JPH0610047Y2 - ガラス戸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、把手を有する家具のガラス戸に関する。

（考案の目的） この考案は、把手に手を掛け易く且つ意匠的にも優れ、
更には組立てが簡単なガラス戸を提供することを目的と
するものである。

（実施例） 以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。

戸枠１は左右一対の縦框２及び上下一対の横框３を有し
ている。これら縦框２、横框３の内周部にはガラス板嵌
め溝４が形成されており、戸枠１のガラス板嵌め溝４を
形成する後部壁の内側面と同前部壁の内側面とが面一と
なされている。

これらガラス板嵌め溝４にガラス板５が以下の手順で嵌
め止められている。即ち、縦框２及び下側の横框３を組
立てた後、上側の横框３の取り付けられていない開口側
から、ガラス板嵌め溝４にガラス板５の周縁を入れるよ
うにして、ガラス板５を縦框２及び下側の横框３に嵌め
止め、然る後上側の横框３を左右一対の縦框２に取り付
ける。

左側の縦框２の内側縁に一側縁が沿うようにして把手６
が縦框２の、上下方向中間部の前面に当てられていて、
把手６の右側前後方向には、即ち把手６とガラス板５と
の前後方向には第２図に示す如く空間８が形成されてい
る。そして、把手６には右側に開口した手掛け凹所７が
形成されている。そのため、空間８が手掛け凹所７に指
を入れるときの指逃がし間隙となるので、把手６に手を
掛け易い。

把手６が当てられた縦框２の、ガラス板嵌め溝４を形成
する後部壁には、一対の、ねじ頭９ａ以上の大きさのね
じ貫通孔１０が形成され、同前部壁にはねじ貫通孔１０
と同軸であって、後面にねじ頭９ａが入り込む凹所１１
を有するねじ頭９ａより小さなねじ挿通孔１２が形成さ
れている。前記把手６は以下のようにして縦框２に固定
されている。即ち、ガラス板５を縦框２、横框３に取り
付ける前において、前記ねじ貫通孔１０を通じてねじ９
をねじ挿通孔１２を貫通して前方に突出させ、このねじ
９を把手６にねじ嵌めることによって、把手６は縦框２
に固定されている。

（考案の効果） 以上の次第でこの考案によれば、一側縁が縦框２の内側
縁に沿うようにして、内側縁側に開口した手掛け凹所７
を有する把手６が縦框２に固定されているので、即ち、
把手６とガラス板５との前後方向に指の逃がし空間８が
形成されているので、把手６に手を掛け易い。また、把
手６の一側縁が縦框２の内側縁に沿うようになされてい
るので、把手６が縦框２と同化して見え、戸枠１を全体
として意匠的にスッキリしたものとすることが出来る。
さらに、把手６をガラス板嵌め溝４の形成された縦框２
の側縁に固定するものであるにも拘らず、孔の開けにく
いガラス板５に孔を開けることなく、把手６を縦框２に
固定するようにしたものであるから、戸枠１の組立ても
極めて楽である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであって、第１図は
一部破砕正面図、第２図は第１図II−II線拡大断面図で
ある。 １…戸枠、２…縦框、４…ガラス板嵌め溝、５…ガラス
板、６…把手、７…‥手掛け凹所、９…ねじ、９ａ…ね
じ頭、１０…ねじ貫通孔、１１…凹所、１２…ねじ挿通
孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】戸枠１内周部にガラス板嵌め溝４が形成さ
   れ、このガラス嵌め溝４にガラス板５が嵌め止められて
   いるガラス戸において、戸枠１のガラス板嵌め溝４を形
   成する後部壁の内側面と同前部壁の内側面とが面一とな
   されており、戸枠１の縦框２のガラス板嵌め溝４を形成
   する後部壁にねじ頭９ａ以上の大きさのねじ貫通孔１０
   が形成され、同前部壁にねじ貫通孔１０と同軸であっ
   て、後面にねじ頭９ａが入り込む凹所１１を有するねじ
   頭９ａより小さなねじ挿通孔１２が形成され、前記ねじ
   貫通孔１０を通じて、ねじ９がねじ挿通孔１２を貫通し
   て前方に突出させられ、このねじ９によって、一側縁が
   縦框２の内側縁に沿うようにして縦框２の前面に当てら
   れた、内側縁側に開口した手掛け凹所７を有する把手６
   が固定されているガラス戸。