JPH059900A - アルカリ崩壊性シートおよび包装体 - Google Patents
アルカリ崩壊性シートおよび包装体Info
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- JPH059900A JPH059900A JP18574691A JP18574691A JPH059900A JP H059900 A JPH059900 A JP H059900A JP 18574691 A JP18574691 A JP 18574691A JP 18574691 A JP18574691 A JP 18574691A JP H059900 A JPH059900 A JP H059900A
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Abstract
ルロース(CMC)またはカルボキシエチルセルロース
繊維と、水難溶性ないし不溶性の無機粉体と、パルプ等
の製紙用繊維とを混抄したシートに、アルカリ可溶性な
いし解砕性の重合体を一体化した、耐水性かつアルカリ
崩壊性のシート。セメント混和材(剤)料用包装材料な
どの各種包装体、シートに用いられる。 【効果】 シート、包装体として十分な強度、耐湿性を
有し、かつ、アルカリ雰囲気では速やかに崩壊し、内容
物を放出し、またセメント中では均一分散して、硬化後
のセメントに悪影響を与えない。
Description
は解砕性のシート状体、包装体およびそれを用いたセメ
ント混和材料及び/又は混和剤の包装体に関する。
ース(以下CMCと省略)を基材として用い水解性シー
トとすることは、特公昭40−968号公報、同42−
2925号公報、同43−1214号公報、同43−2
8766号公報、同48−27605号公報、同49−
35083号公報、特開昭60−139389号公報、
同60−139899号公報等に報告されている。例え
ば、特公昭43−1214号公報では、パルプとCMC
−Hを混抄した後、これにアルカリ含有溶液を含浸さ
せ、加熱処理することによってCMC−HをCMC−N
a等にして水溶性化することで水解性シートを得てい
る。さらに、特公昭43−28766号公報では、同様
に混抄した後、アルカリを付着させることによって水解
性シートを得ている。
は、パルプとCMC−Hを混抄することによって通気性
の紙を得ることが、さらに特公昭50−16441号公
報にはパルプとヒドロキシエチルセルロースからアルカ
リ可溶性の紙が得られることが報告されている。
特願平1−318447号、特願平2−164775号
において、水難溶性もしくは不溶性のCMC−H等と無
機粉体および水分散性繊維を混抄した後、アルカリで中
和することによって、水解性、吸収性のシートが得られ
ることを見い出した。
は混合剤(以下、セメント混和材(剤)料と呼ぶ)とし
ては、流動化剤、AE剤、AE減水剤、高性能AE減水
剤、硬化促進剤、凝結遅延剤、分離低減剤、防錆剤、膨
張剤、ポリマー混和剤、収縮低減剤、着色剤、補強材等
が使用されているが、その使用に当たっては、コンクリ
ート、モルタル等のセメント配合物の標準調合に合わせ
て、セメント混和材(剤)料を所定量計算してセメント
混合物中に添加する必要があった。特に流動化剤の投入
に関しては、トラックアジテイターで運搬されてきたコ
ンクリートのスランプをメーカーより派遣された専門家
が目視計測後、投入量を決定しドラム缶やアトロン缶よ
り計量投入するか、自動計量ポンプでの投入が必要であ
り、面倒であった。
計量や投入の際に混和材(剤)料が漏れたり、こぼれた
りして作業現場を汚し、作業現場の美観を損ねている。
さらに、ドラム缶等の包材が残るために清掃に時間を要
したり、一部残った混和材(剤)料、計量機器、計量ポ
ンプの保守および保管が面倒であるという問題があっ
た。
体をトラックアジテイター中に投入することにより、セ
メント混合物中に流動化剤等のセメント混和材(剤)料
を添加することを提案した(特願平2−46973号、
特願平2−301862号)。
解性ないしは難水解性であって、アルカリ溶液ないしは
スラリー中に投入した際に速やかに溶解ないし解砕する
アルカリ崩壊性シートおよびこれを用いた包装体を提供
するものである。
ント混和材(剤)料をセメント混合物中に簡便に添加す
ることができ、混和材(剤)料容器の処理が不要とな
り、しかも、コンクリート、モルタル等のセメント配合
物の硬化後の特性に悪影響を与えない包装体を提供する
ものである。
シートは、水不溶性ないし水難溶性のカルボキシメチル
セルロース(CMC)またはカルボキシエチルセルロー
ス(CEC)繊維と水不溶性ないし水難溶性の無機粉体
を構成成分とすることを特徴とする。
崩壊性シートを包装材料として使用するものであり、こ
の利用例の一例として、セメント混和材(剤)料を充填
した包装体がある。
ECは、セルロースの水酸基の一部をカルボキシメチル
基またはカルボキシエチル基で置換した構造をとるもの
であり、本発明に適した置換度(以下、DSと略し、グ
ルコース単位当たりの置換度で示す)は、0.1〜1.
