル化反応より50〜10
0ど程度低くすることが望ましい。固体酸触媒を用い、
流通式で反応を行う場合は、別に反応器を用意し、これ
にイソプロピル化反応生成物を通すことがよい。
得られた反応生成物は、常法により触媒を分離したの
ち、蒸留によりテトラアルキルベンゼンを分離する。テ
トラアルキルベンゼンの濃度は90重量%以上とすること
が望ましく、このテトラアルキルベンゼン留分中のテト
ラアルキルベンゼンは1,2,,5-体と1,2,3,5-体との混合
物となるときがあるが、トリエチルベンゼンとして1,2,
4-トリエチルベンゼンを原料として用いたときは、1,2,
3,5-テトラアルキルベンゼンは殆ど生じない。この異性
体が存在するときは、晶析により分離することが望まし
い。晶析の方法としては、冷却する方法、圧力をかける
方法などがある。分離された液相は1,2,3,5-テトラアル
キルベンゼンを主体とするものであるので、これは前記
イソプロピル化反応又は転移反応工程に戻すことがよ
い。
テトラアルキルベンゼンの酸化は、低級脂肪酸中で、重
金属及び臭素を含む触媒の存在下、分子状酸素含有ガス
により行う液相酸化であっても、五酸化バナジウムを含
む触媒成分を担持させた触媒の存在下、分子状酸素含有
ガスにより行う気相酸化であってもよいが、気相酸化で
行えば、1,2,4,5-テトラアルキルベンゼン以外の不純物
は完全に酸化されて、生成する無水ピロメリット酸中に
は殆ど残らないという利点がある。気相酸化触媒として
は、五酸化バナジウム及び二酸化チタンを担体に担持さ
せたものが好ましく、分子状酸素含有ガスとしては空気
が好ましいが、酸素を富化したガス又は不活性ガスで希
釈したガスであってもよい。また、反応温度は300〜450
℃の範囲であり、テトラアルキルベンゼン/空気比は15
〜40g/Nm3の範囲である。液相酸化の場合、低級脂肪酸
としては、酢酸、プロピオン酸等があり、重金属として
はMn、Coが挙げられ、これはいずれか単独で用いてもよ
いが、両者を併用することが好ましい。その他、重金属
触媒の活性を高める成分としてCe等を加えてもよい。こ
れらの重金属は、酢酸塩、炭酸塩等の形で使用すること
ができる。また、臭素は臭化カリウム等の形で使用する
ことができる。触媒の使用量は、テトラアルキルベンゼ
ン100重量部に対し、重金属を0.5〜150重量部(金属と
して)、臭素を1〜50重量部(臭素として)の範囲が好
ましく、低級脂肪酸に対する濃度は重金属が0.05〜4重
量%、臭素が0.05〜5重量%の範囲とすることが好まし
い。液相酸化反応の温度は80〜250℃、圧力は常圧〜100
kg/cm2・G程度の範囲であり、この反応は回分法、連続
法いずれでも行うことができる。また、分子状酸素含有
ガスとして空気の他に、窒素、炭酸ガス等で希釈してガ
ス、酸素を富化したガスなどが使用できるが、空気が有
利である。なお、酸化生成物中に酸化中間体が含まれる
ときは、これを硝酸酸化等することもできる。酸化を気
相で行ったときは、無水ピロメリット酸が得られ、液相
で行ったときは、ピロメリット酸が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を示す、なお、%は重量%を示
す。
実施例1 ベンゼンを固体酸(Y-ゼオライト)の存在下、エチレン
でアルキル化してエチルベンゼンを製造する際に副生す
るトリエチルベンゼン留分(1,2,4-トリエチルベンゼ
ン:18.1%、1,3,5-トリエチルベンゼン:78.9%、ジエチ
ルベンゼン:2.8%)250gと無水塩化アルミニウム触媒を
撹拌機、還流冷却器を備えた反応器に仕込み、70℃に保
ち、プロピレンを連続的に供給してイソプロピル化を行
った。
2時間後、プロピレンの供給を止め、引き続き同じ温度
条件で撹拌を続けて転移反応を行った。転移反応は反応
物の組成が一定となるまで行った。得られた反応物から
触媒を分離したのち、蒸留してテトラアルキルベンゼン
留分(1,2,4,5-テトラアルキルベンゼン:49.0%、1,2,
3,5-テトラアルキルベンゼン:51.0%)を得た。
このテトラアルキルベンゼンを用いて、無水ピロメリッ
ト酸の製造を行った。条件は、不活性担体に酸化チタ
ン、五酸化バナジウムおよび五酸化リンを担持した触媒
を用い、反応温度380℃、テトラエチルベンゼン/空気
比20g/Nm3、GHSV4,000/hrの条件で反応を行ったとこ
ろ、無水ピロメリット酸が33%の収率で得られた。この
無水ピロメリット酸の純度は95%であったが、99%純度
の1,2,4,5-テトラエチルベンゼンを原料として得られた
無水ピロメリット酸と殆ど変わらない純度であった。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法によれば、無水ピロメリット酸を収量
よく製造することができる。
また、工業的に有利な原料を用いて無水ピロメリット酸
を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 29/08 C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジエチルベンゼン又はトリエチルベンゼン
    をフリーデルクラフツ触媒の存在下にプロピレンでイソ
    プロピル化してジエチルジイソプロピルベンゼン又はト
    リエチルイソプロピルベンゼンからなるテトラアルキル
    ベンゼンを生成させ、次いでこれを蒸留してテトラアル
    キルベンゼンを分離し、得られたテトラアルキルベンゼ
    ンを酸化することを特徴とするピロメリット酸又は無水
    ピロメリット酸の製造方法。
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