5の範囲であり、さらに好ましくはDS=0.2〜1.
0である。DSが0.1未満の場合、得られたシートは
保存時に十分な耐水性を示さない。一方、DSが1.5
を超えるとアルカリ崩壊性が低下するため好ましくな
い。
Cとしては、遊離酸の状態のCMC−H、CEC−H、
その他種々の塩、例えば、カルシウム塩(CMC−C
a,CEC−Ca)、アルミニウム塩(CMC−Al,
CEC−Al)、バリウム塩(CMC−Ba,CEC−
Ba)、亜鉛塩(CMC−Zn,CEC−Zn)、スズ
塩(CMC−Sn,CEC−Sn)、マンガン塩(CM
C−Mn,CEC−Mn)などを用いることができ、こ
れらは単独で、あるいは2種以上併用して用いられる。
また、Na塩等の水溶性塩と不溶性塩との混合塩であっ
ても、CMCまたはCEC全体として水難溶性であれば
使用できる。
水難溶性無機粉体としては、非金属無機物、金属、水不
(難)溶性塩などが用いられる。これらの具体例として
は、酸化アルミニウム、酸化チタン等の金属酸化物;炭
化ケイ素、炭化ホウ素等の炭化物;四窒化三ケイ素、窒
化ホウ素などの窒化物;水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウムなどの金属水酸化物;雲母、長石族、シリカ
鉱物族、粘土鉱物、合成ゼオライト、天然ゼオライト等
の珪酸塩鉱物;チタン酸カリウム、チタン酸バリウム等
のチタン酸塩化合物;炭酸カルシウム、炭酸バリウム、
炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛等の炭酸塩化合物;硫酸バ
リウム、硫酸カルシウム、硫酸ストロンチウム等の硫酸
塩化合物;珪酸亜鉛、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウ
ム、珪酸バリウムなどの珪酸塩化合物;リン酸亜鉛など
のリン酸塩化合物等が挙げられる。また、後述の如きセ
メント混和材(剤)料として使用されている水不溶性な
いし水難溶性の無機粉体も使用できる。これら無機粉体
は、単独で、あるいは2種以上併用して用いられる。
は、30μm以下が好ましく、さらに好ましくは0.0
1〜10μmの範囲である。粒径が大きすぎるとCMC
またはCECとの分散性が十分でなく、また、粒径が小
さすぎると無機粉体の歩留りが十分でなく抄紙時の濾水
性が悪くなり、いずれの場合も十分なシートを抄紙する
ことができない。
CまたはCEC基材との重量比が、好ましくは(a)/
(b)=90/10〜5/95、より好ましくは60/
40〜10/90、さらに好ましくは40/60〜15
/85となるように混抄される。この比率が90/10
を超え無機粉体が多くなると、抄紙は困難になり、強度
が弱くシート状体として使用することとが難しくなる。
一方、上記の重量比が5/95未満となると、無機粉体
の添加効果が十分に発揮されず、抄紙時にワイヤーとの
剥離が困難となり、また、得られるシート状体が若干固
くなる。
いし水難溶性無機粉体とに加え、製紙用繊維を混抄する
ことができ、これにより、得られるアルカリ崩壊性シー
トの強度を向上させることができる。
性能を有する繊維素材であれば良く、特に限定されな
い。具体的には、木材パルプ繊維、非木材系植物繊維、
レーヨン繊維等を挙げることができる。例えば、製紙用
のクラフトパルプまたはサルファイトパルプ、化繊用の
溶解パルプなどが好適に使用されるが、ワラパルプ、麻
パルプ、綿パルプなどの如き植物繊維、ポリアミド、ポ
リエステルなどの如き合成繊維、さらにはガラス繊維、
石綿、ロックウール、スラグウール、シリカウール、シ
リカアルミナウールなどの如き無機質繊維も使用でき
る。
m以下、好ましくは約30mm以下であり、特に20m
m以下の繊維長が最適である。繊維長が約40mmより
長いものがシート状体にかなりの量で存在していると、
繊維は水中で分散してバラバラになるが、その長さによ
って繊維の“なわ”を形成する傾向があり、流動性を悪
くする。一方、繊維長が1mmより短いと、得られたシ
ート状体の強度改善効果が低下する。
またはCECとの合計量の10倍量以下(重量基準)と
することが好ましい。CMCまたはCECに対する製紙
用繊維の使用量が多過ぎると、アルカリ性溶液投入時
に、シートが速やかに崩壊しなくなる。したがって、無
機粉体とCMCまたはCECとの混合物100重量部に
対して、製紙用繊維を、1000重量部以下添加するこ
とが好ましく、特に20〜500重量部が最適であり、
さらに好ましくは20〜100重量部である。
ば、水不溶性ないし水難溶性状態の繊維状CMCまたは
CECと無機粉体、あるいは更に製紙用繊維を均一に混
合して抄紙原料とし、これを長網抄紙機、円網抄紙機等
の抄紙機のワイヤパート(長網部、円網部)に供給して
湿紙を形成し、ついで、プレスパート(圧搾部)、ドラ
イパート(乾燥部)に順次移送し、脱水、乾燥することに
より製造される。なお、製造方法自体は特に限定され
ず、従来の湿式法、乾式法がいずれも採用できる。
混合に際して、凝集剤を共存せしめることにより、抄紙
性をよりいっそう向上させることができる。 凝集剤と
しては、ポリアクリルアマイド類、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリエチレングリコール類等の高分子系凝集剤、硫
酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化第2鉄、硫酸
第2鉄などの無機系凝集剤、カチオン変性デンプン、酸
化デンプン、ジアルデヒドデンプン等のデンプン誘導体
等の天然系凝集剤などが用いられる。凝集剤が固型分に
対して用いられる量は、凝集剤の種類や抄紙条件により
決定されるが、0.01〜10重量%程度が好適であ
る。
00g/m2が適当であり、 特に好ましくは25〜18
0g/m2である。また、アルカリ性溶液中で溶解ない
し解砕する重合体を一体化してアルカリ崩壊性シートと
することも好ましい。これは、上記のアルカリ崩壊性シ
ートに重合体を、塗布、含浸、噴霧、ラミネート等の処
理を施して一体化させることにより得られる。このアル
カリ崩壊性シートは、セメント混合物中などのアルカリ
性雰囲気で、CMC、CEC、重合体が溶解ないし解砕
して速やかに崩壊する。また、シート状体の上に重合体
が積層一体化されているので、崩壊前は強度に優れ、水
分の浸透を防止して防湿性を示す。
あれば何でも使用できるが、特に、ヒートシール性を有
する重合体、通常の水(中性ないしは酸性)に難溶性も
しくは不溶性であってかつアルカリ性で可溶ないし解砕
化する重合体、あるいはこの両方の性質を有する重合体
が好ましい。ヒートシール性を有する重合体を用いるこ
とにより、加工性が改善され、包装体への成型及び収納
物の充填後の封入、密封が容易となる。また、通常の水
に難溶性ないし不溶性の重合体を用いることにより、崩
壊性シートの防湿性がいっそう改善され、収納物の吸湿
を防止できる。
アルコール、ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物、ポリビニ
ルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合
体、あるいは不飽和カルボン酸の重合体または2種以上
の不飽和カルボン酸の共重合物、不飽和カルボン酸と共
重合可能な他の単量体との共重合物またはこれらの塩な
どが挙げられる。かかる不飽和カルボン酸としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、無
水マレイン酸、マレイン酸、フマール酸などが挙げられ
る。不飽和カルボン酸と共重合可能な単量体としては、
これら不飽和カルボン酸のエステル、酢酸ビニル、エチ
レンなどのオレフィン、アクリルアミド、ビニルエーテ
ル等が挙げられる。具体的にはポリアクリル酸、アクリ
ル酸−アクリル酸エチル共重合体などがある。
フィルムを形成する場合、重合体フィルムの厚さは5〜
150μm程度が適当であり、好ましくは7〜60μm
である。含浸等により重合体をシート状体に付着させる
場合、重合体の付着量は、シート状体と重合体との重量
比で99.5/0.5〜50/50が好ましく、さらに
好ましくは90/5〜60/40である。また、複数の
重合体を積層することもできる。
ないし使用時は強度及び防湿性に優れ、収納物の吸湿を
防止し印刷特性、筆記特性が良好であり、一方、セメン
ト混合物中に投入後などは、そのアルカリ性雰囲気に曝
されると速やかに崩壊して収納物を放出する。
記のシートを接着剤を用いて張り合わせたり、縫合等の
方法で行なうことができる。また、工業的にはヒートシ
ール等の方法で製袋することが有利と考えられるため、
この場合には上記のシートに、ヒートシール性の高分子
を塗布、含浸、積層またはラミネート等の処理を施して
多層化することもできる。ヒートシール性の高分子とし
ては、例えばポリ酢酸ビニルまたはこれらの部分ケン化
物、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン
−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。また、これらが
同時にアルカリ性溶液中で溶解ないし崩壊する重合体と
して機能する場合もある。
のち、塗布、含浸、噴霧しても良いし、乳化重合、溶液
重合等で得られる溶液または樹脂分散液等を、塗布、含
浸、噴霧しても良い。また、溶解樹脂をコートすること
もでき、重合体フィルムをラミネートしても良い。ヒー
トシール性を考慮すれば、上記重合体の融点は、80〜
500℃、好ましくは100〜400℃であることが望
ましい。
状など特に限定されない。次に、本発明の包装体をセメ
ント混和材(剤)料包装体として使用する場合について
説明する。包装体に内包されるセメント混和材(剤)料
としては、公知の混和材(剤)料をすべて使用でき、そ
の種類は限定されない。混和材(剤)料は、セメント配
合物中で分散しやすい剤型が望ましく、必要に応じて粉
末化する。また、本発明の包装体は、セメント自体の包
装体として、あるいはモルタル配合物、コクリート配合
物の包装体として使用でき、さらには、セメント混和材
(剤)料が配合されたセメント、モルタル配合物、コン
クリート配合物の包装体としても使用できる。
ホン酸(塩)、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物
(塩)、リグニンスルホン酸(塩)、ポリカルボン酸
(塩)、メラミンスルホン酸(塩)、ポリフェノールス
ルホン酸(塩)、オキシカルボン酸(塩)、スチレン・
無水マレイン酸共重合体等の有機酸(塩)、およびリン
酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリ
ン酸塩、ケイ弗化塩等の無機酸塩などを単独、あるいは
併用して用いることができる。
して石鹸系、硫酸エステル系、スルホネート系、リン酸
エステル系が;非イオン界面活性剤系としてエーテル
系、エステルエーテル系が;両性界面活性剤系としてベ
タイン系、イミダゾリンベタイン系等が使用でき、それ
ぞれ単独、あるいは併用系で用いることができる。
よびその誘導体、オキシカルボン酸塩、ポリオール誘導
体、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル誘導
体、アルキルアリールスルホン酸のホルマリン縮合物、
メラミンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ポリカルボ
ン酸系高分子等が使用できそれぞれ単独、あるいは併用
して用いることができる。
ン型特殊高分子活性剤、リグニンスルホン酸誘導体、ポ
リエーテルカルボン酸系高分子化合物、ポリカルボン酸
エーテル系複合物、特殊スルホン基カルボキシル基含有
多元ポリマー等が使用されているが、いずれのタイプの
高性能AE減水剤も使用することができる。
アニオン界面活性剤としてカルボン酸塩、硫酸エステル
塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩等が;カチオン界
面活性剤として第1級、第2級、第3級アミン塩、4級
アンモニウム塩等が;両性界面活性剤としてアミノ酸
型、ベタイン型等が;非イオン界面活性剤としてポリエ
チレングリコール型、多価アルコール型等が使用でき
る。また、樹脂石鹸、蛋白系の起泡剤、サポニン、高分
子樹脂系の界面活性剤等も使用できる。これら起泡剤は
単品で、あるいは併用して用いることが可能である。
アゾニウム系化合物、金属アルミニウム等が使用でき
る。凝結、硬化調節剤としては、凝結促進剤として、カ
ルシウム、ナトリウムの塩化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、弗化カルシウム等が使用できる。遅延剤としては、
有機系ではグルコン酸、グルコヘプトン酸等のオキシカ
ルボン酸、ケト酸の塩類、糖類および糖アルコール類
が;無機系ではケイ弗化物、リン酸塩、ホウ酸塩等が使
用できる。急結剤としては、塩化カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、アル
ミン酸ナトリウム、仮焼明バン等が使用できる。
クロム酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩等が;有機系として有
機リン酸エステル塩、有機酸塩、スルホン酸塩、アミン
類、アルキルフェノール類等が使用できる。防水剤とし
ては、珪酸ナトリウム系、塩化カルシウム系等の無機質
系、脂肪酸系等の有機質系防水剤が使用できる。
キレンオキサイド付加物、ポリエーテル系、ポリグリコ
ール系、無機系としてアルミ系天然鉱物等が使用でき
る。着色剤としては、酸化チタン(白色)、ベンガラ
(赤色)、合成酸化鉄 Fe2O3・H2O(黄色)、酸化
クロム(緑色)、群青2(Al2Na2Si3O10)・N
a2SO4、コバルトブルーCoO・Al2O3(青色)、
CO3(PO4)2, Fe2O3(紫色)、カーボン、Fe
2O3・FeO(黒色)などが使用できる。
る目的で、ビニロン、ナイロン、テトロン、アラミド、
ポリプロピレン等の合成繊維、カーボン、ロックウー
ル、ウイスカー、シラス等のセラミック繊維、耐アルカ
リガラス等のガラス繊維、木、麻等の木質繊維、ステン
レス、スチール等の金属繊維が挙げられる。これらの繊
維は、分散形状、ミキシングにより容易に繊維状に分散
するロール形状、パネル形状等で使用される。
(剤)料は、単独で包装体中に充填、パッケージ化して
使用することが可能であるが、混合して使用できるもの
であれば、複数種類を配合して充填、パッケージ化して
使用することもできる。
例えばトラックアジテイター中で、生コンクリート、生
モルタルなどのセメント混合物中に投入して撹拌する
と、アルカリ雰囲気および機械力によりシートが溶解あ
るいは解砕され、包装体中に充填されていたセメント混
和材(剤)料が放出される。さらに撹拌を継続すると、包
装材料を構成していた水不溶性ないし水難溶性の無機粉
体および放出された混和材(剤)料がセメント混合物(配
合物)中に均一に分散し、混和材(剤)料はその性能をい
かんなく発揮する。また、シート中に製紙用繊維を配合
した場合は、繊維状物質が硬化後のセメント組成物の表
面のひび割れ発生量を低減する。
な印刷特性、筆記特性を有し、耐湿性、耐水性、防水性
に優れ、しかも、アルカリ性溶液に投入された際には速
やかに溶解ないし解砕されて崩壊するので、この性質を
利用して、シート自体として、また、シートから包装体
などを形成することにより、種々の用途に利用できる。
紙と同様に印刷あるいは筆記用の素材として、あるいは
高濃度のアルカリで洗浄されるビール瓶等のガラス瓶
用、鋼板用等のラベルとして使用できる。また、防湿性
を有するので、アルカリ崩壊性を利用して、ヘビー洗剤
を分包する個装体、洗剤添加剤用個装体などに使用でき
る。さらに、セメントコンクリートやモルタル等の強ア
ルカリ性の水性組成物中に添加したときも、凝集するこ
となく速やかに崩壊するので、セメント用混和材(剤)
料の包装体としても優れた性能を発揮する。
用に用いた場合は、以下のような作用効果が得られる。 (1) セメント混和材(剤)料を、コンクリート、モ
ルタル等のセメント組成物の標準調合に合わせて所定量
づつパッケージ化することができ、使用時の計量の手間
が省ける。また、作業現場での、混和材(剤)料のこぼ
れ、飛散等がなく、計量器具、投入具等の必要もなく、
管理が容易である。
てしまうので、容器の処理が不要である。 (3) 保存時には強度、耐水性に優れ、取扱いが容易
である。 (4) 包装材料を構成していた物質がセメント中に均
一に分散し、硬化後のセメントに悪影響を及ぼさない。
る重合体を一体化することにより、アルカリ崩壊性に悪
影響を与えることなく、シートおよび包装体の強度、耐
湿性、透湿防止性をいっそう改善することができる。
本発明はこれら実施例に限定されない。以下に、実施例
で用いた評価方法を示す。
50mm×50mmを入れスターラーで撹拌した時、2
分以内で完全に包装材料が解砕され分散状態となるか否
かを評価した。
リン化学製)60重量部とゼオライト(A型,Na2O
・2SiO2・Al2O3・4.5H2O、 平均粒径5μ
m、水沢化学製)40重量部とからなる混合抄紙原料を
水に分散して、スラリー溶液として、シートマシンによ
り手抄きシート(坪量平均80g/m2)を作成した。
リン化学製)60重量部とゼオライト(A型,Na2O
・2SiO2・Al2O3・4.5H2O、 平均粒径5μ
m、水沢化学製)40重量部とからなる混合抄紙原料を
水に分散して、スラリー溶液として、シートマシンによ
り手抄きシート(坪量平均80g/m2)を作成した。
さらにこのシート状体に平均重合度550、ケン化度8
8.2モル%のポリビニルアルコール系水溶液(固形分
濃度20%)を塗工して重合体層(塗工量9g/m2)
を形成してシートを得た。
リン化学製)60重量部とゼオライト(A型,Na2O
・2SiO2・Al2O3・4.5H2O、 平均粒径5μ
m、水沢化学製)40重量部および繊維長3〜20mm
のNBKPパルプ(針葉樹晒クラフトパルプ)100重
量部からなる混合抄紙原料を1%スラリー溶液とし、十
分に攪拌分散させた後、さらにスリーワンモータによる
150rpmの攪拌下に凝集剤として10重量%の硫酸
バンド水溶液を対原料当り5重量%の量で添加して3分
間攪拌した。さらに0.1%アニオン系ポリアクリルア
マイド溶液(ハイホルダー、栗田工業製)を対原料当り
0.02重量%添加して3分間攪拌後、0.5%スラリ
ー溶液に希釈し、角型シートマシン(熊谷理科工業社
製)により手抄きシート(坪量約100g/m2)を作
成した。
00のポリ酢酸ビニル(固形分濃度40%)エマルジョ
ンを塗工し、重合体層(塗工量10g/m2) を形成し
てシートを得た。
各シートを得た。これらについて性能を評価し結果を合
わせて表1に示した。
リン化学製)100重量部のみを用いてスラリーとし、
これを抄紙しようとしたが、シート状体は得られなかっ
た。
重量部に対する外割りの量 NBKP:針葉樹クラフトパルプ PVA:ポリビニルアルコール PVAc:ポリ酢酸ビニルエマルジョン
ッケージ化し、コンクリートの流動化を実施した。
気量4.0%のベースコンクリートを生コン工場で製造
し、6m3のトラックアジテイターに移した後、 打設現
場まで輸送した。
ルシウム、および遅延剤としてグルコン酸ナトリウムの
所定量を計量し、実施例2のシートを用いて製袋した袋
に所定量充填したパッケージ(本発明の包装体)を、打
設現場においてトラックアジテイター中に添加し、2分
間アジテートして流動化を行ない打設した。
スランプをJIS A 1101に準拠して評価した。
評価した結果、生コン車のベースコンクリートのスラン
プ11.5cmを、目標スランプ21cmに対し21.
5cmまで流動化ができた。
能を評価した結果を示す。
標スランプ12cm、空気量4%)中に、本発明の包装
体を添加し、ミキサーで2分間撹拌したところ、スラン
プ21.5cmのコンクリートができた。この包装体
は、実施例2のシートを用いて製造した袋に、アニオン
型特殊高分子活性剤を粉末化した減水率18%の高性能
AE減水剤を所定量充填、密封したものである。
施した例を示す。
ンを、または遅延剤として市販のクエン酸粉末を、実施
例7のシートで作成したパッケージに、それぞれ所定量
(カショウミョウバン:Cx重量で1%、クエン酸:C
x重量で0.1%)充填して、包装体を調製した。
クリートに投入し、撹拌してコンクリートを作成した。
また、同じ凝結促進剤を直接ベースコンクリートに添加
し、撹拌してコンクリートを作成した。これらフレッシ
ュコンクリートおよび促進剤を添加した場合の性状、な
らびにそれらの凝結時間と強度の測定結果を以下の表5
にまとめた。
ジ化した包装体を用い、遅延剤を使用したコンクリート
の凝結剤と強度の測定結果を以下の表6にまとめた。
Claims (5)
- 【請求項1】 水不溶性ないし水難溶性のカルボキシメ
チルセルロースまたはカルボキシエチルセルロース繊維
と水不溶性ないし水難溶性の無機粉体を構成成分とする
ことを特徴とするアルカリ崩壊性シート。 - 【請求項2】 構成成分としてさらに製紙用繊維を含有
する請求項1に記載のアルカリ崩壊性シート。 - 【請求項3】 さらにアルカリ可溶性ないし解砕性の重
合体を一体化した請求項1または2に記載のアルカリ崩
壊性シート。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれ一項に記載のアル
カリ崩壊性シートを包装材料として用いたことを特徴と
する包装体。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれ一項に記載のアル
カリ崩壊性シートを包装材料として用い、該包装材料中
にセメント混合物用混和材料及び/又は混和剤を充填し
たことを特徴とするセメント混和材料及び/又は混和剤
包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18574691A JP2973375B2 (ja) | 1991-06-29 | 1991-06-29 | アルカリ崩壊性シートおよび包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18574691A JP2973375B2 (ja) | 1991-06-29 | 1991-06-29 | アルカリ崩壊性シートおよび包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059900A true JPH059900A (ja) | 1993-01-19 |
JP2973375B2 JP2973375B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=16176138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18574691A Expired - Lifetime JP2973375B2 (ja) | 1991-06-29 | 1991-06-29 | アルカリ崩壊性シートおよび包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2973375B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014181147A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Aizawa Koatsu Concrete Kk | 生コンクリート凝集材 |
JP2014185407A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Nippon Paper Papylia Co Ltd | アルカリ分散性シート及びそれを用いた容器 |
-
1991
- 1991-06-29 JP JP18574691A patent/JP2973375B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014181147A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Aizawa Koatsu Concrete Kk | 生コンクリート凝集材 |
JP2014185407A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Nippon Paper Papylia Co Ltd | アルカリ分散性シート及びそれを用いた容器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2973375B2 (ja) | 1999-11-08 |
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